JP2006310197A - 光dviケーブル及び光信号伝送装置 - Google Patents

光dviケーブル及び光信号伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 レーザ光の外部への漏洩を防止することができると共にケーブル布設を容易に行うことができる光DVIケーブル及び光信号伝送装置を得る。
【解決手段】 電源の供給を受信側において行い、受信側コネクタ42から送信側コネクタ32に向かう経路で送信側コネクタ32及び受信側コネクタ42それぞれに組み込まれた回路に電源を供給する。これにより、例えば、送信側インタフェースユニット30と光ケーブルユニット50又は受信側インタフェースユニット40と光ケーブルユニット50との間の離脱時や装着手順の誤りがあってもレーザ光が外部に漏洩することがなく安全性を確保することができる。また、送信側インタフェースユニット30、受信側インタフェースユニット40及び光ケーブルユニット50の3つの部分で構成し、光ケーブルユニット50にはDVIコネクタより小型のコネクタ52を取り付ける。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光DVIケーブル及び該光DVIケーブルを用いた光信号伝送装置に関する。
従来、DVI(Digital Visual Interface)伝送インタフェース規格による光DVIケーブルが市販されている(例えば、非特許文献1参照)。
図6は、従来の光DVIケーブルの概略構成を示すブロック図である。
この図に示す光DVIケーブルは、送信モジュール(FOJL−DV2(Tx))と、受信モジュール(FOJL−DV2(Rx))と、光電気複合ケーブル(以下、複合ケーブルと言う)とから構成される。送信モジュールには、ホスト側から入力されるデジタルビデオ信号を光信号に変換する電気/光変換手段が組み込まれており、受信モジュールには、送信モジュールから伝送されてきた光信号を電気信号に変換する光/電気変換手段が組み込まれている。
送信モジュールの電気/光変換手段としては主にレーザダイオードが用いられ、受信モジュールの光/電気変換手段としては主にフォトダイオードが用いられる。
送信モジュールと受信モジュールには、それぞれ専用のAC/DCアダプタによって電源が供給されるようになっている。なお、AC/DCアダプタは、商用電源を送受信双方のコネクタ内の回路を動作させるための直流電圧に変換するものである。
複合ケーブルは、複数本の光ファイバと複数本のメタル線を含み、各光ファイバは送信モジュールの各レーザダイオードから放射されるレーザ信号を受信モジュールの各フォトダイオードへ伝送する。メタル線には、電源線、接地線及びDDC信号線がある。DDC信号線は、モニタ側の情報をホスト側に伝達するために使用される。また、DDC信号線により伝送されるDDC信号には、DDC(Data Display Channel)データ、DDCクロック及び連結状態をチェックするHPD(Hot Plug Detect)がある。
日本航空電子工業株式会社 カタログ2003.7 MB-11030-1DVI.pdf
ところで、従来の光DVIケーブルにおいては、送信モジュールと受信モジュールのそれぞれに専用のAC/DCアダプタによって電源の供給を行うようにしているため、例えば複合ケーブルの途中部分に着脱自在なコネクタを設けるような場合、該コネクタの離脱時や装着手順の誤りによってレーザ光が外部に漏洩することがあるという問題がある。あるいは、途中部分がコネクタで分離されないような場合であっても複合ケーブルが事故などで切断されてレーザ光が漏洩する場合もある。因みにデータ伝送用に使用されるレーザは、工業加工用に使用されるレーザのような人体への危険性はないが、高輝度であることから直接目に入るようなことは好ましいことではない。
また、光DVIケーブルに使用される送信モジュール及び受信モジュールは規格化されたものであり、その形状が大型であることから、ケーブル布設時に通常の配管内への挿通が困難であるという問題もある。因みに、非特許文献1にも示されているように、光DVIケーブルに使用される送信モジュールと受信モジュールそれぞれの形状は、幅39.4mm、厚さ15.1mm、奥行き(本体部分)57mmとなっている。
この発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、レーザ光の外部への漏洩を防止することができると共に、ケーブル布設を容易に行うことができる光DVIケーブル及び光信号伝送装置を提供することを目的とする。
上記目的は下記構成により達成される。
(1) レーザ発光素子ユニットを備え、入力された信号を光信号に変換して送信する送信側インタフェースユニットと、前記送信側インタフェースユニットから送信された光信号を受信する受信側インタフェースユニットとを備え、前記送信側インタフェースユニットと前記受信側インタフェースユニットとをメタル線を含むケーブルで接続した光DVIケーブルであって、前記受信側インタフェースユニットに電源端子を設け、該電源端子より前記ケーブル中の前記メタル線を介して前記送信側インタフェースユニットのレーザ発光素子ユニットに電源の供給を行うことを特徴とする。
(2) レーザ発光素子ユニットを備え、入力された信号を光信号に変換して送信する送信側インタフェースユニットと、前記送信側インタフェースユニットから送信された光信号を受信する受信側インタフェースユニットとを備え、前記送信側インタフェースユニットと前記受信側インタフェースユニットとをメタル線を含むケーブルで接続した光DVIケーブルであって、前記送信側インタフェースユニットに電源端子を備え、該電源端子より前記ケーブル中の前記メタル線を介して前記受信側インタフェースユニットに電源の供給を行い、さらに前記受信側インタフェースユニットから折り返して前記送信側インタフェースユニットのレーザ発光素子ユニットに電源の供給を行うことを特徴とする。
(3) 前記ケーブルが分離接続部を有し、該分離接続部がコネクタにより接離可能に設けられていることを特徴とする。
(4) 光信号伝送装置であって、上記(1)〜(2)のいずれかに記載の光DVIケーブルと、前記光DVIケーブルに電源を供給する電源供給手段と、を備える。
(5) 光信号伝送システムであって、入力された信号の一部をレーザ発光素子ユニットにて光信号に変換して送信する送信側インタフェースユニットと、前記送信側インタフェースユニットから送信された光信号を受光素子ユニットで受信する受信側インタフェースユニットとを備え、前記送信側インタフェースユニットと前記受信側インタフェースユニットとをメタル線を含むケーブルで接続した光DVIケーブルを備え、前記送信側インタフェースから前記ケーブル中の前記メタル線を介して前記受信側インタフェースユニットが接続される受信機器に電力を供給し、さらに前記受信機器に供給した電力を折り返し回路を介して前記受信側インタフェースユニット内の前記受光素子ユニット及び前記送信側インタフェースユニット内の前記レーザ発光素子ユニットに供給することを特徴とする。
(6) 入力された信号の一部をレーザ発光素子ユニットにて光信号に変換して送信する送信側インタフェースユニットと、前記送信側インタフェースユニットから送信された光信号を受光素子ユニットで受信する受信側インタフェースユニットとを備え、前記送信側インタフェースユニットと前記受信側インタフェースユニットとを光ファイバとメタル線を含むケーブルで接続した光DVIケーブルを用いて光信号を伝送する光信号伝送方法であって、電源を前記受信側インタフェースユニットから前記ケーブル中の前記メタル線を介して前記送信側インタフェースユニット内の前記レーザ発光素子ユニットに供給して前記レーザ発光素子ユニットの発光した光信号を前記ケーブル中の前記光ファイバを介して伝送し、前記受信側インタフェースユニット内の前記受信素子ユニットで受けることを特徴とする。
上記(1)に記載の光DVIケーブルでは、送信側インタフェースユニットのレーザ発光素子ユニットへは受信側インタフェースユニットを介して電源が供給されるので、レーザ発光素子ユニットから発せられるレーザ光は、受信側インタフェースユニットから直に出力されたり、あるいは、送信側インタフェースユニットと受信側インタフェースユニットとの間で例えばケーブル切断などの事故があっても、外部に漏洩することがなく安全性を確保することができる。
上記(2)に記載の光DVIケーブルでは、送信側インタフェースユニットに供給される電源は受信側インタフェースユニットを介して送信側インタフェースユニットのレーザ発光素子ユニットに供給されているので、送信側インタフェースユニットと受信側インタフェースユニットとの間で例えばケーブル切断などの事故があっても、レーザ光が外部に漏洩することがなく安全性を確保することができる。
上記(3)に記載の光DVIケーブルでは、前記ケーブルの途中がコネクタにより接離可能な分離接続部を形成しているため、送信側インタフェースユニットと受信側インタフェースユニットとの間を任意長のケーブルで接続し且つ使用するコネクタをケーブル布設時に通す配管の径よりも小さいものを使用することで、ケーブル布設を極めて容易に行うことができる。反面、送信側インタフェースユニットと受信側インタフェースユニットとの間で不測の離脱や装着手順の誤りがあってもレーザ光が外部に漏洩することがなく安全性を確保することができる。
上記(4)に記載の光信号伝送装置では、送信側インタフェースユニットと受信側インタフェースユニットとが接続状態にないと、受信側インタフェースユニット又は送信側インタフェースユニットへは電源が供給されないので、送信側インタフェースユニットのレーザ発光素子ユニットにも電源が供給されないため、ケーブルが切断されたり、あるいは、送信側インタフェースユニットと受信側インタフェースユニットとの間の離脱時や装着手順の誤りがあってもレーザ光が外部に漏洩することがなく安全性を確保することができる。
上記(5)に記載の光信号伝送システムでは、送信側インタフェースユニットと受信側インタフェースユニットとが接続状態にないと、受信側インタフェースユニットの受光素子ユニット及び送信側インタフェースユニットのレーザ発光素子ユニットへは電源が供給されないので、送信側インタフェースユニットと受信側インタフェースユニットとの間のケーブル切断や、コネクタ接続形態でのコネクタ離脱時や装着手順の誤りがあってもレーザ光が外部に漏洩することがなく安全性を確保することができる。
また、受信機器側で折り返し回路の状態を確認することで、コネクタ接続の有無を判定することができる。また、送信側インタフェースユニットと受信側インタフェースユニットとの間を任意長のケーブルで接続し且つ使用するコネクタをケーブル布設時に通す配管の径よりも小さいものを使用することで、ケーブル布設を極めて容易に行うことができる。
上記(6)に記載の光信号伝送方法では、送信側インタフェースユニットと受信側インタフェースユニットとが接続状態にないと、受信側インタフェースユニットの受光素子ユニット及び送信側インタフェースユニットのレーザ発光素子ユニットへは電源が供給されないので、送信側インタフェースユニットと受信側インタフェースユニットとの間のケーブル切断や、コネクタ接続形態でのコネクタ離脱時や装着手順の誤りがあってもレーザ光が外部に漏洩することがなく安全性を確保することができる。
また、送信側インタフェースユニットと受信側インタフェースユニットとの間を任意長のケーブルで接続し且つ使用するコネクタをケーブル布設時に通す配管の径よりも小さいものを使用することで、ケーブル布設を極めて容易に行うことができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光DVIケーブルの外観を示す斜視図である。図2は、図1の光DVIケーブルに用いられる複合ケーブルの縦断面図である。また、図3は、図1の光DVIケーブルを含む光信号伝送システムの概略構成を示すブロック図である。
図1において、本実施の形態に係る光DVIケーブル100は、送信側インタフェースユニット30と、受信側インタフェースユニット40と、光ケーブルユニット50とから構成される。なお、送信側インタフェースユニット30は従来の送信モジュールに相当し、受信側インタフェースユニット40は従来の受信モジュールに相当する。
送信側インタフェースユニット30は、0.1m〜0.4m程度の長さの複合ケーブル31と、複合ケーブル31の一端に接続されるDVI(Digital Visual Interface)規格に従うDVIコネクタ(以下、送信側コネクタと言う)32と、複合ケーブル31の他端に接続され送信側コネクタ32より小型の雄型コネクタ33とから構成される。受信側インタフェースユニット40は、0.1m〜0.4m程度の長さの複合ケーブル41と、複合ケーブル41の一端に接続される受信側コネクタ42と、複合ケーブル41の他端に接続され受信側コネクタ42より小型の雄型コネクタ43とから構成される。
光ケーブルユニット50は、任意長の複合ケーブル51と、複合ケーブル51の両端それぞれに接続される小型の雌型コネクタ52とから構成され、送信側インタフェースユニット30と受信側インタフェースユニット40とを中継する。なお、複合ケーブル31の雄型コネクタ33と光ケーブルユニツト50の雌型コネクタ52及び、複合ケーブル41の雄型コネクタ43と光ケーブルユニツト50の雌型コネクタ52は、本明細書で言う光DVIケーブル100の分離接続部を形成するものである。
図2に示すように、複合ケーブル31、41及び51は、例えば4本の光ファイバ12と4本のメタル線14〜17が一括して収納されたものである。メタル線14〜17は、電源線14及び接地線15と、DDC用のシールド線16及び17で構成される。なお、ケーブ長が短い場合はDDC用にシールド電線を用いなくても良いが、最大100kHzでの使用が考えられるので、信号減衰を抑制するためにシールド電線を用いるのが好ましい。
図3において、送信側コネクタ32は、デジタルビデオ信号が入力されるコンピュータ等のホスト装置1に接続される。受信側コネクタ42は、デジタルビデオ信号を画像表示する液晶表示、プラズマ表示、或いはプロジェクタ等の各種ビデオ出力表示装置(受信機器)2に接続される。送信側コネクタ32及び受信側コネクタ42はDVI方式を満たすように設計されたコネクタで、デジタルビデオ信号伝送用の端子(R、G、B、Clock)の他に、+5V電源端子、受信側のビデオ出力表示装置2の情報を送信側のホスト装置1に伝達するDDC Clock端子、DDC Data端子並びにHPD端子を備えている。
送信側コネクタ32は、ホスト装置1からのデジタルビデオ信号を電気信号から光信号に変換して送出するためのレーザダイオードが組み込まれたレーザ発光素子ユニット7及びそのレーザ発光素子ユニット7を駆動する駆動回路装置8と、ホスト装置1にHPD信号を与えるための抵抗素子17とを備えている。受信側コネクタ42は、光信号で受信したデジタルビデオ信号を電気信号に復元するためのフォトダイオードが組み込まれた受光素子ユニット9及びその受光素子ユニット9の出力信号を増幅する増幅回路装置10と、受信側に設けられたAC/DCアダプタ5の直流電源を送信側コネクタ32と受信側コネクタ42それぞれの動作に必要とする電圧に変換するDC/DCコンバータ6と、DC/DCコンバータ6にAC/DCアダプタ5の直流電源を入力するための電源端子4とを備えている。
複合ケーブル31、41及び51には、上述したようにデジタルビデオ信号を伝送する4本の光ファイバ12と、電源線14と接地線15の2本のメタル線と、DDC信号用のメタル線16及び17とが一体構造として収納されている。
複合ケーブル31、41及び51に共通する電源線14は、その一端が受信側コネクタ42の+5電源端子に接続されると共に受信側コネクタ42に内蔵されたDC/DCコンバータ6の出力端に接続され、他端が送信側コネクタ32内の駆動回路装置8の電源入力端子に接続されると共に抵抗素子17を介して送信側コネクタ32のHPD端子に接続される。
複合ケーブル31、41及び51に共通する接地線15は、その一端が受信側コネクタ42のGround端子に接続され、他端が送信側コネクタ32のGround端子に接続される。
複合ケーブル31、41及び51に共通するDDC信号用のメタル線16は、その一端が受信側コネクタ42のDDC Data端子に接続され、他端が送信側コネクタ32のDDC Data端子に接続される。
複合ケーブル31、41及び51に共通するDDC信号用のメタル線17は、その一端が受信側コネクタ42のDDC Clock端子に接続され、他端が送信側コネクタ32のDDC Clock端子に接続される。
送信側コネクタ32をホスト装置1に接続することで送信側コネクタ32のR、G、B、Clockの各端子がホスト装置1のR、G、B、Clockの各端子に接続され、また送信側コネクタ32のHPD端子、Ground端子、DDC Data端子、DDC Clock端子がホスト装置1のHPD端子、Ground端子、DDC Data端子、DDC Clock端子にそれぞれ接続される。
また、受信側コネクタ42をビデオ出力表示装置2に接続することで受信側コネクタ42のR、G、B、Clockの各端子がビデオ出力表示装置2のR、G、B、Clockの各端子に接続され、また受信側コネクタ42の+5V電源端子、Ground端子、DDC Data端子、DDC Clock端子がビデオ出力表示装置2の+5V電源端子、Ground端子、DDC Data端子、DDC Clock端子にそれぞれ接続される。
なお、HPD信号は、電源線14から抵抗素子17を介してホスト装置1に取り込まれる。また、ビデオ出力表示装置2には、例えば画像解像度の情報、リフレッシュレート等の情報が書き込まれる不揮発性メモリの一種であるEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)が搭載されており、その駆動には、電源線14を通じて給電される電源を利用する。
また、光DVIケーブル100とAC/DCアダプタ5は光信号伝送装置を構成し、また、その光信号伝送装置とホスト装置1とビデオ出力表示装置2は光信号伝送システムを構成する。
本実施の形態は以上のような構成を採り、特に、受信側のみで行い、受信側コネクタ42から送信側コネクタ32に向かう経路で送信側コネクタ32及び受信側コネクタ42それぞれに組み込まれた回路(レーザ発光素子ユニット7、駆動回路装置8、受光素子ユニット9、増幅回路装置10)に電源を供給する。受信側コネクタ42にはDC/DCコンバータ6を内蔵し、送信側コネクタ32及び受信側コネクタ42の動作に必要とする電圧の直流電源を得ている。
これにより、送信側インタフェースユニット30と光ケーブルユニット50との間のコネクタ33及び52の接続又は受信側インタフェースユニット40と光ケーブルユニット50との間のコネクタ43及び52の接続又は受信側コネクタ42とビデオ出力表示装置2との接続のいずれか1つでも正常に行われない場合には送信側コネクタ32及び受信側コネクタ42それぞれの組み込み回路には電源が供給されないので、送信側インタフェースユニット30と光ケーブルユニット50又は受信側インタフェースユニット40と光ケーブルユニット50との間の離脱時や装着手順の誤りがあってもレーザ光が外部に漏洩することがなく安全性を確保することができる。
なお、本実施の形態では、送信側インタフェースユニット30、受信側インタフェースユニット40及びこれらのユニット30及び40を中継する光ケーブルユニット50の3つの部分で構成し、しかも光ケーブルユニット50にはDVIコネクタより小型のコネクタ52を取り付けたので、ケーブル布設を光ケーブルユニット50のみで行うことで細径の配管でも容易に通すことができる。
このように、本実施の形態の光DVIケーブル100によれば、電源の供給を受信側において行い、受信側コネクタ42から送信側コネクタ32に向かう経路で送信側コネクタ32及び受信側コネクタ42それぞれに組み込まれた回路(レーザ発光素子ユニット7、駆動回路装置8、受光素子ユニット9、増幅回路装置10)に電源を供給するので、送信側インタフェースユニット30と光ケーブルユニット50又は受信側インタフェースユニット40と光ケーブルユニット50との間の離脱時や装着手順の誤りがあってもレーザ光が外部に漏洩することがなく安全性を確保することができる。
また、送信側インタフェースユニット30、受信側インタフェースユニット40及び光ケーブルユニット50の3つの部分で構成し、光ケーブルユニット50にはDVIコネクタより小型のコネクタ52を取り付けたので、ケーブル布設時には細径の配管でも容易に通すことができ、ケーブル布設を極めて容易に行うことができる。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る光DVIケーブルを含む光信号伝送システムの概略構成を示すブロック図である。
図5は、本実施の形態に係る光DVIケーブルに用いられる複合ケーブルの縦断面図である。なお、本実施の形態に係る光DVIケーブルは、電源の供給方法が異なる以外、上述した第1の実施の形態に係る光DVIケーブルと同様であるので、図3と共通する部分には同一の符号を付ける。また、外観も第1の実施の形態に係る光DVIケーブルと同様であるので、説明の都合上必要な場合には図1を援用することとする。
送信側コネクタ320は、ホスト装置1からのデジタルビデオ信号を電気信号から光信号に変換して送出するためのレーザダイオードが組み込まれたレーザ発光素子ユニット7及びレーザ発光素子ユニット7を駆動する駆動回路装置8と、送信側に設けられたAC/DCアダプタ5の直流電源を送信側コネクタ320及び受信側コネクタ420の動作に必要とする電圧に変換するDC/DCコンバータ6と、DC/DCコンバータ6にAC/DCアダプタ5の直流電源を入力するための電源端子4とを備えている。
受信側コネクタ420は、光信号で受信したデジタルビデオ信号を電気信号に復元するためのフォトダイオードが組み込まれた受光素子ユニット9及び受光素子ユニット9の出力信号を増幅する増幅回路装置10を備えている。
図5に示すように、複合ケーブル31、41及び51には、デジタルビデオ信号を伝送する4本の光ファイバ12と、第1、第2の電源線13及び14と接地線15の3本のメタル線と、DDC信号用のメタル線16及び17とが、一体構造として収納されている。
複合ケーブル11、21及び31に共通する第1電源線13は、その一端が送信側コネクタ320に内蔵されたDC/DCコンバータ6の出力端に接続され、他端が受信側コネクタ420の空き端子に接続される。その空き端子は、受信側コネクタ420をビデオ出力表示装置2に接続することで、ビデオ出力表示装置2に内蔵された折り返し回路60に接続される。
折り返し回路60は、第1電源線13を受信側コネクタ420に返して受信側コネクタ420に接続された複合ケーブル11、21及び31に共通する第2電源線14に接続する。
複合ケーブル11、21及び31に共通する第2電源線14は、その一端が送信側コネクタ320の駆動回路装置8の+5V電源入力端子に接続されると共に抵抗素子17を介して送信側コネクタ320のHPD端子に接続され、他端が受信側コネクタ420の増幅回路装置10の+5V電源入力端子に接続されると共に受信側コネクタ420の+5V電源端子に接続される。
また、第2電源線14は、受信側コネクタ420がビデオ出力表示装置2に接続されることで、折り返し回路60によって第1電源線13に接続される。
複合ケーブル31、41及び51に共通する電源線15は、その一端が送信側コネクタ320のGround端子に接続されると共に送信側コネクタ320内の駆動回路装置8にGround端子に接続され、他端が受信側コネクタ420のGround端子に接続されると共に受信側コネクタ420内の増幅回路装置10のGround端子に接続される。なお、ビデオ出力表示装置2には、例えば画像解像度の情報、リフレッシュレート等の情報が書き込まれる不揮発性メモリの一種であるEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)が搭載されており、その駆動には、電源線13を通じて給電される送信側からの電源を利用する。
複合ケーブル31、41及び51に共通するDDC信号用のメタル線16は、その一端が送信側コネクタ320のDDC Data端子に接続され、他端が受信側コネクタ420のDDC Data端子に接続される。
複合ケーブル31、41及び51に共通するDDC信号用のメタル線17は、その一端が送信側コネクタ320のDDC Clock端子に接続され、他端が受信側コネクタ420のDDC Clock端子に接続される。HPD信号は、電源線14から抵抗素子17を介してホスト装置1に取り込まれる。
なお、光DVIケーブル200とAC/DCアダプタ5は光信号伝送装置を構成し、また、その光信号伝送装置とホスト装置1とビデオ出力表示装置2は光信号伝送システムを構成する。
本実施の形態は以上のような構成を採り、特に、送信側コネクタ320及び受信側コネクタ420それぞれの組み込み回路(レーザ発光素子ユニット7、駆動回路装置8、受光素子ユニット9、増幅回路装置10)を動作させる電源の供給を送信側から行い、しかも電源の経路を送信側コネクタ320→受信側コネクタ420→ビデオ出力表示装置320→受信側コネクタ420→送信側コネクタ320と折り返すようにした。
これにより、送信側インタフェースユニット30と光ケーブルユニット50との間のコネクタ33及び52の接続又は受信側インタフェースユニット40と光ケーブルユニット50との間のコネクタ43及び52の接続又は受信側コネクタ420とビデオ出力表示装置2との接続のいずれか1つでも正常に行われない場合には、送信側コネクタ320及び受信側コネクタ420それぞれの組み込み回路には電源が供給されないので、送信側インタフェースユニット30と光ケーブルユニット50又は受信側インタフェースユニット40と光ケーブルユニット50との間の離脱時や装着手順の誤りがあってもレーザ光が外部に漏洩することがなく安全性を確保することができる。
なお、送信側インタフェースユニット30の雄コネクタ33と光ケーブルユニット50の雌コネクタ52又は受信側インタフェースユニット40の雄コネクタ43と光ケーブルユニット50の雌コネクタ43の1つでも接続されていなければ、送信側コネクタ320及び受信側コネクタ420それぞれの組み込み回路には電源が供給されないので、ビデオ出力表示装置2内の折り返し回路60は必ずしも必要とはしない。しかし、この折り返し回路60を設けることでビデオ出力表示装置2にてケーブル接続の有無を判定することができ、これによってケーブル接続の有無を表示等でユーザに通知することが可能となる。ユーザはその表示を確認するだけでケーブルの接続状態を一目で確認することができる。
また、本実施の形態では、送信側インタフェースユニット30、受信側インタフェースユニット40及びこれらのユニット30及び40を中継する光ケーブルユニット50の3つの部分で構成し、しかも光ケーブルユニット50にはDVIコネクタより小型のコネクタ52を取り付けたので、ケーブル布設を光ケーブルユニット50のみで行うことで細径の配管でも容易に通すことができる。
このように、本実施の形態の光DVIケーブル200によれば、電源の供給を送信側のみで行い、送信側コネクタ320から受信側コネクタ420を経由して送信側コネクタ320に至る経路で送信側コネクタ320及び受信側コネクタ420それぞれに組み込まれた回路に電源を供給するので、送信側インタフェースユニット30の雄コネクタ33と光ケーブルユニット50の雌コネクタ52又は受信側インタフェースユニット40の雄コネクタ43と光ケーブルユニット50の雌コネクタ52との間の離脱時や装着手順の誤りがあってもレーザ光が外部に漏洩することがなく安全性を確保することができる。
また、送信側インタフェースユニット30、受信側インタフェースユニット40及び光ケーブルユニット50の3つの部分で構成し、光ケーブルユニット50にはDVIコネクタより小型のコネクタ52を取り付けたので、ケーブル布設時には細径の配管でも容易に通すことができ、ケーブル布設を極めて容易に行うことができる。
なお、上記各実施の形態においては、送信側インタフェースユニット30の複合ケーブル31と受信側インタフェースユニット40の複合ケーブル41の長さをそれぞれ0.1m〜0.4m程度と説明したが、必ずしもその値に限定されるものではなく、それ以上であっても、それ以下であっても良いし、勿論直接接続しても構わない。
また、上記各実施の形態においては、送信側インタフェースユニット30を送信側コネクタ32(320)を介してホスト装置1に接続するようにしたが、コネクタ接続する以外に直接接続するようにしても構わない。
また、上記各実施の形態ではいずれも、光DVIケーブル100は、送信側インタフェースユニット30、受信側インタフェースユニット40及びこれらのユニット30及び40を中継する光ケーブルユニット50の3つの部分から構成されて、送信側インタフェースユニット30と光ケーブルユニット50又は受信側インタフェースユニット40と光ケーブルユニット50との間の離脱時や装着手順の誤りによってレーザ光の外部漏洩を防止できるようにしたものであるが、本発明はこのような構成のみに限定されるものではない。例えば、ケーブルの途中に分離接続部が設けられていない光DVIケーブルにおいて、ケーブルが不測事故などで切断されたような場合、あるいは、各種受信機器が接続されて受信側インタフェースユニット側から電源が供給されるような場合であっても、レーザ発光ユニットへの電源の供給が停止され、若しくは、行われないので、レーザ光の外部漏洩を防止することができる。
本発明は、レーザ光の外部への漏洩を防止することができると共にケーブル布設を容易に行うことができるといった効果を有し、液晶ディスプレイ等のビデオ出力表示装置とパソコン等のホスト装置とを繋ぐデジタルビデオ信号伝送路として有用である。
本発明の実施の形態1に係る光DVIケーブルの外観を示す斜視図である。 図1の複合ケーブルの縦断面を示す図である。 図1の光DVIケーブルを含む光信号伝送システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る光DVIケーブルを含む光信号伝送システムの概略構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る光DVIケーブルの複合ケーブルの縦断面を示す図である。 従来の光DVIケーブルを含む光信号伝送システムの概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 ホスト装置
2 ビデオ出力表示装置
4 電源端子
5 AC/DCアダプタ
6 DC/DCコンバータ
7 レーザ発光素子ユニット
8 駆動回路装置
9 受光素子ユニット
10 増幅回路装置
12 光ケーブル
13 第1電源線(メタル線)
14 第2電源線(メタル線)
15 接地線
15、16 シールド線
30 送信側インタフェースユニット
31、41、51 複合ケーブル
32 送信側コネクタ
33、43 雄型コネクタ
40 受信側インタフェースユニット
42 受信側コネクタ
52 雌型コネクタ
60 折り返し回路

Claims (6)

  1. レーザ発光素子ユニットを備え、入力された信号を光信号に変換して送信する送信側インタフェースユニットと、前記送信側インタフェースユニットから送信された光信号を受信する受信側インタフェースユニットとを備え、前記送信側インタフェースユニットと前記受信側インタフェースユニットとをメタル線を含むケーブルで接続した光DVIケーブルであって、
    前記受信側インタフェースユニットに電源端子を設け、該電源端子より前記ケーブル中の前記メタル線を介して前記送信側インタフェースユニットのレーザ発光素子ユニットに電源の供給を行うことを特徴とする光DVIケーブル。
  2. レーザ発光素子ユニットを備え、入力された信号を光信号に変換して送信する送信側インタフェースユニットと、前記送信側インタフェースユニットから送信された光信号を受信する受信側インタフェースユニットとを備え、前記送信側インタフェースユニットと前記受信側インタフェースユニットとをメタル線を含むケーブルで接続した光DVIケーブルであって、
    前記送信側インタフェースユニットに電源端子を備え、該電源端子より前記ケーブル中の前記メタル線を介して前記受信側インタフェースユニットに電源の供給を行い、さらに前記受信側インタフェースユニットから折り返して前記送信側インタフェースユニットのレーザ発光素子ユニットに電源の供給を行うことを特徴とする光DVIケーブル。
  3. 前記ケーブルが分離接続部を有し、該分離接続部がコネクタにより接離可能に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光DVIケーブル。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光DVIケーブルと、
    前記光DVIケーブルに電源を供給する電源供給手段と、
    を備える光信号伝送装置。
  5. 入力された信号をレーザ発光素子ユニットにて光信号に変換して送信する送信側インタフェースユニットと、前記送信側インタフェースユニットから送信された光信号を受光素子ユニットで受信する受信側インタフェースユニットとを備え、前記送信側インタフェースユニットと前記受信側インタフェースユニットとをメタル線を含むケーブルで接続した光DVIケーブルを備え、
    前記送信側インタフェースから前記ケーブル中の前記メタル線を介して前記受信側インタフェースユニットが接続される受信機器に電力を供給し、さらに前記受信機器に供給した電力を折り返し回路を介して前記受信側インタフェースユニット内の前記受光素子ユニット及び前記送信側インタフェースユニット内の前記レーザ発光素子ユニットに供給することを特徴とする光信号伝送システム。
  6. 入力された信号の一部をレーザ発光素子ユニットにて光信号に変換して送信する送信側インタフェースユニットと、前記送信側インタフェースユニットから送信された光信号を受光素子ユニットで受信する受信側インタフェースユニットとを備え、前記送信側インタフェースユニットと前記受信側インタフェースユニットとを光ファイバとメタル線を含むケーブルで接続した光DVIケーブルを用いて光信号を伝送する光信号伝送方法であって、
    電源を前記受信側インタフェースユニットから前記ケーブル中の前記メタル線を介して前記送信側インタフェースユニット内の前記レーザ発光素子ユニットに供給して前記レーザ発光素子ユニットの発光した光信号を前記ケーブル中の前記光ファイバを介して伝送し、前記受信側インタフェースユニット内の前記受信素子ユニットで受けることを特徴とする光信号伝送方法。
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