JP2006316848A - 電動車両およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダウンシフトの最中に電動機の駆動力を急増させるときに生じ得る電動機の吹き上がりやこれに伴って生じ得るトルクショックを抑制する。
【解決手段】 ダウンシフトの際にアクセルペダルが踏み込まれたことにより駆動軸に要求される要求トルクが大きく変化したことによりモータ回転数Nm2が急増してダウンシフト後の回転数より大きくなったときには(T3〜T4)、そのモータ回転数Nm2と目標とする回転数との差に基づいて補正トルクを設定すると共に設定した補正トルクによりモータトルクTm2を減少補正する。これにより、モータ回転数Nm2の吹き上がりを抑制することができると共にこの吹き上がりに伴って生じ得るトルクショックを抑制することができる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、電動車両およびその制御方法に関し、詳しくは、走行用の動力を出力可能な電動機を備える電動車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の電動車両としては、油圧駆動のクラッチの接続やその解除により2段に変速する変速機を介して電動機が車軸側に取り付けられているものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電動車両では、電動機からトルクを出力している状態で変速機をダウンシフトする際には、電動機の回転数が滑らかに変更されるようダウンシフトに伴って接続を解除するクラッチの油圧を電動機の回転数に基づいてフィードバック制御すると共に電動機から出力するトルクを補正している。
特開2004−204960号公報
こうした電動車両では、ダウンシフトの最中に運転者によりアクセルペダルが踏み込まれるなどの要因により電動機から出力すべきトルクが急増する場合がある。この場合、電動機の回転数が滑らかに変更されるように制御していても油圧駆動のクラッチを用いている結果、応答性が悪く、電動機の回転数が急増する場合が生じる。この場合、その後のクラッチの係合時に変速ショックが生じる。
本発明の電動車両およびその制御方法は、ダウンシフトの最中に電動機の駆動力を急増させるときに生じ得る電動機の回転数の急増を抑制することを目的の一つとする。また、本発明の電動車両およびその制御方法は、ダウンシフトの最中に電動機の駆動力を急増させるときに生じ得るトルクショックを抑制することを目的とする。
本発明の電動車両およびその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電動車両は、
走行用の動力を出力可能な電動機を備える電動車両であって、
滑りを伴う変速段の変更を伴って前記電動機からの動力を変速して車軸側に伝達する変速伝達手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記設定された要求駆動力と前記変速伝達手段の状態とに基づいて前記電動機から出力すべき電動機駆動力を設定する電動機駆動力設定手段と、
前記電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、
前記変速伝達手段をダウンシフトしている最中に前記回転数検出手段により検出された回転数がダウンシフト後の回転数以上の閾値回転数より大きいときには前記設定した電動機駆動力を減少補正した電動機駆動力を設定する減少補正手段と、
前記変速伝達手段をダウンシフトするときには、前記変速伝達手段の変速段がダウンシフトされるよう該変速伝達手段を制御すると共に前記設定された電動機駆動力が出力されるよう前記電動機を駆動制御する変速制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の電動車両では、滑りを伴う変速段の変更を伴って電動機からの動力を変速して車軸側に伝達する変速伝達手段をダウンシフトするときには、ダウンシフトしている最中に電動機の回転数がダウンシフト後の回転数以上の閾値回転数より大きいときには、走行に要求される要求駆動力と変速伝達手段の状態とに基づいて設定された電動機駆動力を減少補正した電動機駆動力を設定し、変速伝達手段の変速段がダウンシフトされるよう変速伝達手段を制御すると共に設定した電動機駆動力が出力されるよう電動機を駆動制御する。これにより、電動機がダウンシフト後の回転数より大きく吹き上がるのを抑制することができる。この結果、電動機の回転数が急増することによって生じ得るトルクショックを抑制することができる。
こうした本発明の電動車両において、前記減少補正手段は、前記検出された回転数と前記閾値回転数との差が大きいほど大きく減少補正する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より確実に効果的に電動機の回転数が急増するのを抑制することができる。
また、本発明の電動車両において、前記変速伝達手段は、油圧駆動の複数のクラッチを有し該複数のクラッチのうちの少なくとも一つのクラッチの接続と該クラッチとは異なる少なくとも一つのクラッチの接続の解除とを行なうことにより変速段の変更を行なう手段であるものとすることもできる。この場合、前記変速制御手段は、ダウンシフトの最中に前記要求駆動力設定手段により設定される要求駆動力が所定範囲内となるときにはダウンシフトに伴って接続を解除するクラッチの係合力の調整により前記電動機の回転数を滑らかに変化させると共にダウンシフトに伴って接続するクラッチの係合力が所定変化となるよう前記変速伝達手段を制御し、ダウンシフトの最中に前記要求駆動力設定手段により設定される要求駆動力が前記所定範囲を超えて大きく変化するときには前記接続を解除するクラッチの係合力が解除されると共に前記接続するクラッチの係合力が前記所定変化となるよう前記変速伝達手段を制御する手段であるものとすることもできる。即ち、ダウンシフトの最中に要求駆動力が所定範囲を超えて大きく変化するときには、電動機の回転数を滑らかに変化させるために接続を解除するクラッチの係合力を調整するを中止し、接続を解除するクラッチの係合力を解除するのである。これにより、電動機の回転数を滑らかに変化させるために接続を解除するクラッチの係合力を調整することにより生じ得る変速ショックを抑制することができる。
さらに、本発明の電動車両において、走行用の動力を出力可能な内燃機関を備えるものとすることもできる。この場合、前記内燃機関の出力軸と車軸とに連結され電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記車軸側に出力可能な電力動力入出力手段と、前記設定された要求駆動力に基づいて前記内燃機関から出力すべき目標動力を設定する目標動力設定手段と、を備え、前記電動機駆動力設定手段は前記設定された目標動力に基づいて電動機駆動力を設定する手段であり、前記駆動制御手段は前記設定された目標動力が出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段とを制御する手段であるものとすることもできる。更にこの場合、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸と回転軸との3軸に連結され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力する発電機と、を備える手段であるものとすることもできる。
あるいは、本発明の電動車両において、燃料の供給を受けて発電する燃料電池を有すると共に該燃料電池により発電された電力を前記電動機に供給可能な燃料電池装置を備えるものとすることもできる。
本発明の電動車両の制御方法は、
走行用の動力を出力可能な電動機と、滑りを伴う変速段の変更を伴って前記電動機からの動力を変速して車軸側に伝達する変速伝達手段と、を備える電動車両における前記変速伝達手段のダウンシフトの際の制御方法であって、
走行に要求される要求駆動力を設定し、
前記設定した要求駆動力と前記変速伝達手段の状態とに基づいて前記電動機から出力すべき電動機駆動力を設定し、
前記電動機の回転数がダウンシフト後の回転数以上の閾値回転数より大きいときには前記設定した電動機駆動力を減少補正した電動機駆動力を設定し、
前記変速伝達手段の変速段がダウンシフトされるよう該変速伝達手段を制御すると共に前記設定した電動機駆動力が出力されるよう前記電動機を駆動制御する
ことを要旨とする。
この本発明の電動車両の制御方法では、滑りを伴う変速段の変更を伴って電動機からの動力を変速して車軸側に伝達する変速伝達手段をダウンシフトする際には、電動機の回転数がダウンシフト後の回転数以上の閾値回転数より大きいときには、走行に要求される要求駆動力と変速伝達手段の状態とに基づいて設定された電動機駆動力を減少補正した電動機駆動力を設定し、変速伝達手段の変速段がダウンシフトされるよう変速伝達手段を制御すると共に設定した電動機駆動力が出力されるよう電動機を駆動制御する。これにより、電動機がダウンシフト後の回転数より大きく吹き上がるのを抑制することができる。この結果、電動機の回転数が急増することによって生じ得るトルクショックを抑制することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、変速機60を介して動力分配統合機構30に接続されたモータMG2と、車両の駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32には変速機60を介してモータMG2がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力とを統合してリングギヤ32に出力する。リングギヤ32は、ギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに機械的に接続されている。したがって、リングギヤ32に出力された動力は、ギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに出力されることになる。
モータMG1およびモータMG2は、共に発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1とモータMG2とにより電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、共にモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
変速機60は、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとの接続および接続の解除を行なうと共に両軸の接続をモータMG2の回転軸48の回転数を2段に減速してリングギヤ軸32aに伝達可能に構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。この図2に示す変速機60は、ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bと二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aは、外歯歯車のサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62と、サンギヤ61に噛合する複数の第1ピニオンギヤ63aと、この第1ピニオンギヤ63aに噛合すると共にリングギヤ62に噛合する複数の第2ピニオンギヤ63bと、複数の第1ピニオンギヤ63aおよび複数の第2ピニオンギヤ63bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア64とを備えており、サンギヤ61はブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。シングルピニオンの遊星歯車機構60bは、外歯歯車のサンギヤ65と、このサンギヤ65と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66と、サンギヤ65に噛合すると共にリングギヤ66に噛合する複数のピニオンギヤ67と、複数のピニオンギヤ67を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ65はモータMG2の回転軸48に、キャリア68はリングギヤ軸32aにそれぞれ連結されていると共にリングギヤ66はブレーキB2のオンオフによりその回転が自由にまたは停止できるようになっている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bとは、リングギヤ62とリングギヤ66、キャリア64とキャリア68とによりそれぞれ連結されている。変速機60は、ブレーキB1,B2を共にオフとすることによりモータMG2の回転軸48をリングギヤ軸32aから切り離すことができ、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的大きな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達し(以下、この状態をLoギヤの状態という)、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフ状態としてモータMG2の回転軸48の回転を比較的小さな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達する(以下、この状態をHiギヤの状態という)。なお、ブレーキB1,B2を共にオンとする状態は回転軸48やリングギヤ軸32aの回転を禁止するものとなる。
ブレーキB1,B2は、図3に例示する油圧回路100からの油圧によりオンオフされる。油圧回路100は、図示するように、エンジン22の回転により駆動される機械式ポンプ102と、内蔵する電気モータ104aにより駆動される電動ポンプ104と、機械式ポンプ102または電動ポンプ104から圧送されたオイルのライン油圧PLを調整する3ウェイソレノイド106およびプレッシャーコントロールバルブ108と、ライン油圧PLを用いてブレーキB1,B2の係合力を調整するリニアソレノイドSLB1,SLB2やコントロールバルブ110,111,アキュムレータ112,113とから構成されている。この油圧回路100では、ライン油圧PLは、3ウェイソレノイド106を駆動してプレッシャーコントロールバルブ108の開閉を制御することにより調整することができ、ブレーキB1,B2の係合力は、リニアソレノイドSLB1,SLB2に印加する電流を制御してライン油圧PLをブレーキB1,B2に伝達させるコントロールバルブ110,111の開閉を制御することにより調節することができる。なお、実施例の変速機60では、「ブレーキ」については「クラッチ」と同義として用いている。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,油圧回路100内のオイルの温度を検出する温度センサ114からの油温Toilなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、電気モータ104aへの駆動信号や3ウェイソレノイド106への駆動信号,リニアソレノイドSLB1,SLB2への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に変速機60をHiギヤの状態からLoギヤの状態にダウンシフトする際の動作について説明する。図4はダウンシフト時におけるエンジン22やモータMG1,MG2の駆動制御として実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される変速時駆動制御ルーチンであり、図5はダウンシフトに伴って接続する変速機60のブレーキB2の制御として実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される接続側制御ルーチンであり、図6はダウンシフトに伴って接続を解除する変速機60のブレーキB1の制御として実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される解除側制御ルーチンである。図4の変速時駆動制御ルーチンは、変速機60のダウンシフトが開始されてから所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行され、図5の接続側制御ルーチンと図6の解除側制御ルーチンは、変速機60のダウンシフトが開始されたときに、変速軸道制御ルーチンと同時に並行して実行される。以下、まず、駆動制御について説明し、その後、接続側制御と解除側制御とについて説明する。
図4の変速時駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,充放電要求パワーPb*,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の残容量(SOC)などに基づいてバッテリECU52によりバッテリ50を充放電すべき電力として設定されるものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定したものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したモータMG2の回転数Nm2をリングギヤ軸32aの回転数Nr(kv・V)で除して変速機60のギヤ比Grを計算し(ステップS110)、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪39a,39bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS120)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図7に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ要求電力Pb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kvを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を変速機60のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS130)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図8に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(kv・V)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS140)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図9に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2に変速機60のギヤ比Grを乗じたリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が変速機60を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ−kv・V/ρ (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*−Nm1)+k2∫(Nm1*−Nm1)dt (2)
続いて、バッテリ50の出力制限Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS150)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS160)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限したものをモータMG2のトルク指令Tm2*に設定する(ステップS170)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、変速機60をダウンシフトしている最中でも、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図9の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win−Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout−Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定すると、モータMG2の回転数Nm2をLoギヤの状態におけるギヤ比Glowで除した回転数からリングギヤ軸32aの回転数Nr(kv・V)を減じて回転数差ΔNを計算し(ステップS180)、計算した回転数差ΔNが閾値Nsetより大きいか否かを判定する(ステップS190)。ここで、閾値Nsetは、モータMG2の回転数Nm2がダウンシフト後の回転数から逸脱したか否かを判定するものであり、ダウンシフト後の回転数から許容される上限回転数として設定される。回転数差ΔNが閾値Nsetより大きいときには、回転数差ΔNに基づいてこの回転数差ΔNをうち消すように補正トルクTmodを設定し(ステップS200)、設定したモータMG2のトルク指令Tm2*から設定した補正トルクTmodを減じた値を新たなモータMG2のトルク指令Tm2*として設定する(ステップS210)。ここで、補正トルクTmodは、実施例では、回転数差ΔNに比例ゲインを乗じて求めるものとした。したがって、回転数差ΔNが大きいほど大きな補正トルクTmodが設定される。なお、回転数差ΔNが閾値Nset以下のときにはモータMG2のトルク指令Tm2*を補正する必要はないのでこれらの処理は行なわれない。
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS220)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
次に、図5の接続側制御ルーチンを用いてダウンシフトに伴って接続する変速機60のブレーキB2の制御について説明する。接続側制御ルーチンでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、ブレーキB2のシリンダに作動オイルを充填するためにファストフィルを実行し(ステップS300)、その後、ブレーキB2の係合力を徐々に高めることができるよう低圧で待機する(ステップS310)。ファストフィルや低圧待機は、リニアソレノイドSLB2に印加する電流のデューティ比DB2を変更することによりコントロールバルブ111の調整圧を変更することにより行なうことができる。続いて、デューティ比DB2が低圧待機してからの時間の経過に伴って緩やかに大きくなるようにデューティ比DB2を設定し(ステップS320)、モータMG2の回転数Nm2と車速Vとを入力すると共に(ステップS330)、車速Vに換算係数kvを乗じてリングギヤ軸32aの回転数Nrを計算し(ステップS340)、計算したリングギヤ軸32aの回転数NrとモータMG2の回転数Nm2をLoギヤの状態におけるギヤ比Glowで除した回転数との回転数差ΔNを計算する(ステップS350)。そして、計算した回転数差ΔNと閾値Nrefとを比較する(ステップS360)。ここで、閾値Nrefは、モータMG2の回転数Nm2がダウンシフト後の回転数にほぼ至ったか否か、即ち回転数の同期を判定するものであり、比較的小さな値として設定されている。回転数差ΔNが閾値Nref以上のときには、まだ、同期していないとしてステップS320に戻り、ステップS320〜S350の処理を繰り返し実行する。回転数差ΔNが閾値Nref未満に至ると、変速機60の回転同期が行なわれたと判断し、リニアソレノイドSLB2に印加する電流のディーティ比DB2が完全係合のデューティ比Dhiとなるよう設定して(ステップS370)、接続側制御ルーチンを終了する。
次に、図6の解除側制御ルーチンを用いてダウンシフトに伴って接続を解除する変速機60のブレーキB1の制御について説明する。解除側制御ルーチンでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、変速機60のダウンシフトを開始する際に設定されていた要求トルクTr*を開始時要求トルクTrstとして入力する処理を実行する(ステップS400)。そして、現在設定されている要求トルクTr*とモータMG2の回転数Nm2とを入力すると共に(ステップS410)、入力した要求トルクTr*から開始時要求トルクTrstを減じてトルク偏差ΔTを計算し(ステップS420)、計算したトルク偏差ΔTと閾値Trefとを比較する(ステップS430)。ここで、閾値Trefは、ダウンシフトに伴ってモータMG2の回転数を滑らかに変更するためにブレーキB1の係合力をフィードバック制御することが可能か否かを判定するものであり、フィードバック制御によりモータMG2の回転数を滑らかに変更することが可能な要求トルクTr*の変更範囲の上限値として設定することができる。
トルク偏差ΔTが閾値Tref未満のときには変速機60のダウンシフトの開始からの経過時間tに基づいてモータMG2の目標回転数Nm2*を設定すると共に(ステップS440)、モータMG2が目標回転数Nm2*で回転するように入力した回転数Nm2と目標回転数Nm2*との差がうち消されるよう次式(6)によりリニアソレノイドSLB1の電流のデューティ比DB1を設定し(ステップS450)、リニアソレノイドSLB1の電流のデューティ比DB1が完全解除のデューティ比Dlowより若干大きな値として設定された閾値Dlref以下に至ったか否かを判定する(ステップS460)。ここで、式(6)中、「kb」はゲインである。このようにデューティ比DB2を設定すると、ハイブリッド用電子制御ユニット70はリニアソレノイドSLB1に印加する電流のデューティ比DB1を設定したデューティ比とするから、モータMG2の回転数Nm2は目標回転数Nm2*に一致するようになる。そして、デューティ比DB1が閾値Dlref以下に至っていないときにはステップS410に戻ってステップS410〜S460を繰り返し、デューティ比DB1が閾値Dlref以下に至ったときにはリニアソレノイドSLB1の電流のデューティ比DB1を完全解除のデューティ比Dlowに設定し(ステップS470)、解除側制御ルーチンを終了する。
DB1=前回DB1+kb・(Nm2*-Nm2) (6)
モータMG2が目標回転数Nm2*で回転するようフィードバック制御を実行している最中に運転者によりアクセルペダル83が踏み込まれて要求トルクTr*が大きく変更されたときには、ステップS420で計算したトルク偏差ΔTは閾値Tref以上となる。この場合、モータMG2の回転数のフィードバック制御を中止し、リニアソレノイドSLB1の電流のデューティ比DB1を完全解除のデューティ比Dlowに設定し(ステップS470)、解除側制御ルーチンを終了する。このように、トルク偏差ΔTが閾値Tref以上となったときにフィードバック制御を中止するのは、油圧回路100の制御はモータMG2などの電動機の制御に比してその応答性が低いためである。トルク偏差ΔTが閾値Tref以上となったときでもフィードバック制御を継続すると、モータMG2の回転数Nm2が目標回転数Nm2*を大きく上回るのを抑制する必要からブレーキB1の係合力を大きくするためにリニアソレノイドSLB1のデューティ比DB1を大きくして油圧をブレーキB1に作用させようとする。このとき、この油圧が大きく残り、ブレーキB1の係合力の解除が遅れ、変速ショックが生じる。実施例では、こうした変速ショックを抑制するために、トルク偏差ΔTが閾値Tref以上となったときにモータMG2の回転数のブレーキB1の係合力によるフィードバック制御を中止するのである。
図10に変速機60をダウンシフトしている最中のブレーキB1,B2の係合力を得るためのデューティ比やモータMG2の回転数Nm2,トルクTm2の時間変化の一例を示す。図中、油圧指令の実線は接続側のブレーキB2のデューティDB2の時間変化であり、油圧指令の太波線はダウンシフト中に要求トルクTr*が大きく変化したときの解除側のブレーキB2のデューティ比DB2の時間変化であり、油圧指令の細破線は解除側のブレーキB1のデューティ比DB1の時間変化である。また、図中、モータ回転数Nm2とモータトルクTm2の太破線はダウンシフト中に要求トルクTr*が大きく変化したことに伴いモータMG2のトルク指令Tm2*が大きくなったときのモータMG2の回転数Nm2とトルクTm2の時間変化である。ダウンシフト中にアクセルペダル83が踏み込まれることなく要求トルクTr*が大きく変化しないときには、モータ回転数Nm2とモータトルクTm2の実線と油圧指令に示すように、時間T1に変速機60のダウンシフトが開始されると、解除側のブレーキB1のデューティ比DB1は、モータMG2の回転数Nm2を目標回転数Nm2*で回転させるようフィードバック制御される。接続側のブレーキB2のデューティ比DB2は、ファストフィルのために一旦大きくされた後に低圧で待機するために小さくされ、その後、緩やかに大きくされる。そして、変速機60の回転同期が判定された時間T4に解除側のブレーキB1のデューティ比DB1は完全解除のデューティ比Dlowとされ、接続側のブレーキB2のデューティー比DB2は完全係合のデューティ比Dhiとされる。モータMG2のトルクTm2は回転数Nm2の増加に伴って減少する。ダウンシフト中の時間T2にアクセルペダル83が踏み込まれて要求トルクTr*が大きく変化すると、モータトルクTm2の太破線に示すように、トルクTm2が急増することにより、モータ回転数Nm2に示すようにモータMG2の回転数Nm2は時間T3からダウンシフト後の回転数より大きく吹き上がる。このとき、モータMG2の回転数Nm2をLoギヤの状態におけるギヤ比Glowで除した回転数からリングギヤ軸32aの回転数Nr(kv・V)を減じた回転数差ΔNに基づいて補正トルクTmodを設定すると共に設定した補正トルクTmodによりモータMG2のトルク指令Tm2*を減少補正するから、モータMG2の回転数Nm2の吹き上がりは抑制され、時間T5にダウンシフト後の回転数となる。このように、回転数差ΔNを打ち消すようにモータMG2のトルク指令Tm2*を減少補正することにより、モータMG2の吹き上がりを抑制することができると共にこうした吹き上がりを急に抑制することによって生じるトルクショックを抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、変速機60をダウンシフトする際にアクセルペダル83が踏み込まれたことにより要求トルクTr*が大きく変化したことに伴ってモータMG2の回転数Nm2がダウンシフト後の回転数より大きくなったときには、その回転数差ΔNに基づいて補正トルクTmodを設定すると共に設定した補正トルクTmodによりモータMG2のトルク指令Tm2*を減少補正することにより、モータMG2の回転数Nm2の吹き上がりを抑制することができる。この結果、モータMG2の吹き上がりに伴って生じ得るトルクショックを抑制することができる。また、変速機60をダウンシフトする際にアクセルペダル83が踏み込まれたことにより要求トルクTr*が大きく変化したときには解除側のブレーキB1の係合力によるモータMG2を目標回転数Nm2*で回転させるフィードバック制御を中止することにより、油圧回路100の制御の応答性の低いことに基づいて生じ得る変速ショックを抑制することができる。もとより、変速機60をダウンシフトする際には解除側のブレーキB1の係合力によるモータMG2を目標回転数Nm2*で回転させるフィードバック制御を行なうことにより、ダウンシフトを変速ショックを抑制して滑らかに行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、変速機60をダウンシフトする際にモータMG2の回転数Nm2がダウンシフト後の回転数より大きくなったときには回転数差ΔNに基づく比例制御によりモータMG2の回転数の吹き上がりを抑制するものとしたが、回転数差ΔNに基づいて比例制御に加えて積分制御や微分制御を用いてモータMG2の回転数の吹き上がりを抑制するものとしてもかまわない。
実施例のハイブリッド自動車20では、変速機60をダウンシフトする際に要求トルクTr*が大きく変化したときに解除側のブレーキB1の係合力によるモータMG2を目標回転数Nm2*で回転させるフィードバック制御を中止するものとしたが、要求トルクTr*の変化ではなく、モータMG2のトルク指令Tm2*が大きく変化したときに解除側のブレーキB1の係合力によるモータMG2を目標回転数Nm2*で回転させるフィードバック制御を中止するものとしてもよい。また、こうしたフィードバック制御を行なわないものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、変速機60を2段の有段変速機として構成したが、3段以上の有段変速機として構成するものとしてもかまわない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図11の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図11における車輪39c,39dに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図12の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22と動力分配統合機構30と二つのモータMG1,MG2と変速機60とにより動力系を構成するものとしたが、変速機を介して車軸側と電動機とが接続された構成であれば変速機のダウンシフトにおける上述した制御を行なうことができるから、発電装置と電動機と変速機とにより動力系を構成するものとしてもよい。例えば、図13の変形例の電動車両320に例示するように、発電装置として燃料電池が組み込まれた燃料電池装置FCと変速機を介して車軸側に接続されたモータMGとにより動力系を構成するものとしてもよい。
実施例では、本発明の実施形態をハイブリッド自動車として説明したが、自動車に限定されるものではなく、列車などの車両に適用するものとしてもよい。また、車両の形態だけでなく、電動車両の制御方法の形態としてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電動車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の概略を示す構成図である。 油圧回路100の構成の概略を示す構成図である。 ダウンシフト時におけるエンジン22やモータMG1,MG2の駆動制御として実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される変速時駆動制御ルーチンである。 ダウンシフトに伴って接続する変速機60のブレーキB2の制御として実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される接続側制御ルーチンである。 ダウンシフトに伴って接続を解除する変速機60のブレーキB1の制御として実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される解除側制御ルーチンである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 変速機60をダウンシフトしている最中のブレーキB1,B2の係合力を得るためのデューティ比やモータMG2の回転数Nm2,トルクTm2の時間変化の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例の電動車両320の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、39c,39b 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、48 回転軸、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 変速機、60a ダブルピニオンの遊星歯車機構、60b シングルピニオンの遊星歯車機構、61 サンギヤ、62 リングギヤ、63a 第1ピニオンギヤ、63b 第2ピニオンギヤ、64 キャリア、65 サンギヤ、66 リングギヤ、67 ピニオンギヤ、68 キャリア、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、102 機械式ポンプ、104 電動ポンプ、104a 電気モータ、106 3ウェイソレノイド、108 プレッシャーコントロールバルブ、110,111 コントロールバルブ、112,113 アキュムレータ、114 温度センサ、320 電動車両、SLB1,SLB2 リニアソレノイド、MG1,MG2 モータ、B1,B2 ブレーキ、FC 燃料電池装置。

Claims (9)

  1. 走行用の動力を出力可能な電動機を備える電動車両であって、
    滑りを伴う変速段の変更を伴って前記電動機からの動力を変速して車軸側に伝達する変速伝達手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記設定された要求駆動力と前記変速伝達手段の状態とに基づいて前記電動機から出力すべき電動機駆動力を設定する電動機駆動力設定手段と、
    前記電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記変速伝達手段をダウンシフトしている最中に前記回転数検出手段により検出された回転数がダウンシフト後の回転数以上の閾値回転数より大きいときには前記設定した電動機駆動力を減少補正した電動機駆動力を設定する減少補正手段と、
    前記変速伝達手段をダウンシフトするときには、前記変速伝達手段の変速段がダウンシフトされるよう該変速伝達手段を制御すると共に前記設定された電動機駆動力が出力されるよう前記電動機を駆動制御する変速制御手段と、
    を備える電動車両。
  2. 前記減少補正手段は、前記検出された回転数と前記閾値回転数との差が大きいほど大きく減少補正する手段である請求項1記載の電動車両。
  3. 前記変速伝達手段は、油圧駆動の複数のクラッチを有し該複数のクラッチのうちの少なくとも一つのクラッチの接続と該クラッチとは異なる少なくとも一つのクラッチの接続の解除とを行なうことにより変速段の変更を行なう手段である請求項1または2記載の電動車両。
  4. 前記変速制御手段は、ダウンシフトの最中に前記要求駆動力設定手段により設定される要求駆動力が所定範囲内となるときにはダウンシフトに伴って接続を解除するクラッチの係合力の調整により前記電動機の回転数を滑らかに変化させると共にダウンシフトに伴って接続するクラッチの係合力が所定変化となるよう前記変速伝達手段を制御し、ダウンシフトの最中に前記要求駆動力設定手段により設定される要求駆動力が前記所定範囲を超えて大きく変化するときには前記接続を解除するクラッチの係合力が解除されると共に前記接続するクラッチの係合力が前記所定変化となるよう前記変速伝達手段を制御する手段である請求項3記載の電動車両。
  5. 走行用の動力を出力可能な内燃機関を備える請求項1ないし4いずれか記載の電動車両。
  6. 請求項5記載の電動車両であって、
    前記内燃機関の出力軸と車軸とに連結され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記車軸側に出力可能な電力動力入出力手段と、
    前記設定された要求駆動力に基づいて前記内燃機関から出力すべき目標動力を設定する目標動力設定手段と、
    を備え、
    前記電動機駆動力設定手段は、前記設定された目標動力に基づいて電動機駆動力を設定する手段であり、
    前記変速制御手段は、前記設定された目標動力が出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段とを制御する手段である
    電動車両。
  7. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸と回転軸との3軸に連結され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力する発電機と、を備える手段である請求項6記載の電動車両。
  8. 燃料の供給を受けて発電する燃料電池を有すると共に該燃料電池により発電された電力を前記電動機に供給可能な燃料電池装置を備える請求項1ないし4いずれか記載の電動車両。
  9. 走行用の動力を出力可能な電動機と、滑りを伴う変速段の変更を伴って前記電動機からの動力を変速して車軸側に伝達する変速伝達手段と、を備える電動車両における前記変速伝達手段のダウンシフトの際の制御方法であって、
    走行に要求される要求駆動力を設定し、
    前記設定した要求駆動力と前記変速伝達手段の状態とに基づいて前記電動機から出力すべき電動機駆動力を設定し、
    前記電動機の回転数がダウンシフト後の回転数以上の閾値回転数より大きいときには前記設定した電動機駆動力を減少補正した電動機駆動力を設定し、
    前記変速伝達手段の変速段がダウンシフトされるよう該変速伝達手段を制御すると共に前記設定した電動機駆動力が出力されるよう前記電動機を駆動制御する
    電動車両の制御方法。
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