JP2006300165A - リニアガイド装置及びリニアガイド装置用転動体保持器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】転動体4の半径をRw、方向転換路7内で転動体保持器の連結部92が円弧状に弾性変形したときの連結部92の曲がり半径をRb、方向転換路7を転動する転動体4の中心軌道半径をRp、連結部92が弾性変形しないときの間座部91の中心間距離をtw、間座部91の両端面に形成された転動体当接面間の最大厚みの1/2をb0としたとき、b0をRp・sin(tw/2Rb)−Rwより小さくする。
【選択図】図3
Description
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、転動体保持器の連結部に過大な引張力が繰り返し作用することを防止することのできるリニアガイド装置及びリニアガイド装置用転動体保持器を提供することを目的とするものである。
図1において、符号1は本発明の第1の実施形態に係るリニアガイド装置を示し、このリニアガイド装置1は案内レール2、スライダ3および球状転動体4を備えている。ここで、案内レール2はその左右側面部に転動体軌道溝5Rを二条ずつ有しており、これらの転動体軌道溝5Rは案内レール2の長手方向に沿って直線状に形成されている。
転動体4はスライダ3が案内レール2の長手方向に相対移動すると転動体軌道溝5R,5Sの溝面を転動するようになっており、転動体軌道溝5R,5Sの溝面を転動した各転動体4は、エンドキャップ6(図3参照)に形成された方向転換路7で方向転換した後、スライダ3に形成された転動体戻し通路8を通って循環運動するようになっている。
間座部91は転動体4の直径よりも小さい直径で円板状に形成されており、その両端面には転動体4と摺動自在に接触する球面と円筒面を組み合わせた形状の転動体当接面93が形成されている。一方、連結部92は転動体4の直径よりも幅広に形成されており、エンドキャップ6の方向転換路7内では、図3に示すように、円弧状に弾性変形するようになっている。
2・Rb・θb=tw ‥‥(1)
Rp・sinθb−Rw≧b0 ‥‥(2)
が成り立つ必要がある。ここで、式(2)の左辺は式(1)より次式のように表すことができる。
Rp・sin(tw/2Rb)−Rw≧b0 (3)
Rp、tw、Rb、Rwの各数値を式(3)に代入すると、
4×sin(5.2/(2×3.5))−2.38=0.325≧b0となり、エンドキャップ6の方向転換路7内で転動体保持器9の間座部91と転動体4とが干渉しないようにするためには、b0を0.325mmより小さくする必要がある。
図4において、符号10は本発明の第2の実施形態に係るリニアガイド装置を示し、このリニアガイド装置10は案内レール2、スライダ3および球状転動体4を備えている。ここで、案内レール2はその左右側面部に転動体軌道溝5Rを二条ずつ有しており、これらの転動体軌道溝5Rは案内レール2の長手方向に沿って直線状に形成されている。
転動体4はスライダ3が案内レール2の長手方向に相対移動すると転動体軌道溝5R,5Sの溝面を転動するようになっており、転動体軌道溝5R,5Sの溝面を転動した各転動体4は、エンドキャップ6(図6参照)に形成された方向転換路7で方向転換した後、スライダ3に形成された転動体戻し通路8を通って循環運動するようになっている。
2・Rb・θb=tw ‥‥(1)
Rp・sinθb−Rw≧b0 ‥‥(2)
が成り立つ必要がある。ここで、式(2)の左辺は式(1)より次式のように表すことができる。
Rp・sin(tw/2Rb)−Rw≧b0 (3)
Rp、tw、Rb、Rwの各数値を式(3)に代入すると、
4×sin(5.2/(2×3))−2.38=0.669≧b0となり、エンドキャップ6の方向転換路7内で転動体保持器11の間座部111と転動体4とが干渉しないようにするためには、b0を0.669mmより小さくする必要がある。
軌道面の構成および転動体の循環運動については、前述した第1及び第2の実施形態と同様の構成である。また、転動体4は転動体保持器13に収容されており、この転動体保持器13は、図8〜図10に示すように、各転動体4の間に設けられた多数の間座部131と、これらの間座部131を一定ピッチtwで一列に連結する連結部132とから構成されている。ここで、間座部131は転動体4の直径よりも小さい直径でほぼ円板状に近い形状に形成されており、この間座部131の両端面には円筒面状の転動体当接面133が形成されている。一方、連結部132は転動体4の直径よりも幅広に形成されており、エンドキャップ6の方向転換路7では、図11に示すように、円弧状に弾性変形するようになっている。連結部132が弾性変形しない直線路においては、連結部132は転動体4の中心軌道と同一の位置にあるが、方向転換路7の中心部付近では、連結部132は転動体4の中心軌道よりも内周側に位置するようになっている。連結部132と転動体4の中心軌道とを、このような関係にするためには、方向転換路7の中央部に近づくに従って、連結部132が内周側に徐々に移動するように、連結部132の案内溝14(図11参照)を形成しておけばよい。本実施例においては、連結部132の案内溝14は方向転換路7の中央部付近で円弧形状となっている。従って、連結部132は、方向転換路7の中央部付近では円弧状に弾性変形する。
Rp、tw、Rb、Rwの各数値を式(3)に代入すると、3.75×sin(5.4/(2×3))−2.38=0.557≧b0となり、方向転換路7内で転動体保持器13の間座部131と転動体4とが干渉しないようにするためには、b0を0.557mmより小さくする必要がある。
なお、本実施の形態では転動体が球状の場合について示したが、円筒状の場合でも同様の効果が得られる。
2 案内レール
3 スライダ
4 球状転動体
5R,5S 転動体軌道溝
6 エンドキャップ
7 方向転換路
8 転動体戻し通路
9,11,13 転動体保持器
91,111,131 間座部
92,112,132 連結部
93,113,133 転動体当接面
Claims (3)
- 案内レールとスライダとの間に組み込まれた多数の転動体を収容する転動体保持器を、前記各転動体の間に設けられた多数の間座部と、これらの間座部を一定ピッチで一列に連結する連結部とから構成したリニアガイド装置において、
前記転動体の半径をRw、前記転動体を方向転換させる方向転換路内で前記連結部が円弧状に弾性変形したときの前記連結部の曲がり半径をRb、前記方向転換路を転動する前記転動体の中心軌道半径をRp、前記連結部が弾性変形しないときの前記間座部の中心間距離をtw、前記間座部の両端面に形成された転動体当接面間の最大厚みの1/2をb0としたとき、
Rp・sin(tw/2Rb)−Rw≧b0であることを特徴とするリニアガイド装置。 - リニアガイド装置の転動体を収容するものであって、前記各転動体の間に設けられた多数の間座部と、これらの間座部を一定ピッチで一列に連結する連結部とからなるリニアガイド装置用転動体保持器において、
前記転動体の半径をRw、前記転動体を方向転換させる方向転換路内で前記連結部が円弧状に弾性変形したときの前記連結部の曲がり半径をRb、前記方向転換路を転動する前記転動体の中心軌道半径をRp、前記連結部が弾性変形しないときの前記間座部の中心間距離をtw、前記間座部の両端面に形成された転動体当接面間の最大厚みの1/2をb0としたとき、
Rp・sin(tw/2Rb)−Rw≧b0であることを特徴とするリニアガイド装置用転動体保持器。 - 案内レールとスライダとの間に組み込まれた多数の球状転動体を収容する転動体保持器を、前記各転動体の間に設けられた多数の間座部と、これらの間座部を一定ピッチで一列に連結する連結部とから構成したリニアガイド装置において、
前記転動体を方向転換させる方向転換路内で前記連結部が略円弧状に弾性変形した際に、前記方向転換路内に位置する前記転動体の1個が、隣接する両側の前記間座部のうち少なくとも一方の間座部とは隙間を持った状態になっていることを特徴とするリニアガイド装置。
Priority Applications (5)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008128310A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-06-05 | Shangyin Sci & Technol Co Ltd | 同調操作ボールピースを備えたリニアガイドウェイ構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1992014070A1 (de) * | 1991-02-07 | 1992-08-20 | Ina Wälzlager Schaeffler Kg | Käfig zur führung der wälzkörper eines umlaufschuhs für eine linearführung |
JPH11247854A (ja) * | 1998-02-27 | 1999-09-14 | Thk Co Ltd | 転がり案内装置 |
-
2005
- 2005-04-19 JP JP2005120899A patent/JP2006300165A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO1992014070A1 (de) * | 1991-02-07 | 1992-08-20 | Ina Wälzlager Schaeffler Kg | Käfig zur führung der wälzkörper eines umlaufschuhs für eine linearführung |
JPH11247854A (ja) * | 1998-02-27 | 1999-09-14 | Thk Co Ltd | 転がり案内装置 |
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JP2008128310A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-06-05 | Shangyin Sci & Technol Co Ltd | 同調操作ボールピースを備えたリニアガイドウェイ構造 |
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