JP2006304763A - オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチドを用いた真核生物の検出方法及び同定方法 - Google Patents

オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチドを用いた真核生物の検出方法及び同定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安価でかつ迅速確実で容易に真核生物の検出及び同定が可能な新規のオリゴヌクレオチド、このオリゴヌクレオチドを用いた真核生物の検出方法と、このオリゴヌクレオチドを用いた同定方法とを提供する。
【解決手段】真核生物の検出及び真核生物の同定を行うオリゴヌクレオチドであって、特定の塩基配列あるいはその相補鎖の一部又は全部を含有し、当該一部又は全部においてβ−チューブリン遺伝子核酸と特異的にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチド。
【選択図】なし

Description

本発明は、オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチドを用いた真核生物の検出方法及び同定方法に関し、詳しくは真核生物のβ−チューブリン遺伝子の部分領域に特異的にハイブリダイズする配列を含有するオリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチドを用いた真核生物の検出方法及び真核生物の同定方法に関する。
真菌の一種であるペニシリウム(Penicillium)属は、アオカビと呼ばれ、食品、抗生物質、酵素の製造など広く利用されている。ペニシリウム属は、400種を超える菌種が既に発見されている。食品等から検出が多いのはそのうちの約70種である。ペニシリウム属は家庭内ではハウスダストや食品に多く存在し、家庭環境や工場環境で検出されるカビの20〜40%を占め、カビ毒(パツリン、オクラトキシンA、シトリニン等)産生能を有する種も存在する。また、真菌の一種であるタラロマイセス(Taralomyces)属、ユーペニシリウム(Eupenicillium)属等のテレオモルフは、耐熱性でもある。
これらの病原性カビを迅速確実に検出、同定をすることは重要である。特に、ハウスダストや食品に多く存在するペニシリウム属真菌は、カビ毒産生能を有する種が存在する。また、タラロマイセス属、ユーペニシリウム属等のテレオモルフは耐熱性である。これらの病原性カビを迅速確実に検出し、同定をすることは特に重要である。
ペニシリウム属ひとつをとってみても、その分類学的位置は多様であり、菌種は広く分布する。このような背景のもとで、ペニシリウム属真菌等の真核生物がいかなる種に属しているかを同定することは、疾患や食品の変敗等の原因究明あるいは伝播経路の解明等に大きく寄与する。さらに、病原菌の菌種によって適切な抗菌剤を選択する必要があるため、広範囲の病原性菌を迅速確実に検出し、同定することは、疾病に対する薬剤開発を進める上でも重要である。
このため、古くから、肉眼または顕微鏡で形態を観察することによって、菌種の分類(同定)がなされてきた。しかし、形態観察による菌種の同定は、一般に7〜14日間の培養期間を要し、長いものでは3週間以上の培養期間がかかる。さらに、形態観察による菌種の同定は、経験を積むことによる熟練が不可欠であるために、一般的な技術者にとって容易な方法ではなく、少数の専門家に頼らざるを得ない。このように、形態観察は、人件費などのコストが高く、菌種の迅速な検出や同定をすることが困難であった。このため、形態観察よりもさらに、安価な迅速で容易な真核生物の検出や同定をするためのものが必要とされていた。
遺伝子工学の発展によって、結核菌やクラミジアなど各種病原菌体のDNAを抽出し、PCR法(ポリメラーゼチェーンリアクション法)などで増幅された核酸を解析することによって、菌体を検出する方法が開発された。例えば、PCR法を用いて増幅された28SrRNA遺伝子の核酸塩基配列を解析し、非ウイルス生物を検出するためのオリゴヌクレオチドが開発された(特開平10−042880号公報参照)。しかし、このオリゴヌクレオチドを使用しても、その領域に同じ塩基配列を有する菌種が複数存在するため、菌種を同定することはできない。また、PCR法を用いてITS(internal transcribed spacer)領域や、IGS(intergenic spacer)領域の核酸塩基配列を解析し非ウイルス生物を検出するためのオリゴヌクレオチドが開発された(特開2004−154051号公報参照)。しかし、このオリゴヌクレオチドを使用した場合であっても、解析精度は上昇するが、やはり菌種を確実に同定するまでには至らなかった。
このように、遺伝子工学的手法による真核生物の検出や同定の問題点が解決されていない状態にあっては、真核生物の検出や同定は、従来から行われている形態観察による手法に頼らざるを得ない。真核生物の検出や同定は、疾患や食品の変敗等の原因究明、伝播経路の解明、薬剤開発等に大きく関わる重要性を持つにもかかわらず、真核生物の迅速確実な検出及び同定をするためのオリゴヌクレオチドは、今まで存在していなかった。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、安価でかつ迅速確実で容易に真核生物の検出及び同定が可能な新規のオリゴヌクレオチド、このオリゴヌクレオチドを用いた真核生物の検出方法と、このオリゴヌクレオチドを用いた同定方法とを提供することにある。
以上のような目的を達成するために本発明者らは、真核生物の細胞分裂に必要な微小細管、鞭毛、繊毛等を構成するタンパク質の1つで、ほぼ総ての真核生物が保有し、配列保存性は高い一方でrRNA遺伝子より可変性に富むことが知られているβ−チューブリン遺伝子に着目した。β−チューブリン遺伝子領域を利用したプライマーの設計はN.Louise Glassらによって検討され、β−チューブリン遺伝子領域2000塩基対のうちヌクレオチド番号352から847までの領域を挟むプライマーBt2b(配列番号3)及びBt2a(配列番号4)(いずれも24塩基長)を用いた核酸の検出及び塩基配列決定がN.Louise Glassらによって開示されている(著者N.Louise Glass, Gary C. Donaldson, 1995, 題名 Development of Primer Sets Designed for Use with the PCR To Amplify Conserved Genes from Filamentous Ascomycetes. 雑誌Applied and Enviromental Microbiology Vol.61, No.4:P.1323−1330)。
しかしこのプライマー対を用いた検出方法は、目的領域の核酸を増幅できなかったり、増幅できても単一な産物とならなかったりする菌が多く存在していた。また、増幅産物の塩基長が約500塩基対と長いため、1回の配列解析で増幅産物の全塩基配列を決定できないことが多々あり、検出・同定期間が長くなるのみならず、コスト面でも負担となっていた。
そこで、本発明者らは、1回の核酸塩基配列解析で決定できる配列数(約300塩基程度)であること、決定した塩基配列が属間及び種間において変化に富んでいることを基本条件とし、ペニシリウム属等の真菌を始めとする真核生物に広く共通する塩基配列の発見を試みた。そして、鋭意検討を重ねた結果、ペニシリウム属等真菌を始めとする真核生物の検出や同定に適当な核酸塩基配列を得、その塩基配列を含有するオリゴヌクレオチドを用いた真核生物の検出方法、同定方法並びにその試薬キットを確立して、本発明を完成するに至った。
より具体的に本発明の内容を示すと、それは以下のようなものである。
(1) 真核生物の検出及び真核生物の同定を行うオリゴヌクレオチドであって、その塩基配列が配列表の配列番号1に示される塩基配列あるいはその相補鎖の一部又は全部を含有し、当該一部又は全部においてβ−チューブリン遺伝子核酸と特異的にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチド。
(1)の発明によれば、このオリゴヌクレオチドは、その塩基配列が配列表の配列番号1に示される塩基配列あるいはその相補鎖の一部又は全部を含有し、真核生物のほぼ総てが有するβ−チューブリン遺伝子核酸と特異的にハイブリダイズすることができる。このため、β−チューブリン遺伝子核酸の可変領域を挟むオリゴヌクレオチドとして使用することによって、少数の専門家に頼ることなく、安価で一般技術者でも迅速確実かつ容易に真核生物の同定をすることが可能な遺伝子工学的手法(例えば、PCR法など)による真核生物全般の検出、同定を行うことができる。このため、安価でかつ迅速確実で容易に真核生物の検出及び同定が可能な新規のオリゴヌクレオチドを提供することが可能となる。
本明細書における「真核生物」とは、核膜をもつ、つまり核の構造をもつ膜によって仕切られた核構造を細胞内にもつ生物群のことである。真核生物には、例えば、ペニシリウム属、タラロマイセス属,ユーペニシリウム属、パエシロマイセス(Paecilomyces)属、アスペルギルス(Aspergillus)属、ビソクラミス(Byssochlamys)属、ネオサルトリア(Neosartorya)属、ムコール(Mucor)属、リゾプス(Rhizopus)属、リゾムコール(Rhizomucor)属、アブシディア(Absidia)属、ボーベリア(Beauveria)属、クラドスポリウム(Cladosporium)属、フザリウム(Fusarium)属、ジオトリクム(Geotrichum)属等のカビ、サッカロマイセス(Saccharomyces)属、デッケラ(Dekkera)属、カンジダ(Candida)属、ジゴサッカロマイセス(Zygosaccharomyces)属、シゾサッカロマイセス(Schizosaccharomyces)属、ブレタノマイセス(Brettanomyces)属、ロドトルーラ(Rhodotorula)属、クリプトコッカス(Cryptococcus)属、ピチア(Pichia)属、ハンセヌラ(Hansenula)属等の酵母、等が含まれる。
また、本明細書において「特異的にハイブリダイズ」とは、オリゴヌクレオチドの解離温度(Tm値)において、ハイブリダイズさせたい領域以外のゲノムDNAとこのオリゴヌクレオチドとが充分にハイブリダイズしないため、真核生物の検出や同定を確実に行える状態をいう。
また、本明細書において、「遺伝子工学的手法」とは、遺伝子操作や遺伝子解析によりその機能を調べる手法のことであり、例えば、PCR法、サザンブロット法、ノーザンブロット法、配列決定などの手法である。
β−チューブリン遺伝子の核酸配列に特異的にハイブリダイズさせ、検出感度、再現性等を高めるために、配列番号1に示される塩基配列あるいはその相補鎖の一部は、少なくとも5塩基以上、好ましくは10塩基以上、さらに好ましくは16塩基以上の長さを有する。オリゴヌクレオチド全体として、10塩基以上、好ましくは14塩基以上、さらに好ましくは18塩基以上の長さを有する。
(2) 真核生物の検出及び真核生物の同定を行うオリゴヌクレオチドであって、その塩基配列が配列表の配列番号2に示される塩基配列あるいはその相補鎖の一部又は全部を含有し、当該一部又は全部においてβ−チューブリン遺伝子核酸と特異的にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチド。
(2)の発明によれば、このオリゴヌクレオチドは、その塩基配列が配列表の配列番号2に示される塩基配列あるいはその相補鎖の一部又は全部を含有し、真核生物のほぼ総てが有するβ−チューブリン遺伝子核酸と特異的にハイブリダイズすることができる。このため、β−チューブリン遺伝子核酸の可変領域を挟むオリゴヌクレオチドとして使用することによって、少数の専門家に頼ることなく、安価で一般技術者でも迅速確実かつ容易に真核生物の同定をすることが可能な遺伝子工学的手法(例えば、PCR法など)による真核生物全般の検出、同定を行うことができる。このため、安価でかつ迅速確実で容易に真核生物の検出及び同定が可能な新規のオリゴヌクレオチドを提供することが可能となる。
β−チューブリン遺伝子の核酸配列に特異的にハイブリダイズさせ、検出感度、再現性等を高めるために、配列番号2に示される塩基配列あるいはその相補鎖の一部は、少なくとも5塩基以上、好ましくは10塩基以上、さらに好ましくは16塩基以上の長さを有する。また、オリゴヌクレオチド全体として、10塩基以上23塩基以下、好ましくは14塩基以上23塩基以下、さらに好ましくは18塩基以上20塩基以下の長さを有する。
(1)又は(2)記載のオリゴヌクレオチドは例えばホスホアミダイト法等の常法の化学合成により調整し得るので、クローン化したオリゴヌクレオチド又はポリヌクレオチドに比べて、容易に、大量にかつ安価に一定品質のオリゴヌクレオチドが得られる。合成後のオリゴヌクレオチドをそのまま用いてもよいし、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)等で適宜精製して使用してもよい。
本明細書における「オリゴヌクレオチド」はデオキシリボ核酸(DNA)又はリボ核酸(RNA)のいずれでもあり得る。RNAの場合はチミジン残基(T)をウリジン残基(U)と読み替える。任意の位置のTをUに換えて合成したDNAもあり得るし、任意の位置のUをTに換えて合成したRNAもあり得る。さらにオリゴヌクレオチド中に欠失、挿入又は置換等の改変を行い得ることも容易に予想できるので、改変を施したオリゴヌクレオチドは本発明と同等もしくは均等物として解されるべきである。
(3) 前記真核生物は真菌である(1)又は(2)記載のオリゴヌクレオチド。
(3)の発明によれば、このオリゴヌクレオチドは、その塩基配列が配列表の配列番号1又は配列番号2に示される塩基配列あるいはその相補鎖の一部又は全部を含有し、迅速確実に検出、同定をすることは重要な病原性カビを含む真菌のほぼ総てが有するβ−チューブリン遺伝子核酸と特異的にハイブリダイズすることができる。真菌は、ハウスダストや食品に多く存在し、カビ毒産生能を有する種も存在するペニシリウム属真菌や、テレオモルフが耐熱性タラロマイセス属、ユーペニシリウム属等を含む。このように、(3)記載のオリゴヌクレオチドは、検出、同定が重要である真菌についても、迅速確実に検出、同定することができる。このため、安価でかつ迅速確実で容易に真菌の検出及び同定が可能な新規のオリゴヌクレオチドを提供することが可能となる。
(4) (1)から(3)いずれか記載のオリゴヌクレオチドを含有する標識プローブ。
(4)の発明によれば、(1)から(3)記載のオリゴヌクレオチドは真核生物のほぼ総てが有するβ−チューブリン遺伝子核酸にハイブリダイズする。このため、(4)記載の標識プローブを用いると、ハイブリダイズした標識プローブを検出するだけで、迅速確実かつ完全に、容易に真核生物を検出できる。
本発明の標識プローブとしては、例えば、放射性物質、酵素、蛍光物質、又は発光物質等の標識物によって標識されたオリゴヌクレオチドが用いられ得る。オリゴヌクレオチドの標識方法は末端標識又は配列中の標識のいずれでもあり得る。例えば、リンカーアームを有するヌクレオチドを配列中のオリゴヌクレオチドと置換して酵素標識し得る(Nucleic Acids Res.;14巻6115頁1986年)。5位にリンカーアームを有するウリジンを、特表昭60−500717号公報に開示された合成法によりデオキシウリジンから化学合成し、上記オリゴヌクレオチドに導入し得る。オリゴヌクレオチドの標識方法は例えばオリゴヌクレオチド中の糖、リン酸基、又は塩基部分への標識もあり得る。
本発明のオリゴヌクレオチドは固相担体に結合させて、捕捉プローブとしても用いられ得る。この場合、捕捉プローブと標識プローブとの組み合わせていわゆるサンドイッチ法によってオリゴヌクレオチドの検出を行い得る。試料中の標的β−チューブリン遺伝子の核酸を標識して、捕捉する方法もオリゴヌクレオチドの検出方法として行い得るし、オリゴヌクレオチドをビオチンで標識し、ハイブリダイゼーション後にアビジン結合担体で捕捉する方法もオリゴヌクレオチドの検出方法として用いられ得る。
標識プローブとして使用するオリゴヌクレオチドは、配列番号1又は2記載の塩基配列あるいはその相補鎖の全域を含有する必要は必ずしもなく、使用する核酸ハイブリダイゼーション条件にあわせて解離温度等を計算し、適当な領域を適当な長さで使用し得る。しかし、充分な特異性を有するプローブとするために、配列番号1又は2記載の塩基配列あるいはその相補鎖の一部は少なくとも10塩基以上、好ましくは14塩基以上、さらに好ましくは16塩基以上の長さを有するとよい。
(5) (1)から(3)いずれか記載のオリゴヌクレオチドを含有する核酸プライマー。
(5)の発明によれば、(1)から(3)記載のオリゴヌクレオチドは真核生物のほぼ総てが有するβ−チューブリン遺伝子核酸にハイブリダイズする。このため、(5)記載の核酸プライマーを対になるように使用すれば、真核生物ゲノムDNAを鋳型にして、確実にβ−チューブリン遺伝子の部分領域の核酸を増幅できる核酸を確実に増幅できる。この増幅産物を、後述の実施例に示すように、適宜利用すれば、迅速・確実・完全に、容易に検出でき、迅速・確実・完全に、容易に、安価で真核生物の同定が可能となる。
核酸プライマーとして使用するオリゴヌクレオチドも、前記標識プローブとして使用する場合と同じく、配列番号1又は2記載の塩基配列の適当な長さの一部又は全部を使用し得る。また、使用する条件及び目的等に応じて、オリゴヌクレオチド中に、ある程度の改変を行い得ることは容易に予想できるので、改変を施したオリゴヌクレオチドは本発明と同等もしくは均等物として解されるべきである。
(6) 真核生物の検出を行う方法であって、(1)又は(2)記載のオリゴヌクレオチドを標識プローブとして1つ又は2つ以上選択する選択工程と、前記標識プローブとして選択されたオリゴヌクレオチドと試料とをハイブリダイズさせるハイブリダイズ工程と、前記ハイブリダイズ工程を経てハイブリダイズしたオリゴヌクレオチドの検出をする検出工程と、を含む真核生物の検出方法。
(6)の発明によれば、選択工程において、例えば、配列表の配列番号1に示される塩基配列からなる(1)記載のオリゴヌクレオチドを標識プローブとして選択する。ハイブリダイズ工程において、この標識プローブは、試料である真核生物ゲノムDNA内のβ−チューブリン遺伝子の部分領域の核酸と特異的にハイブリダイズできる。
従って、ハイブリダイズした標識プローブである両オリゴヌクレオチドを検出するだけで、迅速に真核生物を検出できる。
また、(6)の発明によれば、選択工程において、例えば、配列表の配列番号1に示される塩基配列からなる(1)記載のオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなる(2)記載のオリゴヌクレオチドを標識プローブとして選択する。ハイブリダイズ工程において、これらの標識プローブはいずれも、試料である真核生物ゲノムDNA内のβ−チューブリン遺伝子核酸と特異的にハイブリダイズできる。
従って、ハイブリダイズした標識プローブである両オリゴヌクレオチドを検出するだけで、迅速かつ、より正確に真核生物を検出できる。
このように、(1)又は(2)記載のオリゴヌクレオチドを標識プローブとして選択することで、従来技術によっては遺伝子工学的に検出できなかった真核生物についても迅速かつ確実に検出することができる。
なお、この明細書における「試料」には、例えば、前記単離菌体、培養菌体及び、これらから精製された核酸並びに増幅された核酸が含まれる。
(7) 真核生物の検出を行う方法であって、(1)記載のオリゴヌクレオチドと、(2)記載のオリゴヌクレオチドと、の組み合わせからなる1対のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用い、試料を鋳型として核酸を増幅する増幅工程と、前記増幅工程で増幅した核酸の検出をする検出工程と、を含む真核生物の検出方法。
例えば、配列表の配列番号1に示される塩基配列からなる(1)記載のオリゴヌクレオチドと、配列番号2に示される塩基配列からなる(2)記載のオリゴヌクレオチドと、の組み合わせからなる1対のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用いると、DNAポリメラーゼ等によって行われる核酸増幅(例えばPCR等)により、試料である真菌等の真核生物ゲノムDNAを鋳型にして、確実にβ−チューブリン遺伝子の部分領域の核酸を増幅できる。この増幅工程の後、例えば電気泳動法等により分画し、例えばエチジウムブロマイド等により増幅産物の核酸の検出をすれば、真菌等の真核生物を迅速・確実かつ高感度に検出することができる。
放射性標識オリゴヌクレオチドを核酸プライマーをとして用い、β−チューブリン遺伝子の核酸を鋳型にしてその部分領域の核酸を増幅すれば、増幅産物の核酸を直接検出し得るため、より迅速に真核生物を検出できる点で好ましい。また、増幅工程において放射性標識ヌクレオチドを基質として取り込ませれば、検出工程では増幅工程を経た物を電気泳動により分画し放射性標識特有のバンドの存否を確認するだけで、増幅産物の核酸の検出ができ、迅速かつ容易に真核生物を検出し得る点で好ましい。
なお、本明細書における「検出」には、例えば、PCR法により増幅された核酸に蛍光プローブをハイブリダイズし、その蛍光の有無を視認することによって、菌体の菌種の存在を判定することや、単離及び培養された菌体の菌種の存在を判定することなどが含まれる。「検出」は、菌体の菌種の存在を判定する遺伝子工学的なあらゆる手法であってもよい。
(8) 真核生物の同定を行う方法であって、(1)記載のオリゴヌクレオチドと、(2)記載のオリゴヌクレオチドと、の組み合わせからなる1対のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用い、試料を鋳型として核酸を増幅する増幅工程と、前記増幅工程で増幅した核酸の塩基配列の決定をする配列決定工程と、前記決定された塩基配列を既知の核酸塩基配列と比較する比較工程と、を含む真核生物の同定方法。
(8)の発明によれば、(8)記載の増幅工程において、増幅された産物は約250塩基対の長さとなるため、比較決定工程において、1回の配列解析により塩基配列を確実に決定することができる。増幅産物が約500塩基配列であった従来の方法よりも迅速かつ安価に真核生物の同定をすることができる。また、(8)記載の核酸プライマーを用いて増幅された産物の塩基配列は、株間、属間及び種間において変化に富み、確実に真核生物の同定をすることができる。
(9) 真核生物の検出を行うための試薬キットであって、(4)記載の標識プローブを含む試薬キット。
(10) 真核生物の検出及び/又は同定を行うための試薬キットであって、(5)記載の核酸プライマーを含む試薬キット。
本発明の「試薬キット」には、前記標識プローブ及び/又は前記プライマーを含み、さらに前記標識プローブ及び/又は前記プライマーの他にも、例えば、前記増幅や核酸配列解析に使用する酵素、緩衝液、基質となるdNTPが含まれていてもよい。
本発明によれば、安価でかつ迅速確実で容易に真核生物の検出及び同定が可能な新規のオリゴヌクレオチド、このオリゴヌクレオチドを用いた真核生物の検出方法と、このオリゴヌクレオチドを用いた同定方法とを提供することが可能である。
以下、本発明について具体的に説明する。
(実施例1)
<オリゴヌクレオチドの合成>
DNAシンセサイザー392型(ABI社製)を用いて、ホスホアミダイト法により、配列番号3、配列番号4記載の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを合成した。ABI社製のマニュアルの手法に従い、各種オリゴヌクレオチドの脱保護をアンモニア水で55℃、一夜実施し、精製をHPLC用逆相カラム(ベックマン社製)によるHPLCを用いて実施した。
<使用した菌種について>
菌株番号がIFOの菌は財団法人 発酵研究所から、NBRCの菌は独立行政法人 製品評価技術基盤機構 生物遺伝資源部門から、IAMの菌は東京大学 分子細胞生物学研究所 IAMカルチャーコレクションから、ATCCの菌はAmerican Type Culture Collectionから、それぞれ購入した。例えば、後述するP.griseofulvum ATCC9260は、American Type Culture Collectionから購入した、ペニシリウム属グリセオファルバム種9260株を意味する。また、菌株番号GA,GR,HO,T,S,W,M,FS,Kの菌は各種環境より採取し、形態観察による単離、同定を行った菌株である。具体的には、菌株番号GA,GR,HOの菌は一般家庭環境から採取し、菌株番号T,S,W,Mの菌株は工場製造環境より採取し、菌株番号FS,Kは製造原料より採取し、それぞれ形態観察により単離し、同定した。
<被検菌のゲノムDNAの調整>
単離されている各被検菌について、至適条件下で培養した。培養条件については、ポテトデキストロース培地を用いて25℃で3〜7日間培養した。なお、以下において、ゲノムDNAの調整は、すべて調整用キット(アマシャムバイオサイエンス社製;商品名GFX Genomic Blood DNA Purification Kit又はアプライドバイオシステムズ社製のPrepMan Ultra Reagent)を用いて行った。
<PCR法>
PCR使用試薬についてはアマシャムバイオサイエンス社より販売されているpuRe Taq Ready−To−Go PCR Beadsを使用した。2.5ユニットのPure Taq DNA polymerase、10μlの10×PCR緩衝液(100mM トリス−HCl(pH 9.0)、500mM KCl、15mM MgCl2、2mM dNTP)、各5μlのプライマー(フォワードプライマー10〜20pmol及びリバースプライマー10〜20pmol)、ゲノムDNA10ngを含む溶液を1μl、滅菌水を加えて25μlの溶液とした。
フォワードプライマー(以下、プライマーF)は、配列番号3に記載の配列のプライマーを使用した、リバースプライマー(以下、プライマーR)は、配列番号4に記載の配列のプライマーを使用した。サーマルサイクラー(iCycler(Bio−rad))をPCR反応に用いた。PCR反応条件は、初期変性を96℃で10分間行った後、合成反応サイクル(変性96℃で1分間、アニーリング50〜62℃で1分間、伸長反応72℃で1分間)を25〜35回行い、その後72℃で4分間置いた。
<増幅産物の検出>
PCR反応後、2.0%アガロースゲル、TAE緩衝液を用いて常法のアガロースゲル電気泳動法により増幅産物の検出を行った。50〜62℃の範囲で前記アニーリング温度の検討を行ったが、全菌種菌株について増幅される条件は見つからなかった。前記合成反応サイクル数も25,30,35回と試したが、全菌種菌株について増幅される条件は見つからなかった。図1は結果の一部を示した電気泳動図である。図中の各レーンは、図に向かって左から順に、以下の通りの菌株である。
1.P・グリセオファルバム(P.griseofulvum) ATCC9260
2.P・グリセオロセウム(P.griseoroseum) IFO8140
3.P・アイランディカム(P.islandicum) NBRC6963
4.P・ワクスマンニ(P.waksmanii) NBRC7737
5.P・ヴィリディカタム(P.viridicatum) NBRC7736
6.P・スクレロティオラム(P.sclerotiorum) NBRC6105
7.P・コミューン(P.commune) NBRC6237
8.P・ヴェルコッサム(P.verrucosum) HO2−3
図1に示されるように、レーン3、4、7及び8には目的とする約500塩基対のバンドが検出されなかった。
被検菌の中で、PCR反応により増幅された菌種菌株のβ−チューブリン遺伝子中腹領域核酸塩基配列を、アプライドバイオシステムズ社のABI PRISM 310 Genetic Analyzer及びBigDye Terminator v1.1、Cycle Sequencing Kitを用い、常法の核酸塩基配列解析法によって、決定した結果を配列表の配列番号5から51に示す通りである。核酸塩基配列解析には、バイオシステムズ社のABI PRISM 310 Genetic Analyzer及びBigDye Terminator v1.1、Cycle Sequencing Kitを用いた。これらの核酸塩基配列を比較したところ、ヌクレオチド番号600付近に全菌種にほぼ共通する配列があることを新しく発見した。上記の核酸プライマーによっては増幅されなかった菌種菌株の検出及び同定が、配列表の配列番号1及び2記載のオリゴヌクレオチドをプローブもしくはプライマーとして用いれば、可能となることが強く推測された。
(実施例2)
実施例1と同様の方法によって、配列番号1、配列番号2記載の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを合成した。次いで、ペニシリウム属各菌種菌株のゲノムDNAをPCR法で増幅させた。PCR法は、配列番号1記載の塩基配列のプライマー(プライマーF)と、配列番号2に記載の塩基配列のプライマー(プライマーR)とを用い、PCR反応条件を、初期変性を96℃で10分間行った後、合成反応サイクル(変性96℃で1分間、アニーリング53℃で1分間、伸長反応72℃で1分間)を30回行い、その後72℃で4分間置き、それ以外の条件は実施例1と同様の条件により行われた。このように、PCR法は、1対のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用い、試料を鋳型として核酸を増幅する増幅工程の一例である。図2は、各菌由来ゲノムDNAのPCR法による増幅産物の検出を行なった結果を示した図である。図2に示す通り、図1においては検出できなかった菌株についても増幅産物を検出できた。即ち、実施例1では目的のバンドが検出されなかったレーン3、4、7及び8においても、実施例2では図2に示す通り、目的とするバンドが検出されている。図中の各レーンは、左から順に、図1と全く同様の菌株である。このように、電気泳動は、増幅工程で増幅した核酸の検出をする検出工程の一例である。
このように、配列番号1記載の塩基配列のオリゴヌクレオチド、配列番号2記載の塩基配列のオリゴヌクレオチドは、真核生物のほぼ総てペニシリウム属真菌が有するβ−チューブリン遺伝子核酸と特異的にハイブリダイズすることができる。このため、β−チューブリン遺伝子核酸の可変領域を挟むオリゴヌクレオチド(プライマー対)として使用することによって、少数の専門家に頼ることなく、安価で一般技術者でも迅速確実かつ容易に真核生物ペニシリウム属真菌の同定をすることが可能な遺伝子工学的手法(例えば、PCR法など)による真核生物全般ペニシリウム属真菌の検出、同定を行うことができる。つまり、これらのオリゴヌクレオチドは、従来プライマーとして使用されていた配列番号3記載の塩基配列のオリゴヌクレオチドと、配列番号4記載の塩基配列のオリゴヌクレオチドと、では検出できなかった菌株を検出できる。このため、安価でかつ迅速確実で容易に真核生物ペニシリウム属真菌の検出及び同定が可能な新規のオリゴヌクレオチドを提供することが可能となる。
(実施例3)
<リンカーアームを有するオリゴヌクレオチドの合成>
DNAシンセサイザー392型(ABI社製)を用いて、ホスホアミダイト法により、配列番号1記載の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを合成した。この合成においては、5位にリンカーアームを有するウリジンを、上記オリゴヌクレオチドに導入した。5位にリンカーアームを有するウリジンは、特表昭60−500717号公報に開示された合成法によりデオキシウリジンから化学合成して調整した。合成リンカーオリゴヌクレオチドはアンモニア水で50℃、一夜脱保護処理した後、逆相カラム(ベックマン社製)を用いたHPLCによって精製した。
<リンカーオリゴヌクレオチドのアルカリ性ホスファターゼによる標識>
上記リンカーオリゴヌクレオチドと、そのリンカーアームを介するアルカリ性ホスファターゼとの結合を、文献(Nucleic Acids Res.;14巻6115頁1986年)に従って行った。
リンカーオリゴヌクレオチド1.5(A260)を0.2M炭酸水素ナトリウム水溶液12.5μlに溶解し、次いで10mg/mlスペリン酸ジスクシニミジル(DSS)25μlを加えて室温で2分間反応させた。反応液を1mM酢酸ナトリウム水溶液(pH5.0)で平衡化したSephadex G−25(アマシャムバイオサイエンス社製)カラム(1cmφ×30cm)でゲルろ過して過剰のDSSを除去した。
末端のアミノ基が活性化されたリンカーオリゴヌクレオチドを、さらにモル比で2倍量のベーリンガーマンハイム社製アルカリ性ホスファターゼ(100mM炭酸水素ナトリウム、3M塩化ナトリウムの水溶液に溶解したもの)と室温で16時間反応させてアルカリ性ホスファターゼ標識プローブを得た。得られた標識プローブは、FPLC(調整用高速液体クロマトグラフィー、アマシャムバイオサイエンス社製)で陰イオン交換カラムを用いて精製した。標識プローブを含む画分を集め、セントリコン30K(アミコン社製)を用いて限外濾過法により濃縮した。
<試料の調整>
実施例1と同様の操作で調整した各菌のゲノムDNAを使用した。
<ドットブロットハイブリダイゼーション>
実施例1と同様の操作で調整した各菌のゲノムDNA1μgをナイロン膜(Hybond N+、アマシャムバイオサイエンス社製)に滴下し、0.4N水酸化ナトリウム水溶液で核酸を変性させてナイロン膜に固定した。この膜を中和後、ハイブリダイゼーションバック(BRL社製)に移し、上記アルカリ性ホスファターゼ標識核酸プローブ液をそれぞれ含むハイブリダイゼーション緩衝液(5×SSC、0.5%ウシ血清アルブミン、0.5%ポリビニルピロリドン、1%ドデシル硫酸ナトリウム)を加えてポリシーラーでシールし、50℃で15分間ハイブリダイゼーションを行った。
膜をハイブリダイゼーションバックから取り出し、洗浄液1(2×SSC、1%ドデシル硫酸ナトリウム)で50℃、10分間振とうして洗浄した。更に洗浄液2(1×SSC、0.5% TritonX−100)で室温、10分間振とうして洗浄した。最後に洗浄液3(1×SSC)で室温、5分間振とうして洗浄した。
膜を新しいハイブリダイゼーションバックに移し、基質液(0.1M トリスHCl、0.1M塩化ナトリウム、0.1M塩化マグネシウム、0.3mg/mlニトロブルーテトラゾリウム、0.3mg/mlブロムクロロインドフェニルホスフェート(pH7.5))を加えてポリシーラーでシールし、37℃で1時間インキュベートした。
この結果、標識プローブは8種の菌株総てと特異的に反応して、紫色色素のスポットが確認され、陽性と判断された。従って、本発明のオリゴヌクレオチドを標識プローブに用いて、真核生物の検出が可能であることが判明した。
(実施例4)
実施例2と同様の条件で、ペニシリウム属各菌種菌株のゲノムDNAをPCR反応で増幅させた。PCR反応後、2.0%アガロースゲル、TAE緩衝液を用いて常法のアガロースゲル電気泳動法により増幅産物の検出を行った。図3は、電気泳動の結果を示す。図3中の各レーンは、左から順に、以下の通りの菌株及びマーカーに該当する。
1.P・ロケフォルティ(P.roquefortii) NBRC5459
2.P・コリンビフェラム(P.corymbiferum) NBRC6092
3.P.オーランチオグリセウム(aurantiogriseum) NBRC6240
4.P・コリロフィラム(P.corylophilum) NBRC6227
5.P・コミューン(P.commune) NBRC6237
6.P・グリセオファルバム(P.griseofulvum) NBRC7011
7.P・グリセオファルバム(P.griseofulvum) NBRC7640
8.P・ジャンチネラム(P.janthinellum) NBRC7909
9.P・ヴィリディカタム(P.viridicatum) NBRC8178
10.P・ヴィリディカタム(P.viridicatum) NBRC30181
11.T・バシリスポーラス(T.bacillisporus) IAM14718
12.T・バシリスポーラス(T.bacillisporus) IAM14718
中心 DNA分子量マーカー φX174 HincII digest(TAKARA)
13.P・スピナロサム(P.spinulosum) NBRC5359
14.P・スピナロサム(P.spinulosum) NBRC6035
15.P・スピナロサム(P.spinulosum) NBRC6038
16.P・トミイ(P.thomii) NBRC6031
17.P・ソッピ(P.soppi) NBRC6232
18.P・パープロゲナム バル ルビスクレロティウム(P.purpurogenum var rubiscrelotium) NBRC5856
19.P・ジャンクゼウスキイ(P.janczewskii) NBRC6103
20.P・ソッピ(P.soppi) NBRC7766
21.P・アダメトジイ(P.adametzii) NBRC7223
22.P・コミューン(P.commune) NBRC5763
23.P・コミューン(P.commune) NBRC7224
24.P・グラブラム(P.glabrum) NBRC5803
図3に示されるように、今回被検体となったペニシリウム属全菌種菌株について、目的とする約250塩基対のバンドが検出された。従って、ペニシリウム属全菌種菌株の検出に本発明が有効であることが明らかとなった。また、本発明の遺伝子工学的手法という特質から、ペニシリウム属のみならず、遺伝子型がペニシリウム属と同一であるタラロマイセス属やユーペニシリウム属等のテレオモルフも検出できることは明らかである。
(実施例5)
実施例2と同じ条件で、ペニシリウム属以外の菌を被検菌として、PCR反応を行った後、2.0%アガロースゲルでTAE緩衝液を用いて常法のアガロースゲル電気泳動による増幅産物の検出を行った。その結果を示す図4及び図5は、電気泳動による増幅産物の有無を示す。なお、図4、図5中の各レーンは、左から順に、以下の通りの菌株及びマーカーに該当する。
<図4>
DNA分子量マーカー φX174 HincII digest(TAKARA)
1.パエシロマイセス・ファルバス(Paecilomyces fulvus) K−68
2.パエシロマイセス・ヴァリチイ(Paecilomyces varitoii) FS−2
3.アスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus) FS−7
4.アスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus) S−93
5.アスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus) S−102
6.アスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus) T9−4
7.アスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus) T−10
8.アスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus) T−104
DNA分子量マーカー φX174 HincII digest(TAKARA)
9.パエシロマイセス・ファルバス(Paecilomyces fulvus) M−9
10.パエシロマイセス・ファルバス(Paecilomyces fulvus) M−13
11.パエシロマイセス・バリオチイ(Paecilomyces variotii) IFO30590
12.パエシロマイセス・ファルバス(Paecilomyces fulvus) M−27
13.バイソクラミス・ファルバ(Byssochlamys fulva) ATCC10099
14.パエシロマイセス・ファルバス(Paecilomyces fulvus) IFO6758
15.パエシロマイセス・ファルバス(Paecilomyces fulvus) S−40
16.パエシロマイセス・バリオチイ(Paecilomyces variotii) S−19
17.パエシロマイセス・エスピー(Paecilomyces sp.) T−5
18.パエシロマイセス・バリオチイ(Paecilomyces variotii W−20
19.パエシロマイセス・バリオチイ(Paecilomyces variotii T−65
20.パエシロマイセス・ファルバス(Paecilomyces fulvus) K−66
21.パエシロマイセス・ファルバス(Paecilomyces fulvus) HO6−19
DNA分子量マーカー φX174 HincII digest(TAKARA)
<図5>
DNA分子量マーカー φX174 HincII digest(TAKARA)
1.ネオサルトリア・クアドリシンクタ(Neosartorya quadricincta) M−7
2.ネオサルトリア・フィセリ バル フィセリ(Neosartorya fischeri var fischeri) IFO5866
3.ネオサルトリア・フィセリ バル グラブラ(Neosartorya fischeri var glabra) IFO8781
4.アスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus) M−43
5.アスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus) JCM1738
右 DNA分子量マーカー φX174 HincII digest(TAKARA)
図4、図5に示すように、本発明の検出方法によれば、ペニシリウム属のみならず、パエシロマイセス属、アスペルギルス属、ビソクラミス属、ネオサルトリア属といった真菌全般に渡る菌について検出することができることが分かった。上述した通り、パエシロマイセス属、アスペルギルス属、ビソクラミス属、ネオサルトリア属それぞれのアナモルフについても、本発明の検出方法は有効である。
(実施例6)
<塩基配列の決定>
実施例3及び4において得られた増幅産物を検体とし、アプライドバイオシステムズ社のABI PRISM 310 Genetic Analyzer及びBigDye Terminator v1.1、Cycle Sequencing Kitを用い、常法の核酸塩基配列解析法によって、配列表の配列番号1及び2で示されるプライマーを用いて各菌種菌株のβ−チューブリン部分領域の核酸塩基配列を決定した結果を配列表の配列番号52から262に示す。このように、核酸塩基配列解析法は、増幅工程で増幅した核酸の塩基配列の決定をする配列決定工程の一例である。
<塩基配列の比較>
前記決定した核酸配列をプログラム(アプライドバイオシステムズ社製;商品名MicroSeq Analysis Software)により比較したところ、図6に示されるペニシリウム属系統樹が得られた。この系統樹に示される通り、従来の形態観察による分類結果と、本発明の遺伝子工学的手法を用いた分類結果と、は高い相関性を有している。即ち、本発明による真核生物の同定方法、同定に基づく真核生物の分類は高い信頼性を有していることを、この結果は示している。このように、このプログラムにより菌株の系統樹を得る工程は、決定された塩基配列を既知の核酸塩基配列と比較する比較工程の一例である。
さらに、図6に示す通り、ペニシリウム属の4つの亜種であるアスペルギロイデス(Aspergilloides)属、フルカタム(Furcatum)属、ペニシリウム属、ビベルチシリウム(Biverticillium)属の4つのクラスターを形成することも、新たに分かった。また、ビベルチシリウム属、アスペルギロイデス属においては一部の種内で配列の大きな差があったり、また、異なる種間で同じ配列を持ったりということも判明した。P・コリロフィリウムは、それぞれNBRC6030株とNBRC6228株を中心とした2つのグループを形成していること、また、オキラトキシンAやサイトリンの産生を既に確認されているP・ヴィリディカタムNBRC30181株が、P・ヴェラコサムと同じグループを形成しており、同株が実はP・ヴェラコサム属であることも示唆された。
このように、配列番号1記載の塩基配列のオリゴヌクレオチドと配列番号2記載の塩基配列のオリゴヌクレオチドは、真核生物のほぼ総てが有するβ−チューブリン遺伝子核酸と特異的にハイブリダイズすることができる。このため、β−チューブリン遺伝子核酸の可変領域を挟むオリゴヌクレオチド(プライマー対)として使用することによって、少数の専門家に頼ることなく、安価で一般技術者でも迅速確実かつ容易に真核生物の同定をすることが可能な遺伝子工学的手法(例えば、PCR法など)による真核生物の検出、同定を行うことができる。つまり、これらのオリゴヌクレオチドは、プライマーとして従来使用されていた配列番号3記載の塩基配列のオリゴヌクレオチドと、配列番号4記載の塩基配列のオリゴヌクレオチドと、では検出できなかった菌株を検出できる。このため、安価でかつ迅速確実で容易に真核生物の検出及び同定が可能な新規のオリゴヌクレオチドを提供することが可能となる。
このように本発明によれば、少数の専門家に頼ることなく、安価で一般技術者でも迅速確実かつ容易に真核生物の同定をすることが可能な遺伝子工学的手法(例えば、PCR法など)による真核生物全般の検出、同定を行うことができる。このため、安価でかつ迅速確実で容易に真核生物の検出及び同定が可能な新規のオリゴヌクレオチドを提供することが可能となる。本発明によれば、新規のオリゴヌクレオチド、このオリゴヌクレオチドを用いてペニシリウム属等の真菌を始めとする真核生物を迅速・確実・完全に、容易に検出できる検出方法、迅速・確実・完全に、容易に、安価で同定できる同定方法と、その試薬キットが提供される。更に、本発明により、菌の同定や分類について従来の形態観察だけでは知り得ない知識までもが、今後は得られるようになり、真菌由来の疾患や食品の変敗等の原因究明あるいは伝播経路の解明等に大きく寄与するものである。さらに、本発明によれば、少数の専門家に頼ることなく、安価で一般技術者でも迅速確実かつ容易に真核生物の同定をすることが可能な遺伝子工学的手法(例えば、PCR法など)による真核生物全般の検出、同定を行うことができる。このため、安価でかつ迅速確実で容易に真核生物の検出及び同定が可能な新規のオリゴヌクレオチドを提供することが可能となる。
各菌由来ゲノムDNAのPCR法による増幅産物の検出を行なった結果を示した図である。 各菌由来ゲノムDNAのPCR法による増幅産物の検出を行なった結果を示した図である。 各菌由来ゲノムDNAのPCR法による増幅産物の検出を行なった結果を示した図である。 各菌由来ゲノムDNAのPCR法による増幅産物の検出を行なった結果を示した図である。 各菌由来ゲノムDNAのPCR法による増幅産物の検出を行なった結果を示した図である。 各菌のβ−チューブリン遺伝子のDNA塩基配列解析をもとにペニシリウム属の系統樹全体を示した図である。

Claims (10)

  1. 真核生物の検出及び真核生物の同定を行うオリゴヌクレオチドであって、その塩基配列が配列表の配列番号1に示される塩基配列あるいはその相補鎖の一部又は全部を含有し、当該一部又は全部においてβ−チューブリン遺伝子核酸と特異的にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチド。
  2. 真核生物の検出及び真核生物の同定を行うオリゴヌクレオチドであって、その塩基配列が配列表の配列番号2に示される塩基配列あるいはその相補鎖の一部又は全部を含有し、当該一部又は全部においてβ−チューブリン遺伝子核酸と特異的にハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチド。
  3. 前記真核生物は真菌である請求項1又は2記載のオリゴヌクレオチド。
  4. 請求項1から3いずれか記載のオリゴヌクレオチドを含有する標識プローブ。
  5. 請求項1から3いずれか記載のオリゴヌクレオチドを含有する核酸プライマー。
  6. 真核生物の検出を行う方法であって、
    請求項1又は2記載のオリゴヌクレオチドを標識プローブとして1つ又は2つ以上選択する選択工程と、
    前記標識プローブとして選択されたオリゴヌクレオチドと試料とをハイブリダイズさせるハイブリダイズ工程と、
    前記ハイブリダイズ工程を経てハイブリダイズしたオリゴヌクレオチドの検出をする検出工程と、
    を含む真核生物の検出方法。
  7. 真核生物の検出を行う方法であって、
    請求項1記載のオリゴヌクレオチドと、請求項2記載のオリゴヌクレオチドと、の組み合わせからなる1対のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用い、試料を鋳型として核酸を増幅する増幅工程と、
    前記増幅工程で増幅した核酸の検出をする検出工程と、
    を含む真核生物の検出方法。
  8. 真核生物の同定を行う方法であって、
    請求項1記載のオリゴヌクレオチドと、請求項2記載のオリゴヌクレオチドと、の組み合わせからなる1対のオリゴヌクレオチドを核酸プライマーとして用い、試料を鋳型として核酸を増幅する増幅工程と、
    前記増幅工程で増幅した核酸の塩基配列の決定をする配列決定工程と、
    前記決定された塩基配列を既知の核酸塩基配列と比較する比較工程と、
    を含む真核生物の同定方法。
  9. 真核生物の検出を行うための試薬キットであって、請求項4記載の標識プローブを含む試薬キット。
  10. 真核生物の検出及び/又は同定を行うための試薬キットであって、請求項5記載の核酸プライマーを含む試薬キット。
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