JP2006296967A - 配膳車 - Google Patents

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Abstract

【課題】手動操作無しで扉の鍵を施錠又は解錠することができる配膳車を提供する。
【解決手段】食品類を収容するための収容庫及び食品類を出し入れするための扉を車両本体3に設けると共に、扉の鍵を施錠又は解錠するための電子式キーロックシステム4を備えて形成される配膳車に関する。現在時刻を表示すると共に予約時刻を設定することができる時計5を車両本体3に設ける。現在時刻と予約時刻が一致すると扉の鍵を施錠又は解錠するために電子式キーロックシステム4を作動させる制御部6を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、病院、老人保健施設、ホテル、学校等において、食事の際の配膳に用いられる配膳車に関するものである。
例えば、病院において各病室の患者に給食する場合には、主食や副食、デザート等をそれぞれ盛り付けた食器をトレーの上に並べると共にこのトレーを配膳車内に多数収容し、配膳車を走行させて各病室を回りながら、配膳車からトレーを取り出して患者に配達することが行われている。
そして、このような配膳車として従来から各種のものが提供されているが、配膳車の移動中に扉が開いてトレーが外に出たり、移動中や停止時に第三者が勝手に扉を開けたりすることを防ぐために、近年においては電子式キーロックシステムを備えて形成される配膳車が提供されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
特開2001−98808号公報([0020]) 特開2003−135169号公報([0013][0019][0028]) 特開2001−218632号公報
しかしながら、電子式キーロックシステムを備えて形成される従来の配膳車にあっては、配膳車の操作者が手動で扉の鍵の施錠及び解錠を行っているため、特に操作者が扉の開閉操作を忘れてしまったような場合や配膳車を無人で移動させるような場合には、扉の鍵の施錠及び解錠を行うことができないという問題が生じる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、手動操作無しで扉の鍵を施錠又は解錠することができる配膳車を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る配膳車は、食品類を収容するための収容庫1及び食品類を出し入れするための扉2を車両本体3に設けると共に、扉2の鍵を施錠又は解錠するための電子式キーロックシステム4を備えて形成される配膳車Aにおいて、現在時刻を表示すると共に予約時刻を設定することができる時計5を車両本体3に設け、現在時刻と予約時刻が一致すると扉2の鍵を施錠又は解錠するために電子式キーロックシステム4を作動させる制御部6を備えて成ることを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る配膳車は、食品類を収容するための収容庫1及び食品類を出し入れするための扉2を車両本体3に設けると共に、扉2の鍵を施錠又は解錠するための電子式キーロックシステム4を備えて形成される配膳車Aにおいて、配膳車Aが通過する場所に送信ユニット7を配置し、送信ユニット7から送信される信号を受信するための受信ユニット8を車両本体に設け、送信ユニット7からの信号を受信ユニット8が受信すると扉2の鍵を施錠又は解錠するために電子式キーロックシステム4を作動させる制御部6を備えて成ることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項2において、送信ユニット7からの信号を受信ユニット8が受信してから一定時間経過した後に再度扉2の鍵を解錠又は施錠するために電子式キーロックシステム4を作動させるタイマー9を備えて成ることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項2又は3において、車両本体3の上部に受信ユニット8を設けて成ることを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る配膳車によれば、あらかじめ予約時刻を設定しておきさえすれば、この予約時刻において手動操作無しで扉の鍵を施錠又は解錠することができるものである。
本発明の請求項2に係る配膳車によれば、送信ユニットを配置した場所を通過すれば、この時点において手動操作無しで扉の鍵を施錠又は解錠することができるものである。
請求項3の発明によれば、送信ユニットを配置した場所を通過すれば、この時点において手動操作無しで扉の鍵を施錠又は解錠することができるものであり、その後はタイマーにより自動的に扉の鍵が解錠された状態又は施錠された状態に戻すことができるものである。また、上記のようなタイマーを備えることによって、配膳車が通過する場所にあらかじめ配置しておく送信ユニットの数を減らすことができるものである。
請求項4の発明によれば、配膳車が通過する場所において、送信ユニットが配膳車の上方に配置されている場合はもちろん、たとえ送信ユニットが配膳車の左右いずれかに配置されていても、送信ユニットからの信号を確実に受信ユニットが受信することができるものである。そのため、配膳車が通過する場所において、送信ユニットの配置の自由度を高めることができるものである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図2は本発明に係る配膳車の一例を示すものであり、この配膳車Aは、食品類を収容するための収容庫1及び食品類を出し入れするための扉2を車両本体3に設けると共に、扉2の鍵を施錠又は解錠するための電子式キーロックシステム4(図2では図示省略)を備えて形成されるものである。収容庫1は、車両本体3内に支柱(図示省略)を設けると共にこの支柱にトレー受け板(図示省略)を上下複数段に設けて形成することができる。そして、主食や副食、デザート等の食品類を食器に盛り付け、この食器をトレーの上に並べた後、このトレーをトレー受け板の上に載置していくことによって、収容庫1に食品類を多数収容することができるものである。また、扉2は、引き戸タイプや観音開きタイプ等のもので形成することができ、このような扉2を図2に示すように車両本体3の側面に設けたり、あるいは車両本体3の前面や後面に設けたりすることができる。そして、扉2を開けることによって、トレーを出し入れすることができるものである。また、電子式キーロックシステム4は、上述した特許文献1等のように、従来のものと同様に形成してあり、この電子式キーロックシステム4を作動させることによって扉2の鍵を施錠又は解錠することができるものである。また、配膳車Aは、車両本体3の下部にモータ(図示省略)によって駆動される車輪10を設けて形成してあるが、電動式に限定されるものではなく、手動式であってもよい。また、図2において11は車輪10を駆動するモータを操作するスイッチや、収容庫1の温度をコントロールするスイッチなど各種のスイッチを設けた操作パネル、12は配膳車Aの走行方向をコントロールするためのハンドルである。
本発明においては、さらに、図1のブロック図に示すように、車両本体3に時計5及び制御部6を設けてある。時計5は、現在時刻を表示すると共に予約時刻を設定することができるものであり、予約時刻とは、扉2の鍵の施錠又は解錠を希望する時刻を意味する。また、時計5は、配膳車Aの操作者が設定した予約時刻と現在時刻とが一致するか否かを常時照合し、両者が一致した場合には、その旨の信号を制御部6に出力するようにしてある。また、制御部6は、CPU等で形成してあり、現在時刻と予約時刻が一致した旨の信号が時計5から入力された場合には、電子式キーロックシステム4を作動させるようにしてあり、これによって扉2の鍵を施錠又は解錠することができる。このようにして形成される配膳車Aによれば、あらかじめ予約時刻を設定しておきさえすれば、この予約時刻において手動操作無しで扉2の鍵を施錠又は解錠することができるものである。
図4は本発明に係る配膳車の他例を示すものであり、この配膳車Aも、収容庫1及び扉2を車両本体3に設けると共に、電子式キーロックシステム4(図4では図示省略)を備えて形成されるものである。収容庫1、扉2、電子式キーロックシステム4については、上述した配膳車Aと共通するので、説明を省略する。
本発明においては、図5に示すように、配膳車Aが通過する場所に送信ユニット7を配置し、また、図3のブロック図に示すように、車両本体3に受信ユニット8及び制御部6を設けてある。送信ユニット7は、扉2の鍵を施錠又は解錠する旨の信号を受信ユニット8に送信するようにしてあり、受信ユニット8は、送信ユニット7から送信される信号を受信すると共にこの信号を制御部6に出力するようにしてある。送信ユニット7及び受信ユニット8間の通信は無線によるものであれば、特に限定されるものではないが、配膳車Aを病院等において使用するような場合には、心臓ペースメーカー等の電子機器に悪影響を及ぼさないようにするため、赤外線による無線通信手段を用いるのが好ましい。また、送信ユニット7は、上述のように、配膳車Aが通過する場所に配置されるものであるが、より詳細には、扉2の鍵を解錠しておく領域(解錠領域)と扉2の鍵を施錠しておく領域(施錠領域)との境界に配置されるものである。具体例を挙げると、図5に示すように、配膳車Aを病院において使用する場合には、厨房及び病棟が解錠領域となり、通路が施錠領域となるので、送信ユニット7は、厨房と通路の境界及び通路と病棟の境界にそれぞれ配置することとなる。また、制御部6は、CPU等で形成してあり、送信ユニット7からの信号を受信ユニット8を介して受信した場合には、電子式キーロックシステム4を作動させるようにしてあり、これによって扉2の鍵を施錠又は解錠することができる。このようにして形成される配膳車Aによれば、送信ユニット7を配置した場所を通過すれば、この時点において手動操作無しで扉2の鍵を施錠又は解錠することができるものである。
ここで、具体例として、図5に示すように、配膳車Aを病院において使用する場合について説明する。厨房においては、扉2の鍵は解錠されているので、患者に配達するための食品類を自由に配膳車Aに収容することができる。その後、配膳車Aの操作者が扉2の鍵を手動で施錠しなくても、配膳車Aが厨房から出て通路に入る際に、送信ユニット7から送信されている信号を配膳車Aの受信ユニット8が受信するので、この時点において手動操作無しで扉2の鍵を施錠することができるものである。そして、配膳車Aが通路から病棟に入る際に、配膳車Aの操作者が扉2の鍵を手動で解錠しなくても、送信ユニット7から送信されている信号を配膳車Aの受信ユニット8が受信するので、この時点において手動操作無しで扉2の鍵を解錠することができるものである。
上記のように、図5に示すものにおいては、解錠領域と施錠領域との境界ごとに送信ユニット7を配置しておく必要があり、送信ユニット7の数が増えるおそれがある。しかし、図6のブロック図に示すように、車両本体3に受信ユニット8及び制御部6のほか、さらにタイマー9を設けてあると、図7に示すように、送信ユニット7の数を減らすことができるものである。この場合、図6に示すように、受信ユニット8は、送信ユニット7から送信される信号を受信すると共にこの信号を制御部6に出力するほか、タイマー9にも出力するようにしてある。タイマー9としては、キッチンタイマーやカウンターのようなものを用いることができ、このタイマー9は、受信ユニット8から信号が入力されると同時に計時を開始し、あらかじめ設定しておいた一定時間を経過すると、再度扉2の鍵を解錠又は施錠する旨の信号を制御部6に出力するようにしてある。そして、制御部6は、まず送信ユニット7からの信号を受信ユニット8を介して受信した場合に、電子式キーロックシステム4を作動させて、扉2の鍵を施錠又は解錠するものであり、その後、一定時間経過し、タイマー9からの信号が入力された場合に、再度電子式キーロックシステム4を作動させて、扉2の鍵を解錠又は施錠するものである。このようにして形成される配膳車Aによれば、送信ユニット7を配置した場所を通過すれば、この時点において手動操作無しで扉2の鍵を施錠又は解錠することができるものであり、その後はタイマー9により自動的に扉2の鍵が解錠された状態又は施錠された状態に戻すことができるものである。
ここで、具体例として、図7に示すように、配膳車Aを病院において使用する場合について説明する。厨房においては、扉2の鍵は解錠されているので、患者に配達するための食品類を自由に配膳車Aに収容することができる。その後、配膳車Aの操作者が扉2の鍵を手動で施錠しなくても、配膳車Aが厨房から出て通路に入る際に、送信ユニット7から送信されている信号を配膳車Aの受信ユニット8が受信するので、この時点において手動操作無しで扉2の鍵を施錠することができるものである。そして、配膳車Aが厨房を出てから病棟に入るまでの一定時間を経過すると、配膳車Aの操作者が扉2の鍵を手動で解錠しなくても、タイマー9から出力されている信号が配膳車Aの制御部6に入力されるので、この時点において自動的に扉2の鍵が解錠された状態又は施錠された状態に戻すことができるものである。よって、この場合には、通路と病棟の境界に送信ユニット7を配置しておく必要がないので、図5に示すものに比べて、あらかじめ配置しておく送信ユニット7の数を減らすことができるものである。
ところで、受信ユニット8は、基本的には、車両本体3のどの部分に設けてもよいが、例えば、配膳車Aの進行方向に対して車両本体3の右側面又は左側面に受信ユニット8を設けた場合において、送信ユニット7がその反対側の壁面に配置されているようなときには、送信ユニット7からの信号を受信ユニット8が受信することができないおそれがあり、解錠領域及び施錠領域間を配膳車Aが通過しても、その扉2の鍵が施錠又は解錠しないおそれがある。そのため、受信ユニット8は、図4に示すように、車両本体3の上部(上面)に設けるのが好ましい。このようにして形成される配膳車Aによれば、配膳車Aが通過する場所において、送信ユニット7が配膳車Aの上方に配置されている場合はもちろん、たとえ送信ユニット7が配膳車Aの左右いずれかに配置されていても、送信ユニット7からの信号を確実に受信ユニット8が受信することができるものである。そのため、配膳車Aが通過する場所において、送信ユニット7の配置の自由度を高めることができるものである。なお、図4に示す配膳車Aにおいて、受信ユニット8は、車両本体3の上面に突設されているが、これに限定されるものではなく、受信ユニット8が車両本体3に埋設されて受信ユニット8の上面と車両本体3の上面とが面一となっていてもよい。
本発明の実施の形態の一例を示すものであり、ブロック図である。 同上の配膳車の斜視図である。 本発明の実施の形態の他例を示すものであり、ブロック図である。 同上の配膳車の斜視図である。 同上の概略平面図である。 本発明の実施の形態のさらに他例を示すものであり、ブロック図である。 同上の概略平面図である。
符号の説明
A 配膳車
1 収容庫
2 扉
3 車両本体
4 電子式キーロックシステム
5 時計
6 制御部
7 送信ユニット
8 受信ユニット
9 タイマー

Claims (4)

  1. 食品類を収容するための収容庫及び食品類を出し入れするための扉を車両本体に設けると共に、扉の鍵を施錠又は解錠するための電子式キーロックシステムを備えて形成される配膳車において、現在時刻を表示すると共に予約時刻を設定することができる時計を車両本体に設け、現在時刻と予約時刻が一致すると扉の鍵を施錠又は解錠するために電子式キーロックシステムを作動させる制御部を備えて成ることを特徴とする配膳車。
  2. 食品類を収容するための収容庫及び食品類を出し入れするための扉を車両本体に設けると共に、扉の鍵を施錠又は解錠するための電子式キーロックシステムを備えて形成される配膳車において、配膳車が通過する場所に送信ユニットを配置し、送信ユニットから送信される信号を受信するための受信ユニットを車両本体に設け、送信ユニットからの信号を受信ユニットが受信すると扉の鍵を施錠又は解錠するために電子式キーロックシステムを作動させる制御部を備えて成ることを特徴とする配膳車。
  3. 送信ユニットからの信号を受信ユニットが受信してから一定時間経過した後に再度扉の鍵を解錠又は施錠するために電子式キーロックシステムを作動させるタイマーを備えて成ることを特徴とする請求項2に記載の配膳車。
  4. 車両本体の上部に受信ユニットを設けて成ることを特徴とする請求項2又は3に記載の配膳車。
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