JP4470560B2 - 信号伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光信号と電気信号とを伝送する信号伝送装置に係り、特に、送信側と受信側とを正常に接続しなかった場合において、接続機器や信号伝送装置に損傷を与えることのない信号伝送装置に関する。
従来、コンピュータからのデジタルビデオ信号(電気信号)をモニタに伝送するために、例えば、図4に示すように、コンピュータとモニタとをメタルケーブルで接続する方法や、図5に示すように、コンピュータとモニタとを光ファイバケーブルと電気ケーブルとで接続する方法がある(特許文献1,2参照。)。
コンピュータとモニタとを電気ケーブルで接続する場合、電気ケーブルには同じ構造のコネクタが一対取り付けられており、コネクタの接続先はコンピュータ、及びモニタの何れでも構わない、即ち、電気ケーブルでは接続時に方向性がない。
図6は、従来(特許文献1参照。)のDVI光延長ケーブルによるホストH側とモニタM側間の物理的接続を示す図である。
1はホスト側インタフェース、2はモニタ側インタフェース、4はホスト側インタフェース1とモニタ側インタフェースDVI2とを接続する光延長ケーブルを示す。
このホスト側インタフェース1とモニタ側インタフェース2の間に、DVI光延長ケーブル4を介して高速信号であるT.M.D.S.ビデオ信号が伝送され、低速信号であるDDCクロックとDDCデータが伝送され、直流信号である(DDC+5V)信号とHPD(ホット・プラグ・ディテクト)信号が伝送される。
なお、T.M.D.S.はTransition Minimized Differential Signalingの略であり、silicon image社が開発した差動信号伝送形式であり、3チャンネルで1リンクを形成する。
ところで、DVI伝送規格インタフェースを採用するビデオ信号ディジタル伝送装置の間の伝送距離の延長をメタルケーブルと光ケーブルの複合ケーブルより成るDVI光延長ケーブル4により実施した場合、高速信号であるT.M.D.S.ビデオ信号は電/光変換回路15および光/電変換回路25を介してDVI光延長ケーブル4の光ファイバーケーブル(点線で図示)により伝送される。
一方、低速信号であるDDCクロックとDDCデータはバッファ回路16を介してDVI光延長ケーブル4のメタルケーブル(実線で図示)により伝送する。
また、電気信号である(DDC+5V)信号とHPD信号は、DVI光延長ケーブル4のメタルケーブル(実線で図示)により伝送される。
この場合、ホストH側とモニタM側に付属接続している先の電/光変換回路15、光/電変換回路25およびバッファ回路16、26、その他の送受信側付属回路を駆動する外部電源が当然に必要となる。
特開2003―209920号公報 特開2002−366340号公報
図7は、このような従来のDVI光延長ケーブルの構成において、ケーブルのトランスミッター側をモニタM側に、DVI光延長ケーブルのレシーバー側をホストH側へと逆に接続した場合の不具合の説明である。
即ち、図7に示すように、DVI光延長ケーブルを逆接続した場合、ホスト側から光電変換回路25へ電源が供給されるため光電変換回路25は作動(ON)することになり、ホスト側から出力されたTMDS信号と、光電変換回路25から出力された電気信号とが相対することになり、ホスト、及び光電変換回路25が破損する虞がある。
また、特許文献1のケーブルでは、ホスト(コンピュータ1)からの電力供給のみで作動する電光変換装置(レーザドライバ)15および光電変換装置(PD増幅器)25を備えているため、ホストからの電力供給容量が小さい場合、電光変換装置15および光電変換装置25に十分な電源供給がされず、動作に支障をきたすのみならず、電光変換装置15と光電変換装置25とを逆に接続してしまった場合も電光変換装置15と光電変換装置25に電源供給されてしまうため、ホストと光電変換装置25の出力同士、電光変換装置15とモニタ(LDCモニタ2)の入力同士が接続されてしまい、ホストからモニタ側へ信号が伝送されずに無駄な電力を消費する。
特許文献2は、DVI光延長ケーブルの不適切接続状態における電光変換装置および光電変換装置の電源供給を停止する機構に関する特許である。
特許文献2では、特許文献1の問題を回避するため、電光変換装置および光電変換装置のいずれか、あるいは双方に電源供給をし、モニタ側からのHPD信号を検出して、電光変換装置および光電変換装置の電源が入る構成になっている。
この場合、モニタ側から必ずHPD信号が送出されなければならないが、使用する装置によってはHPD信号を送出しない場合もあり、その場合、電源が投入されずに映像信号が伝送されない問題が有る。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、光ファイバケーブルと電気ケーブルによって信号を伝送する接続の向きに方向性を有する信号伝送装置において、送信側と受信側とを反対向きに接続した場合の不具合を防止することができ、HPD信号が無い場合でも作動可能とする。
請求項1に記載の発明は、外部機器との接続部を介して入力された複数の電気信号の一部を光信号に変換し、光信号と、光信号に変換していない電気信号とを出力するトランスミッターと、一端がトランスミッターに接続され、トランスミッターから出力される電気信号を伝送する電気ケーブルと、一端がトランスミッターに接続され、トランスミッターから出力される光信号を伝送する光ファイバケーブルと、電気ケーブルの他端、及び光ファイバケーブルの他端が接続され、光ファイバケーブルを介して受信した光信号を電気信号に変換し、光信号を変換して得られた電気信号と、電気ケーブルを介して受信した電気信号とを出力するレシーバーと、を備えた信号伝送装置であって、前記トランスミッターは、外部電源から電力が供給されている場合に、前記接続部を介して入された映像電気信号を光信号に変換して光ファイバケーブルを介してレシーバー側に送信する電光変換回路と、前記外部電源から電力が供給されている場合に、前記接続部を介して入力された制御電気信号、及びレシーバー側電源立上げ信号を前記レシーバーに出力するトランスミッター側バッファー回路と、前記接続部を介して特定の電気信号が入力されているときに、前記電光変換回路及び前記トランスミッター側バッファー回路に前記外部電源からの電力が供給されるように制御するトランスミッター側電力供給手段と、を備え、前記レシーバーは、外部電源から電力が供給されている場合に、前記光ファイバケーブルを介して入力された光信号を映像電気信号に変換する光電変換回路と、前記外部電源から電力が供給されている場合に、前記電気ケーブルを介して入力された制御電気信号を出力するレシーバー側バッファー回路と、前記電気ケーブルを介して入力された前記レシーバー側電源立上げ信号検知されているときに前記光電変換回路及び前記レシーバー側バッファー回路に前記外部電源からの電力が供給されるように制御するレシーバー側電力供給手段と、を備えている、ことを特徴としている。
次に、請求項1に記載の信号伝送装置の作用を説明する。
例えば、正規の接続では、コンピュータにトランスミッターの接続部が接続され、モニタにレシーバーの接続部が接続される。
コンピュータから出力された映像電気信号が電光変換回路に入力すると、電光変換回路は映像電気信号を光信号に変換する。光信号は光ファイバーケーブルを介してレシーバーへ伝送される。
レシーバーでは、光電変換回路が受信した光信号を映像電気信号に変換し、モニタに出力する。
正規の接続では、コンピュータから特定の電気信号が接続部を介して電源立上げ信号生成手段が電源立上げ信号を生成して前記レシーバーに出力する。
レシーバーでは、電源立上げ信号を検知しているときに、電力供給手段が光電変換回路に電力を供給する。
一方、逆接続では、コンピュータにレシーバーの接続部が接続され、モニタにトランスミッターの接続部が接続される。
逆接続の場合、コンピュータからの映像電気信号がレシーバーの接続部を介して光電変換回路に入力する。
しかしながら、モニタに接続したトランスミッターにおいては、コンピュータからの特定の電気信号が電源立上げ信号生成手段に入力しないので、電源立上げ信号生成手段は電源立上げ信号を生成しない。
したがって、レシーバーでは、電力供給手段が光電変換回路に電力を供給しないため光電変換回路が作動せず、光電変換回路から信号は出ない。
このため、コンピュータからの映像電気信号が、光電変換回路からの信号と相対することは無く、コンピュータ、及び光電変換回路の損傷を防止することができる。
また、モニタ側からのHPD信号を使用しないので、HPD信号を出力しないモニタの接続にも何ら問題なく使用できる。
請求項2に記載の発明は、前記トランスミッター側電力供給手段は、記特定の電気信号を検知したときにトランスミッター側電源立上げ信号を出力するホスト立上検知回路と、前記トランスミッター側バッファー回路を作動させる電力、及び前記電光変換回路を作動させる電力を出力するトランスミッター側電源回路と、一端が前記外部電源と接続される端子に接続され、他端が前記トランスミッター側電源回路に接続され、前記トランスミッター側電源立上げ信号が入力された際に、前記外部電源からの電力が前記トランスミッター側電源回路に供給されるように切り替えるトランスミッター側電源スイッチ回路と、を備え、前記レシーバー側電力供給手段は、前記電気ケーブルを介して入力された前記レシーバー側電源立上げ信号を検知したときに検知信号を出力する電源立上げ検知回路と、前記レシーバー側バッファー回路を作動させる電力、及び前記光電変換回路を作動させる電力を出力するレシーバー側電源回路と、一端が前記外部電源と接続される端子に接続され、他端が前記レシーバー側電源回路に接続され、前記検知信号が入力された際に、前記外部電源からの電力が前記レシーバー側電源回路に供給されるように切り替えるレシーバー側電源スイッチ回路と、を備えるように構成することができる
次に、請求項2に記載の信号伝送装置の作用を説明する。
正規の接続では、例えば、コンピュータにトランスミッターの接続部が接続され、モニタにレシーバーの接続部が接続される。
正規の接続とされたトランスミッターでは、コンピュータから出力された特定の電気信号がトランスミッターの接続部を介してホスト立上検知回路に入力するので、ホスト立上検知回路は特定の電気信号を検知して電源立上げ信号を出力する。
出力された電源立上げ信号はトランスミッター側電源スイッチ回路に入力し、これによりトランスミッター側電源スイッチ回路はオンとなり、外部より供給された電力がトランスミッター側電源回路に供給され、トランスミッター側電源回路が作動する。
トランスミッター側電源回路が作動することで、電力がトランスミッター側バッファー回路、及び電光変換回路に供給され、トランスミッター側バッファー回路、及び電光変換回路が作動する。
したがって、コンピュータから出力された映像電気信号が電光変換回路に入力すると、電光変換回路が映像電気信号を光信号に変換し、光信号は光ファイバーケーブルを介してレシーバーへ伝送される。
次に、正規の接続とされたレシーバーでは、外部より供給された電力がレシーバー側電源回路に供給され、レシーバー側電源回路が作動する。
レシーバー側電源回路が作動することで、電力がレシーバー側バッファー回路、及び光電変換回路に供給され、レシーバー側バッファー回路、及び光電変換回路が作動する。
このため、レシーバーでは、光電変換回路が受信した光信号を映像電気信号に変換し、映像電気信号がモニタに出力する。
一方、逆接続では、コンピュータにレシーバーの接続部が接続され、モニタにトランスミッターの接続部が接続される。
逆接続の場合、コンピュータからの映像電気信号は、レシーバーの接続部を介して光電変換回路に入力する。
ところで、モニタに接続したトランスミッターにおいては、コンピュータからの特定の電気信号がホスト立上検知回路に入力しないので、ホスト立上検知回路は電源立上げ信号を出力しない。
電源立上げ信号の入力しないトランスミッター側電源スイッチ回路はオンとならず、外部からの電力がトランスミッター側電源回路に供給されず、トランスミッター側電源回路は作動しない。
トランスミッター側電源回路が電力を供給しないため、電光変換回路、及びトランスミッター側バッファー回路は作動せず、トランスミッター側バッファー回路は、電源立上げ信号を生成しない。
したがって、レシーバーの電源立上げ検知回路に電源立上げ信号が入力しないので、電源立上げ検知回路は検知信号を出力しない。
このため、レシーバー側電源スイッチ回路はオンにならず、外部からの電力がレシーバー側電源回路に供給されない。また、電源立上げ検知回路からレシーバー側電源回路、及びレシーバー側バッファー回路に信号が来ないため、レシーバー側電源回路が電力を供給することは絶対になく、また、レシーバー側バッファー回路が入力したDDC信号を出力することは絶対に無い。
このため、逆接続を行っても、コンピュータからの映像電気信号が、光電変換回路からの信号と相対することは無く、コンピュータ、及び光電変換回路の損傷を防止することができる。
また、モニタ側からのHPD信号を使用しないので、HPD信号を出力しないモニタの接続にも何ら問題なく使用できる。
請求項3に記載の発明は、記レシーバー側電源回路は、外部電源から電力が供給され、かつ前記検知信号入力されているときにのみ前記光電変換回路及び前記レシーバー側バッファー回路に電力を供給する、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載の信号伝送装置の作用を説明する。
請求項3に記載の信号伝送装置では、電源立上げ信号を検知しているときに検知信号がレシーバー側電源回路に出力される。そして、レシーバー側電源回路は、外部より電源が供給され、かつ検知信号を入力しているときにのみ光電変換回路に電力を供給する。
このため、逆接続した場合、レシーバー側電源回路の出力側に、コンピュータ側から何らかの電力が供給された場合であっても、レシーバー側電源回路が作動することは無く、光電変換回路が作動することも無い。
請求項4に記載の発明は、記レシーバー側電源スイッチ回路は、前記レシーバーに接続する外部機器接続用の接続部を介して前記レシーバーに接続する外部機器へ電力を供給する電力供給線を有し、前記検知信号が入力された際に、さらに前記電力供給線を介して前記レシーバーに接続した前記外部機器へ電力供給されるように切り替える、ことを特徴としている。
次に、請求項4に記載の信号伝送装置の作用を説明する。
正規の接続の場合、トランスミッターからの電源立上げ信号がレシーバーに入力すると、電源立上げ信号は、電源立上げ検知回路、及び電力供給スイッチ回路に入力する。
レシーバーの電源立上げ検知回路は、トランスミッターからの電源立上げ信号を検知しているときに検知信号をレシーバー側電源スイッチ回路に出力し、これによりレシーバー側電源スイッチ回路がONとなる。また、電力供給スイッチ回路は、トランスミッターからの電源立上信号を検地しているときのみONとなる。これによって、レシーバーに接続した外部機器へ電力が供給される。
なお、逆接続の場合には、トランスミッター側から電源立ち上げ信号が入力されないので、光電変換回路への電力供給、及び外部機器への電力供給はなされない。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の信号伝送装置において、前記特定の電気信号は、前記トランスミッターの接続部に入力されるDDC5V信号である、ことを特徴としている。
次に、請求項5に記載の信号伝送装置の作用を説明する。
請求項5に記載の信号伝送装置では、トランスミッターに接続されたコンピュータ等から出力されたDDC5V信号が特定の電気信号として用いられる。
以上説明したように本発明の信号伝送装置によれば、光ファイバケーブルと電気ケーブルによって信号を伝送する信号伝送装置において、送信側と受信側とを反対向きに接続した場合の不具合を防止することができる。また、HPD信号が無い場合でも作動可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
図1、及び図2に示すように、本実施形態の信号伝送装置10は、トランスミッター12、レシーバー14、トランスミッター12とレシーバー14とを接続するDVIケーブル16とから構成されている。DVIケーブル16は、複数本の光ファイバーケーブル28、及び複数本の電気ケーブル40を含んでいる。
(トランスミッター)
トランスミッター12は、ホストである図示しないコンピュータの出力端子に接続されるDVIコネクタ18と、外部電源(例えば、ACアダプター。AC100V入力、6.3V出力)の2次側のDC出力プラグを接続するDCinコネクタ20、DDC信号を出力するためのDCCコネクタ22を備えている。
ここで、コンピュータの出力端子からは、DVI信号が出力される。DVI信号には、映像TMDS信号(TMDSデータ、TMDSクロック)、制御信号群(DDC5V、DDCクロック、DDCデータ等)が含まれている。
トランスミッター12には、コンピュータからの映像TMDS信号(電気信号)を入力し、入力した映像TMDS信号(電気信号)を光信号に変換する電光変換回路24を備えている。
電光変換回路24は、光信号(レーザ光)を出射するVCSEL26を備えている。
なお、電光変換回路24のVCSEL26には、光ファイバーケーブル28の一端側が連結されており、光信号は、光ファイバーケーブル28を介してレシーバー14へ伝送される。
また、この電光変換回路24は3.3Vで動作し、後述するトランスミッター第1電源回路34から電力が供給される。
更に、トランスミッター12には、電光変換回路24の他に、ホスト立上げ検知回路30、トランスミッター電源SW回路32、トランスミッター第1電源回路34、トランスミッター第2電源回路36、トランスミッター側バッファー回路38が設けられている。
DCinコネクタ20には、トランスミッター電源SW回路32を介して、トランスミッター第1電源回路34、及びトランスミッター第2電源回路36が接続されている。
ホスト立上げ検知回路30は、ホストから出力される5Vの信号(DDC5V)が入力している間、トランスミッター電源SW回路32をオンさせる電源立上げ信号を出力する。なお、ホストから5Vの信号(DDC5V)が入力していないと、トランスミッター電源SW回路32はオフのままである。
トランスミッター電源SW回路32がオンになると、DCinコネクタ20に接続された図示しない外部電源(ACアダプター)からの6.3Vがトランスミッター第1電源回路34、及びトランスミッター第2電源回路36に供給される。
6.3Vが入力すると、トランスミッター第1電源回路34は電光変換回路24に電力(3.3V)を供給し、トランスミッター第2電源回路36はトランスミッター側バッファー回路38に電力(5V)を供給する。
トランスミッター側バッファー回路38は、トランスミッター第2電源回路36から5Vが供給されることで作動し、ホストから入力したDDC信号を出力すると共に、レシーバー装置電源立上げ信号を生成して出力する。このDDC信号、及びレシーバー装置電源立上げ信号は、電気ケーブル40を介してレシーバー14へ伝送される。
(レシーバー)
レシーバー14は、図示しないモニタの入力端子に接続されるDVIコネクタ42と、外部電源(例えば、ACアダプター。AC100V入力、6.3V出力)の2次側のDC出力プラグを接続するDCinコネクタ44、DDC信号を入力するためのDCCコネクタ46を備えている。
レシーバー14には、光ファイバーケーブル28を介して伝送されたトランスミッター12からの光信号を入力し、入力した光信号(レーザ光)を映像TMDS信号(電気信号)に変換してするモニタ側に出力する光電変換回路48を備えている。なお、光電変換回路48は、光信号を入力するフォトダイオード50を備えている。
また、この電光変換回路24は3.3Vで動作し、後述するレシーバー第1電源回路56から電力が供給される。
更に、レシーバー14には、電光変換回路24の他に、レシーバー装置電源立上げ信号検知回路52、レシーバー電源SW回路54、レシーバー第1電源回路56、レシーバー第2電源回路58、レシーバー側バッファー回路60が設けられている。
DCinコネクタ44には、レシーバー電源SW回路54を介して、レシーバー第1電源回路56、及びレシーバー第2電源回路58が接続されている。
レシーバー装置電源立上げ信号検知回路52は、トランスミッター12から出力された5Vの信号(DDC5V)が入力している間、レシーバー電源SW回路54をオンさせるレシーバー装置電源立上げ信号を出力する。
なお、トランスミッター12から5Vの信号(DDC5V)が入力しないと、レシーバー電源SW回路54はオフのままである。
レシーバー電源SW回路54がオンになると、DCinコネクタ44に接続された図示しない外部電源(ACアダプター)からの6.3Vがレシーバー第1電源回路56、及びレシーバー第2電源回路58に供給される。
レシーバー第1電源回路56は、6.3Vが供給され、かつレシーバー装置電源立上げ信号検知回路52からのレシーバー装置電源立上げ信号が入力したときに光電変換回路48に電力(3.3V)を供給する。
一方、レシーバー第2電源回路58は、6.3Vが供給されたときにレシーバー側バッファー回路60、及びモニタ側に電力(5V)を供給する。
レシーバー側バッファー回路60は、トランスミッター12からのDDC信号が入力する。レシーバー側バッファー回路60は、レシーバー第2電源回路58から5Vが供給され、かつレシーバー装置電源立上げ信号検知回路52からのレシーバー装置電源立上げ信号が入力している間、DDC信号をモニタ側へ出力する。
(作用)
次に、本実施形態の信号伝送装置10の作用を説明する。
先ず、本実施形態の信号伝送装置10を、コンピュータ及びモニタに対して正規の方向で接続した場合を図1に基づいて説明する。
なお、図1において、矢印は信号の伝送方向を示している。
正規の接続では、信号伝送装置10のトランスミッター12がコンピュータ、レシーバー14がモニタに接続される。また、トランスミッター12のDCinコネクタ20、及びレシーバー14のDCinコネクタ44には、図示しない外部電源(ACアダプター)が接続される。
(正規接続時のトランスミッターの作用)
コンピュータから出力された映像TMDS信号は電光変換回路24に入力し、DDC信号はトランスミッター側バッファー回路38に入力し、5Vはホスト立上げ検知回路30に入力する。
コンピュータからの5Vがホスト立上げ検知回路30に入力すると電源立上げ信号が出力され、トランスミッター電源SW回路32がオンになる。
これによって、外部電源からの6.3Vがトランスミッター第1電源回路34、及びトランスミッター第2電源回路36に供給される。
トランスミッター第1電源回路34に6.3Vが入力すると、トランスミッター第1電源回路34が電光変換回路24に3.3Vを供給して電光変換回路24が作動する。
電光変換回路24が作動すると、入力した映像TMDS信号が光信号に変換され、光ファイバケーブルを介してレシーバー14側へ伝送される。
また、トランスミッター第2電源回路36に6.3Vが入力すると、トランスミッター第2電源回路36がトランスミッター側バッファー回路38に5Vを供給してトランスミッター側バッファー回路38が作動する。
トランスミッター側バッファー回路38が作動すると、入力したDDC信号が出力されると共に、レシーバー装置電源立上げ信号が生成され出力される。
これらDDC信号、及びレシーバー装置電源立上げ信号は、電気ケーブル40を介してレシーバー側へ伝送される。
(正規接続時のレシーバー側の作用)
先ず、レシーバー装置電源立上げ信号検知回路52にトランスミッター12からのレシーバー装置電源立上げ信号が入力すると、レシーバー装置電源立上げ信号検知回路52は、レシーバー電源SW回路54、レシーバー第1電源回路56、及びレシーバー側バッファー回路60を作動させるための信号を出力する。
これにより、レシーバー電源SW回路がオンとなり、6.3Vがレシーバー第1電源回路56、及びレシーバー第2電源回路58に供給されてレシーバー第1電源回路56は3.3Vを光電変換回路48に供給し、レシーバー第2電源回路58は5Vをレシーバー側バッファー回路60、及びモニタに供給する。
レシーバー側バッファー回路60は、レシーバー第2電源回路58から5Vの電力を供給され、かつレシーバー装置電源立上げ信号検知回路52から信号を受けることにより作動し、トランスミッター12から入力したDDC信号をモニタに出力する。
また、レシーバー第1電源回路56は、6.3Vが供給され、かつレシーバー装置電源立上げ信号検知回路52から信号を受けることにより、3.3Vを光電変換回路48に供給する。
光電変換回路48に3.3Vが供給されると光電変換回路48が作動し、トランスミッター12から入力した光信号が映像TMDS信号に変換され、映像TMDS信号がモニタ側へ出力される。
このように、コンピュータにトランスミッター12を接続し、モニタにレシーバー14を接続することで、コンピュータから出力された各種信号(映像TMDS信号、DDC信号)を全てモニタに伝送することができる。
(逆接続時の作用)
次に、本実施形態の信号伝送装置10を、コンピュータ及びモニタに対して逆方向に接続した場合を図3に基づき説明する。
なお、図3において、実線は、信号がケーブル、配線等を伝送されている状態を示し、点線は、信号がケーブル、配線等を伝送されていない状態を示している。
逆方向の接続では、信号伝送装置10のレシーバー14がコンピュータ、トランスミッター12がモニタに接続される。
逆接続を行った場合、レシーバー14では、コンピュータからの映像TMDS信号は光電変換回路48に入力し、DDC信号はレシーバー側バッファー回路60に入力し、5Vはレシーバー第2電源回路58、及びレシーバー側バッファー回路60に入力する。
一方、トランスミッター12では、トランスミッター電源SW回路32に外部電源からの6.3Vが入力するが、モニタから出力される信号が無いため、トランスミッター電源SW回路32はオンにならず、トランスミッター第1電源回路34、及びトランスミッター第2電源回路36は作動しない。
トランスミッター第2電源回路36が作動しないため、トランスミッター側バッファー回路38も作動せず、トランスミッター側バッファー回路38はレシーバー装置電源立上げ信号をレシーバー14に送信しない。
したがって、レシーバー14では、レシーバー装置電源立上げ信号検知回路52がレシーバー装置電源立上げ信号を受信しないので、レシーバー装置電源立上げ信号検知回路52は、レシーバー電源SW回路54、及びレシーバー第1電源回路56、及びレシーバー側バッファー回路60を作動させるための信号を出力しない。
このため、レシーバー電源SW回路54はオンにならず、レシーバー第1電源回路56、レシーバー第2電源回路58、及びレシーバー側バッファー回路60は作動しない。
光電変換回路48は、レシーバー第1電源回路56から電力を供給されないため作動せず、コンピュータ側へ何ら信号(電圧)を出力することは無い。
したがって、コンピュータからの映像TMDS信号が、光電変換回路48からの信号と相対するということは無く、コンピュータや光電変換回路48が故障することを防止できる。
なお、レシーバー側バッファー回路60においては、コンピュータから5Vが入力してしまうが、レシーバー装置電源立上げ信号検知回路52からレシーバー側バッファー回路60を作動させるための信号をレシーバー側バッファー回路60は受信しないので、レシーバー側バッファー回路60がコンピュータからの5Vで作動してしまうことは無く、コンピュータから入力したDDC信号を出力することはない。
さらに、レシーバー14では、レシーバー第2電源回路58及びレシーバー第1電源回路56が1次側で接続されており、逆接続の場合、レシーバー第2電源回路58の2次側にコンピュータから5Vが入力してしまうが、レシーバー装置電源立上げ信号検知回路52からレシーバー第1電源回路56を作動させるための信号をレシーバー第1電源回路56は受信しないので、レシーバー第1電源回路56がコンピュータからの5Vで作動して光電変換回路48へ電力を供給することはない。
このように逆接続を行った場合、コンピュータからの各種信号がモニタに伝送されないので、モニタに映像が映し出されないことになる。
したがって、ユーザーが、逆接続に気が付いて、正規の接続に戻すまでの間、レシーバー第1電源回路56、レシーバー第2電源回路58、トランスミッター第1電源回路34、及びトランスミッター第2電源回路36は、それぞれ電力を供給しないので、無駄な電力を消費することが無い。
また、本実施形態では、逆接続時の問題を回避するため、従来品で用いていたHPD信号を用いる必要がない。
したがって、HPD信号の出力されない機器を接続する場合にも、逆接続時の問題を回避することができる。
[他の実施形態]
なお、トランスミッター12、及びレシーバー14は、図8,9に示すような構成とすることもできる。
図8,9に示す例では、トランスミッター12では、DCinコネクタ20に図示しない外部電源(ACアダプター)からの5Vが供給され、トランスミッター側バッファー回路38にはトランスミッター電源SW回路32を介して5Vが供給される。
さらに、トランスミッター電源SW回路32には、トランスミッター電源回路70を介して電光変換回路24に接続されており、トランスミッター電源回路70に5Vが入力すると、トランスミッター電源回路70は電光変換回路24に電力(3.3V)を供給する。
一方、レシーバー14では、DCinコネクタ44に図示しない外部電源(ACアダプター)からの5Vが供給され、レシーバー側バッファー回路60にはレシーバー電源SW回路54を介して5Vが供給される。
レシーバー電源SW回路54は、レシーバー電源回路72を介して光電変換回路48に接続されており、レシーバー電源回路72に5Vが入力するとレシーバー電源回路72は光電変換回路48に電力(3.3V)を供給する。
さらにレシーバー14では、レシーバー電源SW回路54が電源供給SW回路74を介してDVIコネクタ42に接続されている。
そのため外部機器(モニター側)への5V供給ラインであるDDC5Vとレシーバー回路の5V電源とは切り離された状態となり、レシーバー装置電源立上げ信号が入力されることで、コンピュータとモニタとが接続される。
この場合、電力供給SW回路74は、レシーバー装置電源立上げ信号検知回路52からのレシーバー装置電源立上げ信号が入力されないとONしない構成である。
この電力供給SW回路74には逆流防止機能が設けられており、レシーバー装置電源立上げ信号によりONしない限り正逆双方への電流を遮断することができる。
電力供給SW回路74は、具体的には、例えば図10にあるようなMOSFET76を使ったスイッチ回路である。
MOSFET76は、ゲートがレシーバー装置電源立上げ信号検知回路52側に、ソースがレシーバー電源SW回路54側に、ドレインがモニタの入力端子に接続されるDVIコネクタ42側に接続される。
MOSFET76を使ったスイッチ回路とすることにより、逆流防止にもなり、かつON抵抗が小さいので電圧ドロップも小さく整流可能となる。
なお、本実施形態においても、逆差しの場合にはトランスミッター12側からレシーバー装置電源立上げ信号が入力されない限り、光電変換回路48への電力供給およびモニタへの電力供給がなされない。
また、この構成では、レシーバー装置電源立ち上げ信号が入力されない場合、モニター側のDDC5V供給部とレシーバー回路の5VとはMOSFET76により分離されているので、確実に電気的に分離される。
本発明の信号伝送装置を正規の接続としたときの信号の流れを説明するブロック図である。 コンピュータ、モニタ、及び信号伝送装置の接続状態を示すブロック図である。 本発明の信号伝送装置を逆接続としたときの信号の流れを説明するブロック図である。 従来のメタルケーブルを用いた信号の伝送形態を示す説明図である。 従来のDVIケーブルを用いた信号の伝送形態を示す説明図である。 従来のDVIケーブルを示す概略構成図である。 従来のDVIケーブルを逆接続した際の信号の伝送形態を示すブロック図である。 他の実施形態に係る信号伝送装置の概略構成図である。 他の実施形態に係る信号伝送装置とコンピュータ、及びモニタの接続状態を示すブロック図である。 他の実施形態に係る信号伝送装置の電力供給スイッチ回路の回路図である。
符号の説明
10 信号伝送装置
12 トランスミッター
14 レシーバー
16 バッファ回路
24 電光変換回路
28 光ファイバーケーブル
30 ホスト立上げ検知回路
32 トランスミッター電源SW回路
34 トランスミッター第1電源回路
36 トランスミッター第2電源回路
38 トランスミッター側バッファー回路(電源立上げ信号生成手段)
40 電気ケーブル
48 光電変換回路
52 レシーバー装置電源立上げ信号検知回路(電力供給手段)
54 レシーバー電源SW回路(電力供給手段)
56 レシーバー第1電源回路(電力供給手段)
58 レシーバー第2電源回路
60 レシーバー側バッファー回路
74 電力供給スイッチ回路

Claims (5)

  1. 外部機器との接続部を介して入力された複数の電気信号の一部を光信号に変換し、光信号と、光信号に変換していない電気信号とを出力するトランスミッターと、
    一端がトランスミッターに接続され、トランスミッターから出力される電気信号を伝送する電気ケーブルと、
    一端がトランスミッターに接続され、トランスミッターから出力される光信号を伝送する光ファイバケーブルと、
    電気ケーブルの他端、及び光ファイバケーブルの他端が接続され、光ファイバケーブルを介して受信した光信号を電気信号に変換し、光信号を変換して得られた電気信号と、電気ケーブルを介して受信した電気信号とを出力するレシーバーと、
    を備えた信号伝送装置であって、
    前記トランスミッターは、外部電源から電力が供給されている場合に、前記接続部を介して入された映像電気信号を光信号に変換して光ファイバケーブルを介してレシーバー側に送信する電光変換回路と、前記外部電源から電力が供給されている場合に、前記接続部を介して入力された制御電気信号、及びレシーバー側電源立上げ信号を前記レシーバーに出力するトランスミッター側バッファー回路と、前記接続部を介して特定の電気信号が入力されているときに、前記電光変換回路及び前記トランスミッター側バッファー回路に前記外部電源からの電力が供給されるように制御するトランスミッター側電力供給手段と、を備え、
    前記レシーバーは、外部電源から電力が供給されている場合に、前記光ファイバケーブルを介して入力された光信号を映像電気信号に変換する光電変換回路と、前記外部電源から電力が供給されている場合に、前記電気ケーブルを介して入力された制御電気信号を出力するレシーバー側バッファー回路と、前記電気ケーブルを介して入力された前記レシーバー側電源立上げ信号検知されているときに前記光電変換回路及び前記レシーバー側バッファー回路に前記外部電源からの電力が供給されるように制御するレシーバー側電力供給手段と、を備えている、ことを特徴とした信号伝送装置。
  2. 前記トランスミッター側電力供給手段は、記特定の電気信号を検知したときにトランスミッター側電源立上げ信号を出力するホスト立上検知回路と、前記トランスミッター側バッファー回路を作動させる電力、及び前記電光変換回路を作動させる電力を出力するトランスミッター側電源回路と、一端が前記外部電源と接続される端子に接続され、他端が前記トランスミッター側電源回路に接続され、前記トランスミッター側電源立上げ信号が入力された際に、前記外部電源からの電力が前記トランスミッター側電源回路に供給されるように切り替えるトランスミッター側電源スイッチ回路と、を備え、
    前記レシーバー側電力供給手段は、前記電気ケーブルを介して入力された前記レシーバー側電源立上げ信号を検知したときに検知信号を出力する電源立上げ検知回路と、前記レシーバー側バッファー回路を作動させる電力、及び前記光電変換回路を作動させる電力を出力するレシーバー側電源回路と、一端が前記外部電源と接続される端子に接続され、他端が前記レシーバー側電源回路に接続され、前記検知信号が入力された際に、前記外部電源からの電力が前記レシーバー側電源回路に供給されるように切り替えるレシーバー側電源スイッチ回路と、を備えている
    ことを特徴とした請求項1記載の信号伝送装置。
  3. 記レシーバー側電源回路は、外部電源から電力が供給され、かつ前記検知信号入力されているときにのみ前記光電変換回路及び前記レシーバー側バッファー回路に電力を供給することを特徴とする請求項2に記載の信号伝送装置。
  4. 記レシーバー側電源スイッチ回路は、前記レシーバーに接続する外部機器接続用の接続部を介して前記レシーバーに接続する外部機器へ電力を供給する電力供給線を有し、前記検知信号が入力された際に、さらに前記電力供給線を介して前記レシーバーに接続した前記外部機器へ電力供給されるように切り替える請求項2または請求項3記載の信号伝送装置。
  5. 前記特定の電気信号は、前記トランスミッターの接続部に入力されるDDC5V信号であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の信号伝送装置。
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