JP2006315676A - 金属製中空材同士の接合体 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱歪や熱影響による強度低下を生じることのない金属製中空材同士の接合体を提供する。
【解決手段】 一方の金属製中空材1の対向壁11、12に設けられた挿通孔3、3に、他方の金属製中空材2が、前記対向壁を貫通した状態に挿通されるとともに、各対向壁11、12に対する外側部分及び一方の金属製中空材1への挿入部分を含む領域において、他方の中空材2がその孔径が挿通孔3、3よりも径大になるように他方の中空材2の内部から拡管されることにより、他方の金属製中空材2が挿通孔3、3に食い込み状態に一方の中空材1に密着されてなる。
【選択図】 図1
【解決手段】 一方の金属製中空材1の対向壁11、12に設けられた挿通孔3、3に、他方の金属製中空材2が、前記対向壁を貫通した状態に挿通されるとともに、各対向壁11、12に対する外側部分及び一方の金属製中空材1への挿入部分を含む領域において、他方の中空材2がその孔径が挿通孔3、3よりも径大になるように他方の中空材2の内部から拡管されることにより、他方の金属製中空材2が挿通孔3、3に食い込み状態に一方の中空材1に密着されてなる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、二つの金属製中空材が交差状態に接合され、自動車フレームやはしご等に用いられる金属製中空材同士の接合体に関する。
例えば、自動車のスペースフレームやラダーフレーム等として、アルミニウムまたはその合金等の金属からなるサイドフレーム用中空材に、同じく金属製のクロスメンバー用中空材が直角状に結合されたものがある。
このような結合は、次のようにして行われていた。即ち、図2及び図3に示されるように、断面積の大きな角形のサイドフレーム用中空材(1)の対向側壁(11)(12)に挿通孔(3)(3)を設けるとともに、これら対向側壁を貫通した状態にクロスメンバー用中空材(2)を前記挿通孔(3)に挿通したのち、挿通孔(3)の周周を溶接し、これにより両中空材(1)(2)が接合固定されていた。
しかしながら、このような接合体では、溶接の際に溶接部を含む広範囲な領域で熱歪が発生し、寸法変化が大きくなるという問題があった。特に、中空材がアルミニウムまたはその合金からなる場合には、熱影響によって強度低下を生じるものであった。
この発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、熱歪や熱影響による強度低下を生じることのない金属製中空材同士の接合体の提供を目的とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。
1. 一方の金属製中空材の対向壁に設けられた円形の挿通孔に、他方の金属製中空材が、前記対向壁を貫通した状態に挿通されるとともに、各対向壁に対する外側部分及び一方の金属製中空材への挿入部分を含む領域において、他方の中空材がその孔径が挿通孔よりも径大になるように他方の中空材の内部から拡管されることにより、他方の金属製中空材が挿通孔に食い込み状態に一方の中空材に密着されてなることを特徴とする金属製中空材同士の接合体。
2.前記一方の金属製中空材(1)の挿通孔(3)(3)は円形であり、前記他方の金属製中空材は、表面に溝、リブ及び継ぎ目を有しない肉厚一定の断面円形に形成されている前項1に記載の金属製中空材同士の接合体。
3.前記拡管は、電磁成形法、機械的プレス法、液圧を利用する方法のいずれかの方法で行われたものである前項1又は前項2に記載の金属製中空材同士の接合体。
4. 自動車フレームである前項1〜3のいずれかに記載の金属製中空材同士の接合体。
5.金属製中空材がアルミニウムまたはその合金からなる前項1〜4のいずれかに記載の金属製中空材同士の接合体。
一方の金属製中空材の対向壁に設けられた円形の挿通孔に、他方の金属製中空材が、前記対向壁を貫通した状態に挿通されるとともに、各対向壁に対する外側部分及び一方の金属製中空材への挿入部分を含む領域において、他方の中空材がその孔径が挿通孔よりも径大になるように他方の中空材の内部から拡管されることにより、他方の金属製中空材が挿通孔に食い込み状態に一方の中空材に密着されてなることを特徴とするものであるから、溶接により接合する場合のような熱歪や熱影響による強度低下の発生を排除することができ、寸法変化の小さくかつ強度的にも優れた接合体となしうる。
次に、この発明の一実施の形態を、自動車フレームにおけるサイドフレーム用中空材と同じくクロスメンバー用中空材とが、直角状に接合された接合体を例にとって説明する。
図2及び図3において、(1)は断面長方形状のサイドフレーム用中空材、(2)は断面円形のクロスメンバー用中空材であり、いずれもアルミニウムまたはその合金製である。
両部材の接合に際しては、まず図2に示されるように、サイドフレーム用中空材(1)の左右対向側壁(11)(12)の接合予定位置に、クロスメンバー用中空材(2)の外径よりも僅かに大きな孔径の挿通孔(3)(3)をそれぞれ設ける。
次に、図3に示されるように、クロスメンバー用中空材(2)を、その先端部がサイドフレーム用中空材(1)を超えて突出するまで、前記挿通孔(3)(3)に挿通せしめる。
次に、クロスメンバー用中空材(2)を拡管する。拡管は、サイドフレーム用中空材(1)の少なくとも各対向壁(11)(12)に対する内外両側部分を含む領域で行う。この実施形態では、図1のように、サイドフレーム用中空材(1)の対向壁(11)(12)の外側部分、及びサイドフレーム用中空材(1)への挿入部分を含む長さLの領域において、クロスメンバー用中空材(2)を拡管している。かつ、拡管は、挿通孔(3)の周縁にクロスメンバー用中空材(2)が食い込んで強く密着するように、クロスメンバー用中空材(2)を挿通孔(3)(3)の孔径よりも径大に拡管しなければならない。拡管の方法は限定されることはなく、図4のように、クロスメンバー用中空材(2)の内部に電磁コイル(4)を挿入し、コイルに電流を流すことにより生じる径大方向の電磁力を利用する電磁成形法でも良いし、機械的プレス法によっても良いし、液圧を利用しても良いが、作業が簡単でかつ広範囲な領域を同時拡管可能なことから、電磁成形法によるのが好ましい。
クロスメンバー用中空材(2)の拡管後は、図1に示されるように、クロスメンバー用中空材(2)がサイドフレーム用中空材(1)の挿通孔(3)(3)の周縁に食い込み状態に強く密着するとともに、サイドフレーム用中空材(1)の両側壁(11)(12)はクロスメンバー用中空材(2)の外側拡管部(5)および内側拡管部(6)によって挟着された状態となり、クロスメンバー用中空材(2)の軸方向への移動が阻止される。こうして、サイドフレーム用中空材(1)とクロスメンバー用中空材(2)とが強固に接合される。
なお、以上の実施例では、断面角形のサイドフレーム用中空材(1)と、断面円形のクロスメンバー用中空材(2)を用いた場合を示したが、中空材の形状は限定されることはなく、断面角形の中空材同士あるいは断面円形の中空材同士の接合に本発明を適用しても良い。
サイドフレーム用中空材(1)及びクロスメンバー用中空材(2)として、A6063−T5アルミニウム合金材を用意した。サイドフレーム用中空材(1)は、縦150mm×横100mm×肉厚5mmの断面角形のパイプを用いた。一方、クロスメンバー用中空材(2)は、外径80mm×肉厚3mmの断面円形のパイプを用いた。
そして、サイドフレーム用中空材(1)の左右対向側壁(11)(12)に、直径81mmの円形挿通孔(3)(3)を設けるとともに、クロスメンバー用中空材(2)をその先端部がサイドフレーム用中空材(2)を超えて20mm突出するまで、前記挿通孔(3)(3)に挿通せしめた。
次いで、クロスメンバー用中空材(2)の管端内部に、電磁コイル(4)を挿入配置したのち、該コイルに通電して径大方向への電磁力をクロスメンバー用中空材(2)に付与して、拡管成形を行った。拡管成形は、クロスメンバー用中空材(2)の管端から長さL=140mmの部分に対して、外径90mm(半径方向の張出量は5mm)となるように行った。
こうして得られた接合体について、接合強度を調べるため、クロスメンバー用中空材(2)に引抜力を付与したところ、接合部の破壊に至る引抜力は10000kgであった。
一方、拡管を施すことなく、挿通孔(3)(3)の周囲においてMIG溶接を施すことにより、サイドフレーム用中空材(1)とクロスメンバー用中空材(2)を接合した以外は、上記と同様にして接合部材を製作した。そして、上記と同様にクロスメンバー用中空材(2)に引抜力を付与したところ、熱影響による強度低下のため、5000kgの引抜力で接合部の破壊に至るものであった。
1…サイドフレーム用中空部材(中空部材)
11、12…対向壁
2…クロスメンバー用中空部材(中空部材)
3…挿通孔
4…電磁コイル
5…外側拡管部
6…内側拡管部
11、12…対向壁
2…クロスメンバー用中空部材(中空部材)
3…挿通孔
4…電磁コイル
5…外側拡管部
6…内側拡管部
Claims (5)
- 一方の金属製中空材(1)の対向壁(11)(12)に設けられた挿通孔(3)(3)に、他方の金属製中空材(2)が、前記対向壁を貫通した状態に挿通されるとともに、各対向壁(11)(12)に対する外側部分及び一方の金属製中空材(1)への挿入部分を含む領域において、他方の中空材(2)がその孔径が挿通孔(3)(3)よりも径大になるように他方の中空材(2)の内部から拡管されることにより、他方の金属製中空材(2)が挿通孔(3)(3)に食い込み状態に一方の中空材(1)に密着されてなることを特徴とする金属製中空材同士の接合体。
- 前記一方の金属製中空材(1)の挿通孔(3)(3)は円形であり、前記他方の金属製中空材(3)は、表面に溝、リブ及び継ぎ目を有しない肉厚一定の断面円形に形成されている請求項1に記載の金属製中空材同士の接合体。
- 前記拡管は、電磁成形法、機械的プレス法、液圧を利用する方法のいずれかの方法で行われたものである請求項1又は請求項2に記載の金属製中空材同士の接合体。
- 自動車フレームである請求項1〜3のいずれかに記載の金属製中空材同士の接合体。
- 金属製中空材(1)(2)がアルミニウムまたはその合金からなる請求項1〜4のいずれかに記載の金属製中空材同士の接合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006152380A JP2006315676A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 金属製中空材同士の接合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006152380A JP2006315676A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 金属製中空材同士の接合体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7324789A Division JPH09166111A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 金属製中空材同士の接合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006315676A true JP2006315676A (ja) | 2006-11-24 |
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Family Applications (1)
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JP2006152380A Pending JP2006315676A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 金属製中空材同士の接合体 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006315676A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017065231A1 (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 株式会社神戸製鋼所 | 自動車に取り付けられるフレーム構造体を構成する部材同士の接合方法、および自動車に取り付けられるフレーム構造体 |
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2006
- 2006-05-31 JP JP2006152380A patent/JP2006315676A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017065231A1 (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 株式会社神戸製鋼所 | 自動車に取り付けられるフレーム構造体を構成する部材同士の接合方法、および自動車に取り付けられるフレーム構造体 |
JP2017074601A (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 株式会社神戸製鋼所 | 自動車に取り付けられるフレーム構造体を構成する部材同士の接合方法、および自動車に取り付けられるフレーム構造体 |
EP3363555A4 (en) * | 2015-10-14 | 2019-10-30 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | METHOD FOR ASSEMBLING MUTUAL ELEMENTS CONSISTING OF AUTOMOBILE FRAME STRUCTURE, AND AUTOMOBILE FRAME STRUCTURE |
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