JP2006306070A - 光学記録媒体、金属錯体化合物及び有機色素化合物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】有機色素化合物を含有する記録層を備える光学記録媒体であって、記録層には、カップラー成分として6−ヒドロキシ−2−ピリドン構造を有し、ジアゾ成分としてイソキサゾール、1、2、4−トリアゾールまたはピラゾール構造を有し、下記一般式[I]〜一般式[III]で示されるピリドンアゾ化合物と、これと配位するニッケル、コバルト、鉄、亜鉛、銅、マンガン等の2価の金属のイオンとから構成される金属錯体化合物が含有される。
(一般式[I]〜一般式[III]中、R1〜R10は、それぞれ独立に、水素原子または1価の官能基である。)
【選択図】なし
Description
一方、取り扱われる情報量の増大により、媒体の記録密度を高めることが望まれ、近年、開発が著しい青色レーザ光等の発振波長の短いレーザ光を用いた高密度の記録再生可能な光学記録媒体が提唱されつつある。
このようなCD−RやDVD−R用の記録用の色素としては、例えば、含金属アゾ錯体化合物を光学記録媒体として用いたものが使用されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
このN、N−ジアルキルアニリン骨格を用いるとモル吸光係数が非常に大きい色素を得ることができ有用であるが、これらのカップラー成分を用いた含金属アゾ錯体は、溶液のλmaxは500nm以上である。このため、この色素が含有される塗布膜の吸収スペクトルは、青色レーザー光や波長350nm近傍のレーザー光による記録には十分な吸収が得られないことを示す。即ち、吸収極大波長が長すぎるのである。例えば、青色レーザーの発振中心波長であるレーザ波長である405nm付近には、ほとんど吸収スペクトルが観察されず、青色レーザー光に対する感度が低い傾向があるという問題を有する。そのため、より短波長側に大きな吸収をもつカップラー成分が必要となる。
即ち、本発明の目的は、350nm以上530nm以下の短波長のレーザ光、例えば、385nm以上410nm以下のレーザー光によって高密度の光情報の記録再生が可能な光学記録媒体を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、光学記録媒体の記録層等に好適な金属錯体化合物を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、耐光性が改善された有機色素化合物を提供することにある。
即ち、本発明によれば、基板と、基板上に直接又は他の層を介して設けられ、光が照射されることにより情報の記録及び/又は再生が可能な記録層と、を有し、記録層は、6−ヒドロキシ−2−ピリドン構造からなるカップラー成分と、イソキサゾール、トリアゾール、ピラゾールから選ばれるいずれか1種のジアゾ成分と、を有する有機色素化合物と、有機色素化合物が配位する金属イオンと、から構成される金属錯体化合物を含有することを特徴とする紫外レーザから青色レーザ波長域(特に、350nm〜530nm)の短波長のレーザ光用の光学記録媒体が提供される。
本発明が適用される光学記録媒体の記録層には、前述した有機色素化合物と所定の金属イオンとから構成される金属錯体化合物が含有される。本発明においては、金属錯体化合物を構成する有機色素化合物が、下記一般式[I]〜一般式[III]で示されるピリドンアゾ化合物であることを特徴としている。
一般式[I]〜一般式[III]におけるR1〜R10として、具体的には水素原子の他、以下に示す1価の官能基が好ましい。
即ち、R1は、水素原子、直鎖または分岐のアルキル基、環状アルキル基、ヒドロキシル基、直鎖または分岐のアルコキシ基、飽和または不飽和の複素環基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アミノ基、アシルアミノ基から選ばれるいずれか1種であることが好ましい。
R2〜R5、R7〜R9は、水素原子、炭素数1〜炭素数18の直鎖又は分岐のアルキル基、炭素数3〜炭素数18の環状アルキル基、炭素数2〜炭素数18の直鎖又は分岐のアルケニル基、飽和または不飽和の複素環基、炭素数6〜炭素数18のアリール基、炭素数7〜炭素数20のアラルキル基、炭素数1〜炭素数18の直鎖又は分岐のアルコキシ基、炭素数1〜炭素数18の直鎖又は分岐のアルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、ヒドロキシ基、ホルミル基、アシル基、アミノ基、アシルアミノ基、カーバメート基、カルボン酸エステル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、スルホニル基、スルフィニル基、スルファモイル基、スルホン酸エステル基、スルホンアミド基から選ばれるいずれか1種であることが好ましい。
R6、R10は、水素原子、直鎖または分岐のアルキル基、環状アルキル基、アシル基から選ばれるいずれか1種であることが好ましい。
2価の金属のイオンと一般式[I]〜一般式[III]で示されるピリドンアゾ化合物とを組み合わせた含金属ピリドンアゾ化合物を用いることにより、光学記録媒体の記録層の耐光性を向上させることができる。
尚、本発明の光学記録媒体の記録再生に用いられる光は、波長が350nm〜530nmのレーザ光であり、385nm〜410nmの半導体レーザ光が具体例として挙げられる。
ここで、一般式[I]〜一般式[III]で示されるピリドンアゾ化合物は、分子量が1000以下であることが好ましい。
また、本発明によれば、周期表の3族〜12族から選ばれる2価の金属のイオンと、これらの金属のイオンと配位し、下記一般式[I]で表されるピリドンアゾ化合物と、を含有することを特徴とする金属錯体化合物が提供される。
即ち、本発明が適用される金属錯体化合物は、一般式[I]で示されるピリドンアゾ化合物と、ニッケル、コバルト、鉄、亜鉛、銅、マンガン等の2価の金属と、が配位した構造を有することにより、波長500nm以下で最大吸収波長が得られる有機色素として用いることができる。
即ち、本発明が適用される有機色素化合物は、特定のカップラー成分とジアゾ成分とを組み合わせた構造を有するピリドンアゾ化合物を用い、これと、2価の金属とを配位させることにより、耐光性に優れた性質を得ることができる。
尚、一般式[I]〜一般式[III]で表すピリドンアゾ化合物における1価の官能基R1〜R10は、必要に応じて置換基を有していてもよい。但し、その場合の「置換基」、又は後述する「置換されてもよい」、「置換基を有していてもよい」なる記載における「置換基」は、カルボキシル基、スルホン酸基等の酸性の水溶性基を含まない。一般式[I]〜一般式[III]で表すピリドンアゾ化合物中にカルボキシル基、スルホン酸基等の水溶性基が含まれると、有機溶媒への溶解性が低下するので好ましくない。また、光学記録媒体の記録層の耐水性が低下、安定な膜を形成することが困難となる。
本実施の形態が適用される光学記録媒体に使用される、金属イオンと上記一般式[I]〜一般式[III]で示されるピリドンアゾ化合物(以下、単に、ピリドンアゾ化合物と記すことがある。)とからなる含金属ピリドンアゾ化合物は、波長350nm〜530nmの青色光領域に適度の吸収を有し、青色レーザ光による記録に適し、実用に耐えうる耐光性を有する有機色素化合物として用いることができる。
ここで、一般式[I]〜一般式[III]で表されるピリドンアゾ化合物におけるジアゾ成分としては、例えば、イソキサゾール、1、2、4−トリアゾール、ピラゾール等である。
この中、トリアゾールは互変異性構造をとり、以下に示すような、一般式[II]’、一般式[II]’’の構造もとるが、代表例として一般式[II]の構造を記載している。
これらのジアゾ成分の中で、同一のカップラーと組み合わせた場合、一般に、一般式[I]<一般式[II]<一般式[III]の順に、波長400nm〜500nmの波長域での吸収極大波長が長波長側にシフトする傾向が見られる。波長405nmの吸収を大きくして感度を向上させる目的では、一般式[I]の構造が特に好ましい。
一般式[I]〜一般式[III]で表すピリドンアゾ化合物において、R1は、水素原子、又は直鎖または分岐のアルキル基、環状アルキル基、ヒドロキシ基、直鎖または分岐のアルコキシ基、飽和または不飽和の複素環基、アリール基、アラルキル基、−COR11で表されるアシル基、−NR12R13で表されるアミノ基、−NHCOR14で表されるアシルアミノ基から選ばれるいずれか1種の官能基を表す。
。これらは必要に応じて置換されてもよい。
これらの炭化水素基のアルキル鎖部分及びアリール基部分は、後述するR2〜R5のアルキル鎖部分が有し得る置換基で更に置換されていてもよい。これらの置換基の位置は特に限定されず、置換基の数も無置換から複数個まで可能である。複数の置換基を有する場合、同種でもよく、また異なってもよい。
アシル基(−COR11)としては、以下の構造の官能基等が挙げられる。
尚、これらの置換基の結合位置は特に限定されず、置換基の数も無置換から複数個まで可能である。複数の置換基を有する場合、同種でも異なってもよい。
即ち、水素原子、炭素数1〜炭素数12の直鎖又は分岐のアルキル基、炭素数3〜炭素数10の環状アルキル基、炭素数2〜炭素数12の直鎖又は分岐のアルケニル基、炭素数6〜炭素数18のアリール基、飽和または不飽和の複素環基、炭素数7〜炭素数18のアラルキル基、炭素数1〜炭素数12の直鎖又は分岐のアルコキシ基、炭素数1〜炭素数12の直鎖又は分岐のアルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、ヒドロキシ基、ホルミル基、−COR11で表されるアシル基、−NR12R13で表されるアミノ基、−NHCOR14で表されるアシルアミノ基、−NHCOOR15で表されるカーバメート基、−COOR16で表されるカルボン酸エステル基、−OCOR17で表されるアシルオキシ基、−CONR18R19で表されるカルバモイル基、−SO2R20で表されるスルホニル基、−SOR21で表されるスルフィニル基、−SO2NR22R23で表されるスルファモイル基、−SO3R24で表されるスルホン酸エステル基及び−NHSO2R25で表されるスルホンアミド基等が挙げられる。上記のうち、R7〜R9として、合成上や溶解性の面から、直鎖又は分岐のアルキル基、環状アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、メルカプト基、ヒドロキシ基、アシル基、カルボン酸エステル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、スルホニル基、スルフィニル基等が好ましいものとして挙げられる。
尚、R2、R3には、有機溶媒への溶解性、吸収極大波長への影響の他に、合成のしやすさの観点等から、それぞれ、上記の官能基が選択できる。例えば、上述の中では、合成や溶解性のメリット面からは、直鎖又は分岐のアルキル基、環状アルキル基、ヒドロキシ基、アシル基、アミノ基、カルボン酸エステル基、アシルオキシ基、カルバモイル基等が好ましいものとして挙げられる。
これらの中でも、R6の特に好ましいものとしては、水素原子、炭素数1〜炭素数8の直鎖または分岐のアルキル基である。R10の特に好ましいものとしては、炭素数1〜炭素数8の直鎖または分岐のアルキル基である。尚、R6、R10は、溶解性、吸収極大波長及び吸光度の大きさに影響する場合がある。これらのR2〜R10は、必要に応じて置換されてもよい。
前記有機色素化合物が、下記一般式[I]で示されるピリドンアゾ化合物であることを特徴とする光学記録媒体において、
また、R2としてのシアノ基、R3としてのアルキル基の組み合わせは、より好ましい傾向が見られる。
また、前記有機色素化合物が、下記一般式[IV]で示されるピリドンアゾ化合物であることを特徴とする光学記録媒体において、
R31を水素原子とすると、溶解性が低下し、耐光性が悪化する可能性がある。
また、R27としてのシアノ基、R28としてのアルキル基の組み合わせは、より好ましい傾向が見られる。
上記の好ましくない組み合わせを除けば、すでに述べた一般式[I]〜[III]における好ましいR1〜R10、R1〜R10に対応するR26〜R31との組み合わせを用いれば、良い耐光性が得られる。
次に、金属イオンについて説明する。
一般式[I]〜一般式[III]で表すピリドンアゾ化合物と配位して含金属ピリドンアゾ化合物を形成する金属としては、ピリドンアゾ化合物との配位形成能力があれば特に限定されず、遷移元素、典型元素から選択される。金属の酸化数は限定されない。また、後述する金属錯体化合物において、金属とピリドンアゾ化合物との比は特に限定されない。また、金属及びピリドンアゾ化合物以外に、金属錯体化合物は、電荷を有する対イオンを含む形で錯体を形成してもよい。
尚、含金属ピリドンアゾ化合物としては、複数種のピリドンアゾ化合物が金属に配位した構造でもよい。また、後述する光学記録媒体の記録層に、複数種の含金属ピリドンアゾ化合物を含有していてもよい。
一般式[I]で表されるピリドンアゾ化合物としては、例えば、下記(1)〜(20)の化合物が挙げられる。
次に、本実施の形態が適用される光学記録媒体について説明する。
本実施の形態が適用される光学記録媒体は、少なくとも、基板と、一般式[I]〜一般式[III]で表されるピリドンアゾ化合物の金属錯体化合物を含有する記録層とから構成される。尚、必要に応じて、更に下引き層、反射層、保護層等を設けても良い。
図1は、本実施の形態が適用される光学記録媒体を説明する図である。図1(a)は、第1の実施の形態であり、図1(b)は、第2の実施の形態である。
図1(a)に示される光学記録媒体10は、光透過性材料からなる基板1と、基板1上に設けられた記録層2と、記録層2上に積層された反射層3及び保護層4とが順番に積層されている。光学記録媒体10は、基板1側から照射されるレーザ光により、情報の記録・再生が行われる。
尚、説明の便宜上、光学記録媒体10において、保護層4が存在する側を上方、基板1が存在する側を下方とし、これらの方向に対応する各層の各面を、それぞれ各層の上面及び下面とする。
具体的には、例えば、ジアセトンアルコール、3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノン等のケトンアルコール系溶媒;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ系溶媒;n−ヘキサン、n−オクタン等の鎖状炭化水素系溶媒;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、n−ブチルシクロヘキサン、tert−ブチルシクロヘキサン、シクロオクタン等の環状炭化水素系溶媒;テトラフルオロプロパノール、オクタフルオロペンタノール、ヘキサフルオロブタノール等のパーフルオロアルキルアルコール系溶媒;乳酸メチル、乳酸エチル、2−ヒドロキシイソ酪酸メチル等のヒドロキシカルボン酸エステル系溶媒等が挙げられる。
ここで、金属系化合物とは、遷移金属等の金属が、原子、イオン、クラスター等の形で化合物に含まれるものを言い、例えば、エチレンジアミン系錯体、アゾメチン系錯体、フェニルヒドロキシアミン系錯体、フェナントロリン系錯体、ジヒドロキシアゾベンゼン系錯体、ジオキシム系錯体、ニトロソアミノフェノール系錯体、ピリジルトリアジン系錯体、アセチルアセトナート系錯体、メタロセン系錯体、ポルフィリン系錯体のような有機金属化合物が挙げられる。金属原子としては特に限定されないが、遷移金属であることが好ましい。
他系統の色素としては、主として記録用レーザ光の発振波長域に適度な吸収を有するものであればよく、特に制限されない。また、CD−R等に使用され、770nm〜830nmの波長帯域中に発振波長を有する近赤外レーザ光を用いた記録・再生に適する色素や、DVD−R等に使用され、620nm〜690nmの波長帯域中に発振波長を有する赤色レーザ光を用いた記録・再生に適する色素等を、ピリドンアゾ化合物と併用して記録層2に含有させることにより、異なる波長帯域に属する複数種のレーザ光を用いた記録・再生に対応する光学記録媒体10を製造することもできる。また、上記CD−RあるいはDVD−Rの色素の中で耐光性が良好なものを選び、本発明の化合物に混合することにより、耐光性をさらに向上させることが可能となる。
次に、光学記録媒体の第2の実施の形態について説明する。
図1(b)は、光学記録媒体の第2の実施の形態を説明する図である。第1の実施の形態の光学記録媒体10と共通する部分は同じ符号を付し、説明を省略する。
図1(b)に示される光学記録媒体20は、光透過性材料からなる基板1と、基板1上に設けられた反射層3と、反射層3上に積層された記録層2及び保護被膜5とが順番に積層されている。光学記録媒体20は、保護被膜5側から照射されるレーザ光により、情報の記録・再生が行われる。
(ピリドンアゾ化合物の合成方法)
前述した一般式[I]〜一般式[III]で表されるピリドンアゾ化合物の合成方法については特に限定されるものではないが、例えば、6−ヒドロキシ−2−ピリドン構造の一般的な製法を下記に示す。
(1)シアノアセトアミド誘導体とβ−ケトエステルとの縮合
最も一般的な製法としては、下記のように、シアノアセトアミド誘導体とβ−ケトエステルとを(ジャーナル オブ ヘテロサイクリック ケミストリー「J.Heterocyclic.Chem.,」32,979(1995)等)、または、シアノ酢酸エチルとアミンとβ−ケトエステルとを(ダイズ アンド ピグメンツ「Dyes&Pigments」,15,69(1991))、塩基性触媒の存在下、加熱することにより、3−シアノ−6−ヒドロキシ−2−ピリドンを合成する方法が知られている。ここで、シアノアセトアミド誘導体におけるアミンのR1を変更することによりR1に置換基を導入でき、また、β−ケトエステルのR3を変更することでも置換基を導入することができる。
また、下記のように(ジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサエティ「J.A.C.S.101」(15),4423(1979))、1、3−ジメチルウラシルとマロン酸アミド誘導体とを用いることにより、3−置換−2、6−ジヒドロキシピリジンを合成することができる。
また、下記のように(薬学雑誌、99(6)、588(1979))、N−アリルフェニルプロピオル酸アミドとシュウ酸ジエチルとの反応により合成できる。
以上にして得られた6−ヒドロキシ−2−ピリドン化合物を、ジアゾ化した複素芳香環アミンとジアゾカップリングすることにより、前記一般式[I]〜一般式[III]で表されるピリドンアゾ化合物を得ることができる。そして、このピリドンアゾ化合物を金属と錯形成させることにより含金属ピリドンアゾ化合物(ピリドンアゾ化合物の金属錯体化合物)を得ることができる。
(a)合成例
(a−1)
下記構造式[1]で表されるシアノ酢酸エチル22.63g(0.2モル)、構造式[2]で表される3−オキソブタン酸エチル26.03g(0.2モル)、構造式[3]で表されるn−ブチルアミン14.63g(0.2モル)をエタノール20ml中に溶解させ、ピペリジン6mlを滴下した後、撹拌条件下26時間半還流を行った。反応液は冷却後、10%塩酸水溶液200mlにあけて撹拌すると固体が析出した。析出した化合物はろ別し、水洗した後、ヘキサン100ml溶液に懸濁させ、30分程度撹拌した後にろ過をし、ろ過物は真空中で加熱乾燥させて、下記の化合物[4](1−n−ブチル−3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−2−ピリドン)11.3g(収率27.4%)を得た。
また、1H−NMR(CDCl3(δ=ppm)270MHz)を測定したところ、0.96(3H、t、N−CH2CH2CH2 CH 3 )、1.37(2H、sextet、N−CH2CH2 CH 2 CH3)、1.59(2H、m、N−CH2 CH 2 CH2CH3)、2.48(3H、s、5’−CH3)、2.55(3H、s、4−CH3)、3.96(2H、t、N−CH 2 CH2CH2CH3)、6.3(1H、s、4’−H)と目的の化合物と一致するピークであった。
この例示化合物(41)のクロロホルム中でのλmax=391nm、モル吸光係数は3.5×104であった。
金属錯体化合物(58)(=構造式[6]で示される含金属ピリドンアゾ化合物)をオクタフルオロペンタノールに溶解し、1wt%に調整した。これをろ過して出来た溶解液を直径120mm、厚さ1.2mmの射出成形型ポリカーボネート樹脂基板上に滴下し、スピンコート法により塗布(500rpm)し、塗布後100℃で30分間乾燥した。この塗布膜の最大吸収波長(λmax)は442.5nmであった。
図2は、金属錯体化合物(58)の塗布膜の吸収スペクトルである。
その結果、金属錯体化合物(58)の耐光性((I/I0)(%))は、63.2%であり、波長500nm以下に最大吸収波長(λmax)を有する色素膜としては極めて良好な耐光性を示した。
前述の金属錯体化合物(58)をオクタフルオロペンタノールに溶解し、1.4wt%に調整した。これをろ過してできた溶解液をトラックピッチ400nm、溝幅200nm、溝深さ70nmの溝を持つ直径120mm、厚さ0.6mmの射出成型ポリカーボネート樹脂基板に滴下し、スピンコート法により塗布した。尚、塗布は、回転数600rpmから4900rpmへ25秒かけて回転数を上げ、4900rpmで5秒間保持して行った。更に100℃で30分間乾燥し、記録層とした。
次いで、スパッタリング法にて銀合金を100nmの厚さで成膜し、反射層を形成した。その後、UV硬化性樹脂からなる保護コート剤をスピンコート法により塗布し、UV光を照射して厚さ5μmの保護層を形成させた。更に、遅延硬化型接着剤を用いて、保護層のある面に、厚さ0.6mmのポリカーボネート製基板を接着して、評価用の光学記録媒体を調製した。
前述した評価用の光学記録媒体を線速度6.61m/secで回転させながら、波長405nm(対物レンズの開口数NA=0.65)のレーザ光で、8Tマーク/8Tスペースの単一周波数信号を溝上に記録した。尚、Tは、周波数65MHzに対応する基準クロック周期である。記録パルスストラテジーとして、分割パルス数はマーク長をnTとして(n−1)、先頭記録パルス幅2T、後続記録パルス幅0.6T、バイアスパワー1.5mW、再生パワー0.4mW、記録パワーを可変とした。その結果、7mWで変調度51%の信号が記録できた。変調度は、パルスストラテジー等記録条件の最適化によって、より大きくなると考えられる。
(a)製造例
下記シトラジン酸[7]18.61gをエタノール500ml中に懸濁させ、撹拌条件下、濃硫酸27mlを室温で滴下し、その後4時間還流させた。反応液は冷却後、水1000ml中に放出し、固体を析出させた。析出物はろ別し、水で洗浄し真空中で乾燥させ、下記化合物[8]を14.88g合成した(収率67.7%)。
前述した金属錯体化合物(59)(=構造式[10]で示される含金属ピリドンアゾ化合物)をオクタフルオロペンタノールに溶解し、1wt%に調整した。これをろ過して出来た溶解液を直径120mm、厚さ1.2mmの射出成形型ポリカーボネート樹脂基板上に滴下し、スピンコート法により塗布し、塗布後100℃で30分間乾燥した。この塗布膜の最大吸収波長(λmax)は436.5nmであった。
図3は、金属錯体化合物(59)の吸収スペクトルである。
この色素を塗布したディスクの切片を、実施例1と同様にして耐光性試験機(株式会社東洋精機製作所製:サンテストXLS+)を使用して、Xeランプを63℃、550mWで40時間照射して耐光性を評価した。
その結果、含金属ピリドンアゾ化合物である金属錯体化合物(59)の耐光性は59%であり、波長500nm以下に最大吸収波長(λmax)を有する色素膜としては極めて良好な耐光性を示した。
また、別に金属錯体化合物(59)を塗布した基板を、実施例1と同様に85℃、相対湿度85%の条件下、恒温恒湿漕内に200時間静置した。その後スペクトルを測定し、保存安定性の評価を行った結果、68.9%であった。
前述した評価用の光学記録媒体を線速度6.61m/secで回転させながら、波長405nm(対物レンズの開口数NA=0.65)のレーザ光で、8Tマーク/8Tスペースの単一周波数信号を溝上に記録した。尚、Tは、周波数65MHzに対応する基準クロック周期である。記録パルスストラテジーとして、分割パルス数はマーク長をnTとして(n−1)、先頭記録パルス幅2T、後続記録パルス幅0.75T、バイアスパワー2.4mW、再生パワー0.4mW、記録パワーを可変とした。その結果、8mWで変調度42%の信号が記録できた。変調度は、パルスストラテジー等記録条件の最適化によって、より大きくなると考えられる。
以下、前記の合成法と同様の方法で、金属錯体化合物(60)〜金属錯体化合物(73)を合成し、実施例1と同様にして塗布膜を形成し塗布膜の吸収スペクトルを測定した。これらの化合物の、溶液中(クロロホルム)の最大吸収波長(λmax)、モル吸光係数、塗布膜の最大吸収波長(λmax)(但し、塗布溶媒は、オクタフルオロペンタノールを使用した。)を測定した。
(a)合成例
実施例1と同様の反応条件で、アミンとして下記構造式[11]で表される2−エトキシエチルアミンを用いて、下記構造式[12]で表される化合物を得た。
この例示化合物(55)として示したピリドンアゾ化合物は、クロロホルム溶液中のλmax=437nm、モル吸光係数は4.4×104であった。
得られた例示化合物(55)として示したピリドンアゾ化合物は、実施例1と同様の方法でニッケル錯体を合成し、下記化合物[16](金属錯体化合物(74)とする)を得た。この金属錯体化合物(74)は、クロロホルム溶液中のλmax=466nm、492nm、モル吸光係数は8.5×104、8.5×104であった。
金属錯体化合物(74)をオクタフルオロペンタノールに溶解し、1wt%に調整した。これを濾過して出来た溶解液を直径120mm、厚さ0.6mmの射出成形型ポリカーボネート樹脂基板上に滴下し、スピンコート法により塗布(500rpm)し、塗布後100℃で30分間乾燥した。この塗布膜の最大吸収波長(λmax)は469.5、500nmであった。
また、図4は、金属錯体化合物(74)の塗布膜の吸収スペクトルである。図4に示したように、金属錯体化合物(74)は、実施例1における金属錯体化合物(58)と比べて、より長波長側にλmaxがあるが、405nmにもある程度の吸収があり、光学記録媒体用の色素として使用できることが分かる。
(a)合成例
実施例1と同様の反応条件で、アミンとして下記構造式[17]で表されるn−ヘキシルアミンを用いて、下記構造式[18]で表される化合物を得た。
得られた例示化合物(56)として示したピリドンアゾ化合物は、実施例1と同様の方法でニッケル錯体を合成し、下記構造式[21]で表される化合物(金属錯体化合物(75)とする)を得た。この金属錯体化合物(75)は、クロロホルム溶液中のλmax=463、491.5nm、モル吸光係数は8.2×104、8.0×104であった。
金属錯体化合物(75)をオクタフルオロペンタノールに溶解し、1wt%に調整した。これを濾過して出来た溶解液を直径120mm、厚さ0.6mmの射出成形型ポリカーボネート樹脂基板上に滴下し、スピンコート法により塗布(500rpm)し、塗布後100℃で30分間乾燥した。この塗布膜の最大吸収波長(λmax)は469.5、500nmであった。
図5は、金属錯体化合物(75)の塗布膜の吸収スペクトルである。図5に示したように、実施例1における金属錯体化合物(58)と比べ、長波長側にλmaxがあるが、405nmにもある程度の吸収があり、光学記録媒体用の色素として使用できることが分かる。
この光学記録媒体は、塗布膜のλmaxの値より、例えば、中心波長405nmの半導体レーザ光による記録再生が可能である。即ち、2価の遷移金属と一般式[I]〜一般式[III]で示されるピリドンアゾ化合物とからなる含金属ピリドンアゾ化合物が、青色レーザ光の記録に対して、有効な構造の化合物であることが分かる。
実施例1の合成法と同様の方法で、前述した例示化合物(57)として示したピリドンアゾ化合物を用いて金属錯体化合物(76)を合成し、実施例1と同様にして、溶液中(クロロホルム)の最大吸収波長(λmax)、モル吸光係数、塗布膜の最大吸収波長(λmax)(但し、塗布溶媒は、オクタフルオロペンタノールを使用した。)を測定した。
比較のため、下記に示される化合物[13]を合成し、光学記録媒体としての評価を行った。
(a)製造例
下記構造式で示される2−アミノ−6−メチルベンゾチアゾール(株式会社東京化成製)(以下、化合物[11])を類似の方法でジアゾ化し、実施例1と同様の条件で、カップリングして合成した化合物[12]は、クロロホルム中でのλmaxは453.5nm、モル吸光係数は3.2×104であった。
さらに、化合物[12]を酢酸ニッケルで含金化した下記構造式[13]で表される含金属ピリドンアゾ化合物は、クロロホルム溶液中のλmaxは524nm、モル吸光係数は7.4×104であった。
前述した構造式[13]で表される含金属ピリドンアゾ化合物をオクタフルオロペンタノールに溶解し、1wt%に調整したが、溶解性が低く半分ほどの不溶物があった。これをろ過し、得られた溶解液を直径120mm、厚さ0.6mmの射出成形型ポリカーボネート樹脂基板上に滴下し、スピンコート法により塗布(500rpm)し、塗布後100℃で30分間乾燥した。この塗布膜の最大吸収波長(λmax)は542.5nmであった。しかし、波長405nmには吸収がわずかしかなく、中心波長405nmのレーザ光に対して記録が期待できないことが分かる。
尚、図6は、構造式[13]で表される含金属ピリドンアゾ化合物の塗布膜の吸収スペクトルである。図6に示した結果から、構造式[13]で表される含金属ピリドンアゾ化合物は、含金属ピリドンアゾ化合物であっても、ジアゾ成分として、イソキサゾール、1、2、4−トリアゾールまたはピラゾールを選択しない場合は、青色レーザ光の記録に対して、不十分な色素化合物であることが分かる。
比較のため、下記に示される構造式[15]で表される含金属ピリドンアゾ化合物を合成し、光学記録媒体としての評価を行った。
(a)製造例
2−アミノ−5−メチル−1、3、4−チアジアゾール(株式会社東京化成製)を類似の方法でジアゾ化し、実施例1と同様の条件で、カップリングして合成した下記化合物[14]は、クロロホルム中でのλmaxは409.5nm、モル吸光係数は3.0×104であった。
図7は、構造式[15]で表される含金属ピリドンアゾ化合物の吸収スペクトルである。図7に示した結果から、構造式[15]で表される含金属ピリドンアゾ化合物は、波長405nm付近は吸収の末端にあたり、記録特性があまり期待できないことが分かる。
構造式[15]で表される含金属ピリドンアゾ化合物をオクタフルオロペンタノールに溶解し、1wt%に調整したが、溶解性が低くほとんど溶解しなかった。これをろ過し、得られた溶解液を直径120mm、厚さ0.6mmの射出成形型ポリカーボネート樹脂基板上に滴下し、スピンコート法により塗布(500rpm)し、塗布後100℃で30分間乾燥した。しかし、溶解性が低いため塗布膜の吸収スペクトルは得られなかった。
比較のため、下記構造式[16]で表される含金属アゾ錯体化合物を合成し、光学記録媒体としての評価を行った。
(a)製造例
前述した特許文献2(特開平9−277703号公報)を参考に、m−N、N−ジエチルアニリンを原料に合成された下記構造式[16]で表される化合物は、クロロホルム溶液中でのλmaxは552.5nm、516nmの2つの吸収ピークがあり、それぞれ、モル吸光係数は、1.1×105、8.6×104であった。
図8は、構造式[16]で表される含金属アゾ錯体化合物のクロロホルム溶液中の吸収スペクトルである。
前述した構造式[16]で表される含金属アゾ錯体化合物をオクタフルオロペンタノールに溶解し、1wt%に調整した。これをろ過して得られた溶解液を、直径120mm、厚さ0.6mmの射出成形型ポリカーボネート樹脂基板上に滴下し、スピンコート法により塗布(500rpm)し、塗布後100℃で30分間乾燥した。この塗布膜の最大吸収波長(λmax)は565.5nm、524.5nmであった。
構造式[16]で表される含金属アゾ錯体化合物の吸収スペクトルから、ジアゾ成分としてイソキサゾールを有する構造であっても、波長405nm付近の吸収がほとんどないことが分かる。
この結果、構造式[16]で表される含金属アゾ錯体化合物は、イソキサゾールをジアゾ成分に有する含金属アゾ錯体化合物であっても、カップラー成分としてピリドン骨格を持たないものは、青色レーザ光の記録に対して、不十分な色素化合物であることが分かる。
実施例1の合成法と同様の方法で、例示化合物(57)と、以下の例示化合物(58)〜例示化合物(63)として示したピリドンアゾ化合物を用いて金属錯体化合物(77)〜金属錯体化合物(84)を合成し、実施例1と同様にして、溶液中(クロロホルム)の最大吸収波長(λmax)、モル吸光係数、塗布膜の最大吸収波長(λmax)(但し、塗布溶媒は、オクタフルオロペンタノールを使用した。)を測定した。その測定結果を表1に示す。
耐光性、すなわち色素保持率(表1のI/I0(%))は、本発明の記載する短波長域での記録再生においては、従来知られているかかる短波長記録再生用の有機色素が10%未満であることを鑑みると、耐光性、即ち前記色素保持率が60%以上あれば、極めて良好であるということができる。
そのような評価基準からすれば、表1に記載する金属錯体化合物は極めて良好であるといえる。その中で、実施例23、実施例26、実施例27は従来知られている色素よりは耐光性が良好で、十分実用可能な良い耐光性を示す化合物である。しかしながらしいていえば、表1のその他の金属錯体化合物よりはやや悪い傾向が見られる。
即ち、実施例23(耐光性19.0%)は実施例1(耐光性63.2%)と比べると、前述のように、一般式[I]のR1が無置換のアミノ基(―NH2)があまり良くないことが示唆される。とはいえ、実施例23としても、従来のものよりは十分良好なレベルであり、置換基R2〜R5との組み合わせにより、溶解性を向上させ耐光性を改善することは可能である。
また、実施例26(耐光性14.5%)、実施例27(耐光性42.3%)は実施例25(耐光性67.5%)と比較するとわかるように、一般式[III]のR10として水素原子とする場合に、耐光性が劣化することが示唆される。さらに、実施例26と実施例27、及び、実施例25(耐光性67.5%)と実施例17(耐光性89%)とを比べると、一般式[III]のR1が水素原子であり、かつ、R3がカルボン酸エステルとする組み合わせは、耐光性を劣化させる可能性があることがわかる。また、表1中の銅錯体(実施例22)は、表1の他の金属錯体化合物よりはやや悪い傾向があることがわかるが、いずれにせよ、従来知られている青色レーザーなどの短波長用有機色素に比べれば、極めて良好な化合物であるといえる。
Claims (14)
- 基板と、
前記基板上に直接又は他の層を介して設けられ、波長が350nm以上530nm以下のレーザ光が照射されることにより情報の記録及び/又は再生が可能な記録層と、を有し、
前記記録層は、
6−ヒドロキシ−2−ピリドン構造からなるカップラー成分と、イソキサゾール、トリアゾール、ピラゾールから選ばれるいずれか1種のジアゾ成分と、を有する有機色素化合物と、
前記有機色素化合物が配位する金属イオンと、から構成される金属錯体化合物を含有することを特徴とする光学記録媒体。 - 前記一般式[I]〜一般式[III]における前記R1〜R10は、
R1は、
水素原子、直鎖または分岐のアルキル基、環状アルキル基、ヒドロキシル基、直鎖または分岐のアルコキシ基、飽和または不飽和の複素環基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アミノ基、アシルアミノ基から選ばれるいずれか1種を表わし、
R2〜R5、R7〜R9は、
水素原子、炭素数1〜炭素数18の直鎖又は分岐のアルキル基、炭素数3〜炭素数18の環状アルキル基、炭素数2〜炭素数18の直鎖又は分岐のアルケニル基、飽和または不飽和の複素環基、炭素数6〜炭素数18のアリール基、炭素数7〜炭素数20のアラルキル基、炭素数1〜炭素数18の直鎖又は分岐のアルコキシ基、炭素数1〜炭素数18の直鎖又は分岐のアルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、ヒドロキシ基、ホルミル基、アシル基、アミノ基、アシルアミノ基、カーバメート基、カルボン酸エステル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、スルホニル基、スルフィニル基、スルファモイル基、スルホン酸エステル基、スルホンアミド基から選ばれるいずれか1種を表わし、
R6、R10は、
水素原子、直鎖または分岐のアルキル基、環状アルキル基、アシル基から選ばれるいずれか1種を表すことを特徴とする請求項2記載の光学記録媒体。 - 前記金属イオンは、周期表の3族〜12族から選ばれる2価の金属のイオンであることを特徴とする請求項1記載の光学記録媒体。
- 前記金属イオンは、ニッケル、コバルト、鉄、亜鉛、銅、マンガンから選ばれる少なくとも1種の金属のイオンであることを特徴とする請求項1記載の光学記録媒体。
- 前記光は、波長が385nm〜410nmのレーザ光であることを特徴とする請求項1記載の光学記録媒体。
- 前記ピリドンアゾ化合物は、分子量が1000以下であることを特徴とする請求項1または7記載の光学記録媒体。
- 前記金属は、ニッケル、コバルト、鉄、亜鉛、銅、マンガンから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項9記載の金属錯体化合物。
- 2価の金属のイオン及びピリドンアゾ化合物からなる金属錯体化合物を含有する有機色素化合物であって、
前記ピリドンアゾ化合物は、
6−ヒドロキシ−2−ピリドン構造からなるカップラー成分と、
イソキサゾールからなるジアゾ成分と、を有することを特徴とする有機色素化合物。 - 前記金属のイオンは、周期表の3族〜12族から選ばれる金属のイオンであることを特徴とする請求項11記載の有機色素化合物。
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