JP2006296636A - 内視鏡装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 特定波長光を発するレーザー光源12と、レーザー光源から発せられる光を、内視鏡挿入部5の先端まで導く第1及び第2の光路16、17と、レーザー光源から発せられる光を第1の光路或いは第2の光路のいずれかの光路に導くように選択的に光路を切り換える光路切り換え手段15と、第1の光路の内視鏡挿入部先端に第1の光路中を通過する光により励起されて蛍光を発する蛍光体11が配置されている。
【選択図】 図1
Description
本発明に係る内視鏡装置は、特定波長光を発するレーザー光源と、前記レーザー光源から発せられる光を、内視鏡挿入部の先端まで導く第1及び第2の光路と、前記レーザー光源から発せられる光を、前記第1の光路或いは第2の光路のいずれかの光路に導くように選択的に光路を切り換える光路切り換え手段と、前記第1の光路の内視鏡挿入部先端に、該第1の光路中を通過する光により励起されて蛍光を発する蛍光体が配置されていることを特徴とする。
この内視鏡装置では、例えば、第1の光路に波長変換手段を設けた場合、第1の光路を通過するレーザー光は、波長変換手段によって適宜波長の光に変換され、この変換された光はその波長のまま、内視鏡挿入部先端から照射される。このように内視鏡挿入部先端から照射する光を、波長変換手段によって、特殊観察光として最適な波長の光や、治療光として好適な波長の光に変換することができる。
また、第2の光路に波長変換手段を設けた場合、レーザー光源から発せられる光を、蛍光体を励起するのに好適な波長の光に変換することができる。
この内視鏡装置では、特殊観察光あるいは治療光として、レーザー光源から発せられた光を直接利用するか、あるいは波長変換手段によって適宜波長に変換した光を利用するか、任意に選択することができる。
この内視鏡装置では、レーザー光源から発せられる光を第1,第2の光路に導くことができるのは勿論、第1,第2の光路中に介装したシャッタ手段を開くことにより、第1,第2の光路を通過する光を、同時に内視鏡先端から照射することができる。
一般的に、レーザー光源から発せられる光は指向性が高いため、治療用としては最適であるが、特殊観察用としては、ある限られた範囲しか照射することができず、適さない。この内視鏡装置では、拡散部材を挿抜可能に配置されているので、例えば、当該内視鏡装置を治療用として用いる場合には、拡散部材を第2の光路から抜き出し、レーザー光源から発せられる光を、直接患部に当てる。また、特殊観察用として用いる場合には、拡散部材を第2の光路中に挿入し、レーザー光源から発せられる光を、拡散した状態で前方に照射する。このように、レーザー光源から発せられる光を、治療用に適するように、あるいは特殊観察用に適するように、それぞれ指向性を任意に変えることができる。
本発明に係る第1の実施形態について、図1〜図3を参照しながら説明する。
本実施形態に係る内視鏡装置1は、図1に示すように、被検体を観察する内視鏡2と、被検体に光を照射する光源ユニット3とを備える。また、内視鏡2には、内視鏡2によって取り込んだ画像を電気的に処理してディスプレイに表示する画像処理ユニット(図示略)が接続される。
ここで、互いに接続される光源ユニット側の光ファイバ9と内視鏡側の光ファイバ13は第1の光路16を構成する。また、互いに接続される光源ユニット側の光ファイバ10と内視鏡側の光ファイバ14は第2の光路17を構成する。
内視鏡装置の使用方法は、2つに大別される。一つは通常観察用であり、他は、特殊観察用あるいは光治療用である。
通常観察の場合、まず、図示せぬスイッチをオン操作し、レーザー光源12を発光させる。そして、フットスイッチ19を操作し光路切り換え手段15によって、レーザー光源12から発せられる光を光ファイバ13に導く。光ファイバ13に導かれたレーザー光は、内視鏡内の光ファイバ9に導かれ、そこから内視鏡挿入部先端の蛍光体11に照射される。レーザー光の照射によって蛍光体11は励起され、この蛍光体11からは所定色例えば白色の光が発せられる。これにより、通常観察が行える。
本発明に係る第2の実施の形態について図4及び図5を参照しながら説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施の形態の内視鏡装置30が第1の実施の形態と異なるところは、光路切り換え手段15として異なる構成のものを採用した点である。
また、シャッタ手段32として例えば液晶を利用したものを用いることにより、光路切り換え手段15から、可動部分を有する機械的な機構を排除することができ、もって、機械的な故障が発生するのを未然に防止することができ、光路切り換え手段として半永久的なものとすることができる。また、光ファイバー13,14に挿入されるそれぞれのシャッタ手段32をともにオンとすることにより、通常観察光と特殊観察光または治療光を同時に被検体に照射することができる。
本発明に係る第3の実施の形態について図6を参照しながら説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
第3の実施の形態の内視鏡装置40が第1の実施の形態と異なるところは、前記第1の実施の形態では、波長変換手段18を特殊観察または治療側である第2の光路17に配置したのに対し、第3の実施の形態では、波長変換手段18を通常観察側である第1の光路16に配置し、しかも、波長変換手段18を第1の光路中に挿抜可能に配置した点である。なお、波長変換手段18の挿抜操作は、例えば、光路切り換え手段を行う前記フットスイッチ19に機能を追加し、コントロールユニット20を介して行うようにしても良い。
一方、光路切り換え手段15によってレーザー光源12からの光が第1の光路16に導かれたとき、レーザー光源12から発せられる光は、波長変換手段18を通過することによって、蛍光体11を励起するのに最適な波長を有する光に変換され、この変換された状態で蛍光体11に照射される。
したがって、例えば、蛍光体11から白色光と赤外光とを発するように、蛍光体11あるいはレーザー光源12を選択すれば、第1の光路から紫外光(レーザー光光源12から発せられる光)と合わせ、特殊観察として、紫外域と赤外域の2種類の観察が可能となる。
本発明に係る第4の実施の形態について図7を参照しながら説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
第4の実施の形態の内視鏡装置50が第1の実施の形態の内視鏡装置1と異なるところは、第2の光路17の内視鏡挿入部5の先端に、第2の光路中を通過する光を拡散させる拡散部材51が第2の光路中に挿抜可能に配置されている点である。
この内視鏡装置40では、拡散部材41を第2の光路17に挿抜可能に配置しているので、例えば、当該内視鏡装置を治療用に用いる場合には、拡散部材41を第2の光路17から抜き出し、レーザー光源から発せられる光を、そのまま直接患部に当てる。また、特殊観察用として用いる場合には、拡散部材41を第2の光路17に挿入し、レーザー光源12から発せられる光を、拡散した状態で前方へ照射させる。
このように、レーザー光源12から発せられる光を、治療用に適するように、あるいは特殊観察用に適するように、それぞれ指向性を任意に変えることが可能となる。
例えば、上述した各実施の形態では、光路切り換え手段15を切り換え操作したり、波長変換手段18を挿抜操作するに、フットスイッチ19を用いているが、これに限られることなく、図1中2点鎖線で示すように、内視鏡の操作部に設けたスイッチSを利用しても、あるいは光源ユニットのフロントパネル(図示略)に設けたスイッチを利用しても良い。
Claims (5)
- 特定波長光を発するレーザー光源と、
前記レーザー光源から発せられる光を、内視鏡挿入部の先端まで導く第1及び第2の光路と、
前記レーザー光源から発せられる光を、前記第1の光路或いは第2の光路のいずれかの光路に導くように選択的に光路を切り換える光路切り換え手段と、
前記第1の光路の内視鏡挿入部先端に、該第1の光路中を通過する光により励起されて蛍光を発する蛍光体が配置されていることを特徴とする内視鏡装置。 - 前記第1の光路または前記第2の光路のうちいずれか一方の光路中に、該一方の光路中を通過する光の波長を変える波長変換手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡装置。
- 前記波長変換手段が、前記一方の光路中に挿抜可能に配置されていることを特徴とする請求項2記載の内視鏡装置。
- 前記光路切り換え手段が、レーザー光源から発せられる光を第1,第2の光路にそれぞれ分割する光分割手段と、第1,第2の光路中に介装されてそれら第1,第2の光路中の光をそれぞれ遮断するシャッタ手段により構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の内視鏡装置。
- 前記第2の光路の内視鏡挿入部先端に、該第2の光路中を通過する光を拡散させる拡散部材が挿抜可能に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の内視鏡装置。
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