JP2006315587A - 脚車輪分離型ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】 整地における高速走行が得られ、不整地に対して高い適応性が得られる脚車輪分離型ロボットを提供する。
【解決手段】 胴体2と、胴体2に回転可能に設けられる一対の車輪36、39と、胴体2に設けられるとともに、水平方向及び鉛直方向に旋回可能な一対の前脚11、22と、胴体2に設けられるとともに、水平方向及び鉛直方向に旋回可能な一対の後脚34、35と、各車輪36、39を駆動させるアクチュエータA13、A14と、各前脚11、22を駆動させるアクチュエータA1〜A6と、各後脚34、35を駆動させるアクチュエータA7〜A12と、アクチュエータA1〜A14の動作を制御するコントローラとを備える。コントローラにより、前脚11、22及び後脚34、35による脚モード、一対の車輪36、39による車輪モード、一対の車輪36、39と前脚11、22及び後脚34、35とによる脚車輪モードの何れかのモードを選択可能する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、脚車輪分離型ロボットに関し、特に、高速走行と高い不整地適応性とを備えた脚車輪分離型ロボットに関する。
近年、林業、建設業等の各種の産業界において、不整地移動能力を備えたロボットの実現が強く望まれ、そのため、多くの研究者により不整地移動ロボットの研究が鋭意行われ、各種の不整地移動ロボットが開発されている。現在までに研究、開発されている不整地移動ロボットは、機構の面から大きく4つのグループ(脚型、車輪・クローラ型、節体幹型、複合機構型)に分けることができる。
脚型のロボットは、脚機構を用いて不整地を移動するロボットであって、4脚、6脚、8脚等のロボットが開発されている。このようなタイプのロボットは、離散的に脚接地地点を選択できるため、地割れ等にも対応することが可能であり、不整地対応の潜在能力が高い(例えば、特許文献1参照。)。
また、車輪・クローラ型のロボットは、車輪やクローラ機構を用いて不整地を移動するロボットであって、脚型のロボットに比べて機構が比較的簡単であり、高速走行が可能、サスペンションにより車体荷重を支持するためエネルギ効率が高い等の利点がある(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、節体幹型のロボットとしては、蛇と同じ移動原理で推進する蛇型のロボット等があり、倒壊家屋下等の狭隘不整地内を探索移動可能な利点がある(例えば、特許文献3参照。)。
さらに、複合機構型のロボットは、脚機構と車輪またはクローラ機構とを複合利用することにより、不整地移動を実現するようにしたものであって、それぞれの機構の利点を複合できるために、単体の機構以上に不整地及び整地移動能力が高いという利点がある(例えば、特許文献4参照。)。
S.M.Song and K.J.Waldron:“Machines That Walk:The Adaptive Suspension Vehicle,”MIT Press,1989. Y.Kuroda,K.Kondo,T.Miyata and M.Makino:“A Study of Suspension Systems for Micro Planetary Rover,”Proceedings of the 16th Annual Conference of the Robotics Society of Japan,3M34,vol.3,pp.1461−1462,September,1998. 広瀬、森島、堀越、妻木、物部、“節体除型ロボットKRIIの開発”日本ロボット学会誌、vol.9,pp.11−19 広瀬、竹内:“ローラウォーカ:新しい脚車輪ハイブリッド移動体の提案”,日本機械学会誌(C編),vol.62,no.599,pp.242−248,1996
ところで、上記のような各種の不整地移動ロボットのうち、特許文献1に記載されている脚型のロボットは、車輪機構を用いているロボットに比べて移動速度が低速となり、また、体重を脚で支持するエネルギが必要になるためにエネルギ効率が悪い等の問題がある。また、特許文献2に記載されている車輪・クローラ型のロボットは、脚機構のロボットと比べると、不整地移動能力が低く、また車輪の連続接地による地形追従移動となるため、地割れ等を乗り越えることが困難である等の問題がある。さらに、特許文献3に記載されている節体幹型のロボットは、その形態、駆動方式により、低速走行となり、また運搬作業等には適さないという問題がある。さらに、特許文献4に記載されている複合機構型のロボットは、機構が複雑になるという問題がある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、高速走行と高い不整地適応性とを同時に実現することができるとともに、機構を簡単にすることができる脚車輪分離型ロボットを提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項1に係る発明は、胴体と、該胴体に回転可能に設けられる一対の車輪と、該胴体に設けられるとともに、水平方向及び鉛直方向に旋回可能な一対の前脚と、該胴体に設けられるとともに、水平方向及び鉛直方向に旋回可能な一対の後脚と、前記各車輪を駆動させるアクチュエータと、前記各前脚を駆動させるアクチュエータと、前記各後脚を駆動させるアクチュエータと、前記アクチュエータの動作を制御するコントローラとを備え、前記コントローラにより、前記前脚及び前記後脚による脚モード、前記一対の車輪による車輪モード、前記一対の車輪と前記前脚及び前記後脚とによる脚車輪モードの何れかのモードを選択可能としたことを特徴とする。
本発明による脚車輪分離型ロボットによれば、コントローラにより各アクチュエータの駆動を制御することにより、脚モード、車輪モード、脚車輪モードの何れかのモードを選択し、その選択したモードに応じた走行が可能となり、整地においての高速走行が可能になるとともに、高い不整地適応性が得られることになる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の脚車輪分離型ロボットであって、前記各前脚及び前記各後脚は、前記胴体に股関節部を介して水平方向及び鉛直方向に旋回可能に取り付けられる大腿部と、該大腿部に膝関節部を介して鉛直方向に旋回可能に取り付けられる脛部とから構成され、前記股関節部及び前記膝関節部に前記アクチュエータがそれぞれ設けられていることを特徴とする。
本発明による脚車輪分離型ロボットによれば、コントローラにより脚モード及び脚車輪モードを選択し、それらのモードによって走行する際に、股関節部及び膝関節部のアクチュエータの駆動により、前脚及び後脚の大腿部が水平方向及び鉛直方向に旋回し、脛部が鉛直方向に旋回することになる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の脚車輪分離型ロボットであって、前記各前脚及び前記各後脚の各膝関節部には、鉛直方向又は全方向に回転自在な補助車輪がそれぞれ設けられ、前記一対の車輪による車輪モードの際に、前記前脚の前記両補助車輪又は前記後脚の前記両補助車輪の少なくとも何れか一方を地面に接地させるように構成したことを特徴とする。
本発明による脚車輪分離型ロボットによれば、車輪モードによる走行の際に、両前脚の両補助車輪又は両後脚の両補助車輪の少なくとも何れか一方を地面に接地させることにより、安定した走行が可能となる。
請求項4に係る発明は、請求項1から3の何れかに記載の脚車輪分離型ロボットであって、前記胴体には、前記一対の車輪を鉛直方向に旋回させるための段軸機構が設けられ、該段軸機構の駆動により前記一対の車輪の鉛直方向の位置が調整可能に構成されていることを特徴とする。
本発明による脚車輪分離型ロボットによれば、段軸機構により各車輪の鉛直方向の位置を調整することにより、各モードによる走行時に各種の不整地に対する適応性を高めることができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の脚車輪分離型ロボットであって、前記段軸機構は、前記胴体に設けられるアクチュエータと、該アクチュエータの出力軸に取り付けられるとともに、アクチュエータの作動により出力軸を中心として鉛直方向に旋回可能なサスペンションとからなり、該サスペンションの両端部に前記一対の車輪が取り付けられていることを特徴とする。
本発明による脚車輪分離型ロボットによれば、段軸機構のアクチュエータを作動させることにより、サスペンションがアクチュエータの出力軸を中心として鉛直方向に旋回し、サスペンションの両端部の各車輪がそれぞれ鉛直方向に移動することになる。
請求項6に係る発明は、請求項1から5の何れかに記載の脚車輪分離型ロボットであって、前記各アクチュエータには、各アクチュエータの回転角度を検出する角度センサがそれぞれ設けられ、前記コントローラは、前記各角度センサからの検出信号に基づいて前記各アクチュエータの駆動を制御するように構成されていることを特徴とする。
本発明による脚車輪分離型ロボットによれば、各アクチュエータの回転角度を角度センサにより検出し、その検出信号に基づいてコントローラが各アクチュエータの駆動を制御することにより、各車輪、各前脚の大腿部及び脛部、各後脚の大腿部及び脛部の駆動が制御され、整地における高速走行が可能になるとともに、不整地における高い適応性が獲られることになる。
以上、説明したように、本発明の脚車輪分離型ロボットによれば、前脚と後脚との協働によって走行する脚モード、車輪によって走行する車輪モード、前脚と後脚と車輪との協働によって走行する脚車輪モードの何れかを選択することができるので、整地における高速走行が可能になるとともに、各種の不整地に対して高い適応性を発揮することができる。
また、車輪モードによる走行の際に、両前脚の両補助車輪又は両後脚の両補助車輪の少なくとも何れか一方を地面に接地させることができるので、安定した走行が得られることになる。さらに、両補助車輪に全方向に回転可能なものを使用することにより、方向転換やカーブを走行する際等にも安定して胴体を支持することができ、安定した走行が可能となる。
さらに、両前脚及び両後脚の股関節部及び膝関節部の各アクチュエータ、各車輪のアクチュエータ、段軸機構のアクチュエータの回転角度を角度センサで検出し、その検出信号に応じてコントローラにより各アクチュエータを制御することにより、安定した走行が得られることになるので、全体の構造を簡単にすることができるとともに、制御系を簡素化することもできる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図5には、本発明による脚車輪分離型ロボットの一実施の形態が示されていて、図1は脚車輪分離ロボットの全体を示す平面図、図2は図1の正面図、図3は図1の左側面図、図4は図1の部分拡大平面図、図5は図4の正面図である。
すなわち、この脚車輪分離型ロボット1は、胴体2と、胴体2の前端部に設けられる一対の前脚11、22と、胴体2の後端部に設けられる一対の後脚34、35と、胴体2の両側部に設けられる一対の車輪36、39と、各前脚11、22を駆動させるアクチュエータA1〜A6と、各後脚34、35を駆動させるアクチュエータA7〜A12と、各車輪36、39を駆動させるアクチュエータA13、A14と、各車輪36、39の鉛直方向の位置を調整する段軸機構55と、段軸機構55を駆動させるアクチュエータA15と、各アクチュエータA1〜A15の駆動を制御するコントローラ60とを備えている。
胴体2は、複数の鋼材を組み合わせて構成した直方体状の本体部3と、本体部3の上部に前後方向及び上下方向に移動、位置決め可能、かつ傾きを調整可能に設けられるシート4と、シート4の前後方向の位置、上下方向の位置、及び傾きを調整するシート調整機構6とから構成されている。
シート4は、本体部3の上部に支持台5を介して設けられ、このシート4にオペレータが座って脚車輪分離型ロボット1の操作を行うように構成されている。支持台5は、本体部3の上部に複数のダンパー7を介して取り付けられ、脚車輪分離型ロボット1の走行時に、振動がオペレータに直接伝達するのを防止している。
シート調整機構6は、シート4を支持する支持台5の前後方向の位置、高さ、傾きを調整することにより、シート4を前後方向の所定の位置、上下方向の所定の位置に、所定の傾きに調整するためのものであって、例えば、胴体2の本体部3の上部に長手方向に沿って設けられるラックと、支持台5のX形状の支持脚の下端部にそれぞれ回転自在に設けられて、ラックと相互に噛合するピニオンと、各ピニオンを回転駆動させるアクチュエータ(モータ等)と、両支持脚をX形状に噛合させるラックとピニオンと、ピニオンを回転駆動させるアクチュエータ(モータ等)とを備えている。この場合、一方の支持脚にラックが設けられ、他方の支持脚にラックと相互に噛合するピニオンが設けられている。
そして、両支持脚の下端部のアクチュエータを正逆回転させることにより、両支持脚の胴体2の本体部3上での前後方向の位置を調整でき、両支持脚の下端部のアクチュエータ及び両支持脚の交差部のアクチュエータを正逆回転させることにより、両支持脚間の間隔、及び両支持脚の交差部の位置を調整することができ、支持台5及びシート4の上下方向の位置、傾きを調整することができる。
なお、シート調整機構6は、上記のようなラックとピニオンとアクチュエータとの組合せに限らず、ネジ軸とボールネジナットとアクチュエータの組合せ等の周知の調整機構を採用してもよい。
胴体2の本体部3の各部には、胴体2の姿勢を検出するための姿勢センサ(ジャイロ等)S16が設けられ、この姿勢センサS16からの入力信号(検出信号)に基づいて、ドライバD1〜D15を介して各アクチュエータA1〜A15に駆動電流(駆動電圧)を出力し、各アクチュエータA1〜A15の駆動を制御することにより、胴体2の姿勢を所定の角度に保つことができる。
前脚11、22は、胴体2の本体部3の前左端部に設けられる前左脚11と、前右端部に設けられる前右脚22とから構成されている。前左脚11は、胴体2の本体部3の前左端部に水平方向に旋回可能に連結される左大腿部12と、左大腿部12に鉛直方向に旋回可能に連結される左脛部19と、左脛部19の先端部に連結される左足部21と、左大腿部12を胴体2の本体部3に旋回可能に連結する左股関節部15と、左脛部19を左大腿部12に旋回可能に連結する左膝関節部20とから構成されている。
左大腿部12は、胴体2の本体部3の前左端部に水平方向に旋回可能に連結される第1左大腿部13と、第1大左腿部13に鉛直方向に旋回可能に連結される第2左大腿部14と、第1左大腿部13を胴体2の本体部3に旋回可能に連結する第1左股関節部16と、第2左大腿部14を第1左大腿部13に旋回可能に連結する第2左股関節部17とから構成され、第1左股関節部16と第2左股関節部17とによって左股関節部15が構成されている。
左大腿部12の第1左大腿部13、第2左大腿部14、及び後述する左脛部19の形状は、特に制限はなく、板状、棒状(丸棒状、角棒状等)、パイプ状(丸パイプ状、角パイプ状等)等(本実施の形態においては板状としている)とすることができる。
第1左股関節部16は、胴体2の本体部3の前左端部に取り付けられるアクチュエータA1と、アクチュエータA1の回転角度を検出する角度センサS1とから構成され、第1左股関節部16のアクチュエータA1の作動により、第1左大腿部13が水平方向に所定の範囲内を旋回するように構成されている。角度センサS1としては、例えば、エンコーダ、ポテンショメータ等が挙げられる(後述する角度センサS2〜S15についても同様。)。
アクチュエータA1は、減速機付のDCサーボモータであって、減速機の出力軸に取付け板18を介して第1左大腿部13が連結され、アクチュエータA1の作動により、第1左大腿部13が取付け板18を介して水平方向に旋回する。
本実施の形態においては、アクチュエータA1のDCサーボモータに山洋電機株式会社製のものを使用し、減速機にハーモニックドライブ(登録商標、ハーモニックドライブシステムズ株式会社製)を使用し、角度センサS1にエンコーダを使用している。但し、この組合せに限らず、他の周知の組合せを使用してもよい。
アクチュエータA1は、減速機の出力軸が鉛直方向を向くように(出力軸の回転方向が水平方向となるように)、胴体2の本体部3の前左端部に取り付けられ、この減速機の出力軸に取付け板18を介して第1左大腿部13の一端部が一体に取り付けられている。この場合、第1左大腿部13は、胴体2の本体部3の外側に所定の間隔をおいて、かつ胴体2の本体部3の側面と平行かつ水平となるように、減速機の出力軸に取付け板18を介して取り付けられ、この位置を基準として、水平方向の左右に所定の範囲内を旋回可能に構成されている。なお、胴体2の本体部3には、取付け板18又は第1左大腿部13を電気的に接触させることにより、アクチュエータA1の回転角度を制限するストッパー部(図示せず)が設けられている (後述する前右脚22の第1右股関節部27のアクチュエータA4、後左脚34の第1左股関節部16のアクチュエータA7、後右脚35の第1右股関節部27のアクチュエータA10についても同様。)。ストッパー部としては、例えばリミットスイッチが挙げられる(以下、各ストッパー部について同様。)。
第2左股関節部17は、第1左大腿部13の他端部に取り付けられるアクチュエータA2と、アクチュエータA2の回転角度を検出する角度センサS2とから構成され、第2左股関節部17のアクチュエータA2の作動により、第2左大腿部14が鉛直方向に所定の範囲内を旋回するように構成されている。
アクチュエータA2は、第1左股関節部16のアクチュエータA1と同様の構成を有するものであって、減速機付のDCサーボモータによって構成され、減速機の出力軸に第2左大腿部14の一端部が一体に連結されている。なお、本実施の形態においては、アクチュエータA2の減速機にハーモニックドライブ(登録商標)を使用しているので、ハーモニックドライブ(登録商標)を両側から挟持するように、アクチュエータA2のDCサーボモータを第1左大腿部13に連結し、ハーモニックドライブ(登録商標)に第2左大腿部14を連結している(後述するアクチュエータA3、A5、A6、A8、A9、A11、A12についても同様。)。
第2左股関節部17のアクチュエータA2は、減速機の出力軸が水平方向を向くように(出力軸の回転方向が鉛直方向となるように)、第1左大腿部13の他端部に取り付けられ、この減速機の出力軸に第2左大腿部14の一端部が一体に取り付けられている。この場合、第2左大腿部14は、第1左大腿部13と平行かつ水平となるように減速機の出力軸に取り付けられ、この位置を基準として、鉛直方向に所定の範囲内を旋回可能に構成されている。
第1左大腿部13の中央部の外側面には、図2及び図5に示すように、ストッパー部8が水平方向外方に突出した状態で一体に設けられ、このストッパー部8に第2左大腿部14が電気的に接触することにより、第2左大腿部14のそれ以上の鉛直方向上方(胴体2の方向)への旋回が制限される。(後述する後左脚34の第2左股関節部17のアクチュエータA8についても同様。)。
また、第1左大腿部13の他端部下面側には、ストッパー部(図示せず)が水平方向に突出した状態で一体に設けられ、このストッパー部に第2左大腿部14が電気的に接触することにより、第2左大腿部14のそれ以上の鉛直方向下方(胴体2の方向)への旋回が制限される(後述する後左脚34の第2左股関節部17のアクチュエータA8についても同様。)。
左膝関節部20は、第2左大腿部14の他端部に取り付けられるアクチュエータA3と、アクチュエータA3の回転角度を検出する角度センサS3から構成され、左膝関節部20のアクチュエータA3の作動により左脛部19が鉛直方向に所定の範囲内を旋回可能に構成されている。
アクチュエータA3は、第1左股関節部16のアクチュエータA1と同様の構成を有するものであって、減速機付のDCサーボモータによって構成され、減速機の出力軸に左脛部19の一端部が一体に連結されている。
左膝関節部20のアクチュエータA3は、減速機の出力軸が水平方向を向くように(出力軸の回転方向が鉛直方向となるように)、第2左大腿部14の他端部に取り付けられ、この減速機の出力軸に左脛部19の一端部が一体に取り付けられている。この場合、左脛部19は、第2左大腿部14と平行かつ水平となるように減速機の出力軸に取り付けられ、この位置を基準として、鉛直方向に所定の範囲内を旋回可能に構成されている。
第2左大腿部14の他端部の外側面には、図2及び図5に示すように、ストッパー部9が水平方向外方に突出した状態で一体に設けられ、このストパー部9に左脛部19が電気的に接触することにより、左脛部19のそれ以上の鉛直方向上方(胴体2の方向)への旋回が制限される(後述する後左脚34の左関節部20のアクチュエータA9についても同様。)。
また、図2に示すように、第2左大腿部14の他端部上面側には、ストッパー部8bが突出した状態で一体に設けられ、このストッパー部8bに左脛部19が電気的に接触することにより、左脛部19のそれ以上の鉛直方向下方(胴体2の方向)への旋回が制限される。(後述する後左脚34の左関節部20のアクチュエータA9についても同様。)。
さらに、ストッパー部8bと前述した第1左大腿部13のストッパー部8との協働により、前左脚11の制御上の初期位置合わせが行われる(後左脚34についても同様。)。
左脛部19の先端部には左足部21が着脱自在に取り付けられ、前脚11、22及び後脚34、35による走行(歩行)時に、この左足部21と後述する前右脚22の右足部32と後左脚34の左足部21と後右脚35の右足部32とが接地するように構成されている。左足部21は、ゴム、合成樹脂等の弾性材からなり、略球状に形成されている。左足部21は、略球状に限らず、他の形状としてもよい。
左脛部19の一端部の外側の部分には、前左補助車輪61が鉛直方向に回転可能に取り付けられている。前左補助車輪61は、左脛部19の一端部に水平方向に突出した状態で取り付けられる支持軸62に軸受63を介して回転自在に支持され、この前左補助車輪61と後述する前右補助車輪64と後左補助車輪67と後右補助車輪68とを接地させることにより、後述する一対の車輪36、39による走行時に胴体2を安定して支持することができる。
前左補助車輪61は、上記のような一方向に回転可能なものであってもよいし、図6に示すように、全方向に回転可能なものであってもよい。全方向に回転可能なものを使用することにより、脚車輪分離型ロボット1の方向を変える際にも安定して胴体2を支持することができる。全方向に回転可能な前左補助車輪61としては、例えば、オムニホイール(登録商標、株式会社富士製作所)が挙げられる。
右前脚22は、左前脚11と同様に、胴体2の本体部3の前右端部に水平方向に旋回可能に連結される右大腿部23と、右大腿部23に鉛直方向に旋回可能に連結される右脛部30と、右脛部30の先端部に連結される右足部32と、右大腿部23を胴体2の本体部3の前右端部に旋回可能に連結する右股関節部26と、右脛部30を右大腿部23に旋回可能に連結する右膝関節部31とから構成されている。
右大腿部23は、左大腿部12と同様の構成を有するものであって、胴体2の本体部3の前左端部に水平方向に旋回可能に連結される第1右大腿部24と、第1右左腿部24に鉛直方向に旋回可能に連結される第2右大腿部25と、第1右大腿部24を胴体2の本体部3に旋回可能に連結する第1右股関節部27と、第2右大腿部25を第1右大腿部24に旋回可能に連結する第2右股関節部28とから構成され、第1右股関節部27と第2右股関節部28とによって右股関節部26が構成されている。
右大腿部23の第1右大腿部24、第2右大腿部25、及び後述する右脛部30の形状は、左大腿部12及び左脛部19と同様の構成を有するものであって、板状、棒状(丸棒状、角棒状等)、パイプ状(丸パイプ状、角パイプ状等)等(本実施の形態においては板状としている)とすることができる。
第1右股関節部27は、第1左股関節部16と同様の構成を有するものであって、胴体2の本体部3の前右端部に取り付けられるアクチュエータA4と、アクチュエータA4の回転角度を検出する角度センサS4とから構成され、第1右股関節部27のアクチュエータア4の作動により、第1右大腿部24が水平方向に所定の範囲内を旋回するように構成されている。
アクチュエータA4は、第1左股関節部16のアクチュエータA1と同様の構成を有するものであって、減速機付のDCサーボモータから構成され、減速機の出力軸に取付け板29を介して第1右大腿部24が一体に連結されている。
第1右股関節部27のアクチュエータA4は、減速機の出力軸が鉛直方向を向くように(出力軸の回転方向が水平方向となるように)、胴体2の本体部3の前右端部に取り付けられ、この減速機の出力軸に取付け板29を介して第1右大腿部24の一端部が一体に取り付けられている。この場合、第1右大腿部24は、胴体3の本体部3の外側に所定の間隔をおいて、かつ胴体2の本体部3の側面と平行かつ水平となるように減速機の出力軸に取付け板29を介して取り付けられ、この位置を基準として、水平方向の左右に所定の範囲内を旋回可能に構成されている。
第2右股関節部28は、第2左股関節部17と同様の構成を有するものであって、第1右大腿部24に取り付けられるアクチュエータA5と、アクチュエータA5の回転角度を検出する角度センサS5とから構成され、第2右股関節部28のアクチュエータA5の作動により、第2右大腿部25が鉛直方向に所定の範囲内を旋回するように構成されている。
アクチュエータA5は、第1左股関節部16のアクチュエータA1と同様の構成を有するものであって、減速機付のDCサーボモータによって構成され、減速機の出力軸に第2右大腿部25の一端部が一体に連結されている。
第2右股関節部28のアクチュエータA5は、減速機の出力軸が水平方向を向くように(出力軸の回転方向が垂直方向となるように)、第1右大腿部24の他端部に取り付けられ、この減速機の出力軸に第2右大腿部25の一端部が一体に取り付けられている。この場合、第2右大腿部25は、第1右大腿部24と平行かつ水平となるように減速機の出力軸に取り付けられ、この位置を基準として、鉛直方向に所定の範囲内を旋回可能に構成されている。
第1右大腿部24の中央部外側面には、第1左大腿部13のストッパー部8と同様の構成のストッパー部(図示せず)が水平方向外方に突出した状態で設けられ、このストッパー部に第2右大腿部25が電気的に接触することにより、第2右大腿部25のそれ以上の鉛直方向上方(胴体2の方向)への旋回が制限される(後述する後右脚35の第2右股関節部28のアクチュエータA11についても同様。)。
また、第1右大腿部24の他端部下面側には、第1左大腿部13のストッパー部と同様の構成のストッパー部(図示せず)が水平方向に突出した状態で一体に設けられ、このストッパー部に第2右大腿部25が電気的に接触することにより、第2右大腿部25のそれ以上の鉛直方向下方(胴体2の方向)への旋回が制限される(後述する後右脚35の第2右股関節部28のアクチュエータA11についても同様。)。
右膝関節部31は、左膝関節部20と同様の構成を有するものであって、第2右大腿部35の他端部に取り付けられるアクチュエータA6と、アクチュエータA6の回転角度を検出する角度センサS6とから構成され、右膝関節部31のアクチュエータA6の作動により、右脛部30が鉛直方向に所定の範囲内を旋回可能に構成されている。
右膝関節部31のアクチュエータA6は、減速機の出力軸が水平方向を向くように(出力軸の回転方向が水平方向となるように)、第2右大腿部25の他端部に取り付けられ、この減速機の出力軸に右脛部30の一端部が一体に取り付けられている。この場合、右脛部30は、第2右大腿部25と平行かつ水平となるように減速機の出力軸に取り付けられ、この位置を基準として、鉛直方向に所定の範囲内を旋回可能に構成されている。
第2右大腿部25の他端部の外側面には、第2左大腿部14のストッパー部9と同様の構成のストッパー部(図示せず)が水平方向外方に突出した状態で一体に設けられ、このストッパー部に右脛部30が電気的に接触することにより、右脛部30のそれ以上の鉛直方向上方(胴体2方向)への旋回が制限される(後述する後右脚35の右膝関節部31のアクチュエータA12についても同様。)。
また、第2右大腿部25の他端部上面側には、第2左大腿部14のストッパー部8bと同様の構成のストッパー部(図示せず)が突出した状態で一体に設けられ、このストッパー部に右脛部30が電気的に接触することにより、右脛部30のそれ以上の鉛直方向下方(胴体2の方向)への旋回が制限される。(後述する後右脚35の右関節部31のアクチュエータA12についても同様。)。
さらに、このストッパー部と前述した第1右大腿部24のストッパー部との協働により、前右脚22の制御上の初期位置合わせが行われる(後右脚35についても同様。)。
右脛部30の先端部には、左脛部19と同様の構成の右足部32が着脱自在に取り付けられ、前脚11、22及び後脚34、35による走行(歩行)時に、この右足部32と前左脚11の左足部21と後左脚34の左足部21と後右脚35の右足部32とが接地するように構成されている。
右脛部30の一端部の外側の部分には、左脛部19と同様の構成を有する前右補助車輪64が鉛直方向に回転可能に取り付けられている。前右補助車輪64は、右脛部30の一端部に水平方向に突出した状態で取り付けられる支持軸65に軸受66を介して回転自在に支持され、この前右補助車輪64と前左補助車輪61と後述する後左補助車輪61と後右補助車輪64とを接地させることにより、後述する一対の車輪36、39による走行時に胴体2を安定して支持することができる。
前右補助車輪64は、前左補助車輪61と同様に、一方向に回転可能なものであってもよいし、図6に示すように、全方向に回転可能なものであってもよい。全方向に回転可能なものを使用することにより、脚車輪分離型ロボット1の方向を変える際にも安定して胴体2を支持することができる。全方向に回転可能な前右補助車輪64としては、例えば、オムニホイール(登録商標、株式会社富士製作所)が挙げられる。
後脚34、35は、胴体2の本体部の後左端部に設けられる後左脚34と、後右端部に設けられる後右脚35とから構成されている。後左脚34は、前左脚11と同様に、胴体2の本体部3の後左端部に水平方向に旋回可能に連結される左大腿部12と、左大腿部12に鉛直方向に旋回可能に連結される左脛部19と、左脛部19の先端部に連結される左足部21と、左大腿部12を胴体2の本体部3に旋回可能に連結する左股関節部15と、左脛部19を左大腿部12に旋回可能に連結する左膝関節部20とから構成され、左大腿部12、左脛部19、左足部21、左股関節部15、及び左膝関節部20は、前左脚11のそれらと同一の構成を有しているので、同一の番号を付してその詳細な説明は省略するものとする。
また、第1左股関節部16のアクチュエータA7、その回転角度を検出する角度センサS7、第2左股関節部17のアクチュエータA8、その回転角度を検出する角度センサS8、左膝関節部20のアクチュエータA9、その回転角度を検出する角度センサS9も、前左脚11のそれらと同一構成を有しているので、その詳細な説明は省略するものとする。
後右脚35は、前右脚22と同様に、胴体2の本体部3の後右端部に水平方向に旋回可能に連結される右大腿部23と、右大腿部23に鉛直方向に旋回可能に連結される右脛部30と、右脛部30の先端部に連結される右足部32と、右大腿部23を胴体2の本体部3に旋回可能に連結する右股関節部26と、右脛部30を右大腿部23に旋回可能に連結する右膝関節部31とから構成され、右大腿部23、右脛部30、右足部32、右股関節部26、及び右膝関節部31は、前右脚22のそれらと同一の構成を有しているので、同一の番号を付してその詳細な説明は省略するものとする。
また、第1右股関節部27のアクチュエータA10、その回転角度を検出する角度センサS10、第2右股関節部28のアクチュエータA11、その回転角度を検出する角度センサS11、右膝関節部26のアクチュエータA12、その回転角度を検出する角度センサS12も、前右脚22のそれらと同一構成を有しているので、その詳細な説明は省略するものとする。
車輪36、39は、胴体2の本体部3の左側部に鉛直方向に回転可能に設けられる左車輪36と、胴体2の本体部3の右側部に鉛直方向に回転可能に設けられる右車輪39とを備え、両車輪36、39は後述する段軸機構55のアクチュエータA15にサスペンション42を介して取り付けられている。
サスペンション42は、胴体2の前後方向に所定の間隔をおいて平行に設けられる一対の平行リンク機構43、43を有し、両平行リンク機構43、43の両端部に支持板54を介して左車輪36及び右車輪39がそれぞれ回転可能に取り付けられている。両平行リンク機構43、43は、後述する段軸機構55のアクチュエータA15に取り付けられ、アクチュエータA15の作動により、胴体2を中心として両端部が鉛直方向に旋回するように構成され、この両平行リンク機構43、43の旋回運動により、両平行リンク機構43、43の両端部の左車輪36及び右車輪39が鉛直方向の所定の位置に位置決めされる。
各平行リンク機構43は、板状の上リンク44と、上リンク44の下方に所定の間隔をおいて平行に設けられる下リンク45とを備え、両平行リンク機構43、43の両上リンク44、44及び両下リンク45、45が水平方向に所定の間隔をおいて平行となるように、後述する段軸機構55のアクチュエータA15に連結されている。
両平行リンク機構43、43の両上リンク44、44の両端部間には、回転軸50が軸受を介してそれぞれ回転自在に取り付けられるとともに、各回転軸50の内側の両上リンク43、43間には連結軸51がそれぞれ取り付けられ、各回転軸50には、中央部と両端部の3箇所にそれぞれ連結ブロック52が一体に連結され、この連結ブロック52に略長方形板状の支持板54の上端部が連結されている。
各平行リンク機構43の各下リンク45は、一対の連結棒46、46からそれぞれ構成され、両連結棒46、46の一端部は軸受47を介して胴体2の本体部3にそれぞれ鉛直方向に回動可能に取り付けられ、両連結棒46、46の他端部は軸受47を介して支持板54の下端部に鉛直方向に回動可能に取り付けられている。
各連結棒46は、内周面に雌ネジが螺設される筒状のナット48と、外周面にナット48の雌ネジと合致する雄ネジが螺設されるとともに、ナット48の両端部に螺着される一対のネジ棒49、49とからなり、両ネジ棒49、49のナット48に対する螺合位置を調整することにより、各連結棒46の長さを調整することができる。
左車輪36及び右車輪39は、両端部に外方に環状に張り出るフランジを有する略円筒状のホイール37、40と、ホイール37、40の外周側に取り付けられるゴム、樹脂等から形成される環状のタイヤ38、41とからなり、後述するアクチュエータA13、A14の出力軸にホイール37、40を介して取り付けられている。
アクチュエータA13、A14は、第1左股関節部16のアクチュエータA1と同様の構成を有するものであって、減速機付のDCサーボモータによって構成され、減速機の出力軸が水平方向を向くように(出力軸の回転方向が鉛直方向となるように)、支持板54、54の内面側に取り付けられている。各アクチュエータA13、A14の減速機の出力軸は、それぞれ支持板54を貫通して外方に突出し、その突出している出力軸の部分にホイール37、40を介してタイヤ38、41が取り付けられている。アクチュエータA13、A14には、回転角度を検出するための角度センサS13、S14が取り付けられている。
段軸機構55は、胴体2の本体部3に取付け板56を介して取り付けられるアクチュエータA15と、アクチュエータA15の回転角度を検出する角度センサS15とを備えている。アクチュエータA15は、第1左股関節部16のアクチュエータA1と同様の構成を有するものであって、減速機付のDCサーボモータによって構成され、減速機の出力軸が水平方向を向くように(出力軸の回転方向が鉛直方向となるように)、胴体2の本体部3に取り付けられ、この減速機の出力軸にサスペンション42の後側の平行リンク機構43の上リンク44の中央部が一体に連結されている。
段軸機構55のアクチュエータA15を作動させることにより、サスペンション42の両平行リンク機構43,43が減速機の出力軸を中心として鉛直方向に旋回し、両平行リンク機構43、43の両端部に設けられている左車輪36及び右車輪39が鉛直方向に移動し、左車輪36及び右車輪39が鉛直方向の所定の位置に位置決めされることになる。なお、段軸機構55のアクチュエータA15に隣接する部分にも、前述した各アクチュエータA1〜A12と同様に、アクチュエータA15の回転角度を電気的に制限するためのストッパー部が設けられている。
コントローラ60は、図20に示すように、前左脚11の第1左股関節部16、第2左股関節部17、及び左膝関節部20の各アクチュエータA1〜A3、前右脚22の第1右股関節部27、第2右股関節部28、及び右膝関節部31の各アクチュエータA4〜A6、後左脚34の第1左股関節部16、第2左股関節部17、及び左膝関節部20の各アクチュエータA7〜A9、後右脚35の第1右股関節部27、第2右股関節部28、右膝関節部31の各アクチュエータA10〜A12、左車輪36及び右車輪39のアクチュエータA13、A14、段軸機構55のアクチュエータA15の駆動を制御するものであって、CPUと、各アクチュエータA1〜A15の制御動作を実行するためのプログラム等の各種のプログラム及び各種のデータを記憶する記憶部とを有している。
コントローラ60は、各アクチュエータA1〜A15に設けられている角度センサS1〜S15からの入力信号(検出信号)及び胴体2の各部に設けられている姿勢センサ(ジャイロ等)S16からの入力信号に基づいて、各ドライバD1〜D15を介して各アクチュエータA1〜A15に駆動電流(駆動電圧)を出力し、各アクチュエータA1〜A15の駆動を制御するPD制御を行うように構成されている。
次に、上記のように構成した本実施の形態による脚車輪分離型ロボット1の動作について説明する。本実施の形態による脚車輪分離型ロボット1は、脚モードと車輪モードと脚車輪モードとを備えおり、それらの中から何れかのモードを選択可能に構成されている。また、車輪モードは、2車輪モードと4車輪モードと6車輪モードとを備えており、それらの中から何れかのモードを選択可能に構成されている。以下、各モードについて説明する。
<脚モード>
脚モードは、図13に示すように、前脚11、12及び後脚34、35のみを使用して走行するモードであって、コントローラ60により両前脚11、12及び両後脚34、35の各アクチュエータA1〜A12の駆動を制御することにより、両前脚11、12と両後脚34、35とを使用した走行が可能となる。
具体的に前左脚11を例にとって説明すると、コントローラ60からドライバD1を介して左股関節部15の第1左股関節部16のアクチュエータA1に駆動電流が出力されると、アクチュエータA1の回転力が第1左大腿部13に伝達され、第1左大腿部13及び第2左大腿部14が胴体2に対して水平方向に所定の範囲内を旋回する。
また、コントローラ60からドライバD2を介して左股関節部15の第2左股関節部17のアクチュエータA2に駆動電流が出力されると、アクチュエータA2の回転力が第2左大腿部14に伝達され、第2左大腿部14が鉛直方向に旋回する。
さらに、コントローラ60からドライバD3を介して左膝関節部20のアクチュエータA3に駆動電流が出力されると、アクチュエータA3の回転力が左脛部19に伝達され、左脛部19が鉛直方向に旋回する。
このように、コントローラ60によって第1左股関節部16のアクチュエータA1、第2左股関節部17のアクチュエータA2、左膝関節部20のアクチュエータA3の駆動を制御することにより、左前脚11が所定の走行(歩行)動作を行うことになる。なお、前右脚22、後左脚34、後右脚35の動作については、前左脚11と同様であるので、その詳細な説明は省略するものとする。
そして、上記のように、両前脚11、22及び両後脚34、35に所定の動作を行わせることにより、両前脚11、22と両後脚34、35との協働による走行(歩行)が可能となり、不整地の穴を越えたり、相当荒れた凹凸の不整地での走行(移動)が可能になる。
<車輪モード>
車輪モードは、図14に示すように、一対の車輪36、39のみを使用して走行する2車輪モードと、図15及び図16に示すように、一対の車輪36、39と前又は後の2つの補助車輪61、64とを使用して走行する4車輪モードと、図17に示すように、一対の車輪36、39と前後の4つの補助車輪61、64、61、64を使用して走行する6車輪モードとを備えている。
<2車輪モード>
図14に示すように、2車輪モードでは、コントローラ60により一対の車輪36、39の各々のアクチュエータA13、A14の駆動を制御し、両車輪36、39を回転駆動させることにより、一対の車輪36、39を使用した高速走行が可能となり、整地での高速移動が可能となる。
具体的には、コントローラ60からドライバD13、D14を介して左車輪36のアクチュエータA13及び右車輪39のアクチュエータA14に駆動電流が出力されると、各アクチュエータA13、A14の回転力が左車輪36及び右車輪39に伝達され、左車輪36及び右車輪39が鉛直方向に回転駆動する。この場合、両前脚11、22及び両後脚34、35の各脛部19、30を地面と平行となる位置まで上昇させることにより、前後のバランスをとることができる。なお、バランスがくずれた場合には、脚の位置をずらし(長さを調整し)、全体の重心の位置を調整することにより、安定した走行が可能となる。
2車輪モードでは、左車輪36又は右車輪39の一方を回転させ、他方を停止させることによりその場での旋回が可能となる。また、小スペースでの移動も可能になる。さらに、両車輪36、39は、常時接地したままの状態であり、かつ両車輪36、39への荷重が一番大きくかかるため、駆動力伝達が最大となる。
<4車輪モード>
図15及び図16に示すように、4車輪モードでは、コントローラ60により一対の車輪36、39の各々のアクチュエータA13、A14の駆動を制御し、両車輪36、39を回転駆動させるとともに、両前脚11、12の各アクチュエータA1〜A6、両後脚34、35の各アクチュエータA7〜A12の駆動を制御することにより、一対の車輪36、39と、両前脚11、22の両補助車輪61、64又は両後脚34、35の両補助車輪61、64とを使用した高速走行が可能となり、整地での高速移動が可能となる。
具体的には、コントローラ60からドライバD13、D14を介して左車輪36のアクチュエータA13及び右車輪39のアクチュエータA14に駆動電流が出力されると、各アクチュエータA13、A14の回転力が左車輪36及び右車輪39に伝達され、左車輪36及び右車輪39が鉛直方向に回転駆動する。また、コントローラか60らドライバD1〜D12を介して両前脚11、22の各アクチュエータA1〜A6、両後脚34、35の各アクチュエータA7〜A12に駆動電流が出力されると、各アクチュエータA1〜A12の回転力が両前脚11、22及び両後脚34、35が水平方向及び鉛直方向に旋回する。この場合、図16に示すように、両前脚11、22の両補助車輪61、64が接地し、又は、図15に示すように、両後脚34、35の両補助車輪61、64が接地するように、両前脚11、22、両後脚34、35を駆動させる。
図15に示す態様では、シート調整機構6によりシート4を後方へ移動させることにより後方に重心を位置させることができので、安定した走行が可能となる。この場合、シートの傾きを調整することにより、オペレータは安定して座ることができる。また、図16に示す態様では、シート調整機構6によりシート4を前方へ移動させ、前方に重心を位置させることができるので、安定した走行が可能となる。この場合、シートの傾きを調整することにより、オペレータは安定して座ることができる。
4車輪モードでは、接地しない脚を用いることにより、他人との協同作業や、作業しながらの移動が可能になる。また、必要に応じて、両前脚11、22又は両後脚34、35を手として使用することができるので、後方を振り向かずに作業や物の受け渡しを行うことができる。
さらに、4車輪モードでは、図19に示すように、例えば上り段差を乗り越える場合に、段差の下段に達したときに、手として使用していた両前脚11、22を上段に着け、段差移動中には、オペレータの位置や姿勢を調整して重心を移動させ、その後、後脚34、35を下段から離しつつ手として使用し、胴体2を上げるという移動の方法を採ることができる。この場合、両前脚11、22の両膝関節部20、31及び両股関節部15、26、両後脚34、35の両膝関節部20、31及び両股関節部15、26の駆動をコンプライアンス制御して、それらに柔らかさを持たせることにより、ある程度の凹凸と衝撃を吸収できる。また、急傾斜の斜面でも姿勢の傾きで重心位置を調整することができるので、急傾斜の斜面も容易に転がることなく、移動することが可能である。
<6車輪モード>
図17に示すように、6車輪モードでは、コントローラ60により一対の車輪36、39の各々のアクチュエータA13、A14の駆動を制御し、両車輪36、39を回転駆動させるとともに、両前脚11、12の各アクチュエータA1〜A6及び両後脚34、35の各アクチュエータA7〜A12の駆動を制御することにより、一対の車輪36、39と両前脚11、22の両補助車輪61、64及び両後脚34、35の両補助車輪61、64とを使用した高速走行が可能となり、整地での高速移動が可能となる。
具体的には、コントローラ60からドライバD13、D14を介して左車輪36のアクチュエータA13及び右車輪39のアクチュエータA14に駆動電流が出力されると、各アクチュエータA13、A14の回転力が左車輪36及び右車輪39に伝達され、左車輪36及び右車輪39が鉛直方向に回転駆動する。また、コントローラ60からドライバD1〜D12を介して両前脚11、22の各アクチュエータA1〜A6及び両後脚34、35の各アクチュエータA7〜A12に駆動電流が出力されると、各アクチュエータA1〜A12の回転力が両前脚11、22及び両後脚34、35に伝達され、両前脚11、22及び両後脚34、35水平方向及び鉛直方向に旋回し、図17に示すように、両前脚11、22の両補助車輪61、64及び両後脚34、35の両補助車輪61、64が接地する。
6車輪モードでは、4車輪モードによる走行よりも更に安定した走行が可能となる。また、急加速、急減速、急制動時にも安定した姿勢を保つことができる。さらに、左右方向への胴体2の傾きを、段軸機構55による一対の車輪36、39の位置、前脚11、22及び後脚34、35の補助車輪61、64の鉛直方向の位置を調整することにより、特に回転移動時(曲がる時)の高速性、急加速性等に対応することができる。
<脚車輪モード>
図18に示すように、脚車輪モードは、断続接地の両前脚11、22及び両後脚34、35と常時接地する両車輪36、39とを協調させて使用するモードであって、両車輪36、39を支持するサスペンション42によって荷重の多くを支持することができるので、省エネによる移動が可能となる。さらに、多点で接地することができるので、安定性を高めることもできる。
次に、上記のような構成の本実施の形態による脚車輪分離型ロボットの運転モードの遷移条件について説明する。
まず、脚車輪分離型ロボットの脚先位置、脚先接地位置、又は補助車輪位置の機体座標系z方向の高さhrの一定時間における分散の度合いを「荒れ地度」と定義し、分散の度合いが「小」のとき荒れ地度を「小」とし、分散の度合いが「中」のとき荒れ地度を「中」とし、分散の度合いが「大」のとき荒れ地度を「大」とする。
すなわち、「荒れ地度」は、脚モード及び脚車輪モード時では、仮想斜度を有する仮想面からの脚先位置の機体座標系z方向の高さhrの一定時間における分散の度合いを意味し、4車輪モード、6車輪モード時では、補助車輪位置の機体座標系z方向の高さhrの一定時間における分散の度合いを意味する。
ここで、機体座標系は、機体上に設定された座標系であり、図21に示すように、機体中心にとる。なお、水平面上では、水平面に平行な機体の進行方向がx方向、水平面に平行な機体の進行方向と直交する方向がy方向、水平面に直交する鉛直方向がz方向となる。
さらに、脚車輪分離型ロボットの鉛直方向に対する胴体の姿勢角(ピッチ、ロール)が計測可能な場合、図22に示すように、車輪の接地点と前脚の接地点を結ぶ仮想面の進行方向の斜度αfとし、車輪の接地点と後脚の接地点とを結ぶ仮想面の進行方向の斜度をαrとし、斜度αfと斜度αrとの平均値に対して、一定周期において脚車輪分離型ロボットが移動したときの平均をとったものを「仮想斜度αimg」とする。なお、この仮想斜度αimgは、平らな斜面の場合には斜面の傾斜角と一致することになる。さらに、脚モードでは、図23に示すように、前脚と後脚との接地点を結ぶ仮想面の進行方向の斜度αの一定周期平均をとったものを「仮想斜度αimg」とする。
なお、車輪偏差の一定時間における分散の度合いを検知し、この検知した車輪偏差の分散の度合いを荒れ地度に対応させ、車輪偏差が「大」のときに荒れ地度を「大」、車輪偏差が「小」のときに荒れ地度を「小」としてもよい。車輪偏差は、駆動輪の目標角度と実際角度とのずれΔW(ΔW=(実際角度)−(目標角度))をいい、例えば、脚車輪分離型ロボットが前に進めないときには、目標角度に対して実際角度が小さいのでΔWを負とし、下り斜面等で前に押されるような場合にはΔWを正とする。
<脚モードから脚車輪モードへの遷移>
脚車輪分離型ロボットが脚モードで歩行中に、各脚先の荒れ地度が一定時間、ある割合で「中」と判断したときに、脚車輪分離型ロボットは脚モードから脚車輪モードに自動遷移する。
また、オペレータの遷移指示により、手動で脚モードから脚車輪モードに遷移させることも可能である。
<脚車輪モードから脚モードへの遷移>
脚車輪分離型ロボットが脚車輪モードで歩行(走行)中に、荒れ地度が一定時間、ある割合で「大」と判断としたときに、脚車輪分離型ロボットは脚車輪モードから脚モードに自動遷移する。また、脚車輪分離型ロボットが大不整地の歩行に頻繁に入るときに、脚車輪モードから脚モードに自動遷移する。
<脚モード又は脚車輪モードから2車輪モードへの遷移>
脚車輪分離型ロボットが脚モード又は脚車輪モードで歩行(走行)中に、機体の前後左右に配置した障害物センサにより移動路面の周囲の状況を検知し、移動路面の周囲が所定の範囲よりも狭いと判断した場合に、脚モード又は脚車輪モードから2車輪モードに自動遷移する。また、脚車輪分離型ロボットの移動経路が予め定められており、その移動経路の途中に所定の範囲よりも狭い場所があることが予想される場合、その狭い場所を障害物センサにより検知したときに、脚モード又は脚車輪モードから2車輪モードに自動遷移する。なお、脚モード又は脚車輪モードから2車輪モードに自動遷移する場合は、荒れ地度が「小」であることが前提である。また、一定時間、荒れ地度が「小」と判断したときにも、脚モード又は脚車輪モードから2車輪モードに自動遷移する。
<脚モード又は脚車輪モードから4車輪モードへの遷移>
脚車輪分離型ロボットが脚モード又は脚車輪モードで歩行(走行)中に、脚車輪分離型ロボットの前脚又は後脚の何れかを作業用の手として使用する必要があると判断した場合に、脚モード又は脚車輪モードから4車輪モードへ自動遷移する。また、機体の前後左右に配置されている障害物センサにより進行方向に大きな段差等を検知し、前脚又は後脚を手として使用してその段差をよじ登る必要が生じた場合に、脚モード又は脚車輪モードから4車輪モードに自動遷移する。
<脚モード又は脚車輪モードから6車輪モードへの遷移>
脚車輪分離型ロボットが脚モード又は脚車輪モードで歩行(走行)中に、脚先が荒れ地度を一定時間、「小」と判断したときに、脚モード又は脚車輪モードから6車輪モードへ自動遷移する。6車輪モードでは最も高速走行が得られる。
<2車輪モードから他のモードへの遷移>
脚車輪分離型ロボットが2車輪モードで歩行(走行)中に、脚によるバランス制御の程度の大小により、2輪モードから他のモードへ自動遷移する。ここで、バランス制御の程度とは、前脚及び後脚の伸縮程度、及び伸縮の頻度をいい、2車輪モードのときのバランス制御の程度を「小」とし、6車輪モード、脚車輪モード、脚モードの順にバランス制御の程度を「大」とする。なお、バランス制御の程度が6車輪モードの程度で、かつ脚を手として使用する必要がある場合には、2車輪モードから4車輪モードへ自動遷移する。
<4車輪モード又は6車輪モードから他のモードへの遷移>
脚車輪分離型ロボットが4車輪モード又は6車輪モードで走行中に、脚関節部の制御状態(脚関節部を制御するためのトルクの増減、関節角度の目標角度との偏差、関節角速度の理想値との比較、関節角加速度の理想値との比較等)から、脚関節部に外乱が入っていると判断した場合、つまり、路面状態が荒れていると判断した場合、その程度により4車輪モード又は6車輪モードから脚車輪モード又は脚モードに自動遷移する。また、移動場所が狭いことを機体の前後左右に配置されている障害物センサで検知した場合には、2車輪モードへ自動遷移する。さらに、脚を手として使用する必要が生じた場合には、6車輪モードから4車輪モードへ自動遷移する。さらに、4車輪モードで荒れ地度を「小」と判断し、かつ最大限安定した走行が求められる場合にも、4車輪モードから6車輪モードへ自動遷移する。なお、路面の仮想斜度に応じて、モード遷移条件の荒れ地度の程度は変化する。すなわち、同じ荒れ地度でも平面ベースの場合は、脚車輪モードで、斜面ベースのときは脚モードとなり、平らな場合は斜面でも車輪モードとなる。
本発明による脚車輪分離ロボットの一実施の形態の全体を示した平面図である。 図1の正面図である。 図1の左側面図である。 図1の部分拡大平面図である。 図4の正面図である。 図1の補助車輪の他の例を示した説明図である。 図1の段軸機構の拡大平面図である。 図7の正面図である。 図7の右側面図である。 図7のサスペンションの部分拡大説明図である。 図8の左側面図である。 図1の段軸機構の動作を示した説明図である。 脚モードを示した説明図である。 2車輪モードを示した説明図である。 4車輪モードを示した説明図である。 4車輪モードを示した説明図である。 6車輪モードを示した説明図である。 脚車輪モードを示した説明図である。 4車輪モードによる上り段差の走行状態を示した説明図である。 図1に示す脚車輪分離ロボットの制御系のブロック図である。 機体座標系の説明図である。 仮想斜度の説明図である。 脚モードにおける仮想斜度の説明図である。
符号の説明
1 脚車輪分離型ロボット 2 胴体
3 本体部 4 シート
5 支持台 6 シート調整機構
7 ダンパー 8、9 ストッパー部
10 前脚 11 前左脚
12 左大腿部 13 第1左大腿部
14 第2左大腿部 15 左股関節部
16 第1左股関節部 17 第2左股関節部
18 取付け板 19 左脛部
20 左膝関節部 21 左足部
22 前右脚 23 右大腿部
24 第1右大腿部 25 第2右大腿部
26 右股関節部 27 第1右股関節部
28 第2右股関節部 29 取付け板
30 右脛部 31 右膝関節部
32 右足部 33 後脚
34 後左脚 35 後右脚
36 左車輪 37、40 ホイール
38、41 タイヤ 39 右車輪
42 サスペンション 43 平行リンク機構
44 上リンク 45 下リンク
46 連結棒 47 軸受
48 ナット 49 ネジ棒
50 回転軸 51 連結軸
52 連結ブロック 54 支持板
55 段軸機構 56 取付け板
60 コントローラ 61 前左補助車輪
62、65 支持軸 63、66 軸受
64 前右補助車輪
A1〜A15 アクチュエータ(減速機付DCサーボモータ)
S1〜S15 角度センサ(エンコーダ)
S16 姿勢センサ(ジャイロ)
D1〜D15 ドライバ

Claims (6)

  1. 胴体と、該胴体に回転可能に設けられる一対の車輪と、該胴体に設けられるとともに、水平方向及び鉛直方向に旋回可能な一対の前脚と、該胴体に設けられるとともに、水平方向及び鉛直方向に旋回可能な一対の後脚と、前記各車輪を駆動させるアクチュエータと、前記各前脚を駆動させるアクチュエータと、前記各後脚を駆動させるアクチュエータと、前記アクチュエータの動作を制御するコントローラとを備え、前記コントローラにより、前記前脚及び前記後脚による脚モード、前記一対の車輪による車輪モード、前記一対の車輪と前記前脚及び前記後脚とによる脚車輪モードの何れかのモードを選択可能としたことを特徴とする脚車輪分離型ロボット。
  2. 前記各前脚及び前記各後脚は、前記胴体に股関節部を介して水平方向及び鉛直方向に旋回可能に取り付けられる大腿部と、該大腿部に膝関節部を介して鉛直方向に旋回可能に取り付けられる脛部とから構成され、
    前記股関節部及び前記膝関節部に前記アクチュエータがそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の脚車輪分離型ロボット。
  3. 前記各前脚及び前記各後脚の各膝関節部には、鉛直方向又は全方向に回転自在な補助車輪がそれぞれ設けられ、前記一対の車輪による車輪モードの際に、前記前脚の前記両補助車輪又は前記後脚の前記両補助車輪の少なくとも何れか一方を地面に接地させるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の脚車輪分離型ロボット。
  4. 前記胴体には、前記一対の車輪を鉛直方向に旋回させるための段軸機構が設けられ、該段軸機構の駆動により前記一対の車輪の鉛直方向の位置が調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の脚車輪分離型ロボット。
  5. 前記段軸機構は、前記胴体に設けられるアクチュエータと、該アクチュエータの出力軸に取り付けられるとともに、アクチュエータの作動により出力軸を中心として鉛直方向に旋回可能なサスペンションとからなり、該サスペンションの両端部に前記一対の車輪が取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の脚車輪分離型ロボット。
  6. 前記各アクチュエータには、各アクチュエータの回転角度を検出する角度センサがそれぞれ設けられ、前記コントローラは、前記各角度センサからの検出信号に基づいて前記各アクチュエータの駆動を制御するように構成されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の脚車輪分離型ロボット。

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