JP4517807B2 - パワートレーンの潤滑装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パワートレーンの潤滑装置に関し、特に、差動装置および変速機を共通の潤滑油により潤滑するパワートレーンの潤滑装置に関する。
従来より、摩擦を低減するため、車両のパワートレーンを構成するディファレンシャル(差動装置)および変速機は、オイルポンプから供給された潤滑油により、強制的に潤滑されるものがある。潤滑油は、オイルパンやディファレンシャルが設けられたディファレンシャル室の下部に溜まる。ディファレンシャル室の下部に溜まった潤滑油は、ディファレンシャルにより攪拌される。たとえば発進時や低油温時などには、潤滑油を攪拌することによりディファレンシャルを潤滑することが必要となるが、高車速時などには潤滑油を攪拌することにより駆動力の損失が大きくなる。そのため、車両の運転状態に応じてディファレンシャル室の下部に溜まった潤滑油の油面を調整することが好ましい。
特開2003−166630号公報(特許文献1)は、ディファレンシャルおよび変速機の潤滑装置を開示する。特許文献1に記載の潤滑装置は、変速機の制御および潤滑のための油圧を発生させるメインポンプと、ディファレンシャル室内のオイルを汲み上げるサブポンプと、リングギヤによって油溜まり中のオイルをはね上げ、掻き上げ潤滑を行なうディファレンシャルとを含む。サブポンプから吐出したオイルの一部は、ディファレンシャルに供給され、ディファレンシャルの強制潤滑が行なわれる。
この公報に記載の潤滑装置によると、メインポンプから変速機に供給されたオイルにより、変速機が潤滑される。また、油溜まりの油面が高い場合は、ディファレンシャルの下側の多くの部分をオイルに浸し、ディファレンシャルに対して充分な量の潤滑油を供給することができる。中高車速走行時の状態では、各ポンプが高速回転し、ディファレンシャル室のオイルすなわち油溜まりが殆ど無くなる。その結果、ディファレンシャルによるオイルの撹拌が生じなくなるので、いわゆる動力の撹拌損失が解消され、車両の燃費が向上もしくは改善される。
特開2003−166630号公報
しかしながら、特開2003−166630号公報に記載の潤滑装置においては、メインポンプの他、サブポンプが設けられている。サブポンプは、エンジンの駆動力あるは電力により駆動される。そのため、サブポンプの駆動に伴なう燃費悪化や、コスト増大を招くおそれがあるという問題点があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、燃費悪化やコスト増大を抑制しつつ、差動装置に供給される潤滑油の量を調整することができるパワートレーンの潤滑装置を提供することである。
第1の発明に係るパワートレーンの潤滑装置は、差動装置と、調圧装置から供給される制御油圧により変速を行なう変速機とを含むパワートレーンを潤滑する。この潤滑装置は、潤滑油を供給するための供給手段と、差動装置へ潤滑油を導く差動装置潤滑経路と、変速機へ潤滑油を導く変速機潤滑経路と、供給手段に接続された経路から潤滑油が流入し、差動装置潤滑経路および変速機潤滑経路に潤滑油が流出するように設けられ、調圧装置から供給される制御油圧を用いて、差動装置潤滑経路へ供給される潤滑油の量および変速機潤滑経路へ供給される潤滑油の量を調整するための調整手段とを含む。
第1の発明によると、変速機の変速に用いられる制御油圧により、差動装置潤滑経路へ供給される潤滑油の量および変速機潤滑経路へ供給される潤滑油の量が調整される。これにより、差動装置および変速機に共通の供給手段から潤滑油を供給しつつ、差動装置および変速機に供給される潤滑油の量を調整することができる。そのため、部品点数の増加を抑制し、部品点数の増加による消費エネルギの増加およびコスト増大を抑制することができる。その結果、燃費悪化やコスト増大を抑制しつつ、差動装置に供給される潤滑油の量を調整することができるパワートレーンの潤滑装置を提供することができる。
第2の発明に係るパワートレーンの潤滑装置においては、第1の発明の構成に加え、調整手段は、調圧装置から制御油圧が供給されている場合は、制御油圧が供給されていない場合に比べて、差動装置へ導かれる潤滑油の量が少なくなるように、かつ変速機へ導かれる潤滑油の量が多くなるように、潤滑油の量を調整する。
第2の発明によると、調圧装置から調整手段に制御油圧が供給されると、制御油圧が供給されていない場合に比べて、差動装置へ導かれる潤滑油の量が少なくされ、かつ変速機へ導かれる潤滑油の量が多くされる。これにより、差動装置が収容されている部分に溜まる潤滑油の油面を低下させることができる。そのため、差動装置が潤滑油を攪拌することを抑制し、駆動力の損失を抑制することができる。
第3の発明に係るパワートレーンの潤滑装置においては、第2の発明の構成に加え、調整手段は、調圧装置から制御油圧が供給されている場合は、供給手段と変速機潤滑経路とを連通状態にするとともに、供給手段と差動装置潤滑経路とを遮断状態にし、制御油圧が供給されていない場合は、供給手段と差動装置潤滑経路とを連通状態にするとともに、供給手段と変速機潤滑経路とを遮断状態にする。
第3の発明によると、調圧装置から調整手段に制御油圧が供給されると、供給手段と変速機潤滑経路とが連通状態にされ、供給手段と差動装置潤滑経路とが遮断状態にされる。これにより、調圧装置から調整手段に制御油圧が供給された場合は、差動装置へ導かれる潤滑油の量を少なくし、差動装置が収容されている部分に溜まる潤滑油の油面を低下させることができる。そのため、差動装置が潤滑油を攪拌することを抑制し、駆動力の損失を抑制することができる。一方、制御油圧が供給されていない場合は、供給手段と差動装置潤滑経路とが連通状態にされ、供給手段と変速機潤滑経路とが遮断状態にされる。これにより、差動装置へ導かれる潤滑油の量を多くし、差動装置が収容されている部分に溜まる潤滑油の油面を上昇させることができる。そのため、差動装置を十分に潤滑することができる。
第4の発明に係るパワートレーンの潤滑装置においては、第2または第3の発明の構成に加え、変速機は、予め定められた離散的な変速比に対応する変速段を用いて変速を行なう。調圧装置は、変速機が予め定められた変速比以下の変速段を構成している場合に調整手段に制御油圧を供給する。
第4の発明によると、変速機が予め定められた変速比以下の変速段を構成する場合に、調圧装置が調整手段に油圧を供給する。これにより、予め定められた変速比以下の変速段が形成されるような高車速時に、差動装置が収容されている部分に溜まる潤滑油の油面を低下させることができる。そのため、高車速時に差動装置が潤滑油を攪拌することを抑制し、駆動力の損失を抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FF(Front engine Front drive)車両である。なお、本実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置を搭載した車両は、FF以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、トランスミッション2000と、トランスミッション2000の一部を構成するプラネタリーギヤユニット3000と、トランスミッション2000の一部を構成する油圧回路4000と、ディファレンシャル5000と、ドライブシャフト6000と、前輪7000と、ECU(Electronic Control Unit)8000とを含む。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。なお、内燃機関の代わりに外燃機関を用いても良い。また、エンジン1000の代わりに回転電機などを用いてもよい。
トランスミッション2000は、所望のギヤ段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。トランスミッション2000の出力ギヤは、ディファレンシャル5000と噛合っている。プラネタリーギヤユニット3000および油圧回路4000については、後で詳述する。
ディファレンシャル5000にはドライブシャフト6000がスプライン嵌合などによって連結されている。ドライブシャフト6000を介して、左右の前輪7000に動力が伝達される。
ECU8000には、車速センサ8002と、シフトレバー8004のポジションスイッチ8005と、アクセルペダル8006のアクセル開度センサ8007と、ブレーキペダル8008に設けられたストップランプスイッチ8009と、油温センサ8010とがハーネスなどを介して接続されている。
車速センサ8002は、ドライブシャフト6000の回転数から車両の車速を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。シフトレバー8004の位置は、ポジションスイッチ8005により検出され、検出結果を表す信号がECU8000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、トランスミッション2000のギヤ段が自動で形成される。また、運転者の操作に応じて、運転者が任意のギヤ段を選択できるマ
ニュアルシフトモードを選択できるように構成してもよい。
アクセル開度センサ8007は、アクセルペダル8006の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。ストップランプスイッチ8009は、ブレーキペダル8008のオン/オフ状態を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。なお、ストップランプスイッチ8009の代わりに、ブレーキペダル8008のストローク量を検出するストロークセンサを設けてもよい。油温センサ8010は、トランスミッション2000のATF(Automatic Transmission Fluid)の温度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
ECU8000は、車速センサ8002、ポジションスイッチ8005およびアクセル開度センサ8007、ストップランプスイッチ8009、油温センサ8010などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
図2を参照して、プラネタリーギヤユニット3000について説明する。プラネタリーギヤユニット3000は、クランクシャフトに連結された入力軸3100を有するトルクコンバータ3200に接続されている。プラネタリーギヤユニット3000は、遊星歯車機構の第1セット3300と、遊星歯車機構の第2セット3400と、出力ギヤ3500と、ギヤケース3600に固定されたB1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620およびB3ブレーキ3630と、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650と、ワンウェイクラッチF3660とを含む。
第1セット3300は、シングルピニオン型の遊星歯車機構である。第1セット3300は、サンギヤS(UD)3310と、ピニオンギヤ3320と、リングギヤR(UD)3330と、キャリアC(UD)3340とを含む。
サンギヤS(UD)3310は、トルクコンバータ3200の出力軸3210に連結されている。ピ二オンギヤ3320は、キャリアC(UD)3340に回転自在に支持されている。ピ二オンギヤ3320は、サンギヤS(UD)3310およびリングギヤR(UD)3330と係合している。
リングギヤR(UD)3330は、B3ブレーキ3630によりギヤケース3600に固定される。キャリアC(UD)3340は、B1ブレーキ3610によりギヤケース3600に固定される。
第2セット3400は、ラビニヨ型の遊星歯車機構である。第2セット3400は、サンギヤS(D)3410と、ショートピニオンギヤ3420と、キャリアC(1)3422と、ロングピ二オンギヤ3430と、キャリアC(2)3432と、サンギヤS(S)3440と、リングギヤR(1)(R(2))3450とを含む。
サンギヤS(D)3410は、キャリアC(UD)3340に連結されている。ショートピニオンギヤ3420は、キャリアC(1)3422に回転自在に支持されている。ショートピニオンギヤ3420は、サンギヤS(D)3410およびロングピ二オンギヤ3430と係合している。キャリアC(1)3422は、出力ギヤ3500に連結されている。
ロングピ二オンギヤ3430は、キャリアC(2)3432に回転自在に支持されている。ロングピ二オンギヤ3430は、ショートピニオンギヤ3420、サンギヤS(S)3440およびリングギヤR(1)(R(2))3450と係合している。キャリアC(
2)3432は、出力ギヤ3500に連結されている。
サンギヤS(S)3440は、C1クラッチ3640によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。リングギヤR(1)(R(2))3450は、B2ブレーキ3620により、ギヤケース3600に固定され、C2クラッチ3650によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。また、リングギヤR(1)(R(2))3450は、ワンウェイクラッチF3660に連結されており、1速ギヤ段の駆動時に回転不能となる。
図3に、各変速ギヤ段と、各クラッチおよび各ブレーキの作動状態との関係を表した作動表を示す。「○」は係合を表している。「×」は解放を表している。「◎」はエンジンブレーキ時のみの係合を表している。「△」は駆動時のみの係合を表している。この作動表に示された組合わせで各ブレーキおよび各クラッチを作動させることにより、1速〜6速の前進ギヤ段と、後進ギヤ段が形成される。
図3から明らかなように、C2クラッチ3650は、4速〜6速の前進ギヤ段が形成される場合にのみ係合し、その他のギヤ段が形成される場合は解放する。すなわち、4速〜6速の前進ギヤ段が形成される場合にのみ、C2クラッチ3650の油圧サーボに油圧が供給される。
B2ブレーキ3620と並列にワンウェイクラッチF3660が設けられているため、作動表に「◎」で示されているように、1速ギヤ段(1ST)形成時のエンジン側からの駆動状態(加速時)にはB2ブレーキ3620を係合させる必要は無い。本実施の形態において、ワンウェイクラッチF3660は、1速ギヤ段の駆動時には、リングギヤR(1)(R(2))3450の回転を防止する。エンジンブレーキを利かせる場合、ワンウェイクラッチF3660は、リングギヤR(1)(R(2))3450の回転を防止しない。
図4を参照して、油圧回路4000について説明する。なお、図4には、油圧回路4000のうち、本発明に関連する一部のみを示す。油圧回路4000は、オイルポンプ4002で発生した油圧を調整して、各クラッチおよびブレーキの油圧サーボに供給する。
オイルポンプ4002は、エンジン1000のクランクシャフトに連結されている。クランクシャフトが回転することにより、オイルポンプ4002が駆動し、油圧を発生する。オイルポンプ4002で発生した油圧は、プライマリレギュレータバルブ(図示せず)により調整され、ライン圧が生成される。
ライン圧は、マニュアルバルブ(図示せず)を介してリニアソレノイド(SL2)4004に供給される。ライン圧がリニアソレノイド(SL2)4004により調整されて、C2クラッチ3650の油圧サーボに供給される。以下、C2クラッチ3650の油圧サーボに供給される油圧をC2圧と記載する。
また、油圧回路4000内を流れるATF(潤滑油)は、潤滑経路(1)4100によりプラネタリーギヤユニット3000の遊星歯車機構(プラネタリギヤ)および各クラッチに導かれ、潤滑経路(2)4200によりディファレンシャル5000に導かれる。
潤滑経路(1)4100は、プラネタリーギヤユニット3000の強制潤滑を行なうために、ギヤケース3600やシャフトなどに設けられた油路から、ATFをプラネタリーギヤユニット3000の遊星歯車機構および各クラッチに導く経路である。
同様に、潤滑経路(2)4200は、ディファレンシャル5000の強制潤滑を行なうために、ギヤケース3600やシャフトなどに設けられた油路から、ATFをディファレンシャル5000に導く経路である。
プラネタリーギヤユニット3000に導かれたATFは、プラネタリーギヤユニット3000から落ちて、最終的にはオイルパン(図示せず)に溜まる。ディファレンシャル5000に導かれたATFは、ディファレンシャル5000から落ちて、ギヤケース3600内のディファレンシャル室(図示せず)の下部に溜まる。ディファレンシャル5000は、潤滑経路(2)4200からATFが導かれることにより強制潤滑される他、ディファレンシャル室に溜まったATFを攪拌することにより潤滑される。
潤滑経路(1)4100には、油路(1)4301、切り替えバルブ4400および油路(2)4302を介して、油圧回路4000内を流れるATFが流入する。また、潤滑経路(1)4100には、図示しない油路から常時ATFが流入する。
潤滑経路(2)4200には、油路(3)4303から常時ATFが流入する他、油路(1)4301、切り替えバルブ4400および油路(4)4304を介してATFが流入する。
切り替えバルブ4400には、C2圧が供給される。切り替えバルブ4400は、C2圧に応じて、油路(1)4301を流れるATFを、油路(2)4302および油路(4)4304に、選択的に導く。
C2圧が切り替えバルブ4400に供給されている場合、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301と油路(2)4302と連通状態にし、油路(1)4301と油路(4)4304とを遮断状態にする。すなわち、切り替えバルブ4400は、オイルポンプ4002と油路(2)4302と連通状態にし、オイルポンプ4002と油路(4)4304とを遮断状態にする。これにより、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301を流れるATFを、油路(2)4302のみに導く。
一方、C2圧が切り替えバルブ4400に供給されていない場合、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301と油路(4)4304と連通状態にし、油路(1)4301と油路(2)4302とを遮断状態にする。すなわち、切り替えバルブ4400は、オイルポンプ4002と油路(4)4304と連通状態にし、オイルポンプ4002と油路(2)4302とを遮断状態にする。これにより、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301を流れるATFを、油路(2)4302のみに導く。
なお、切り替えバルブ4400は、どのような形式のバルブでもよく、たとえばスプールバルブやポペットバルブであってもよい。また、C2圧を油圧センサなどにより検知し、ソレノイドを用いて電気的に切り替えバルブ4400を切り替えてもよい。
以上のような構造に基づく、本実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置の動作について説明する。
たとえば車両の停車時など、4速以上のギヤ段が形成されていないため、C2圧が発生していない場合、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301を流れるATFを、油路(4)4304のみに導く。
これにより、プラネタリーギヤユニット3000に導かれるATFの量が少なくされ、ディファレンシャル5000に導かれるATFの量が多くされる。そのため、ディファレンシャル室に溜まるATFの油面が上昇し、ディファレンシャル5000を十分にATFに浸すことができる。その結果、ディファレンシャル5000が十分に潤滑される。
一方、高車速時などに4速以上のギヤ段が形成されている場合、ECU8000からの制御信号に基づき、リニアソレノイド(SL2)4004が、C2圧を発生する。C2圧は、C2クラッチ3650の油圧サーボの他、切り替えバルブ4400に供給される。この場合、切り替えバルブ4400は、油路(1)4301を流れるATFを、油路(2)4302のみに導く。
これにより、プラネタリーギヤユニット3000に導かれるATFの量が多くされ、ディファレンシャル5000に導かれるATFの量が少なくされる。そのため、ディファレンシャル室に溜まるATFの油面を低下させ、ディファレンシャル5000によるATFの攪拌を抑制することができる。その結果、ATFの攪拌による駆動力の損失を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置のプラネタリーギヤユニットおよびディファレンシャルには、共通のオイルポンプから供給されたATFが導かれる。切り替えバルブは、トランスミッションが4速以上のギヤ段を形成する場合に発生されるC2圧に応じて、油路(1)を流れるATFを、油路(2)および油路(4)に、選択的に導く。これにより、ディファレンシャルにATFを導く専用のオイルポンプなどを新たに設けることなく、プラネタリーギヤユニットおよびディファレンシャルに供給されるATFの量を調整することができる。そのため、部品点数の増加を抑制することができる。その結果、部品点数の増加に伴なう消費エネルギの増加や、コスト増大を抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係るパワートレーンの潤滑装置を搭載した車両の概要を示す図である。 プラネタリーギヤユニットを示すスケルトン図である。 各ギヤ段と、各ブレーキおよび各クラッチの対応を表した作動表を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における油圧回路の一部を示す図である。
符号の説明
1000 エンジン、2000 トランスミッション、3000 プラネタリーギヤユニット、4000 油圧回路、4002 オイルポンプ、4004 リニアソレノイド(SL2)、4100,4200 潤滑経路、4301,4302,4303,4304 油路、4400 切り替えバルブ、5000 ディファレンシャル。

Claims (2)

  1. 差動装置と、調圧装置から供給される制御油圧により変速を行なう変速機とを含むパワートレーンの潤滑装置であって、
    潤滑油を供給するための供給手段と、
    前記差動装置へ潤滑油を導く差動装置潤滑経路と、
    前記変速機へ潤滑油を導く変速機潤滑経路と、
    前記供給手段に接続された経路から潤滑油が流入し、前記差動装置潤滑経路および前記変速機潤滑経路に潤滑油が流出するように設けられ、前記調圧装置から供給される制御油圧を用いて、前記差動装置潤滑経路へ供給される潤滑油の量および前記変速機潤滑経路へ供給される潤滑油の量を調整するための調整手段とを含み、
    前記調整手段は、前記調圧装置から前記制御油圧が供給されている場合は、前記制御油圧が供給されていない場合に比べて、前記差動装置へ導かれる潤滑油の量が少なくなるように、かつ前記変速機へ導かれる潤滑油の量が多くなるように、潤滑油の量を調整し、
    前記変速機は、予め定められた離散的な変速比に対応する変速段を用いて変速を行ない、
    前記調圧装置は、前記変速機が予め定められた変速比以下の変速段を構成している場合に前記調整手段に前記制御油圧を供給する、パワートレーンの潤滑装置。
  2. 前記調整手段は、前記調圧装置から前記制御油圧が供給されている場合は、前記供給手段と前記変速機潤滑経路とを連通状態にするとともに、前記供給手段と前記差動装置潤滑経路とを遮断状態にし、前記制御油圧が供給されていない場合は、前記供給手段と前記差動装置潤滑経路とを連通状態にするとともに、前記供給手段と前記変速機潤滑経路とを遮断状態にする、請求項に記載のパワートレーンの潤滑装置。
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