JP2006320936A - 取鍋搬送システム - Google Patents

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慎也 高木
Takao Imamura
高夫 今村
Eiichi Kido
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Abstract

【課題】 溶鋼を受容した取鍋を電気炉近傍からタンディッシュ部まで安全、且つ、オペレーターの稼働率を大幅に向上させることができる取鍋搬送システムを提供する。
【解決手段】 取鍋搬送システム10は、電気炉12からの溶鋼を受容した取鍋22を精錬部14の受鋼台車20上からタンディッシュ部18及び補修部16に搬送可能とされた搬送手段(クレーン38)と、この搬送手段(クレーン38)を制御する制御手段(制御装置48)とを備える。制御手段(制御装置48)は、搬送手段(クレーン38)により取鍋22を精錬部14からタンディッシュ部18まで自動搬送する第1搬送パターン50と、タンディッシュ部18から補修部16まで自動搬送する第2搬送パターン52と、補修部16から受鋼台車20上まで自動搬送する第3搬送パターン54とを実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、受鋼台車上に載置された電気炉からの溶鋼を受容した取鍋をタンディッシュ部に搬送すると共に、タンディッシュに溶鋼を移した取鍋を受鋼台車上に搬送するための取鍋搬送システムに関するものである。
従来電気炉を用いた鋳造は、鉄含有スクラップや造滓材等の製鋼用材料が電気炉内に投入され、加熱溶融される。そして、電気炉からの溶鋼が移送台車上に載置された取鍋に受容され、その取鍋内の溶鋼が精錬された後連続鋳造設備位置まで移送される。連続鋳造設備まで移送された取鍋は、移送台車上からタンディッシュの上方位置まで移送され、移送された取鍋内の溶鋼はタンディッシュに注がれて連続鋳造が行われていた。また、タンディッシュに溶鋼を注ぎ、空になった取鍋は移送台車上に載置されて電気炉まで戻され、再度取鍋内に溶鋼が受容される。これが繰り返されることにより、連続鋳造が行われていた(特許文献1参照)。
また、一般的な連続鋳造設備では、電気炉から高温の溶鋼(この場合約+1600℃)を出鋼して取鍋に受容し、溶鋼を受容した取鍋はレール上に載置された受鋼台車にて精錬部まで運搬される。そして、取鍋精錬炉にて精錬及び温度調整された溶鋼は取鍋に収容される。溶鋼が収容された取鍋は、オペレーターが操作するクレーンで吊されてタンディッシュ部まで搬送される。そして、タンディッシュ部で鋳造が行われ空になった取鍋は、別のオペレーターが操作するクレーンで吊されて排滓台車まで搬送され、排滓台車上に載置される。
空の取鍋が載置された排滓台車は、補修部まで運搬され、そこで取鍋内の排滓、及び、取鍋下に設けられたノズルなどが清掃補修される。補修された取鍋が載置された排滓台車は取鍋が載置された箇所まで戻される。そして、排滓台車は更に別のオペレーターが操作するクレーンで吊されて精錬部の受鋼台車上に戻される。精錬部まで戻された空の取鍋は、受鋼台車によって電気炉まで運ばれ、電気炉から出鋼した溶鋼が取鍋内に受容されてこれが繰り返される。このように複数のクレーンを複数人のオペレーターがそれぞれ操作することにより取鍋を搬送して連続鋳造が行われていた。
前記各クレーンでは高温の溶鋼が収容された取鍋を取り扱っているため、取鍋のトラニオンにクレーンのフックが不完全な引っ掛かり方をしてしまう場合があり、トラニオンにフックが不完全な引っ掛かり方をすると吊した取鍋が脱落したり横転してしまう。クレーンで吊した取鍋が脱落したり横転してしまうと取鍋から高温の溶鋼が飛散して装置の破損や、オペレーター、或いは、それらの作業に従事している作業者などが火傷をしてしまうという危険性があった。そこで、安全上の問題からオペレーターは必ずクレーンの運転室に乗り、玉掛け者の合図に従ってクレーンの操作を行うと共に、オペレーターは取鍋搬送後でも次の作業を迅速にできるように、運転室で次の作業を待っていた。
また、取鍋を搬送する際の安全性の確保は、玉掛け者の合図に従ってクレーンの操作を行うだけでは、不注意による事故の可能性もある。係るクレーンでの取鍋の取り扱いに関しては、取鍋の片吊りやフック外れといった危険性要因は絶対にあってはならない。そこで、従来より、クレーンの吊り具にリミットスイッチを取り付けて取鍋の在荷検知や取鍋の重量を検出することにより安全性を確保していた。
特開平6−145760号公報
しかしながら、クレーンの吊り具に取り付けたリミットスイッチは、トラニオンからフック先端が外れるか外れないかの不完全な引っ掛かり状態、即ち、クレーンのフック先端がトラニオンの略中心に係合されている状態であっても取鍋の在荷検知や取鍋の重量を検出してしまう。このため、やはりクレーンでの取鍋の片吊りやフック外れといった危険性があった。
また、高温の溶鋼が収容された取鍋を取り扱うため、複数のクレーンを複数のオペレーターがそれぞれ操作して取鍋の搬送を行った場合、取鍋を搬送するオペレーターはどうしても複数人になってしまう。このため、クレーンを操作するオペレーターの人件費が高騰してしまうという問題があった。
また、取鍋はオペレーターが操作するクレーンで吊して受鋼台車上からタンディッシュ部、タンディッシュ部から補修部、補修部から受鋼台車上まで搬送していたが、取鍋を搬送している間はオペレーターが付きっきりでクレーンの操作をしなければならない。この場合、オペレーターがクレーンを操作する時間は、1時間の内約20分であり、残りの40分は次のクレーンを操作する時間まで何も作業をせずに待っているだけであった。このため、クレーンを操作するオペレーターの稼働率が非常に悪いという問題があった。
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、溶鋼を受容した取鍋を電気炉近傍からタンディッシュ部まで安全、且つ、オペレーターの稼働率を大幅に向上させることができる取鍋搬送システムを提供することを目的とする。
即ち、本発明の取鍋搬送システムは、受鋼台車上に設けられて電気炉からの溶鋼を受容した取鍋を精錬部に搬送し、この精錬部にて内部の溶鋼が精錬された取鍋をタンディッシュが位置するタンディッシュ部に搬送すると共に、タンディッシュに溶鋼を移した取鍋を補修部に搬送し、この補修部にて補修された取鍋を受鋼台車上に搬送するためのものであって、取鍋を、少なくとも受鋼台車上、精錬部、タンディッシュ部及び補修部に搬送可能とされた搬送手段と、この搬送手段を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、搬送手段により取鍋を精錬部からタンディッシュ部まで自動搬送する第1搬送パターンと、タンディッシュ部から補修部まで自動搬送する第2搬送パターンと、補修部から受鋼台車上まで自動搬送する第3搬送パターンとを実行することを特徴とする。
また、請求項2の発明の取鍋搬送システムは、上記に加えて、搬送手段は、取鍋の両端に設けられたトラニオンに係脱自在に係合するフックを有して当該取鍋を吊り上げて搬送し、且つ、降ろすことが可能とされると共に、制御手段は、第1搬送パターンにおいて、精錬部にて取鍋を吊り上げて搬送し、タンディッシュ部のCCターレット上に降ろして待機し、第2搬送パターンでは、CCターレット上の取鍋を吊り上げて搬送し、補修部の排滓台車上に降ろして待機し、第3搬送パターンでは、排滓台車上の取鍋を吊り上げて搬送し、受鋼台車上に降ろして待機する動作を実行することを特徴とする。
また、請求項3の発明の取鍋搬送システムは、請求項2において、制御手段は、各搬送パターンを実行するための所定の指示操作に基づき、待機した状態から当該指示操作に対応する搬送パターンをそれぞれ実行することを特徴とする。
また、請求項4の発明の取鍋搬送システムは、請求項2又は請求項3において、制御手段は、取鍋のトラニオンと搬送手段のフックの位置を撮影する複数の撮像手段を備え、各撮像手段により撮影された画像に基づき、フックとトラニオンとの係合状態を判定することを特徴とする。
また、請求項5の発明の取鍋搬送システムは、請求項4において、撮像手段は、両トラニオンの中心を結ぶ線の延長線上から所定角度ずれた位置に配置され、且つ、各トラニオンに対してそれぞれ複数台設けられると共に、この撮像手段は、各トラニオンの略中心とフックとを撮影することを特徴とする。
本発明によれば、受鋼台車上に設けられて電気炉からの溶鋼を受容した取鍋を精錬部に搬送し、この精錬部にて内部の溶鋼が精錬された取鍋をタンディッシュが位置するタンディッシュ部に搬送すると共に、タンディッシュに溶鋼を移した取鍋を補修部に搬送し、この補修部にて補修された取鍋を受鋼台車上に搬送するための取鍋搬送システムにおいて、取鍋を、少なくとも受鋼台車上、精錬部14、タンディッシュ部及び補修部に搬送可能とされた搬送手段と、この搬送手段を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、搬送手段により取鍋を精錬部からタンディッシュ部まで自動搬送する第1搬送パターンと、タンディッシュ部から補修部まで自動搬送する第2搬送パターンと、補修部から受鋼台車上まで自動搬送する第3搬送パターンとを実行するので、1台の搬送手段で各搬送パターンを実行することができる。これにより、所定位置から所定位置に取鍋の搬送を行うことが可能となる。従って、例えばオペレーターが制御手段のスイッチをONするだけで、各搬送パターンの所定位置から所定位置に取鍋を搬送することが可能となり、搬送手段の操作を行うオペレーターの稼働率を大幅に向上させることができるようになるものである。
また、請求項2の発明によれば、上記に加えて、搬送手段は、取鍋の両端に設けられたトラニオンに係脱自在に係合するフックを有して当該取鍋を吊り上げて搬送し、且つ、降ろすことが可能とされると共に、制御手段は、第1搬送パターンにおいて、搬送手段により精錬部にて取鍋を吊り上げて搬送し、タンディッシュ部のCCターレット上に降ろして待機し、第2搬送パターンでは、CCターレット上の取鍋を吊り上げて搬送し、補修部の排滓台車上に降ろして待機し、第3搬送パターンでは、排滓台車上の取鍋を吊り上げて搬送し、受鋼台車上に降ろして待機する動作を実行するので、例えばオペレーターが制御手段のスイッチをONするだけで、何れの搬送パターンにおいても取鍋の吊り上げ及び吊り上げた取鍋を降ろすことが可能となる。
これにより、各搬送パターンの組み合わせを自由に変えて取鍋の搬送を行うことができるので、どのような搬送パターン順序でも実行することが可能となる。従って、必要に応じて各搬送パターンを実行することができるので、各搬送パターン実行の汎用性を極めて向上させることができ、取鍋搬送システムの利便性を大幅に向上させることができるようになるものである。
特に、制御手段のスイッチをONするだけで各搬送パターンを自動的に実行することができるので、従来取鍋を搬送する際各搬送パターンにそれぞれオペレーターが1人ずつ合計3人居たのを、全搬送パターンを1人で操作することができる。従って、制御手段を操作して取鍋を搬送するオペレーターの人数を削減することができ、大幅な人件費の削減に寄与することができるようになるものである。
また、請求項3の発明によれば、請求項2において、制御手段は、各搬送パターンを実行するための所定の指示操作に基づき、待機した状態から当該指示操作に対応する搬送パターンをそれぞれ実行するので、各搬送パターンを別々に実行することもできる。これにより、各搬送パターンをどのような順序でも実行することができるので、実行する各搬送パターンの汎用性を極めて向上させることが可能となる。従って、取鍋搬送システムの利便性を大幅に向上させることができるようになる。
特に、各搬送パターンとそれらの実行時間を、例えば制御装置に設けた記憶装置に記憶しておけば、各搬送パターン動作に不具合が生じることなく全自動化も行うことが可能となる。従って、更に取鍋搬送システムの利便性を向上させることができるようになるものである。
また、請求項4の発明によれば、請求項2又は請求項3において、制御手段は、取鍋のトラニオンと搬送手段のフックの位置を撮影する複数の撮像手段を備え、各撮像手段により撮影された画像に基づき、フックとトラニオンとの係合状態を判定するので、トラニオンとフックとの位置ズレを防止することができる。これにより、トラニオンにフックを確実に係合させることが可能となる。従って、トラニオンの極めて安全な位置にフックを係合させることができるので、取鍋の搬送に関する安全性を大幅に向上させることができるようになるものである。
また、請求項5の発明によれば、請求項4において、撮像手段は、両トラニオンの中心を結ぶ線の延長線上から所定角度ずれた位置に配置され、且つ、各トラニオンに対してそれぞれ複数台設けられると共に、この撮像手段は、各トラニオンの略中心とフックとを撮影するので、トラニオンとフックとの位置を確実に合致させることができるので、フックをトラニオンの好適な位置に係合することができる。これにより、例えば、オペレーターがトラニオンとフックを視認していなくても、また、取鍋を吊した状態を視認していなくても取鍋の搬送を行うことができるので、スイッチをONした後、制御手段にて各搬送パターンを自動的に実行することができるようになる。従って、取鍋搬送の遠隔操作も可能となり、各搬送パターンの自動実行を行うことも可能となるものである。
特に、トラニオンとフックとの位置を確実に合致させることができるので、フックの先端に、トラニオンの中心が係合される不完全な引っ掛かり状態となってしまう不都合を未然に防止することができるようになる。この場合、トラニオンとフックが確実に合致しない取鍋の片吊りやフックが外れてしまうような不完全な引っ掛かりを防止することができる。これにより、トラニオンの好適な位置にフックを係合することができるので、取鍋を極めて安全な状態でクレーンにて吊すことが可能となる。従って、取鍋搬送の安全性を確実に確保することができるようになるものである。
本発明は、オペレーターが制御手段のスイッチをONするだけで、電気炉近傍の受鋼台車上からタンディッシュまで取鍋を自動搬送することを特徴とする。受鋼台車上の取鍋をタンディッシュまで自動搬送するという目的を、撮像手段で取鍋のトラニオンとクレーンのフックとを撮像して係合させることにより、取鍋をクレーンで吊して受鋼台車上からタンディッシュまで搬送する自動搬送を実現した。
次に、図面に基づき本発明の実施例を詳述する。図1は本発明の取鍋搬送システム10の平面図、図2は本発明の取鍋搬送システム10を構成する撮像手段の概念図をそれぞれ示している。
取鍋搬送システム10は、受鋼台車20上に載置された取鍋22に約+1600℃に加熱された溶鋼を電気炉12から受容し、この取鍋22をタンディッシュ部18まで搬送してタンディッシュ30に溶鋼を移し、空になった取鍋22を受鋼台車20上に戻すためのシステムである。取鍋搬送システム10は、取鍋22を搬送するためのクレーン38と、搬送手段の運転を制御するための制御装置48(本発明の制御手段に相当)とを備えている。
該クレーン38は、床面より所定寸法上方に離間してレール35が設けられている。このレール35は、所定の間隔を存して平行に配設された縦第1レール36Aと縦第2レール36Bからなる縦レール36と、この縦レール36に直交方向に移動自在に設けられた横レール37とから構成されている。縦レール36は、図1に示すように一側(図1右側)から他側(図1左側)に所定距離延在して設けられている。また、横レール37は両縦第1、第2レール36A、36Bに支持されて、縦レール36の一側(図中右側)から他側(図中左側)間を移動自在に構成されている。尚、本発明の搬送手段は、クレーン38とレール35にて構成されている。
また、クレーン38は、横レール37に取り付けられて、横レール37の一側(図中上側)から他側(図中下側)間を移動自在に構成されている。この横レール37には、電動モータを具備した駆動装置(図示せず)が設けられている。この駆動装置は、制御装置48によって横レール37を縦レール36の一側から他側、他側から一側方向へ移動可能に構成されると共に、クレーン38を横レール37の一側から他側、他側から一側方向へ移動可能に構成されている。
また、縦レール36(縦第1、第2レール36A、36Bの何れか一方)、及び、横レール37には機械式(ラック&ピニオン)シンクロ発信器、或いは、超音波式や光学式、磁気式或いはGSPなどの距離測定装置(図示せず)が設けられている。クレーン38は、縦第1レール36と縦第2レール36B間の何れの位置においても、その距離測定装置によって正確に位置決めされる。該制御装置48は、距離測定装置によってクレーン38が何処の位置にあるかを正確に検知できるようになっている。
また、クレーン38にもワイヤー40の巻回及び巻き放しによるフック42の位置を測定するフック測定装置(図示せず)が設けられている。フック測定装置も距離測定装置同様に構成されており、制御装置48はこのフック測定装置によって、フック42がクレーン38からどの位降下した位置にあるかを正確に検知できるようになっている。尚、機械式シンクロ発信器、或いは、超音波式や光学式、磁気式或いはGSPなどの距離測定装置及びフック測定装置にてクレーン38及びフック42の位置を測定する技術については、従来より周知の技術であるため詳細な説明を省略する。
即ち、制御装置48によりクレーン38に吊した取鍋22を、縦レール36の縦行方向の一側から他側、他側から一側方向、及び、横行方向の一側から他側、他側から一側方向に移動させられるようにクレーン38と横レール37が制御される。これによって、クレーン38は、縦第1、第2レール36A、36B間を縦横何れの位置にでも移動できるようになっている。また、クレーン38には、後述するワイヤー40の巻回、巻き放しを行うための電動モータを具備した駆動装置(図示せず)が設けられており、制御装置48は駆動装置を制御してワイヤー40の巻回、巻き放しを行う。
また、両縦第1、第2レール36A、36B間には受鋼台車20、精錬部14、タンディッシュ部18、補修部16などが配設されており、電気炉12は縦第1、第2レール36A、36B間の外側に位置して設けられている。そして、電気炉12と精錬部14は縦レール36の一側に、タンディッシュ30は縦レールの他側に、補修部16は縦第1レール36Aと縦第2レール36Bの間に配設されている。即ち、一台のクレーン38で取鍋22を受鋼台車20、精錬部14、タンディッシュ部18、補修部16などの箇所に搬送できるようになっている。
また、電気炉12と精錬部14との間に渡って図示しないレールが設けられており、このレール上に受鋼台車20が移動自在に載置されている。受鋼台車20にも電動モータを備えた受鋼用駆動装置(図示せず)が設けられている。そして、オペレーターがスイッチをONすると、受鋼台車20は受鋼用駆動装置によりレール上を電気炉12から精錬部14まで往復移動できるようになっている。
また、補修部16は溶鋼が空になった取鍋22の清掃及び補修を行う箇所で、この補修部16と所定の間隔を存して取鍋22の待機箇所が設けられている。該補修部16と待機箇所との間に渡って図示しないレールが設けられており、このレール上に排滓台車34が移動自在に載置されている。排滓台車34にも電動モータを備えた補修用駆動装置(図示せず)が設けられており、オペレーターがスイッチをONすると、排滓台車34は補修用駆動装置によってレール上を待機位置から補修部16まで往復移動できるようになっている。
また、タンディッシュ部18には、反転式のCCターレット32(レードルターレットと称す)が設けられており、このCCターレット32は中心を回転軸として所定距離両側に延在した位置に取鍋22を保持できるようになっている。CCターレット32の一側は、タンディッシュ30上に位置し、他側はタンディッシュ30から離間している。そして、タンディッシュ30上のCCターレット32に溶鋼が収容された取鍋22が載置されている場合、取鍋22内に収容された溶鋼が取鍋22の下部に設けられたノズルからタンディッシュ30に供給される。そして、鋳造によりタンディッシュ30上のCCターレット32に載置された取鍋22内の溶鋼が空になる所定時間前に、タンディッシュ30の離間側に位置するCCターレット32上に、溶鋼が収容された取鍋22が載置される。
CCターレット32上に溶鋼が収容された取鍋22が載置されると、CCターレット32は回転軸を中心に自動的に180度反転(図1白抜き矢印)するようになっている。尚、タンディッシュ30上の取鍋22は、溶鋼検出センサーにより取鍋22内に収容した溶鋼の終了を検出できるようになっている。そして、取鍋22内の溶鋼が終了し、CCターレット32が自動的に180度反転すると、CCターレット32に載置された空の取鍋22は、後述する如きクレーン38で待機位置に待機している排滓台車34上に搬送されるようになっている。
また、取鍋22の両側には、それぞれトラニオン24が設けられており、このトラニオン24にはクレーン38のフック42が係脱自在に係合するように構成されている。係るクレーン38のフック42がトラニオン24に係合され、制御装置48のスイッチがオペレーターによりONされると、クレーン38はワイヤー40を巻回して取鍋22を傾きなく吊り上げられるようになっている。
また、クレーン38のワイヤー40が巻き放されるとトラニオン24からフック42が外れるようになっている。そして、トラニオン24にクレーン38のフック42が係合され、取鍋22がクレーン38で吊されることにより、取鍋22を受鋼台車20上、精錬部14、タンディッシュ部18、補修部16などに搬送できるようになっている。尚、26はトラニオン24の端部に設けられたストッパーで、このストッパー26はクレーン38のフック42が外れてしまうのを防止する。
一方クレーン38は、図2に示すように1列が複数本のワイヤーからなる2列のワイヤー40を有しており、このワイヤー40の下端部に半円弧状(釣り針形状)に形成されたフック42が設けられている。ワイヤー40とフック42との間には下方を開口したコ字状の吊し具41が設けられており、フック42は吊し具41両側の下端にそれぞれ1個ずつ設けられている。尚、両ワイヤー40と両フック42は略直線上に位置して設けられている。
また、クレーン38には後述する制御装置48が接続されている。この制御装置48にはスイッチ(図示せず)が設けられており、このスイッチをオペレーターが操作してONすると、クレーン38はワイヤー40を巻回できるように構成されると共に、ワイヤー40を巻き放せるように構成されている。そして、制御装置48によってクレーン38のワイヤー40が巻回されると、ワイヤー40の下端に設けられたフック42が上昇し、ワイヤー40が巻き放されるとワイヤー40の下端に設けられたフック42が降下するように構成されている。
前記制御装置48(本発明の制御手段に相当)は、汎用のマイクロコンピュータにて構成されると共に、図示しない記憶装置を備えている。この記憶装置には、クレーン38で取鍋22を精錬部14からタンディッシュ部18まで自動搬送する第1搬送パターン50(図8に図示)と、タンディッシュ部18から補修部16まで自動搬送する第2搬送パターン52(図9に図示)と、補修部16から受鋼台車20上まで自動搬送する第3搬送パターン54(図10に図示)とが記憶されている。
また、制御装置48には、クレーン38のワイヤー40を巻回及び巻き放すことによって取鍋22の吊り上げや取鍋22の降下、及び、それらの動作時間を設定するタイマー、或いは、電源スイッチなど複数の操作スイッチ48Aが設けられている。また、制御装置48には、図示しないが各搬送パターン50、52、54のクレーン38の移動順序や、停止位置などを設定する複数の操作スイッチ48Aが設けられている。尚、各搬送パターン50、52、54は必要に応じて操作スイッチ48Aにて変更され記憶装置に記憶される。また、制御装置48は、クレーン38の所定動作を行った後、オペレーターがONしたスイッチを自動的にOFFにするようになっている。また、制御装置48は各搬送パターンの組み合わせを自由に変えて実行できるようになっている。
また、制御装置48には複数のカメラ44(本発明の撮像手段に相当)が接続されている。カメラ44は、各搬送パターン50、52、54のスタート時にクレーン38のフック42を取鍋22のトラニオン24に係合させる際、それらフック42とトラニオン24を撮影する。該制御装置48は、カメラ44で撮影された画像からフック42とトラニオン24の位置を求められるようになっている。尚、フック42とトラニオン24の位置の求める方法は後で説明する。即ち、カメラ44は、図3に示すように取鍋22両側に設けられたトラニオン24と、クレーン38に設けられたフック42とを撮影し、撮影したトラニオン24とフック42の画像に基づいて位置を割り出し、フック42をトラニオン24に係合できるようになっている。
該カメラ44は、一つのトラニオン24に対して少なくとも2個所設けられる(この場合、2個所上設けても差し支えない)と共に、取鍋22両側のトラニオン24の中心を結ぶ線の延長線上から所定角度ずれた位置に配置されている。また、2個所のカメラ44はそれぞれのトラニオン24の中心から所定距離離間した位置に配設されると共に、略同一寸法距離離間している。即ち、2個所のカメラ44でトラニオン24の中心を撮影することにより、制御装置48にてトラニオン24の距離を算出して割り出せるようになっている。これにより、カメラ44にてトラニオン24の位置を求められるようになっている。尚、図2の46は、カメラ44で撮影した映像を表示する液晶表示装置或いはブラウン管表示装置などからなるモニターである。
また、カメラ44は、トラニオン24の中心を撮影している状態で、トラニオン24に係合させるクレーン38のフック42を撮影できるようになっている。この場合、取鍋22のトラニオン24に、クレーン38のフック42を係合させる際、トラニオン24の位置とフック42の位置とを求められるようになっている。そして、カメラ44で撮影したトラニオン24の中心には中心線A(図4一点鎖線)が設けられ、中心線の両側には所定の間隔を存して係合可能線B、B(図4一点鎖線両側の実線)が設けられている。この係合可能線B、B間は、フック42が確実にトラニオン24に係合できる範囲としている。そして、制御装置48は、カメラ44で撮影した係合可能線B、B以内にフック42が入ると、トラニオン24にフック42が確実に係合した旨の信号を発信する。また、別の判定として、図5に示すようにカメラ44は撮影したトラニオン24の中心点(オ)とフック42に取り付けた複数個の適当な目印(ア、イ、ウ)の各点の範囲(点線枠内)及び相間距離でも係合した旨の信号を発信する方法もある。
該係合可能線B、Bの範囲は、トラニオン24の中心からフック42の先端が外れず、トラニオン24にフック42を確実に係合できる範囲としている。この場合、係合可能線B、Bは、トラニオン24の中心線Aからそれぞれトラニオン24の約半径の1.5倍程度の距離になっている。この係合可能線B、B範囲は予め決められて制御装置48の記憶装置に記憶される。尚、クレーン38には従来例で示した、取鍋22の在荷検知装置及び重量検知装置が設けられており、制御装置48は、この在荷検知装置及び重量検知装置が所定以内の在荷検知及び重量検知を行った場合、トラニオン24とフック42が確実に係合したことの最終確認ができるようになっている。
ここで、フック42とトラニオン24の位置の求め方を説明する。制御装置48の記憶装置には、予めカメラ44で撮影した取鍋22のトラニオン24、及び、クレーン38のフック42を認識できるポイントがそれぞれ3ポイントずつ登録される。この場合、トラニオン24とフック42を認識するポイントは更に確実性を増すため4ポイント〜5ポイント、或いは、それ以上のポイントを登録しておいても差し支えない。そして、制御装置48はカメラ44が撮影したトラニオン24と、フック42のポイントからトラニオン24とフック42の位置を割り出して求める。尚、カメラ44で、トラニオン24及びフック42を撮影してその位置を求める技術については従来より周知の技術であるため詳細な説明を省略する。
そして、制御装置48は、求めたフック42の位置がトラニオン24の中心線A両側の係合可能線B、B以内に位置したときOKの判定をし、係合可能線B、Bに入っていないときはNGの判定をする。次に制御装置48は、フック42の位置がトラニオン24の中心線A両側の係合可能線B、B以内に位置してOKの判定をした後、クレーン38のワイヤー40を巻回してフック42を上昇させる。このとき制御装置48は、予め記憶しておいたトラニオン24とフック42の係合位置までフック42を上昇(この場合、取鍋22は吊し上げない)させる。
制御装置48は、トラニオン24とフック42が係合する位置まで上昇する以前に重量検知装置が重量を検出したならば、NGと判定してフック42の上昇を停止し、オペレーターに図示しない報知手段にて報知(この場合、ベルやサイレン、或いは、ランプの点灯などで報知)する。この場合、トラニオン24とフック42が確実に係合する以前に、トラニオン24の略中心にクレーン38のフック42の先端が引っ掛かって、クレーン38がフック42を所定距離引き上げる以前に重量検知装置が取鍋22の重量を検出したものとして報知手段にて報知する。即ち、クレーン38がフック42を所定距離引き上げる以前に重量検知装置が取鍋22の重量を検出した場合、制御装置48はトラニオン24とフック42が確実に係合されていないものと判断する。これにより、クレーン38で取鍋22を吊すときの安全性を確実に確保できるようになっている。
そして、制御装置48は、カメラ44が撮影した映像により、トラニオン24とフック42が係合し、吊した取鍋22を僅か上昇させたら、在荷検知装置及び重量検知装置によって所定以内の在荷検知及び重量検知が行われると、トラニオン24とフック42が安全に係合したことを最終的に確認する。制御装置48は、更にワイヤー40を巻回して取鍋22を所定距離吊り上げた後、所定位置に搬送する。これにより、図6に示すように、トラニオン24の略中心にクレーン38のフック42の先端が係合されて、トラニオン24からフック42の先端が外れるか外れないかの不完全に引っ掛かってしまう危険な状態を未然に防止することができる。また、別の判定として、図7に示すようにカメラ44は撮影したトラニオン24の中心点(オ)とフック42に取り付けた複数個の適当な目印(ア、イ、ウ)の各点の範囲(点線枠内)及び相互距離でも外れた旨の信号を発信する方法もある。
係るクレーン38のフック42先端がトラニオン24の略中心に係合された場合、トラニオン24からフック42が外れてしまう可能性がある。具体的には、取鍋22のトラニオン24がフック42の先端で吊されると、取鍋22の搬送途中などにトラニオン24からフック42が外れてしまう可能性がある。トラニオン24からフック42が外れてしまうと、従来例で示した如き取鍋22内には約+1600℃の溶鋼が収容されているため、その高温の溶鋼が飛散して装置の破損や、オペレーター、或いは、それらの作業に従事している作業者などが火傷をしてしまうという危険性がある。
そこで、このような危険性を防止するため、本実施例では取鍋22の搬送を下記のように行うようにしている。即ち、オペレーターによりスイッチがONされると、制御装置48はクレーン38を動作させてトラニオン24にフック42を係合できる取鍋22近傍の所定位置に移動する。そこで、制御装置48はクレーン38のワイヤー40を所定寸法巻き放して、フック42を取鍋22のトラニオン24より約10cm〜30cm下方に位置させる。
この状態で、制御装置48はクレーン38を取鍋22方向に移動して、カメラ44で撮影したトラニオン24の中心線A(図4一点鎖線)両側の係合可能線B、B(図4一点鎖線両側の実線)以内にフック42を移動させる。その後、制御装置48はトラニオン24にフック42を係合できる位置までワイヤー40を巻回して、そこでワイヤー40の巻回を停止する。
そして、制御装置48はカメラ44で撮影したトラニオン24の中心線A両側に設けた係合可能線B、B間にフック42が確実に位置しているのを確認できたら、ワイヤー40を巻回して取鍋22を所定寸法吊り上げる。また、制御装置48は、カメラ44で撮影したトラニオン24の中心線A両側に設けた係合可能線B、B間より、クレーン38のフック42がはみ出している場合は、再度クレーン38を動作させて、クレーン38のフック42を係合可能線B、B内に入れてトラニオン24にフック42を係合する。これによって、クレーン38のフック42を取鍋22のトラニオン24に確実に係合させることができるようになっている。
また、トラニオン24からフック42を外す場合、制御装置48はワイヤー40を巻き放してクレーン38のフック42先端を、取鍋22のトラニオン24より約10cm〜30cm下方に位置させる。その後、トラニオン24から水平方向にフック42を移動させる。これによって、クレーン38のフック42を取鍋22のトラニオン24から外せるようになっている。また、縦第1、第2レール36A、36Bには予めクレーン38を停止させるためのセンサーが設けられており、制御装置48はそのセンサーが検出した信号によってクレーン38を所定位置に停止させる。以降、クレーン38の停止、及び、クレーン38のフック42をトラニオン24に係脱する際は上述の動作が実行される。
他方、前記第1搬送パターン50を図8に示している。尚、精錬部14のレール上に待機している受鋼台車20上には取鍋22が載置されており、この取鍋22内に取鍋精錬炉にて精錬及び溶鋼温度調整された溶鋼が収容されているものとする。また、クレーン38の待機位置、及び、取鍋22の待機位置は予め決められているものとする。
そして、第1搬送パターン50では、スイッチがONされてオペレーターによるクレーン38動作の指示操作が行われると、制御装置48は予め両縦第1、第2レール36A、36B間の所定の待機位置(1)に待機しているクレーン38のワイヤー40を巻き放して、フック42を所定位置(2)まで降下させる。次に制御装置48は、クレーン38を精錬部14近傍の受鋼台車20上に待機させた取鍋22上方まで移動(横行)させた後、クレーン38を停止させる。
この場合、制御装置48はクレーン38を取鍋22の直線上、若しくは、僅か取鍋22を通過した位置で停止させる。そして、前述した如きカメラ44で撮影した映像を元に、クレーン38のフック42を取鍋22のトラニオン24に係合する。以降制御装置48は、クレーン38のフック42を取鍋22のトラニオン24に係合させる際、上述同様にクレーン38を動作させる。
次に、制御装置48は前述した如きクレーン38のワイヤー40を巻回して取鍋22を所定位置まで吊り上げる(3)。制御装置48は、取鍋22を吊り上げた状態でクレーン38をCCターレット32前の待機位置(4)まで搬送(縦行)し、そこで待機する。そして、制御装置48は前述した如き鋳造によりタンディッシュ30上の取鍋22内の溶鋼が終了する少し以前にそれを検出し、オペレーターに報知(この場合、ベルやサイレン、或いは、ランプの点灯などで報知)する。
オペレーターは、この報知によって制御装置48のスイッチをONする。スイッチがONされると制御装置48は、待機位置(4)に待機してるクレーン38を移動(縦行)させてタンディッシュ部18のCCターレット32上部に停止させる(5)。そこで制御装置48は、クレーン38のワイヤー40を巻き放して取鍋22を降下させ、CCターレット32上に取鍋22を載置する(6)。
制御装置48は更にワイヤー40を巻き放した後、クレーン38を所定距離移動(横行)して停止する(7)。これにより、前述した如き取鍋22のトラニオン24からフック42が外れる。次に、制御装置48はクレーン38のワイヤー40を巻回してフック42を所定位置(8)まで吊り上げた後、移動(縦行)して所定の待機位置(9)で待機して第1搬送パターン50を終了する。
このように、第1搬送パターン50では、オペレーターがスイッチをONするだけで、制御装置48は自動で電気炉12近傍の受鋼台車20上に載置された取鍋22をタンディッシュ部18まで搬送すると共に、タンディッシュ部18から所定の待機位置(9)にクレーン38を待機させる。尚、前述した如き鋳造によりタンディッシュ30上の取鍋22内に収容された溶鋼が終了すると、CCターレット32は回転軸を中心に自動的に反転する。
次に、図9にクレーン38の第2搬送パターン52を示している。尚、CCターレット32反転後の、CCターレット32上の空の取鍋22は常時略同じ箇所に位置し、制御装置48に接続されたカメラ44により空の取鍋22の両トラニオン24は撮影されているものとする。また、制御装置48は、第1搬送パターン50に続いて第2搬送パターン52を実行する。
即ち、第2搬送パターン52では、スイッチがONされてオペレーターによるクレーン38動作の指示操作が行われると、制御装置48は第1搬送パターン50終了時の待機位置(9)に待機させていたクレーン38を、CCターレット32近傍まで移動(縦行)させて予め決められた所定位置(11)に停止させる。そこで、制御装置48はクレーン38のワイヤー40を巻き放してフック42を所定位置(12)まで降下させる。
この状態で、制御装置48はクレーン38を所定位置(13)まで移動(横行)させる。そして、制御装置48は前述した如きクレーン38のフック42を空の取鍋22のトラニオン24に係合した後、取鍋22を所定位置(14)まで吊り上げる。また、制御装置48は、空の取鍋22を吊り上げた状態で所定位置(15)までクレーン38を移動(縦行)し、更に所定距離クレーン38を移動(縦行)して排滓台車34上の待機位置(16)で待機する。
そして、オペレーターによりスイッチがONされると、制御装置48は、待機位置(16)に待機しているクレーン38のワイヤー40を巻き放す。これによって、取鍋22が降下し、下方に位置する排滓台車34上に載置される。このとき、オペレーターは、待機位置(16)下方に空の排滓台車34があるのを確認してからスイッチをONする。
制御装置48は、排滓台車34上に空の取鍋22を載置した後、前述した如きワイヤー40を巻き放して取鍋22のトラニオン24からフック42を外し所定位置(17)まで移動する。そして、制御装置48は、クレーン38のワイヤー40を巻回してフック42を所定位置(18)まで上昇させた後、所定の待機位置(19)まで移動(縦行)し、そこでクレーン38を待機させる。
このように、第2搬送パターン52も、オペレーターがスイッチをONするだけで、制御装置48は自動で空の取鍋22をタンディッシュ部18から補修部16まで搬送すると共に、取鍋22を搬送した後クレーン38を待機位置(19)に待機させる。尚、空の取鍋22が載置された排滓台車34は、前述した如き補修部16まで搬送され、そこで取鍋22の清掃補修が行われた後、所定の位置まで戻される。
次に、図10にクレーン38の第3搬送パターン54を示している。尚、制御装置48は、第2搬送パターン52に続いて第3搬送パターン54を実行する。また、クレーン38の待機位置(19)近傍に待機している排滓台車34上の空の取鍋22は、常時略同じ所に位置し、制御装置48に接続されたカメラ44により空の取鍋22の両トラニオン24は撮影されているものとする。
即ち、第3搬送パターン54では、スイッチがONされてオペレーターによるクレーン38動作の指示操作が行われると、制御装置48は第2搬送パターン52終了時の待機位置(19)に待機させていたクレーン38のワイヤー40を巻き放して、フック42を所定位置(21)まで降下させる。次に、制御装置48はクレーン38を、所定の待機位置に待機している排滓台車34近傍まで移動させる。そこで、制御装置48は、前述した如きカメラ44で撮影した映像を元に、排滓台車34上に載置されている清掃及び補修された取鍋22のトラニオン24にフック42を係合させる。
次に、制御装置48はクレーン38のワイヤー40を巻回して取鍋22を所定位置(22)まで吊り上げる。そして、制御装置48はクレーン38を移動(縦行)させて、前記第1搬送パターン50で精錬された溶鋼が収容され取鍋22を搬送した後の、受鋼台車20上の待機位置(23)まで搬送する。
そして、オペレーターがクレーン38の下方に空の受鋼台車20があるのを確認できたならば、制御装置48のスイッチをONする。これにより、制御装置48は待機位置(23)に待機しているクレーン38のワイヤー40を巻き放して空の取鍋22を受鋼台車20上に載置する。制御装置48は、受鋼台車20上に空の取鍋22を載置させた後、クレーン38を所定位置(24)まで移動(横行)させて、取鍋22のトラニオン24からフック42を外す。
そして、制御装置48は、クレーン38のワイヤー40を巻回してフック42を吊り上げ、待機位置(25)で待機する。この場合、待機位置(25)は、第1搬送パターン50の待機位置(1)と同じ箇所である。このように、第3搬送パターン54も、オペレーターがスイッチをONするだけで、制御装置48は自動で空の取鍋22を補修部16から受鋼台車20上まで搬送すると共に、取鍋22を搬送したクレーン38を待機位置(1)に戻している。即ち、第3搬送パターン54が終了すると制御装置48は、クレーン38を第1搬送パターン50の待機位置(1)に戻し、再度第1搬送パターン50、第2搬送パターン52、第3搬送パターン54を順次繰り返し実行する。
このように、取鍋搬送システム10では、少なくとも受鋼台車20上、精錬部14、タンディッシュ部18及び補修部16に取鍋22を搬送可能としたクレーン38と、このクレーン38を制御する制御装置48とを備えている。そして、制御装置48はクレーン38を制御して、取鍋22を精錬部14からタンディッシュ部18まで自動搬送する第1搬送パターン50と、タンディッシュ部18から補修部16まで自動搬送する第2搬送パターン52と、補修部16から受鋼台車20上まで自動搬送する第3搬送パターン54とを実行する。これにより、1台のクレーン38で各搬送パターンを実行することができる野で、所定位置から所定位置に取鍋22の搬送を行うことが可能となる。この場合、オペレーターが制御装置48のスイッチをONするだけで、各搬送パターン50、52、54の所定位置から所定位置に取鍋22を搬送することが可能となるので、クレーン38の操作を行うオペレーターの稼働率を大幅に向上させることができるようになる。
また、クレーン38は、取鍋22の両端に設けられたトラニオン24に係脱自在に係合するフック42を有しており、このクレーン38は、取鍋22を吊り上げて搬送し、且つ、降ろせるように構成されている。該制御装置48は、第1搬送パターン50において、精錬部14にてクレーン38で取鍋22を吊り上げて搬送し、タンディッシュ部18のCCターレット32上に降ろして待機する。また、第2搬送パターン52では、制御装置48はCCターレット32上の空の取鍋22を吊り上げて搬送し、補修部16の排滓台車34上に降ろして待機する。また、第3搬送パターン54では、制御装置48は排滓台車34上の取鍋22を吊り上げて搬送し、受鋼台車20上に降ろして待機する動作を実行する。
即ち、オペレーターが所定のスイッチをONするだけで、制御装置48は何れの搬送パターン50、52、54においても、取鍋22の吊り上げ及び吊り上げた取鍋22を降ろす動作を繰り返し行うことが可能となる。これにより、各搬送パターンの組み合わせを自由に変えて取鍋22の搬送を行うことができるので、どのような搬送パターン順序でも実行することが可能となる。従って、必要に応じて各搬送パターンを実行することができるので、各搬送パターン実行の汎用性を極めて向上させることができ、取鍋搬送システム10の利便性を大幅に向上させることができる。
特に、1人のオペレーターが所定のスイッチをONするだけで各搬送パターンを自動的に実行することができる。これにより、従来では取鍋22を搬送する際各搬送パターン50、52、54にそれぞれオペレーターが1人ずつ合計で3人居たのを、全搬送パターン50、52、54を1人で操作することができる。従って、取鍋22の搬送を行うクレーン38の制御装置48を操作するオペレーターの稼働率を向上させることができ、クレーン操作の人件費を大幅に削減することができるようになる。
また、制御装置48は、各搬送パターン50、52、54を実行するための所定の指示操作に基づき、クレーン38を待機させた状態から当該クレーン38の指示操作に対応する搬送パターン50、52、54をそれぞれ実行するので、各搬送パターン50、52、54を別々に実行することができる。即ち、各搬送パターンを、例えば搬送パターン50、52、54、搬送パターン50、54、52、搬送パターン52、54、50、搬送パターン52、50、54、搬送パターン54、50、52、搬送パターン54、52、50などのような順序でも実行することができるようになる。これにより、各搬送パターン50、52、54の汎用性を極めて向上させることができる。従って、各搬送パターンの内、必要に応じて何れかの搬送パターンを実行することができるので、取鍋搬送システム10の利便性を大幅に向上させることができるようになる。
特に、各搬送パターン50、52、54と実行時間を、例えば制御装置48に設けた記憶装置に記憶しておけば、各搬送パターン50、52、54に不具合が生じることなく全自動化も行うことが可能となる。これにより、更に取鍋搬送システム10の利便性を向上させることができるようになる。
また、制御装置48は、取鍋22のトラニオン24とクレーン38のフック42の位置を撮影する複数のカメラ44を備えている。そして、制御装置48は、各カメラ44により撮影された画像に基づき、フック42とトラニオン24との係合状態を判定するので、トラニオン24とフック42との位置ズレを防止することができる。これにより、トラニオン24にフック42を確実に係合させることができるので、トラニオン24の極めて安全な位置にフック42を係合させることが可能となる。従って、取鍋22搬送の安全性を大幅に向上することができるようになる。
また、カメラ44は、両トラニオン24の中心を結ぶ線の延長線上から所定角度ずれた位置に配置され、且つ、各トラニオン24に対してそれぞれ複数台設けている。そして、このカメラ44で各トラニオン24の略中心とフック42とを撮影するので、トラニオン24とフック42との位置を確実に合致させることができ、フック42をトラニオン24の好適な位置に係合させることができる。この場合、オペレーターがトラニオン24とフック42を視認していなくても、取鍋22を吊した状態を制御装置48にて検知することができる。これにより、取鍋22のトラニオン24とクレーン38のフック42とを自動的、且つ、確実に合致させることができるので、オペレーターがスイッチをONするだけで、制御装置48は各搬送パターン50、52、54を自動的に実行することができるようになる。従って、取鍋22搬送の遠隔操作も可能となり、各搬送パターン50、52、54の自動実行を確実に行うことも可能となる。
特に、制御装置48はカメラ44で撮影した画像を元に各トラニオン24にフック42を合致させ、トラニオン24とフック42とを確実に係合させることができる。これにより、フック42の先端がトラニオン24の中心に引っ掛かってしまうなどの片吊りや、フック外れのような不都合を未然に防止することができるようになる。即ち、トラニオン24とフック42が確実に合致しない片吊りやフック外れのような不完全な引っ掛かりを防止することができる。これにより、トラニオン24の好適な位置にフック42を確実に係合することができるので、フック42が外れることのない極めて安全な状態で取鍋22をクレーン38で吊すことができる。従って、取鍋22搬送の安全性を確実に確保することができ、然も、全搬送パターン50、52、54の取鍋22搬送の自動化を行うこともできるようになる。
尚、実施例では、制御装置48は取鍋22を吊り上げた状態でクレーン38を所定の待機位置で待機させたが、クレーン38を待機させる場合、所定位置に取鍋22の待機位置を設け、そこに取鍋22を降ろしてクレーン38を待機させれば、第1搬送パターン50から第3搬送パターン54、第3搬送パターン54から第2搬送パターン52、第2搬送パターン52から第1搬送パターン50へとクレーン38を自由に移動させることが可能となる。これにより、必要に応じたクレーン38の搬送パターンを実行することができるようになるので、各搬送パターン実行の汎用性を極めて向上させることができる。従って、各搬送パターン50、52、54の取鍋22搬送に不具合が生じることなく、第1搬送パターンから第3搬送パターンまで異なる組み合わせにおいても全自動化を行うことが可能となり、取鍋搬送システム10の利便性を更に向上させることができるようになる。
本発明の取鍋搬送システムの平面図である。 本発明の取鍋搬送システムを構成する撮像手段の概念図である。 本発明の取鍋搬送システムを構成する撮像手段で取鍋のトラニオンを撮影している状態を示す図である。 同図3のトラニオンの中心線A(一点鎖線)の両側にクレーンのフックを好適に係合させる係合可能線B、B(一点鎖線両側の実線)を示した図である。 トラニオンの中心点とフックの複数個の目印からトラニオンの中心とフックの中心とが合致した状態の検出を行う概念図である。 取鍋のトラニオンと、クレーンのフック先端が危険な状態で係合された状態を示す図である。 トラニオンの中心点とフックの複数個の目印からトラニオンの中心とフックの中心が外れた状態の検出を行う概念図である。 第1搬送パターンの概念図である。 第2搬送パターンの概念図である。 第3搬送パターンの概念図である。
符号の説明
10 取鍋搬送システム
12 電気炉
14 精錬部
16 補修部
18 タンディッシュ部
20 受鋼台車
22 取鍋
24 トラニオン
30 タンディッシュ
32 CCターレット
34 排滓台車
36 縦レール
36A 縦第1レール
36B 縦第2レール
37 横レール
38 クレーン
40 ワイヤー
41 吊し具
42 フック
44 カメラ
46 モニター
48 制御装置
50 第1搬送パターン
52 第2搬送パターン
54 第3搬送パターン
A 中心線
B 係合可能線

Claims (5)

  1. 受鋼台車上に設けられて電気炉からの溶鋼を受容した取鍋を精錬部に搬送し、該精錬部にて内部の溶鋼が精錬された前記取鍋をタンディッシュが位置するタンディッシュ部に搬送すると共に、前記タンディッシュに前記溶鋼を移した前記取鍋を補修部に搬送し、該補修部にて補修された前記取鍋を前記受鋼台車上に搬送するための取鍋搬送システムであって、
    前記取鍋を、少なくとも前記受鋼台車上、前記精錬部、前記タンディッシュ部及び前記補修部に搬送可能とされた搬送手段と、
    該搬送手段を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記搬送手段により前記取鍋を前記精錬部から前記タンディッシュ部まで自動搬送する第1搬送パターンと、前記タンディッシュ部から前記補修部まで自動搬送する第2搬送パターンと、前記補修部から前記受鋼台車上まで自動搬送する第3搬送パターンとを実行することを特徴とする取鍋搬送システム。
  2. 前記搬送手段は、前記取鍋の両端に設けられたトラニオンに係脱自在に係合するフックを有して当該取鍋を吊り上げて搬送し、且つ、降ろすことが可能とされると共に、
    前記制御手段は、前記第1搬送パターンにおいて、前記精錬部にて前記取鍋を吊り上げて搬送し、前記タンディッシュ部のCCターレット上に降ろして待機し、前記第2搬送パターンでは、前記CCターレット上の前記取鍋を吊り上げて搬送し、前記補修部の排滓台車上に降ろして待機し、前記第3搬送パターンでは、前記排滓台車上の前記取鍋を吊り上げて搬送し、前記受鋼台車上に降ろして待機する動作を実行することを特徴とする請求項1の取鍋搬送システム。
  3. 前記制御手段は、前記各搬送パターンを実行するための所定の指示操作に基づき、前記待機した状態から当該指示操作に対応する搬送パターンをそれぞれ実行することを特徴とする請求項2の取鍋搬送システム。
  4. 前記制御手段は、前記取鍋のトラニオンと前記搬送手段のフックの位置を撮影する複数の撮像手段を備え、各撮像手段により撮影された画像に基づき、前記フックと前記トラニオンとの係合状態を判定することを特徴とする請求項2又は請求項3の取鍋搬送システム。
  5. 前記撮像手段は、前記両トラニオンの中心を結ぶ線の延長線上から所定角度ずれた位置に配置され、且つ、各トラニオンに対してそれぞれ複数台設けられると共に、該撮像手段は、前記各トラニオンの略中心と前記フックとを撮影することを特徴とする請求項4の取鍋搬送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107127329A (zh) * 2016-02-29 2017-09-05 宝钢工程技术集团有限公司 钢包台车横移装置及其使用方法
CN112893824A (zh) * 2019-12-03 2021-06-04 中冶京诚工程技术有限公司 一种钢包热修方法及钢包热修装置

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