JP2006312963A - トルク伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルク制限機構と非可逆機構とを備えながらも、部品点数削減化、重量軽減化、及び低コスト化が可能なトルク伝達装置を提供する。
【解決手段】一般産業機械、航空機器等の動力伝達系に用いられ、入力軸1に加わる規定値以上の入力トルクが出力軸2に伝達することを防止するトルク制限機構Pと、出力軸2に加わるバックドライブトルクが入力軸1に伝達することを防止する非可逆機構Qとを具備する装置であって、前記トルク制限機構Pが、第1動作変換部P1と、第1ブレーキ部P2とを備えて成るものであり、前記非可逆機構Qが、位相差発生部Q1と、第2動作変換部Q2と、第2ブレーキ部Q3とを備えて成るものであり、さらに前記第1動作変換部P1の一部と第2動作変換部Q2の一部とを共通の部材で構成するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般産業機械、航空機器等の動力伝達系に用いられ、入力軸に加わる規定値以上の入力トルクが出力軸に伝達することを防止するトルク制限機構と、出力軸に加わるバックドライブトルクが入力軸に伝達することを防止する非可逆機構とを有するトルク伝達装置に関する。
従来から、入力軸に加わる規定値以上の入力トルクが出力軸に伝達することを防止するトルク制限機構と、出力軸に加わるバックドライブトルクが入力軸に伝達することを防止する非可逆機構とを有するトルク伝達装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
米国特許第5944148号明細書
しかしながら、従来の構成では、同一ASSY(例えば、FLAP ACUTUATOR)内でトルク制限機能と非可逆機能とが要求される場合、各々別要素としてレイアウトされる。
このように、別要素としてレイアウトすると、ハウジングの巨大化等により重量増加及び加工、材料コストが高騰する傾向にあるといった問題点を有している。。また、システム上に構成される場合においても、別ASSYとしてレイアウトされることにより、より多くの結合部(カップリング等)を必要とし、重量、コストが多大にかかるといった問題点を有している。。さらに、これらの機構自身においても別要素となることにより部品点数の増加につながり、材料、加工コストの増加するといった問題点を有している。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、トルク制限機構と非可逆機構とを備えながらも、部品点数削減化、重量軽減化、及び低コスト化が可能なトルク伝達装置を提供することにある。
すなわち、本発明のトルク伝達装置は、一般産業機械、航空機器等の動力伝達系に用いられ、入力軸に加わる規定値以上の入力トルクが出力軸に伝達することを防止するトルク制限機構と、出力軸に加わるバックドライブトルクが入力軸に伝達することを防止する非可逆機構とを具備する装置であって、前記トルク制限機構が、常時は入力トルクを出力軸に伝達し、且つ、入力軸に規定値以上の入力トルクが加わった際に、その入力トルクによる入力軸の回転動作を利用して軸方向変位を発生させる第1動作変換部と、前記第1動作変換部で発生した軸方向変位に応じて出力軸の回転動作を妨げる摩擦トルクを発生する第1ブレーキ部とを備えて成るものであり、前記非可逆機構が、正転時には一対のプレート同士を同一位相で回転させる一方、バックドライブトルクが加わった際には、前記一対のプレート間に回転方向位相差を発生する位相差発生部と、位相差発生部での回転方向位相差の発生により作動を開始し、バックドライブトルクによる出力軸の回転動作を利用して軸方向変位を発生させる第2動作変換部と、前記第2動作変換部で発生した軸方向変位に応じて出力軸の回転動作を妨げる摩擦トルクを増大させる第2ブレーキ部とを備えて成るものであり、さらに前記第1動作変換部の一部と第2動作変換部の一部とを共通の部材で構成していることを特徴とする。
このようなものであれば、入力軸側から駆動する場合に、規定値以上のトルクが入力されると、第1動作変換部が作動して第1ブレーキ部に出力軸の回転動作を妨げる摩擦トルクを発生させるため、確実にそのトルク値以上が出力軸側に伝達することを防止することができる。また、出力軸にバックドライブトルクが加わった場合には、第2動作変換部が動作して第2ブレーキ部に出力軸の回転動作を妨げる摩擦トルクを発生させるため、確実にブレーキをかけ、そのトルクを入力側に伝達することを防止することができる。また、第1動作変換部の一部と第2動作変換部の一部とを共通の部材で構成しているため、部品点数削減化、重量軽減化、及び低コスト化を行うことができる。
すなわち、トルク制限機構と非可逆機構とを備えながらも、部品点数削減化、重量軽減化、及び低コスト化が可能なトルク伝達装置を提供することができる。
本発明の望ましい態様としては、前記第1動作変換部が、対を成す第1プレートおよびこれら第1プレート間の安定位置又は乗り上げ位置で保持する第1ボールを備えて成り且つ規定値以上の入力トルクを受けた際に第1ボールを安定位置から乗り上げ位置に移動させ一方の第1プレートを軸方向変位させる第1ボールランプ部と、前記第1ボールを安定位置で保持し、且つ規定トルクを決定するように第1ボールランプ部を付勢する第1付勢部材とを備えて成るものであり、前記第2動作変換部が、前記一対のプレートとしての対を成す第2プレートおよびこれら第2プレート間の安定位置又は乗り上げ位置で保持する第2ボールを備えて成り且つバックドライブトルクを受けた際に第2ボールを安定位置から乗り上げ位置に移動させ一方の第2プレートを軸方向変位させる第2ボールランプ部と、前記第2ボールを安定位置で保持し、且つ第2ブレーキ部に初期摩擦トルクを発生するように第2ボールランプ部及び第2ブレーキ部を付勢する第2付勢部材とを備えて成るものであり、前記一方の第1プレートと一方の第2プレートとを共通の部材で構成しているものが挙げられる。
以上説明したように本発明のトルク伝達装置によれば、入力軸側から駆動する場合に、規定値以上のトルクが入力されると、第1動作変換部が作動して第1ブレーキ部に出力軸の回転動作を妨げる摩擦トルクを発生させるため、確実にそのトルク値以上が出力軸側に伝達することを防止することができる。また、出力軸にバックドライブトルクが加わった場合には、第2動作変換部が動作して第2ブレーキ部に出力軸の回転動作を妨げる摩擦トルクを発生させるため、確実にブレーキをかけ、そのトルクを入力側に伝達することを防止することができる。また、第1動作変換部の一部と第2動作変換部の一部とを共通の部材で構成しているため、部品点数削減化、重量軽減化、及び低コスト化を行うことができる。
すなわち、トルク制限機構と非可逆機構とを備えながらも、部品点数削減化、重量軽減化、及び低コスト化が可能なトルク伝達装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るトルク伝達装置Zは、図1に示すように、入力軸1と、出力軸2と、これら入力軸1及び出力軸2の共通の軸心上に回動可能に配されトルク伝達用のトルク伝達体3と、このトルク伝達体3の一部を環装する位置に設けた作動体4と、この作動体4の一部をさらに環装する位置に設けた外側作動体5と、これら各部を収容するためのハウジング6とを具備するに加え、これら各部を利用して、入力軸1に加わる規定値以上の入力トルクが出力軸2に伝達することを防止するトルク制限機構Pと、出力軸2に加わるバックドライブトルクが入力軸1に伝達することを防止する非可逆機構Qとしての機能を発揮するように構成している。以下、各部を具体的に説明する。
入力軸1は、出力側を入力側よりも拡開させた開口部11を有し、この開口部11内にトルク制限機構Pの一部及び非可逆機構Qの一部を配して成るようにしたものである。
出力軸2は、入力側を出力側よりも拡開させた開口部211を有する外側出力軸部21と、この外側出力軸部21の開口部211の内面にトルク伝達のためにスプライン若しくはキー結合c0により取り付けられこの外側出力軸部21と一体に回動動作する略円筒形状の内側出力軸部22とを備えてなるものである。
トルク伝達体3は、前記軸心に沿って伸びる略軸状のトルク伝達体本体31と、このトルク伝達体本体31の入力側の端部から略直角に外側へ屈曲させた略環状のトルク伝達体鍔部32とを備え、これら各部を一体に形成して成る。そして、本実施形態では、トルク伝達体本体31の出力側の端部が、ベアリングb1を介して外側出力軸部21をその内側から支持する一方、トルク伝達体鍔部32が、ベアリングb2を介して入力軸1をその内側から支持するようにしている。また、トルク伝達体本体31の外面の一部と、内側出力軸部22の内面の一部とをロックナットn近傍で、トルク伝達のためにスプライン若しくはキー結合c1により接続している。
作動体4は、前記軸心に沿って伸びる略円筒状の作動体本体41と、この作動体本体41の入力側の端部から略直角に外側へ屈曲させた略環状の作動体鍔部42とを備え、これら各部を一体に形成して成る。
外側作動体5は、前記軸心に沿って伸びる略円筒状の外側作動体本体51と、この外側作動体本体51の入力側の端部から略直角に外側へ屈曲させた略環状の外側作動体鍔部52とを備え、これら各部を一体に形成して成る。
トルク制限機構Pは、常時は入力トルクを出力軸2に伝達し、且つ、入力軸1に規定値以上の入力トルクが加わった際に、その入力トルクによる入力軸1の回転動作を利用して軸方向変位を発生させる第1動作変換部P1と、前記第1動作変換部P1で発生した軸方向変位に応じて出力軸2の回転動作を妨げる摩擦トルクを発生する第1ブレーキ部P2とを備えて成るものである。
より具体的に、第1動作変換部P1は、トルク伝達体鍔部32および作動体鍔部42(これらトルク伝達体鍔部32と作動体鍔部42とが本願発明の「対を成す第1プレートP111」に相当する)と、これらトルク伝達体鍔部32と作動体鍔部42との間の、図示する安定位置又は乗り上げ位置(図示せず)で保持する第1ボールP112とから構成されて成り且つ規定値以上の入力トルクを受けた際にその入力トルクに対応した第1ボールランプ部P11で発生する軸力が第1付勢部材P12の付勢力に打ち勝つため第1ボールP112を安定位置から乗り上げ位置に移動させ作動体鍔部42を軸方向変位させる第1ボールランプ部P11と、前記第1ボールP112を安定位置で保持し、且つ規定トルクを決定するように作動体4を付勢する第1付勢部材P12とを備えて成るものである。本実施形態で、第1付勢部材P12に、バックドライブトルクにて第1ボールランプ部P11で発生する軸力では撓まないだけの荷重を有するばねを用いている。そして、この第1付勢部材P12を、トルク伝達体本体31の外側と内側出力軸部22の内側とに配しつつ、その一端部が内側出力軸部22の壁部221に当接支持され、他端部が作動体本体41の出力側端部に取り付けたリテーナ部43に当接支持されるようにしている。なお、第1ボールランプ部P11及び後述する第2ボールランプ部Q21の具体的な構成については、特願2005−028161号記載の「出力側ボールランプ部」と同様であるので説明を省略する。
第1ブレーキ部P2は、内側出力軸部22の外周に設けた複数の摩擦板P21と、ハウジング6の内周に設けた複数の摩擦板P22とを備え、これら摩擦板P21、P22を、前記軸心と平行な方向に、相互に重なり合うように配列したものである。
非可逆機構Qは、正転時には作動体鍔部42および外側作動体鍔部52(これら作動体鍔部42と外側作動体鍔部52とが本願発明の「対を成す第2プレートQ211」に相当する)を同一位相で回転させる一方、バックドライブトルクが加わった際には、作動体鍔部42および外側作動体鍔部52に回転方向位相差を発生する位相差発生部Q1と、位相差発生部Q1での回転方向位相差の発生により作動を開始し、バックドライブトルクによる出力軸2の回転動作を利用して軸方向変位を発生させる第2動作変換部Q2と、前記第2動作変換部Q2で発生した軸方向変位に応じて出力軸2及び作動体4の回転動作を妨げる摩擦トルクを増大させる第2ブレーキ部Q3とを備えて成るものである。
より具体的に、位相差発生部Q1は、非可逆機構Qが作用している場合は、入力軸1にキー結合される作動体鍔部42及び外側作動体鍔部52とによって、回転方向位相差が発生するようにし、且つ、このキー結合部分に、その回転方向位相差を十分吸収できるだけの方向余裕を持たせるように構成したものである。
第2動作変換部Q2は、作動体鍔部42および外側作動体鍔部52(すなわち、対を成す第2プレートQ211)と、これら作動体鍔部42と外側作動体鍔部52との間の、図示する安定位置又は乗り上げ位置(図示せず)で保持する第2ボールQ212とから構成されて成り且つバックドライブトルクを受けた際に第2ボールQ212を安定位置から乗り上げ位置に移動させ外側作動体鍔部52を軸方向変位させる第2ボールランプ部Q21と、前記第2ボールQ212を安定位置で保持するように外側作動体本体51を付勢する第2付勢部材Q22とを備えて成るものである。本実施形態で、第2付勢部材Q22に、第2ブレーキ部Q3に初期摩擦トルクを発生させる皿ばねを用いている。そして、この第2付勢部材Q22を、その外縁部が外側作動体本体51の出力端側に取り付けたプレート部53に当接支持され、内縁部が作動体本体41の出力側端部に取り付けたリテーナ部43に当接支持されるようにしている。
第2ブレーキ部Q3は、外側作動体本体51の外周に設けた複数の摩擦板Q31と、ハウジング6の内周に設けた複数の摩擦板Q32とを備え、これら摩擦板Q31、Q32を、前記軸心と平行な方向に、相互に重なり合うように配列したものである。なお、本実施形態では、この第2ブレーキ部Q3が、最大バックドライブトルクに対して十分対抗できるだけの摩擦トルクが発生できるように構成している。
以下、トルク伝達装置Zの動作について具体的に説明する。
(1)入力軸1からドライブする場合
1)入力軸1からトルクを入力すると、非可逆機構Qが作動している場合は、入力軸1の回転により、作動体4及び外側作動体5間の回転位相差を戻すとともに、第2ボールランプ部Q21の軸方向変位を戻すため、第2ブレーキ部Q3のブレーキトルクが解除されて、入力軸1から、作動体4、第1ボールP112およびトルク伝達体3(すなわち第1ボールランプ部P11)を介して出力軸2にトルクを伝達することができる。
2)入力軸1に規定値以上のトルクが入力されると、第1ボールランプ部P11で発生する軸力が、第1付勢部材P12の付勢力に打ち勝ちトルク伝達体鍔部32と作動体鍔部42との間に軸方向変位が発生する。
このとき、第2ボールランプ部Q21は、入力軸1の回転により、同位相を維持するため、この第2ボールランプ部Q21の軸方向変位は発生しない。
3)トルク伝達体鍔部32および作動体鍔部42間の軸方向変位により、外側作動体本体51に取り付けているプレート部53が、第1ブレーキ部P2と押圧するため、第1ボールランプ部P11で発生した軸力と第1付勢部材P12で発生している付勢力との差分が、第1ブレーキ部P2及び第2ブレーキ部Q3に伝達する。
4)そして、3)で発生した軸力は、第1ブレーキ部P2及び第2ブレーキ部Q3でブレーキトルクを発生させる。
5)したがって、入力軸1から伝達されたトルクは、第1ブレーキ部P2及び第2ブレーキ部Q3にてハウジング6にアースされるため、出力軸2側に必要以上のトルクを伝達することを防止するトルク制限を行うことができる。
(2)出力軸2側からバックドライブされた場合
1)第2付勢部材Q22の初期プリロードにより第2ブレーキ部Q3に、初期摩擦トルクが発生している。
2)出力側バックドライブトルクにより、第2ボールランプ部Q21にて軸力が発生するため、第2ブレーキ部Q3の摩擦トルクが増加する。このとき、バックドライブトルクはトルク制限規定値より小さいため、第1ボールランプ部P11はロードパスのみであり、作動はしない。すなわち、第1付勢部材P12は、バックドライブトルクによっては撓まない。また、第2ボールランプ部Q21で発生する軸力は、ねじ結合により、作動体4→第2ボールQ212→外側作動体5→第2ブレーキ部Q3→第2付勢部材Q22→作動体4をループしているため、第1付勢部材P12に伝達されることはない。
3)第2ブレーキ部Q3は、最大バックドライブトルクに対して十分対抗できるだけの摩擦トルクが発生できるように構成されているため、バックドライブトルクと摩擦トルクとが釣り合う状態となり、入力軸1側にトルクが伝達することを防止できる。
このように、本実施形態に係るトルク伝達装置Zによれば、入力軸1側から駆動する場合に、規定値以上のトルクが入力されると、第1動作変換部P1の第1ボールランプ部P11が作動して第1ブレーキ部P2に出力軸2の回転動作を妨げる摩擦トルクを発生させるため、確実にそのトルク値以上が出力軸2側に伝達することを防止することができる。また、出力軸2にバックドライブトルクが加わった場合には、第2動作変換部Q2の第2ボールランプ部Q21が動作して第2ブレーキ部Q3に出力軸2の回転動作を妨げる摩擦トルクを発生させるため、確実にブレーキをかけ、そのトルクを入力側に伝達することを防止することができる。また、第1動作変換部P1の一部と第2動作変換部Q2の一部とを共通の部材(すなわち、第1ボールランプ部P11及び第2ボールランプ部Q21にそれぞれ共通に用いる作動体4)で構成しているため、部品点数削減化、重量軽減化、及び低コスト化を行うことができる。
すなわち、トルク制限機構Pと非可逆機構Qとを備えながらも、部品点数削減化、重量軽減化、及び低コスト化が可能なトルク伝達装置Zを提供することができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、入力軸1や出力軸2などの形状は、本実施形態のものに限られず、実施態様に応じて適宜変更可能である。
また、トルク伝達体3、作動体4、外側作動体5などの構成や形状や配置についても本実施形態のものに限られず、実施態様に応じて適宜変更可能である。
また、第1動作変換部P1及び第2動作変換部に、ボールランプ部を用いているが、軸力又は軸方向変位を適宜発生させ得る機構(例えばローラや楔を利用したものなど)を用いることができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係るトルク伝達装置の構造断面を模式的に示す図。
符号の説明
1・・・・・・入力軸
2・・・・・・出力軸
4・・・・・・共通の部材(作動体)
P・・・・・・トルク制限機構
P1・・・・・第1動作変換部
P2・・・・・第1ブレーキ部
P11・・・・第1ボールランプ部
P12・・・・第1付勢部材
P111・・・第1プレート
P112・・・第1ボール
Q・・・・・・非可逆機構
Q1・・・・・位相差発生部
Q2・・・・・第2動作変換部
Q3・・・・・第2ブレーキ部
Q21・・・・第2ボールランプ部
Q22・・・・第2付勢部材
Q211・・・第2プレート
Q212・・・第2ボール
Z・・・・・・トルク伝達装置

Claims (2)

  1. 一般産業機械、航空機器等の動力伝達系に用いられ、入力軸に加わる規定値以上の入力トルクが出力軸に伝達することを防止するトルク制限機構と、出力軸に加わるバックドライブトルクが入力軸に伝達することを防止する非可逆機構とを具備する装置であって、
    前記トルク制限機構が、常時は入力トルクを出力軸に伝達し、且つ、入力軸に規定値以上の入力トルクが加わった際に、その入力トルクによる入力軸の回転動作を利用して軸方向変位を発生させる第1動作変換部と、前記第1動作変換部で発生した軸方向変位に応じて出力軸の回転動作を妨げる摩擦トルクを発生する第1ブレーキ部とを備えて成るものであり、
    前記非可逆機構が、正転時には一対のプレート同士を同一位相で回転させる一方、バックドライブトルクが加わった際には、前記一対のプレート間に回転方向位相差を発生する位相差発生部と、位相差発生部での回転方向位相差の発生により作動を開始し、バックドライブトルクによる出力軸の回転動作を利用して軸方向変位を発生させる第2動作変換部と、前記第2動作変換部で発生した軸方向変位に応じて出力軸の回転動作を妨げる摩擦トルクを増大させる第2ブレーキ部とを備えて成るものであり、
    さらに前記第1動作変換部の一部と第2動作変換部の一部とを共通の部材で構成していることを特徴とするトルク伝達装置。
  2. 前記第1動作変換部が、対を成す第1プレートおよびこれら第1プレート間の安定位置又は乗り上げ位置で保持する第1ボールを備えて成り且つ規定値以上の入力トルクを受けた際に第1ボールを安定位置から乗り上げ位置に移動させ一方の第1プレートを軸方向変位させる第1ボールランプ部と、前記第1ボールを安定位置で保持し、且つ規定トルクを決定するように第1ボールランプ部を付勢する第1付勢部材とを備えて成るものであり、
    前記第2動作変換部が、前記一対のプレートとしての対を成す第2プレートおよびこれら第2プレート間の安定位置又は乗り上げ位置で保持する第2ボールを備えて成り且つバックドライブトルクを受けた際に第2ボールを安定位置から乗り上げ位置に移動させ一方の第2プレートを軸方向変位させる第2ボールランプ部と、前記第2ボールを安定位置で保持し、且つ第2ブレーキ部に初期摩擦トルクを発生するように第2ボールランプ部及び第2ブレーキ部を付勢する第2付勢部材とを備えて成るものであり、
    前記一方の第1プレートと一方の第2プレートとを共通の部材で構成していることを特徴とする請求項1記載のトルク伝達装置。
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