JP2006298108A - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両用シートベルトの昇圧回路が発生するノイズを、抑制すること。
【解決手段】 車両用シートベルト装置30は、車両のシートに着座した乗員を拘束するシートベルトと、このシートベルトの緩み部分を緊急時に巻き取るプリテンショナの電動モータ37A,37Bと、この電動モータに駆動電流を供給するドライバ回路45と、このドライバ回路を制御するためのドライバ制御電圧を発するとともにモータ起動時のドライバ制御電圧を昇圧させるドライバ昇圧回路46と、このドライバ昇圧回路を制御する制御部47とを備える。制御部は、車両の運転状態から判断して、シートベルトの緩み部分を巻き取る必要がないという待機条件が満たされているときに、ドライバ昇圧回路を停止状態又は昇圧をしない待機状態に切り替える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両のシートに着座した乗員をシートベルトで拘束する、車両用シートベルト装置の改良技術に関する。
近年、車両の乗員を保護するために、シートベルトを装備した車両の開発が進められている。このような車両用シートベルト装置の中には、緊急時において、シートベルトの緩み部分をプリテンショナで迅速に巻き取るようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−87210公報
特許文献1に示す従来の車両用シートベルト装置は、衝突等の緊急事態が予測されたときに、電動モータを動力源としたプリテンショナで、シートベルトの緩み部分を迅速に巻き取るようにしたというものである。迅速に巻き取るには、モータ起動時における、電動モータの回転速度及びトルクを一時的に高める必要がある。
そのために、従来の車両用シートベルト装置は、電動モータに一時的に高電圧、高電流を供給する昇圧回路を備えている。昇圧回路は、内蔵されている発振回路の発振作用を利用して、コンデンサに一定の高電圧になるまで充電しておくものである。その後、モータ起動時には、コンデンサの端子間の電位差が充電前に戻るまで、コンデンサから電動モータに高電流を放出する。この結果、電動モータの回転速度及びトルクが一時的に高まる。
ところで、昇圧回路は、発振回路の発振作用を利用して昇圧するものであるから、内部の回路素子がスイッチング動作をするときに、ノイズが発生し得る。このようなノイズが、外部の通信システムに与える影響は、極力抑制されることが好ましい。
例えば、RF帯やLF帯の周波数の信号を用いた通信システムを、車両に採用する場合がある。このような通信システムの一例として、キーレスシステムがある。キーレスシステムは、運転者が携帯しているカード式キーと車両との間で電子的にID認証する場合に、微弱な電波による通信を行い、両者が一致した場合にドアロックを解錠するものである。このように、微弱な電波による通信を行う場合には、特にノイズの発生を抑制することが求められる。
このノイズに対する対策としては、(1)昇圧回路にフィルタ回路等の回路・素子を設ける、(2)ノイズの影響が及ばない位置まで通信システムを離す、(3)昇圧回路における発振回路の動作周波数域を、通信システムに影響を及ぼさない周波数域に変更する、(4)昇圧回路の回路素子に供給する電圧や電流を下げる等が、考えられる。
しかし、このような対策では、昇圧回路の回路レイアウト上の制約や、車両に配置するスペースの制約があるとともに、追加部品の増大によるコストアップの要因となるので、得策ではない。
本発明は、車両用シートベルトの昇圧回路が発生するノイズを抑制できる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両のシートに着座した乗員を拘束するシートベルトと、このシートベルトの緩み部分を緊急時に巻き取るプリテンショナの電動モータと、この電動モータに駆動電流を供給するドライバ回路と、このドライバ回路を制御するためのドライバ制御電圧を発するとともにモータ起動時のドライバ制御電圧を昇圧させるドライバ昇圧回路と、このドライバ昇圧回路を制御する制御部とを備えた車両用シートベルト装置において、制御部が、車両の運転状態から判断して、シートベルトの緩み部分を巻き取る必要がないという待機条件が満たされているときに、ドライバ昇圧回路を停止状態又は昇圧をしない待機状態に切り替えるように構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記待機条件が、シートのうち運転席に運転者が着座していないという第1条件、シートベルトのバックルを解除しているという第2条件、シフトレバーが駐車位置にあるという第3条件、エンジンの回転数が予め設定された基準低速回転数に達していないという第4条件、及び、車速が予め設定された基準低速値に達していないという第5条件の、5つの条件からなり、
5つの条件の少なくとも1つを満たしているときに、待機条件が満たされていると制御部が判定するように構成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記待機条件には、車両のドアを閉めた時点から予め設定された第1基準時間が経過していないという条件と、エンジンを始動した時点から予め設定された第2基準時間が経過していないという条件との、少なくとも1つを含むことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、制御部が、ドライバ昇圧回路から発するドライバ制御電圧の上限値を、車速に応じて変えるように制御する構成であることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、シートが複数個であり、これら複数個のシートに対応して、シートベルト及びプリテンショナの電動モータも複数個有り、
ドライバ回路から複数個の電動モータに供給する駆動電流が、それぞれ駆動電流パルスであり、
ドライバ回路が、複数個の電動モータに対して各駆動電流パルスを個別に供給するようにした構成であり、
制御部が、ドライバ回路から複数個の電動モータに、各駆動電流パルスを位相差を有して供給させるべく、ドライバ昇圧回路を制御するように構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、車両の運転状態から判断して、シートベルトの緩み部分を巻き取る必要がないという待機条件が満たされているときに、ドライバ昇圧回路を停止状態又は昇圧をしない待機状態に切り替えるようにした。
ここで「停止状態」とは、ドライバ昇圧回路が、昇圧作用を含めて作動を完全に停止している状態のことである。「待機状態」とは、ドライバ昇圧回路が、ドライバ制御電圧を昇圧する昇圧作用だけを停止し、その他の通常の作動を実行している状態のことである。
このようにすることで、緊急時にシートベルトの緩み部分を迅速に巻き取る必要があるときだけ、ドライバ昇圧回路は昇圧作動をすることができる。一方、迅速に巻き取る必要がないときには、ドライバ昇圧回路を停止状態又は昇圧をしない待機状態にすることで、ドライバ昇圧回路が発生するノイズを抑制することができる。しかも、ドライバ昇圧回路の消費電力を削減することができる。
請求項2に係る発明では、運転席に運転者が着座していないという第1条件、シートベルトのバックルを解除しているという第2条件、シフトレバーが駐車位置にあるという第3条件の、少なくとも1つを満たしているときには、運転者が車両を走行させる意志がないので、シートベルトの緩み部分を巻き取る必要はない。
また、エンジンの回転数が低速であるという第4条件のときには、運転者が走行準備中なので、シートベルトの緩み部分を巻き取る必要はない。
また、車両が低速走行中であるという第5条件のときには、衝突等の緊急時において、シートベルトの緩み部分の巻き取りが完了するまでの時間に、比較的余裕がある。
上記5つの条件の少なくとも1つを満たしているときには、緊急時にシートベルトの緩み部分を迅速に巻き取る必要はないので、待機条件が満たされていると明確に判定することができる。このような待機条件が満たされている時間は、比較的長い。従って、上記5つの条件を単独で又は組み合わせることで、より適切に判定し、ドライバ昇圧回路の作動を、より効率良く切り替えることができる。この結果、ドライバ昇圧回路がノイズを発生する時間を、極力削減することができる。しかも、ドライバ昇圧回路の消費電力を削減する時間を、極力長くすることができる。
請求項3に係る発明では、車両のドアを閉めてから一定時間が経過するまで、すなわち、乗員の乗降時には、運転者が車両を走行させる意志がないので、シートベルトの緩み部分を巻き取る必要はない。
また、エンジンを始動してから一定時間が経過するまでは、運転者が走行準備中なので、シートベルトの緩み部分を巻き取る必要はない。
これら2つの条件の少なくとも1つを満たしているときには、緊急時にシートベルトの緩み部分を迅速に巻き取る必要はないので、待機条件が満たされていると明確に判定することができる。このような待機条件が満たされている時間は、比較的長い。従って、上記2つの条件を単独で又は組み合わせることで、ドライバ昇圧回路がノイズを発生する時間を、より一層削減することができる。しかも、ドライバ昇圧回路の消費電力を削減する時間も、より一層長くすることができる。
請求項4に係る発明では、ドライバ昇圧回路が発するドライバ制御電圧の上限値を、車速に応じて変えるようにした。
車両が低速走行をしている場合には、衝突等の緊急時において、シートベルトの緩み部分の巻き取りが完了するまでの時間に、比較的余裕がある。この場合には、ドライバ制御電圧の上限値を小さくすることにより、電動モータの回転速度やトルクを小さく抑えても差し支えない。ドライバ制御電圧の上限値が小さいので、昇圧させる時間が短くてすむ。このため、ドライバ昇圧回路がノイズを発生する時間を更に削減するとともに、ドライバ昇圧回路の消費電力を更に削減することができる。
一方、車両が高速走行をしている場合には、緊急時にシートベルトの緩み部分を迅速に巻き取る必要があるので、ドライバ制御電圧の上限値を上げればよい。
このように、車速に応じてドライバ制御電圧の上限値を変えることによって、ノイズを発生する時間を効率良く削減するとともに、消費電力を削減することができる。
請求項5に係る発明では、ドライバ回路から複数個の電動モータに供給する各駆動電流パルスに、位相差をもたせたので、位相差がなく完全に一致する場合に比べて、ノイズの大きさを低減させることができる。しかも、瞬間的な消費電力を大幅に抑制することができる。さらには、瞬間的な最大電流を抑制することができるので、ドライバ回路を構成する回路及び素子の電気的な容量を小さくすることができ、この結果、ドライバ回路を小型にすることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る車両のシート及びシートベルト装置の模式図であり、車両10の室内に設置されたシート(運転席20Aと助手席20B)及び車両用シートベルト装置30を正面から見て表したものである。
運転席20A及び助手席20Bは、それぞれシートクッション21と、シートクッション21に起倒可能に設けたシートバック22とからなる。
車両用シートベルト装置30は、シート20A,20Bに着座した乗員Ma,Mb、すなわち、運転席20Aに着座した運転者Ma及び助手席20Bに着座した乗員Mbを、それぞれシートベルト31,31で拘束するものである。各乗員Ma,Mbの一方の肩部及び腰部を同時に拘束するシートベルト31,31を、車体11の側部下部に固定されたリトラクタ32,32(ベルト巻取り器32,32)にて巻き取ることができる。
このような車両用シートベルト装置30は、例えば、運転席20A側のシートベルト31を車体11の側部上部のアッパアンカ33、シート20に対しアッパアンカ33とは反対側の下部のセンタアンカ34、アッパアンカ33側の下部のロアアンカ35の、3点で支持するようにした3点式の構成である。センタアンカ34は、車体側のバックル34aに対してタング34bを取外し可能にワンタッチで装着する、掛け止め機構からなる。
リトラクタ32は、車両10の緊急時、すなわち衝突時や衝突予知時等に、シートベルト31の緩み部分(弛み部分)を巻き取るプリテンショナ36を備える。プリテンショナ36は、車両10の運転状態に応じて電動モータ37Aが発生した駆動力により、シートベルト31に拘束力を付加することによって、シートベルト31の緩み部分を巻き取る、電動式プリテンショナである。電動モータ37Aは、例えば直流モータからなる。
助手席20B側のシートベルト31についても、運転席20A側のシートベルト31と同様の構成であり、同一符号を付し、その説明を省略する。なお、助手席20B側のシートベルト31に対する電動モータについては、符号37Bを付した。
以上の説明から明らかなように、シート20A,20Bは複数個有り、これら複数個のシート20A,20Bに対応して、シートベルト31,31及びプリテンショナ36,36の電動モータ37A,37Bも複数個有る。
図2は本発明に係る車両用シートベルト装置の回路図である。図2に示すように、車両用シートベルト装置30の回路は、直流電源であるバッテリ41と、イグニッションスイッチ42(メインスイッチ42)と、バッテリ41からの電圧を一定の低電圧に変換する電源回路43と、センサ群44と、電動モータ37A,37Bを電気的にオン・オフ制御するドライバ回路45と、ドライバ回路45を制御するドライバ昇圧回路46と、ドライバ昇圧回路を制御する制御部47とからなる。
図1及び図2に示すように、センサ群44は、加速度センサ51、車両10の走行速度(車速)を計測する車速センサ52、走行用エンジンの回転数を計測するエンジン回転数センサ53、変速機の変速操作を行うシフトレバーの切り換え位置を検出するシフトレバー位置センサ54、シート着座センサ55、バックルセンサ56、ドアの開閉を検出するドアセンサ57、エンジンが始動したことを検出するエンジン始動センサ58等の各種センサからなる。
加速度センサ51は、加速度を検出し、この検出加速度が予め設定された基準加速度を超えたときに、衝突が有ったとしてオン信号を発する加速度検出手段である。
シート着座センサ55は、運転席20Aへの着座状態を検出するものであり、シートクッション21に運転者Maが着座したときに、スイッチオン作動をして検出信号を発するシート着座検出手段である。
バックルセンサ56は、バックル34aにタング34bを装着したことを検出するものであり、乗員Ma,Mbがシートベルト31,31を装着したときに、スイッチオン作動をして検出信号を発するシートベルト装着検出手段である。
ドライバ回路45は、バッテリ41からイグニッションスイッチ42、メインリレー61及びフィルタ回路62を介して電動モータ37A,37Bに供給される電力を、オン・オフ制御することで、電動モータ37A,37Bをオン・オフさせるものである。つまり、ドライバ回路45は電動モータ37A,37Bに駆動電流を供給するようにした構成である。ドライバ回路45の具体的な回路構成を図3にて説明する。
図3は本発明に係るドライバ回路及び電動モータの回路図である。
図3に示すように、ドライバ回路45は、運転席側の電動モータ37Aをオン・オフさせる第1回路70Aと、助手席側の電動モータ37Bをオン・オフさせる第2回路70Bとからなる。これらの第1回路70A及び第2回路70Bは、主に4個の電界効果型トランジスタ(FET)72〜75をH字状に結線した、いわゆるHブリッジからなる。
詳しく説明すると、第1回路70Aは、ハイフレーム(回路の上半分)を抵抗71を介して図2のバッテリ41に結線し、ロアフレーム(回路の下半分)をアースに接続し、左ハイフレームにEドライブ素子72、左ロアフレームにFドライブ素子73を配置し、右ハイフレームにGドライブ素子74、右ロアフレームにHドライブ素子75を配置し(E〜Hは便宜上添えた。)、これらのE〜Hドライブ素子72〜75に、ダイオード76〜79をバイパス回路として付設した構成である。
E〜Hドライブ素子72〜75は、ドライバ昇圧回路46で電気的にオン・オフ制御を行う電界効果型トランジスタからなる。Eドライブ素子72とFドライブ素子73との間に電動モータ37Aの一方の端子を接続するとともに、Gドライブ素子74とHドライブ素子75との間に電動モータ37Aの他方の端子を接続することにより、第1回路70Aに電動モータ37Aを接続することができる。
なお、第2回路70Bは第1回路70Aと同様の構成であり、同一符号を付し、その説明を省略する。
以上の説明から明らかなように、第1回路70Aと第2回路70Bとは、バッテリ41に接続する電源配線81及びアースに接続するアース配線82を共有している。
図2及び図3に示すように、ドライバ昇圧回路46は、ドライバ回路45における4個のE〜Hドライブ素子72〜75に対し、制御用のパルス幅変調信号(PWM信号)を個別に発することで、ドライバ回路45をオン・オフ制御するとともに、4個のE〜Hドライブ素子72〜75に発するパルス幅変調信号の電圧を制御するものである。つまり、ドライバ昇圧回路46は、ドライバ回路45を制御するためのドライバ制御電圧を発するとともにモータ起動時のドライバ制御電圧を昇圧させるようにした構成である。
ドライバ昇圧回路46は昇圧作用をするために、例えば発振回路及びコンデンサを内蔵した構成であり、発振回路の発振作用を利用して、コンデンサに一定の高電圧になるまで充電しておくものである。その後、緊急のモータ起動時には、コンデンサの端子間の電位差が充電前に戻るまで、コンデンサからドライバ回路45に、昇圧された高電圧のドライバ制御電圧を発する。
例えば、ドライバ昇圧回路46は、第1・第2回路70A,70Bにおける、Fドライブ素子73及びGドライブ素子74に連続したローレベルの各制御信号(ドライバ制御電圧)を発し、Eドライブ素子72に連続したハイレベルの各制御信号(ドライバ制御電圧)を発し、Hドライブ素子75にドライバ制御電圧からなるパルス幅変調信号(PWM信号)を発する。
この結果、第1・第2回路70A,70Bは、パルス幅変調信号に応じて各電動モータ37A,37Bに駆動電流(駆動電流パルス)を供給することで、電動モータ37A,37Bを正回転させる。
このように、ドライバ回路45から複数個の電動モータ37A,37Bに供給する駆動電流は、それぞれ駆動電流パルスである。
ところで、ドライバ昇圧回路46は、発振回路の発振作用を利用して昇圧するものであるから、内部の回路素子がスイッチング動作をするときに、ノイズが発生し得る。本発明は、このようなノイズを極力抑制するようにしたことを特徴とする。この点については後述する。
図2に示すように、制御部47は、バッテリ41からイグニッションスイッチ42及び電源回路43を介して電力を供給されるとともに、センサ群44の信号を受けて、メインリレー61及びドライバ昇圧回路46を制御するものである。
つまり、制御部47は、電動モータ37A,37Bを駆動するときは、先ずメインリレー61をオンにし、次にドライバ昇圧回路46に駆動制御信号であるパルス幅変調信号(PWM信号)を発することで、ドライバ昇圧回路46を介してドライバ回路45を制御し、この結果、電動モータ37A,37Bをオン・オフ制御することになる。
ところで、図2及び図3に示すように、ドライバ昇圧回路46から電界効果型トランジスタ72〜75に発するドライバ制御電圧(制御信号の電圧)が大きいほど、電界効果型トランジスタ72〜75から電動モータ37A,37Bに供給する駆動電流は大きい。
ドライバ昇圧回路46は、緊急時に制御部47の駆動制御信号を受けて、モータ起動時のドライバ制御電圧を一時的に昇圧させる(高める)ことにより、モータ起動時における電界効果型トランジスタ72〜75から、すなわちドライバ回路45から電動モータ37A,37Bに供給する駆動電流を大きくすることができる。
駆動電流が大きいので、モータ起動時における電動モータ37A,37Bの回転速度及びトルクは大きくなる。つまり、電動モータ37A,37Bの起動特性が大幅に高まる。この結果、緊急時に図1に示すプリテンショナ36,36でシートベルト31,31の緩み部分を迅速に巻き取ることができる。
図4(a),(b)は本発明に係るドライバ回路から複数個の電動モータに供給する駆動電流の特性図であり、横軸を時間としたタイムチャートで駆動電流の特性を示す。
図3及び図4に示すように、ドライバ回路45は、複数個の電動モータ37A,37Bに対して各駆動電流パルスを個別に供給するように構成したものであり、特に、複数個の電動モータ37A,37Bに、各駆動電流パルスを位相差を有して供給することを特徴とする。
より具体的に説明すると、図4(a)は、ドライバ回路45から運転席側の電動モータ37Aに供給する方形の駆動電流パルスの波形を示す。図4(b)は、ドライバ回路45から助手席側の電動モータ37Bに供給する方形の駆動電流パルスの波形を示す。
電動モータ37A,37Bに供給する各駆動電流パルスは、それぞれパルス間のピッチ(周期)がt1であり、パルス幅がt2である。デューティ比はt2/t1である。このデューティ比t2/t1を変化させる(t1に対してt2を変化させる)ことにより、電動モータ37A,37Bに供給する時間当たりの電流値が変化する。この結果、電動モータ37A,37Bの回転速度が変化する。
さらにドライバ回路45は、運転席側の電動モータ37Aに供給する駆動電流パルスに対して、助手席側の電動モータ37Bに供給する駆動電流パルスの位相をt3(位相差t3)だけ、ずらして出力する。電動モータ37A,37Bの数量をN個としたときに、位相差t3は2π/Nである(t3=2π/N)。つまり、電動モータ37A,37Bが2個(N=2)であるから、位相差t3はパルス間のピッチt1の1/2に相当する。
デューティ比t2/t1を50%未満とすることにより、運転席側の電動モータ37Aに供給する駆動電流パルスに対して、助手席側の電動モータ37Bに供給する駆動電流パルスは重ならず、互いにずれている。
上記制御部47は、ドライバ回路45から複数個の電動モータ37A,37Bに、各駆動電流パルスを位相差を有して供給させるべく、ドライバ昇圧回路46を制御するように構成したことを特徴とする。
次に、上記図2に示す制御部47をマイクロコンピュータとした場合の制御フローについて、図5〜図8に基づき説明する。図中、ST××はステップ番号を示す。特に説明がないステップ番号については、番号順に進行する。以下、図1及び図2を参照しつつ説明する。
図5は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その1)である。
ST01;初期設定をする。具体的には、第1タイマのカウント時間Tc=0、第2タイマのカウント時間Td=0にセットする。
ST02;各センサ52〜58のセンサ信号を読み込む。
ST03;車両のドアが閉状態であるか否かを調べ、NOならST04に進み、YESならST06に進む。ドアの開閉についてはドアセンサ57のセンサ信号に基づく。
ST04;制御部47に内蔵されている第1タイマをストップさせる又は停止状態を維持させる。
ST05;カウント時間Tc=0にリセットした後に、ST09に進む。
ST06;第1タイマのカウント時間Tc=0であるか否かを調べ、YESなら第1タイマが停止状態にあると判断してST07に進み、NOならカウント中であると判断してST08に進む。
ST07;第1タイマをスタートさせる。
ST08;カウント時間Tc(経過時間Tc)が予め設定されている一定の第1基準時間Ts1を経過していないか否かを調べ、YESならST09に進み、NOならST10に進む。つまり、車両のドアを閉めた時点から予め設定された第1基準時間Ts1が経過していないという条件を満たしているときに、YESの判断となる。ここで、第1基準時間Ts1とは、車両10に対して乗員が乗降するのに必要な時間である。
ST09;ドライバ昇圧回路46を停止状態又は待機状態に設定して、シートベルト制御を実行する。ここで、ドライバ昇圧回路46の停止状態とは、昇圧作用を含めて作動を完全に停止した状態のことである。この停止状態におけるドライバ昇圧回路46の消費電力は無い。ドライバ昇圧回路46の待機状態とは、ドライバ制御電圧を昇圧する昇圧作用だけを停止し、その他の通常の作動については実行している状態のことである。この待機状態におけるドライバ昇圧回路46の消費電力は僅かである。
ST10;第1タイマをストップさせる。
なお、ST08で「Tc≧Ts1」であると判断した後には、ST03でドアを一旦開にすることでカウント時間Tc=0にリセットしないと、ST06でのNOの判断は変わらない。
ST11;エンジンが始動したか否かを調べ、NOならST12に進み、YESならST14に進む。エンジンの始動については、エンジン始動センサ58のセンサ信号に基づく。エンジン始動センサ58は、例えば電子式燃料噴射装置の制御信号に基づいてエンジンの始動を検出するセンサ等でもよい。
ST12;制御部47に内蔵されている第2タイマをストップさせる又は停止状態を維持させる。
ST13;カウント時間Td=0にリセットした後に、ST09に進む。
ST14;第2タイマのカウント時間Td=0であるか否かを調べ、YESなら第2タイマが停止状態にあると判断してST15に進み、NOならカウント中であると判断してST16に進む。
ST15;第2タイマをスタートさせる。
ST16;カウント時間Td(経過時間Td)が予め設定されている一定の第2基準時間Ts2を経過したか否かを調べ、YESならST09に進み、NOならST17に進む。つまり、エンジンを始動した時点から予め設定された第2基準時間Ts2が経過していないという条件を満たしているときに、YESの判断となる。ここで、第2基準時間Ts2とは、エンジンが安定した作動状態に達するのに必要な時間である。
ST17;第2タイマをストップさせた後に、図6のST21に進む。
図6は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その2)である。
ST21;運転席20Aに乗員Maが着座していないか否かを調べ、YESならST22に進み、NOならST23に進む。着座状態についてはシート着座センサ55のセンサ信号に基づく。着座していない場合には運転の意志がないのでYESの判断になる。
ST22;ドライバ昇圧回路46を停止状態又は待機状態に設定して、シートベルト制御を実行した後に、図5のST02に戻る。
ST23;シートベルト31のバックル34aを解除しているか否かを調べ、YESならST22に進み、NOならST24に進む。バックル34aからタング34bを外しているときには、シートベルト31が装着されていない場合なので、YESの判断となる。バックル34aの解除については、バックルセンサ56のセンサ信号に基づく。
ST24;シフトレバーが駐車位置にあるか否かを調べ、YESならST22に進み、NOならST25に進む。シフトレバーが駐車位置にあれば、駐車中なのでYESの判断になる。シフトレバーの切り換え位置については、シフトレバー位置センサ54のセンサ信号に基づく。
ST25;エンジンの回転数Neが予め設定された一定の基準低速回転数Nsに達していないか否かを調べ、YESならST22に進み、NOならST26に進む。エンジンの回転数Neについては、エンジン回転数センサ53で計測したセンサ信号に基づく。
エンジンが回転数700〜800rpm以下のアイドリング状態のときには、車両10を走行していないと考えることができる。このため、基準低速回転数Nsは、700〜800rpm程度に設定すればよい。
ST26;車速Srが予め設定された一定の基準低速値Ssに達していないか否かを調べ、YESならST22に進み、NOならST27に進む。車速Srについては、車速センサ52で計測したセンサ信号に基づく。
車両10が15〜20km/hr以下の低速走行中であれば、衝突等の緊急時において、シートベルト31,31の緩み部分の巻き取りが完了するまでの時間に、比較的余裕がある。このため、基準低速値Ssは、15〜20km/hr程度に設定すればよい。
ST27;ドライバ昇圧回路46を通常の作動状態に設定して、シートベルト制御を実行した後に、図5のST02に戻る。すなわち、衝突等の緊急時において、シートベルト31,31の緩み部分の、迅速な巻き取り制御を実行する。
図7は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その3)であり、上記図6のST27において、ドライバ昇圧回路46を通常の作動状態に設定し、制御を実行しているときに、微小な一定時間毎に割り込み処理を実行する割込サブルーチンである。制御部47は、この割込サブルーチンによって、ドライバ昇圧回路46から発するドライバ制御電圧の上限値Vmaxを、車速Srに応じて変えるように制御する。
ST31;車速Sr信号を読み込む。車速Srについては、車速センサ52で計測したセンサ信号に基づく。
ST32;車速Srに対応させて、ドライバ制御電圧の上限値Vmaxを設定する。具体的には、図8に示すドライバ制御電圧の上限値マップから上限値Vmaxを求める。
図8は本発明に係るドライバ制御電圧の上限値マップの説明図であり、横軸を車速Srとし、縦軸をドライバ制御電圧の上限値Vmaxとして、車速Srに対応する上限値Vmaxを得るマップを示す。
このマップ(実線にて示す特性曲線)によれば、車速Srに対して上限値Vmaxは次のような特性である。
車速Srが基準低速値Ss未満であるときには、上限値Vmaxは0(零)である。車速Srが基準低速値Ssから一定の基準高速値Smまでの範囲であるときには、上限値Vmaxは車速Srに比例して大きくなる。基準高速値Smのときに上限値VmaxはVuの値である。車速Srが基準高速値Smを越えたときには、上限値VmaxはVuの値で一定である。
従って、制御部47は、ドライバ昇圧回路46から発するドライバ制御電圧の上限値Vmaxを、車速Srに応じて変えるように制御することができる。すなわち、緊急時において、制御部47は、車速Srに応じた駆動制御信号をドライバ昇圧回路46に発する。
ドライバ昇圧回路46は、制御部47から緊急時の駆動制御信号を受けて、モータ起動時のドライバ制御電圧を、車速Srに応じた上限値Vmaxまで一時的に昇圧させる。そして、昇圧したドライバ制御電圧をドライバ回路45に発することで、ドライバ回路45は電動モータ37A,37Bに大きい駆動電流を供給する。
ここで、以上の説明をまとめると、次の通りである。
図1及び図2に示すように、制御部47は、車両10の運転状態から判断して、シートベルト31,31の緩み部分を巻き取る必要がないという待機条件(図5及び図6参照)が満たされているときに、ドライバ昇圧回路46を停止状態又は昇圧をしない待機状態に切り替えるものである。
このようにすることで、緊急時にシートベルト31,31の緩み部分を迅速に巻き取る必要があるときだけ、ドライバ昇圧回路46は昇圧作動をすることができる。一方、迅速に巻き取る必要がないときには、ドライバ昇圧回路46を停止状態又は昇圧をしない待機状態にすることで、ドライバ昇圧回路46が発生するノイズを抑制することができる。しかも、ドライバ昇圧回路46の消費電力を削減することができる。
上記待機条件は、シート20A,20Bのうち運転席20Aに運転者Maが着座していないという第1条件(図6のST21)、シートベルト31,31のバックル34a,34aを解除しているという第2条件(ST23)、シフトレバーが駐車位置にあるという第3条件(ST24)、エンジンの回転数Neが予め設定された基準低速回転数Nsに達していないという第4条件(ST25)、及び、車速Srが予め設定された基準低速値Ssに達していないという第5条件(ST26)の、5つの条件からなる。
上記5つの条件のうち、第1条件、第2条件及び第3条件の、少なくとも1つを満たしているときには、運転者Maが車両10を走行させる意志がないので、シートベルト31,31の緩み部分を巻き取る必要はない。
また、エンジンの回転数Neが低速であるという第4条件のときには、運転者Maが走行準備中なので、シートベルト31,31の緩み部分を巻き取る必要はない。
また、車両10が低速走行中であるという第5条件のときには、衝突等の緊急時において、シートベルト31,31の緩み部分の巻き取りが完了するまでの時間に、比較的余裕がある。
制御部47は、上記5つの条件の少なくとも1つを満たしているときに、待機条件が満たされていると判定するように構成している(ST21,ST23〜ST26)。
上記5つの条件の少なくとも1つを満たしているときには、緊急時にシートベルト31,31の緩み部分を迅速に巻き取る必要はないので、待機条件が満たされていると明確に判定することができる。このような待機条件が満たされている時間は、比較的長い。従って、上記5つの条件を単独で又は組み合わせることで、より適切に判定し、ドライバ昇圧回路46の作動を、より効率良く切り替えることができる。この結果、ドライバ昇圧回路46がノイズを発生する時間を、極力削減することができる。しかも、ドライバ昇圧回路46の消費電力を削減する時間を、極力長くすることができる。
さらに上記待機条件には、車両10のドアを閉めた時点から予め設定された第1基準時間Ts1が経過していないという第6条件(図5のST03,ST06〜ST08)と、エンジンを始動した時点から予め設定された第2基準時間Ts2が経過していないという第7条件(ST11,ST14〜ST16)との、少なくとも1つを含むことが好ましい。
車両10のドアを閉めてから一定時間Ts1が経過するまで(第6条件)、すなわち、乗員の乗降時には、運転者Maが車両10を走行させる意志がないので、シートベルト31,31の緩み部分を巻き取る必要はない。
また、エンジンを始動してから一定時間Ts2が経過するまで(第7条件)は、運転者Maが走行準備中なので、シートベルト31,31の緩み部分を巻き取る必要はない。
これら第6条件及び第7条件という、2つの条件の少なくとも1つを満たしているときには、緊急時にシートベルト31,31の緩み部分を迅速に巻き取る必要はないので、待機条件が満たされていると明確に判定することができる。このような待機条件が満たされている時間は、比較的長い。従って、上記2つの条件を単独で又は組み合わせることで、ドライバ昇圧回路46がノイズを発生する時間を、より一層削減することができる。しかも、ドライバ昇圧回路46の消費電力を削減する時間も、より一層長くすることができる。
さらに制御部47は、図7及び図8に示すように、ドライバ昇圧回路46から発するドライバ制御電圧の上限値Vmaxを、車速Srに応じて変えるように制御する構成である。
車両10が低速走行をしている場合には、衝突等の緊急時において、シートベルト31,31の緩み部分の巻き取りが完了するまでの時間に、比較的余裕がある。この場合には、ドライバ制御電圧の上限値Vmaxを小さくすることにより、電動モータ37A,37Bの回転速度やトルクを小さく抑えても差し支えない。ドライバ制御電圧の上限値Vmaxが小さいので、昇圧させる時間が短くてすむ。このため、ドライバ昇圧回路46がノイズを発生する時間を更に削減するとともに、ドライバ昇圧回路46の消費電力を更に削減することができる。
一方、車両10が高速走行をしている場合には、緊急時にシートベルト31,31の緩み部分を迅速に巻き取る必要があるので、ドライバ制御電圧の上限値Vmaxを上げればよい。
このように、車速Srに応じてドライバ制御電圧の上限値Vmaxを変えることによって、ノイズを発生する時間を効率良く削減するとともに、消費電力を削減することができる。
さらには、図2〜図4に示すように、ドライバ回路45は、複数個の電動モータ37A,37Bに対して各駆動電流パルスを個別に供給するように構成し、制御部47は、ドライバ回路45から複数個の電動モータ37A,37Bに、各駆動電流パルスを位相差を有して供給させるべく、ドライバ昇圧回路46を制御する構成である。
ドライバ回路45から複数個の電動モータ37A,37Bに供給する各駆動電流パルスに、位相差をもたせたので、位相差がなく完全に一致する場合に比べて、ノイズの大きさを低減させることができる。しかも、瞬間的な消費電力を大幅に抑制することができる。さらには、瞬間的な最大電流を抑制することができるので、ドライバ回路45を構成する回路及び素子の電気的な容量を小さくすることができ、この結果、ドライバ回路45を小型にすることができる。
なお、本発明の実施の形態において、車両用シートベルト装置30は、複数個のシートのうち、1個又は複数個に着座した乗員を拘束するシートベルト31及びその関連部材を備えた構成であればよい。例えば、運転席と助手席のみに備える、又は更に後部席にも備えることができる。
また、制御部47は、待機条件が満たされているときに、ドライバ昇圧回路46を停止状態に切り替え又は昇圧をしない待機状態に切り替えるように構成したものであればよい。また、ST09及びST22において、ドライバ昇圧回路46を停止状態と待機状態のどちらに切り替えるかについては、車両用シートベルト装置30の設計段階において、適宜選択すればよい。
また、図6に示す各条件について、待機条件が満たされていると判定するには、5つの条件の少なくとも1つを満たしていればよい。すなわち、5つの条件が「及び/又は」(AND/OR)の関係であればよい。
また、図5に示す待機条件には、車両10のドアを閉めた時点から予め設定された第1基準時間Ts1が経過していないという条件と、エンジンを始動した時点から予め設定された第2基準時間Ts2が経過していないという条件との、いずれか一方の条件又は両方の条件を含むものであればよい。
本発明の車両用シートベルト装置30は、ドライバ昇圧回路46が発生するノイズを抑制したものであるから、キーレスシステム等の通信システムを備えた車両に好適である。
本発明に係る車両のシート及びシートベルト装置の模式図である。 本発明に係る車両用シートベルト装置の回路図である。 本発明に係るドライバ回路及び電動モータの回路図である。 本発明に係るドライバ回路から複数個の電動モータに供給する駆動電流の特性図である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その1)である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その2)である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その3)である。 本発明に係るドライバ制御電圧の上限値マップの説明図である。
符号の説明
10…車両、20A,20B…シート、30…車両用シートベルト装置、31…シートベルト、34a…バックル、34b…タング、36…プリテンショナ、37A,37B…電動モータ、45…ドライバ回路、46…ドライバ昇圧回路、47…制御部、52…車速センサ、53…エンジン回転数センサ、54…シフトレバー位置センサ、55…シート着座センサ、56…バックルセンサ、57…ドアセンサ、58…エンジン始動センサ、Ma,Mb…乗員、Ne…エンジンの回転数、Ns…エンジンの基準低速回転数、Sr…車速、Ss…基準低速値、Tc…ドアを閉めた時点からの経過時間(カウント時間)、Td…エンジンを始動した時点からの経過時間(カウント時間)、Ts1…第1基準時間、Ts2…第2基準時間、Vmax…ドライバ制御電圧の上限値。

Claims (5)

  1. 車両のシートに着座した乗員を拘束するシートベルトと、このシートベルトの緩み部分を緊急時に巻き取るプリテンショナの電動モータと、この電動モータに駆動電流を供給するドライバ回路と、このドライバ回路を制御するためのドライバ制御電圧を発するとともにモータ起動時のドライバ制御電圧を昇圧させるドライバ昇圧回路と、このドライバ昇圧回路を制御する制御部とを備えた車両用シートベルト装置において、
    前記制御部は、前記車両の運転状態から判断して、前記シートベルトの緩み部分を巻き取る必要がないという待機条件が満たされているときに、前記ドライバ昇圧回路を停止状態又は昇圧をしない待機状態に切り替えるように構成したことを特徴とする車両用シートベルト装置。
  2. 前記待機条件は、前記シートのうち運転席に運転者が着座していないという第1条件、前記シートベルトのバックルを解除しているという第2条件、シフトレバーが駐車位置にあるという第3条件、エンジンの回転数が予め設定された基準低速回転数に達していないという第4条件、及び、車速が予め設定された基準低速値に達していないという第5条件の、5つの条件からなり、
    前記制御部は、前記5つの条件の少なくとも1つを満たしているときに、前記待機条件が満たされていると判定するように構成したことを特徴とする請求項1記載の車両用シートベルト装置。
  3. 前記待機条件には、前記車両のドアを閉めた時点から予め設定された第1基準時間が経過していないという条件と、エンジンを始動した時点から予め設定された第2基準時間が経過していないという条件との、少なくとも1つを含むことを特徴とした請求項1又は請求項2記載の車両用シートベルト装置。
  4. 前記制御部は、前記ドライバ昇圧回路から発する前記ドライバ制御電圧の上限値を、車速に応じて変えるように制御する構成であることを特徴とした請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両用シートベルト装置。
  5. 前記シートは複数個有り、
    これら複数個のシートに対応して、前記シートベルト及び前記プリテンショナの電動モータも複数個有り、
    前記ドライバ回路から前記複数個の電動モータに供給する前記駆動電流は、それぞれ駆動電流パルスであり、
    前記ドライバ回路は、前記複数個の電動モータに対して前記各駆動電流パルスを個別に供給するように構成し、
    前記制御部は、前記ドライバ回路から前記複数個の電動モータに、前記各駆動電流パルスを位相差を有して供給させるべく、前記ドライバ昇圧回路を制御するように構成したことを特徴とする請求項1記載の車両用シートベルト装置。
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