JP2010046709A - 接合構造体の製造方法及び接合構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合後に荷重が付加された場合の初期滑りを抑制し、接合強度の更なる向上を可能とした接合構造体の製造方法及び接合構造体を提供する。
【解決手段】管状体からなる第1の部材2を第2の部材3に設けられた筒状部4に挿通した状態で、第1の部材2の少なくとも筒状部4に挿通された部分を拡径させるエキスパンド加工を行い、第1の部材2と第2の部材3とを接合するのと同時に、第1の部材2と筒状部4との重合せ部分に接合部材5を打ち込むことによって、この重合せ部分の接合補強を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、管状体からなる第1の部材を第2の部材に設けられた筒状部に挿通した状態でエキスパンド加工により第1の部材と第2の部材とを接合一体化する接合構造体の製造方法及び接合構造体に関する。
従来より、パイプなどの管状体にフランジなどの板材を接合する場合には、溶接が用いられている。しかしながら、溶接で接合した場合は、溶接時に熱の影響を受けることによって母材組織が変質したり、歪みが生じたりすることがある。
特に、アルミニウム製のパイプは、鉄製のパイプよりも溶接が難しく、温度変化によるパイプ径の変化も鉄製のパイプに比べて遙かに大きい。具体的に、アルミニウム製のパイプを溶接した場合には、溶接部が冷めると、その部分が縮小して隣接する部分を引っ張るために、溶接による歪みが大きくなり、溶接完了後に高い残留応力が発生することになる。また、冷間加工によりパイプの機械的強度が増したとしても、溶接時に高温に曝された部分では、冷間加工で得られた強度が失われることになる。さらに、アルミニウム製のパイプに鉄製などの材質の異なった板材を溶接することは非常に困難とされている。
そこで、溶接を行わずにパイプに板材を接合する方法として、エキスパンド加工(拡管加工)を用いることが提案されている(例えば、特許文献1,2を参照。)。このエキスパンド加工では、パイプを板材に設けられた挿通孔に挿通した状態で、パイプの内部に周方向において分割された複数のセグメントからなる割型を配置した後に、各セグメントを拡径方向に押圧し、パイプの挿通孔に挿通された部分を拡径すると共に、この挿通部分を挟んだ両側の周囲を外側に膨出させる(かしめる)ことによって、パイプと板材とを接合一体化することができる。
特開2007−275932号公報 特開2007−296569号公報
ところで、このようなエキスパンド加工により接合された接合構造体では、パイプの断面形状が円形状であった場合に、板材に対してパイプの周方向に荷重が加わると、この板材がパイプの周方向にずれ易いといった欠点がある。
そこで、エキスパンド加工により接合された接合構造体では、パイプの断面形状を多角形状とすることで、パイプの周方向に対する板材の接合強度を確保することが行われている。
しかしながら、このようなパイプの断面形状が多角形状である接合構造体では、パイプと板材の挿通孔との間に僅かな隙間があるために、接合完了後に接合部分に荷重が加わると、この接合部分に初期滑り(変形)を生じさせる可能性がある。したがって、このような荷重に対する変形量を考慮した場合、初期変形段階における接合強度を更に向上させる必要がある。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、接合後に荷重が付加された場合の初期滑りを抑制し、接合強度の更なる向上を可能とした接合構造体の製造方法及び接合構造体を提供することを目的とする。
本発明は、以下の手段を提供する。
[1] 管状体からなる第1の部材を第2の部材に設けられた筒状部に挿通した状態で、前記第1の部材の内部に周方向において分割された複数のセグメントからなる割型を配置した後に、各セグメントを拡径方向に押圧し、前記第1の部材の少なくとも前記筒状部に挿通された部分を拡径させるエキスパンド加工を行うことによって、前記第1の部材と前記第2の部材とを接合一体化する接合構造体の製造方法であって、
前記第1の部材と前記筒状部との重合せ部分に接合部材を打ち込むことによって当該部分を接合する工程を、前記エキスパンド加工と同じ工程中で行うことを特徴とする接合構造体の製造方法。
[2] 前記エキスパンド加工において、前記パイプの前記筒状部に挿通された部分を挟んだ両側の周囲を外側に膨出させることを特徴とする前項[1]に記載の接合構造体の製造方法。
[3] 前記筒状部の外周面に当接される第1の規制部材を配置し、前記各セグメントを拡径方向に押圧したときに、前記第1の規制部材に設けられた開口部を通して前記重合せ部分に前記接合部材を打ち込むことを特徴とする前項[1]又は[2]に記載の接合構造体の製造方法。
[4] 前記筒状部の前記接合部材を打ち込む位置に貫通孔を設けることを特徴とする前項[1]〜[3]の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
[5] 前記第1の部材の前記接合部材を打ち込む位置に貫通孔を設けることを特徴とする前項[1]〜[4]の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
[6] 前記第1の規制部材と対向するセグメントの外周面に、前記重合せ部分を貫通した接合部材の先端部分、又は前記重合せ部分に打ち込まれた接合部材により押し出された部分と当接される凹部を設けることを特徴とする前項[3]〜[5]の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
[7] 前記第1の規制部材の開口部を通して前記接合部材と当接される第2の規制部材を配置し、前記各セグメントを拡径方向に押圧したときに、前記第2の規制部材を縮径方向に押圧することによって、前記重合せ部分に前記接合部材を打ち込むことを特徴とする前項[3]〜[6]の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
[8] 前記第2の規制部材に前記接合部材と当接される凹部を設けることを特徴とする前項[7]に記載の接合構造体の製造方法。
[9] 前記第1の部材の断面形状が多角形状であり、且つ各角部の断面形状が略円弧状であり、
前記筒状部の内形が前記第1の部材の外形に対応した形状であり、
前記重合せ部分のうち各角部の間に位置する少なくとも1箇所又は2箇所以上の平坦部に前記接合部材を打ち込むことを特徴とする前項[1]〜[8]の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
[10] 前記接合部材がリベット又はピンであることを特徴とする前項[1]〜[9]の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
[11] 少なくとも前記第1の部材がアルミニウム又はアルミニウム合金からなることを特徴とする前項[1]〜[10]の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
[12] 管状体からなる第1の部材と、
前記第1の部材が挿通される筒状部が設けられた第2の部材とを備え、
前記第1の部材の少なくとも前記筒状部に挿通された部分が拡径されることによって、前記第1の部材と前記第2の部材とが接合一体化されており、
なお且つ、前記第1の部材と前記筒状部との重合せ部分が接合部材を介して接合されていることを特徴とする接合構造体。
[13] 前記第1の部材の前記筒状部に挿通された部分を挟んだ両側の周囲が外側に膨出されることによって一対の膨出部が形成されていることを特徴とする前項[11]に記載の接合構造体。
[14] 前記接合部材が、前記重合せ部分を貫通した状態、又は前記重合せ部分に一部が埋め込まれた状態で当該部分を接合していることを特徴とする前項[12]又は[13]に記載の接合構造体。
[15] 前記第1の部材の断面形状が多角形状であり、且つ各角部の断面形状が略円弧状であり、
前記筒状部の内形が前記第1の部材の外形に対応した形状であり、
前記重合せ部分のうち各角部の間に位置する少なくとも1箇所又は2箇所以上の平坦部に前記接合部材が打ち込まれてなることを特徴とする前項[12]〜[14]の何れか一項に記載の接合構造体。
[16] 前記接合部材がリベット又はピンであることを特徴とする前項[12]〜[15]の何れか一項に記載の接合構造体。
[17] 少なくとも前記第1の部材がアルミニウム又はアルミニウム合金からなることを特徴とする前項[12]〜[16]の何れか一項に記載の接合構造体。
以上のように、本発明に係る接合構造体の製造方法では、管状体からなる第1の部材を第2の部材に設けられた筒状部に挿通した状態で、第1の部材の内部に周方向において分割された複数のセグメントからなる割型を配置した後に、各セグメントを拡径方向に押圧し、第1の部材の少なくとも筒状部に挿通された部分を拡径させるエキスパンド加工を行い、このエキスパンド加工と同じ工程中で、第1の部材と筒状部との重合せ部分に接合部材を打ち込むことから、第1の部材と第2の部材とを接合するのと同時に重合せ部分の接合補強を行うことができる。
また、本発明に係る接合構造体では、第1の部材の少なくとも筒状部に挿通された部分が拡径されることによって、第1の部材と第2の部材とが接合一体化されており、なお且つ、第1の部材と筒状部との重合せ部分が接合部材を介して接合されていることから、この接合構造体に荷重が付加された場合の初期滑りを抑制し、接合構造体としての接合強度を飛躍的に向上させることが可能である。
以下、本発明を適用した接合構造体の製造方法及び接合構造体について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
本実施形態では、例えば図1に示すような接合構造体1を製造する場合を例に挙げて説明するものとする。
この接合構造体1は、図1に示すように、第1の部材であるパイプ2を第2の部材であるフランジ3に設けられた筒状部4に挿通した状態で、これらパイプ2とフランジ3とを後述するエキスパンド加工(拡管加工)により接合一体化したものである。
このうち、パイプ2は、図1及び図2に示すように、中空孔2aを有する一定厚みの管状体からなる。具体的に、パイプ2の軸方向と直交する方向の断面形状は、略四角形であり、軸方向に同一の断面形状を有している。また、パイプ2は、4つの角部2bと、各角部2bの間に4つの平坦部2cとを有して構成されている。さらに、各角部2bは、それぞれ同一の曲率半径を有して断面円弧状に形成されている。
パイプ2は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金からなる。なお、パイプ2の材質については、これらに必ずしも限定されるものではなく、例えば、鉄や、鋼材、銅などの金属材料からなるものなど、後述するエキスパンド加工によりフランジ3を接合可能なものを用いることができる。また、パイプ2は、例えば押出成形により作製されたものであっても、その他の製造方法により作製されたものであってもよい。
また、パイプ2の断面形状については、上記の形状に必ずしも限定されるものではなく、その他の多角形状や、円形状、又はそれらの形状に類似した形状とすることが可能である。
なお、本例において、パイプ2の肉厚は0.5〜5mm程度であり、パイプ2の長さは50〜2000mm程度である。また、パイプ2の断面における各辺の長さは20〜100mm程度であり、各角部2bの曲率半径は5〜45mm程度である。
フランジ3は、その中心部にパイプ2を挿通させる挿通孔3aを有した一定厚みの板材からなる。フランジ3の外形形状については、特に限定されないものの、本実施形態では平面視で略四角形状を為しており、なお且つ4つの角部が同一曲率半径を有して円弧状に形成されている。
筒状部4は、挿通孔3aに連続する挿通孔4aを有して軸方向の一方側に突出して設けられている。また、筒状部4の内形(挿通孔3a,4a)は、パイプ2の外形に対応した形状を有している。すなわち、筒状部4の軸方向と直交する方向の断面形状は、パイプ2の断面形状と相似形を為すと共に、パイプ2の外形よりも僅かに小さい略四角形である。また、筒状部4は、4つの角部4bと、各角部4bの間に4つの平坦部4cとを有して構成されている。さらに、各角部4bは、それぞれ同一の曲率半径を有して円弧状に形成されている。なお、この筒状部4は、フランジ3をプレス曲げ加工することにより形成することができる。
フランジ3は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金からなる。なお、フランジ3の材質については、これらに必ずしも限定されるものではなく、例えば、鉄や、鋼材、銅などの金属材料からなるものなど、後述するエキスパンド加工によりパイプ2と接合可能なものを用いることができる。特に、本発明では、溶接を行わずにパイプ2にフランジ3を接合することが可能であり、パイプ2とは異なる材質のものを用いることが可能である。また、フランジ3は、プレス加工により作製することができるが、押出加工やダイカストにより作製されたものであっても、その他の製造方法により作製されたものであってもよい。
なお、本例において、フランジ3の肉厚は、2〜5mm程度であり、フランジ3の各辺の長さは30〜150mm程度である。また、筒状部4の長さ(突出量)は、5〜20mm程度であり、各角部4bの曲率半径は、5.1〜47mm程度である。また、挿通孔3a,4aの各辺の長さ及び角部の曲率半径は、パイプ2の断面における各辺の長さ及び曲率半径よりも0.1〜1mm程度大きく設定されている。
この接合構造体1では、図1及び図3に示すように、パイプ2の筒状部4に挿通された部分が拡径されている。また、この挿通部分を挟んだ両側の周囲が外側に膨出されることによって一対の膨出部2dが形成されている。そして、これら一対の膨出部2dがフランジ3の筒状部4を挟み込むようにしてパイプ2とフランジ3とが接合されている。なお、本例において、パイプ2に形成された一対の膨出部2dの高さは1〜5mm程度であり、膨出部2dの幅は5〜20mm程度である。
ここで、パイプ2とフランジ3とを接合一体化する際には、上述したパイプ2の筒状部4に挿通された部分を拡径すると共に、この挿通部分を挟んだ両側の周囲を外側に膨出させるエキスパンド加工(拡管加工)が行われる。
具体的に、このエキスパンド加工では、図4及び図5に示すように、パイプ2をフランジ3の筒状部4に挿通した状態で、このパイプ2の内部に、周方向において分割された複数のセグメント50からなる割型51と、これら複数に分割されたセグメント50の中心部を貫くマンドレル52とを配置する。
割型51は、例えば工具鋼や超硬合金などからなり、複数に分割されたセグメント50の中心部には、マンドレル52を挿通させる楔孔53が軸方向に貫通して設けられている。この楔孔53は、軸方向の一端側から他端側に向かって漸次縮径された断面円形状のテーパー孔である。複数のセグメント50は、パイプ2の4つの角部2bと4つの平坦部2cに対応して、楔孔53を中心に周方向に均等な角度(45゜)で8つのセグメント50に分割されている。
割型51を構成するセグメント50の外周面には、上記一対の膨出部2dを形成するための一対の凸部54が設けられている。これら一対の凸部54は、各セグメント50の周方向に略円弧状に突出されて形成されている。また、各セグメント50の一対の凸部54の間50aは、パイプ2の筒状部4に挿通された部分を拡径するため、これらセグメント50により構成される割型51の直径より大きく設定されている。
マンドレル52は、例えば工具鋼や超硬合金などからなり、その先端に割型51の楔孔53に挿通される楔部52aを有している。この楔部52aは、楔孔53に対応した形状を有している。すなわち、楔部52aは、その断面形状が円形であり、先端部に向かって漸次縮径されたテーパー形状を有している。
なお、楔孔53及び楔部52aの断面形状は、上述した円形に限らず、例えば、四角形等の多角形状であってもよく、また、パイプ2の断面と相似した形状などであってもよい。また、マンドレル52の基端部には、図示を省略するものの、このマンドレル52を軸方向に移動操作するための油圧シリンダ等が設けられている。
また、このエキスパンド加工では、上述したパイプ2の筒状部4に挿通された部分の外側に、筒状部4の外周面に当接される規制部材55を配置する。この規制部材55は、例えば工具鋼や超硬合金などのエキスパンド加工時に加わる荷重によって変形しない程度の強度を有した材料からなる。規制部材55は、その中心部にフランジ3の筒状部4を挿通させる挿通孔55aを有している。また、規制部材55は、筒状部4の長さ(突出量)に対して例えば0.8〜1.2倍程度の厚みを有している。
なお、この規制部材55は、挿通孔55aにフランジ3の筒状部4を挿通させる構成に限らず、周方向において複数のセグメントに分割された構成としてよい。この場合、上述したパイプ2の筒状部4に挿通された部分の外側から、これらセグメントを組み合わせて筒状部4の周囲に規制部材55を配置することができる。また、規制部材55は、筒状部4の外周面に全周に亘って当接される構成に限らず、その外周面の一部に当接される構成であってもよい。また、このような規制部材55は、上述したパイプ2の筒状部4に挿通された部分に限らず、エキスパンド加工時に拡径される部分を規制するため、任意の位置に配置することが可能である。
そして、この図4及び図5に示す状態から、エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合する際は、図6及び図7に示すように、マンドレル52を軸方向の一端側から他端側に向かって移動操作し、割型51の楔孔53に挿通された状態の楔部52aを縮径側に押し込むことによって、割型51を構成する各セグメント50を拡径方向に押圧する。
これにより、各セグメント50が拡径方向に押し拡げられて、これら各セグメント50がパイプ2を拡径方向に押圧することになる。このとき、各セグメント50に設けられた一対の凸部54が、パイプ2の筒状部4に挿通された部分を挟んだ両側の周囲を押圧し、この部分を弾性変形させながら外側に向かって略円弧状に膨出させる。また、一対の凸部54の間がパイプ2の筒状部4に挿通された部分を押圧し、この部分を弾性変形させながら規制部材55に筒状部4の外周面が当接されて各セグメント50の移動が規制されるまでこの部分を拡径させる。
各セグメント50の拡径方向の移動が規制された後は、マンドレル52を軸方向の他端側から一端側に向かって移動操作し、割型51の楔孔53に押し込まれた状態の楔部52aを拡径側に引き抜くことによって、各セグメント50によるパイプ2への押圧を解除する。このとき、フランジ3の筒状部4は、弾性復元力(スプリングバック)により縮径しながらパイプ2の外周面に密着した状態となる。また、パイプ2に形成された一対の膨出部2dが、このパイプ2の筒状部4に挿通された部分を両側から挟み込む(かしめる)ことになる。そして、得られた接合構造体1から規制部材55を取り外す。
以上のような手順によりエキスパンド加工を行うことによって、パイプ2とフランジ3とを接合一体化した接合構造体1を得ることができる。
なお、上記エキスパンド加工では、割型51の楔孔53に挿通された状態の楔部52aを縮径側に押し込む動作によって、各セグメント50を拡径方向に押圧する構成となっているが、楔部52aを先端部に向かって漸次拡径された逆テーパー形状とし、割型51の楔孔53に挿通された状態の楔部52aを縮径側に引き抜く動作によって各セグメント50を拡径方向に押圧する構成としてもよい。
ところで、本発明を適用した接合構造体1では、図1及び図3に示すように、上述したエキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とが接合一体化されると共に、パイプ2と筒状部4との重合せ部分が接合部材5を介して接合されている。この接合部材5には、後述するリベットやピンなどが用いられている。接合部材5の材質については、パイプ2やフランジ3よりも硬い材料で、なお且つ割型51や規制部材55よりも軟らかい材料からなることが好ましい。この場合、接合部材5は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるものであっても、それ以外の金属材料からなるものであってもよい。
本発明を適用した接合構造体1では、このような重合せ部分の接合補強を行うことで、この接合構造体1に荷重が付加された場合の初期滑りを抑制し、接合構造体としての接合強度を飛躍的に向上させることが可能である。
一方、本発明を適用した接合構造体の製造方法は、パイプ2と筒状部4との重合せ部分に接合部材5を打ち込むことによって、この重合せ部分を接合する工程を、上述したエキスパンド加工と同じ工程中で行うことを特徴とする。これにより、本発明では、上述したエキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合するのと同時に、この重合せ部分の接合補強を行うことが可能である。
以下、第1〜第4の実施形態により本発明を適用した接合構造体の製造方法及び接合構造体を例示しながら本発明を具体的に説明するものとする。なお、以下の第1〜第4の実施形態では、上記接合構造体1及び上記エキスパンド加工と同等な部分については、その詳細な説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態では、図8に示すように、上記接合部材5としてリベット5Aを用いており、このリベット5Aは、頭部5aと軸部5bとを有している。また、上記フランジ3の筒状部4には、リベット5Aの軸部5bを貫通させる貫通孔10が設けられている。この貫通孔10は、筒状部4を形成する各平坦部4cの略中央部に位置して設けられている。上記パイプ2には、筒状部4の各貫通孔10に連続してリベット5Aの軸部5bを貫通させる貫通孔11が設けられている。それ以外は、上記接合構造体1とほぼ同様の構成である。
そして、上記エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合する際は、パイプ2をフランジ3の筒状部4に挿通した状態で、このパイプ2の内部に、周方向において分割された8つのセグメント50からなる割型51と、これら複数に分割されたセグメント50の中心部を貫くマンドレル52とを配置する。
このうち、各セグメント50の外周面には、筒状部4及びパイプ2の貫通孔10,11を貫通したリベット5Aの軸部5bの先端と当接される凹部50bが設けられている。また、このエキスパンド加工では、筒状部4の外周面に当接される第1の規制部材55Aを配置する。この第1の規制部材55Aは、周方向において分割された構成を有し、筒状部4及びパイプ2の貫通孔10,11に臨む位置には、それぞれリベット5Aを貫通させる貫通孔(開口部)55bが設けられている。さらに、この貫通孔55bを通してリベット5Aの頭部5aと当接される第2の規制部材55Bを配置する。この第2の規制部材55Bは、貫通孔55bに挿入されて軸方向に移動可能となっている。
そして、この図8に示す状態から、上記エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合する際は、図9に示すように、マンドレル52を軸方向の一端側から他端側に向かって移動操作し、割型51の楔孔53に挿通された状態の楔部52aを縮径側に押し込むことによって、割型51を構成する各セグメント50を拡径方向に押圧する。
これにより、各セグメント50が拡径方向に押し拡げられて、これら各セグメント50がパイプ2を拡径方向に押圧することになる。このとき、各セグメント50に設けられた一対の凸部54が、パイプ2の筒状部4に挿通された部分を挟んだ両側の周囲を押圧し、この部分を弾性変形させながら外側に向かって略円弧状に膨出させる。また、一対の凸部54の間がパイプ2の筒状部4に挿通された部分を押圧し、この部分を弾性変形させながら規制部材55に筒状部4の外周面が当接されて各セグメント50の移動が規制されるまでこの部分を拡径させる。
また、各セグメント50がパイプ2を拡径方向に押圧したときに、第2の規制部材55Bを縮径方向に押圧する。このとき、筒状部4及びパイプ2の貫通孔10,11を貫通したリベット5Aの軸部5bの先端が、セグメント50の凹部50bと当接されることによって押し潰されると共に凹部50bに対応した形状となる。これにより、パイプ2と筒状部4との重合せ部分にリベット5Aを打ち込むことができ、このリベット5Aが重合せ部分を貫通した状態で当該部分を接合することになる。
その後は、マンドレル52を軸方向の他端側から一端側に向かって移動操作し、割型51の楔孔53に押し込まれた状態の楔部52aを拡径側に引き抜くことによって、各セグメント50によるパイプ2への押圧を解除すると共に、第2の規制部材55Bによる押圧を解除する。そして、得られた接合構造体1Aから第1及び第2の規制部材55A,55Bを取り外す。
以上のような手順によりエキスパンド加工を行うことによって、パイプ2とフランジ3とが接合一体化されると共に、パイプ2と筒状部4との重合せ部分がリベット5Aを介して接合された接合構造体1Aを得ることができる。
以上のように、この接合構造体1Aの製造方法では、上記エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合するのと同時に、パイプ2と筒状部4との重合せ部分にリベット5Aを打ち込むことによって、この重合せ部分の接合補強を行うことが可能である。
そして、この接合構造体1Aでは、このような重合せ部分の接合補強を行うことで、荷重が付加された場合の初期滑りを抑制し、接合強度を飛躍的に向上させることが可能である。また、接合補強に伴う重量増加も最小限に抑えることが可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態では、図10に示すように、上記接合部材5としてリベット5Bを用いており、このリベット5Aは、頭部5aと軸部5bとを有して、この軸部5の先端が尖形となる形状を有している。また、上記フランジ3の筒状部4には、リベット5Bの軸部5bを貫通させる上記貫通孔10が設けられている。それ以外は、上記接合構造体1とほぼ同様の構成である。
そして、上記エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合する際は、パイプ2をフランジ3の筒状部4に挿通した状態で、このパイプ2の内部に、周方向において分割された8つのセグメント50からなる割型51と、これら複数に分割されたセグメント50の中心部を貫くマンドレル52とを配置する。
このうち、各セグメント50の外周面には、上記凹部50bが設けられている。また、このエキスパンド加工では、上記第1の規制部材55A及び上記第2の規制部材55Bを配置する。
そして、この図10に示す状態から、上記エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合する際は、図11に示すように、マンドレル52を軸方向の一端側から他端側に向かって移動操作し、割型51の楔孔53に挿通された状態の楔部52aを縮径側に押し込むことによって、割型51を構成する各セグメント50を拡径方向に押圧する。
これにより、各セグメント50が拡径方向に押し拡げられて、これら各セグメント50がパイプ2を拡径方向に押圧することになる。このとき、各セグメント50に設けられた一対の凸部54が、パイプ2の筒状部4に挿通された部分を挟んだ両側の周囲を押圧し、この部分を弾性変形させながら外側に向かって略円弧状に膨出させる。また、一対の凸部54の間がパイプ2の筒状部4に挿通された部分を押圧し、この部分を弾性変形させながら規制部材55に筒状部4の外周面が当接されて各セグメント50の移動が規制されるまでこの部分を拡径させる。
また、各セグメント50がパイプ2を拡径方向に押圧したときに、第2の規制部材55Bを縮径方向に押圧する。このとき、筒状部4の貫通孔10を通してリベット5Bの軸部5bの先端がパイプ2を貫通する。更に、この軸部5bの先端がセグメント50の凹部50bと当接されることによって押し潰されると共に凹部50bに対応した形状となる。これにより、パイプ2と筒状部4との重合せ部分にリベット5Bを打ち込むことができ、このリベット5Bが重合せ部分を貫通した状態で当該部分を接合することになる。
その後は、マンドレル52を軸方向の他端側から一端側に向かって移動操作し、割型51の楔孔53に押し込まれた状態の楔部52aを拡径側に引き抜くことによって、各セグメント50によるパイプ2への押圧を解除すると共に、第2の規制部材55Bによる押圧を解除する。そして、得られた接合構造体1Bから第1及び第2の規制部材55A,55Bを取り外す。
以上のような手順によりエキスパンド加工を行うことによって、パイプ2とフランジ3とが接合一体化されると共に、パイプ2と筒状部4との重合せ部分がリベット5Bを介して接合された接合構造体1Bを得ることができる。
以上のように、この接合構造体1Bの製造方法では、上記エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合するのと同時に、パイプ2と筒状部4との重合せ部分にリベット5Bを打ち込むことによって、この重合せ部分の接合補強を行うことが可能である。
そして、この接合構造体1Bでは、このような重合せ部分の接合補強を行うことで、荷重が付加された場合の初期滑りを抑制し、接合強度を飛躍的に向上させることが可能である。また、接合補強に伴う重量増加も最小限に抑えることが可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態では、図12に示すように、上記接合部材5としてリベット5Cを用いており、このリベット5Cは、頭部5cと軸部5dとを有し、なお且つ軸部5dの中心に軸孔5eを有して、この軸孔5eの先端側が漸次拡径されたテーパー形状を有している。それ以外は、上記接合構造体1とほぼ同様の構成である。
そして、上記エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合する際は、パイプ2をフランジ3の筒状部4に挿通した状態で、このパイプ2の内部に、周方向において分割された8つのセグメント50からなる割型51と、これら複数に分割されたセグメント50の中心部を貫くマンドレル52とを配置する。
このうち、各セグメント50の外周面には、パイプ2と筒状部4との重合せ部分に打ち込まれたリベット5Cにより押し出された部分と当接される凹部50cが設けられている。また、このエキスパンド加工では、上記第1の規制部材55A及び上記第2の規制部材55Bを配置する。
そして、この図12に示す状態から、上記エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合する際は、図13に示すように、マンドレル52を軸方向の一端側から他端側に向かって移動操作し、割型51の楔孔53に挿通された状態の楔部52aを縮径側に押し込むことによって、割型51を構成する各セグメント50を拡径方向に押圧する。
これにより、各セグメント50が拡径方向に押し拡げられて、これら各セグメント50がパイプ2を拡径方向に押圧することになる。このとき、各セグメント50に設けられた一対の凸部54が、パイプ2の筒状部4に挿通された部分を挟んだ両側の周囲を押圧し、この部分を弾性変形させながら外側に向かって略円弧状に膨出させる。また、一対の凸部54の間がパイプ2の筒状部4に挿通された部分を押圧し、この部分を弾性変形させながら規制部材55に筒状部4の外周面が当接されて各セグメント50の移動が規制されるまでこの部分を拡径させる。
また、各セグメント50がパイプ2を拡径方向に押圧したときに、第2の規制部材55Bを縮径方向に押圧する。このとき、貫通孔55bを通してリベット5Cの軸部5dの先端が筒状部4を貫通すると共に、この軸部5dの先端が押し拡げられてパイプ2に埋め込まれた状態となる。更に、リベット5Cにより押し出された部分がセグメント50の凹部50cと当接されることによって、この部分が凹部50cに対応した形状となる。これにより、パイプ2と筒状部4との重合せ部分にリベット5Cを打ち込むことができ、このリベット5Cが重合せ部分に埋め込まれた状態で当該部分を接合することになる。
その後は、マンドレル52を軸方向の他端側から一端側に向かって移動操作し、割型51の楔孔53に押し込まれた状態の楔部52aを拡径側に引き抜くことによって、各セグメント50によるパイプ2への押圧を解除すると共に、第2の規制部材55Bによる押圧を解除する。そして、得られた接合構造体1Cから第1及び第2の規制部材55A,55Bを取り外す。
以上のような手順によりエキスパンド加工を行うことによって、パイプ2とフランジ3とが接合一体化されると共に、パイプ2と筒状部4との重合せ部分がリベット5Cを介して接合された接合構造体1Cを得ることができる。
以上のように、この接合構造体1Cの製造方法では、上記エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合するのと同時に、パイプ2と筒状部4との重合せ部分にリベット5Cを打ち込むことによって、この重合せ部分の接合補強を行うことが可能である。
そして、この接合構造体1Cでは、このような重合せ部分の接合補強を行うことで、荷重が付加された場合の初期滑りを抑制し、接合強度を飛躍的に向上させることが可能である。また、接合補強に伴う重量増加も最小限に抑えることが可能である。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態では、図14に示すように、上記接合部材5として中実ピン5Dを用いており、この中実ピン5Dは、円柱形状を有している。また、上記フランジ3の筒状部4には、上記貫通孔10が設けられ、上記パイプ2には、上記貫通孔11が設けられている。それ以外は、上記接合構造体1とほぼ同様の構成である。
そして、上記エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合する際は、パイプ2をフランジ3の筒状部4に挿通した状態で、このパイプ2の内部に、周方向において分割された8つのセグメント50からなる割型51と、これら複数に分割されたセグメント50の中心部を貫くマンドレル52とを配置する。
このうち、各セグメント50の外周面には、上記凹部50bが設けられている。また、このエキスパンド加工では、上記第1の規制部材55A及び上記第2の規制部材55Bを配置する。さらに、第2の規制部材55Bには、中実ピン5Dと当接される凹部55cが設けられている。
そして、この図14に示す状態から、上記エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合する際は、図15に示すように、マンドレル52を軸方向の一端側から他端側に向かって移動操作し、割型51の楔孔53に挿通された状態の楔部52aを縮径側に押し込むことによって、割型51を構成する各セグメント50を拡径方向に押圧する。
これにより、各セグメント50が拡径方向に押し拡げられて、これら各セグメント50がパイプ2を拡径方向に押圧することになる。このとき、各セグメント50に設けられた一対の凸部54が、パイプ2の筒状部4に挿通された部分を挟んだ両側の周囲を押圧し、この部分を弾性変形させながら外側に向かって略円弧状に膨出させる。また、一対の凸部54の間がパイプ2の筒状部4に挿通された部分を押圧し、この部分を弾性変形させながら規制部材55に筒状部4の外周面が当接されて各セグメント50の移動が規制されるまでこの部分を拡径させる。
また、各セグメント50がパイプ2を拡径方向に押圧したときに、第2の規制部材55Bを縮径方向に押圧する。このとき、筒状部4及びパイプ2の貫通孔10,11を貫通した中実ピン5Dの上端が第2の規制部材55Bの凹部55cと当接されることによって押し潰されると共に凹部55cに対応した形状となる。また、中実ピン5Dの下端がセグメント50の凹部50bと当接されることによって押し潰されると共に凹部50bに対応した形状となる。これにより、パイプ2と筒状部4との重合せ部分に中実ピン5Dを打ち込むことができ、この中実ピン5Dが重合せ部分を貫通した状態で当該部分を接合することになる。
その後は、マンドレル52を軸方向の他端側から一端側に向かって移動操作し、割型51の楔孔53に押し込まれた状態の楔部52aを拡径側に引き抜くことによって、各セグメント50によるパイプ2への押圧を解除すると共に、第2の規制部材55Bによる押圧を解除する。そして、得られた接合構造体1Dから第1及び第2の規制部材55A,55Bを取り外す。
以上のような手順によりエキスパンド加工を行うことによって、パイプ2とフランジ3とが接合一体化されると共に、パイプ2と筒状部4との重合せ部分が中実ピン5Dを介して接合された接合構造体1Dを得ることができる。
以上のように、この接合構造体1Dの製造方法では、上記エキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合するのと同時に、パイプ2と筒状部4との重合せ部分にリベット5Aを打ち込むことによって、この重合せ部分の接合補強を行うことが可能である。
そして、この接合構造体1Dでは、このような重合せ部分の接合補強を行うことで、荷重が付加された場合の初期滑りを抑制し、接合強度を飛躍的に向上させることが可能である。また、接合補強に伴う重量増加も最小限に抑えることが可能である。
なお、上記第4の実施形態では、第2の規制部材55Bに中実ピン5Dと当接される凹部55cが設けられた構成となっているが、この凹部55cを省略した第2の規制部材55Bを用いることも可能である。この場合も、中実ピン5Dの上端を第2の規制部材55Bで押し潰すことにより、パイプ2と筒状部4との重合せ部分に中実ピン5Dを打ち込むことができる。
また、上記第4の実施形態では、上記凹部50bを省略した割型51のセグメント50と、上記凹部55cを省略した第2の規制部材55Bを用いることも可能である。この場合、中実ピン5Dは、筒状部4及びパイプ2の貫通孔10,11内で押し潰されることにより膨張しながら、これら貫通孔10,11に埋め込まれた状態となる。したがって、この場合も中実ピン5Dによりパイプ2と筒状部4との重合せ部分を接合することができる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記割型51のセグメント50に設けられた凹部50b,50cや、上記第2の規制部材55Bに設けられた凹部55cの形状については、特に限定されるものではなく、例えば図16(a)〜(d)に示す凹部のように種々の形状とすることが可能である。
また、これら凹部の大きさについては、上記接合部材5(リベット5A〜5C、中実ピン5D)の押し潰された部分が、筒状部4やパイプ2に形成される貫通孔10,11の内径に対して1.2〜2.5倍の最外径を有するように設定することが好ましい。
また、上記接合部材5は、上述したパイプ2と筒状部4との重合せ部分のうち、各平坦部2c,4cの略中央部に配置した構成に限らず、この接合部材5の配置や数については適宜変更して実施することが可能である。例えば図17に示すように、パイプ2と筒状部4との重合せ部分において複数の接合部材5を周方向に並べて配置することも可能である。さらに、上記接合部材5は、上述したパイプ2と筒状部4との重合せ部分のうち、4つの平坦部2c,4cに配置された構成となっているが、これら4つの平坦部2c,4cのうち少なくとも1箇所以上の平坦部2c,4cに配置された構成とすればよい。
また、割型51を構成するセグメント50の分割数及びその分割位置についても、このような接合部材5の配置に合わせて適宜変更して実施することが可能である。
さらに、本発明では、例えば図17に示すように、上述したエキスパンド加工によりパイプ2とフランジ3とを接合するのと同時に、パイプ2の外周面の一部に接合部材5を介して部品30,31を取り付けることが可能である。この場合も、パイプ2と筒状部4との重合せ部分に接合部材5を打ち込む場合と同様、上記エキスパンド加工と同じ工程中で、部品30,31とパイプ2との重合せ部分に接合部材5を打ち込むことが可能である。
なお、本発明を適用した接合構造体は、上記接合構造体1,1A〜1Dのような第1の部材であるパイプ2を第2の部材であるフランジ3に設けられた筒状部4に挿通した状態で、これらパイプ2とフランジ3とを接合一体化した構成に限定されるものではなく、種々の変更を加えることが可能である。
具体的に、第1の部材については、その一部又は全体が管状体であればよい。一方、第2の部材については、第1の部材を挿通させる筒状部が設けられた構成であればよく、上記フランジ3以外にも、例えばブラケットやヒンジなどの形態とすることが可能である。また、このような第2の部材を第1の部材の軸方向に複数並べて取り付けた構成とすることが可能である。一方、第2の部材に設けられた複数の筒状部を介して複数の第1の部材が連結された構成とすることも可能である。また、エキスパンド加工では、第1の部材の少なくとも筒状部に挿通された部分を拡径させるようにすればよい。
また、上記接合構造体は、例えば、自動車のステアリングサポートビームや、ステアリングコラムホルダー、マフラー、フレーム、プロペラシャフト、サスペンションアーム、その他の自動車の部品など、又は、自動車以外の製品として、例えば配管材や、自転車の部品などに幅広く適用することが可能である。
図1は、本発明を適用した接合構造体の一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す接合構造体の横断面図である。 図3は、図1に示す接合構造体の側面図である。 図4は、図1に示す接合構造体のエキスパンド加工前の状態を示す横断面図である。 図5は、図1に示す接合構造体のエキスパンド加工前の状態を示す縦断面図である。 図7は、図1に示す接合構造体のエキスパンド加工後の状態を示す横断面図である。 図7は、図1に示す接合構造体のエキスパンド加工後の状態を示す縦断面図である。 図8は、第1の実施形態として示す接合構造体のエキスパンド加工前の状態を示す縦断面図である。 図9は、第1の実施形態として示す接合構造体のエキスパンド加工後の状態を示す縦断面図である。 図10は、第2の実施形態として示す接合構造体のエキスパンド加工前の状態を示す縦断面図である。 図11は、第2の実施形態として示す接合構造体のエキスパンド加工後の状態を示す縦断面図である。 図12は、第3の実施形態として示す接合構造体のエキスパンド加工前の状態を示す縦断面図である。 図13は、第3の実施形態として示す接合構造体のエキスパンド加工後の状態を示す縦断面図である。 図14は、第4の実施形態として示す接合構造体のエキスパンド加工前の状態を示す縦断面図である。 図15は、第4の実施形態として示す接合構造体のエキスパンド加工後の状態を示す縦断面図である。 図16は、凹部の断面形状の一例を示す断面図である。 図17は、本発明を適用した接合構造体の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D…接合構造体 2…パイプ(第1の部材) 3…フランジ(第2の部材) 4…筒状部 5…接合部材 10,11…貫通孔 5A,5B,5C…リベット 5D…中実ピン 50…セグメント 50b,50c…凹部 51…割型 52…マンドレル 55…規制部材 55A…第1の規制部材 55B…第2の規制部材 55b…貫通孔(開口部) 55c…凹部

Claims (17)

  1. 管状体からなる第1の部材を第2の部材に設けられた筒状部に挿通した状態で、前記第1の部材の内部に周方向において分割された複数のセグメントからなる割型を配置した後に、各セグメントを拡径方向に押圧し、前記第1の部材の少なくとも前記筒状部に挿通された部分を拡径させるエキスパンド加工を行うことによって、前記第1の部材と前記第2の部材とを接合一体化する接合構造体の製造方法であって、
    前記第1の部材と前記筒状部との重合せ部分に接合部材を打ち込むことによって当該部分を接合する工程を、前記エキスパンド加工と同じ工程中で行うことを特徴とする接合構造体の製造方法。
  2. 前記エキスパンド加工において、前記パイプの前記筒状部に挿通された部分を挟んだ両側の周囲を外側に膨出させることを特徴とする請求項1に記載の接合構造体の製造方法。
  3. 前記筒状部の外周面に当接される第1の規制部材を配置し、前記各セグメントを拡径方向に押圧したときに、前記第1の規制部材に設けられた開口部を通して前記重合せ部分に前記接合部材を打ち込むことを特徴とする請求項1又は2に記載の接合構造体の製造方法。
  4. 前記筒状部の前記接合部材を打ち込む位置に貫通孔を設けることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
  5. 前記第1の部材の前記接合部材を打ち込む位置に貫通孔を設けることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
  6. 前記第1の規制部材と対向するセグメントの外周面に、前記重合せ部分を貫通した接合部材の先端部分、又は前記重合せ部分に打ち込まれた接合部材により押し出された部分と当接される凹部を設けることを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
  7. 前記第1の規制部材の開口部を通して前記接合部材と当接される第2の規制部材を配置し、前記各セグメントを拡径方向に押圧したときに、前記第2の規制部材を縮径方向に押圧することによって、前記重合せ部分に前記接合部材を打ち込むことを特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
  8. 前記第2の規制部材に前記接合部材と当接される凹部を設けることを特徴とする請求項7に記載の接合構造体の製造方法。
  9. 前記第1の部材の断面形状が多角形状であり、且つ各角部の断面形状が略円弧状であり、
    前記筒状部の内形が前記第1の部材の外形に対応した形状であり、
    前記重合せ部分のうち各角部の間に位置する少なくとも1箇所又は2箇所以上の平坦部に前記接合部材を打ち込むことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
  10. 前記接合部材がリベット又はピンであることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
  11. 少なくとも前記第1の部材がアルミニウム又はアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の接合構造体の製造方法。
  12. 管状体からなる第1の部材と、
    前記第1の部材が挿通される筒状部が設けられた第2の部材とを備え、
    前記第1の部材の少なくとも前記筒状部に挿通された部分が拡径されることによって、前記第1の部材と前記第2の部材とが接合一体化されており、
    なお且つ、前記第1の部材と前記筒状部との重合せ部分が接合部材を介して接合されていることを特徴とする接合構造体。
  13. 前記第1の部材の前記筒状部に挿通された部分を挟んだ両側の周囲が外側に膨出されることによって一対の膨出部が形成されていることを特徴とする請求項12に記載の接合構造体。
  14. 前記接合部材が、前記重合せ部分を貫通した状態、又は前記重合せ部分に一部が埋め込まれた状態で当該部分を接合していることを特徴とする請求項12又は13に記載の接合構造体。
  15. 前記第1の部材の断面形状が多角形状であり、且つ各角部の断面形状が略円弧状であり、
    前記筒状部の内形が前記第1の部材の外形に対応した形状であり、
    前記重合せ部分のうち各角部の間に位置する少なくとも1箇所又は2箇所以上の平坦部に前記接合部材が打ち込まれてなることを特徴とする請求項12〜14の何れか一項に記載の接合構造体。
  16. 前記接合部材がリベット又はピンであることを特徴とする請求項12〜15の何れか一項に記載の接合構造体。
  17. 少なくとも前記第1の部材がアルミニウム又はアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項12〜16の何れか一項に記載の接合構造体。
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