JP2006316203A - 粘着剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘着性、柔軟性及び耐久性に優れ、偏光板やDVD等の光学基板の接着にも適用し得る粘着剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)(メタ)アクリロイルオキシ基を有し、重量平均分子量が1000〜30000、ガラス転移温度が0℃以下であるポリマー(ポリマー(A))5〜95質量部;及び(B)重量平均分子量が20万〜200万、ガラス転移温度が0℃以下であるポリマー(ポリマー(B))5〜95質量部(但し、ポリマー(A)とポリマー(B)との合計は100質量部)を含有する粘着剤組成物及びこれを硬化させた粘着材を提供する。
【選択図】なし
【解決手段】(A)(メタ)アクリロイルオキシ基を有し、重量平均分子量が1000〜30000、ガラス転移温度が0℃以下であるポリマー(ポリマー(A))5〜95質量部;及び(B)重量平均分子量が20万〜200万、ガラス転移温度が0℃以下であるポリマー(ポリマー(B))5〜95質量部(但し、ポリマー(A)とポリマー(B)との合計は100質量部)を含有する粘着剤組成物及びこれを硬化させた粘着材を提供する。
【選択図】なし
Description
本発明は、粘着剤組成物及び粘着材に関し、特に粘着性、柔軟性及び耐久性に優れ、位相差板、偏光板、DVD等の光学基板の接着にも適用し得る粘着剤組成物、及びこれを硬化させて得られる粘着材に関する。
一般に粘着材には、粘着性、柔軟性及び耐久性が要求される場合が多く、このような要求に対応する粘着剤組成物として、ポリマーを有機溶剤に溶解した溶剤系の粘着剤組成物が知られている。しかし、環境問題や安全性の観点から有機溶剤を用いない粘着剤組成物が望まれている。
また、偏光板、位相差板等の光学基板は温度や湿度により伸縮しやすいため、これらの光学基板を粘着材で他の部材に貼り付けた状態で高温条件下や高温多湿条件下に長期間置くと、浮き・ハガレ、泡欠陥などが発生する場合がある。従って、このような用途に用いられる粘着材として、光学基板の伸縮に追従できる柔軟性と、高温条件下や高温多湿条件下に長期間置かれても柔軟性や粘着力の変化が少なく、浮き・ハガレ、泡欠陥などが発生し難い粘着材が求められている。
上記要求に対応する粘着剤組成物として、モノマー単位として炭素数5以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキル及び不飽和カルボン酸を含有する重量平均分子量100〜200万のアクリル系ポリマー100重量部に対して、シランカップリング剤を0.01〜1重量部及び光架橋剤を0.01〜10重量部含有する光学部材用粘着剤組成物が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、無溶剤型光学部材用粘着剤組成物として、(メタ)アクリル酸アルキルを50重量%以上含有するモノマー成分、重合開始剤、及び分散剤を含有する水分散液を重合反応させて得られる重量平均分子量20〜120万、ガラス転移温度250K以下、かつ平均粒径1〜10mmの(メタ)アクリル系ポリマー100重量部に対して、シランカップリング剤を0.01〜1重量部含有する粘着剤組成物が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
本発明は、有機溶剤を使用しない粘着剤組成物としても使用可能であり、かつ粘着性、柔軟性及び耐久性に優れた粘着剤組成物を提供するものである。
上記課題に対応すべく検討を行った結果、(メタ)アクリロイルオキシ基を有し、Tg及び分子量が比較的低い特定のポリマーと、Tgが低く分子量が高いポリマーとを必須成分とする組成物を硬化させることにより、粘着性、柔軟性及び耐久性に優れた粘着材が得られることを見出した。本発明は上記知見に基づいてなされたものであり、本発明により以下の粘着剤組成物及び粘着材が提供される。
[1] (A)(メタ)アクリロイルオキシ基を有し、重量平均分子量が1000〜30000、ガラス転移温度が0℃以下であるポリマー(ポリマー(A))5〜95質量部;及び
(B)重量平均分子量が20万〜200万、ガラス転移温度が0℃以下であるポリマー(ポリマー(B))5〜95質量部(但し、ポリマー(A)とポリマー(B)との合計は100質量部)
を含有する粘着剤組成物。
(B)重量平均分子量が20万〜200万、ガラス転移温度が0℃以下であるポリマー(ポリマー(B))5〜95質量部(但し、ポリマー(A)とポリマー(B)との合計は100質量部)
を含有する粘着剤組成物。
[2] ポリマー(A)における1分子当たりの前記(メタ)アクリロイルオキシ基の数が0.5〜2.0である上記[1]に記載の粘着剤組成物。
[3] ポリマー(A)が下記式(1)で表されるポリマーを含む上記[1]又は[2]に記載の粘着剤組成物。
[4] ポリマー(A)が、(a1)ガラス転移温度が0℃以下であって分子内に活性水素を有するポリマーと、(a2)下記式(2)又は(3)で表される化合物とを反応させることにより得られるポリマーである上記[1]〜[3]の何れかに記載の粘着剤組成物。
[5] ポリマー(A)が、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーから形成されるポリマー鎖を基本骨格としたポリマーであり、ポリマー(B)が、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーから形成されるポリマーである上記[1]〜[4]の何れかに記載の粘着剤組成物。
[6] 粘着剤組成物100質量%に対して、ポリマー(A)及びポリマー(B)の合計が5〜90質量%であり、(C)他の成分として、
(C1)重合性炭素−炭素二重結合を1つ有する単官能モノマーを10〜95質量%含有する上記[1]〜[5]の何れかに記載の粘着剤組成物。
(C1)重合性炭素−炭素二重結合を1つ有する単官能モノマーを10〜95質量%含有する上記[1]〜[5]の何れかに記載の粘着剤組成物。
[7] 粘着剤組成物100質量%に対して、(C)他の成分として、
(C2)重合性炭素−炭素二重結合を2つ以上有する多官能モノマーを0.01〜5質量%含有する上記[6]に記載の粘着剤組成物。
(C2)重合性炭素−炭素二重結合を2つ以上有する多官能モノマーを0.01〜5質量%含有する上記[6]に記載の粘着剤組成物。
[8] 粘着剤組成物100質量%に対して、(C)他の成分として、
(C3)シランカップリング剤を0.001〜1.0質量%含有する上記[1]〜[7]の何れかに記載の粘着剤組成物。
(C3)シランカップリング剤を0.001〜1.0質量%含有する上記[1]〜[7]の何れかに記載の粘着剤組成物。
[9] 粘着剤組成物100質量%に対して(C)他の成分として、
(C4)光重合開始剤を1.0質量%以下の量で含有する上記[1]〜[8]の何れかに記載の粘着剤組成物。
(C4)光重合開始剤を1.0質量%以下の量で含有する上記[1]〜[8]の何れかに記載の粘着剤組成物。
[10] 上記[1]〜[9]の何れかに記載の粘着剤組成物を硬化させた粘着材。
[11] 上記[9]に記載の粘着剤組成物を、酸素濃度5%未満、紫外線照度200mW/cm2未満の条件で硬化させた粘着材。
[12] 30mm×30mmの正方形の粘着材膜を試験片とした引張速度100mm/minでの引張試験において、引張強度が0.04〜0.10Nの範囲における引張弾性率が0.1〜1.0MPa、引張強度が0.20〜0.30Nの範囲における引張弾性率が0.01〜0.3MPaである上記[10]又は[11]に記載の粘着材。
[13] 30mm×30mmの正方形の粘着材膜を試験片とした引張速度5.0mm/minの引張試験において、10mm伸張した状態における応力が0.02〜0.06MPaであり、その状態で5分間保持した後の応力の低下率が5〜30%である上記[10]〜[12]の何れかに記載の粘着材。
[14] 光学基板及び上記[10]〜[13]の何れかに記載の粘着材を備える光学部材。
[15] フィルム及び上記[10]〜[13]の何れかに記載の粘着材を備える粘着フィルム。
本発明によれば、無溶剤型の粘着剤組成物としても使用可能な粘着剤組成物、及び粘着性、柔軟性及び耐久性に優れ、偏光板やDVD等の光学基板の接着にも適用し得る粘着材を提供することができる。
以下、本発明を具体的な実施の形態(以下、実施の形態という)に基づいて説明するが本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
ポリマー(A):
ポリマー(A)は、(メタ)アクリロイルオキシ基を有し、重量平均分子量が1000〜30000、ガラス転移温度が0℃以下のポリマーである。このポリマー(A)と後述するポリマー(B)を必須成分とする組成物を硬化させることにより、粘着材としての良好な特性を発現することができる。なお、本明細書において、硬化前の組成物を「粘着剤組成物」、硬化後の組成物を「粘着材」という。また、「(メタ)アクリロイル」とは「アクリロイル又はメタクリロイル」を意味し、「(メタ)アクリル」とは「アクリル又はメタクリル」を意味する。即ち、「(メタ)アクリロイルオキシ基」は「アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基」を意味し、「(メタ)アクリル酸」は「アクリル酸又はメタクリル酸」を意味する。
ポリマー(A)は、(メタ)アクリロイルオキシ基を有し、重量平均分子量が1000〜30000、ガラス転移温度が0℃以下のポリマーである。このポリマー(A)と後述するポリマー(B)を必須成分とする組成物を硬化させることにより、粘着材としての良好な特性を発現することができる。なお、本明細書において、硬化前の組成物を「粘着剤組成物」、硬化後の組成物を「粘着材」という。また、「(メタ)アクリロイル」とは「アクリロイル又はメタクリロイル」を意味し、「(メタ)アクリル」とは「アクリル又はメタクリル」を意味する。即ち、「(メタ)アクリロイルオキシ基」は「アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基」を意味し、「(メタ)アクリル酸」は「アクリル酸又はメタクリル酸」を意味する。
ポリマー(A)は、基本骨格となるポリマー鎖とこのポリマー鎖に(メタ)アクリロイルオキシ基が所定量結合したポリマーである。(メタ)アクリロイルオキシ基は、重合性炭素−炭素二重結合を有しているため、この二重結合に基づく、ポリマー(A)同士又はポリマー(A)と他の成分、例えばモノマー成分との重合又は架橋等により粘着剤組成物を硬化させることができ、良好な粘着材となる。
ポリマー(A)のポリマー鎖を形成するモノマーは、ポリマー(A)のTgを0℃以下とすることのできるモノマーであれば特に制限はない。好ましいモノマーの具体例としては、(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸エステル系モノマー等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステル系モノマーとしては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルテトラヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリレート、モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕ホスフェート、モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕ジフェニルホスフェート、モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル〕ホスフェート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシC1−C12アルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、(メタ)アクリロイルモルホリン、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド、スチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル、塩化ビニル等を用いることもできる。
市販品としては、アロニックス M101、M102、M110、M111、M113、M114、M117、M120、M152、M154、M5300、M5400、M5500、M5600(以上、東亞合成社製)、KAYARAD TC−110S、R−128H、R629、R644(以上、日本化薬社製)、IPAA、AIB、SBAA、TBA、IAAA、HEXA、CHA、NOAA、IOAA、INAA、LA、TDA、MSAA、CAA、HDAA、LTA、STA、ISAA−1、ODAA、NDAA、IBXA、ADAA、TCDA、2−MTA、DMA、ビスコート #150、#150D、#155、#158、#160、#190、#190D、#192、#193、#220、#320、#2311HP、#2000、#2100、#2150、#2180、MTG、HEA、HPA、4HBA(以上、大阪有機化学工業社製)、NKエステルM−20G、M−40G、M−90G、M−230G、CB−1、SA、S、AMP−10G、AMP−20G、AMP−60G、AMP−90G、A−SA、NLA(以上、新中村化学工業社製)、ACMO、DEAA、DMAA、HEAA、DMAPAA、NIPAM(以上、興人社製)、ライトアクリレートIA−A、L−A、S−A、BO−A、EC−A、MTG−A、DPM−A、PO−A、P−200A、THF−A、IB−XA、HOA−MS、HOA−MPL、HOA−MPE、HOA−HH、IO−A、BZ−A、NP−EA、NP−10EA、HOB−A、FA−108、P−1A、エポキシエステルM−600A、ライトエステルHOA、ライトエステルHOP−A、ライトエステルHOP、ライトエステルHOB、ライトエステルP−1M、(以上、共栄社化学社製)、FA−511、FA−512A、FA−513A(以上、日立化成工業社製)、AR−100、MR−100、MR−200、MR−60(以上、大八化学工業社製)、JAMP−100、JAMP−514、JPA−514(以上、城北化学社製)などが挙げられる。
上述したモノマーの中でも(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーが好ましく、アルキル基の炭素数が4以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーが特に好ましい。なお、「(メタ)アクリル酸エステル系モノマーから形成されるポリマー鎖」とは、上述したような(メタ)アクリル酸エステル系モノマーを70質量%以上、好ましくは80質量%以上、更に好ましくは90質量%以上含むモノマー成分を重合してポリマー鎖を形成することを意味する。上述したモノマーの中から、Tgが0℃以下となるように1種又は2種以上の組み合わせを適宜選択して、必要に応じて他のモノマーを少量加えて重合してポリマー鎖を形成することが好ましい。
ポリマー(A)の重量平均分子量は、1000〜30000であり、好ましくは1000〜20000、更に好ましくは1000〜10000である。ポリマー(A)の重量平均分子量が1000より小さいと柔軟性を得る効果がなくなり、30000より大きいと柔軟性が高くなりすぎ、耐久性が低下することになる。なお、本明細書において「重量平均分子量」というときは、GPC(Gel Permeation Chromatography)で測定されたポリスチレン換算の重量平均分子量を意味する。
ポリマー(A)のガラス転移温度(Tg)は、0℃以下であり、0〜−100℃であることが好ましく、−10〜−90℃であることが更に好ましい。Tgが0℃以下であると硬化後に十分な粘着性及び柔軟性を発現する。但し、Tgが低すぎると柔軟性が高くなりすぎ、耐久性が低下する場合がある。なお、本明細書において「Tg」というときは、JIS K7121(プラスチックの転移温度測定方法)に準拠して測定されたガラス転移温度を意味するものとする。
ポリマー(A)中の総てのポリマー鎖が(メタ)アクリロイルオキシ基と結合している必要はなく、硬化して粘着材としての特性を発現できる程度にポリマー鎖が(メタ)アクリロイルオキシ基と結合していれば良い。但し、ポリマー(A)における1分子当たりの(メタ)アクリロイルオキシ基の数が少なすぎると十分に硬化しない場合があり、多すぎると良好な柔軟性を示さない場合がある。従って、ポリマー(A)における1分子当たりの(メタ)アクリロイルオキシ基の平均の数は0.5〜2.0であることが好ましい。また、1つのポリマー鎖に結合するアクリロイルオキシ基の数が多すぎると架橋度が高くなりすぎて好ましくない。従って、1つのポリマー鎖に結合する(メタ)アリロイルオキシ基の数は1つ又は2つであることが好ましい。
ポリマー鎖と(メタ)アクリロイルオキシ基の結合形態にも特に制限はなく、ポリマー鎖と(メタ)アクリロイルオキシ基が直接結合しても良く、2価の基を介して結合しても良い。(メタ)アクリロイルオキシ基のポリマー鎖に対する結合位置にも特に制限はないが、ポリマー鎖の末端に(メタ)アクリロイルオキシ基が結合した形態が好ましい。
ポリマー鎖と(メタ)アクリロイルオキシ基との結合形態の具体的な好ましい例としては、式(1)で表される構造が挙げられる。このような構造のポリマーを含む粘着剤組成物は、硬化後において、良好な粘着性、柔軟性及び耐久性を示し、特に高温条件や高温多湿条件下においても良好な柔軟性を保持するため、温度や湿度により伸縮しやすい偏光板や位相差板などの光学基板の接着に用いた場合に、特に良好な効果を示す。
式(1)におけるR2で示される非置換の2価の炭化水素基としては、例えば、メチレン基、1,1−エチレン基、ジメチルメチレン基、1,2−エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基等の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基;
1,2−シクロブチレン基、1,3−シクロブチレン基、1,2−シクロペンチレン基、1,3−シクロペンチレン基、1,2−シクロヘキシレン基、1,3−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキシレン基、1,2−シクロヘプチレン基、1,3−シクロヘプチレン基、1,4−シクロヘプチレン基、1,2−シクロオクチレン基、1,3−シクロオクチレン基、1,4−シクロオクチレン基、1,3−ジメチレンシクロヘキサン等の環状のアルキレン基;
フェニレン基、トリレン基、キシリレン基等の2価の芳香族基等を挙げることができる。
1,2−シクロブチレン基、1,3−シクロブチレン基、1,2−シクロペンチレン基、1,3−シクロペンチレン基、1,2−シクロヘキシレン基、1,3−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキシレン基、1,2−シクロヘプチレン基、1,3−シクロヘプチレン基、1,4−シクロヘプチレン基、1,2−シクロオクチレン基、1,3−シクロオクチレン基、1,4−シクロオクチレン基、1,3−ジメチレンシクロヘキサン等の環状のアルキレン基;
フェニレン基、トリレン基、キシリレン基等の2価の芳香族基等を挙げることができる。
R2の置換基としては、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン(塩素、臭素、フッ素)、芳香族系炭化水素基、脂環式系炭化水素基等を挙げることができ、これらの少なくとも1つの置換基で置換された上記2価の炭化水素基もR2の具体例として例示することができる。
式(1)におけるAで示されるポリマー鎖の具体例は、上述した主成分モノマー及び任意的に他のモノマーを重合して得られるポリマー鎖が挙げられる。
ポリマー(A)は、(メタ)アクリロイルオキシ基及び反応性官能基の両者を有する化合物と、この反応性官能基と反応し得る官能基を有するポリマーとを反応させることにより得ることができる。例えば、(a1)Tgが0℃以下であって分子内に活性水素を有するポリマー(ポリマー(a1))と、(a2)下記式(2)又は(3)で表される化合物とを反応させることにより得ることができる(以下、式(2)で表される化合物を化合物(a2−1)、式(3)で表される化合物を化合物(a2−2)、両者をあわせて化合物(a2)という場合がある)。
化合物(a2−1)はイソシアナト基を有するため、(a1)活性水素を有するポリマーと容易に付加反応をし、(メタ)アクリロイルオキシ基を有するポリマーとすることができる。化合物(a2−2)はグリシジル基を有するため、同様に(a1)活性水素を有するポリマーと容易に反応し、(メタ)アクリロイルオキシ基を有するポリマーとすることができる。
ポリマー(a1)としては、上述したポリマー鎖に活性水素を有する基が結合したポリマーを挙げることができる。活性水素を有する基としては、ヒドロキシ基、アミノ基、イミノ基、メルカプト基、カルボキシ基等を挙げることができる。この中でも、化合物(a2−1)との反応を考慮すると、ヒドロキシ基、イミノ基、メルカプト基が好ましく、化合物(a2−2)との反応を考慮するとアミノ基、イミノ基、カルボキシル基が好ましい。また、原料の入手しやすさや反応の容易さを考慮するとポリマー(a1)と化合物(a2−1)とを反応させることが好ましく、特にヒドロキシ基を有するポリマー(a1)と化合物(a2−1)とを反応させることが好ましい。
活性水素を有する基のポリマー鎖に対する結合位置に特に制限はないが、ポリマー鎖の末端に結合したものが好ましく、ポリマー鎖の片末端のみに結合したものが更に好ましい。活性水素を有する基の数にも特に制限はないが、多すぎると1つのポリマー鎖に結合する(メタ)アクリロイルオキシ基の数が多くなりすぎ好ましくない。活性水素を有する基は1つのポリマー鎖に対して1つ又は2つ結合したものが好ましく、特にポリマー鎖の片末端に1つ又は2つ結合したものが好ましい。
ポリマー(a1)は、例えば、上述のように活性水素を有するモノマーと上述した主成分モノマーとを共重合することによって得ることができる。また、活性水素を有する開始剤や連鎖移動剤を用いて重合することにより、末端に活性水素を導入することもできる。また、例えば、特開2002−12621号公報、2001−310926号公報に開示された方法によってもポリマー(a1)を得ることができる。
ポリマー(a1)の具体例としては、末端モノヒドロキシ基又はジヒドロキシ基含有アクリル酸アルキルエステルなどを挙げることができ、市販のものとしては、綜研化学社製のアクトフローシリーズ(UMB1001、UMB1003、UME1001、UT1001、UMB2005、UMB2005B、UMB2005P、UME2005等)等を挙げることができる。
化合物(a2−1)及び化合物(a2−2)を各々示す式(2)及び(3)におけるR2の具体例としては、式(1)におけるR2の具体例として挙げたものと同様のものを挙げることができる。
化合物(a2−1)の具体例としては、2−イソシアナトエチル(メタ)アクリレート、3−イソシアナトプロピル(メタ)アクリレート、4−イソシアナトブチル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。市販品としては、カレンズAOI、カレンズMOI(以上、日本触媒社製)を挙げることができる。化合物(a2−2)の具体例としては、4−グリシドキシブチルアクリレート、グリシジルメタクリレート等を挙げることができる。市販品としては、4HBAGE(日本化成社製)、ブレンマーG、GH、GH−LC、GS(以上、日本油脂社製)、GE−510(三菱ガス化学社製)等を挙げることができる。
ポリマー(a1)と化合物(a2)とを反応させる際の比率に特に制限はない。例えば、ポリマー(a1)中の活性水素と化合物(a2)中のイソシアナト基又はグリシジル基とが等モルとなるような比率で両者を反応させても良い。あるいは、残存イソシアナト基又はグリシジル基をできるだけ少なくする観点から、ポリマー(a1)1分子当たりの活性水素が1個の場合、活性水素/イソシアナト基(又はグリシジル基)のモル比を1/1〜1/0.5とすることが好ましく、ポリマー(a1)1分子当たりの活性水素が2個の場合、活性水素/イソシアナト基(又ははグリシジル基)のモル比を1/1〜1/0.25とすることも好ましい。
ポリマー(a1)と化合物(a2)との反応は、従来公知のイソシアナト基又はグリシジル基と活性水素との反応条件で容易に行うことができる。例えば、乾燥条件下で両者を混合して20〜100℃の温度で1〜15時間撹拌することにより両者を反応させることができる。なお、グリシジル基と活性水素との反応は乾燥条件下で行わなくても良い。また、反応触媒(アミン系、スズ系、鉛系)を用いると反応時間が短縮でき、反応温度を低減でき好ましい。
ポリマー(a1)と化合物(a2)とを反応させて得られるポリマー(A)、特に片末端に活性水素を有するポリマー(a1)と化合物(a2)とを反応させて得られるポリマー(A)を含む粘着剤組成物は、硬化後において、良好な粘着性、柔軟性及び耐久性を示し、特に高温条件や高温多湿条件下においても良好な柔軟性を保持するため、温度や湿度により伸縮しやすい偏光板や位相差板などの光学基板の接着に用いた場合に、特に良好な効果を示す。この中でも、片末端に活性水素を有するポリマー(a1)と化合物(a2−1)とを反応させて得られたポリマーAが特に好ましい。
ポリマー(A)を得る他の方法としては、上記式(2)においてR2が炭素数1〜10の炭化水素基以外の2価の基、例えばウレタン結合を有する2価の基である化合物(市販品としては、EY RESIN VI−1、EY RESIN VI−2(以上、香川ケミカル社製)を挙げることができる)と、ポリマー(a1)とを反応させる方法もある。あるいは、ポリマー(a1)と、活性水素及び(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物と、ジイソシアナト化合物とを反応させる方法もある。このようにして得られたポリマー(A)を含む粘着剤組成物も、硬化後に粘着材としての良好な特性を示す。
ポリマーB:
ポリマー(B)は、重量平均分子量が20万〜200万、ガラス転移温度が0℃以下のポリマーである。
ポリマー(B)は、重量平均分子量が20万〜200万、ガラス転移温度が0℃以下のポリマーである。
ポリマー(B)を形成するモノマーとしては、ポリマー(A)のポリマー鎖を形成するモノマーの具体例として例示したモノマーと同様のものが挙げられ、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーが好ましく、アルキル基の炭素数が4以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーが特に好ましい。なお、「(メタ)アクリル酸エステル系モノマーから形成されるポリマー」とは、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーを70質量%以上、好ましくは80質量%以上、更に好ましくは90質量%以上含むモノマー成分を重合してポリマーを形成することを意味する。上述したモノマーの中から、Tgが0℃以下となるように1種又は2種以上の組み合わせを適宜選択して、必要に応じて他のモノマーを少量加えて重合してポリマー鎖を形成することが好ましい。
ポリマー(B)の重量平均分子量は、20万〜200万であり、好ましくは40万〜180万、更に好ましくは60万〜150万である。ポリマー(A)の重量平均分子量が20万より小さいと粘着材中で可塑剤的に作用して耐久性が低下し、200万より大きいと膜強度が大きくなりすぎ、柔軟性が低下する場合がある。
ポリマー(B)のガラス転移温度(Tg)は、0℃以下であり、0〜−100℃であることが好ましく、−10〜−90℃であることが更に好ましい。Tgが0℃より高いと硬化後に十分な粘着性及び柔軟性を発現できない。但し、Tgが低すぎると柔軟性が高くなりすぎ、耐久性が低下する場合がある。
ポリマー(A)とポリマー(B)との合計100質量部に対して、ポリマー(A)が5〜95質量部、ポリマー(B)が5〜95質量部であることが必要であり、ポリマー(A)が10〜90質量部、ポリマー(B)が10〜90質量部であることが好ましく、ポリマー(A)が10〜80質量部、ポリマー(B)が20〜90質量部であることが更に好ましい。ポリマー(A)が5質量部より少ないと粘着材としての凝集力が不足し、95質量部より多いと粘着材の凝集力が高くなり柔軟性が不足する。
粘着剤組成物は、上述したポリマー(A)及びポリマー(B)に加えて、(C)他の成分として、(C1)重合性炭素−炭素二重結合を1つ有する単官能モノマー(C1成分)を含むことが好ましい。C1成分を含むことにより、C1成分が反応性希釈剤として作用し、無溶剤型の粘着剤組成物とすることができる。また、粘着剤組成物を硬化させる際に、C1成分とポリマー(A)とが共重合することにより、粘着材として良好なポリマーを形成することができる。C1成分に加えて、(C2)重合性炭素−炭素二重結合を2つ以上有する多官能モノマー(C2成分)を含むことも好ましい。更にC2成分を含むことにより、C1成分とポリマー(A)とが共重合する際に架橋構造を形成することができ、粘着材として更に良好なポリマーを形成することができる。
C1成分としては、ポリマー(A)のポリマー鎖を形成するモノマーの具体例として例示したものと同様のモノマーを挙げることができる。特に、(メタ)アクリル酸、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのアクリル基にヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート、ジエチルアクリルアミドなどのアルキルアミド(メタ)アクリレートを1種又は2種以上の組み合わせをC1成分として含むことが耐久性を向上させる観点から好ましい。これらの1種又は2種以上の組み合わせの合計の含有量は、C1成分100質量%に対して、10〜40質量%とすることが好ましい。10質量%より少ないと耐久性向上の効果が十分に得られない場合があり、40質量%より多いと親水性が高くなり湿熱時の耐久性が低下する場合がある。
C2成分としては、例えば重合性炭素−炭素二重結合を2つ以上有する(メタ)アクリル酸系モノマー等を挙げることができる。
重合性炭素−炭素二重結合を2つ以上有する(メタ)アクリル酸エステル系モノマーとしては、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシプロピル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド付加ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド付加ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド付加ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド付加ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジエポキシジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFジエポキシジ(メタ)アクリレート、ビス〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕ホスフェート、ビス〔2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル〕ホスフェート、トリス〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕ホスフェートなどが挙げられる。
市販品としては、SA−1002、SA−2006、SA−2007、SA−4100、SA−5001、SA−6000、SA−7600、SA−8000、SA−9000(以上、三菱化学社製)、ビスコート#195、#195D、#214HP、#215、#215D、#230、#230D、#260、#295、#295D、#300、#310HP、#310HG、#312、#335HP、#335D、#360、GPT、#400、V#540、#700、GPT、ビスコート3PA(以上、大阪有機化学工業社製)、カヤラッドMANDA、R−526、NPGDA、PEG400DA、R−167、HX−220、HX−620、R−551、R−712、R−604、R−684、GPO−303、TMPTA、THE−330、TPA−320、TPA−330、PET−30、RP−1040、T−1420、DPHA、D−310、D−330、DPCA−20、DPCA−30、DPCA−60、DPCA−120(以上、日本化薬社製)、アロニックスM−210、M−208、M−215、M−220、M−225、M−233、M−240、M−245、M−260、M−270、M−305、M−309、M−310、M−315、M−320、M−350、M−360、M−400、M−408、M−450(以上、東亞合成社製)、SR−212、SR−213、SR−355(以上、サートマー社製)、リポキシSP−1507(以上、昭和高分子社製)、ライトエステルP−2M、P−2A、ライトアクリレートBEPG−A、エポキシエステル70PA、200PA、80MFA、3002A、3000A(以上、共栄社化学社製)、EB−169、EB−179、EB−3603、R−DX63182(以上、ダイセル・ユーシービー社製)、ブレンマーPDE150、PDE200、ADE200(以上、日本油脂社製)などが挙げられる。
また、リポキシVR−77、VR−90、VR−60、SP−1506、SP−1509、SP−1519、SP−1563(以上、昭和高分子社製)、CN−104、CN−116、CN−118、CN−119、CN−120、CN−124(以上、サートマー社製)、ビスコート540(以上、大阪有機化学工業社製)、EA−1020、EA−1025、EA−1026、EA−1028(以上、新中村化学工業社製)、Ebecryl600、2958,3700,3701,3708,6040(以上、ダイセル・ユーシービー社製)、Ebecryl84、657、810(ダイセル・ユーシービー社製)、オレスターRA2003、RA1050、RA1328、RA1491、RA1205(以上、三井化学社製)、アロニックスM−6100、6200、6500、7100(以上、東亞合成社製)、ブレンマーPDE400、PDE600、PDE1000、ADE400、30PDC−950BH、PP−500、PP−800、55PET−800、PME−4000,PSE−1300(以上、日本油脂社製)、TEAI−1000(日本曹達社製)、UC−1(クラレ社製)、X−22−164A、X−22−164B、X−22−164C(以上、信越化学工業社製)、NKオリゴUA−340P、UA−511、UA−4200、UA−512、UA−122P、U−4HA、U−6HA、U−6LPA、U−324A、U−15HA、U−108A、U−200AX、UA−5201A、UA−4100、UA−4400(以上、新中村化学工業社製)、ライトタックPSA−705、PSA−805、PSA−901、PSA−903(以上、共栄社製)オレスターRA1500、RA1574、RA1573、RA1353(以上、三井化学社製)、KAYARAD UX−2201、UX−2301、UX−3204、UX−6101、MU−2100(以上、日本化薬社製)、CN−962、CN−964、CN−965、CN−968、CN−980、CN−981、CN−983、CN−972、CN−975、CN−978(以上、サートマー社製)、Ebecryl230、270、8402、8804、8807、9260、8210、210、4827、6700、220(ダイセル・ユーシービー社製)などが挙げられる。
粘着剤組成物がC1成分を含む場合、粘着剤組成物100質量%に対して、ポリマー(A)とポリマー(B)との合計を5〜90質量%、C1成分を10〜95質量%含むことが好ましく、ポリマー(A)とポリマー(B)との合計を10〜80質量%、C1成分を20〜90質量%含むことが更に好ましく、ポリマー(A)とポリマー(B)との合計を20〜80質量%、C1成分を20〜80質量%含むことが特に好ましい。このような範囲で、ポリマー(A)、ポリマー(B)及びC1成分を含むことにより、粘着剤組成物を硬化させる際に、ポリマー(A)とC1成分とが適度な比率で共重合し粘着材として良好な特性を発現することができる。また、粘着剤組成物が更にC2成分を含む場合、粘着剤組成物100質量%に対して、C2成分を0.01〜5質量%含むことが好ましく、0.03〜4質量%含むことが更に好ましく、0.05〜4質量%含むことが特に好ましい。このような範囲で、C2成分を含むことにより、適度な架橋構造が形成され、粘着剤として良好な特性を発現することができる。
粘着剤組成物が、(C)他の成分として、(C3)シランカップリング剤(C3成分)を含むことも好ましい。C3成分を含むことにより、ガラス等との基材の接着に粘着剤組成物を用いる場合に、このような基材との良好な接着性を得ることができる。
C3成分としては、一般的にシランカップリング剤と呼ばれているものであれば特に制限はない。好ましいC3成分としては、グリシドキシ基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基等の官能基を有するシランカップリング剤が挙げられる。好ましい具体的なシランカップリング剤としては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、及びβ−(3,4−エポキシシクロへキシル)エチルトリメトキシシランが挙げられる。これらは1種単独又は2種以上併用することができる。
粘着剤組成物がC3成分を含む場合、粘着剤組成物100質量%に対して、C3成分を0.001〜1.0質量%含むことが好ましく、0.005〜0.8質量%含むことが更に好ましい。C3成分が少なすぎると接着する基材に対する密着性の効果が得られない場合があり、C3成分が多すぎると密着性が低下する場合がある。
粘着剤組成物を硬化させる方法に特に制限はないが、光又は熱により硬化させることが好ましい。熱により硬化させる場合には、通常熱重合開始剤が用いられ、光により硬化させる場合には、通常光重合開始剤が用いられる。この中でも、光による硬化が特に好ましいため、粘着剤組成物が(C)他の成分として、(C4)光重合開始剤(C4成分)を含むことも好ましい。
C4成分としては、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケトン、オリゴ[2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノン]、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイドからなる群より選択される少なくとも1種の化合物が挙げられる。
市販品としては、イルガキュア184、同500、同651、同819、ダロキュア1173、同4265(以上チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、EsacureONE、KIP150、75LT(ラムバーティ社製)などが挙げられる。
上記の開始剤のほか、上記の開始剤と組み合わせて、あるいは、単独で下記の光重合開始剤をC4成分として用いることができる。この開始剤としては、例えば、3−メチルアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、キサントン、フルオレノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノン、ベンゾフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、4,4′−ジアミノベンゾフェノン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ミヒラーズケトン、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルフォスフィネート、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド、メチルベンゾイルホルメート、チオキサントン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントンなどが挙げられる。これらの開始剤は、組成物の表面硬化性、硬化速度を高めるために使用される。
これらの市販品としてはイルガキュア261、369、379、907、1700、1800、1850、2959、CGI−403、ダロキュア953、1116、1664、2273(以上、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、ルシリンTPO、LR8728、LR8893(以上、BASF社製)、エベクリルP36(ダイセル・ユーシービー社製)、ヴァイキュア55(アクゾ社製)、カヤキュアCTX、DETX、BP−100、BMS、2−EAQ(以上、日本化薬社製)などを挙げることができる。
粘着剤組成物がC4成分を含む場合、粘着剤組成物100質量%に対して、C4成分を3.0質量%以下の量で含むことが好ましく、0.01〜2.0質量%含むことが更に好ましく、0.05〜1.0質量%含むことが特に好ましい。C4成分が多すぎると光硬化により形成されるポリマーの分子量が小さくなりすぎ、粘着材としての特性が十分に発現しない場合がある。一方、C4成分が少なすぎると光硬化が十分に行われない又は硬化時間が長くなりすぎる場合がある。
他の添加剤:
本発明の組成物には、その他の添加剤として、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリブタジエン、クロロプレン、ポリエーテル、ポリエステル、ペンタジエン誘導体、SBS(スチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体)、SBSの水添物、SIS(スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体)、石油樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、フッ素系オリゴマー、シリコーン系オリゴマー、ポリスルフィド系オリゴマーなどを配合することができる。これらの添加剤の添加量は、粘着剤組成物100質量%に対して、20質量%以下であることが好ましい。
本発明の組成物には、その他の添加剤として、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリブタジエン、クロロプレン、ポリエーテル、ポリエステル、ペンタジエン誘導体、SBS(スチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体)、SBSの水添物、SIS(スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体)、石油樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、フッ素系オリゴマー、シリコーン系オリゴマー、ポリスルフィド系オリゴマーなどを配合することができる。これらの添加剤の添加量は、粘着剤組成物100質量%に対して、20質量%以下であることが好ましい。
本発明の組成物には、更に、上記以外の各種添加剤、例えば紫外線吸収剤、老化防止剤、消泡剤、レベリング剤、帯電防止剤、界面活性剤、保存安定剤、熱重合禁止剤、可塑剤、濡れ性改良剤、密着性付与剤、粘着付与剤(タッキファイヤー)などを必要に応じて配合することもできる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系の紫外線吸収剤が挙げられ、市販品としてはTINUVIN P、234、320、326、327、328、213、400(以上、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、スミソーブ110、130、140、220、250、300、320、340、350、400(以上、住友化学工業社製)などが挙げられる。
老化防止剤としては、フェノール系老化防止剤、アリルアミン系老化防止剤、ケトンアミン系老化防止剤などが挙げられ、それらの市販品としてはアンチゲンW、S、P、3C、6C、RD−G、FR、AW(以上、住友化学工業社製)などが挙げられる。
消泡剤としては、フローレンAC−202、AC−300、AC−303、AC−326F、AC−900、AC−1190、AC−2000(以上、共栄社化学社製)を例とするSi原子やF原子を含まない有機共重合体、フローレンAC−901、AC−950、AC−1140、AO−3、AO−4OH(以上、共栄社化学社製)、FS1265、SH200、SH5500、SC5540、SC5570、F−1、SD5590(以上、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)などのシリコーン系消泡剤、メガファックF−142D、F−144D、F−178K、F−179、F−815(以上、大日本インキ化学工業社製)などのフッ素原子含有消泡剤などが挙げられる。
レベリング剤としては、ポリフローNo.7、No.38、No.50E、S、75、No.75、No.77、No.90、No.95、No.300、No.460、ATF、KL−245(以上、共栄社化学社製)などが挙げられる。
密着性付与剤としては、メトキシシリル基を有するチオール化合物、あるいはリン酸エステル化合物が挙げられる。これら化合物は、特に金属表面に対する密着性付与に効果がある。当該メトキシシリル基を有するチオール化合物としては、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルモノメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシランなどのメルカプトアルキル−モノ、ジまたはトリ−メトキシシランが挙げられる。これらの市販品としては、SH6062、AY43−062(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、サイラエースS810(チッソ社製)、KBM803(信越化学工業社製)などが挙げられる。リン酸エステル化合物としては、モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕ホスフェート、モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕ジフェニルホスフェート、モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル〕ホスフェート、ビス〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕ホスフェート、ビス〔2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル〕ホスフェート、トリス〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕ホスフェートなどが挙げられる。これらの市販品としては、ライトエステルP−1M、P−2M、ライトアクリレートP−1A、P−2A(以上、共栄社化学社製)、KAYAMER PM−2、PM−21(以上、日本化薬社製)などが挙げられる。粘着付与剤(タッキファイヤー)としては、脂環族飽和炭化水素樹脂、ロジンエステル系樹脂などが挙げられ、市販品としては、アルコンP−70、P−90、P−100、M−90、M−100、M−135、SP−10、KR−1840、KR−1842、スーパーエステルA−75、A−115(以上、荒川化学工業社製)が挙げられる。
これらの添加剤の使用量は、本発明の組成物の目的を阻害しない範囲で必要に応じて決めることができる。
これらの添加剤の使用量は、本発明の組成物の目的を阻害しない範囲で必要に応じて決めることができる。
粘着剤組成物を光硬化させる際には、通常紫外線を用いる。そして、酸素濃度5%未満、波長360nmにおける紫外線照度が200mW/cm2未満の条件で硬化させることが好ましい。酸素濃度が5%以上では、酸素阻害による硬化不良となる場合があり、紫外線照度が200mW/cm2以上では、反応開始が早すぎるために光硬化により形成されるポリマーの分子量が小さくなり、粘着材としての特性が十分に発現しない場合がある。
硬化後の粘着材は、30mm×30mmの正方形の粘着材膜を試験片とした引張速度100mm/minでの引張試験において、引張強度が0.04〜0.10Nの範囲における引張弾性率が0.1〜1.0MPaであり、かつ引張強度が0.20〜0.30Nの範囲における引張弾性率が0.01〜0.3MPaであることが好ましい。引張弾性率がこのような範囲であると、良好な柔軟性を示し、特に、温度や湿度により伸縮しやすい偏光板や位相差板などの光学基板の接着に用いた場合に、光学基板の伸縮に追従でき、高温条件下や高温多湿条件下でも浮き・ハガレ、泡欠陥などの発生が抑制される。なお、引張弾性率は、上記寸法、厚み0.1〜0.15mmの粘着材の膜を形成し、これを試験片として、23℃50%RH雰囲気で、島津製作所社製オートグラフを用いて上記引張速度で引張試験を行って得られる値を意味する。
引張弾性率は、硬化により形成されるポリマーの種類、分子量、分岐構造、架橋度等によって、変化させることができ、これらを適切な範囲にコントロールすることにより、引張弾性率が上記範囲に入る粘着材を得ることができる。例えば、ポリマー(A)として、式(1)に示すポリマーであって、ポリマー鎖Aがアルキル基の炭素数2以上のアクリル酸アルキルエステルから形成されるポリマーであり、重量平均分子量が1500〜3000程度のものを用い、ポリマー(B)として、アルキル基の炭素数4以上のアクリル酸アルキルエステルから形成され、重量平均分子量が80万〜100万程度のポリマーを用い、適量の単官能モノマー及び多官能モノマーとともに光硬化させることにより、弾性率が上記範囲に入る粘着材を得ることができる。
また、硬化後の粘着材は、30mm×30mmの正方形の粘着材膜を試験片とした引張速度5.0mm/minの引張試験において、10mm伸張した状態における応力が0.02〜0.06MPaであり、その状態で5分間保持した後の応力の低下率が5〜30%であることが好ましく、低下率が10〜25%であることが更に好ましい。応力及び低下率がこのような範囲であると、良好な柔軟と耐久性を示し、特に、温度や湿度により伸縮しやすい偏光板や位相差板などの光学基板の接着に用いた場合に、光学基板の伸縮に追従でき、高温条件下や高温多湿条件下でも浮き・ハガレ、泡欠陥などの発生が抑制される。なお、ここでの応力及びその低下率は、上記寸法、厚み0.1〜0.15mmの粘着材の膜を形成し、これを試験片として、23℃50%RH雰囲気で、島津製作所社製オートグラフを用いて、引張速度5.0mm/minで引張試験を行い、10mm引張った際の強度を試験片の初期断面積で除した値(応力)及びその状態で5分間保持した際の応力を同様にして求め、初期の応力から5分後の応力を引き、得られる値を初期の応力で除した値を意味する。
この応力及びその低下率は、分子量、分岐構造、架橋度、特に架橋密度によって変化させることができ、これらを適切な範囲にコントロールすることにより、これらの値が上記範囲に入る粘着材を得ることができる。
上述してきた粘着剤組成物及びこれを硬化させることによって得られる粘着材は、種々の部材の接着に好適に用いることができる。特に、好ましい粘着剤組成物及び粘着材は、偏光板や位相差板などの光学基板の接着に好適に用いることができ、光学基板とこの粘着材からなる粘着層を備える光学部材は、高温条件下や高温多湿条件下でも浮き・ハガレ、泡欠陥などの発生が少ない良好な光学部材となる。また、セパレータと呼ばれる離型処理を施した表面処理フィルム等のフィルム上に粘着剤組成物を塗布し、これを硬化させて粘着層とした粘着フィルムは、種々の用途に好適に用いることができる。
粘着剤組成物の具体的な加工方法としては、粘着剤組成物をセパレータに塗工した後硬化させ、これを基材に貼り付けた後セパレータを剥離し、被着体に貼り付ける方法;粘着剤組成物をセパレータに塗工し、塗工面上に気泡を噛まないようにセパレータでラミネートした状態で硬化させる方法;粘着剤組成物を基材に塗工した後硬化させ、硬化膜保護のため硬化膜面上にセパレータを貼り付ける方法;粘着剤組成物を基材に塗工し、気泡を噛まないように塗工面上にセパレータをラミネートした状態で硬化させる方法;粘着剤組成物を基材に塗工し、気泡を噛まないように塗工面上に被着体を貼り合わせた状態で硬化させる方法等が挙げられる。
本発明の組成物を塗布するには、アプリケータによる塗布、ロールナイフコート法、ダイコーター法、ロールコート法、バーコート法、グラビアロールコート法、リバースロールコート法、ディッピング法などにより行うことができる。
偏光板や位相差板などの光学基板の接着に用いる際の粘接着剤層の厚さは特に限定されないが、通常、1〜100μm、好ましくは5〜80μm、更に好ましくは10〜50μmである。
偏光板や位相差板などの光学基板の接着に用いる際の粘接着剤層の厚さは特に限定されないが、通常、1〜100μm、好ましくは5〜80μm、更に好ましくは10〜50μmである。
以下に、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、以下において、特に断りのない限り、「部」は質量部を意味する。
以下の、合成例、実施例及び比較例において、下記の原材料を用いた。これらの特性等を表1に示す。
アクトフローUMB1001:末端モノヒドロキシ基含有ポリ(アクリル酸ブチル)
アクトフローUMB1003:末端モノヒドロキシ基含有ポリ(アクリル酸ブチル)
アクトフローUME1001:末端モノヒドロキシ基含有ポリ(アクリル酸エチル)
アクトフローUT1001:末端ジヒドロキシ基含有ポリ(アクリル酸−2−エチルヘキシル)
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート
カレンズAOI:2−イソシアナトエチルアクリレート
EY RESIN VI−1:イソシアナト−R−アクリレート
タケネート600:1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン
ジブチル錫ジラウレート
2EHA−10:アクリル酸−2−エチルヘキシル/アクリル酸=90/10の部分重合物、重合物濃度20%
2EHA−10のポリマー部(ポリマーB1);2EHA/アクリル酸=91/9、
2EHA−10のモノマー部;2EHA/アクリル酸=85/15
2EHA−6:アクリル酸−2−エチルヘキシル/アクリル酸=94/6の部分重合物、重合物濃度21質量%
2EHA−6のポリマー部(ポリマーB2);2EHA/アクリル酸=95/5、
2EHA−6のモノマー部;2EHA/アクリル酸=89/11
ライトアクリレートHOB−A:2−ヒドロキシブチルアクリレート
DEAA:ジエチルアクリルアミド
アクリル酸
γ−GPTMS:γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
ライトアクリレートBEPG−A :2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジアクリレート
Ebecryl210:芳香族系ポリウレタンジアクリレート
イルガキュア184:1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン
アクトフローUMB1001:末端モノヒドロキシ基含有ポリ(アクリル酸ブチル)
アクトフローUMB1003:末端モノヒドロキシ基含有ポリ(アクリル酸ブチル)
アクトフローUME1001:末端モノヒドロキシ基含有ポリ(アクリル酸エチル)
アクトフローUT1001:末端ジヒドロキシ基含有ポリ(アクリル酸−2−エチルヘキシル)
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート
カレンズAOI:2−イソシアナトエチルアクリレート
EY RESIN VI−1:イソシアナト−R−アクリレート
タケネート600:1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン
ジブチル錫ジラウレート
2EHA−10:アクリル酸−2−エチルヘキシル/アクリル酸=90/10の部分重合物、重合物濃度20%
2EHA−10のポリマー部(ポリマーB1);2EHA/アクリル酸=91/9、
2EHA−10のモノマー部;2EHA/アクリル酸=85/15
2EHA−6:アクリル酸−2−エチルヘキシル/アクリル酸=94/6の部分重合物、重合物濃度21質量%
2EHA−6のポリマー部(ポリマーB2);2EHA/アクリル酸=95/5、
2EHA−6のモノマー部;2EHA/アクリル酸=89/11
ライトアクリレートHOB−A:2−ヒドロキシブチルアクリレート
DEAA:ジエチルアクリルアミド
アクリル酸
γ−GPTMS:γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
ライトアクリレートBEPG−A :2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジアクリレート
Ebecryl210:芳香族系ポリウレタンジアクリレート
イルガキュア184:1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン
(合成例1)
ドライエアー導入管、温度計を備えたセパラブルフラスコにアクトフローUMB1001を87.14部、ジブチル錫ジラウレートを0.02部投入し、ドライエアーで30分ドライエアー置換した。ドライエアー気流下、室温で30分撹拌し、カレンズAOIを12.84部投入し、ドライエアー気流下で15分撹拌した。40℃に昇温し、2時間反応を行い、重量平均分子量(Mw)1690、数平均分子量(Mn)1360、25℃における粘度940mPa・sのアクリロイル基含有アクリル酸ブチル系ポリマー(A1)を得た。ポリマー(A1)のNCO含有率は0.1%未満であり、IR分析によりイソシアネート基に由来する2270cm-1の吸収が消失したことを確認した。混合直後の原料混合物のIRチャートを図1に、反応終了後の生成物のIRチャートを図2に示す。なお、各成分は、市販のものを精製せずにそのまま使用した。
ドライエアー導入管、温度計を備えたセパラブルフラスコにアクトフローUMB1001を87.14部、ジブチル錫ジラウレートを0.02部投入し、ドライエアーで30分ドライエアー置換した。ドライエアー気流下、室温で30分撹拌し、カレンズAOIを12.84部投入し、ドライエアー気流下で15分撹拌した。40℃に昇温し、2時間反応を行い、重量平均分子量(Mw)1690、数平均分子量(Mn)1360、25℃における粘度940mPa・sのアクリロイル基含有アクリル酸ブチル系ポリマー(A1)を得た。ポリマー(A1)のNCO含有率は0.1%未満であり、IR分析によりイソシアネート基に由来する2270cm-1の吸収が消失したことを確認した。混合直後の原料混合物のIRチャートを図1に、反応終了後の生成物のIRチャートを図2に示す。なお、各成分は、市販のものを精製せずにそのまま使用した。
(合成例2〜4)
表2に示す配合とした以外は合成例1と同様にしてポリマーA2〜A4を得た。
表2に示す配合とした以外は合成例1と同様にしてポリマーA2〜A4を得た。
(合成例5)
ドライエアー導入管、温度計を備えたセパラブルフラスコにアクトフローUMB1001を75.49部、ジブチル錫ジラウレートを0.02部投入し、ドライエアーで30分ドライエアー置換した。ドライエアー気流下、室温で30分撹拌し、EY RESIN VI−1を24.49部投入し、ドライエアー気流下で15分撹拌した。40℃に昇温し、3時間反応を行った後、更に60℃に昇温し、5時間反応を行い、重量平均分子量(Mw)1820、数平均分子量(Mn)1450、25℃における粘度10740mPa・sのアクリロイル基含有アクリル酸ブチル系ポリマー(A5)を得た。ポリマー(A5)のNCO含有率は0.1%未満であり、IR分析によりイソシアネート基に由来する2270cm-1の吸収が消失したことを確認した。
ドライエアー導入管、温度計を備えたセパラブルフラスコにアクトフローUMB1001を75.49部、ジブチル錫ジラウレートを0.02部投入し、ドライエアーで30分ドライエアー置換した。ドライエアー気流下、室温で30分撹拌し、EY RESIN VI−1を24.49部投入し、ドライエアー気流下で15分撹拌した。40℃に昇温し、3時間反応を行った後、更に60℃に昇温し、5時間反応を行い、重量平均分子量(Mw)1820、数平均分子量(Mn)1450、25℃における粘度10740mPa・sのアクリロイル基含有アクリル酸ブチル系ポリマー(A5)を得た。ポリマー(A5)のNCO含有率は0.1%未満であり、IR分析によりイソシアネート基に由来する2270cm-1の吸収が消失したことを確認した。
(合成例6)
ドライエアー導入管、温度計を備えたセパラブルフラスコにタケネート600を16.89部投入し、ドライエアーで30分ドライエアー置換した後、撹拌しながら60℃に昇温した。71.45部のアクトフローUMB1001と0.019部のジブチル錫ジラウレートを均一に混合したものを、ドライエアー気流下、60℃で2.5時間かけて滴下し、1時間反応させた。次に、ドライエアー気流下、60℃で11.64部のHEAを2.5時間かけて滴下した後、70℃に昇温し、4時間反応を行い、重量平均分子量(Mw)1780、数平均分子量(Mn)1400、25℃における粘度8210mPa・sのアクリロイル基含有アクリル酸ブチル系ポリマー(A6)を得た。ポリマー(A6)のNCO含有率は0.1%未満であり、IR分析によりイソシアネート基に由来する2270cm-1の吸収が消失したことを確認した。
ドライエアー導入管、温度計を備えたセパラブルフラスコにタケネート600を16.89部投入し、ドライエアーで30分ドライエアー置換した後、撹拌しながら60℃に昇温した。71.45部のアクトフローUMB1001と0.019部のジブチル錫ジラウレートを均一に混合したものを、ドライエアー気流下、60℃で2.5時間かけて滴下し、1時間反応させた。次に、ドライエアー気流下、60℃で11.64部のHEAを2.5時間かけて滴下した後、70℃に昇温し、4時間反応を行い、重量平均分子量(Mw)1780、数平均分子量(Mn)1400、25℃における粘度8210mPa・sのアクリロイル基含有アクリル酸ブチル系ポリマー(A6)を得た。ポリマー(A6)のNCO含有率は0.1%未満であり、IR分析によりイソシアネート基に由来する2270cm-1の吸収が消失したことを確認した。
(実施例1)
合成例1で合成したポリマーA1を17.68部、2HA−10を70.71部、ライトアクリレートHOB−Aを4.42部、DEAAを1.77部、アクリル酸を4.42部、ライトアクリレートBEPG−Aを0.27部、γ−GPTMSを0.44部、イルガキュア184を0.3部混合して、実施例1の粘着剤組成物を得た。なお実施例1において、ポリマーBとして、2EHA−10中のポリマーB1(アクリル酸−2−エチルヘキシル/アクリル酸の共重合体)14.14部が粘着剤組成物に含まれている。また、2HA−10中の2−エチルヘキシルアクリレート51.48部、及び2HA−10中のアクリル酸と添加したアクリル酸(4.42部)との合計9.51部が粘着剤組成物に含まれている。得られた粘着剤組成物を重セパレータに塗工後、軽セパレータで気泡を噛まないようにラミネートし、高圧水銀ランプを用い、セパレータ透過光40mW/cm2、1000mJ/cm2(360nm)となるように紫外線を照射し、光ラジカル重合により硬化させて粘着材とした。
合成例1で合成したポリマーA1を17.68部、2HA−10を70.71部、ライトアクリレートHOB−Aを4.42部、DEAAを1.77部、アクリル酸を4.42部、ライトアクリレートBEPG−Aを0.27部、γ−GPTMSを0.44部、イルガキュア184を0.3部混合して、実施例1の粘着剤組成物を得た。なお実施例1において、ポリマーBとして、2EHA−10中のポリマーB1(アクリル酸−2−エチルヘキシル/アクリル酸の共重合体)14.14部が粘着剤組成物に含まれている。また、2HA−10中の2−エチルヘキシルアクリレート51.48部、及び2HA−10中のアクリル酸と添加したアクリル酸(4.42部)との合計9.51部が粘着剤組成物に含まれている。得られた粘着剤組成物を重セパレータに塗工後、軽セパレータで気泡を噛まないようにラミネートし、高圧水銀ランプを用い、セパレータ透過光40mW/cm2、1000mJ/cm2(360nm)となるように紫外線を照射し、光ラジカル重合により硬化させて粘着材とした。
(実施例2〜5及び比較例1)
表3に示す配合とした以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を得て、これを実施例1と同条件で硬化させて粘着材とした。
表3に示す配合とした以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を得て、これを実施例1と同条件で硬化させて粘着材とした。
実施例1〜5及び比較例1で得られた粘着材について、以下の条件で引張り弾性率、10mm伸張時の応力と5分保持後の応力低下率、偏光板の接着に用いた際の耐久性の評価を行った。なお、引張弾性率及び応力は、各試験片の厚みを実測して得られた断面積の値を各々用いて算出した。
(評価条件)
引張弾性率:
試験片 30mm×30mm×0.100〜0.150mm、
試験機 島津製作所社製オートグラフ、
引張速度 100mm/min
測定範囲 引張強度0.04〜0.10N、0.20〜0.30N
10mm伸張応力及び応力低下率:
試験片 30mm×30mm×0.100〜0.150mm
試験機 島津製作所社製オートグラフ、
引張速度 5.0mm/min
10mm伸張応力(MPa)=(10mm伸張時の強度)/初期試験片断面積
応力低下率(%)=((10mm伸張応力)−(5分保持後の応力))/(10mm伸張応力)×100
偏光板接着条件:
膜厚20〜30μmの粘着材をTAC/ヨウ素染色PVA/TACからなる偏光板(約190μm厚)の片面に転写した。この偏光板(10cm角)をガラス板(1.1mm厚)に貼り合わせて耐久試験用試験片とした。
耐久試験条件:
上記試験片を以下の条件下に放置した後の浮き・ハガレ、及び泡欠陥を目視でした。
条件1:90℃、240時間
条件2:60℃−90%RH、240時間
引張弾性率:
試験片 30mm×30mm×0.100〜0.150mm、
試験機 島津製作所社製オートグラフ、
引張速度 100mm/min
測定範囲 引張強度0.04〜0.10N、0.20〜0.30N
10mm伸張応力及び応力低下率:
試験片 30mm×30mm×0.100〜0.150mm
試験機 島津製作所社製オートグラフ、
引張速度 5.0mm/min
10mm伸張応力(MPa)=(10mm伸張時の強度)/初期試験片断面積
応力低下率(%)=((10mm伸張応力)−(5分保持後の応力))/(10mm伸張応力)×100
偏光板接着条件:
膜厚20〜30μmの粘着材をTAC/ヨウ素染色PVA/TACからなる偏光板(約190μm厚)の片面に転写した。この偏光板(10cm角)をガラス板(1.1mm厚)に貼り合わせて耐久試験用試験片とした。
耐久試験条件:
上記試験片を以下の条件下に放置した後の浮き・ハガレ、及び泡欠陥を目視でした。
条件1:90℃、240時間
条件2:60℃−90%RH、240時間
結果を表3に示す。表3に示すように、実施例1〜5で得られた粘着材は耐久性評価において、浮き・ハガレ、及び泡欠陥が発生せず、良好な耐久性を示した。比較例1で得られた粘着材は、耐久性評価において、浮き・ハガレ、及び泡欠陥が発生し、耐久性に劣ることを示した。なお、実施例1〜5で得られた粘着材は、良好な粘着性及び柔軟性を示した。
(実施例6)
合成例5で合成したポリマーA5を17.65部、2HA−10を70.59部、ライトアクリレートHOB−Aを4.41部、DEAAを1.76部、アクリル酸を4.41部、Ebecryl210を0.44部、γ−GPTMSを0.44部、IRGACURE184を0.3部混合して、実施例6の粘着剤組成物を得た。なお実施例6において、ポリマーBとしては、2EHA−10中のポリマーB1(アクリル酸−2−エチルヘキシル/アクリル酸の共重合体)14.12部が粘着剤組成物に含まれている。得られた粘着剤組成物を重セパレータに塗工後、軽セパレータで気泡を噛まないようにラミネートし、高圧水銀ランプを用い、セパレータ透過光40mW/cm2、1000mJ/cm2(360nm)となるように紫外線を照射し、光ラジカル重合により硬化させて粘着材とした。
合成例5で合成したポリマーA5を17.65部、2HA−10を70.59部、ライトアクリレートHOB−Aを4.41部、DEAAを1.76部、アクリル酸を4.41部、Ebecryl210を0.44部、γ−GPTMSを0.44部、IRGACURE184を0.3部混合して、実施例6の粘着剤組成物を得た。なお実施例6において、ポリマーBとしては、2EHA−10中のポリマーB1(アクリル酸−2−エチルヘキシル/アクリル酸の共重合体)14.12部が粘着剤組成物に含まれている。得られた粘着剤組成物を重セパレータに塗工後、軽セパレータで気泡を噛まないようにラミネートし、高圧水銀ランプを用い、セパレータ透過光40mW/cm2、1000mJ/cm2(360nm)となるように紫外線を照射し、光ラジカル重合により硬化させて粘着材とした。
(実施例7及び8)
表4に示す配合とした以外は、実施例6と同様にして粘着剤組成物を得て、これを実施例6と同条件で硬化させて粘着材とした。
表4に示す配合とした以外は、実施例6と同様にして粘着剤組成物を得て、これを実施例6と同条件で硬化させて粘着材とした。
実施例6〜8で得られた膜厚20〜30μmの粘着材を用いて、PETフィルム(約190μm厚)の片面に転写した。このPETフィルム(10cm角)をガラス板(1.1mm厚)に貼り合わせて耐久試験用試験片とし、耐久試験を行った。結果、実施例6〜8で得られた粘着材は耐久性評価において、浮き・ハガレ、及び泡欠陥が発生せず、良好な耐久性を示した。
本発明の粘着剤組成物から形成される粘着材は良好な耐久性及び柔軟性を示し、粘着材として各種用途に好適に用いることができる。
Claims (15)
- (A)(メタ)アクリロイルオキシ基を有し、重量平均分子量が1000〜30000、ガラス転移温度が0℃以下であるポリマー(ポリマー(A))5〜95質量部;及び
(B)重量平均分子量が20万〜200万、ガラス転移温度が0℃以下であるポリマー(ポリマー(B))5〜95質量部(但し、ポリマー(A)とポリマー(B)との合計は100質量部)
を含有する粘着剤組成物。 - ポリマー(A)における1分子当たりの前記(メタ)アクリロイルオキシ基の数が0.5〜2.0である請求項1に記載の粘着剤組成物。
- ポリマー(A)が、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーから形成されるポリマー鎖を基本骨格としたポリマーであり、ポリマー(B)が、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーから形成されるポリマーである請求項1〜4の何れかに記載の粘着剤組成物。
- 粘着剤組成物100質量%に対して、ポリマー(A)及びポリマー(B)の合計が5〜90質量%であり、(C)他の成分として、
(C1)重合性炭素−炭素二重結合を1つ有する単官能モノマーを10〜95質量%含有する請求項1〜5の何れかに記載の粘着剤組成物。 - 粘着剤組成物100質量%に対して、(C)他の成分として、
(C2)重合性炭素−炭素二重結合を2つ以上有する多官能モノマーを0.01〜5質量%含有する請求項6に記載の粘着剤組成物。 - 粘着剤組成物100質量%に対して、(C)他の成分として、
(C3)シランカップリング剤を0.001〜1.0質量%含有する請求項1〜7の何れかに記載の粘着剤組成物。 - 粘着剤組成物100質量%に対して(C)他の成分として、
(C4)光重合開始剤を3.0質量%以下の量で含有する請求項1〜8の何れかに記載の粘着剤組成物。 - 請求項1〜9の何れかに記載の粘着剤組成物を硬化させた粘着材。
- 請求項9に記載の粘着剤組成物を、酸素濃度5%未満、紫外線照度200mW/cm2未満の条件で硬化させた粘着材。
- 30mm×30mmの正方形の粘着材膜を試験片とした引張速度100mm/minでの引張試験において、引張強度が0.04〜0.10Nの範囲における引張弾性率が0.1〜1.0MPa、引張強度が0.20〜0.30Nの範囲における引張弾性率が0.01〜0.3MPaである請求項10又は11に記載の粘着材。
- 30mm×30mmの正方形の粘着材膜を試験片とした引張速度5.0mm/minの引張試験において、10mm伸張した状態における応力が0.02〜0.06MPaであり、その状態で5分間保持した後の応力の低下率が5〜30%である請求項10〜12の何れかに記載の粘着材。
- 光学基板及び請求項10〜13の何れかに記載の粘着材を備える光学部材。
- フィルム及び請求項10〜13の何れかに記載の粘着材を備える粘着フィルム。
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