JP2020008110A - 回転部潤滑装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図8は、従来例としての回転部潤滑装置100の構成を説明するための図である。
オイルポンプは、例えば内接歯車式のオイルポンプとされ、内歯車に連結された駆動シャフト101と、駆動シャフト101に連結された駆動ギヤ102とを有している。駆動ギヤ102には、エンジン等の動力源により回転駆動される入力シャフト103からの動力がチェーン104を介して伝達される。これにより駆動ギヤ102が回転駆動されてオイルポンプがポンプ動作を行う。
図9では、低回転時に理想的な油面高さH1と高回転時に理想的な油面高さH2とを例示している。
このため油量を低回転時と高回転時との双方で適正化することが困難とされる。
図1は、回転部潤滑装置1の構成例を説明するための図であり、回転部潤滑装置1を車両の前後方向における所定位置で垂直方向に切断した際のカットモデルを示している。また、図2は、排油調整部3における可動部材4を取り付けるための取込部21近傍の構成例を示した図である。
ここで、回転部潤滑装置1が設けられるオイルポンプは、例えば内接歯車式のオイルポンプとされ、内歯車に連結された駆動シャフト101と、駆動シャフト101に連結された駆動ギヤ102とを有している。駆動ギヤ102には、車両が有するエンジン等の動力源からの動力を受けて回転する入力シャフト103からの動力がチェーン104を介して伝達される。これにより駆動ギヤ102が回転駆動されてオイルポンプがポンプ動作を行う。
本例では、入力シャフト103、駆動シャフト101、及び駆動ギヤ102の回転軸は車両の前後方向に略平行とされている。入力シャフト103の回転方向は図1に示す正面視(車両前方側から後方側に向く視点)で時計回り方向とされ、従って駆動シャフト101及び駆動ギヤ102の回転方向も時計回り方向とされる。
ケース2は、内部空間が貯留室105として形成され、貯留室105には、駆動シャフト101の一部及び駆動ギヤ102と、入力シャフト103の一部と、チェーン104とが配置されている。貯留室105は、給油孔106から供給される潤滑油を貯留し、駆動シャフト101、駆動ギヤ102、入力シャフト103、及びチェーン104で構成される回転部108の少なくとも一部を油没させる。本例では、貯留室105は、少なくとも駆動ギヤ102の下端部を油没させることが可能に構成されている。
取込孔41は、本体部40における外周寄りとなる位置に形成されている。
受油部42は、本体部40の径方向に平行な面に対して厚み方向が直交している。これにより、後述するように回転部18が貯留された潤滑油を掻き上げたとき、飛散される潤滑油についての受油面積が大きくなるように図られている。
規制凸部43は、本例では、突出方向が受油部42とは逆向きとされている。
また本例において、可動部材4は、回転部108の右側、具体的には駆動ギヤ102の右側に配置されている。後の説明から理解されるように、可動部材4を回転部108の右側、左側の何れに位置させるかは、回転部108の回転方向に依る。
なお、可動部材4の取り付けに係る構成については以降で改めて説明する。
本例では、第一規制部23、第二規制部24は、共に可動部材4における規制凸部43に対するストッパとして設けられており、規制凸部43が当接することで可動部材4の動き(回転角)を規制する。
これら第一規制部23、第二規制部24は、本例では壁部20の一部を前方に突出させた凸部として形成されている。このため、可動部材4の動きを規制するにあたり、追加部品を設けることが不要とされている。
連絡溝22の下端部には排油孔107が形成されている。連絡溝22は、可動部材4における取込孔41から取り込まれた潤滑油を排油孔107に導くための溝部として機能する。
また、図4は、図3に示すA−A’断面の断面図を、図5は図3に示すB−B’断面の断面図をそれぞれ示している。
また、可動部材4の本体部40において、係止凸部40bの内周部は前側に凹んでおり空洞Sとされている。
上記のように係止凸部40bが係止凹部21bに係止され、可動部材4が取付部21に対し取り付けられた状態では、係止凹部21bの中心軸を回転軸として可動部材4が回転自在とされる。この場合、可動部材4の回転軸は、回転部108における回転体の回転軸と略平行である。また、この場合、受油部42は、可動部材4における軸直交方向に突出していると言うことができる。
図6では、回転部108が掻き上げた潤滑油の飛散態様を破線矢印DLと実線矢印DHにより模式的に表している。
オイルポンプが回転を開始した直後であって、回転部108が低回転のときには、回転部108による潤滑油の掻き上げ力が弱く、図中の破線矢印DLで表すように、飛散される潤滑油の殆どは可動部材4における受油部42に到達しない。すなわち、受油部42における受油量が少なく、また受油圧も低い。
この状態では、可動部材4は規制凸部43が第一規制部23近傍に位置する状態となり、取込孔41は上限位置近傍に位置される。すなわち、低回転時においては、貯留された潤滑油についての排油のための取り込み位置の高さが高くされ、貯留された潤滑油の油面高さは図中H1と表すように高くされる。
この状態では、例えば図7に示すように、可動部材4は回転部108の回転方向と同方向に回転され、これに伴い、取込孔41の位置が低くなる。このとき、回転部108の回転数が一定数以上に高まり、受油部42における受油量や受油圧が一定量以上に多く、また一定圧以上に高まった場合には、可動部材4の回転角が規制凸部43と第二規制部24により規制され、取込孔41の位置が下限位置で維持される。すなわち本例では、取込孔41の高さ位置が排油孔107の高さ位置と一致した状態を維持する。
このように高回転時には、貯留された潤滑油についての排油のための取り込み位置の高さが低くされ、貯留された潤滑油の油面高さは図中H2と示すように低回転時よりも低くされる。
貯留室105における油面は常時水平ではなく、車両走行等の要因により一時的に上下変動し得る。回転部108が高回転から低回転となり受油部42が受ける油の量や圧が低下した状態において、車両走行等に起因して一時的にでも油面上昇が起きると、浮力を有する受油部42は油面上昇に応じて浮上し、これに伴い可動部材4が低回転→高回転への変化時とは逆方向に回転される。すなわち、回転部108が低回転の状態において、取込孔41の位置を自動的に上昇させることが可能とされる。
このとき、第一規制部23が設けられていることで、取込孔41の位置が上限位置を超えることが防止される。また、第一規制部23が設けられていることで、受油部42が回転部108側に傾いてしまうこと、すなわち受油部42が回転部108の掻き上げた潤滑油を受けることが不能となってしまう機能不全状態に陥ることの防止を図ることができる。
従って、低回転時における潤滑油不足による回転部構成部品の焼き付き防止と、高回転時における油攪拌抵抗による回転部の駆動効率低下防止との両立を図ることができる。
従って、部品点数の削減、及びコスト削減を図ることができる。
従って、低回転時における潤滑油不足による回転部構成部品の焼き付き防止と、高回転時における油攪拌抵抗による回転部の駆動効率低下防止との両立を図ることができる。
従って、低回転時に対応して取込孔の高さを上昇させるために、可動部材を駆動するためのアクチュエータ等の部品を追加する必要がなくなり、部品点数の削減、及びコスト削減を図ることができる。
従って、低回転時における貯留油量の適正化を図ることができる。
また、実施形態で例示したように可動部材が回転する構成においては、第一規制部によっては、受油部が回転部側に傾くことの防止を図ることが可能とされる。すなわち、受油部が回転部の掻き上げた潤滑油を受けることが不能となってしまう機能不全状態に陥ることの防止を図ることができる。
従って、高回転時における貯留油量の適正化を図ることができる。
従って、可動部材の係止にあたりネジ等の別途の係止用部材を用いずに済むものとでき、部品点数の削減、及びコスト削減を図ることができる。
例えば、上記では、取込孔が形成された可動部材が回転することにより排油のための取り込み位置の高さを変化させる例を挙げたが、可動部材が上下方向に動く等、回転以外の他の動きにより排油のための取り込み位置の高さを変化させる構成を採ることもできる。
本発明は、車両における動力源からの動力を受けて回転する回転部についての潤滑に広く好適に適用することができる。
Claims (7)
- 車両における動力源からの動力を受けて回転する回転部が配置されると共に、供給される潤滑油を貯留して前記回転部の少なくとも一部を油没させる貯留室と、
前記回転部の回転数に応じて、前記貯留された潤滑油についての排油のための取り込み位置の高さを変化させる排油調整部と、を備える
回転部潤滑装置。 - 前記貯留された潤滑油を前記貯留室外部に排出する排油孔を備え、
前記排油調整部は、
前記排油孔より排出すべき潤滑油を前記貯留された潤滑油から取り込む取込孔が形成された可動部材を有し、前記可動部材が、前記回転部の掻き上げた潤滑油を受けて動くことにより前記取込孔の高さ位置が変化する
請求項1に記載の回転部潤滑装置。 - 前記可動部材は、
前記回転部における回転体の回転軸と略平行な回転軸により回転することが可能に設けられると共に、軸直交方向に突出された受油部が形成されている
請求項2に記載の回転部潤滑装置。 - 前記可動部材は、少なくとも前記受油部が浮力を有する
請求項3に記載の回転部潤滑装置。 - 前記排油調整部は、
前記取込孔の上限位置を規制するように前記可動部材の動きを規制する第一規制部を有する
請求項2乃至請求項4の何れかに記載の回転部潤滑装置。 - 前記排油調整部は、
前記取込孔の下限位置を規制するように前記可動部材の動きを規制する第二規制部を有する
請求項2乃至請求項5の何れかに記載の回転部潤滑装置。 - 前記可動部材が弾性変形可能な部材とされた
請求項2乃至請求項6の何れかに記載の回転部潤滑装置。
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JP2006308010A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Toyota Motor Corp | パワートレーンの潤滑装置 |
JP2014145408A (ja) * | 2013-01-29 | 2014-08-14 | Daihatsu Motor Co Ltd | 自動変速機のオイル昇温装置 |
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