JP2006306153A - ドライブレコーダ、車両用事故状況記録方法、及び車両用事故状況記録プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両における交通事故前後の種々の状況を記録し、後にこの記録状況を再現することにより、事故原因等を解析するに適したドライブレコーダ、車両用事故状況記録方法、及び車両用事故状況記録プログラムを提供する。
【解決手段】衝突の発生は衝突検出部9にて検出され、その信号は記憶媒体12へと送られる。記憶媒体12は、衝突の直前までは第2の記録モードでの記録を行なっているが衝突の直後には記録動作を終了し、回路遮断部21は各種センサ類1〜9から記憶媒体12へのデータの入力を遮断する。アンテナ17を介して、事故前後の記録データを送信する。以上の構成により、ノイズの混入、事故後のデータの上書き防止、記憶媒体12の破損防止を図る。また、回路遮断部21は、記憶媒体12への一切のデータ操作を禁止するため、事故前後のデータが故意に改ざんされることを防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】衝突の発生は衝突検出部9にて検出され、その信号は記憶媒体12へと送られる。記憶媒体12は、衝突の直前までは第2の記録モードでの記録を行なっているが衝突の直後には記録動作を終了し、回路遮断部21は各種センサ類1〜9から記憶媒体12へのデータの入力を遮断する。アンテナ17を介して、事故前後の記録データを送信する。以上の構成により、ノイズの混入、事故後のデータの上書き防止、記憶媒体12の破損防止を図る。また、回路遮断部21は、記憶媒体12への一切のデータ操作を禁止するため、事故前後のデータが故意に改ざんされることを防止できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ドライブレコーダ、車両用事故状況記録方法、及び車両用事故状況記録プログラムに関し、特に、車両における交通事故前後の種々の状況を記録し、後に、この記録状況を再現することにより、事故原因等を解析するに適したドライブレコーダ、車両用事故状況記録方法、及び車両用事故状況記録プログラムに関する。
近年、車両の交通事故の原因を解明するため、或いは、交通事故を抑止するため、交通事故の状況を記録する装置が提案されている。この装置は、車両に搭載されて、常時、当該車両の状況を監視し記憶素子に記録する。そして、この車両が交通事故に遭遇したとき、この交通事故を検出してその状況を上記記憶素子に記録する。このように記録されるべき状況としては、加速度、速度等各種状況がある。
特許文献1では、禁止手段が記憶素子と共にケーシングに内蔵された通電素子と、判定手段による事故でないという判定に基づき通電素子を通して記憶素子へのデータの書き込みを許容し、判定手段による事故という判定に基づき通電素子を破壊する破壊手段を備えることにより、記憶素子内のデータの改ざんや消去を防止することができる車両用事故状況記録装置が提案されている。
特開平10−250642号公報
しかし、上記の発明は以下の問題を有している。
従来のドライブレコーダによれば、ビデオカメラと記憶装置による映像記憶方式はコストがかかっていることと、装置が破損した場合に、映像データを取り出すことが困難である。
また、平常時は数十秒間の画像を繰り返し録画しており、強い衝撃を受けると、画像の記録を停止して、停止した時点からの数十秒間に遡った画像を記憶装置内に保持するものである。しかし、この装置は価格が高く、一般に普及させるのは困難である。
また、特許文献1記載の車両用事故状況記録装置は、装置が壊れてしまったり、車両火災が発生して、装置が燃えてしまうと、データそのものが破壊されてしまう。
そこで、本発明は、衝突の発生を検出し、その信号をドライブレコーダへ入力し、ドライブレコーダは、衝突の直前までは記録を行い、衝突の直後には記録動作を終了し、回路遮断手段が各種センサ類からドライブレコーダへのデータの入力を遮断することにより、各種センサ類からドライブレコーダへノイズが混入し、事故前後のデータが上書きされるのを防止し、同時に回路内に発生した過電流又は過電圧がドライブレコーダに印加され、ドライブレコーダの破損を防止し、かつドライブレコーダを耐熱性及び強度が高い筐体により防護することにより、事故による衝撃や火災によりデータが失われることを防止できるドライブレコーダ、車両用事故状況記録方法、及び車両用事故状況記録プログラムを提案することを目的としている。
請求項1記載のドライブレコーダは、事故前後のデータを記憶する記憶媒体と、事故以後の前記記憶媒体へのデータの入力及び消去を禁止する禁止手段と、前記記憶媒体に記憶されたデータを無線で送信する送信手段とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のドライブレコーダにおいて、事故により発生する火災に耐え得る耐熱性及び事故の衝撃に耐え得る強靭性を有する筐体からなることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のドライブレコーダにおいて、事故の発生を検出する事故発生検出手段を有し、前記事故発生検出手段によって事故が検出されたとき、前記禁止手段は、前記記憶媒体へのデータの入力を禁止することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のドライブレコーダにおいて、前記事故発生検出手段は、車両の加速度を検出し、検出された加速度に基づき車両の事故の有無を判定することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載のドライブレコーダにおいて、前記送信手段は、前記記憶媒体に記憶されたデータを変調する変調手段と、前記変調手段によって変調されたデータを発信するアンテナとを有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項記載のドライブレコーダにおいて、データを送信するための電力を発電する起電力発生手段を有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載のドライブレコーダにおいて、前記記憶媒体がRFIDであることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、事故前後のデータを記憶する記憶媒体と、事故以後の前記記憶媒体へのデータの入力及び消去を禁止する禁止手段と、前記記憶媒体に記憶されたデータを無線で送信する送信手段とを有するドライブレコーダの車両用事故状況記録方法であって、事故の発生を検出する事故発生検出工程と、前記事故発生検出工程によって事故が検出されたとき、前記禁止手段は、前記記憶媒体へのデータの入力を禁止する工程とを有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の車両用事故状況記録方法において、前記事故発生検出工程は、車両の加速度を検出する工程と、検出された加速度に基づき車両の事故の有無を判定する工程を有することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、事故前後のデータを記憶する記憶媒体と、事故以後の前記記憶媒体へのデータの入力及び消去を禁止する禁止手段と、前記記憶媒体に記憶されたデータを無線で送信する送信手段とを有するドライブレコーダの車両用事故状況記録プログラムであって、事故の発生を検出する事故発生検出処理と、前記事故発生検出処理によって事故が検出されたとき、前記禁止手段は、前記記憶媒体へのデータの入力を禁止する処理とを有することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の車両用事故状況記録プログラムにおいて、前記事故発生検出処理は、車両の加速度を検出する処理と、検出された加速度に基づき車両の事故の有無を判定する処理を有することを特徴とする。
本発明は、衝突の発生を検出し、その信号をドライブレコーダへ入力し、ドライブレコーダは、衝突の直前までは記録を行い、衝突の直後には記録動作を終了し、回路遮断手段が各種センサ類からドライブレコーダへのデータの入力を遮断することにより、各種センサ類からドライブレコーダへノイズが混入し、事故前後のデータが上書きされるのを防止し、同時に回路内に発生した過電流又は過電圧がドライブレコーダに印加され、ドライブレコーダの破損を防止することができる。また、ドライブレコーダは、耐熱性及び強度が高い筐体により防護されるため、事故による衝撃や火災によりデータが失われることを防止できる。
以下、添付図面を参照して本発明に係るドライブレコーダの実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、その重複した説明を省略する。
図1は、ドライブレコーダの構成を示すブロック図である。
図示の通り、本実施形態に係るドライブレコーダ0は、デジタル記録式タコグラフとしての通常の機能を併有した記憶媒体(例えば、RFIDなど無線で外部機器と通信できる記憶媒体であってもよい。その場合、記憶媒体12の他に独立に変復調部16、アンテナ17、起電力発生部18を設ける必要がなくなる。)12を有している。なお、本実施形態に係るドライブレコーダ0は、耐熱性、車両の衝突による衝撃に絶え得る強度を有する筐体により防護されている。
記憶媒体12には、車内LAN11を介し、車両に搭載されている各種センサからの情報が入力されている。すなわち、車両の前面に配置されたレーダからなる前方・前側方監視装置1と、車両の後面に配置されたレーダからなる後方・後側方監視装置2と、GPS衛星からの電波をとらえて車両の現在位置を得るためのGPS装置3と、ループ状の光ファイバを内蔵し車両のロール、ピッチ、ヨーの動的挙動の情報を得るためのジャイロセンサ4と、ハンドルの回転状態を得るためのハンドル操舵角度センサ5と、4つの車輪にそれぞれ取付けられた車輪回転速度センサ6と、ブレーキの機械的リンク機構内に取付けられたブレーキ踏圧力センサ7と、ABS(アンチロックブレーキシステム)が急ブレーキ等によるロックを回避すべく所定の動作を行なっているかそれとも通常の状態にあるのかを示すABS信号8と、イグニッション電源等とが車内LAN11を介して接続されている。なお、前方・前側方監視装置1は、車両の進行方向に対する前方および左右斜め前方(前側方)における障害物の存在有無を監視する機能を有し、また、後方・後側方監視装置2は、車両の進行方向に対する後方および左右斜め後方(後側方)における障害物の存在有無を監視する機能を有している。これら前方・前側方監視装置1と後方・後側方監視装置2とを総称して、周辺監視装置と呼ぶ場合がある。
また、これら各種のセンサ類1〜9からの情報は、CPUを内蔵したユニットである制御部10に入力され、同手段10は車両の動的な挙動を常に監視していて、車両の挙動が所定の条件を満たしたときに車両が動的な危険状態にある旨の判定を行なう。制御部10が動的な危険状態の成立と判定すると、その旨の信号が記憶媒体12へと伝達される。
また、車両には、データベース14が搭載されており、その中には、公知のカーナビゲーション装置と同様な地図データと、各道路についての制限速度データと、カーブのある道路についてのカーブの曲率を示すデータと、工事中の道路の箇所を示すデータと、道路の勾配についてのデータと、路面の凍結状態についての凍結データと、大雨や降雪、濃霧の発生している地域を示すデータとが記録されていて、これらのデータは路車間通信装置15を介して道路施設側から提供される情報によって常時更新されるようになっている。
データベース14に記憶された情報は、制御部10に入力されており、同手段10は車両の現在位置とデータベース14の情報とを常に照合していて、車両が所定の領域を走行すると車両が危険領域走行状態にある旨の判定を行なう。制御部10が危険領域の走行であると判定すると、その旨の信号が記憶媒体12へと伝達される。
上述したように、制御部10は、車両が危険な状況下にある旨の判定を行い、制御部10が車両が危険な状況下にある旨の判定をすると、前述のようにその旨が記憶媒体12に伝達されると共に、運転席に配置された警報装置13を作動させてドライバに注意を促す。
記憶媒体12には、カーナビゲーション装置の表示装置と兼用される表示手段20が接続されており、ドライバの求めに応じて、記憶媒体12に現在、記録されている内容を表示することができるようになっている。
また、記憶媒体12には、車両のエアバッグ装置(図示せず)のためのものと兼用される衝突検出部9からの情報が入力されており、車両が前方の他車両に追突又は電柱等の道路周辺の構造物に衝突したときに衝突事故の発生を検出できるようになっている。
次に、上記構成からなる本実施形態の車両用事故状況記録装置の動作を説明する。ここでは、車両用事故状況記録装置を装備する車両が運送トラックである場合について説明する。
いま、運送トラックである車両が、管制センタを兼備した貨物ターミナルにあるものとする。ドライバは、記憶媒体12の操作スイッチ(図示せず)のうち「荷積」のボタンを押して、現在、荷積中であることを指定する。これにより記憶媒体12には現在時刻と共に「荷積み」である旨の情報が記録される。荷積を完了すると、ドライバは「実車走行」のボタンを押す。すると記憶媒体12は、第1の記録モードでの記録を開始する。具体的には、時々刻々と変化する現在時刻と対応させて車輪回転速度センサによって検出された走行速度を記録する。このときの記録周期は例えば0.5秒に1回のような低いサンプリング間隔で行なわれる。また、他の実施形態では走行速度と共にGPS装置3からの現在座標をも記録するようにしてもよい。
車両が長距離運送トラックの場合には、途中で休息をとる際に「休憩」のボタンを押すことで、ドライブレコーダ12には休息中である旨の情報が記録される。同様に、「点検」「給油」「宿泊」等のボタンを押すことで、ドライバは明示的に車両の現在の運行状態を記憶媒体12に記録することができる。そして、車両が配送目的地に到着すると、ドライバは「荷卸」のボタンを押して、荷卸しのための停車中である旨を記録する。そして、荷卸が完了すると「空車走行」のボタンを押してから、貨物ターミナルへと帰車する。
ドライバは、管制センタと通信可能なドライブレコーダ(R/W)リーダ/ライタ19により記憶媒体12に記録されたデータを読み取り、管制センタへ送信する。すると、車両の出発から到着までの全ての履歴がホストコンピュータに取込まれると共に、読取り装置は記憶媒体12の記録内容を消去して、次回の使用に備える。運行管理の責任者は、ホストコンピュータの端末画面上で、車両がどのような走行をしたのかを管理することができる。
次に、車両が走行中に危険な状況に遭遇した場合について説明する。
例えば、車両の走行速度が法定速度よりも所定速度だけスピードオーバーになっているときや、ドライバが急ブレーキを踏んだことがブレーキ踏圧力センサ7で検出されたとき、車両のABS装置8が車輪のロックを検出したとき、前方・前側方監視装置1によって前方走行車両との車間距離が所定距離以下であることが検出されたとき、後方・後側方監視装置2が後続走行中の他車両との異常接近を検出したとき、高速走行中にハンドル操舵角度センサ5が急ハンドルを検出したとき、こうした場合には制御部10は車両が動的な危険状態にある旨を検出する。これらはいずれも事故の発生につながりかねない可能性を有するような走行状態だからである。
すると、制御部10は警報装置13に制御信号を送って、前述の危険状態の種類に応じ、例えば「スピードオーバーです。」とか「後側方に車両接近!」とか「車間距離が短いです。」といったような警報を運転席のスピーカから流す。
これと同時に制御部10は、記憶媒体12に所定の切換信号を送信し、これを受けた記憶媒体12は自動的に第2の記録モードへと切換えられる。第2の記録モードに移行したドライブレコーダ12は、各種センサ類1〜9からの情報を例えば0.1秒毎という高密度のサンプリング間隔で記録し始める。
ドライバが危険な状況を適切に回避すると、制御部10は警報を停止させると共に、記憶媒体12に所定の復帰信号を送信し、これを受けた記憶媒体12は第1の記録モードに復帰する。そして、記憶媒体12はアンテナ17を介してドライブレコーダR/W19へデータを送信する。ドライブレコーダR/W19は、受信したデータを管制センタへ向けて、送信する。このデータは、管制センタのホストコンピュータへ格納される。記憶媒体12は、第2の記録モード中に記録したデータの送信を完了すると当該データを削除してメモリの空き容量を確保する。
次に、特段に安全運転について配慮しなければならない道路領域を車両が走行する場合について説明する。例えば、車両が急カーブを走行中であるときや、工事中の道路を走行中であるとき、見通しの悪い道路や見通しの悪い交差点を走行中であるとき、車両が急勾配の下り道路を走行中であるとき、過去に事故が多発した履歴のある道路を走行中であるとき、路面凍結状態の道路を走行中であるとき、降雪中の道路を走行中であるとき、濃霧発生中の道路を走行中であるとき、こうした場合には制御部10は車両が危険領域の走行中である旨を検出する。これらはいずれも安全走行に特段の配慮をしなければならない走行領域だからである。
すると、制御部10は警報装置13に制御信号を送って、前述の危険状態の種類に応じ、例えば「ここは事故多発箇所です。」とか「前方に急カーブがあります。」とか「路面が凍結しています。」といったような警報を運転席のスピーカから流す。
これと同時に制御部10は、記憶媒体12に所定の切換信号を送信し、これを受けた記憶媒体12は自動的に第2の記録モードへと切換えられる。第2の記録モードに移行した記憶媒体12は、各種センサ類1〜9からの情報を例えば0.1秒毎という高密度のサンプリング間隔で記録し始める。
ドライバが危険な状況を適切に回避すると、制御部10は警報を停止させると共に、記憶媒体12に所定の復帰信号を送信し、これを受けた記憶媒体12は第1の記録モードに復帰する。そして、記憶媒体12はアンテナ17を介してドライブレコーダR/W19へデータを送信する。ドライブレコーダR/W19は、受信したデータを管制センタへ向けて、送信する。このデータは、管制センタのホストコンピュータへ格納される。記憶媒体12は、第2の記録モード中に記録したデータの送信を完了すると当該データを削除してメモリの空き容量を確保する。
このようにドライバが無事に危険な状況を回避して所定の配送業務を終えて貨物センターへ帰車した場合には、管制センタの安全管理室で、走行中に経験した事故につながりかねない「ひやり、はっと」の状況についての分析を行なう。第2の記録モードで記録されたデータはホストコンピュータの端末画面上のCG(コンピュータグラフィック)によって、当時の状況を詳細に再現する。これにより、例えば交差点での右折に際して対向車両の速度の目測を誤ったとか、追越し車線に車線変更するときのハンドル操作が急すぎたとか、後続車両の走行速度を十分に見きわめることなしに追越し車線に車線変更してしまったとか、具体的な危険の原因を特定することができる。こうした教訓はドライバ自身の安全運転能力を向上させるために役立つだけでなく、適切な事例を取上げて定期的な教育研修会議を開催することで他のドライバの安全教育にも役立てることができる。
次に、万一車両が交通事故を起してしまった場合について説明する。他の車両、道路構造物、通行人などとの衝突は衝突検出部9によって検出される。一般的には、上述した制御部10によって、実際の衝突発生前に記憶媒体12の動作モードの切換えを含む前記した各種動作が実行されている。
衝突の発生は衝突検出部9にて検出され、その信号は記憶媒体12へと送られる。記憶媒体12は、衝突の直前までは第2の記録モードでの記録を行なっているが衝突の直後(例えば1秒後)には記録動作を終了し、回路遮断部21は各種センサ類1〜9から記憶媒体12へのデータの入力を遮断する。そして、アンテナ17を介して、まず事故前後の第2記録モードの記録データを送信し、それが無事に完了すると記憶媒体12のすべての記録内容を送信する。なお、本実施形態においては、衝突検出部9において衝突の発生を検出しているが、事故が発生したとき、つまり、加速度センサにて大きなGを計測したとき、衝突の発生を検出する構成としてもよい。
これは、各種センサ類1〜9から記憶媒体12へノイズが混入し、事故前後のデータが上書きされるのを防止し、同時に回路内に発生した過電流又は過電圧が記憶媒体12に印加され、記憶媒体12が破損するのと防止するためである。また、回路遮断部21は、記憶媒体12への一切のデータ操作を禁止するため、事故前後のデータが故意に改ざんされることを防止できる。
そして、図2に示すように、事故後、記憶媒体12が警察官等のドライブレコーダR/W19からの電磁波による読み出し信号S1を受信すると、制御部10は記憶媒体12へ記憶された事後前後のデータを変復調部16へ送り、該データは変復調部16にて高周波信号に変調され、アンテナ17からドライブレコーダR/W19へ発信される。
なお、車両が大事故によりイグニッション電源が大破し、イグニッション電源から電力が供給されなくなりデータの送受信ができなくなった場合、起電力発生部18において発電された電力により制御部10、記憶媒体12、変復調部16等を動作させ、記憶媒体12との通信を実行することができる。管制センタは、無線通信でドライブレコーダR/W19を呼出して事故前後のデータの送信を要求し、ドライブレコーダR/W19からデータを迅速に取得することができる。
なお、上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであって、本発明の技術的範囲を限定するために記載したものではない。すなわち、本発明は、その技術的範囲に属する全ての実施の形態を含むことは当然として、そのいかなる均等物をも含む趣旨である。
0 ドライブレコーダ
1 前方・前側方監視
2 後方・後側方監視
3 GPS
4 ジャイロ
5 ハンドル角度
6 車輪速度
7 ブレーキ踏圧力
8 ABS
9 衝突検出部
10 制御部
11 車両LAN
12 記憶媒体
13 警報装置
14 データベース
15 路車間通信装置
16 変復調部
17 アンテナ
18 起電力発生部
19 ドライバレコーダR/W
20 表示部
21 回路遮断部
1 前方・前側方監視
2 後方・後側方監視
3 GPS
4 ジャイロ
5 ハンドル角度
6 車輪速度
7 ブレーキ踏圧力
8 ABS
9 衝突検出部
10 制御部
11 車両LAN
12 記憶媒体
13 警報装置
14 データベース
15 路車間通信装置
16 変復調部
17 アンテナ
18 起電力発生部
19 ドライバレコーダR/W
20 表示部
21 回路遮断部
Claims (11)
- 事故前後のデータを記憶する記憶媒体と、
事故以後の前記記憶媒体へのデータの入力及び消去を禁止する禁止手段と、
前記記憶媒体に記憶されたデータを無線で送信する送信手段とを有することを特徴とするドライブレコーダ。 - 事故により発生する火災に耐え得る耐熱性及び事故の衝撃に耐え得る強靭性を有する筐体からなることを特徴とする請求項1記載のドライブレコーダ。
- 事故の発生を検出する事故発生検出手段を有し、
前記事故発生検出手段によって事故が検出されたとき、前記禁止手段は、前記記憶媒体へのデータの入力を禁止することを特徴とする請求項1又は2記載のドライブレコーダ。 - 前記事故発生検出手段は、
車両の加速度を検出し、
検出された加速度に基づき車両の事故の有無を判定することを特徴とする請求項3記載のドライブレコーダ。 - 前記送信手段は、
前記記憶媒体に記憶されたデータを変調する変調手段と、
前記変調手段によって変調されたデータを発信するアンテナとを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のドライブレコーダ。 - データを送信するための電力を発電する起電力発生手段を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のドライブレコーダ。
- 前記記憶媒体がRFIDであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のドライブレコーダ。
- 事故前後のデータを記憶する記憶媒体と、事故以後の前記記憶媒体へのデータの入力及び消去を禁止する禁止手段と、前記記憶媒体に記憶されたデータを無線で送信する送信手段とを有するドライブレコーダの車両用事故状況記録方法であって、
事故の発生を検出する事故発生検出工程と、
前記事故発生検出工程によって事故が検出されたとき、前記禁止手段は、前記記憶媒体へのデータの入力を禁止する工程とを有することを特徴とする車両用事故状況記録方法。 - 前記事故発生検出工程は、
車両の加速度を検出する工程と、
検出された加速度に基づき車両の事故の有無を判定する工程を有することを特徴とする請求項8記載の車両用事故状況記録方法。 - 事故前後のデータを記憶する記憶媒体と、事故以後の前記記憶媒体へのデータの入力及び消去を禁止する禁止手段と、前記記憶媒体に記憶されたデータを無線で送信する送信手段とを有するドライブレコーダの車両用事故状況記録プログラムであって、
事故の発生を検出する事故発生検出処理と、
前記事故発生検出処理によって事故が検出されたとき、前記禁止手段は、前記記憶媒体へのデータの入力を禁止する処理とを有することを特徴とする車両用事故状況記録プログラム。 - 前記事故発生検出処理は、
車両の加速度を検出する処理と、
検出された加速度に基づき車両の事故の有無を判定する処理を有することを特徴とする請求項10記載の車両用事故状況記録プログラム。
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