JP2006308010A - パワートレーンの潤滑装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ディファレンシャルの潤滑を十分に行なう。
【解決手段】 ECUは、各車輪の回転数を検出するステップ(S100)と、ATFの温度THOを検出するステップ(S102)と、エンジン回転数NEを検出するステップ(S104)と、各車輪の回転数が同じでない場合(S106にてNO)、車速が予め定められた車速V(0)より低い場合(S108にてNO)、ATFの油温THOが、予め定められた油温THO(0)より低い場合(S110にてNO)およびエンジン回転数NEが、予め定められた回転数NE(0)より低い場合(S112にてNO)、ディファレンシャル室のATFの油面を高い状態にするステップ(S116)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、パワートレーンの潤滑装置に関し、特に、差動装置を収容する筐体内の潤滑油の油面を調整するパワートレーンの潤滑装置に関する。
従来より、摩擦を低減するため、車両のパワートレーンを構成するディファレンシャル(差動装置)および変速機は、オイルポンプから供給された潤滑油により、強制的に潤滑されるものがある。潤滑油は、オイルパンやディファレンシャルが設けられたディファレンシャル室の下部に溜まる。ディファレンシャル室の下部に溜まった潤滑油は、ディファレンシャルにより攪拌される。たとえば発進時や低油温時などには、潤滑油を攪拌することによりディファレンシャルを潤滑することが必要となるが、高車速時などには潤滑油を攪拌することにより駆動力の損失が大きくなる。そのため、車両の運転状態に応じてディファレンシャル室の下部に溜まった潤滑油の油面を調整することが好ましい。
特開2003−166630号公報(特許文献1)は、ディファレンシャルおよび変速機の潤滑装置を開示する。特許文献1に記載の潤滑装置は、変速機の制御および潤滑のための油圧を発生させるメインポンプと、ディファレンシャル室内のオイルを汲み上げるサブポンプと、リングギヤによって油溜まり中のオイルをはね上げ、掻き上げ潤滑を行なうディファレンシャルとを含む。サブポンプから吐出したオイルの一部は、ディファレンシャルに供給され、ディファレンシャルの強制潤滑が行なわれる。
この公報に記載の潤滑装置によると、メインポンプから変速機に供給されたオイルにより、変速機が潤滑される。また、油溜まりの油面が高い場合は、ディファレンシャルの下側の多くの部分をオイルに浸し、ディファレンシャルに対して充分な量の潤滑油を供給することができる。中高車速走行時の状態では、各ポンプが高速回転し、ディファレンシャル室のオイルすなわち油溜まりが殆ど無くなる。その結果、ディファレンシャルによるオイルの撹拌が生じなくなるので、いわゆる動力の撹拌損失が解消され、車両の燃費が向上もしくは改善される。
特開2003−166630号公報
車両においては、車両の旋回時の他、低ミュー路などで片輪のみがスリップした場合にも左右輪の回転数差が生じる。このような場合にも、ディファレンシャルを十分に潤滑する必要がある。しかしながら、特開2003−166630号公報に記載の潤滑装置においては、スリップ時におけるディファレンシャルの潤滑に関しては、何等考慮されていない。また、油温が低い場合においては、オイルの粘度が高くなるため、ディファレンシャルの強制潤滑が行ない難くなる。しかしながら、特開2003−166630号公報に記載の潤滑装置においては、低油温時におけるディファレンシャルの潤滑に関しては、何等考慮されていない。そのため、ディファレンシャルの潤滑が十分でない場合が起こりうるという問題点があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ディファレンシャルの潤滑を十分に行なうことができるパワートレーンの潤滑装置を提供することである。
第1の発明に係るパワートレーンの潤滑装置は、複数の車輪と、各車輪の回転数を検出するための手段と、各車輪の回転数に基づいて、差動装置を収容する筐体内の潤滑油の油面を調整するための調整手段とを含む。
第1の発明によると、たとえば複数の車輪のうちの少なくともいずれか1つの車輪の回転数が他の車輪の回転数と異なり、左右輪のうちの片輪のみがスリップしたとみなせる場合、差動装置を収容する筐体内の潤滑油の油面が高くされる。これにより、低ミュー路などで片輪のみがスリップし、左右輪の回転数差が生じる場合において、ディファレンシャルを十分に潤滑することができる。そのため、ディファレンシャルの潤滑を十分に行なうことができるパワートレーンの潤滑装置を提供することができる。
第2の発明に係るパワートレーンの潤滑装置においては、第1の発明の構成に加え、調整手段は、複数の車輪のうちの少なくともいずれか1つの車輪の回転数が他の車輪の回転数と異なる場合、各車輪の回転数が一致する場合に比べて、油面を高くするための手段を含む。
第2の発明によると、低ミュー路などで片輪のみがスリップし、左右輪の回転数差が生じる場合において、ディファレンシャルを十分に潤滑することができる。
第3の発明に係るパワートレーンの潤滑装置は、差動装置を潤滑する潤滑油の温度を検出するための手段と、潤滑油の温度に基づいて、差動装置を収容する筐体内の潤滑油の油面を調整するための調整手段とを含む。
第3の発明によると、潤滑油の温度が低い場合は、潤滑油の粘度が高くなるため、オイルポンプからディファレンシャルへ潤滑油を圧送する強制潤滑が行ない難くなる。そのため、潤滑油の温度が低い場合は、高い場合に比べて、潤滑油の油面が高くされる。これにより、ディファレンシャルを潤滑油に浸すことができる。そのため、ディファレンシャルの潤滑を十分に行なうことができるパワートレーンの潤滑装置を提供することができる。
第4の発明に係るパワートレーンの潤滑装置においては、第3の発明の構成に加え、調整手段は、潤滑油の温度が低い場合は、高い場合に比べて、油面を高くするための手段を含む。
第4の発明によると、低油温時にディファレンシャルを十分に潤滑することができる。
第5の発明に係るパワートレーンの潤滑装置は、第1または2の発明の構成に加え、潤滑装置は、車速を検出するための手段と、エンジンの回転数を検出するための手段とをさらに含む。調整手段は、各車輪の回転数に加えて、車速およびエンジンの回転数に基づいて、油面を調整するための手段を含む。
第5の発明によると、たとえば、車速が低い場合は高い場合に比べて、潤滑油の油面が高くされる。また、エンジン回転数が低い場合は高い場合に比べて、潤滑油の油面が高くされる。これにより、低車速時にディファレンシャルを十分に潤滑することができる。そのため、車両停止後に車両が牽引される場合において、ディファレンシャルを十分に潤滑することができる。
第6の発明に係るパワートレーンの潤滑装置は、第3または4の発明の構成に加え、潤滑装置は、車速を検出するための手段と、エンジンの回転数を検出するための手段とをさらに含む。調整手段は、潤滑油の温度に加えて、車速およびエンジンの回転数に基づいて、油面を調整するための手段を含む。
第6の発明によると、たとえば、車速が低い場合は高い場合に比べて、潤滑油の油面が高くされる。また、エンジン回転数が低い場合は高い場合に比べて、潤滑油の油面が高くされる。これにより、低車速時にディファレンシャルを十分に潤滑することができる。そのため、車両停止後に車両が牽引される場合において、ディファレンシャルを十分に潤滑することができる。
第7の発明に係るパワートレーンの潤滑装置においては、第5または6の発明の構成に加え、調整手段は、車速が低い場合は高い場合に比べて油面を高くし、エンジンの回転数が低い場合は高い場合に比べて油面を高くするための手段を含む。
第7の発明によると、車両停止後に車両が牽引される場合において、ディファレンシャルを十分に潤滑することができる。
第8の発明に係るパワートレーンの潤滑装置は、第3または4の発明の構成に加え、潤滑装置は、車両が停止したことを検出するための停止状態検出手段をさらに含む。調整手段は、潤滑油の温度に基づいて、油面を調整し、かつ車両が停止した場合は、走行中に比べて、油面を高くするための手段を含む。
第8の発明によると、車両が停止すると油面が高くされる。これにより、車両を長時間停止した後に再び発進する際などに、ディファレンシャルを十分に潤滑することができる。
第9の発明に係るパワートレーンの潤滑装置においては、第8の発明の構成に加え、停止状態検出手段は、シフトポジションに基づいて車両が停止したことを検出するための手段を含む。
第9の発明によると、シフトポジションに基づいて車両が停止したことが検出される。たとえば、たとえばシフトポジションがパーキングポジションである場合、車両が停止したことが検出される。これにより、車両が停止したことを精度よく検出することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FF(Front engine Front drive)車両である。なお、本実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置を搭載した車両は、FF以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、トランスミッション2000と、トランスミッション2000の一部を構成するプラネタリーギヤユニット3000と、トランスミッション2000の一部を構成する油圧回路4000と、ディファレンシャル5000と、ドライブシャフト6000と、車輪7000と、ECU(Electronic Control Unit)8000とを
含む。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。なお、内燃機関の代わりに外燃機関を用いても良い。また、エンジン1000の代わりに回転電機などを用いてもよい。
トランスミッション2000は、所望のギヤ段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。トランスミッション2000の出力ギヤは、ディファレンシャル5000と噛合っている。プラネタリーギヤユニット3000については、後で詳述する。
ディファレンシャル5000にはドライブシャフト6000がスプライン嵌合などによって連結されている。ドライブシャフト6000を介して、左右の車輪7000に動力が伝達される。
ECU8000には、車速センサ8002と、シフトレバー8004のポジションスイッチ8005と、アクセルペダル8006のアクセル開度センサ8007と、ブレーキペダル8008に設けられたストップランプスイッチ8009と、油温センサ8010と、クランクポジションセンサ8012とがハーネスなどを介して接続されている。
車速センサ8002は、4つの車輪7000のそれぞれに対して設けられている。車速センサ8002は、各車輪7000の回転数を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。また、ECU8000は、車輪7000の回転数から車速を検出する。
シフトレバー8004の位置は、ポジションスイッチ8005により検出され、検出結果を表す信号がECU8000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、トランスミッション2000のギヤ段が自動で形成される。また、運転者の操作に応じて、運転者が任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードを選択できるように構成してもよい。
アクセル開度センサ8007は、アクセルペダル8006の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。ストップランプスイッチ8009は、ブレーキペダル8008のオン/オフ状態を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。なお、ストップランプスイッチ8009の代わりに、ブレーキペダル8008のストローク量を検出するストロークセンサを設けてもよい。油温センサ8010は、トランスミッション2000のATF(Automatic Transmission Fluid)の温度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
クランクポジションセンサ8012は、エンジン1000のクランクシャフト(図示せず)と一体的に回転するタイミングロータ(図示せず)の外周に対向して設けられる。クランクポジションセンサ8012は、タイミングロータの回転に伴ない、パルス信号をECU8000に送信する。ECU8000は、クランクポジションセンサ8012から送信されたパルス信号に基づいて、エンジン回転数を検出する。
ECU8000は、車速センサ8002、ポジションスイッチ8005、アクセル開度センサ8007、ストップランプスイッチ8009、油温センサ8010、クランクポジションセンサ8012などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
図2を参照して、プラネタリーギヤユニット3000について説明する。プラネタリーギヤユニット3000は、クランクシャフトに連結された入力軸3100を有するトルクコンバータ3200に接続されている。プラネタリーギヤユニット3000は、遊星歯車機構の第1セット3300と、遊星歯車機構の第2セット3400と、出力ギヤ3500と、ギヤケース3600に固定されたB1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620およびB3ブレーキ3630と、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650と、ワンウェイクラッチF3660とを含む。
第1セット3300は、シングルピニオン型の遊星歯車機構である。第1セット3300は、サンギヤS(UD)3310と、ピニオンギヤ3320と、リングギヤR(UD)3330と、キャリアC(UD)3340とを含む。
サンギヤS(UD)3310は、トルクコンバータ3200の出力軸3210に連結されている。ピ二オンギヤ3320は、キャリアC(UD)3340に回転自在に支持されている。ピ二オンギヤ3320は、サンギヤS(UD)3310およびリングギヤR(UD)3330と係合している。
リングギヤR(UD)3330は、B3ブレーキ3630によりギヤケース3600に固定される。キャリアC(UD)3340は、B1ブレーキ3610によりギヤケース3600に固定される。
第2セット3400は、ラビニヨ型の遊星歯車機構である。第2セット3400は、サンギヤS(D)3410と、ショートピニオンギヤ3420と、キャリアC(1)3422と、ロングピ二オンギヤ3430と、キャリアC(2)3432と、サンギヤS(S)3440と、リングギヤR(1)(R(2))3450とを含む。
サンギヤS(D)3410は、キャリアC(UD)3340に連結されている。ショートピニオンギヤ3420は、キャリアC(1)3422に回転自在に支持されている。ショートピニオンギヤ3420は、サンギヤS(D)3410およびロングピ二オンギヤ3430と係合している。キャリアC(1)3422は、出力ギヤ3500に連結されている。
ロングピ二オンギヤ3430は、キャリアC(2)3432に回転自在に支持されている。ロングピ二オンギヤ3430は、ショートピニオンギヤ3420、サンギヤS(S)3440およびリングギヤR(1)(R(2))3450と係合している。キャリアC(2)3432は、出力ギヤ3500に連結されている。
サンギヤS(S)3440は、C1クラッチ3640によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。リングギヤR(1)(R(2))3450は、B2ブレーキ3620により、ギヤケース3600に固定され、C2クラッチ3650によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。また、リングギヤR(1)(R(2))3450は、ワンウェイクラッチF3660に連結されており、1速ギヤ段の駆動時に回転不能となる。
図3に、各変速ギヤ段と、各クラッチおよび各ブレーキの作動状態との関係を表した作
動表を示す。「○」は係合を表している。「×」は解放を表している。「◎」はエンジンブレーキ時のみの係合を表している。「△」は駆動時のみの係合を表している。この作動表に示された組合わせで各ブレーキおよび各クラッチを作動させることにより、1速〜6速の前進ギヤ段と、後進ギヤ段が形成される。
図3から明らかなように、C2クラッチ3650は、4速〜6速の前進ギヤ段が形成される場合にのみ係合し、その他のギヤ段が形成される場合は解放する。すなわち、4速〜6速の前進ギヤ段が形成される場合にのみ、C2クラッチ3650の油圧サーボに油圧が供給される。
B2ブレーキ3620と並列にワンウェイクラッチF3660が設けられているため、作動表に「◎」で示されているように、1速ギヤ段(1ST)形成時のエンジン側からの駆動状態(加速時)にはB2ブレーキ3620を係合させる必要は無い。本実施の形態において、ワンウェイクラッチF3660は、1速ギヤ段の駆動時には、リングギヤR(1)(R(2))3450の回転を防止する。エンジンブレーキを利かせる場合、ワンウェイクラッチF3660は、リングギヤR(1)(R(2))3450の回転を防止しない。
図4を参照して、プラネタリーギヤユニット3000およびディファレンシャル5000を収容するギヤケース3600について説明する。
ギヤケース3600に下部には、オイルパン3602が設けられる。ディファレンシャル5000は、ギヤケース3600内のディファレンシャル室3604に収容される。プラネタリーギヤユニット3000およびディファレンシャル5000は、オイルポンプ(図示せず)から送られたATFにより強制潤滑される。
プラネタリーギヤユニット3000に導かれたATFは、プラネタリーギヤユニット3000から落ちて、最終的にはオイルパン3602に溜まる。ディファレンシャル5000に導かれたATFは、ディファレンシャル5000から落ちて、ギヤケース3600内のディファレンシャル室3604の下部に溜まる。ディファレンシャル5000は、オイルポンプからATFが導かれることにより強制潤滑される他、ディファレンシャル室3604に溜まったATFを攪拌することにより潤滑される。
オイルパン3602とディファレンシャル室3604の下部とは、パイプ3606により接続されている。パイプ3606内にはバルブ3608が設けられる。バルブ3608は、ECU8000により制御される。
バルブ3608が開いた状態では、ディファレンシャル室3604の下部に溜まったATFがオイルパン3602に流出する。この場合、オイルパン3602およびディファレンシャル室3604の下部に溜まったATFの油面は、図4において実線で示した位置になる。
一方、バルブ3608が閉じた状態では、ディファレンシャル5000に送られたATFがディファレンシャル室3604の下部に溜まったままとなる。この場合、ディファレンシャル室3604の下部に溜まったATFの油面は、図4において破線で示すように、バルブ3608が開いた状態である場合に比べて高くなる。オイルパン3602に溜まったATFの油面は、図4において破線で示すように、バルブ3608が開いた状態である場合に比べて低くなる。
図5を参照して、本実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置のECU8000が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU8000は、車速センサ8002から送信された信号に基づいて、各車輪7000の回転数を検出する。このとき、ECU8000は、車輪7000の回転数から車速を検出する。
S102にて、ECU8000は、油温センサ8010から送信された信号に基づいて、ATFの温度THOを検出する。S104にて、ECU8000は、クランクポジションセンサ8012から送信された信号に基づいて、エンジン回転数NEを検出する。
S106にて、ECU8000は、各車輪7000の回転数が同じであるか否かを判別する。各車輪7000の回転数が同じである場合(S106にてYES)、処理はS108に移される。そうでない場合(S106にてNO)、処理はS116に移される。
S108にて、ECU8000は、車速が予め定められた車速V(0)以上であるか否かを判別する。車速が予め定められた車速V(0)以上である場合(S108にてYES)、処理はS110に移される。そうでない場合(S108にてNO)、処理はS116に移される。
S110にて、ECU8000は、ATFの油温THOが、予め定められた油温THO(0)以上であるか否かを判別する。ATFの油温THOが、予め定められた油温THO(0)以上である場合(S110にてYES)、処理はS112に移される。そうでない場合(S110にてNO)、処理はS116に移される。
S112にて、ECU8000は、エンジン回転数NEが、予め定められた回転数NE(0)以上であるか否かを判別する。エンジン回転数NEが、予め定められた回転数NE(0)以上である場合(S112にてYES)、処理はS114に移される。そうでない場合(S112にてNO)、処理はS116に移される。
S114にて、ECU8000は、ディファレンシャル室3604に溜まったATFの油面(オイルレベル)を低い状態にする。S116にて、ECU8000は、ディファレンシャル室3604に溜まったATFの油面を高い状態にする。
以上のような構造、およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置のECU8000の動作について説明する。
車両システムの起動中、車速センサ8002から送信された信号に基づいて、各車輪7000の回転数が検出され(S100)、車輪7000の回転数から車速が検出される。また、油温センサ8010から送信された信号に基づいて、ATFの温度THOが検出され(S102)、クランクポジションセンサ8012から送信された信号に基づいて、エンジン回転数NEが検出される(S104)。
各車輪7000の回転数が同じでない場合(S106にてNO)、すなわち、いずれかの車輪の回転数が、他の車輪の回転数と異なる場合、雪道や凍結路などの低ミュー路を走行中であって、車輪がスリップしている状態であるといえる。このような場合、左右輪の回転数差が生じる確率が高い。そのため、バルブ3608が閉じた状態にされて、ディファレンシャル室3604の油面が高い状態にされる(S116)。これにより、左右輪の回転数差が生じる確率が高い状況下において、ディファレンシャルをATFに浸し、ディファレンシャルの潤滑を十分に行なうことができる。
各車輪7000の回転数が同じであっても(S106にてYES)、車速が予め定められた車速V(0)より低い場合(S108にてNO)、ディファレンシャル室3604の油面が高い状態にされる(S116)。これにより、車両停止後に車両が牽引される場合において、ディファレンシャルをATFに浸し、ディファレンシャルの潤滑を十分に行なうことができる。
また、ATFの油温THOが、予め定められた油温THO(0)より低い場合(S110にてNO)、ATFの粘度が高いため、ディファレシャル5000の強制潤滑が行ない難くなる。したがって、車速が予め定められた車速V(0)以上であっても(S108にてYES)ATFの油温THOが、予め定められた油温THO(0)より低い場合(S110にてNO)、ディファレンシャル室3604の油面が高い状態にされる(S116)。これにより、ディファレシャル5000の強制潤滑が行ない難い状況下において、ディファレンシャル5000をATFに浸し、ディファレンシャル5000の潤滑を十分に行なうことができる。
さらに、車速が予め定められた車速V(0)より低い場合と同様に、エンジン回転数NEが、予め定められた回転数NE(0)より低い場合(S112にてNO)、ディファレンシャル室3604の油面が高い状態にされる(S116)。これにより、車両停止後に車両が牽引される場合において、ディファレンシャル5000をATFに浸し、ディファレンシャル5000の潤滑を十分に行なうことができる。
一方、各車輪7000の回転数が同じであり(S106にてYES)、車速が予め定められた車速V(0)以上であり(S108にてYES)、ATFの油温THOが、予め定められた油温THO(0)以上であり(S110にてYES)、エンジン回転数NEが、予め定められた回転数NE(0)以上である場合(S112にてYES)、左右輪の回転数差が生じ難い状況であり、かつディファレンシャル5000の強制潤滑が行ない易い状況であるといえる。すなわち、低ミュー路を走行中でない場合はスリップが発生する確率が低い状況であるといえ、車速が高い場合は車両が旋回する可能性が低い状況であるといえる。また、油温THOが高い場合はATFの粘度が低い状況であるといえる。このような場合、ディファレンシャル室3604の油面が低い状態にされる(S114)。これにより、必要以上にディファレンシャル5000が潤滑されることを抑制することができる。そのため、ディファレンシャル5000がATFを攪拌することによる駆動力の損失を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置のECUは、各車輪の回転数が同じでない場合、ディファレンシャル室の油面を高い状態にする。これにより、雪道や凍結路などの低ミュー路を走行中であって、車輪のスリップが発生し易く、左右輪の回転数差が生じ易い状況において、ディファレンシャルを十分に潤滑することができる。また、ECUは、ATFの油温THOが予め定められた油温THO(0)より低い場合、ディファレンシャル室の油面を高い状態にする。これにより、ATFの粘度が高いためにディファレンシャルの強制潤滑を行ない難い状況において、ディファレンシャルをATFに浸して十分に潤滑することができる。
<第2の実施の形態>
図6を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。前述の第1の実施の形態においては、ディファレンシャル室からオイルパンへのATFの流出を制御することで、ATFの油面を調整していた。本実施の形態においては、オイルパンおよびディファレンシャル室を連結するパイプおよびパイプ内のバルブはなく、ディファレンシャルへのATFの供給量を調整して、ATFの油面を調整する。
その他の構造、処理フローについては、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図6を参照して、本発明の第2の実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置の油圧回路4000について説明する。なお、図6には、油圧回路4000のうち、本発明に関連する一部のみを示す。油圧回路4000は、オイルポンプ4002で発生した油圧を調整して、各クラッチおよびブレーキの油圧サーボに供給する。
オイルポンプ4002は、エンジン1000のクランクシャフトに連結されている。クランクシャフトが回転することにより、オイルポンプ4002が駆動し、油圧を発生する。オイルポンプ4002で発生した油圧は、プライマリレギュレータバルブ(図示せず)により調整され、ライン圧が生成される。ライン圧は、リニアソレノイド(SL)4004に供給される。リニアソレノイド(SL)4004は、ECU8000により制御される。
また、油圧回路4000内を流れるATF(潤滑油)は、潤滑経路(1)4100によりプラネタリーギヤユニット3000の遊星歯車機構(プラネタリギヤ)および各クラッチに導かれ、潤滑経路(2)4200によりディファレンシャル5000に導かれる。
潤滑経路(1)4100は、プラネタリーギヤユニット3000の強制潤滑を行なうために、ギヤケース3600やシャフトなどに設けられた油路から、ATFをプラネタリーギヤユニット3000の遊星歯車機構および各クラッチに導く経路である。
同様に、潤滑経路(2)4200は、ディファレンシャル5000の強制潤滑を行なうために、ギヤケース3600やシャフトなどに設けられた油路から、ATFをディファレンシャル5000に導く経路である。
潤滑経路(1)4100には、油路(1)4301、切り替えバルブ4400および油路(2)4302を介して、油圧回路4000内を流れるATFが流入する。また、潤滑経路(1)4100には、図示しない油路から常時ATFが流入する。
潤滑経路(2)4200には、油路(3)4303から常時ATFが流入する他、油路(1)4301、切り替えバルブ4400および油路(4)4304を介してATFが流入する。
切り替えバルブ4400には、リニアソレノイド(SL)4004により調整された油圧がパイロット圧として供給される。切り替えバルブ4400は、パイロット圧に応じて、油路(1)4301を流れるATFを、油路(2)4302および油路(4)4304に選択的に導く。
パイロット圧が切り替えバルブ4400に供給されている場合、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301と油路(2)4302と連通状態にし、油路(1)4301と油路(4)4304とを遮断状態にする。すなわち、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301を流れるATFを、油路(2)4302のみに導く。
これにより、プラネタリーギヤユニット3000に導かれるATFの量が多くされ、ディファレンシャル5000に導かれるATFの量が少なくされる。そのため、ディファレンシャル室3604に溜まるATFの油面が低い状態になる。
一方、パイロット圧が切り替えバルブ4400に供給されていない場合、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301と油路(4)4304と連通状態にし、油路(1)4301と油路(2)4302とを遮断状態にする。すなわち、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301を流れるATFを、油路(4)4304のみに導く。
これにより、プラネタリーギヤユニット3000に導かれるATFの量が少なくされ、ディファレンシャル5000に導かれるATFの量が多くされる。そのため、ディファレンシャル室3604に溜まるATFの油面が高い状態になる。このようにしても、前述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、切り替えバルブ4400は、どのような形式のバルブでもよく、たとえばスプールバルブやポペットバルブであってもよい。また、パイロット圧を油圧センサなどにより検知し、ソレノイドを用いて電気的に切り替えバルブ4400を切り替えてもよい。
<第3の実施の形態>
図7を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。前述の第2の実施の形態においては、リニアソレノイド(SL)を用いて切り替えバルブを制御していた。本実施の形態においては、切り替えバルブを制御するリニアソレノイドに、C2クラッチの係合圧を調整するリニアソレノイド(SL2)を用いる。
その他の構造については、前述の第2の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図7を参照して、本発明の第3の実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置の油圧回路4000について説明する。なお、図7には、油圧回路4000のうち、本発明に関連する一部のみを示す。
ライン圧は、マニュアルバルブ(図示せず)を介してリニアソレノイド(SL2)4006に供給される。ライン圧がリニアソレノイド(SL2)4006により調整されて、C2クラッチ3650の油圧サーボに供給される。以下、C2クラッチ3650の油圧サーボに供給される油圧をC2圧と記載する。リニアソレノイド(SL2)4004は、4速以上のギヤ段が形成される場合に、C2圧を発生する。
切り替えバルブ4400には、C2圧が供給される。切り替えバルブ4400は、C2圧に応じて、油路(1)4301を流れるATFを、油路(2)4302および油路(4)4304に、選択的に導く。
4速以上のギヤ段が形成されている状態(車速が高い状態)において、C2圧が切り替えバルブ4400に供給されている場合、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301と油路(2)4302と連通状態にし、油路(1)4301と油路(4)4304とを遮断状態にする。すなわち、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301を流れるATFを、油路(2)4302のみに導く。
これにより、プラネタリーギヤユニット3000に導かれるATFの量が多くされ、ディファレンシャル5000に導かれるATFの量が少なくされる。そのため、ディファレンシャル室3604に溜まるATFの油面が低い状態になる。
一方、3速以下のギヤ段が形成されている状態(車速が低い状態)において、C2圧が切り替えバルブ4400に供給されていない場合、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301と油路(4)4304と連通状態にし、油路(1)4301と油路(2)4302とを遮断状態にする。すなわち、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301を流れるATFを、油路(4)4304のみに導く。
これにより、プラネタリーギヤユニット3000に導かれるATFの量が少なくされ、ディファレンシャル5000に導かれるATFの量が多くされる。そのため、ディファレンシャル室3604に溜まるATFの油面が高い状態になる。
このように構成すれば、油温に応じて油面を調整することはできないが、車速に応じて油面を調整することができる。このとき、変速のために設けられている既存のリニアソレノイド(SL2)4006を用いて切り替えバルブ4400を制御するので、別途新たなリニアソレノイドを設ける必要がない。これにより、部品点数の増加を抑制することができる。そのため、部品点数の増加に伴なう消費エネルギの増加や、コスト増大を抑制することができる。
<第4の実施の形態>
図8を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。前述の第1〜第3の実施の形態においては、各車輪の回転数、ATFの油温THO、車速Vおよびエンジン回転数NEに基づいて、ディファレンシャル室3604の油面を調整していた。本実施の形態においては、各車輪の回転数、ATFの油温THO、車速Vおよびエンジン回転数NEの代わりに、もしくはそれらに加えて、車両が停止状態であるか否かに基づいて、油面が調整される。
その他の構造については、前述の第1〜第3のいずれかの実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図8を参照して、本実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置のECU8000が実行するプログラムの制御構造について説明する。
S200にて、ECU8000は、車速が「0」であるか否かを判別する。車速が「0」である場合(S200にてYES)、処理はS202に移される。そうでない場合(S200にてNO)、この処理は終了する。
S202にて、ECU8000は、シフトポジション(シフトレバー8004の位置)がパーキングポジションであるか否かを判別する。シフトポジションがパーキングポジションである場合(S202にてYES)、処理はS204に移される。そうでない場合(S202にてNO)、処理はS206に移される。
S204にて、ECU8000は、ディファレンシャル室3604に溜まったATFの油面を高い状態にする。S206にて、ECU8000は、ディファレンシャル室3604に溜まったATFの油面を少し高い状態(シフトポジションがパーキングポジションである場合よりも低い状態)にする。
以上のような構造、およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置のECU8000の動作について説明する。
車速Vが「0」であり(S200にてYES)、かつシフトポジションがパーキングポジションである場合(S202にてYES)、車両が停止状態であるといえる。この場合、ディファレンシャル室3604の油面が走行中よりも高い状態にされる(S204)。
これにより、車両停止後に車両が牽引される場合や、低油温時における発進時において、確実にディファレンシャルをATFに浸し、ディファレンシャルの潤滑を十分に行なうことができる。
また、車速Vが「0」である場合において(S200にてYES)、かつシフトポジションがパーキングポジションにない場合(S202にてNO)、車両が完全に停止状態にあるとはいえない。この場合、ディファレンシャル室3604の油面が走行中よりも少し高く、シフトポジションがパーキングポジションである場合よりも低い状態にされる(S206)。
これにより、車両停止後に車両が牽引される場合や、低油温時における発進時において、ディファレンシャルをATFに浸し、ディファレンシャルの潤滑を十分に行なうとともに、ディファレンシャル5000がATFを攪拌することによる駆動力の損失を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置のECUは、車両が停止状態であるといえる場合、ディファレンシャル室の油面を高くする。これにより、車両停止後に車両が牽引される場合や、低油温時における発進時において、ディファレンシャルをATFに浸し、ディファレンシャルの潤滑を十分に行なうことができる。
なお、発進後、車輪の回転数差がない場合(高μ路走行時)や、油温THOが高くなった場合に、ディファレンシャル室の油面を低い状態に戻すようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置を搭載した車両の概要を示す図である。 プラネタリーギヤユニットを示すスケルトン図である。 各ギヤ段と、各ブレーキおよび各クラッチの対応を表した作動表を示す図である。 ギヤケースを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置のECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置の油圧回路を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置の油圧回路を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置のECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
1000 エンジン、2000 トランスミッション、3000 プラネタリーギヤユニット、3600 ギヤケース、3602 オイルパン、3604 ディファレンシャル室、3606 パイプ、3608 バルブ、4000 油圧回路、4002 オイルポンプ、4004 リニアソレノイド(SL)、4006 リニアソレノイド(SL2)、4100,4200 潤滑経路、4301,4302,4303,4304 油路、4400 切り替えバルブ、5000 ディファレンシャル、7000 車輪、8002 車速センサ、8010 油温センサ、8012 クランクポジションセンサ。

Claims (9)

  1. 複数の車輪と、
    各前記車輪の回転数を検出するための手段と、
    各前記車輪の回転数に基づいて、差動装置を収容する筐体内の潤滑油の油面を調整するための調整手段とを含む、パワートレーンの潤滑装置。
  2. 前記調整手段は、前記複数の車輪のうちの少なくともいずれか1つの車輪の回転数が他の車輪の回転数と異なる場合、各前記車輪の回転数が一致する場合に比べて、前記油面を高くするための手段を含む、請求項1に記載のパワートレーンの潤滑装置。
  3. 差動装置を潤滑する潤滑油の温度を検出するための手段と、
    前記潤滑油の温度に基づいて、前記差動装置を収容する筐体内の潤滑油の油面を調整するための調整手段とを含む、パワートレーンの潤滑装置。
  4. 前記調整手段は、前記潤滑油の温度が低い場合は、高い場合に比べて、前記油面を高くするための手段を含む、請求項3に記載のパワートレーンの潤滑装置。
  5. 前記潤滑装置は、
    車速を検出するための手段と、
    エンジンの回転数を検出するための手段とをさらに含み、
    前記調整手段は、各前記車輪の回転数に加えて、前記車速および前記エンジンの回転数に基づいて、前記油面を調整するための手段を含む、請求項1または2に記載のパワートレーンの潤滑装置。
  6. 前記潤滑装置は、
    車速を検出するための手段と、
    エンジンの回転数を検出するための手段とをさらに含み、
    前記調整手段は、前記潤滑油の温度に加えて、前記車速および前記エンジンの回転数に基づいて、前記油面を調整するための手段を含む、請求項3または4に記載のパワートレーンの潤滑装置。
  7. 前記調整手段は、前記車速が低い場合は高い場合に比べて前記油面を高くし、前記エンジンの回転数が低い場合は高い場合に比べて前記油面を高くするための手段を含む、請求項5または6に記載のパワートレーンの潤滑装置。
  8. 前記潤滑装置は、車両が停止したことを検出するための停止状態検出手段をさらに含み、
    前記調整手段は、前記潤滑油の温度に基づいて、前記油面を調整し、かつ前記車両が停止した場合は、走行中に比べて、前記油面を高くするための手段を含む、請求項3または4に記載のパワートレーンの潤滑装置。
  9. 前記停止状態検出手段は、シフトポジションに基づいて前記車両が停止したことを検出するための手段を含む、請求項8に記載のパワートレーンの潤滑装置。
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