JP7132826B2 - オイルポンプ - Google Patents

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Description

この技術は、例えば自動変速機等の車両用伝動装置に搭載され、油圧を発生させるオイルポンプに関する。
従来、例えば自動変速機等の車両用伝動装置には、変速機構の摩擦係合要素を油圧制御したり、変速機構を潤滑したりするために油圧を用いており、その油圧を発生させるオイルポンプが搭載されている。このようなオイルポンプの中には、ギヤの回転方向の2箇所に排出ポートを設け、高圧の油圧と低圧の油圧とを吐出可能にしたオイルポンプが提案されている(特許文献1参照)。
このように2箇所の排出ポートを有するオイルポンプにあっては、例えばドライブギヤとドリブンギヤとの間の空間部で負圧が生じて気泡(キャビテーション)が生じ、その気泡が圧力によって消失すると急な流れのジェット流が発生して、壊食(エロージョン)が発生し、振動やノイズが生じてしまう虞がある。そのため、ギヤの摺動面において、上流側の排出ポートから下流側に逃がし溝(特許文献1の第1外側周方向溝81及び第1内側周方向溝82)を設け、空間部が上流側の排出ポートを通り過ぎた際に急な閉じ込みによって油圧の急上昇が発生することで壊食(エロージョン)が生じないように、油圧を排出ポートに逃がすことができるように構成されている。
特開2012-2189号公報
ここで、従来のオイルポンプ100の構造を図3を用いて簡単に説明する。図3に示すように、オイルポンプ100において、ポンプボディ110にはギヤが摺動する摺動面111が形成されており、その摺動面111には、油を吸入する吸入ポート120、油を排出する第1排出ポート130、第1排出ポート130の回転方向の下流側にあって油を排出する第2排出ポート140が形成されている。第1排出ポート130は、不図示の油圧制御装置に油を吐出する排出孔131に連通しており、その排出孔131の開口部132の回転方向の下流側には、内側逃がし溝135及び外側逃がし溝136が形成されている。そして、摺動面111に内側逃がし溝135及び外側逃がし溝136を形成する際に、開口部132から回転方向の下流側に内側逃がし溝135及び外側逃がし溝136を切削により形成していくため、その助走区間として同じ深さの浅溝部139を形成することが加工上の慣例となっていた。
しかしながら、上記浅溝部139にはギヤにより圧縮していく油圧が作用し、その油圧は排出孔131に排出されることになるが、回転方向の上流側に向かって油が流れることになるため、ギヤに逆回転方向の油圧が作用し、ギヤの回転負荷トルクを低減することの妨げとなっているという問題があった。
そこで、ギヤ部の回転負荷トルクを低減することが可能なオイルポンプを提供することを目的とするものである。
本オイルポンプは、
ドライブギヤ及びドリブンギヤを有し、回転することで前記ドライブギヤ及びドリブンギヤの間に形成される空間部を増減させるギヤ部と、
前記ギヤ部を回転方向に対して摺動可能に支持する摺動面を有し、前記ギヤ部を収容する収容体と、
前記摺動面に配置され、前記空間部に吸入される油を導入する吸入孔に連通された吸入ポートと、
前記摺動面にあって前記吸入ポートよりも回転方向の下流側に配置され、前記空間部から排出される油を導出する第1排出孔に連通された第1排出ポートと、
前記摺動面にあって前記第1排出ポートよりも回転方向の下流側に配置され、前記空間部から排出される油を導出する第2排出孔に連通された第2排出ポートと、を備え、
前記第1排出ポートは、前記第1排出孔よりも回転方向の下流側に延びるように前記摺動面に周方向に溝状に形成され、前記第1排出孔に連通する周方向溝部と、前記第1排出孔が開口した開口部と、を有し、
前記開口部の回転方向の下流側の端部が、前記周方向溝部の回転方向の上流側の端部まで開口し
前記第1排出孔における回転方向の上流側には、回転方向の下流側に向けて徐々に前記摺動面から遠ざかるように傾斜した第1傾斜面が形成され、
前記第2排出孔における回転方向の上流側には、回転方向の下流側に向けて徐々に前記摺動面から遠ざかるように傾斜した第2傾斜面が形成され、
前記第1排出孔における回転方向の下流側は、前記開口部の下流側の端部から軸方向に向くように形成されている。
本オイルポンプによると、開口部の回転方向の下流側の端部が、周方向溝部の回転方向の上流側の端部まで開口しているので、周方向溝部の回転方向の上流側の端部より上流側において、ギヤ部に逆回転方向に作用する油圧を低減することができて、ギヤ部の回転負荷トルクを低減することができ、オイルポンプの駆動負荷を低減することができる。
本実施の形態に係るオイルポンプのポンプボディの摺動面を示す正面図。 ポンプボディの摺動面とギヤ部との位置関係を示す正面図。 従来のオイルポンプのポンプボディの摺動面を示す正面図。
以下、本実施形態に係るオイルポンプについて図面に沿って説明する。オイルポンプ1は、例えば車両用伝動装置の一例としての自動変速機(不図示)に搭載され、不図示の油圧制御装置に油圧を送出して、不図示の変速機構に備えられたクラッチやブレーキ等の摩擦係合要素の油圧制御として用いられたり、不図示の変速機構のプラネタリギヤ等の歯車機構の潤滑油圧として用いられたり、不図示のトルクコンバータの循環油圧として用いられたり、トルクコンバータのロックアップクラッチ(不図示)の油圧制御として用いられる。
また、オイルポンプ1は、例えばトルクコンバータ(不図示)と変速機構(不図示)との間に配設され、詳しくは後述するドライブギヤ52にトルクコンバータのポンプインペラ(不図示)が駆動連結され、つまりエンジンの駆動回転によって駆動される。
[オイルポンプの構成]
図2に示すように、オイルポンプ1は、いわゆる内接ギヤ式のオイルポンプからなり、ギヤ部50を収容する収容体としてポンプボディ10と図示を省略したポンプカバーとを有していて、それらの間に形成される円筒形状のギヤ収納空間にギヤ部50が収容され、ポンプボディ10の摺動面11(図1参照)と不図示のポンプカバーの摺動面との間に回転方向に対して摺動可能に収容されている。ギヤ部50は、複数のトロコイド歯からなる外歯52aとそれら外歯52a同士の間に形成された谷部52bとが外周側に形成されたドライブギヤ52と、外歯52aと噛合する内歯51aとそれら内歯51a同士の間に形成された谷部51bとが内周側に形成されたドリブンギヤ51と、を有している。
ドライブギヤ52の内周面52cは、上述したポンプインペラから延びる軸状部材に駆動連結されている。また、ドリブンギヤ51の外周面51cは、ポンプボディ10に形成された円筒形状の収容空間の内周面に摺動自在に支持されている。このため、ドライブギヤ52がエンジンにより駆動されて回転方向Aに回転されると、外歯52aに噛合する内歯51aによってドリブンギヤ51がドライブギヤ52に対して偏心した位置で従動回転される。その際、各外歯52a及び各内歯51aの間かつ谷部52b及び谷部51bの間に形成された空間部Sが回転することで容積が増減する。
一方、図1及び図2に示すように、ポンプボディ10のギヤ収納空間を形成する摺動面11には、回転方向Aの上流側から下流側に向かって順に、吸入ポート20、第1排出ポート30、第2排出ポート40が配置されており、換言すると、吸入ポート20の回転方向の下流側に第1排出ポート30が配置され、第1排出ポート30の回転方向の下流側に第2排出ポート40が配置されている。
なお、図1及び図2ではポンプボディ10について説明しているが、ドライブギヤ52の回転軸の軸方向における反対側にはポンプカバー(不図示)が配置され、つまりポンプボディ10の摺動面11に平行して対向する側にポンプカバーの摺動面(不図示)が配置されて、軸方向に対向して回転方向の同じ位置に、ポンプカバーの吸入ポート、第1排出ポート、第2排出ポートがそれぞれ略同形状で形成されている。また、ポンプカバーの摺動面には、詳しくは後述する内側逃がし溝及び外側逃がし溝も回転方向の同じ位置に形成されている。このようにポンプボディ10とポンプカバーとは基本的に軸方向に対して直交する面について面対称となるように構成され、ドライブギヤ52及びドリブンギヤ51に軸方向に対称に油圧が作用するように構成され、それらギヤの傾斜が生じ難いように構成されている。そのため、以下の説明では、ポンプボディ10の構成を説明し、ポンプカバーの説明は省略する。
上記ポンプボディ10には、上記吸入ポート20に連通するように吸入孔21が形成されており、吸入孔21の摺動面11に対して開口した開口部22が吸入ポート20として機能するように構成されている。また、吸入孔21における回転方向Aの下流側には、下流側に向けて徐々に摺動面11に近づくように傾斜した傾斜面21aが形成されており、吸入孔21からギヤ部50の空間部Sに向けて油の吸入がスムーズになるように構成されている。なお、吸入孔21は、オイルポンプ1の外部に配置された不図示のストレーナにパイプ等を介して連通しており、そのストレーナから油溜まりにある油を吸入し得るように構成されている。
また、ポンプボディ10には、上記吸入孔21の回転方向Aの下流側に第1排出孔31が形成されており、第1排出孔31の摺動面11に対して開口した開口部32が第1排出ポート30として機能するように構成されている。また、第1排出孔31における回転方向Aの上流側には、下流側に向けて徐々に摺動面11から遠ざかるように傾斜した傾斜面31aが形成されており、ギヤ部50の空間部Sから第1排出孔31への油の排出がスムーズになるように構成されている。
また、第1排出ポート30にあっては、開口部32の周囲を含め、摺動面11から軸方向に溝状に凹んだ第1凹部34が形成されている。さらに、第1凹部34の回転方向Aの上流側には、摺動面11から第1凹部34の底面に向けてかつ下流側に向けて徐々に摺動面11から遠ざかるように傾斜した傾斜面38が形成されており、ギヤ部50の空間部Sから第1排出孔31への油の排出がスムーズになるように構成されている。一方、第1凹部34にあって、回転方向Aの下流側には、回転方向Aに沿った周方向に第1排出孔31から回転方向Aの下流側に延びるように摺動面11から軸方向に溝状に凹んだ2本の内周逃がし溝35及び外側逃がし溝36を有する周方向溝部としての逃がし溝部37が形成されている。
即ち、第1排出孔31は、ポンプボディ10を例えば砂型鋳造法等の鋳造により形成する際に、オイルポンプ1の外部に連通する孔として形成される。その後、例えばNC旋盤等により第1凹部34及び傾斜面38を形成する際、第1排出孔31の開口部32の周囲を含めて凹状に切削されつつ逃がし溝部37が形成される。そのため、第1凹部34は、逃がし溝部37を含めて同じ深さの凹状に形成され、傾斜面38が摺動面11から第1凹部34の底面に連続的に繋がるように形成される。
また、内周逃がし溝35と外側逃がし溝36との間には、摺動面11を切削しなかった部分が、それらの間を区画する区画部11aとして形成されている。その区画部11aの回転方向Aの上流側の端部11bが逃がし溝部37の溝形状としての端部であるが、第1凹部34を切削する際の加工しろがあるため、端部11bに加工しろを加えた分が実質的に逃がし溝部37の回転方向Aの上流側の端部37Dとなる。そして、上記ポンプボディ10に形成される第1排出孔31は、その開口部32の回転方向Aの下流側の端部32Dが、上記逃がし溝部37の回転方向Aの上流側の端部37Dとなる位置に配置されている。言い換えると、逃がし溝部37は、第1排出孔31の開口部32の端部32Dから回転方向Aの下流側に向けて周方向に延びるように形成されている。
一方、ポンプボディ10には、上記第1排出孔31の回転方向Aの下流側に第2排出孔41が形成されており、第2排出孔41の摺動面11に対して開口した開口部42が第2排出ポート40として機能するように構成されている。また、第2排出孔41における回転方向Aの上流側には、下流側に向けて徐々に摺動面11から遠ざかるように傾斜した傾斜面41aが形成されており、ギヤ部50の空間部Sから第2排出孔41への油の排出がスムーズになるように構成されている。さらに、第2排出孔41における回転方向Aの下流側には、下流側に向けて徐々に摺動面11に近づくように傾斜した傾斜面41bが形成されており、ギヤ部50の空間部Sから第2排出孔41への油の排出がスムーズになるように構成されている。
また、第2排出ポート40にあっては、開口部42の周囲を含め、摺動面11から軸方向に溝状に凹んだ第2凹部44が形成されている。第2凹部44にあって、回転方向Aの下流側には、回転方向Aに沿った周方向に第2排出孔41から回転方向Aの下流側に延びるように摺動面11から軸方向に溝状に凹んだ逃がし溝49が形成されている。
即ち、第2排出孔41も、ポンプボディ10を例えば砂型鋳造法等の鋳造により形成する際に、オイルポンプ1の外部に連通する孔として形成される。その後、例えばNC旋盤等により第2凹部44を形成する際、第2排出孔41の開口部42の周囲を含めて凹状に切削されつつ逃がし溝49も形成される。そのため、第2凹部44は、逃がし溝49を含めて同じ深さの凹状に形成される。
[オイルポンプの作用]
次に、オイルポンプ1の作用について図2を参照しつつ説明する。図2に示すように、例えばドライブギヤ52が不図示のエンジンによって回転駆動されると、外歯52aに噛合している内歯51aによってドリブンギヤ51が回転駆動される。これにより、ドライブギヤ52とドリブンギヤ51との間に形成されている空間部Sの容積が回転方向Aに移動しつつ増減する。
即ち、空間部Sは、吸入ポート20に対向する位置で徐々に容積を増加させていくことで、吸入ポート20から油を吸入し、吸入ポート20の回転方向Aの下流側に抜けると吸入ポート20と第1排出ポート30とのどちらにも連通せずに油を閉じ込める。続いて、空間部Sは、第1排出ポート30に対向する位置に進むと、容量を減少させていくことで油を圧縮しつつ第1排出ポート30に対して油圧を発生させる形で油を排出し、さらに、空間部Sは、第2排出ポート40に対向する位置に進むと、さらに容量を減少させていくことで油を圧縮しつつ第2排出ポート40に対して油圧を発生させる形で油を排出する。ここで空間部Sの容積の収縮量は、第1排出ポート30の方が大きいため、第1排出ポート30からは高圧の油圧を排出し、第2排出ポート40からは第1排出ポート30よりも低圧の油圧を排出することになる。従って、第1排出孔31は不図示の油圧制御装置に例えばライン圧等の元圧として供給されるように接続され、第2排出孔41は不図示の油圧制御装置に例えば潤滑圧等の元圧として供給されるように接続される。
ところで、第1排出ポート30の回転方向Aの下流側に対向するように位置する空間部Sは、回転に伴って、第1排出ポート30に連通する位置(空間部S1)から抜けて第1排出ポート30に対して遮断されつつ、第2排出ポート40に連通し始める位置(空間部S2)に移動する。この際、例えば吸入ポート20から油を吸入しつつ容積を増加させる際に圧力減少によって空間部Sに気泡(キャビテーション)を生じていると、特に内周逃がし溝35及び外側逃がし溝36が形成されていない場合は、第1排出ポート30から回転方向Aの下流側に抜ける際に容積が減少しかつ油の抜け道が急に狭まる閉じ込みが生じるため、油圧が急上昇することに起因するジェット流を生じ、気泡がポンプボディ10の摺動面11に衝突する壊食(エロージョン)が生じる虞がある。
しかしながら、第1排出ポート30に上述した内周逃がし溝35及び外側逃がし溝36が形成されているため、第1排出ポート30に連通する位置(空間部S1)から回転方向Aの下流側に抜ける際に、空間部Sの油が第1排出ポート30に抜けるため、油圧の急上昇が緩和され、壊食(エロージョン)の発生が防止される。
そして、例えば図3に示すように内周逃がし溝135及び外側逃がし溝136から開口部132までの間に浅溝部139が設けられていると、それら内周逃がし溝135及び外側逃がし溝136から開口部132まで油が流れるために浅溝部139に回転方向Aとは逆回転方向の油圧の流れが発生し、ドライブギヤ52及びドリブンギヤ51に逆回転方向の負荷トルクとして作用してしまう。
しかしながら、本実施の形態に係るオイルポンプ1にあっては、上述したように第1排出孔31が、開口部32の端部32Dが上記逃がし溝部37の端部37Dとなるような位置に配置されている。そのため、内周逃がし溝35及び外側逃がし溝36(つまり逃がし溝部37)から第1排出孔31に油が抜ける際、不必要に逆回転方向に油圧を流すことを防いで、ギヤ部50に逆回転方向に作用する油圧を低減することができる。このため、ギヤ部50の回転負荷トルクを低減することができ、オイルポンプ1の駆動負荷を低減することができる。
[本実施の形態のまとめ]
本オイルポンプ(1)は、
ドライブギヤ(52)及びドリブンギヤ(51)を有し、回転することで前記ドライブギヤ(52)及びドリブンギヤ(51)の間に形成される空間部(S)を増減させるギヤ部(50)と、
前記ギヤ部(50)を回転方向に対して摺動可能に支持する摺動面(11)を有し、前記ギヤ部(50)を収容する収容体(10)と、
前記摺動面(11)に配置され、前記空間部(S)に吸入される油を導入する吸入孔(21)に連通された吸入ポート(20)と、
前記摺動面(11)にあって前記吸入ポート(20)よりも回転方向(A)の下流側に配置され、前記空間部(S)から排出される油を導出する第1排出孔(31)に連通された第1排出ポート(30)と、
前記摺動面(11)にあって前記第1排出ポート(30)よりも回転方向(A)の下流側に配置され、前記空間部(S)から排出される油を導出する第2排出孔(41)に連通された第2排出ポート(40)と、を備え、
前記第1排出ポート(30)は、前記第1排出孔(31)よりも回転方向(A)の下流側に延びるように前記摺動面(11)に周方向に溝状に形成され、前記第1排出孔(31)に連通する周方向溝部(37)と、前記第1排出孔(31)が開口した開口部(32)と、を有し、
前記開口部(32)の回転方向(A)の下流側の端部(32D)が、前記周方向溝部(37)の回転方向(A)の上流側の端部(37D)まで開口している。
これにより、逃がし溝部37から回転方向Aの上流側に流れる油圧が直ぐに第1排出孔31の開口部32から流れるので、逃がし溝部37の回転方向Aの上流側の端部より上流側において、ギヤ部50に逆回転方向に作用する油圧を低減することができて、ギヤ部50の回転負荷トルクを低減することができ、オイルポンプ1の駆動負荷を低減することができる。
そして、本オイルポンプ(1)は、
前記第1排出孔(31)は、鋳造により形成された状態の孔である。
これにより、逃がし溝部37の回転方向Aの上流側の部分を切削することを不要とすることができ、加工工数を減らすことができ、コストダウンを図ることができる。
[他の実施の形態の可能性]
なお、以上説明した本実施の形態においては、第1排出孔31が開口部32の下流側の端部32Dから直ぐに軸方向に深く形成されているものを説明しているが、例えば傾斜面31aのような傾斜面が排出孔31の下流側に設けられていてもよく、さらには、排出孔31の下流側に段差状に軸方向に凹ませた形状を設けたものでもよく、つまり第1排出孔31は、逃がし溝部37の端部37Dから摺動面11に対して逃がし溝部37よりも軸方向に深くなるように形成されていれば、逆回転方向の油圧がギヤ部50に作用することの防止が図れる。
また、本実施の形態においては、オイルポンプ1が例えば自動変速機に搭載されるものとして説明したが、これに限らず、ハイブリッド駆動装置等の車両用伝動装置であってもよく、さらには、エンジン等に搭載されるものであってもよく、つまり2つの排出ポートを有するオイルポンプであればどのように用いられるものであってもよい。また、例えば自動変速機に搭載される場合にあっては、ポンプインペラに駆動連結されるものに限らず、例えばチェーン等で駆動源の回転を他の駆動軸に伝達し、その駆動軸でドライブギヤが駆動されるような形式であっても構わない。
また、本実施の形態においては、逃がし溝部37として2本の内周逃がし溝35及び外側逃がし溝36を有するものを説明したが、これに限らず、逃がし溝の本数や周方向の長さは、ドライブギヤ52やドリブンギヤ51の歯の形状に応じて、どのように形成されたものであっても構わない。
1…オイルポンプ
10…収容体(ポンプボディ)
11…摺動面
20…吸入ポート
21…吸入孔
30…第1排出ポート
31…第1排出孔
32…開口部
32D…開口部の端部
37…周方向溝部(逃がし溝部)
37D…周方向溝部の端部
40…第2排出ポート
41…第2排出孔
50…ギヤ部
51…ドリブンギヤ
52…ドライブギヤ
A…回転方向
S…空間部

Claims (2)

  1. ドライブギヤ及びドリブンギヤを有し、回転することで前記ドライブギヤ及びドリブンギヤの間に形成される空間部を増減させるギヤ部と、
    前記ギヤ部を回転方向に対して摺動可能に支持する摺動面を有し、前記ギヤ部を収容する収容体と、
    前記摺動面に配置され、前記空間部に吸入される油を導入する吸入孔に連通された吸入ポートと、
    前記摺動面にあって前記吸入ポートよりも回転方向の下流側に配置され、前記空間部から排出される油を導出する第1排出孔に連通された第1排出ポートと、
    前記摺動面にあって前記第1排出ポートよりも回転方向の下流側に配置され、前記空間部から排出される油を導出する第2排出孔に連通された第2排出ポートと、を備え、
    前記第1排出ポートは、前記第1排出孔よりも回転方向の下流側に延びるように前記摺動面に周方向に溝状に形成され、前記第1排出孔に連通する周方向溝部と、前記第1排出孔が開口した開口部と、を有し、
    前記開口部の回転方向の下流側の端部が、前記周方向溝部の回転方向の上流側の端部まで開口し、
    前記第1排出孔における回転方向の上流側には、回転方向の下流側に向けて徐々に前記摺動面から遠ざかるように傾斜した第1傾斜面が形成され、
    前記第2排出孔における回転方向の上流側には、回転方向の下流側に向けて徐々に前記摺動面から遠ざかるように傾斜した第2傾斜面が形成され、
    前記第1排出孔における回転方向の下流側は、前記開口部の下流側の端部から軸方向に向くように形成されている、
    オイルポンプ。
  2. 前記第1排出孔は、鋳造により形成された状態の孔である、
    請求項1に記載のオイルポンプ。
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