JP2006298156A - 車両挙動状態推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】実路面反力トルクと規範路面反力トルクとの位相差、偏差および偏差時間変化率を用いることによって、詳細な車両の挙動状態を安価な構成で推定することのできる車両挙動状態推定装置を提供する。
【解決手段】車両のタイヤが路面から受ける実路面反力トルクTaを検出する路面反力トルク検出手段1と、車両の走行状態量から理想的な路面反力トルクである規範路面反力トルクTcを演算する規範路面反力トルク演算手段2と、車両の挙動状態を推定する挙動状態推定手段4とを備え、挙動状態推定手段4は、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの位相差、偏差Tdおよび偏差時間変化率dTdのうち、少なくとも2つに基づいて車両の挙動状態を推定するものである。
【選択図】図2

Description

この発明は、実路面反力トルクと規範路面反力トルクとの位相差、偏差および偏差時間変化率を組み合わせて車両の挙動状態を推定する車両挙動状態推定装置に関する。
従来の車両旋回限界判定装置は、車体速度センサと、横加速度センサと、ヨーレートセンサと、限界判定手段とを備えている。車体速度センサは、車体の走行速度を検出する。横加速度センサは、車両重心点の車両横方向における加速度を検出する。ヨーレートセンサは、車体のヨーレートを検出する。限界判定手段は、横加速度を走行速度で割った値からヨーレートを差し引いた値である車両重心点の横滑り角変化速度が基準速度以上である場合に、車両が旋回限界に達したと判定している(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の車両状態検出装置は、横滑り角測定器と、規範アライメントトルク(本発明の「規範路面反力トルク」に相当する)演算器と、アライメントトルク測定器と、アライメントトルク偏差演算器と、車両挙動安定性判定器とを備えている。横滑り角測定器は、実横滑り角を検出する。規範アライメントトルク演算器は、規範アライメントトルクを演算する。アライメントトルク測定器は、走行中の車両が路面から受ける実アライメントトルク(本発明の「実路面反力トルク」に相当する)を検出する。アライメントトルク偏差演算器は、実アライメントトルクと規範アライメントトルクとの偏差の絶対値をアライメントトルク偏差として演算する。車両挙動安定性判定器は、アライメントトルク偏差を所定偏差量と比較し、アライメントトルク偏差が所定偏差量以上を示す場合に車両の挙動が不安定であると判定している(例えば、特許文献2参照)。
特許第3039071号公報 特開2003−341538号公報
従来の車両旋回限界判定装置では、走行中の車両の不安定状態を判定する指標である、車両の横滑り角および横滑り角速度を演算するために、車両の状態量であるヨーレート信号、横加速度信号および車速信号を求めなければならない。そのため、ヨーレートセンサおよび横加速度センサを用いることが必要となり、コストが高くなるという問題点があった。
また、車両状態検出装置では、走行中の車両の不安定状態を判定するために、規範アライメントトルクと実アライメントトルクとの偏差の絶対値を用いている。そのため、規範アライメントトルクと実アライメントトルクとの偏差から推定される単純な不安定状態を判定することはできるが、不安定状態がオーバーステアであるかアンダーステアであるかという詳細な判定をすることができないという問題点もあった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は、ヨーレート信号および横加速度信号を必要とすることなく、実路面反力トルクと規範路面反力トルクとの位相差、偏差および偏差時間変化率を用いることによって、車両の挙動状態を安価な構成で詳細に推定することのできる車両挙動状態推定装置を提供することにある。
この発明に係る車両挙動状態推定装置は、車両のタイヤが路面から受ける実路面反力トルクを検出する路面反力トルク検出手段と、車両の走行状態量から理想的な路面反力トルクである規範路面反力トルクを演算する規範路面反力トルク演算手段と、車両の挙動状態を推定する挙動状態推定手段とを備え、挙動状態推定手段は、実路面反力トルクと規範路面反力トルクとの位相差、偏差および偏差時間変化率のうち、少なくとも2つに基づいて車両の挙動状態を推定するものである。
この発明の車両挙動状態推定装置によれば、ヨーレート信号および横加速度信号を必要とすることなく、実路面反力トルクと規範路面反力トルクとの位相差、偏差および偏差時間変化率を用いるので、車両の挙動状態を安価な構成で詳細に推定することができる。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る車両挙動状態推定装置を示すブロック図である。なお、本実施の形態では、車両の不安定状態であるオーバーステアを検出する場合について説明する。
図1において、この車両挙動状態推定装置は、車両のタイヤが路面から受ける実路面反力トルクTaを検出する路面反力トルク検出手段1と、車両の走行状態量から理想的な路面反力トルクである規範路面反力トルクTcを演算する規範路面反力トルク演算手段2と、ステアリングホイールの回転角であるハンドル角に基づいて中立点付近信号を出力する中立点付近判定手段3と、車両の挙動状態を推定する挙動状態推定手段4と、検出結果および演算結果を記憶するメモリ(図示せず)を備えている。
ここで、規範路面反力トルク演算手段2、中立点付近判定手段3および挙動状態推定手段4は、プログラムを格納した記憶部とCPUとを有するマイクロプロセッサ(図示せず)で構成されている。
路面反力トルク検出手段1は、例えば車両の前輪とステアリング軸とを連結するラック軸の前輪側の片側もしくは両側に設けられ、引張りあるいは圧縮の荷重を計測するロードセル(路面反力トルク計測手段)から構成されており、操舵輪のタイヤからの実路面反力トルクTaがラック軸に働く力をラックの歪み量として検出する。
規範路面反力トルク演算手段2は、ハンドル角および車両の走行速度と規範路面反力トルクTcとの関係が記されたハンドル角・走行速度−規範路面反力トルクマップを有しており、ハンドル角を検出するハンドル角検出器(図示せず)および走行速度を検出する車速検出器(図示せず)から入力されるハンドル角および走行速度に基づいて、上記のマップから規範路面反力トルクTcを演算する。
中立点付近判定手段3は、上記のハンドル角検出器から入力されるハンドル角に基づいて、例えばハンドル角0度を中心として、−10度から+10度の範囲にハンドル角が含まれる場合にステアリングホイールが中立点付近にあると判定する。中立点付近判定手段3は、ステアリングホイールが中立点付近にあると判定した場合には、中立点付近信号を電圧レベルがH(High)レベルで出力する。また、ステアリングホイールが中立点付近に無いと判定した場合には、中立点付近信号を電圧レベルがL(Low)レベルで出力する。
挙動状態推定手段4は、実路面反力トルクTa、規範路面反力トルクTcおよび中立点付近信号に基づいて車両の挙動状態を推定し、車両挙動状態推定信号を出力する。
図2は、図1に示した車両挙動状態推定装置の挙動状態推定手段4を詳細に示すブロック図である。
図2において、この挙動状態推定手段4は、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの位相差に基づいて位相差判定信号を出力する位相差演算手段5と、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの偏差Tdに基づいて偏差判定信号を出力する偏差演算手段6と、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの偏差時間変化率dTdに基づいて偏差時間変化率判定信号を出力する偏差時間変化率演算手段7と、中立点付近信号、位相差判定信号、偏差判定信号および偏差時間変化率判定信号に基づいて挙動状態推定信号を出力する論理積手段8とを含んでいる。
挙動状態推定手段4を構成する各ブロックは、マイクロプロセッサ内の記憶部にソフトウェアとして記憶されている。
位相差演算手段5は、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの位相差を演算し、この位相差が車両によってあらかじめ決定されるしきい値よりも大きい場合には、位相差が通常より大きいと判定し、位相差判定信号をHレベルで出力する。また、位相差がしきい値よりも小さい場合には、位相差判定信号をLレベルで出力する。
偏差演算手段6は、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの偏差Tdを演算し、この偏差Tdが車両によってあらかじめ決定されるしきい値よりも大きい場合には、偏差Tdが通常より大きいと判定し、偏差判定信号をHレベルで出力する。また、偏差Tdがしきい値よりも小さい場合には、偏差判定信号をLレベルで出力する。
偏差時間変化率演算手段7は、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの偏差時間変化率dTdを演算し、この偏差時間変化率dTdが車両によってあらかじめ決定されるしきい値よりも大きい場合には、偏差時間変化率dTdが通常より大きいと判定し、偏差時間変化判定信号をHレベルで出力する。また、偏差時間変化がしきい値よりも小さい場合には、偏差時間変化判定信号をLレベルで出力する。
ここで、以下に実路面反力トルクTaおよび規範路面反力トルクTcとオーバーステアとの関係について説明する。
図3は、横滑り角βおよび横滑り角速度dβと車両の挙動状態との一般的な関係を示す説明図である。
図3において、一般的な車両においては、車両の向きと車両の進行方向との角度差である横滑り角βおよび横滑り角βの微分値である横滑り角速度dβが小さい場合は、アンダーステアあるいはニュートラルステア状態となり、横滑り角βおよび横滑り角速度dβが大きい場合は、オーバーステア状態となることが知られている。
図4は、横滑り角βと実路面反力トルクTaとの関係を示す説明図である。
図4において、横滑り角βの小さな領域では、実路面反力トルクTaと横滑り角βとの間に線形の関係があることが知られている。また、滑りやすい路面と乾いた路面とでは、横滑り角βに対する実路面反力トルクTaの特性が異なることが知られている。
ここで、力学的に横滑り角βと実路面反力トルクTaとの関係は、次式(1)で表される。
Figure 2006298156
なお、ζは、両操舵輪の取り付けおよび加重接地面積によって発生するニューマチックトレールおよびキャスタートレールの和を示している。Kfは、操舵輪に発生する操舵輪横滑り角βfに対する係数であるコーナリングパワーを示している。また、δは前輪タイヤのタイヤ角、βは車両の横滑り角、γは車両に発生するヨーレート、Vは車両の走行速度、Lfは車両の前輪軸から重心位置までの距離を示している。
また、図4に示した線形領域においては、操舵輪横滑り角βfと、ハンドル角と関係のある状態量であるタイヤ角δとは比例関係にあることから、式(1)に基づいて、次式(2)を得ることができる。
Figure 2006298156
ここで、Tcは、線形領域において、その特性が実路面反力トルクTaと一致する規範路面反力トルクTcを示している。また、Kaは、線形領域におけるタイヤ角δに対する路面反力トルクの変化の割合であり、図4に示した線形路面反力トルク特性の直線の勾配を示している。
図5は、車両がオーバーステア状態である場合の時間と実路面反力トルクTaおよび規範路面反力トルクTcとの関係を示す説明図である。
図5において、丸印で囲んだ箇所は、車両がオーバーステア状態にある場合の実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの関係を示しており、両者の間には、大きなずれが生じている。
この実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの偏差Tdは、式(1)および式(2)に基づいて、次式(3)で表される。
Figure 2006298156
ここで、タイヤが中立点にある場合、すなわちタイヤ角δが0度である場合、式(3)においてδに関する項は消去される。また、タイヤが中立点付近にあり、タイヤ角δが0度でない場合であっても、式(3)においてδに関する項が極小なものであれば、無視することが可能である。
また、ヨーレートγに関する項は、ヨーレートγが走行速度Vによって除算されるため、無視しても影響が少ないと考えられる。そのため、上記の条件が成立する領域においては、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの偏差Tdを次式(4)で表すことができる。
Figure 2006298156
したがって、タイヤ角δが0度近傍であり、走行速度Vがある程度大きい領域においては、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの偏差Tdおよびその微分値である偏差時間変化率dTdを用いることによって、図3と同等な図6に示すように車両挙動状態量の推定を行うことができる。
図6は、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの偏差Tdおよび偏差時間変化率dTdと車両の挙動状態との一般的な関係を示す説明図である。
図6において、偏差Tdおよび偏差時間変化率dTdが小さい場合は、アンダーステアあるいはニュートラルステア状態となり、偏差Tdおよび偏差時間変化率dTdが大きい場合は、オーバーステア状態となる。
図7は、タイヤ角δが0度近傍である場合の時間と実路面反力トルクTaおよび規範路面反力トルクTcとの関係を示す説明図である。
図7において、実際の車両においては、車両がオーバーステア状態となる場合に実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの偏差Tdおよび偏差時間変化率dTdの差のみでなく位相差も生じることが知られている。
したがって、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの位相差、偏差Tdおよび偏差時間変化率dTdを用いることにより、車両の挙動状態の推定を高い精度で行うことができる。
まず、以下に図8のフローチャートを参照しながら、図1に示した車両挙動状態推定装置の動作について説明する。
まず、路面反力トルク検出手段1では、ラック軸に働く実路面反力トルクTaが検出されて、メモリに記憶される(ステップS11)。
次に、ハンドル角検出器では、ハンドル角が検出されて、メモリに記憶される(ステップS12)。
また、速度検出器では、車両の走行速度が検出されて、メモリに記憶される(ステップS13)。
続いて、規範路面反力トルク演算手段2では、メモリから取り出されたハンドル角および走行速度に基づいて、ハンドル角・走行速度−規範路面反力トルクマップから規範路面反力トルクTcが演算され(ステップS14)、規範路面反力トルクTcは、メモリに記憶される(ステップS15)。
次に、中立点付近判定手段3では、メモリから取り出されたハンドル角に基づいてステアリングホイールが中立点付近にあるか否かを判定し(ステップS16)、ステアリングホイールが中立点付近にあると判定した場合には、中立点付近信号が出力されてメモリに記憶される(ステップS17)。
続いて、挙動状態推定手段4では、メモリから取り出された実路面反力トルクTa、規範路面反力トルクTcおよび中立点付近信号に基づいて、車両の挙動状態が推定され(ステップS18)、車両挙動状態推定信号が出力される(ステップS19)。
次に、以下に図9のフローチャートを参照しながら、図2に示した挙動状態推定手段4の動作について説明する。
まず、位相差演算手段5では、メモリから取り出された実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの位相差が演算される(ステップS21)。
また、位相差演算手段5では、位相差とあらかじめ決定されたしきい値との比較が行われ、位相差がしきい値よりも大きい場合に、位相差が通常より大きいと判定し、位相差判定信号がHレベルで出力されてメモリに記憶される。位相差がしきい値よりも小さい場合には、位相差判定信号がLレベルで出力されてメモリに記憶される(ステップS22)。
続いて、偏差演算手段6では、メモリから取り出された実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの偏差Tdが演算される(ステップS23)。
また、偏差演算手段6では、偏差Tdとあらかじめ決定されたしきい値との比較が行われ、偏差Tdがしきい値よりも大きい場合に、偏差Tdが通常より大きいと判定し、偏差判定信号がHレベルで出力されてメモリに記憶される。偏差Tdがしきい値よりも小さい場合には、偏差判定信号がLレベルで出力されてメモリに記憶される(ステップS24)。
次に、偏差時間変化率演算手段7では、メモリから取り出された実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcと偏差時間変化率dTdが演算される(ステップS25)。
また、偏差時間変化率演算手段7では、偏差時間変化率dTdとあらかじめ決定されたしきい値との比較が行われ、偏差時間変化率dTdがしきい値よりも大きい場合に、偏差時間変化率dTdが通常より大きいと判定し、偏差時間変化率判定信号がHレベルで出力されてメモリに記憶される。偏差時間変化率dTdがしきい値よりも小さい場合には、偏差時間変化率判定信号がLレベルで出力されてメモリに記憶される(ステップS26)。
続いて、論理積手段8では、メモリから取り出された中立点付近信号、位相差判定信号、偏差判定信号および偏差時間変化率判定信号の電圧レベルが全てHレベルであるか否かが判定され(ステップS27)、各々の信号の電圧レベルが全てHレベルである(すなわち、Yes)と判定された場合には、車両の挙動状態が不安定であると判断し、車両挙動状態推定信号がHレベルで出力される(ステップS28)。
一方、ステップS27において、各々の信号の電圧レベルが全てHレベルであるという条件を満たさない(何れかの信号がLレベルである)(すなわち、No)と判定された場合には、車両の挙動状態が安定していると判断し、車両挙動状態推定信号がLレベルで出力される(ステップS29)。
この発明の実施の形態1に係る車両挙動状態推定装置によれば、ヨーレート信号および横加速度信号を必要とすることなく、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの位相差、偏差Tdおよび偏差時間変化率dTdに基づいて車両の挙動状態を推定するので、車両の不安定状態がオーバーステアであるという詳細な車両の挙動状態を安価な構成で推定することができる。
実施の形態2.
図10は、この発明の実施の形態2に係る車両挙動状態推定装置の挙動状態推定手段4Aを示すブロック図である。
図10において、この挙動状態推定手段4Aは、位相差演算手段5と、偏差演算手段6と、中立点付近信号、位相差判定信号および偏差判定信号に基づいて挙動状態推定信号を出力する論理積手段8Aとを含んでいる。ここでは、実施の形態1と同種のものについては、同一符号の後に「A」を付して、詳述は省略する。
以下に図11のフローチャートを参照しながら、図10に示した挙動状態推定手段4Aの動作について説明する。なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
本実施の形態における挙動状態推定手段4Aの動作においては、図9に示したステップS25およびステップS26を省略して、ステップS24に続いてステップS30に移行する。
論理積手段8Aでは、メモリから取り出された中立点付近信号、位相差判定信号および偏差判定信号の電圧レベルが全てHレベルであるか否かが判定され(ステップS30)、各々の信号の電圧レベルがともにHレベルである(すなわち、Yes)と判定された場合には、車両の挙動状態が不安定であると判断し、車両挙動状態推定信号がHレベルで出力される(ステップS28)。
一方、ステップS30において、各々の信号の電圧レベルが全てHレベルであるという条件を満たさない(何れかの信号がLレベルである)(すなわち、No)と判定された場合には、車両の挙動状態が安定していると判断し、車両挙動状態推定信号がLレベルで出力される(ステップS29)。
この発明の実施の形態2に係る車両挙動状態推定装置によれば、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの位相差および偏差Tdに基づいて車両の挙動状態を推定するので、実施の形態1とほぼ同等の精度で、かつCPUの処理負荷を軽減できるため、より安価な構成で車両の挙動状態を推定することができる。
実施の形態3.
図12は、この発明の実施の形態3に係る車両挙動状態推定装置の挙動状態推定手段4Bを示すブロック図である。
図12において、この挙動状態推定手段4Bは、偏差演算手段6と、偏差時間変化率演算手段7と、中立点付近信号、偏差判定信号および偏差時間変化率判定信号に基づいて挙動状態推定信号を出力する論理積手段8Bとを含んでいる。ここでは、実施の形態1と同種のものについては、同一符号の後に「B」を付して、詳述は省略する。
以下に図13のフローチャートを参照しながら、図12に示した挙動状態推定手段4Bの動作について説明する。なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
本実施の形態における挙動状態推定手段4Bの動作においては、図9に示したステップS21およびステップS22を省略して、ステップS23に移行する。
論理積手段8Bでは、メモリから取り出された中立点付近信号、偏差判定信号および偏差時間変化率判定信号の電圧レベルが全てHレベルであるか否かが判定され(ステップS31)、各々の信号の電圧レベルがともにHレベルである(すなわち、Yes)と判定された場合には、車両の挙動状態が不安定であると判断し、車両挙動状態推定信号がHレベルで出力される(ステップS28)。
一方、ステップS31において、各々の信号の電圧レベルが全てHレベルであるという条件を満たさない(何れかの信号がLレベルである)(すなわち、No)と判定された場合には、車両の挙動状態が安定していると判断し、車両挙動状態推定信号がLレベルで出力される(ステップS29)。
この発明の実施の形態3に係る車両挙動状態推定装置によれば、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの偏差Tdおよび偏差時間変化率dTdに基づいて車両の挙動状態を推定するので、実施の形態1とほぼ同等の精度で、かつCPUの処理負荷を軽減できるため、より安価な構成で車両の挙動状態を推定することができる。
実施の形態4.
図14は、この発明の実施の形態4に係る車両挙動状態推定装置の挙動状態推定手段4Cを示すブロック図である。
図14において、この挙動状態推定手段4Cは、位相差演算手段5と、偏差時間変化率演算手段7と、中立点付近信号、位相差判定信号および偏差時間変化率判定信号に基づいて挙動状態推定信号を出力する論理積手段8Cとを含んでいる。ここでは、実施の形態1と同種のものについては、同一符号の後に「C」を付して、詳述は省略する。
以下に図15のフローチャートを参照しながら、図14に示した挙動状態推定手段4Cの動作について説明する。なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
本実施の形態における挙動状態推定手段4Cの動作においては、図9に示したステップS23およびステップS24を省略して、ステップS22に続いてステップS25に移行する。
論理積手段8Cでは、メモリから取り出された中立点付近信号、位相差判定信号および偏差時間変化率判定信号の電圧レベルが全てHレベルであるか否かが判定され(ステップS32)、各々の信号の電圧レベルがともにHレベルである(すなわち、Yes)と判定された場合には、車両の挙動状態が不安定であると判断し、車両挙動状態推定信号がHレベルで出力される(ステップS28)。
一方、ステップS32において、各々の信号の電圧レベルが全てHレベルであるという条件を満たさない(何れかの信号がLレベルである)(すなわち、No)と判定された場合には、車両の挙動状態が安定していると判断し、車両挙動状態推定信号がLレベルで出力される(ステップS29)。
この発明の実施の形態4に係る車両挙動状態推定装置によれば、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの位相差および偏差時間変化率dTdに基づいて車両の挙動状態を推定するので、実施の形態1とほぼ同等の精度で、かつCPUの処理負荷を軽減できるため、より安価な構成で車両の挙動状態を推定することができる。
実施の形態5.
図16は、この発明の実施の形態5に係る車両挙動状態推定装置の挙動状態推定手段4Dを示すブロック図である。
図16において、この挙動状態推定手段4Dは、位相差演算手段5と、中立点付近信号および位相差判定信号に基づいて挙動状態推定信号を出力する論理積手段8Dとを含んでいる。ここでは、実施の形態1と同種のものについては、同一符号の後に「D」を付して、詳述は省略する。
以下に図17のフローチャートを参照しながら、図16に示した挙動状態推定手段4Dの動作について説明する。なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
本実施の形態における挙動状態推定手段4Dの動作においては、図9に示したステップS23からステップS26を省略して、ステップS22に続いてステップS33に移行する。
論理積手段8Dでは、メモリから取り出された中立点付近信号および位相差判定信号の電圧レベルがともにHレベルであるか否かが判定され(ステップS33)、各々の信号の電圧レベルがともにHレベルである(すなわち、Yes)と判定された場合には、車両の挙動状態が不安定であると判断し、車両挙動状態推定信号がHレベルで出力される(ステップS28)。
一方、ステップS33において、各々の信号の電圧レベルがともにHレベルであるという条件を満たさない(何れかの信号がLレベルである)(すなわち、No)と判定された場合には、車両の挙動状態が安定していると判断し、車両挙動状態推定信号がLレベルで出力される(ステップS29)。
この発明の実施の形態5に係る車両挙動状態推定装置によれば、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの位相差に基づいて車両の挙動状態を推定するので、実施の形態1とほぼ同等の精度で、かつCPUの処理負荷を軽減できるため、より安価な構成で車両の挙動状態を推定することができる。
実施の形態6.
図18は、この発明の実施の形態6に係る車両挙動状態推定装置の挙動状態推定手段4Eを示すブロック図である。
図18において、この挙動状態推定手段4Eは、偏差時間変化率演算手段7と、中立点付近信号および偏差時間変化率判定信号に基づいて挙動状態推定信号を出力する論理積手段8Eとを含んでいる。ここでは、実施の形態1と同種のものについては、同一符号の後に「E」を付して、詳述は省略する。
以下に図19のフローチャートを参照しながら、図18に示した挙動状態推定手段4Eの動作について説明する。なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
本実施の形態における挙動状態推定手段4Eの動作においては、図9に示したステップS21からステップS24を省略して、ステップS25に移行する。
論理積手段8Eでは、メモリから取り出された中立点付近信号および偏差時間変化率信号の電圧レベルがともにHレベルであるか否かが判定され(ステップS34)、各々の信号の電圧レベルがともにHレベルである(すなわち、Yes)と判定された場合には、車両の挙動状態が不安定であると判断し、車両挙動状態推定信号がHレベルで出力される(ステップS28)。
一方、ステップS34において、各々の信号の電圧レベルがともにHレベルであるという条件を満たさない(何れかの信号がLレベルである)(すなわち、No)と判定された場合には、車両の挙動状態が安定していると判断し、車両挙動状態推定信号がLレベルで出力される(ステップS29)。
この発明の実施の形態6に係る車両挙動状態推定装置によれば、実路面反力トルクTaと規範路面反力トルクTcとの偏差時間変化率dTdに基づいて車両の挙動状態を推定するので、実施の形態1とほぼ同等の精度で、かつCPUの処理負荷を軽減できるため、より安価な構成で車両の挙動状態を推定することができる。
実施の形態7.
上記実施の形態1〜6では、ハンドル角および走行速度に基づいて規範路面反力トルクTcを演算したが、横方向加速度に基づいて規範路面反力トルクTcを演算してもよい。
図20は、この発明の実施の形態7に係る車両挙動状態推定装置を示すブロック図である。
図20において、規範路面反力トルク演算手段2Fは、横加速度と規範路面反力トルクTcとの関係が記された横加速度−規範路面反力トルクマップを有しており、横加速度を検出する図示しない横加速度検出器(横加速度検出手段)から入力される横加速度に基づいて、上記のマップから規範路面反力トルクTcを演算する。その他の構成については、実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
以下に図21のフローチャートを参照しながら、図20に示した車両挙動状態推定装置の動作について説明する。なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
本実施の形態における挙動状態推定手段4の動作においては、図8に示したステップS12からステップS14の代わりに、ステップS35およびステップS36の処理を実行する。
横加速度検出器では、車両の横加速度が検出されて、メモリに記憶される(ステップS35)。
続いて、規範路面反力トルク演算手段2Fでは、メモリから取り出された横加速度に基づいて、横加速度−規範路面反力トルクマップから規範路面反力トルクTcが演算される(ステップS36)。
この発明の実施の形態6に係る車両挙動状態推定装置によれば、横加速度を用いて規範路面反力トルクTcを演算することにより、路面の状態によりハンドル角に基づく規範路面反力トルクTcと実際にタイヤに発生する実路面反力トルクTaとの間に誤差が生じる場合であっても、精度の高い規範路面反力トルクTcを演算することができる。
なお、上記実施の形態1〜6では、ハンドル角および走行速度に基づいて規範路面反力トルクTcを演算したが、車両に発生するロールレートに基づいて規範路面反力トルクTcを演算してもよい。
このものの場合、図1に示した規範路面反力トルク演算手段は、ロールレートと規範路面反力トルクTcとの関係が記されたロールレート−規範路面反力トルクマップを有しており、ロールレートを検出するロールレート検出器(ロールレート検出手段)から入力されるロールレートに基づいて、上記のマップから規範路面反力トルクTcを演算する。
このものの場合も、上記実施の形態1〜6と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態1〜7では、実路面反力トルクTaをロードセルによって計測するとして説明したが、勿論このものに限定されるものではなく、特開2003−312521号公報に示された方法を用いてもよい。
このものの場合、図1に示した路面反力トルク検出手段は、車両の運転者による操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、車両の走行速度を検出する車速検出手段と、操舵トルクを補助するための補助トルクを発生するモータによる補助トルクを検出する補助トルク検出手段とを含み、操舵トルク、走行速度および補助トルクに基づいて路面反力トルクを演算する。
このものの場合も、上記実施の形態1〜7と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態1〜7では、中立点付近判定手段3は、ハンドル角に基づいて中立点付近信号を出力するとしたが、ハンドル角と関係のある状態量である、式(2)で示した規範路面反力トルクTcを入力信号として用いてもよい。
このものの場合も、上記実施の形態1〜7と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態1〜7において、中立点付近判定手段3は、横滑り角βに基づいてステアリングホイールが中立点付近にあると判定してもよい。
このものの場合、一般的に車両の横滑り角βが±5度以上の状態にある場合に車両がオーバーステア状態となることから、タイヤ角δが例えばその20%に相当する±1度の範囲内にある場合にステアリングホイールが中立点付近にあると判定する。この場合のハンドル角は、車両によって異なるステアリングギア比によって決定される。例えば、ステアリングギア比が15である場合は、ハンドル角が±15度の範囲内にある場合にステアリングホイールが中立点付近にあると判定し、中立点付近信号を電圧レベルがH(High)レベルで出力する。
上記の横滑り角βとハンドル角との関係は、例えば横滑り角βが±5度よりも充分に小さい場合を、車両が安定した走行状態とみなして設定される。
このものの場合も、上記実施の形態1〜7と同様の効果を奏することができる。
この発明の実施の形態1に係る車両挙動状態推定装置を示すブロック図である。 図1に示した車両挙動状態推定装置の挙動状態推定手段を詳細に示すブロック図である。 横滑り角および横滑り角速度と車両の挙動状態との一般的な関係を示す説明図である。 横滑り角と実路面反力トルクとの関係を示す説明図である。 車両がオーバーステア状態である場合の時間と路面反力トルクおよび規範路面反力トルクとの関係を示す説明図である。 実路面反力トルクと規範路面反力トルクとの偏差および偏差時間変化率と車両の挙動状態との一般的な関係を示す説明図である。 タイヤ角が0度近傍である場合の時間と実路面反力トルクおよび規範路面反力トルクとの関係を示す説明図である。 図1の車両挙動状態推定装置の動作を示すフローチャートである。 図2の挙動状態推定手段の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る車両挙動状態推定装置の挙動状態推定手段を詳細に示すブロック図である。 図10の挙動状態推定手段の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る車両挙動状態推定装置の挙動状態推定手段を詳細に示すブロック図である。 図12の挙動状態推定手段の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4に係る車両挙動状態推定装置の挙動状態推定手段を詳細に示すブロック図である。 図14の挙動状態推定手段の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5に係る車両挙動状態推定装置の挙動状態推定手段を詳細に示すブロック図である。 図16の挙動状態推定手段の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態6に係る車両挙動状態推定装置の挙動状態推定手段を詳細に示すブロック図である。 図18の挙動状態推定手段の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態7に係る車両挙動状態推定装置を示すブロック図である。 図20の車両挙動状態推定装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 路面反力トルク検出手段、2、2F 規範路面反力トルク演算手段、3 中立点付近判定手段、4、4A〜4E 挙動状態推定手段、5 位相差演算手段、6 偏差演算手段、7 偏差時間変化率演算手段、8、8A〜8E 論理積手段、Ta 実路面反力トルク、Tc 規範路面反力トルク、Td 偏差、dTd 偏差時間変化率、V 走行速度、β 横滑り角、dβ 横滑り角速度、βf 操舵輪横滑り角、γ ヨーレート、δ タイヤ角。

Claims (10)

  1. 車両のタイヤが路面から受ける実路面反力トルクを検出する路面反力トルク検出手段と、
    前記車両の走行状態量から理想的な路面反力トルクである規範路面反力トルクを演算する規範路面反力トルク演算手段と、
    前記車両の挙動状態を推定する挙動状態推定手段と
    を備え、
    前記挙動状態推定手段は、前記実路面反力トルクと前記規範路面反力トルクとの位相差、偏差および偏差時間変化率のうち、少なくとも2つに基づいて前記車両の挙動状態を推定することを特徴とする車両挙動状態推定装置。
  2. 車両のタイヤが路面から受ける実路面反力トルクを検出する路面反力トルク検出手段と、
    前記車両の走行状態量から理想的な路面反力トルクである規範路面反力トルクを演算する規範路面反力トルク演算手段と、
    前記車両の挙動状態を推定する挙動状態推定手段と
    を備え、
    前記挙動状態推定手段は、前記実路面反力トルクと前記規範路面反力トルクとの位相差に基づいて前記車両の挙動状態を推定することを特徴とする車両挙動状態推定装置。
  3. 車両のタイヤが路面から受ける実路面反力トルクを検出する路面反力トルク検出手段と、
    前記車両の走行状態量から理想的な路面反力トルクである規範路面反力トルクを演算する規範路面反力トルク演算手段と、
    前記車両の挙動状態を推定する挙動状態推定手段と
    を備え、
    前記挙動状態推定手段は、前記実路面反力トルクと前記規範路面反力トルクとの偏差時間変化率に基づいて前記車両の挙動状態を推定することを特徴とする車両挙動状態推定装置。
  4. 前記路面反力トルク検出手段は、
    前記車両の運転者による操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
    前記車両の走行速度を検出する車速検出手段と、
    前記操舵トルクを補助するための補助トルクを発生するモータによる前記補助トルクを検出する補助トルク検出手段と
    を含み、
    前記操舵トルク、前記走行速度および前記補助トルクに基づいて前記実路面反力トルクを検出することを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の車両挙動状態推定装置。
  5. 前記路面反力トルク検出手段は、前記タイヤに発生する前記実路面反力トルクを計測する路面反力トルク計測手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の車両挙動状態推定装置。
  6. 前記規範路面反力トルク演算手段は、
    前記運転者が操作するステアリングホイールの回転角度であるハンドル角を検出するハンドル角検出手段と、
    前記車両の走行速度を検出する車速検出手段と
    を含み、
    前記回転角度と前記走行速度とに基づいて前記規範路面反力トルクを演算することを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の車両挙動状態推定装置。
  7. 前記規範路面反力トルク演算手段は、
    前記車両の横方向への加速度である横加速度を検出する横加速度検出手段を含み、
    前記横加速度に基づいて前記規範路面反力トルクを演算することを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の車両挙動状態推定装置。
  8. 前記規範路面反力トルク演算手段は、
    前記車両に発生するロールレートを検出するロールレート検出手段を含み、
    前記ロールレートに基づいて前記規範路面反力トルクを演算することを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の車両挙動状態推定装置。
  9. 前記運転者が操作するステアリングホイールの回転角度であるハンドル角に基づいて、前記ステアリングホイールが中立点付近にある場合に中立点付近信号を出力する中立点付近判断手段をさらに備え、
    前記挙動状態推定手段は、前記中立点付近信号が出力された場合に前記車両の挙動状態を推定することを特徴とする請求項1から請求項8までの何れか1項に記載の車両挙動状態推定装置。
  10. 前記中立点付近判定手段は、前記車両が安定した走行状態における、前記車両の向きと前記車両の進行方向との角度差である横滑り角が所定値以下である場合に、前記ステアリングホイールの回転角度を前記ステアリングホイールが中立点付近にあると判定することを特徴とする請求項9に記載の車両挙動状態推定装置。
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