JP2006299858A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排気ガスから排熱を回収する排熱回収システムを搭載した車両を適切に制御する。
【解決手段】 エンジンECUは、排気ガスからの排熱の回収を促進するように、排気管内に設けられた切替弁が閉じるように制御されている場合(S100にてYES)、空燃比フィードバック制御を開始する水温のしきい値に「A」を採用するステップ(S102)と、排気ガスからの排熱の回収を停止若しくは抑制するように、切替弁が開くように制御されている場合(S100にてNO)、空燃比フィードバック制御を開始する水温のしきい値に「A」よりも低い「B」を採用するステップ(S104)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両の制御装置に関し、特に、エンジンから排出される排気ガスから排熱を回収する排熱回収システムを搭載した車両の制御装置に関する。
従来より、省エネルギや、エンジンを早期に暖機して排気エミッション性能を向上させるなどの目的で、排気ガスの熱エネルギを回収する技術が提案されている。
特開2003−314366号公報(特許文献1)は、エンジンの全ての負荷において有効に機能するエンジン排ガス再利用装置を開示する。特許文献1に記載のエンジン排ガス再利用装置は、エンジン排ガスと熱交換して該排ガスの廃熱を利用可能な熱回収器と、熱電効果を利用してエンジン排ガスのエネルギを再利用する熱電素子と、熱回収器を備える熱回収器通路と、熱電素子を備える熱電素子通路と、熱回収器通路と熱電素子通路を流れる排ガスの流れを調整制御するように、排ガス管路内に設けられる開閉弁と、開閉弁を制御する制御装置とを含む。開閉弁は、エンジン回転数又は出力が低い場合には熱回収器通路を開けて熱電素子通路を閉じて、熱回収器に排ガスの少なくとも多くの部分を導入し、エンジン回転数又は出力が高い場合には熱回収器通路を閉じて熱電素子通路を開けて、熱電素子に排ガスの少なくとも多くの部分を導入するように制御される。
この公報に記載のエンジン排ガス再利用装置によれば、熱電素子と共に熱交換器である熱回収器を共に具備して、それぞれの短所を補うようにそれらを使用することにより効果的で有用なエンジン排ガスの廃熱の再利用が可能になる。熱電素子の利用による従来のエンジン排ガスの熱エネルギ回収において、車両のエンジンの運転状況が変動するために回収エネルギが一定せず、エンジンの始動時等の低負荷時に熱電素子の熱回収性能が良くないという問題に対処して、エンジンの低回転数時(低負荷時)には熱回収器により熱回収し、特にエンジン低負荷時において排ガス温度が下がることにより、熱電素子の回収エネルギ性能が低下する問題に対処し、更に回収熱をエンジンの冷却水の昇温に使用して、エンジンの始動時等の燃費及びエミッションの改善を可能にすると共にエンジンの暖気運転時間を短縮する。更にエンジン高回転数時(高負荷時)においては、高い排ガス温度により生じる大きな温度差を利用して熱電素子により効率的に発電して、エンジンの全ての負荷において有効に機能するエンジン排ガス再利用装置を提供することが出来る。また、エンジン排ガスラインへ熱回収装置を設置した場合、それによりエンジン高負荷時において、排ガス流量の増大により管路抵抗が増大するおそれがあるが、本発明によれば排ガス流量が大きい時に通気圧力損失の小さい熱電素子を使用することにより排ガス背圧の上昇を抑えて、エンジン出力低下を防止することが出来る。
特開2003−314366号公報
ところで、排気ガス(排ガス)が熱回収器に導入された場合は、エンジンの温度が変化し得る。したがって、エンジン排ガス再利用装置(以下、排熱回収システムとも記載する)を搭載した車両においては、排熱回収システムの状態に応じた適切な制御を行なう必要がある。また、排熱回収システムの状態に応じた適切な制御を行なうためには、排熱回収システムが異常であるか否かを精度よく判定する必要がある。しかしながら、特開2003−314366号公報に記載のエンジン排ガス再利用装置は、排気ガスを再利用するにすぎず、このような装置を搭載した車両を適切に制御するためには、さらなる改善の余地がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、排熱回収システムを搭載した車両を適切に制御することができる車両の制御装置を提供することである。
第1の発明に係る車両の制御装置は、エンジンから排出される排気ガスから排熱を回収する排熱回収システムを搭載した車両を制御する。この制御装置は、排気ガスからの排熱の回収を促進する第1の状態になるように排熱回収システムを制御するための手段と、排気ガスからの排熱の回収の抑制および停止の少なくともいずれか一方を行なう第2の状態になるように排熱回収システムを制御するための手段と、エンジンの冷却水の温度を検知するための手段と、検知された温度および温度に関する予め定められた値に基づいて、エンジンを制御するための制御手段と、排熱回収システムの状態に基づいて、予め定められた値を決定するための決定手段とを含む。
第1の発明によると、排熱回収システムは、排気ガスからの排熱の回収を促進する第1の状態になるように制御されたり、排気ガスからの排熱の回収の抑制および停止の少なくともいずれか一方を行なう第2の状態になるように制御される。制御手段は、冷却水の温度および温度に関する予め定められた値に基づいて、エンジンを制御する。たとえば、検知された冷却水の温度が予め定められた値よりも高い場合、予め定められた制御(空燃比のフィードバック制御など)を開始するようにエンジンが制御される。ここで、排熱回収システムが第1の状態である場合、排熱の回収が促進されるため、エンジンの温度が速やかに上昇する。一方、排熱回収システムが第2の状態である場合、排熱の回収が抑制されたり、停止されたりするため、エンジンの温度が上昇し難い。この場合、予め定められた制御を開始する温度まで水温が上昇する時間が長くなり、予め定められた制御の実行が遅延し、車両の制御が不適切になり得る。そのため、排熱回収システムの状態に基づいて、予め定められた値が決定される。たとえば、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合、第1の値が予め定められた値に決定され、第2の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合、第1の値よりも低い第2の値が予め定められた値に決定される。これにより、排熱の回収が抑制されたり、停止されている場合においては、予め定められた制御を開始する温度を低くすることができる。そのため、予め定められた制御の実行が遅延することを抑制することができる。その結果、排熱回収システムを搭載した車両を適切に制御することができる車両の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る車両の制御装置においては、第1の発明の構成に加え、制御手段は、検知された温度が予め定められた値よりも高い場合、予め定められた制御を開始するようにエンジンを制御するための手段を含む。
第2の発明によると、水温が高い場合にのみ予め定められた制御(たとえば空燃比フィードバック制御など)を実行するようにすることができる。これにより、水温が適切な状態である場合に予め定められた制御を実行し、適切に車両を制御することができる。
第3の発明に係る車両の制御装置においては、第2の発明の構成に加え、決定手段は、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合、第1の値を予め定められた値に決定するための手段と、第2の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合、第1の値よりも低い第2の値を予め定められた値に決定するための手段とを含む。
第3の発明によると、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合、第1の値が予め定められた値に決定され、第2の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合、第1の値よりも低い第2の値が予め定められた値に決定される。これにより、排熱の回収が抑制されたり、停止されている場合においては、予め定められた制御を開始する温度を低くすることができる。そのため、予め定められた制御の実行が遅延することを抑制することができる。その結果、排熱回収システムを搭載した車両を適切に制御することができる。
第4の発明に係る車両の制御装置は、エンジンから排出される排気ガスから排熱を回収する排熱回収システムを搭載した車両を制御する。この制御装置は、排気ガスからの排熱の回収を促進する第1の状態になるように排熱回収システムを制御するための手段と、排気ガスからの排熱の回収の抑制および停止の少なくともいずれか一方を行なう第2の状態になるように排熱回収システムを制御するための手段と、エンジンの冷却水の温度を検知するための手段と、検知された温度の変化率に基づいて、排熱回収システムが異常であるか否かを判定するための判定手段とを含む。
第4の発明によると、排熱回収システムは、排気ガスからの排熱の回収を促進する第1の状態になるように制御されたり、排気ガスからの排熱の回収の抑制および停止の少なくともいずれか一方を行なう第2の状態になるように制御される。判定手段は、エンジンの冷却水の温度の変化率に基づいて、排熱回収システムが異常であるか否かを判定する。排熱回収システムが第1の状態である場合、排熱の回収が促進されてエンジンの温度が速やかに上昇する。そこで、たとえば、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において、温度の上昇率が予め定められた上昇率より低い場合、排熱回収システムが異常であると判定される。これにより、排熱回収システムが異常であるか否かを精度よく判定することができる。そのため、排熱回収システムの状態を適切に把握し、排熱回収システムの状態に応じた車両の制御を行なうことができる。その結果、排熱回収システムを搭載した車両を適切に制御することができる車両の制御装置を提供することができる。
第5の発明に係る車両の制御装置においては、第4の発明の構成に加え、判定手段は、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において、温度の上昇率が予め定められた上昇率より低い場合、排熱回収システムが異常であると判定するための手段を含む。
第5の発明によると、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において、温度の上昇率が予め定められた上昇率より低い場合、排熱回収システムが異常であると判定される。これにより、排熱回収システムが異常であるか否かを精度よく判定することができる。そのため、排熱回収システムの状態を適切に把握し、排熱回収システムの状態に応じた車両の制御を行なうことができる。
第6の発明に係る車両の制御装置は、エンジンから排出される排気ガスから排熱を回収する排熱回収システムを搭載した車両を制御する。この制御装置は、排気ガスからの排熱の回収を促進する第1の状態になるように排熱回収システムを制御するための手段と、排気ガスからの排熱の回収の抑制および停止の少なくともいずれか一方を行なう第2の状態になるように排熱回収システムを制御するための手段と、排気ガスの流通状態を圧力に基づいて検知するための検知手段と、排気ガスの流通状態に基づいて、排熱回収システムが異常であるか否かを判定するための判定手段とを含む。
第6の発明によると、排熱回収システムは、排気ガスからの排熱の回収を促進する第1の状態になるように制御されたり、排気ガスからの排熱の回収の抑制および停止の少なくともいずれか一方を行なう第2の状態になるように制御される。排熱回収システムは、たとえば、排気ガスが流通する排気通路に並列に接続されるバイパス通路と、バイパス通路に設けられ、排気ガスから排熱を回収する熱交換器と、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において排気ガスのバイパス通路への流通を促進し、第2の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において排気ガスのバイパス通路への流通の抑制および停止の少なくともいずれか一方を行なう切替弁とを含む。このような排熱回収システムにおける排気ガスの流通状態が圧力に基づいて検知され、検知された流通状態に基づいて排熱回収システムに異常が発生したか否かが判別される。たとえば、切替弁の上流側の第1の圧力と切替弁の下流側の第2の圧力との差に基づいて、排気ガスの流通状態が検知される。第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合、排気ガスが熱交換器を通過し、切替弁の前後の圧力差が大きくなるはずである。したがって、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において、圧力差が予め定められた差よりも小さい場合、制御通りに排気ガスがバイパス通路を流通しているとはいえず、排熱回収システムが異常であると判定される。一方、第2の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合、排気ガスが熱交換器を通過することが抑制されたり、停止されたりするため、切替弁の前後の圧力差が小さくなるはずである。したがって、第2の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において、圧力差が予め定められた差よりも大きい場合、制御通りに排気ガスのバイパス通路への流通が抑制されたり、停止されたりしているとはいえず、排熱回収システムが異常であると判定される。これにより、排熱回収システムが異常であるか否かを精度よく判定することができる。そのため、排熱回収システムの状態を適切に把握し、排熱回収システムの状態に応じた車両の制御を行なうことができる。その結果、排熱回収システムを搭載した車両を適切に制御することができる車両の制御装置を提供することができる。
第7の発明に係る車両の制御装置においては、第6の発明の構成に加え、排熱回収システムは、排気ガスが流通する排気通路に並列に接続されるバイパス通路と、バイパス通路に設けられ、排気ガスから排熱を回収する熱交換器と、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において排気ガスのバイパス通路への流通を促進し、第2の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において排気ガスのバイパス通路への流通の抑制および停止の少なくともいずれか一方を行なう切替弁とを含む。検知手段は、切替弁の上流側の第1の圧力と切替弁の下流側の第2の圧力との差に基づいて、排気ガスの流通状態を検知するための手段を含む。判定手段は、第1の圧力と第2の圧力との差に基づいて、排熱回収システムが異常であるか否かを判定するための手段を含む。
第7の発明によると、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合、排気ガスが熱交換器を通過し、切替弁の前後の圧力差が大きくなるはずである。したがって、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において、圧力差が予め定められた差よりも小さい場合、制御通りに排気ガスがバイパス通路を流通しているとはいえず、排熱回収システムが異常であると判定される。一方、第2の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合、排気ガスが熱交換器を通過することが抑制されたり、停止されたりするため、切替弁の前後の圧力差が小さくなるはずである。したがって、第2の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において、圧力差が予め定められた差よりも大きい場合、制御通りに排気ガスのバイパス通路への流通が抑制されたり、停止されたりしているとはいえず、排熱回収システムが異常であると判定される。これにより、排熱回収システムが異常であるか否かを精度よく判定することができる。そのため、排熱回収システムの状態を適切に把握し、排熱回収システムの状態に応じた車両の制御を行なうことができる。
第8の発明に係る車両の制御装置においては、第7の発明の構成に加え、判定手段は、第1の状態において、第1の圧力と第2の圧力との差が予め定められた差よりも小さい場合、排熱回収システムが異常であると判定するための手段を含む。
第8の発明によると、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合、排気ガスが熱交換器を通過し、切替弁の前後の圧力差が大きくなるはずである。したがって、第1の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において、圧力差が予め定められた差よりも小さい場合、制御通りに排気ガスがバイパス通路を流通しているとはいえず、排熱回収システムが異常であると判定される。これにより、排熱回収システムが異常であるか否かを精度よく判定することができる。そのため、排熱回収システムの状態を適切に把握し、排熱回収システムの状態に応じた車両の制御を行なうことができる。
第9の発明に係る車両の制御装置においては、第7の発明の構成に加え、判定手段は、第2の状態において、第1の圧力と第2の圧力との差が予め定められた差よりも大きい場合、排熱回収システムが異常であると判定するための手段を含む。
第9の発明によると、第2の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合、排気ガスが熱交換器を通過することが抑制されたり、停止されたりするため、切替弁の前後の圧力差が小さくなるはずである。したがって、第2の状態になるように排熱回収システムが制御されている場合において、圧力差が予め定められた差よりも大きい場合、制御通りに排気ガスのバイパス通路への流通が抑制されたり、停止されたりしているとはいえず、排熱回収システムが異常であると判定される。これにより、排熱回収システムが異常であるか否かを精度よく判定することができる。そのため、排熱回収システムの状態を適切に把握し、排熱回収システムの状態に応じた車両の制御を行なうことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る制御装置により制御されるエンジン100について説明する。エンジン100は、エアクリーナ102から吸入された空気とインジェクタ104から噴射される燃料との混合気を、燃焼室内で点火プラグ106により点火して燃焼させる内燃機関である。
混合気が燃焼すると、燃焼圧によりピストン108が押し下げられ、クランクシャフト110が回転する。燃焼後の混合気(排気ガス)は、三元触媒112により浄化された後、車外に排出される。エンジン100に吸入される空気の量は、スロットルバルブ114により調整される。
エンジン100は、エンジンECU200により制御される。エンジンECU200には、ノックセンサ300と、水温センサ302と、タイミングロータ304に対向して設けられたクランクポジションセンサ306と、スロットル開度センサ308と、車速センサ310と、イグニッションスイッチ312とが接続されている。
ノックセンサ300は、圧電素子により構成されている。ノックセンサ300は、エンジン100の振動により電圧を発生する。電圧の大きさは、振動の大きさと対応した大きさとなる。ノックセンサ300は、電圧を表す信号をエンジンECU200に送信する。水温センサ302は、エンジン100のウォータージャケット内の冷却水の温度を検出し、検出結果を表す信号を、エンジンECU200に送信する。
タイミングロータ304は、クランクシャフト110に設けられており、クランクシャフト110と共に回転する。タイミングロータ304の外周には、予め定められた間隔で複数の突起が設けられている。クランクポジションセンサ306は、タイミングロータ304の突起に対向して設けられている。タイミングロータ304が回転すると、タイミングロータ304の突起と、クランクポジションセンサ306とのエアギャップが変化するため、クランプポジションセンサ306のコイル部を通過する磁束が増減し、コイル部に起電力が発生する。クランクポジションセンサ306は、起電力を表す信号を、エンジンECU200に送信する。エンジンECU200は、クランクポジションセンサ306から送信された信号に基づいて、クランク角を検出する。
スロットル開度センサ308は、スロットル開度を検出し、検出結果を表す信号をエンジンECU200に送信する。車速センサ310は、車輪(図示せず)の回転数を検出し、検出結果を表す信号をエンジンECU200に送信する。エンジンECU200は、車輪の回転数から、車速を算出する。イグニッションスイッチ312は、エンジン100を始動させる際に、運転者によりオン操作される。
エンジンECU200は、各センサおよびイグニッションスイッチ312から送信された信号、メモリ202に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて演算処理を行ない、エンジン100が所望の運転状態となるように、機器類を制御する。
三元触媒112の下流には、図2に示すように排熱回収システムが設けられる。この排熱回収システムは、排気ガスが流通する排気管400に並列に接続されたバイパス通路410,412と、バイパス通路410,412の間に設けられる排熱回収装置420と、排気管400の途中に設けられる切替弁430とを含む。
排気管400には、エンジンから排出された排気ガスが流通する。切替弁430は、排気管400とバイパス通路410との分岐後であって、排気管400とバイパス通路412との合流前の位置に設けられる。
切替弁430が閉じられると、切替弁430により排気管400が遮断される。このとき、排気管400を通る排気ガスは、バイパス通路410を流通する。排気ガスは、排熱回収装置420を通過した後、バイパス通路412を通過して、排気管400に再び合流する。
切替弁430が開いたときには、バイパス通路410側に排気ガスが流れないような構造を有する。たとえば、切替弁430が開くと、バイパス通路410側の通路が閉じる構造を有してもよいし、バイパス通路410の通路断面積を小さくすることにより通気抵抗を大きくして、切替弁430が開くと、排気管400側に排気ガスが流れるようにしてもよいが、特にこれらの構造に限定されるものではない。また、これらの構造を有しないようにしてもよい。
切替弁430は、たとえば、アクチュエータやVSV(Vacuum Switching Valve)等により駆動し、エンジンECU200がアクチュエータやVSVの駆動を制御することにより、切替弁430の開閉状態が制御される。
切替弁430の上流側には、第1気圧センサ314が設けられ、下流側には、第2気圧センサ316が設けられる。各気圧センサの検出結果を表す信号は、エンジンECU200に送信される。
排熱回収装置420は、熱交換器422と、熱交換器422に媒体を流通させる媒体通路とから構成される。媒体通路は、熱交換器422に媒体を導入する上流側通路440と、熱交換器422から媒体を導出する下流側通路442とを含む。上流側通路440および下流側通路442は、エンジン側に設けられる冷却通路に接続される。なお、本実施の形態において、媒体は、たとえば、冷却水(いわゆる、クーラント)が用いられるが特にこれに限定されるものではない。たとえば、媒体は気体であってもよいものとする。
本実施の形態に係る排熱回収システムにおいて、エンジンの始動時の暖機初期時において、ECUにより切替弁430が閉じるように制御される。切替弁430が閉じられると、バイパス通路410に排気ガスが流通して、排熱回収装置420において、排気ガスの熱エネルギを回収することができる。具体的には、排熱回収装置420に設けられる熱交換器422と排気ガスが接触することにより、排気ガスと熱交換器422との間で熱交換されて、熱交換器422に流通する媒体の温度が上昇する。上流側通路440および下流側通路442は、エンジンを冷却する媒体の通路に接続されるため、エンジンの冷却水温も上昇して、暖機を早期に完了させることができる。
図3を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECU200が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、エンジンECU200は、切替弁430が閉じるように制御されているか否かを判別する。切替弁430の状態は、エンジンECU200自体が制御しているため、切替弁430が閉じるように制御されているか否かは、エンジンECU200の内部で判別される。切替弁430が閉じるように制御されている場合(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS104に移される。
S102にて、エンジンECU200は、空燃比フィードバック制御を開始する水温のしきい値に「A」を採用する。なお、空燃比フィードバック制御とは、排気ガス中の酸素濃度から空燃比を検知し、空燃比が理論空燃比になるようにインジェクタ104からの燃料噴射量を補正する制御をいう。その後、この処理は終了する。S104にて、エンジンECU200は、空燃比フィードバック制御を開始する水温のしきい値に「B(B<A)」を採用する。その後、この処理は終了する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECU200の動作について説明する。
エンジン100の運転中において、切替弁430が閉じるように制御されている場合(S100にてYES)、バイパス通路410に排気ガスが流通して、排気ガスと熱交換器422との間で熱交換されて、熱交換器422に流通する媒体の温度が上昇する。上流側通路440および下流側通路442は、エンジン100を冷却する媒体の通路に接続されるため、エンジン100の冷却水温も上昇して、暖機が促進される。
ところで、エンジン100の温度、すなわち水温に応じて燃料の気化性が異なるため、空燃比フィードバック制御は、ある程度水温が上昇した状態で行なうのが望ましい。このとき、上述したように、切替弁430が閉じるように制御されている場合(S100にてYES)、暖機が促進されるため、空燃比フィードバック制御を行なうのに好ましい温度まで水温が速やかに上昇する。このような場合、空燃比フィードバック制御を開始する水温のしきい値に「A」が採用される(S102)。
一方、切替弁430が閉じるように制御されていない場合(S100にてNO)、すなわち切替弁430が開くように制御されている場合、バイパス通路410側への排気ガスの流通が停止若しくは抑制されるため、暖機が促進されない。この場合、水温が上昇し難く、空燃比フィードバック制御を行なうのに好ましい温度まで水温が到達するまでの時間が長期化し得る。
この場合、空燃比フィードバック制御の実行が遅延し、空燃比が不適切になり得る。そのため、空燃比フィードバック制御を開始する水温のしきい値に、「A」よりも低い「B」が採用される(S104)。
これにより、空燃比フィードバック制御の開始が遅延することを抑制することができる。そのため、エンジン100の空燃比を適切に制御することができる。その結果、排熱回収システムを搭載した車両を適切に制御することができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECUは、切替弁が開くように制御され、エンジンの暖機が促進されない状態において、空燃比フィードバック制御を開始する水温のしきい値を低くする。これにより、空燃比フィードバック制御の開始が遅延することを抑制することができる。そのため、エンジンの空燃比を適切に制御することができる。
なお、本実施の形態においては、切替弁430の状態、すなわち排熱回収システムの状態に応じて、空燃比フィードバック制御を開始する水温のしきい値を変更していたが、その他、空燃比フィードバック制御以外の制御を開始する水温のしきい値を変更するようにしてもよい。
<第2の実施の形態>
図4を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、排熱回収システムの異常を検知する点で、前述の第1の実施の形態と相違する。その他の構造については、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図4を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECU200が実行するプログラムの制御構造について説明する。
S200にて、エンジンECU200は、切替弁430が閉じるように制御されているか否かを判別する。切替弁430が閉じるように制御されている場合(S200にてYES)、処理はS202に移される。もしそうでないと(S200にてNO)、この処理は終了する。
S202にて、エンジンECU200は、水温センサ302から送信された信号に基づいて、冷却水の温度(水温)Tを検知する。S204にて、エンジンECU200は、水温Tがしきい値T(1)に到達したか否かを判別する。水温Tがしきい値T(1)に到達した場合(S204にてYES)、処理はS206に移される。もしそうでないと(S204にてNO)、処理はS202に戻される。
S206にて、エンジンECU200は、水温Tがしきい値T(1)に到達してからの経過時間Sの計測を開始する。S208にて、エンジンECU200は、水温センサ302から送信された信号に基づいて、水温Tを検知する。
S210にて、エンジンECU200は、水温Tがしきい値T(2)に到達したか否かを判別する。水温Tがしきい値T(2)に到達した場合(S210にてYES)、処理はS212に移される。もしそうでないと(S210にてNO)、処理はS208に戻される。
S212にて、エンジンECU200は、水温Tがしきい値T(1)に到達してからの経過時間Sの計測を停止する。S214にて、エンジンECU200は、経過時間Sがしきい値S(0)よりも長いか否かを判別する。経過時間Sがしきい値S(0)よりも長い場合(S214にてYES)、処理はS216に移される。もしそうでないと(S214にてNO)、この処理は終了する。S216にて、エンジンECU200は、切替弁430が開いた状態で固着した異常(以下、開固着異常とも記載する)であると判定する。その後、この処理は終了する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECU200の動作について説明する。
エンジン100の運転中において、切替弁430が閉じるように制御されている場合(S200にてYES)、水温Tが検知され(S202)、水温Tがしきい値T(1)に到達したか否かが判別される(S204)。
水温Tがしきい値T(1)の到達した場合(S204)、水温Tがしきい値T(1)に到達してからの経過時間Sの計測が開始される(S206)。さらに、水温Tが検知され(S208)、水温Tがしきい値T(2)に到達した場合(S210にてYES)、水温Tがしきい値T(1)に到達してからの経過時間Sの計測が停止される(S212)。
このとき、切替弁430が正常に作動していれば、バイパス通路410に排気ガスが流通して、排気ガスと熱交換器422との間で熱交換されて、熱交換器422に流通する媒体の温度が上昇する。上流側通路440および下流側通路442は、エンジン100を冷却する媒体の通路に接続されるため、エンジン100の冷却水温も上昇して、暖機が促進される。
したがって、経過時間Sがしきい値S(0)よりも長い場合(S214にてYES)、すなわち、水温の上昇率が予め定められた上昇率よりも低いといえる場合、切替弁430が閉じず、暖機が促進されなかったといえる。この場合、切替弁430が開いた状態で固着していると考えられる。そのため、切替弁430が開固着異常であると判定される(S216)。
これにより、切替弁430の異常、すなわち排熱回収システムが異常であるか否かを精度よく判定することができる。そのため、排熱回収システムの状態を適切に把握し、排熱回収システムの状態に応じた車両の制御を行なうことができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECUによれば、切替弁が閉じるように制御され、暖機が促進される状態になるように制御されている場合において、水温Tがしきい値T(1)からしきい値T(2)に到達するまでの経過時間Sがしきい値S(0)よりも長い場合、切替弁が開固着異常であると判定される。これにより、これにより、切替弁の異常、すなわち排熱回収システムが異常であるか否かを精度よく判定することができる。そのため、排熱回収システムの状態を適切に把握し、排熱回収システムの状態に応じた車両の制御を行なうことができる。
なお、本実施の形態においては、切替弁の開固着異常を判定していたが、切替弁が開くように制御されている場合において、水温Tの上昇率が予め定められた上昇率よりも高い場合、切替弁が閉じた状態で固着した異常(以下、閉固着異常とも記載する)であると判定するようにしてもよい。
<第3の実施の形態>
図5を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、排熱回収システムの異常を検知する点で、前述の第1の実施の形態と相違する。その他の構造については、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図5を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECU200が実行するプログラムの制御構造について説明する。
S300にて、エンジンECU200は、圧力センサ314,316から送信された信号に基づいて、切替弁430の上流側の圧力P(1)および下流側の圧力P(2)を検知する。
S302にて、エンジンECU200は、切替弁430が、閉じるように制御されているか否かを判別する。切替弁430が閉じるように制御されている場合(S302にてYES)、処理はS304に移される。もしそうでないと(S302にてNO)、処理はS310に移される。
S304にて、エンジンECU200は、上流側の圧力P(1)と下流側の圧力P(2)との差ΔP(P(1)−P(2))が、しきい値ΔP(1)よりも小さいか否かを判別する。ΔPが、しきい値ΔP(1)よりも小さい場合(S304にてYES)、処理はS308に移される。もしそうでないと(S304にてNO)、処理はS306に移される。
S306にて、エンジンECU200は、切替弁430が正常であると判定する。すなわち、排熱回収システムが正常であると判定される。S308にて、エンジンECU200は、切替弁430が開固着異常であると判定する。すなわち、排熱回収システムが異常であると判定される。
S310にて、エンジンECU200は、上流側の圧力P(1)と下流側の圧力P(2)との差ΔPが、しきい値ΔP(2)よりも大きいか否かを判別する。ΔPが、しきい値ΔP(2)よりも大きい場合(S310にてYES)、処理はS312に移される。もしそうでないと(S310にてNO)、処理はS306に移される。S312にて、エンジンECU200は、切替弁430が閉固着異常であると判定する。すなわち、排熱回収システムが異常であると判定される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECU200の動作について説明する。
エンジン100の運転中において、圧力センサ314,316から送信された信号に基づいて、切替弁430の上流側の圧力P(1)および下流側の圧力P(2)が検知される(S300)。
切替弁430が閉じるように制御されている場合(S302にてYES)、切替弁430が正常に作動していれば、バイパス通路410に排気ガスが流通する。この場合、排気ガスが熱交換器422が通過することにより、排熱回収装置420の前後の圧力差、すなわち切替弁430の上流側と下流側との圧力差が大きくなる。
したがって、上流側の圧力P(1)と下流側の圧力P(2)との差ΔPが、しきい値ΔP(1)よりも大きい場合(S304にてNO)、排気ガスがバイパス通路410へ流通されており、切替弁430が正常に作動しているといえる。そのため、切替弁430、すなわち排熱回収システムが正常であると判定される(S306)。
一方、上流側の圧力P(1)と下流側の圧力P(2)との差ΔPが、しきい値ΔP(1)よりも小さい場合(S304にてYES)、排気ガスがバイパス通路410へ流通されておらず、切替弁430が正常に作動しているとはいえない。この場合、切替弁430が開固着異常であると判定される(S308)。
逆に、切替弁430が開くように制御されている場合(S302にてNO)、切替弁430が正常に作動していれば、バイパス通路410に排気ガスが流通せず、排気ガスはそのまま排気管400を流通する。この場合、切替弁430の上流側と下流側との圧力差は小さくなる。
したがって、上流側の圧力P(1)と下流側の圧力P(2)との差ΔPが、しきい値ΔP(2)よりも小さい場合(S310にてNO)、排気ガスが排気管400を通過しており、切替弁430が正常に作動しているといえる。そのため、切替弁430、すなわち排熱回収システムが正常であると判定される(S306)。
一方、上流側の圧力P(1)と下流側の圧力P(2)との差ΔPが、しきい値ΔP(2)よりも大きい場合(S304にてYES)、排気ガスがバイパス通路410へ流通されており、切替弁430が正常に作動しているとはいえない。この場合、切替弁430が閉固着異常であると判定される(S312)。
これにより、切替弁430の異常、すなわち排熱回収システムが異常であるか否かを精度よく判定することができる。そのため、排熱回収システムの状態を適切に把握し、排熱回収システムの状態に応じた車両の制御を行なうことができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECUによれば、切替弁が閉じるように制御されている場合において切替弁の上流側と下流側との圧力ΔPがしきい値ΔP(1)よりも小さい場合、切替弁が開固着異常であると判定される。また、切替弁が開くように制御されている場合において切替弁の上流側と下流側との圧力ΔPがしきい値ΔP(2)よりも大きい場合、切替弁が閉固着異常であると判定される。これにより、これにより、切替弁の異常、すなわち排熱回収システムが異常であるか否かを精度よく判定することができる。そのため、排熱回収システムの状態を適切に把握し、排熱回収システムの状態に応じた車両の制御を行なうことができる。
<その他の実施の形態>
上述したように、切替弁430が閉じた場合と開いた場合とでは、水温の上昇率が異なるため、サーモスタット(図示せず)の異常を判定する際に推定される水温を、切替弁430の状態に応じて変更するようにしてもよい。この場合、切替弁430が閉じた場合において推定される水温を、切替弁430が開いた場合において推定される水温よりも高くするようにしてもよい。
また、切替弁430を閉じた状態では、排気抵抗が増え、エンジン100の背圧(排気管400内の圧力)が上昇するため、エンジン100の出力が低下し得る。したがって、たとえばパワーモードスイッチを乗員が操作することにより、通常よりもエンジン100の出力を増加できる車両において、パワーモード(出力を増加させるモード)選択時に切替弁430を開くようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る制御装置であるエンジンECUにより制御されるエンジンを示す制御ブロック図である。 第1の実施の形態に係る排熱回収システムの構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る制御装置であるエンジンECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る制御装置であるエンジンECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る制御装置であるエンジンECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
100 エンジン、104 インジェクタ、106 点火プラグ、110 クランクシャフト、200 エンジンECU、300 ノックセンサ、302 水温センサ、304 タイミングロータ、306 クランクポジションセンサ、308 スロットル開度センサ、314 第1気圧センサ、316 第2気圧センサ、400 排気管、410,412 バイパス通路、420 排熱回収装置、422 熱交換器、430 切替弁、440 上流側通路、442 下流側通路。

Claims (9)

  1. エンジンから排出される排気ガスから排熱を回収する排熱回収システムを搭載した車両の制御装置であって、
    排気ガスからの排熱の回収を促進する第1の状態になるように前記排熱回収システムを制御するための手段と、
    排気ガスからの排熱の回収の抑制および停止の少なくともいずれか一方を行なう第2の状態になるように前記排熱回収システムを制御するための手段と、
    前記エンジンの冷却水の温度を検知するための手段と、
    前記検知された温度および温度に関する予め定められた値に基づいて、前記エンジンを制御するための制御手段と、
    前記排熱回収システムの状態に基づいて、前記予め定められた値を決定するための決定手段とを含む、車両の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記検知された温度が前記予め定められた値よりも高い場合、予め定められた制御を開始するように前記エンジンを制御するための手段を含む、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記決定手段は、
    前記第1の状態になるように前記排熱回収システムが制御されている場合、第1の値を前記予め定められた値に決定するための手段と、
    前記第2の状態になるように前記排熱回収システムが制御されている場合、前記第1の値よりも低い第2の値を前記予め定められた値に決定するための手段とを含む、請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. エンジンから排出される排気ガスから排熱を回収する排熱回収システムを搭載した車両の制御装置であって、
    排気ガスからの排熱の回収を促進する第1の状態になるように前記排熱回収システムを制御するための手段と、
    排気ガスからの排熱の回収の抑制および停止の少なくともいずれか一方を行なう第2の状態になるように前記排熱回収システムを制御するための手段と、
    前記エンジンの冷却水の温度を検知するための手段と、
    前記検知された温度の変化率に基づいて、前記排熱回収システムが異常であるか否かを判定するための判定手段とを含む、車両の制御装置。
  5. 前記判定手段は、前記第1の状態になるように前記排熱回収システムが制御されている場合において、温度の上昇率が予め定められた上昇率より低い場合、前記排熱回収システムが異常であると判定するための手段を含む、請求項4に記載の車両の制御装置。
  6. エンジンから排出される排気ガスから排熱を回収する排熱回収システムを搭載した車両の制御装置であって、
    排気ガスからの排熱の回収を促進する第1の状態になるように前記排熱回収システムを制御するための手段と、
    排気ガスからの排熱の回収の抑制および停止の少なくともいずれか一方を行なう第2の状態になるように前記排熱回収システムを制御するための手段と、
    前記排気ガスの流通状態を圧力に基づいて検知するための検知手段と、
    前記排気ガスの流通状態に基づいて、前記排熱回収システムが異常であるか否かを判定するための判定手段とを含む、車両の制御装置。
  7. 前記排熱回収システムは、
    前記排気ガスが流通する排気通路に並列に接続されるバイパス通路と、
    前記バイパス通路に設けられ、前記排気ガスから排熱を回収する熱交換器と、
    前記第1の状態になるように前記排熱回収システムが制御されている場合において前記排気ガスの前記バイパス通路への流通を促進し、前記第2の状態になるように前記排熱回収システムが制御されている場合において前記排気ガスの前記バイパス通路への流通の抑制および停止の少なくともいずれか一方を行なう切替弁とを含み、
    前記検知手段は、前記切替弁の上流側の第1の圧力と前記切替弁の下流側の第2の圧力との差に基づいて、前記排気ガスの流通状態を検知するための手段を含み、
    前記判定手段は、前記第1の圧力と前記第2の圧力との差に基づいて、前記排熱回収システムが異常であるか否かを判定するための手段を含む、請求項6に記載の車両の制御装置。
  8. 前記判定手段は、前記第1の状態になるように前記排熱回収システムが制御されている場合において、前記第1の圧力と前記第2の圧力との差が予め定められた差よりも小さい場合、前記排熱回収システムが異常であると判定するための手段を含む、請求項7に記載の車両の制御装置。
  9. 前記判定手段は、前記第2の状態になるように前記排熱回収システムが制御されている場合において、前記第1の圧力と前記第2の圧力との差が予め定められた差よりも大きい場合、前記排熱回収システムが異常であると判定するための手段を含む、請求項7に記載の車両の制御装置。
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