JP2006300210A - 制振装置および軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 振動のエネルギーの伝達を低減できると共に、大きな剛性を有する制振装置およびその制振装置を備えた軸受装置を提供することにある。
【解決手段】 制振装置を、剛性部材と、弾性部材とで構成する。詳細には、剛性部材を構成する第1鋼製部材10と第2鋼製部材11とを、厚さ方向に互いに接触するように、厚さ方向に交互に複数配列する。厚さ方向に隣接している第1鋼製部材10と第2鋼製部材11とは、厚さ方向に垂直な延在方向に互いに摺動できるようになっている。また、弾性部材を構成する第1樹脂部材13と第2樹脂部材14とを、上記延在方向に上記剛性部材および上記弾性部材の両方が必ず存在するように、上記延在方向に上記剛性部材と接触するように配置する。
【選択図】 図2
【解決手段】 制振装置を、剛性部材と、弾性部材とで構成する。詳細には、剛性部材を構成する第1鋼製部材10と第2鋼製部材11とを、厚さ方向に互いに接触するように、厚さ方向に交互に複数配列する。厚さ方向に隣接している第1鋼製部材10と第2鋼製部材11とは、厚さ方向に垂直な延在方向に互いに摺動できるようになっている。また、弾性部材を構成する第1樹脂部材13と第2樹脂部材14とを、上記延在方向に上記剛性部材および上記弾性部材の両方が必ず存在するように、上記延在方向に上記剛性部材と接触するように配置する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、制振装置に関する。また、本発明は、その制振装置と、軸受とを備えた軸受装置に関する。
従来、制振装置としては、実開平6−24231号公報(特許文献1)に記載されたスペーサがある。
このスペーサは、玉軸受の外輪の外周面と、ハウジングとの間に配置されている。このスペーサは、上記ハウジングに当接している外周面に、周方向に延びる環状溝を、軸方向に略等間隔に複数有している。このことにより、上記スペーサの上記外周面の上記環状溝が形成されなかった部分に、周方向に延びる環状フィンを、軸方向に略等間隔に複数形成している。
上記スペーサは、上記環状フィンを、軸方向に略等間隔に複数形成することにより、玉軸受からラジアル方向の振動が伝達されてきた場合、上記環状フィンを上記環状溝側にたわますようにして、上記環状フィンを上記ラジアル方向と同一方向に伸縮させて、上記振動を吸収するようにしている。
しかしながら、上記スペーサでは、振動のエネルギーの伝達を低減できる一方、上記スペーサにおける上記ハウジングに当接する部分が、上記環状フィンの部分だけであるので、上記スペーサの剛性が小さくなって、上記玉軸受を、その玉軸受の内方の回転軸の方に確実に押圧できないという問題がある。
このことから、上記スペーサを、トランスミッションの回転軸等、振動が激しい回転軸を支持している軸受と、ハウジングとの間に配置した場合、軸受がその回転軸を所定の位置に支持できないという問題がある。
実開平6−24231号公報(第3図)
そこで、本発明の課題は、振動のエネルギーの伝達を低減できると共に、大きな剛性を有する制振装置およびその制振装置を備えた軸受装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の制振装置は、
厚さ方向に互いに接触すると共に、互いに摺動可能な複数の剛性部材と、
上記複数の剛性部材の厚さ方向と直交する延在方向の両向きの端に、接触する側の向きを交互にして接触するように配置された複数の弾性部材と
を備えることを特徴としている。
厚さ方向に互いに接触すると共に、互いに摺動可能な複数の剛性部材と、
上記複数の剛性部材の厚さ方向と直交する延在方向の両向きの端に、接触する側の向きを交互にして接触するように配置された複数の弾性部材と
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、厚さ方向に互いに接触するように配置された複数の剛性部材を有するので、剛性を大きくすることができて、振動を制振している間に制振装置が変形することを格段に抑制できる。
また、本発明によれば、上記剛性部材の延在方向の端に接触するように配置された複数の弾性部材を有するので、この複数の弾性部材で上記延在方向に伝達してくる振動を減衰させることができる。更に、上記厚さ方向に接触している上記剛性部材は、互いに摺動可能であるので、上記剛性部材の摺動による摩擦損失により、上記延在方向に伝達してくる振動を減衰させることができる。したがって、上記2つの相乗効果によって、延在方向に伝達してくる振動の減衰効果を飛躍的に大きくすることができる。
また、本発明によれば、複数の上記弾性部材は、複数の剛性部材の延在方向の両向きの端に、接触する側の向きを交互にして接触しているので、制振装置の制振効果および剛性の大きさの局所的分布が大きくばらつくことがなくて、制振効果および剛性を大局的に高くすることができる。
また、一実施形態の制振装置は、上記剛性部材の夫々と、上記剛性部材の夫々の上記延在方向の上記端に配置された上記弾性部材とからなる構造は、上記厚さ方向および上記延在方向を含む断面において、断面略矩形の形状を有している。
上記実施形態によれば、上記剛性部材の夫々と、上記剛性部材の夫々の上記延在方向の端に配置された上記弾性部材とからなる構造が、上記断面において単純な断面略矩形の形状を有しているので、制振装置を、簡単安価に量産することができる。
また、一実施形態の制振装置は、上記剛性部材は、上記厚さ方向および上記延在方向を含む断面において断面略L字状の形状を有すると共に、上記弾性部材は、上記断面において断面略L字状の形状を有し、上記剛性部材の夫々と、上記剛性部材の夫々の上記延在方向の上記端に配置された上記弾性部材とは、互いに嵌りこんで上記断面において断面略矩形の形状を有している。
上記実施形態によれば、上記断面において断面略L字状の形状を有する弾性部材と、上記断面において断面略L字状の形状を有する剛性部材とが、互いに嵌りこんで上記断面において断面略矩形の形状を有しているので、剛性部材と弾性部材とを堅固に固定できる。また、弾性部材が占める体積と剛性部材が占める体積とを、同程度にすることができ、かつ、上記延在方向において剛性部材が占める割合が大きい堅い部分と、上記延在方向において弾性部材が占める割合が大きい柔らかい部分とが、上記厚さ方向に交互に存在することになるので、剛性および制振性の両方をバランス良く向上させることができる。
また、この発明の軸受装置は、
軸受と、
上記発明の制振装置と
を備えることを特徴としている。
軸受と、
上記発明の制振装置と
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、上記発明の制振装置を有するので、軸受装置の剛性を大きくすることができて、回転軸を確実に支持することができる。また、回転軸から伝達してくる振動を確実に制振することができる。
本発明の制振装置によれば、厚さ方向に互いに接触するように配置された複数の剛性部材を有するので、剛性を大きくすることができて、振動を制振している間に制振装置が変形することを抑制できる。
また、本発明の制振装置によれば、上記剛性部材の延在方向の端に接触するように配置された複数の弾性部材を有することに加えて、厚さ方向に接触している上記剛性部材が、互いに摺動可能であるので、これら2つの相乗効果によって、延在方向に伝達してくる振動の減衰効果を飛躍的に大きくすることができる。
また、本発明の制振装置によれば、複数の上記弾性部材は、複数の剛性部材の延在方向の両向きの端に、接触する側の向きを交互にして接触しているので、制振装置の制振効果および剛性の大きさの局所的分布が大きくばらつくことがなくて、制振効果および剛性を大局的に高くすることができる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の軸受装置の一実施形態である玉軸受装置の軸方向の断面図である。
この玉軸受装置は、玉軸受1と、本発明の第1実施形態の制振装置2とを備えている。上記玉軸受1は、内輪4と、外輪5と、玉6とを有している。
上記内輪4は、図示しない回転軸の外周面に嵌合固定されている。上記内輪4は、外周に軌道溝を有している。上記外輪5は、内周に軌道溝を有している。上記玉6は、内輪4の軌道溝と外輪5の軌道溝との間に、図示しない保持器によって保持された状態で、周方向に一定の間隔を隔てられて複数配置されている。
上記制振装置2は、環状形状をしている。図1に示すように、上記制振装置2は、玉軸受1の軸方向の断面において断面略矩形の形状を有している。上記制振装置2は、外輪5の外周面と、玉軸受1が設置されている機械のハウジング7の内周面との間に配置されている。
図2は、図1における上記制振装置2の近傍の拡大断面図である。
図2に示すように、上記制振装置2は、環状の第1鋼製部材10と、環状の第2鋼製部材11と、エポキシ樹脂系材料からなる環状の第1樹脂部材13と、エポキシ樹脂系材料からなる環状の第2樹脂部材14とからなる。上記第1鋼製部材10および第2鋼製部材11は、剛性部材を構成し、第1樹脂部材13および第2樹脂部材14は、弾性部材を構成している。
上記第1鋼製部材10と第2鋼製部材11とは、厚さ方向である玉軸受1の軸方向に、互いに接触するように上記軸方向に交互に複数配列されている。詳しくは、図1に示すように、第1鋼製部材10および第2鋼製部材11は、上記軸方向に、交互に都合10列配置されている。上記第1鋼製部材10と第2鋼製部材11とは、延在方向である玉軸受1の径方向に互いに摺動可能になっている。
図2に示すように、上記第1鋼製部材10は、上記軸方向の肉厚が厚い肉厚部22と、この肉厚部22の上記径方向の外輪5側の端面に連なると共に、上記軸方向の肉厚が薄い薄肉部21とからなる。上記第2鋼製部材11は、上記軸方向の肉厚が厚い肉厚部25と、この肉厚部25の上記径方向のハウジング7側の端面に連なると共に、上記軸方向の肉厚が薄い薄肉部24とからなる。
また、上記第1樹脂部材13は、上記軸方向の肉厚が厚い肉厚部28と、この肉厚部の上記径方向のハウジング7側の端面に連なると共に、上記軸方向の肉厚が薄い薄肉部27とからなる。上記第2樹脂部材14は、上記軸方向の肉厚が厚い肉厚部31と、この肉厚部31の上記径方向の外輪5側の端面に連なると共に、上記軸方向の肉厚が薄い薄肉部30とからなる。
図2に示すように、第1樹脂部材13の薄肉部27の上記径方向における厚肉部28側と反対側の端面は、第1鋼製部材10の厚肉部22の上記径方向の端面と当接していると共に、第1樹脂部材13の厚肉部28の上記径方向の端面は、第1鋼製部材10の薄肉部21の上記径方向における厚肉部22と反対側の端面と当接している。図2に示すように、上記径方向および上記軸方向を含む断面において、第1鋼製部材10と第1樹脂部材13とは、互いに隙間無く嵌り込み合って断面略矩形の形状を有している。
また、上記第2樹脂部材14の薄肉部30の上記径方向における厚肉部31側と反対側の端面は、第2鋼製部材11の厚肉部25の上記径方向の端面と当接していると共に、第2樹脂部材14の厚肉部31の上記径方向の端面は、第2鋼製部材11の薄肉部24の上記径方向における厚肉部25と反対側の端面と当接している。図2に示すように、上記断面において、第2鋼製部材11と第2樹脂部材14とは、互いに隙間無く嵌り込み合って断面略矩形の形状を有している。上記第1鋼製部材10と第1樹脂部材13とが構成する上記断面略矩形の形状は、第2鋼製部材11と第2樹脂部材14とが構成する上記断面略矩形の形状と略同一になっている。
上記第2鋼製部材11の厚肉部25の上記軸方向の端面は、第1樹脂部材13の厚肉部28の上記軸方向の端面全面と、第1鋼製部材10の薄肉部21の一部とに、上記軸方向に当接しており、第1鋼製部材10の厚肉部22の上記軸方向の端面は、第2樹脂部材14の厚肉部31の上記軸方向の端面全面と、第2鋼製部材11の薄肉部24の一部とに、上記軸方向に当接している。
上記第1鋼製部材10、第2鋼製部材11、第1樹脂部材13および第2樹脂部材14からなる構造は、上記径方向および上記軸方向を含む断面において断面略矩形の形状を有している。図1に示すように、第1実施形態では、上記構造が、上記軸方向に5周期繰り返されている。
上記第1実施形態の制振装置によれば、第1鋼製部材10と第2鋼製部材11とが、厚さ方向である玉軸受1の軸方向に接触すると共に、延在方向である玉軸受1の径方向には、第1鋼製部材10または第2鋼製部材11のいずれか一方が必ず存在するので、制振装置2の上記軸方向および上記径方向に対する剛性を大きくすることができる。したがって、従来と比較して、振動を制振している間に制振装置2が変形することを格段に抑制できる。
また、上記第1実施形態の制振装置によれば、上記径方向には、第1樹脂部材13または第2樹脂部材14のいずれか一方が必ず存在するので、上記回転軸から上記径方向に伝達してくる振動を効果的に減衰させることができる。更に、上記軸方向に隣接している第1鋼製部材10と第2鋼製部材11は、上記径方向に摺動可能になっているので、第1鋼製部材10と第2鋼製部材11との上記径方向の摺動による摩擦損失により、上記径方向に伝達してくる振動を効果的に減衰させることができる。したがって、上記2つの相乗効果によって、上記径方向に伝達してくる振動の減衰効果を飛躍的に大きくすることができる。
また、上記第1実施形態の制振装置によれば、第1鋼製部材10、第2鋼製部材11、第1樹脂部材13および第2樹脂部材14の夫々は、上記軸方向および上記径方向を含む断面において断面略L字の形状を有し、かつ、第1鋼製部材10と第1樹脂部材13とは、互いに嵌りこんで上記断面において断面略矩形の形状を有すると共に、第2鋼製部材11と第2樹脂部材14とは、互いに嵌りこんで上記断面において断面略矩形の形状を有しているので、第1鋼製部材10と第1樹脂部材13とを堅固に固定できると共に、第2鋼製部材11と第2樹脂部材14とを堅固に固定できる。また、弾性部材(第1樹脂部材13および第2樹脂部材14)が占める体積と、剛性部材(第1鋼製部材10および第2鋼製部材11)が占める体積とを、同程度にすることができ、かつ、上記径方向において剛性部材が占める割合が大きい堅い部分と、上記延在方向において弾性部材が占める割合が大きい柔らかい部分とが、上記厚さ方向に交互に存在することになるので、剛性および制振性の両方をバランス良く向上させることができる。
また、上記実施形態の玉軸受装置によれば、上記第1実施形態の制振装置2を有するので、軸受装置の剛性を大きくすることができて、上記回転軸を確実に支持することができる。また、上記回転軸から伝達してくる振動を確実に制振することができる。
尚、上記実施形態では、上記構造を、厚さ方向である上記軸方向に5周期繰り返すことによって、第1実施形態の制振装置2を形成したが、この発明では、上記構造を厚さ方向に整数の周期繰り返さなくても良く、整数の周期と1/2周期繰り返すようにしても良い。詳細には、この発明では、上記構造を、厚さ方向にn(nは自然数)周期繰り返したものにおける上記厚さ方向の一方の端面に、第1鋼製部材と第1樹脂部材とからなる構造を固定させても良い。また、上記構造を、厚さ方向にm(mは自然数)周期繰り返したものにおける上記厚さ方向の一方の端面に、第2鋼製部材と第2樹脂部材とからなる構造を当接させても良い。
また、上記実施形態の玉軸受装置では、上記第1実施形態の制振装置2を、外輪5の外周面に当接するように、外輪5の径方向の外方に配置したが、この発明の軸受装置では、この発明の制振装置を、内輪の内周面に当接するように、内輪の径方向の内方に配置しても良い。また、この発明の軸受装置では、この発明の制振装置を、軸受の内輪または外輪における軸受の軸方向の端面に当接するように、軸受の内輪または外輪の軸方向の外方に配置しても良い。尚、この場合、剛性部材が、厚さ方向である軸受の径方向に互いに接触するように、剛性部材を、上記径方向に複数配列し、弾性部材を、延在方向である軸受の軸方向に、上記剛性部材と接触するように配置する。そして、上記径方向の位置に拘わらず、上記軸方向に、上記剛性部材および上記弾性部材の両方が必ず存在するようにし、上記径方向に隣接している剛性部材が、上記軸方向に互いに摺動可能であるようにする。このようにすると、上記軸方向を伝達していきた振動を確実に減衰させることができ、剛性も問題ないものにすることができる。
また、上記実施形態では、第1実施形態の制振装置2を、玉軸受1の表面に取り付けて、この実施形態の玉軸受装置を構成したが、この発明の制振装置を、ころ軸受等の玉軸受以外の転がり軸受の表面に取り付けて転がり軸受装置を構成しても良い。また、この発明の制振装置を、動圧軸受や静圧軸受の表面に取り付けて軸受装置を構成しても良い。
図3は、本発明の第2実施形態の制振装置32の図2に対応する断面図である。
第2実施形態の制振装置32も、第1実施形態の制振装置2と同様に、玉軸受の外輪45の外周面と機械のハウジング46との間に配置されている。
第2実施形態の制振装置32では、第1実施形態の制振装置2と共通の作用効果および変形例については説明を省略することにし、第1実施形態の制振装置2と異なる構成、作用効果および変形例についてのみ説明を行うことにする。
この制振装置32は、第1鋼製部材50と、第2鋼製部材51と、エポキシ樹脂系材料からなる第1樹脂部材53と、エポキシ樹脂系材料からなる第2樹脂部材54とから成る。上記第1鋼製部材50および第2鋼製部材51は、剛性部材を構成し、第1樹脂部材53および第2樹脂部材54は、弾性部材を構成している。
上記第1鋼製部材50と第2鋼製部材51とは、厚さ方向である外輪45の軸方向に、互いに接触するように上記軸方向に交互に複数配列されている。上記第1鋼製部材10と第2鋼製部材11とは、延在方向である外輪45の径方向に違いに摺動可能になっている。
上記第1鋼製部材50は、上記軸方向の肉厚が略一定で上記径方向に延びている。上記第1樹脂部材53は、上記軸方向の肉厚が、略一定で第1鋼製部材50の上記肉厚と略同一になっている。上記第1樹脂部材53は、第1鋼製部材50の上記径方向の外輪45側の端面に当接するように、第1鋼製部材50の上記径方向の外輪45側に配置されている。図3に示す断面、すなわち、上記軸方向および上記径方向を含む断面において、第1鋼製部材50および第1樹脂部材53の夫々は、断面略矩形の形状を有している。更に、第1鋼製部材50および第1樹脂部材53は、上記断面において相俟って断面略矩形の形状を有している。
上記第2鋼製部材51は、上記軸方向の肉厚が略一定で上記径方向に延びている。上記第2樹脂部材54は、上記軸方向の肉厚が、略一定で第2鋼製部材51の上記肉厚と略同一になっている。上記第2樹脂部材54は、第2鋼製部材51の上記径方向のハウジング46側の端面に当接するように、第2鋼製部材51の上記径方向のハウジング46側に配置されている。図3に示す断面において、第2鋼製部材51および第2樹脂部材54の夫々は、断面略矩形の形状を有している。更に、第2鋼製部材51および第2樹脂部材54は、上記断面において相俟って断面略矩形の形状を有している。
上記第1樹脂部材53と第2鋼製部材51とは、上記軸方向に当接すると共に、上記第2樹脂部材54と第1鋼製部材50とは、上記軸方向に当接している。上記第1鋼製部材50、第2鋼製部材51、第1樹脂部材53および第2樹脂部材54からなる構造は、厚さ方向および延在方向を含む断面において断面略矩形の形状を有している。
図示しないが、上記構造は、上記軸方向に整数周期繰り返されるか、または、整数周期および1/2周期繰り返されている。
上記第2実施形態の制振装置によれば、第1鋼製部材50の上記径方向の外輪45側に配置されている第1樹脂部材53に対して上記軸方向に隣接する第2樹脂部材54は、第2鋼製部材51の上記径方向の外輪45側と反対側のハウジング46側に配置されているので、制振装置32の制振効果および剛性の大きさの局所的分布が大きくばらつくことがない。したがって、制振装置32の制振効果および剛性を大局的に高くすることができる。
また、上記第2実施形態の制振装置によれば、第1鋼製部材50と第1樹脂部材53とからなる構造が、上記軸方向および上記径方向を含む断面において単純な断面略矩形の形状を有すると共に、第2鋼製部材51と第2樹脂部材54とからなる構造が、上記断面において単純な断面略矩形の形状を有しているので、制振装置を、簡単安価に量産することができる。
尚、上記第1および第2実施形態の制振装置では、弾性部材である第1樹脂部材13,53および第2樹脂部材14,54の材料として、エポキシ樹脂系材料を用いたが、この発明の制振装置では、弾性部材の材料として、半硬質塩化ビニール等のエポキシ樹脂系材料以外の制振性を有する樹脂材料を用いても良い。また、弾性部材の材料として、ブチルゴム等、制振性を有するゴム材料を用いても良く、弾性部材の材料として、アルミニウム、Fe−Al、Mn−Cu等、制振効果の大きな金属材料を用いても良い。
1 玉軸受
2,32 制振装置
10,50 第1鋼製部材
11,51 第2鋼製部材
13,53 第1樹脂部材
14,54 第2樹脂部材
21 第1鋼製部材の薄肉部
22 第1鋼製部材の厚肉部
24 第2鋼製部材の薄肉部
25 第2鋼製部材の厚肉部
27 第1樹脂部材の薄肉部
28 第1樹脂部材の厚肉部
30 第2樹脂部材の薄肉部
31 第2樹脂部材の厚肉部
2,32 制振装置
10,50 第1鋼製部材
11,51 第2鋼製部材
13,53 第1樹脂部材
14,54 第2樹脂部材
21 第1鋼製部材の薄肉部
22 第1鋼製部材の厚肉部
24 第2鋼製部材の薄肉部
25 第2鋼製部材の厚肉部
27 第1樹脂部材の薄肉部
28 第1樹脂部材の厚肉部
30 第2樹脂部材の薄肉部
31 第2樹脂部材の厚肉部
Claims (4)
- 厚さ方向に互いに接触すると共に、互いに摺動可能な複数の剛性部材と、
上記複数の剛性部材の厚さ方向と直交する延在方向の両向きの端に、接触する側の向きを交互にして接触するように配置された複数の弾性部材と
を備えることを特徴とする制振装置。 - 請求項1に記載の制振装置において、
上記剛性部材の夫々と、上記剛性部材の夫々の上記延在方向の上記端に配置された上記弾性部材とからなる構造は、上記厚さ方向および上記延在方向を含む断面において、断面略矩形の形状を有していることを特徴とする制振装置。 - 請求項1に記載の制振装置において、
上記剛性部材は、上記厚さ方向および上記延在方向を含む断面において断面略L字状の形状を有すると共に、上記弾性部材は、上記断面において断面略L字状の形状を有し、
上記剛性部材の夫々と、上記剛性部材の夫々の上記延在方向の上記端に配置された上記弾性部材とは、互いに嵌りこんで上記断面において断面略矩形の形状を有していることを特徴とする制振装置。 - 軸受と、
請求項1乃至3のいずれか1つに記載の制振装置と
を備えることを特徴とする軸受装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20080219 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20081215 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |