JP2006317597A - ベルト機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベルト機構2は、テンションローラ4と、駆動ローラ6と従動ローラ8と、各ローラ4、6及び8間に巻き掛けられて回転移動させられる無端状のべルト10とを備えている。従動ローラ8の軸20の両端部には、それぞれ環状の溝22が形成されている。溝22の各々には、ベルト10の蛇行を防止するためのワッシャ部材24であって、外周面26における一部領域から中心領域にわたって半径方向に延在する切欠き28を有するワッシャ部材24が、切欠き28を介してそれぞれ半径方向外方から分離自在に嵌合されて装着される。
【選択図】 図2
Description
少なくとも1本のテンションローラを含む複数のローラと、ローラ間に巻き掛けられて回転移動させられる無端状のべルトとを備えたベルト機構において、
少なくとも1本のローラの軸の両端部であって、ベルトの両側の直外方位置における両端部には、それぞれ環状の溝が形成され、溝の各々には、ベルトの蛇行を防止するためのワッシャ部材であって、外周面における一部領域から中心領域にわたって半径方向に延在する切欠きを有するワッシャ部材が、切欠きを介してそれぞれ半径方向外方から分離自在に嵌合されて装着される、
ことを特徴とするベルト機構、が提供される。
ワッシャ部材の各々において、中心領域は、外周面と同心の、半円より大きな円弧状の内周面からなり、外周面は、半円より大きな円弧形状をなし、切欠きは、相互に周方向に間隔をおいて対向する一端面と他端面であって、内周面の一端と外周面の一端との間を延在する一端面と、内周面の他端と外周面の他端との間を延在する他端面とを備え、厚さは、対応する溝の幅と実質的に同じであり、内周面は、対応する溝の底部の外周面の半径と実質的に同じ半径を有し、内周面の一端と他端との間隔は、対応する溝の底部の外周面の直径よりも小さく形成され、外周面の一端と他端との間隔は、内周面の一端と他端との間隔よりも大きく形成され、ワッシャ部材の各々は、内周面に沿った内周縁部が、対応する溝内に嵌合させられる、ことが好ましい。
本発明の他の局面によれば、
少なくとも1本のテンションローラを含む複数のローラと、ローラ間に巻き掛けられて回転移動させられる無端状のべルトとを備えたベルト機構において、
少なくとも1本のローラの軸の両端部であって、ベルトの両側の直外方位置における両端部には、それぞれ環状の溝が形成され、溝を含む軸の両端部には、ベルトの蛇行を防止するための複合ワッシャ部材であって、外周面における一部領域から中心領域にわたって半径方向に直線状に延在する切欠きを有するワッシャ本体と、ワッシャ本体の切欠きに半径方向外方から分離自在に挿入されてワッシャ本体に分離自在に連結される押え部材とからなる複合ワッシャ部材が、半径方向両側から分離自在に挟持するよう装着される、
ことを特徴とするベルト機構、が提供される。
複合ワッシャ部材の各々におけるワッシャ本体は、軸の両端部の外周面の半径と実質的に同じ半径を有する半円形内周面と、半円形内周面と同心の、半円より大きな円弧形状を有しかつ溝の底部の外周面における半径と実質的に同じ半径を有する内周面を備えた係止突条部と、半径方向に延在する一対の係止溝と、半径方向外方に延び出す一対の係止段部とを備え、複合ワッシャ部材の各々における押え部材は、軸の両端部の外周面の半径と実質的に同じ半径を有する半円形内周面と、半円形内周面と同心の、半円より小さな円弧形状を有しかつ溝の底部の外周面における半径と実質的に同じ半径を有する内周面を備えた係止突条部と、先端内側に被係止フックが形成された一対の被係止アームと、半径方向に延在する一対の被係止突部とを備え、軸の両端部において、複合ワッシャ部材の各々におけるワッシャ本体は、係止突条部が、対応する溝に嵌合され、半円形内周面が軸の外周面の半円部を覆い、押え部材は、係止突条部が対応する溝に嵌合され、半円形内周面が軸の外周面の、他の半円部を覆い、被係止突部の各々が、ワッシャ本体の、対応する係止溝に嵌合され、一対の被係止アームの被係止フックが、ワッシャ本体の、対応する係止段部に係止される、ことが好ましい。
複合ワッシャ部材の各々におけるワッシャ本体は、一定の軸方向厚さと円弧状外周面とを有する本体部と、本体部の軸方向の片面から一定の軸方向厚さをもって軸方向に突出しかつ、本体部の円弧状外周面と同心で円弧状外周面よりも小さな半径の円弧状外周面を含む外周面を有する、実質的に円弧状の突出部とを備え、該中心領域は、該半円形内周面と該係止突条部とを備え、該係止突条部は、本体部の軸方向の他面と半円形内周面との間に形成され、該半円形内周面は、該係止突条部から突出部の先端面まで軸方向に延在するよう形成され、切欠きは、該係止突条部の内周面の両端近傍位置から、相互に周方向に一定の間隔をおいて平行に本体部の円弧状外周面まで延在する両端面と、該半円形内周面の両端から、相互に周方向に一定の間隔をおいて平行に本体部の円弧状外周面及び突出部の外周面まで延在する両端面とを備え、該係止突条部の内周面の両端間の間隔は、溝の底部の外周面の直径及び切欠きの、該係止突条部の内周面の両端から本体部の円弧状外周面までそれぞれ半径方向外方に延在する両端面間の間隔よりも小さく形成され、半円形内周面の両端から本体部の円弧状外周面まで延在する、本体部に形成された切欠きの両端面には、それぞれ該係止溝が形成され、突出部の外周面における周方向両端部近傍位置には、それぞれ該係止段部が形成され、複合ワッシャ部材の各々における押え部材は、ブロック体と、該一対の被係止アームとを備え、ブロック体は、ワッシャ本体の軸方向の全幅と実質的に同じ間隔を有する両端面と、両端面のうちの一端面側に配置されかつ、ワッシャ本体の本体部の切欠きに分離自在に嵌合しうる第1の両側面と、両端面のうちの他端面側に配置されかつ、ワッシャ本体の突出部の切欠きに分離自在に嵌合しうる第2の両側面と、ワッシャ本体の本体部の円弧状外周面と実質的に同じ曲率を有する円弧状の外周面と、該半円形内周面と該係止突条部とを備え、該一対の被係止アームは、ブロック体の第2の両側面の、外周面の近傍位置からそれぞれ側外方に延び出してから、第2の両側面に間隔をおいて、それぞれ第2の両側面に沿って半円形内周面の方向に延びるよう形成され、該係止突条部は、ブロック体の一端面と該半円形内周面との間に形成され、該半円形内周面は、該係止突条部からブロック体の他端面まで延在するよう形成され、ブロック体の第1の両側面には、それぞれ該被係止突部が、外周面から該半円形内周面の両端部外側位置まで直線状に延在するよう形成されている、ことが好ましい。
ちなみに、本明細書において、複合ワッシャ部材とは、二つの部材を分離自在に連結することにより構成されるワッシャ部材を意味するものであって、更に具体的には、ワッシャ本体と、ワッシャ本体に分離自在に連結される押え部材とから構成されるワッシャ部材を意味するものである。
4:テンションローラ
6:駆動ローラ
8:従動ローラ
10:無端状のべルト
20:従動ローラの軸
22:環状の溝
24:ワッシャ部材
26:外周面
26a:外周面の一端
26b:外周面の他端
28:切欠き
30:内周面
30a:内周面の一端
30b:内周面の他端
32:ワッシャ部材の一端面
34:ワッシャ部材の他端面
40:複合ワッシャ部材
42:ワッシャ本体
44:押え部材
46:外周面
48:本体部
56:突出部
58:切欠き
60:半円形内周面
62:内周面
64:係止突条部
70:係止溝
76:係止段部
80:ブロック体
82:被係止アーム
94:半円形内周面
96:内周面
98:係止突条部
100:被係止突部
102:被係止フック
Claims (5)
- 少なくとも1本のテンションローラを含む複数のローラと、ローラ間に巻き掛けられて回転移動させられる無端状のべルトとを備えたベルト機構において、
少なくとも1本のローラの軸の両端部であって、ベルトの両側の直外方位置における両端部には、それぞれ環状の溝が形成され、溝の各々には、ベルトの蛇行を防止するためのワッシャ部材であって、外周面における一部領域から中心領域にわたって半径方向に延在する切欠きを有するワッシャ部材が、切欠きを介してそれぞれ半径方向外方から分離自在に嵌合されて装着される、
ことを特徴とするベルト機構。 - ワッシャ部材の各々において、中心領域は、外周面と同心の、半円より大きな円弧状の内周面からなり、外周面は、半円より大きな円弧形状をなし、切欠きは、相互に周方向に間隔をおいて対向する一端面と他端面であって、内周面の一端と外周面の一端との間を延在する一端面と、内周面の他端と外周面の他端との間を延在する他端面とを備え、厚さは、対応する溝の幅と実質的に同じであり、内周面は、対応する溝の底部の外周面の半径と実質的に同じ半径を有し、内周面の一端と他端との間隔は、対応する溝の底部の外周面の直径よりも小さく形成され、外周面の一端と他端との間隔は、内周面の一端と他端との間隔よりも大きく形成され、
ワッシャ部材の各々は、内周面に沿った内周縁部が、対応する溝内に嵌合させられる、請求項1記載のベルト機構。 - 少なくとも1本のテンションローラを含む複数のローラと、ローラ間に巻き掛けられて回転移動させられる無端状のべルトとを備えたベルト機構において、
少なくとも1本のローラの軸の両端部であって、ベルトの両側の直外方位置における両端部には、それぞれ環状の溝が形成され、溝を含む軸の両端部には、ベルトの蛇行を防止するための複合ワッシャ部材であって、外周面における一部領域から中心領域にわたって半径方向に直線状に延在する切欠きを有するワッシャ本体と、ワッシャ本体の切欠きに半径方向外方から分離自在に挿入されてワッシャ本体に分離自在に連結される押え部材とからなる複合ワッシャ部材が、半径方向両側から分離自在に挟持するよう装着される、
ことを特徴とするベルト機構。 - 複合ワッシャ部材の各々におけるワッシャ本体は、軸の両端部の外周面の半径と実質的に同じ半径を有する半円形内周面と、半円形内周面と同心の、半円より大きな円弧形状を有しかつ溝の底部の外周面における半径と実質的に同じ半径を有する内周面を備えた係止突条部と、切欠きに形成された、半径方向に延在する一対の係止溝と、半径方向外方に延び出す一対の係止段部とを備え、
複合ワッシャ部材の各々における押え部材は、軸の両端部の外周面の半径と実質的に同じ半径を有する半円形内周面と、半円形内周面と同心の、半円より小さな円弧形状を有しかつ溝の底部の外周面における半径と実質的に同じ半径を有する内周面を備えた係止突条部と、先端内側に被係止フックが形成された一対の被係止アームと、半径方向に延在する一対の被係止突部とを備え、
軸の両端部において、複合ワッシャ部材の各々におけるワッシャ本体は、係止突条部が、対応する溝に嵌合され、半円形内周面が軸の外周面の半円部を覆い、押え部材は、係止突条部が対応する溝に嵌合され、半円形内周面が軸の外周面の、他の半円部を覆い、被係止突部の各々が、ワッシャ本体の、対応する係止溝に嵌合され、一対の被係止アームの被係止フックが、ワッシャ本体の、対応する係止段部に係止される、請求項3記載のベルト機構。 - 複合ワッシャ部材の各々におけるワッシャ本体は、一定の軸方向厚さと円弧状外周面とを有する本体部と、本体部の軸方向の片面から一定の軸方向厚さをもって軸方向に突出しかつ、本体部の円弧状外周面と同心で円弧状外周面よりも小さな半径の円弧状外周面を含む外周面を有する、実質的に円弧状の突出部とを備え、該中心領域は、該半円形内周面と該係止突条部とを備え、該係止突条部は、本体部の軸方向の他面と半円形内周面との間に形成され、該半円形内周面は、該係止突条部から突出部の先端面まで軸方向に延在するよう形成され、切欠きは、該係止突条部の内周面の両端近傍位置から、相互に周方向に一定の間隔をおいて平行に本体部の円弧状外周面まで延在する両端面と、該半円形内周面の両端から、相互に周方向に一定の間隔をおいて平行に本体部の円弧状外周面及び突出部の外周面まで延在する両端面とを備え、該係止突条部の内周面の両端間の間隔は、溝の底部の外周面の直径及び切欠きの、該係止突条部の内周面の両端から本体部の円弧状外周面までそれぞれ半径方向外方に延在する両端面間の間隔よりも小さく形成され、半円形内周面の両端から本体部の円弧状外周面まで延在する、本体部に形成された切欠きの両端面には、それぞれ該係止溝が形成され、突出部の外周面における周方向両端部近傍位置には、それぞれ該係止段部が形成され、
複合ワッシャ部材の各々における押え部材は、ブロック体と、該一対の被係止アームとを備え、
ブロック体は、ワッシャ本体の軸方向の全幅と実質的に同じ間隔を有する両端面と、両端面のうちの一端面側に配置されかつ、ワッシャ本体の本体部の切欠きに分離自在に嵌合しうる第1の両側面と、両端面のうちの他端面側に配置されかつ、ワッシャ本体の突出部の切欠きに分離自在に嵌合しうる第2の両側面と、ワッシャ本体の本体部の円弧状外周面と実質的に同じ曲率を有する円弧状の外周面と、該半円形内周面と該係止突条部とを備え、
該一対の被係止アームは、ブロック体の第2の両側面の、外周面の近傍位置からそれぞれ側外方に延び出してから、第2の両側面に間隔をおいて、それぞれ第2の両側面に沿って半円形内周面の方向に延びるよう形成され、
該係止突条部は、ブロック体の一端面と該半円形内周面との間に形成され、該半円形内周面は、該係止突条部からブロック体の他端面まで延在するよう形成され、ブロック体の第1の両側面には、それぞれ該被係止突部が、外周面から該半円形内周面の両端部外側位置まで直線状に延在するよう形成されている、請求項4記載のベルト機構。
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