JP2006299602A - ドアロック制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の思い込みによるドアロック忘れ、バッテリ上がりなどのヒューマンエラーを未然に防止する。
【解決手段】ドアロック制御装置3は、車外からのドアロック要求があったときにドアロック許可信号がドアロック許可であれば、ドアロック信号をドアロックモータ5に出力する。電源切替装置6は、電源OFF可能状態を判定して電源OFF可能であれば、車外からのドアロック要求があったときに車両電源をOFFする。
【選択図】 図1

Description

本発明はドアロック制御システムに関し、詳しくはドアロックに連動して車両電源をOFFするドアロック制御システムに関する。
近年の車両の電子化に伴い、車両キーシステムが、シリンダキーを用いるメカニカルキーシステムから、スマートキーシステム,インテリジェントキーシステム等と呼ばれる無線式電子キーシステム(以下、ワイヤレスキーシステムと総称する)に次第に移行してきている(例えば、特許文献1参照)。
ワイヤレスキーシステムでは、車両キーの扱いが“キーシリンダへの挿入”から“携帯する”だけになったことから、車両電源がアクセサリ(ACC)またはイグニッション(IG)に入ったまま、運転者が車両キーであるワイヤレスキーを所持して降車できてしまうというような変化が生じてきている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、スマートイグニッションシステム,プッシュスタートシステム等と呼ばれるボタン式エンジン始動システムの普及により、車両電源操作およびエンジン始動操作が“キーを回す”から“ボタンを押す”だけになったことから、“キー位置と電源状態とが1対1”とならないため、従来のメカニカルキーシステムに比べ、車両電源のACCとOFFとの区別が分かり難いという変化も生じてきている。
加えて、近年普及し始めている、エンジンと電動モータとを併用するハイブリッドシステムでは、停車時にはエンジン音がしないため、車両を車外から見たときに停車(車両電源がOFF)か始動中(IGおよびエンジン始動)かが分かり難くなってきている。
図11は、従来のドアロック制御システムを示すブロック図である。このドアロック制御システムは、ワイヤレスキー91と、入力装置92と、ドアロック制御装置93と、カーテシスイッチ94と、ドアロックモータ95と、電源切替装置96と、ACCリレー97と、IGリレー98および99とを含んで構成されている。
このような従来のドアロック制御システムでは、運転者がワイヤレスキー91を用いてドアロック操作を行うと、ワイヤレスキー91から発信されたID(IDentification)コードを含むドアロック要求が入力装置92で受信され、ドアロック制御装置93に入力される。ドアロック制御装置93は、ACCリレー97およびIGリレー98からの電源状態ならびにカーテシスイッチ94からのドア状態をモニタしており、車両電源がOFFであり、かつ車両の全ドアが閉じられているときにのみ、ドアロック信号をドアロックモータ95に出力する。
特開2004-289597号公報 特開2003-320910号公報
従来のドアロック制御システムにおいて、車両電源がOFFのときにだけドアロックが行えるようにしたのは、運転者が電源ONのまま車両をドアロックして放置することによりバッテリ上がりになることを防止するためである。このため、運転者がワイヤレスキー等のドアロック操作によりドアをロックしたと思い込んでしまうと、車両電源がONのままドアロックがされないことになり、ドアアンロックでの車両放置やバッテリ上がり等のヒューマンエラーが発生することになる。
特に、近年の車両キーシステムの変化から、運転者が、車両電源がOFFと思い込んで車両電源が入ったまま降車してしまったり、エンジン停止と思い込んでエンジンを始動したまま降車してしまったりしてしまうおそれが高まっており、運転者の思い込みによるドアアンロックでの車両放置やバッテリ上がり等のヒューマンエラーの発生率が増加することが懸念される。ドアアンロックでの車両放置は、車両盗難に繋がるという問題もある。
また、運転者がワイヤレスキー等のドアロック操作によってドアがロックされなかったことに気付いたとしても、従来のドアロック制御システムでは、車両電源がONのままではドアロックを行うことができないので、一旦、車内へ戻り、車両電源をOFFしてからドアロック操作を再度行わなければならないという煩わしさがあった。
そこで、本発明の課題は、車外からのドアロック要求に連動して車両電源をOFFすることにより、ヒューマンエラーによるドアアンロックのままでの車両放置やバッテリ上がりを防止するとともに、ドアロック操作の利便性を向上させるようにしたドアロック制御システムを提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載のドアロック制御システムは、電源OFF可能状態を判定して電源OFF可能であればドアロック許可信号を出力し、車外からのドアロック要求があったときに車両電源をOFFする電源切替装置と、前記ドアロック要求があったときに前記ドアロック許可信号があればドアロック信号を出力するドアロック制御装置とを有することを特徴とする。請求項1記載のドアロック制御システムによれば、車外からのドアロック要求に連動して車両電源をOFFするようにしたので、ヒューマンエラーなどに起因するドアアンロックのままでの車両放置の発生率の低減,バッテリ上がりの発生率低減が期待されるという効果がある。また、ドアロックできないときに、一旦、車内に戻って車両電源をOFFしてからドアロック操作を再度行うという煩わしさが解消されるという効果がある。
請求項2記載のドアロック制御システムは、車外からのドアロック要求があったときに電源OFF可能状態を判定して電源OFF可能であれば車両電源をOFFする電源切替装置と、前記ドアロック要求があったときに所定時間内に前記車両電源がOFFになればドアロック信号を出力するドアロック制御装置とを有することを特徴とする。請求項2記載のドアロック制御システムによれば、車外からのドアロック要求に連動して車両電源をOFFするようにしたので、ヒューマンエラーなどに起因するドアアンロックのままでの車両放置の発生率の低減,バッテリ上がりの発生率低減が期待されるという効果がある。また、ドアロックできないときに、一旦、車内に戻って車両電源をOFFしてからドアロック操作を再度行うという煩わしさが解消されるという効果がある。
請求項3記載のドアロック制御システムは、電源OFF要求があったときに電源OFF可能状態を判定し、電源OFF可能であればドアロック許可信号を出力して車両電源をOFFする電源切替装置と、車外からのドアロック要求があったときに車両電源がONであれば前記電源OFF要求を出力し、所定時間内に前記ドアロック許可信号があればドアロック信号を出力するドアロック制御装置とを有することを特徴とする。請求項3記載のドアロック制御システムによれば、車外からのドアロック要求に連動して車両電源をOFFするようにしたので、ヒューマンエラーなどに起因するドアアンロックのままでの車両放置の発生率の低減,バッテリ上がりの発生率低減が期待されるという効果がある。また、ドアロックできないときに、一旦、車内に戻って車両電源をOFFしてからドアロック操作を再度行うという煩わしさが解消されるという効果がある。
請求項4記載のドアロック制御システムは、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のドアロック制御システムにおいて、ワイヤレスキーから送信されるドアロック要求を受信し、前記ドアロック制御装置に入力する入力装置を備えることを特徴とする。請求項4記載のドアロック制御システムによれば、ワイヤレスキーによるドアロック操作によっても、車両電源をOFFすることができるという利点がある。
請求項5記載のドアロック制御システムは、請求項4記載のドアロック制御システムにおいて、前記ワイヤレスキーが、ドアロックボタンおよびドアアンロックボタンを備えることを特徴とする。請求項5記載のドアロック制御システムによれば、ワイヤレスキーがドアロックボタンを備えるので、運転者はワイヤレスキーから容易にドアロックを要求し、併せて車両電源をOFFすることができる。
請求項6記載のドアロック制御システムは、請求項5記載のドアロック制御システムにおいて、前記ドアロックボタンのドアロック操作を、1回操作,2回操作,長押し操作,および複数ボタン組み合わせ操作のいずれかとしたことを特徴とする。請求項6記載のドアロック制御システムによれば、ドアロックボタンのドアロック操作を、1回操作,2回操作,長押し操作,および複数ボタン組み合わせ操作のいずれかとしたので、誤操作による車両電源のOFFを防止することが可能になる。
請求項7記載のドアロック制御システムは、請求項5または請求項6記載のドアロック制御システムにおいて、前記ドアロックボタンの2回連続操作に対し、1回目の操作を電源OFF操作、2回目の操作をドアロック操作として扱うようにしたことを特徴とする。請求項7記載のドアロック制御システムによれば、海外の法規に合わせて、エンジン停止の操作と盗難防止装置施錠の操作とをそれぞれ別操作とすることができる。
請求項8記載のドアロック制御システムは、請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載のドアロック制御システムにおいて、前記ワイヤレスキーに前記ドアロックボタンとは別の電源OFFボタンを設け、電源OFF操作とドアロック操作とを別操作としたことを特徴とする。請求項8記載のドアロック制御システムによれば、海外の法規に合わせて、エンジン停止の操作と盗難防止装置施錠の操作とを別ボタンによる別操作とすることができる。
請求項9記載のドアロック制御システムは、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のドアロック制御システムにおいて、前記ドアロック制御装置が、車両の全ドアが閉じている場合にのみ前記車外からのドアロック要求があったと判定することを特徴とする。請求項9記載のドアロック制御システムによれば、車両の全ドアが閉じている場合にのみドアロック要求があったとするようにしたので、車両の一部のドアが開いている状態でドアロックおよび電源OFFが行われることを防止することができる。
請求項10記載のドアロック制御システムは、請求項4ないし請求項9のいずれか1項に記載のドアロック制御システムにおいて、前記ドアロック制御装置が、前記ドアロック信号の出力時に前記ワイヤレスキーにドアロック応答を返すことを特徴とする。請求項10記載のドアロック制御システムによれば、ドアロック時にドアロック応答がワイヤレスキーに返されるので、運転者は、ドアロック操作によってドアロックおよび電源OFFがされたことを確認することができる。
請求項11記載のドアロック制御システムは、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のドアロック制御システムにおいて、前記ワイヤレスキーが車内にない状態での当該ワイヤレスキーによるドアロック操作,ドア外側のノブ操作によるスマートドアロック操作,およびドアのキーホールにメカニカルキーを挿し込んでのマニュアルドアロック操作のいずれかの場合に、前記車外からのドアロック要求があったとすることを特徴とする。請求項11記載のドアロック制御システムによれば、ドアロック操作を限定することにより、車内でのドアロック操作によるドアロックおよび電源OFFを排除することができる。
請求項12記載のドアロック制御システムは、請求項1または請求項3記載のドアロック制御システムにおいて、前記電源切替装置が、車速がゼロ近傍であり、かつ、シフトレバーがパーキング位置にあるときに電源OFF可能状態であると判定し、前記ドアロック許可信号を出力することを特徴とする。請求項12記載のドアロック制御システムによれば、車両が停車し、かつ動き出さないようになっていることを前提として、ドアロックおよび電源OFFを行うことができる。
車両キーシステムがメカニカルキーからワイヤレスキーを用いたコンピュータ制御に変化し、ドアロック操作をトリガとして車両電源をOFFすることが可能になったことを利用して、これまで無視していた電源ON状態でのドアロック操作を受け付け、ドアロックと車両電源OFFとの両制御を実施することで、運転者の思い込みによるドアロック忘れ、バッテリ上がりなどのヒューマンエラーを未然に防止するようにした。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るドアロック制御システムを示すブロック図である。本実施例1に係るドアロック制御システムは、ワイヤレスキー1と、入力装置2と、ドアロック制御装置3と、カーテシスイッチ4と、ドアロックモータ5と、電源切替装置6と、ACCリレー7と、IGリレー8および9とを含んで構成されている。
ワイヤレスキー1は、図2に示すように、ドアロックボタン1aおよびドアアンロックボタン1bを有し、ドアロック要求およびドアアンロック要求をID(Identification)コードとともに車両に送信するトランスミッタ(図示せず)を備えるものである。なお、図2では、メカニカルキーを併有するワイヤレスキー1を図示したが、メカニカルキーを有しないカードタイプのワイヤレスキーであってもよいことはいうまでもない。
入力装置2は、ワイヤレスキー1から送信されるドアロック要求およびドアアンロック要求を受信し、ドアロック制御装置3および電源切替装置6に入力する無線送受信装置である。また、入力装置2は、ドアロック制御装置3からドアロック応答を返されたときに、ドアロック応答をワイヤレスキー1に返信する。
ドアロック制御装置3は、ワイヤレスキー1からドアロック要求があったときにドアロック許可信号がドアロック許可であれば、ドアロック信号をドアロックモータ5に出力する。
カーテシスイッチ4は、車両のドアの開閉状態を検出するスイッチである。カーテシスイッチ4は、車両のドアごとにドアの数だけ設けられている。
ドアロックモータ5は、ドアをロックするドアロック機構(図示せず)を作動させるモータである。
電源切替装置6は、電源OFF可能状態を判定して電源OFF可能であればドアロック許可信号をドアロック制御装置3に送信し、ドアロック許可信号が電源OFF可能を示していればドアロック要求があったときに車両電源をOFFする。
ACCリレー7は、カーナビゲーション装置,オーディオ装置等のアクセサリを制御する各種電子制御装置(ECU)への電源供給を断続するリレーである。
IGリレー8および9は、エンジンの点火装置(図示せず)等を制御する各種電子制御装置(ECU)への電源供給を断続するリレーである。ここでは、供給電圧等の相違に基づいて、2系統のIGリレー8およびIGリレー9が設けられている。
次に、このように構成された実施例1に係るドアロック制御システムの動作について、図3および図4のフローチャートを参照しながら説明する。
運転者が車外でワイヤレスキー1のドアロックボタン1aを押下すると、ドアロック要求が送信され、入力装置2が、ドアロック要求を受信して、ドアロック制御装置3および電源切替装置6に入力する。
ドアロック制御装置3は、ワイヤレスキー1から入力装置2を通じて車外からのドアロック要求があるかどうかを判定する(ステップS101)。ここで、車外からのドアロック操作であることの判定方法は、車内にワイヤレスキー1がない状態でのワイヤレスキー1によるドアロック操作、ドア外側のノブによるスマートドアロック操作、およびドアのキーホールにメカニカルキーを挿し込んでのマニュアルドアロック操作のいずれかであるかどうかで判定する。ドアロック要求がなければ(ステップS101:なし)、ドアロック制御装置3は、処理を終了する。
ドアロック要求があれば(ステップS101:あり)、ドアロック制御装置3は、カーテシスイッチ4からのドア状態信号に基づいて全ドアが閉じているかどうかを判定し(ステップS102)、いずれかのドアが開いていれば(ステップS102:いずれか開)、処理を終了する。
全ドアが閉じていれば(ステップS102:全ドア閉)、ドアロック制御装置3は、ドアロック許可信号が”ドアロック許可”であるかどうかを判定し(ステップS103)、ドアロック許可信号が“ドアロック禁止”であれば(ステップS103:禁止)、処理を終了する。
ドアロック許可信号が“ドアロック許可”であれば(ステップS103:許可)、ドアロック制御装置3は、ドアロック信号をドアロックモータ5に出力する(ステップS104)。このとき、ドアロック制御装置3は、入力装置2を通じてワイヤレスキー1にドアロック応答をアンサーバックして、運転者に通知する。
一方、電源切替装置6は、電源OFF可能状態であるかどうかを判定する(ステップS201)。ここで、電源OFF可能状態であるかどうかの判定は、電源OFF(エンジン停止)は車両が停車していることを前提としているので、車速が所定時速(km/h)未満(走行中は電源OFFさせない)であるかどうかに基づいて判定する。また、車両放置時に動き出すのを防止するために、シフトレバーがパーキング位置にあるかどうかに基づいても判定する。さらに、車内に生物がいる場合には空調機能などのサービスの継続を優先させる必要があるために、カメラ画像、赤外線センサ等からの信号により車内に生物がいるかどうかに基づいても判定する。
電源OFF可能状態でなければ(ステップS201:不可)、電源切替装置6は、ドアロック許可信号を“ドアロック禁止”にしてドアロック制御装置3に送信し(ステップS205)、処理を終了する。
電源OFF可能状態であれば(ステップS201:可能)、電源切替装置6は、ドアロック許可信号を“ドアロック許可”にしてドアロック制御装置3に送信する(ステップS202)。
次に、電源切替装置6は、ドアロック要求があるかどうかを判定し(ステップS203)、ドアロック要求があれば(ステップS203:あり)、車両電源をONからOFFにし(ステップS204)、処理を終了する。ドアロック要求がなければ(ステップS203:なし)、電源切替装置6は、ステップS204をスキップして処理を終了する。
なお、上記実施例1では、ワイヤレスキー1のドアロックボタン1aを押すだけでドアロック要求が送信されることを前提として説明したが、誤操作による電源OFFを防止するために、ワイヤレスキー1のドアロックボタン1aの2回操作,長押し操作,複数ボタン組み合わせ操作等でのドアロック要求の送信とすることも可能である(以下の実施例においても同様)。
また、海外の法規では、エンジン停止の操作と盗難防止装置施錠の操作とはそれぞれ別操作とすることが必要になることがあるため、エンジン始動状態からのドアロック操作の場合は、例えば、ワイヤレスキー1のドアロックボタン1aの2回連続操作に対して、1回目の操作を電源OFF(エンジン停止)操作、2回目の操作をドアロック操作として扱うようにしてもよい。あるいは、電源OFF用のボタンを別途設け、電源OFF(エンジン停止)とドアロックとを別々のボタン操作とすることもできる(以下の実施例においても同様)。
実施例1によれば、車外からのドアロック要求に連動してドアロックおよび電源OFFを行うようにしたので、ヒューマンエラーなどに起因するドアアンロックのままでの車両放置やバッテリ上がりの発生率が低減される。また、ドアロックできないときに、一旦、車内に戻って車両電源をOFFしてからドアロック操作を再度行うという煩わしさが解消される。
図5は、本発明の実施例2に係るドアロック制御システムを示すブロック図である。本実施例2に係るドアロック制御システムは、図1に示した実施例1に係るドアロック制御システムにおいては電源切替装置6からドアロック許可信号をドアロック制御装置3に出力していたのに対して、ドアロック制御装置3が電源切替装置6の電源をモニタするようにしたものである。
ドアロック制御装置3は、車外からのドアロック要求があったときに車両電源がOFFでなければ、所定時間だけ電源OFF待ちを行う。電源OFF待ち中に車両電源がOFFになると、ドアロック信号をドアロックモータ5に出力する。
電源切替装置6は、車外からのドアロック要求があったときに電源OFF可能状態を判定して、電源OFF可能であれば車両電源をOFFする。
なお、その他の特に言及しない部分については、実施例1に係るドアロック制御システムにおける対応部分と同様に構成されているので、対応部分には同一符号を付して、それらの詳しい説明を割愛する。
次に、このように構成された実施例2に係るドアロック制御システムの動作について、図6および図7のフローチャートを参照しながら説明する。
運転者が車外でワイヤレスキー1のドアロックボタン1aを押下すると、ドアロック要求が送信され、入力装置2が、ドアロック要求を受信して、ドアロック制御装置3および電源切替装置6に入力する。
ドアロック制御装置3は、ワイヤレスキー1から入力装置2を通じてドアロック要求があるかどうかを判定し(ステップS111)、ドアロック要求がなければ(ステップS111:なし)、処理を終了する。
ドアロック要求があれば(ステップS111:あり)、ドアロック制御装置3は、カーテシスイッチ4からのドア状態信号に基づいて全ドアが閉じているかどうかを判定し(ステップS112)、いずれかのドアが開いていれば(ステップS112:いずれか開)、処理を終了する。
全ドアが閉じていれば(ステップS112:全ドア閉)、ドアロック制御装置3は、車両電源がOFFであるかどうかを判定し(ステップS113)、車両電源がOFFでなければ(ステップS113:ON)、所定時間が経過したかどうかを判定する(ステップS114)。所定時間が経過していなければ(ステップS114:未経過)、ドアロック制御装置3は、ステップS113に制御を戻し、所定時間が経過していれば(ステップS114:経過)、処理を終了する。
車両電源がOFFになれば(ステップS113:OFF)、ドアロック制御装置3は、ドアロック信号をドアロックモータ5に出力して(ステップS115)、処理を終了する。このとき、ドアロック制御装置3は、入力装置2を通じてワイヤレスキー1にドアロック応答をアンサーバックして、運転者に通知する。
一方、電源切替装置6は、ドアロック要求があるかどうかを判定し(ステップS211)、ドアロック要求がなければ(ステップS211:なし)、処理を終了する。ドアロック要求があれば(ステップS211:あり)、電源切替装置6は、電源OFF可能状態であるかどうかを判定し(ステップS212)、電源OFF可能状態でなければ(ステップS212:不可)、処理を終了する。電源OFF可能状態であれば(ステップS212:可能)、電源切替装置6は、車両電源をONからOFFにして(ステップS213)、処理を終了する。
実施例2によれば、実施例1と同様に、車外からのドアロック要求に連動してドアロックおよび電源OFFを行うようにしたので、ヒューマンエラーなどに起因するドアアンロックのままでの車両放置やバッテリ上がりの発生率が低減される。また、ドアロックできないときに、一旦、車内に戻って車両電源をOFFしてからドアロック操作を再度行うという煩わしさが解消される。
図8は、本発明の実施例3に係るドアロック制御システムを示すブロック図である。本実施例3に係るドアロック制御システムは、図1に示した実施例1に係るドアロック制御システムに対して、ドアロック制御装置3から電源OFF要求を電源切替装置6に出力するようにしたものである。加えて、図5に示した実施例2に係るドアロック制御システムと同様に、ドアロック制御装置3が電源切替装置6の電源をモニタするようにしたものである。
ドアロック制御装置3は、車外からのドアロック要求があったときに車両電源がOFNであれば電源切替装置6に対して電源OFF要求を送信し、所定時間内に電源切替装置6からドアロック許可のドアロック許可信号があればドアロック信号をドアロックモータ5に出力する。
電源切替装置6は、ドアロック制御装置3から電源OFF要求を受信したときに電源OFF可能状態であればドアロック許可のドアロック許可信号をドアロック制御装置3に送信し、車両電源をOFFする。
なお、その他の特に言及しない部分については、実施例1に係るドアロック制御システムにおける対応部分と同様に構成されているので、対応部分に同一符号を付して、それらの詳しい説明を割愛する。
次に、このように構成された実施例3に係るドアロック制御システムの動作について、図9および図10のフローチャートを参照しながら説明する。
運転者が車外でワイヤレスキー1のドアロックボタン1aを押下すると、ドアロック要求が送信され、入力装置2が、ドアロック要求を受信して、ドアロック制御装置3および電源切替装置6に入力する。
ドアロック制御装置3は、ワイヤレスキー1から入力装置2を通じてドアロック要求があるかどうかを判定し(ステップS121)、ドアロック要求がなければ(ステップS121:なし)、処理を終了する。
ドアロック要求があれば(ステップS121:YES)、ドアロック制御装置3は、カーテシスイッチ4からのドア状態信号に基づいて全ドアが閉じているかどうかを判定し(ステップS122)、いずれかのドアが開いていれば(ステップS122:いずれか開)、処理を終了する。
全ドアが閉じていれば(ステップS122:全ドア閉)、ドアロック制御装置3は、車両電源がOFFであるかどうかを判定し(ステップS123)、車両電源がOFFでなければ(ステップS123:ON)、電源OFF要求を電源切替装置6に出力する(ステップS125)。
電源切替装置6は、電源OFF要求があるかどうかを判定し(ステップS221)、電源OFF要求がなければ(ステップS221:なし)、処理を終了する。電源OFF要求があれば(ステップS221:あり)、電源切替装置6は、電源OFF可能状態であるかどうかを判定する(ステップS222)。
電源OFF可能状態でなければ(ステップS222:不可)、電源切替装置6は、ドアロック許可信号をドアロック禁止として(ステップS223)、処理を終了する。
電源OFF可能状態であれば(ステップS222:可能)、電源切替装置6は、ドアロック許可信号をドアロック許可としてドアロック制御装置3に送信し(ステップS224)、車両電源をONからOFFして(ステップS225)、処理を終了する。
ドアロック制御装置3は、ドアロック許可信号を受信したかどうかを判定し(ステップS126)、未受信であれば(ステップS126:未受信)、所定時間が経過したかどうかを判定する(ステップS127)。所定時間が経過していなければ(ステップS127:未経過)、ドアロック制御装置3は、ステップS126に制御を戻し、所定時間が経過していれば(ステップS127:経過)、処理を終了する。
ドアロック許可信号を受信していれば(ステップS126:受信)、ドアロック制御装置3は、ドアロック許可信号がドアロック許可かどうかを判定し(ステップS128)、ロック禁止であれば(ステップS128:禁止)、処理を終了する。
一方、車両電源がOFFであるか(ステップS123:OFF)、あるいはドアロック許可信号がドアロック許可であれば(ステップS128:許可)、ドアロック制御装置3は、ドアロック信号をドアロックモータ5に出力して(ステップS124)、処理を終了する。このとき、ドアロック制御装置3は、入力装置2を通じてワイヤレスキー1にドアロック応答をアンサーバックして、運転者に通知する。
実施例3によれば、実施例1および実施例2と同様に、車外からのドアロック要求に連動してドアロックおよび電源OFFを行うようにしたので、ヒューマンエラーなどに起因するドアアンロックのままでの車両放置やバッテリ上がりの発生率が低減される。また、ドアロックできないときに、一旦、車内に戻って車両電源をOFFしてからドアロック操作を再度行うという煩わしさが解消される。
以上、本発明の各実施例を説明したが、これらはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
本発明の実施例1に係るドアロック制御システムの構成を示すブロック図。 図1中のワイヤレスキーを示す斜視図。 図1中のロック制御装置の動作を示すフローチャート。 図1中の電源切替装置の動作を示すフローチャート。 本発明の実施例2に係るドアロック制御システムの構成を示すブロック図。 図5中のロック制御装置の動作を示すフローチャート。 図5中の電源切替装置の動作を示すフローチャート。 本発明の実施例3に係るドアロック制御システムの構成を示すブロック図。 図8中のロック制御装置の動作を示すフローチャート。 図8中の電源切替装置の動作を示すフローチャート。 従来のドアロック制御システムの構成を示すブロック図。
符号の説明
1 ワイヤレスキー
1a ドアロックボタン
1b ドアアンロックボタン
2 入力装置
3 ドアロック制御装置
4 カーテシスイッチ
5 ドアロックモータ
6 電源切替装置
7 ACCリレー
8,9 IGリレー

Claims (12)

  1. 電源OFF可能状態を判定して電源OFF可能であればドアロック許可信号を出力し、車外からのドアロック要求があったときに車両電源をOFFする電源切替装置と、
    前記ドアロック要求があったときに前記ドアロック許可信号があればドアロック信号を出力するドアロック制御装置と
    を有することを特徴とするドアロック制御システム。
  2. 車外からのドアロック要求があったときに電源OFF可能状態を判定して電源OFF可能であれば車両電源をOFFする電源切替装置と、
    前記ドアロック要求があったときに所定時間内に前記車両電源がOFFになればドアロック信号を出力するドアロック制御装置と
    を有することを特徴とするドアロック制御システム。
  3. 電源OFF要求があったときに電源OFF可能状態を判定し、電源OFF可能であればドアロック許可信号を出力して車両電源をOFFする電源切替装置と、
    車外からのドアロック要求があったときに車両電源がONであれば前記電源OFF要求を出力し、所定時間内に前記ドアロック許可信号があればドアロック信号を出力するドアロック制御装置と
    を有することを特徴とするドアロック制御システム。
  4. ワイヤレスキーから送信されるドアロック要求を受信し、前記ドアロック制御装置に入力する入力装置を備える請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のドアロック制御システム。
  5. 前記ワイヤレスキーが、ドアロックボタンおよびドアアンロックボタンを備える請求項4記載のドアロック制御システム。
  6. 前記ドアロックボタンのドアロック操作を、1回操作,2回操作,長押し操作,および複数ボタン組み合わせ操作のいずれかとした請求項5記載のドアロック制御システム。
  7. 前記ドアロックボタンの2回連続操作に対し、1回目の操作を電源OFF操作、2回目の操作をドアロック操作として扱うようにした請求項5または請求項6記載のドアロック制御システム。
  8. 前記ワイヤレスキーに前記ドアロックボタンとは別の電源OFFボタンを設け、電源OFF操作とドアロック操作とを別操作とした請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載のドアロック制御システム。
  9. 前記ドアロック制御装置が、車両の全ドアが閉じている場合にのみ前記車外からのドアロック要求があったと判定する請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のドアロック制御システム。
  10. 前記ドアロック制御装置が、前記ドアロック信号の出力時に前記ワイヤレスキーにドアロック応答を返す請求項4ないし請求項9のいずれか1項に記載のドアロック制御システム。
  11. 前記ワイヤレスキーが車内にない状態での当該ワイヤレスキーによるドアロック操作,ドア外側のノブ操作によるスマートドアロック操作,およびドアのキーホールにメカニカルキーを挿し込んでのマニュアルドアロック操作のいずれかの場合に、前記車外からのドアロック要求があったとする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のドアロック制御システム。
  12. 前記電源切替装置が、車速がゼロ近傍であり、かつ、シフトレバーがパーキング位置にあるときに電源OFF可能状態であると判定し、前記ドアロック許可信号を出力する請求項1または請求項3記載のドアロック制御システム。
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