JP7021532B2 - 可変オイルポンプ - Google Patents
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Description
また、上記ロータ側通路部がロータ側溝部を有する構成において、ロータ側溝部は、アウターロータの軸方向の両端面の各々に形成されている。
本発明の一実施形態によるオイルポンプ1は、図1に示すように、エンジン90を備えた自動車(図示せず)に搭載されている。オイルポンプ1は、オイルパン91内のオイル(エンジンオイル)1を汲み上げて複数のピストン92、クランク軸93およびバルブ機構94などの可動部(摺動部)に供給(圧送)する機能を有する。
ハウジング10は、図2に示すように、ハウジング10の外縁部を取り囲む周状の壁部11と、壁部11を繋ぐ底部12とを有する。また、カバー18には、ハウジング10の壁部11と底部12とによって凹状となった収容凹部12aに対向するように、収容凹部18a(図5参照)が形成されている。そして、収容凹部12aと収容凹部18aとに囲まれた領域に、ポンプロータ20、調整リング30およびコイルばね60(図3参照)が所定の位置関係を有して収容されている。この結果、オイルポンプ1では、ポンプロータ20、調整リング30およびコイルばね60が、ハウジング10とカバー18とに挟み込まれた状態で収容されている。
次に、図3~図10を参照して、オイルポンプ1によるオイルの吐出量の容量可変制御について説明する。
具体的には、本実施形態では、図7および図8に示すように、通路部40は、ハウジング10において吐出ポート14から第1締切部15aに延びるように形成され、吐出ポート14から第1締切容積室V1にオイルを流入させるためのポート側通路部41を含む。
また、本実施形態では、図7に示すように、通路部40は、アウターロータ22において内歯22aの歯底22bとアウターロータ22の外部とを接続するように形成され、ポンプロータ20の外部から第1締切容積室V1にオイルを流入させるためのロータ側溝部42(ロータ側通路部の一例)を含む。ロータ側溝部42は、図2に示すように、アウターロータ22のX軸方向の両端面22cおよび22dの各々に設けられているとともに、内歯22aの複数の歯底22bの各々に形成されている。つまり、アウターロータ22のX軸方向の端面22cに設けられた複数のロータ側溝部42は、各々、端面22dに設けられ、対応する複数のロータ側溝部42とX軸方向に対向している。また、ロータ側溝部42は、径方向に沿って延びるように形成されている。
これらのポート側通路部41およびロータ側溝部42により、図7および図8に示すように、第1締切部15aに対向する位置に位置し、吸込行程の第1締切容積室V1では、負圧が発生したとしても、ポート側通路部41を介して吐出ポート14からオイルが流入するとともに、ロータ側溝部42を介して凹部33(アウターロータ22)からオイルが流入する。これにより、ポート側通路部41により、第1締切容積室V1がオイルが吸い込まれない締切状態となるのが抑制されて、実質的に締切タイミング(オイルが供給されなくなるタイミング)が延長されるとともに、オイルが供給されない締切状態が短期間になる。また、ロータ側溝部42からオイルが第1締切容積室V1に供給され続ける。さらに、第1締切容積室V1に接続されるポート側通路部41およびロータ側溝部42により、第1締切容積室V1の容量自体も実質的に大きくなる。これらの結果、第1締切部15aから吸込ポート13に接続される直前の時点で、第1締切容積室V1に発生する負圧は小さくなり、過大負圧の発生が抑制される。
また、従来のオイルポンプでは、可変状態における第2締切部に対向する位置の容積室(第2締切容積室)では、正圧行程であるにもかかわらず、吐出ポートと対向していないことにより、吐出込ポートにオイルが吐出されない。このため、第2締切部から吐出ポートに接続される直前の時点で、第2締切容積室に発生する正圧は大きくなるので、第2締切部から吐出ポートに接続された瞬間に第2締切容積室からオイルが勢いよく吐出される。ここで、接続された位置でのオイルの流入速度および流入加速度が非常に大きくなることにより、オイルポンプから異音が発生する虞がある。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
13 吸込ポート
14 吐出ポート
15a 第1締切部
15b 第2締切部
17 ケース
20 ポンプロータ(オイルポンプロータ)
21 インナーロータ
21a 外歯
22 アウターロータ
22a 内歯
22c (アウターロータの)端面
22d (アウターロータの)端面
30 調整リング(吐出量調整部材)
33 凹部(調整部材通路部)
40 通路部
41 ポート側通路部
42 ロータ側溝部(ロータ側通路部)
O1 (インナーロータの)軸芯
O2 (アウターロータの)軸芯
R オイルポンプロータの回転方向
V 容積室
V1 第1締切容積室
V2 第2締切容積室
Claims (5)
- 複数の内歯を有するアウターロータと、前記アウターロータの軸芯に対して偏心した軸芯回りに回転し、前記アウターロータの前記内歯に係合する複数の外歯を有するインナーロータとを含むオイルポンプロータと、
前記インナーロータおよび前記アウターロータを外側から回転可能に保持するとともに、変位することによりオイルの吐出量を調整する吐出量調整部材と、
オイルを前記外歯および前記内歯の間の容積室内に導く吸込ポートと、オイルを前記容積室外に導く吐出ポートと、前記オイルポンプロータの回転方向において前記吐出ポートから前記吸込ポートに向かう側に位置し、前記吸込ポートと前記吐出ポートとの間を仕切る第1締切部とを含み、前記オイルポンプロータおよび前記吐出量調整部材を収容するケースと、
吸込行程の前記容積室のうち、前記第1締切部に対向する位置の第1締切容積室にオイルを流入させる通路部と、を備える、可変オイルポンプ。 - 前記通路部は、前記吐出ポートから前記第1締切部に延びるように形成され、前記吐出ポートから前記第1締切容積室にオイルを流入させるポート側通路部を含む、請求項1に記載の可変オイルポンプ。
- 前記通路部は、前記アウターロータに形成され、前記内歯と前記アウターロータの外部とを接続するロータ側通路部を含み、
前記ケースは、前記オイルポンプロータの回転方向において前記吸込ポートから前記吐出ポートに向かう側に位置し、前記吸込ポートと前記吐出ポートとの間を仕切る第2締切部をさらに含み、
前記ロータ側通路部は、前記第1締切容積室にオイルが入った状態で前記第1締切容積室が前記吸込ポートに連通するように前記第1締切容積室にオイルを流入させることに加えて、吐出行程の前記容積室のうち、前記第2締切部に対向する位置の第2締切容積室の容量を大きくするように構成されている、請求項1または2に記載の可変オイルポンプ。 - 前記ロータ側通路部は、前記アウターロータの軸方向の端面に形成され、前記内歯と前記アウターロータの外部とを接続するように延びるロータ側溝部を有する、請求項3に記載の可変オイルポンプ。
- 前記吐出量調整部材は、前記ロータ側通路部にオイルを供給するための調整部材通路部を含む、請求項3または4に記載の可変オイルポンプ。
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JP2012251523A (ja) | 2011-06-06 | 2012-12-20 | Yamada Seisakusho Co Ltd | オイルポンプ |
JP2017061866A (ja) | 2015-09-24 | 2017-03-30 | アイシン精機株式会社 | 可変オイルポンプ |
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