JP2006296356A - 飲食品の香味増強剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】
少量の添加で飲食品の味や香りに影響を及ぼすことなく飲食品自体の香味を増強する飲食品の香味増強剤を提供する。
【解決手段】
スピラントール又はスピラントールを含有する植物抽出物若しくは植物精油からなる飲食品の香味増強剤を飲食品に添加することにより、飲食品の好ましい香味を増強することができる。本発明の香味増強剤はごく少量の添加で効果を奏するので、香味増強剤の味や刺激が飲食品に影響することがなく、飲食品全般に広く使用することができる。
【選択図】
なし

Description

本発明は、スピラントール又はスピラントールを含有する植物抽出物若しくは植物精油を有効成分とする飲食品の香味増強剤に関する。
スピラントールはキク科オランダセンニチ(Spilanthes acmella)、キバナオランダセンニチ(Spilanthes acmella var. oleracea)の花頭及び全草に含まれる辛味成分であり、刺激剤としてリュウマチ、痛風などに使用されている(非特許文献1)。また、スピラントール及びこれを含有するオランダセンニチ、キバナオランダセンニチの精油又は抽出物には特定の感覚を刺激する効果も知られている。例えば、l−メントールを含有する歯磨組成物又は香料にスピラントール又はこれを含有する精油を組み合わせることにより、l−メントールの清涼感を増強することが開示されている(特許文献1〜3)。また、スピラントールを含むエキストラクトを塩味或いは酸味を有する飲食品に添加すると、塩味又は酸味が増強され、かつまろやかとなり、独特のコクのある風味が生成することが知られている(特許文献4)。しかしながら、このような従来から知られたスピラントールの効果は塩味や清涼感といった味覚或いは触覚を通して知覚されるものに限られていた。また、かかる効果を発現させるには一般にスピラントールを口腔用組成物等に1ppm以上添加する必要があり(特許文献1)、スピラントール自体の刺激が飲食品や口腔用組成物の香味に影響を与える可能性がある場合は使用が制限されるという問題もあった。
刈米達也 他(監修)「廣川薬用植物大事典 修正版」廣川書店(1967) 特公昭48−43870号公報 特公昭50−7138号公報 特公昭57−36891号公報 特公昭48−35465号公報
本発明は、スピラントール又はスピラントールを含有する植物抽出物若しくは植物精油の従来にない飲食品への新たな利用法を提示することを目的とする。
本発明者らはスピラントール又はスピラントールを含有する植物抽出物若しくは植物精油について検討を行った結果、スピラントールを飲食品に少量添加すると、主に嗅覚により知覚される飲食品の香味を増強し、さらにこの効果はスピラントール自体の辛味が感じられなくなるような低濃度或いはそれ以下の濃度でも発現することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明はスピラントール又はスピラントールを含有する植物抽出物若しくは植物精油からなることを特徴とする飲食品の香味増強剤であり、さらにスピラントールを含有する植物がオランダセンニチ又はキバナオランダセンニチであること、飲食品が調理食品又は調味料であることを特徴とする。
また、本発明はスピラントール又はスピラントールを含有する植物抽出物若しくは植物精油からなることを特徴とする飲食品の香味増強剤を、飲食品中のスピラントール含量が10〜1000ppbとなるように添加することを特徴とする飲食品の香味増強方法であり、さらに飲食品が調理食品又は調味料であることを特徴とする。
また、本発明は飲食品中のスピラントール含量が10〜1000ppbとなるように、前記香味増強剤が添加された、香味が増強された飲食品であり、さらに飲食品が調理食品又は調味料であることを特徴とする。
本発明の飲食品の香味増強剤はごく少量の添加で飲食品の香味を顕著に増強することができる。
本発明で用いるスピラントールはオランダセンニチ又はキバナオランダセンニチから採取、精製することにより得られる他、化学的に合成することも可能である。本発明ではいずれの方法により得られたスピラントールであっても使用でき、また、純度が高いものである必要はない。抽出物又は精油に含まれるスピラントール以外の成分の味やにおいが飲食品の香味に影響を与えない場合は、スピラントールを含有する植物の抽出物や精油等を精製することなく使用してもよい。安全性の観点からは食経験のある植物から得られる抽出物又は精油を使用することが好ましく、また、供給、価格等の実用性の観点から、スピラントール含量の多いオランダセンニチ又はキバナオランダセンニチの抽出物又は精油を使用するのが特に好ましい。
スピラントールは、例えば、スピラントール含量の高いオランダセンニチ又はキバナオランダセンニチの全草又は花頭から抽出又は蒸留により採取することができる。抽出による採取法を例示すると、オランダセンニチ又はキバナオランダセンニチの花頭を乾燥・粉砕した後、有機溶媒で抽出してスピラントールを含有する抽出液を得る。抽出に使用する有機溶媒は特に制限はなく、メタノール、エタノール、プロパノール、プロピレングリコール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、ジエチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素類を適宜単独で、又は混合して使用することができる。アルコール類のような極性有機溶媒が好ましく、安全性の観点から特にエタノールが好ましい。得られた抽出液から溶媒を留去し、スピラントール含有抽出物が得られる。
得られたスピラントール含有抽出物はそのまま飲食品の香味増強剤として使用できるが、抽出物に含まれているスピラントール以外の成分が飲食品の香味に与える影響が問題となるような場合には、さらに蒸留等の精製方法によりスピラントール含量を高めて使用することが好ましい。精製方法としては分子蒸留、薄膜蒸留、各種クロマトグラフィー等を挙げることができ、これらの精製方法を単独で又は適宜組み合わせて用いることにより、よりスピラントール含量の高い飲食品の香味増強剤を得ることができる。
本発明の飲食品の香味増強剤は、単独で飲食品に添加することもできるが、他の香料成分と任意に組み合わせて、飲食用の香味料組成物として使用することもできる。組み合わせる香料成分は特に制限はなく、例えばアセト酢酸エチル、アセトフェノン、アニスアルデヒド、α−アミルシンナムサルデヒド、アントラニル酸メチル、イオノン、イソオイゲノール、イソ吉草酸イソアミル、イソ吉草酸エチル、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸3−ブテニル、イソチオシアン酸4−ペンテニル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸3−メチルチオプロピル、イソチオシアネート類、インドール及びその誘導体、γ−ウンデカラクトン、エステル類、エチルバニリン、エーテル類、オイゲノール、オクタノール、オクタナール、オクタン酸エチル、ギ酸イソアミル、ギ酸ゲラニル、ギ酸シトロネリル、ケイ皮酸、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸メチル、ケトン類、ゲラニオール、酢酸イソアミル、酢酸エチル、酢酸ゲラニル、酢酸シクロヘキシル、酢酸シトロネリル、酢酸シンナミル、酢酸テルピニル、酢酸フェネチル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、酢酸l−メンチル、酢酸リナリル、サリチル酸メチル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、1,8−シネオール、脂肪酸類、脂肪族高級アルコール類、脂肪族高級アルデヒド類、脂肪族高級炭化水素類、シンナミルアルコール、シンナムアルデヒド、チオエーテル類、チオール類、デカナール、デカノール、デカン酸エチル、テルピネオール、リモネン、ピネン、ミルセン、タピノーレン、テルペン系炭化水素類、γ−ノナラクトン、バニリン、パラメチルアセトフェノン、ヒドロキシシトロネラール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、ピペロナール、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸エチル、フェノールエーテル類、フェノール類、フルフラール及びその誘導体、プロピオン酸、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ベンジル、ヘキサン酸、ヘキサン酸アリル、ヘキサン酸エチル、ヘプタン酸エチル、l−ペリラアルデヒド、ベンジルアルコール、ベンズアルデヒド、芳香族アルコール類、芳香族アルデヒド類、d−ボルネオール、マルトール、N−メチルアントラニル酸メチル、メチルβ−ナフチルケトン、dl−メントール、l−メントール、酪酸、酪酸イソアミル、酪酸エチル、酪酸シクロヘキシル、酪酸ブチル、ラクトン類、リナロオール等の合成或いは天然由来の香料の他、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツなどシトラス系精油類、アップル、バナナ、グレープ、メロン、ピーチ、パイナップル、ストロベリーなどフルーツ系の精油或いは回収フレーバー、ミルク、クリーム、バター、チーズ、ヨーグルトなど乳系の抽出香料、緑茶、紅茶、コーヒー、ココアなど嗜好品系の回収フレーバー、ペパーミント、スペアミントなどミント系の精油、アサノミ、アサフェチダ、アジョワン、アニス、アンゼリカ、ウイキョウ、ウコン、オレガノ、オールスパイス、オレンジノピール、カショウ、カッシア、カモミール、カラシナ、カルダモン、カレーリーフ、カンゾウ、キャラウェー、クチナシ、クミン、クレソン、クローブ、ケシノミ、ケーパー、コショウ、ゴマ、コリアンダー、サッサフラス、サフラン、サボリー、サルビア、サンショウ、シソ、シナモン、シャロット、ジュニパーベリー、ショウガ、スターアニス、スペアミント、セイヨウワサビ、セロリー、ソーレル、タイム、タマネギ、タマリンド、タラゴン、チャイブ、ディル、トウガラシ、ナツメグ、ニガヨモギ、ニジェラ、ニンジン、ニンニク、バジル、パセリ、ハッカ、バニラ、パプリカ、ヒソップ、フェネグリーク、ペパーミント、ホースミント、ホースラディッシュ、マジョラム、ミョウガ、ラベンダー、リンデン、レモングラス、レモンバーム、ローズ、ローズマリー、ローレル、ワサビなどから得られる香辛料抽出物、アイスランドモス、アカヤジオウ、アケビ、アサ、アサフェチダ、アジアンタム、アジョワン、アズキ、アスパラサスリネアリス、アップルミント、アーティチョーク、アニス、アボカド、アマチャ、アマチャズル、アミガサユリ、アミリス、アーモンド、アリタソウ、アルカンナ、アルテミシア、アルニカ、アルファルファ、アロエ、アンゴスツラ、アンゴラウィード、アンズ、アンズタケ、アンゼリカ、アンバー、アンバーグリス、アンブレット、イカ、イカリソウ、イグサ、イースト、イタドリ、イチゴ、イチジク、イチョウ、イノコヅチ、イランイラン、イワオウギ、インペラトリア、インモルテル、ウィンターグリーン、ウォータークレス、ウコギ、ウコン、ウスバサイシン、ウッドラフ、ウニ、ウメ、ウーロンチャ、エゴマ、エノキダケ、エビ、エビスグサ、エリゲロン、エルダー、エレウテロコック、エレカンペン、エレミ、エンゴサク、エンジュ、エンダイブ、欧州アザミ、オウレン、オオバコ、オカゼリ、オキアミ、オーク、オークモス、オケラ、オスマンサス、オポポナックス、オミナエシ、オモダカ、オリガナム、オリス、オリバナム、オリーブ、オールスパイス、オレンジ、オレンジフラワー、カイ、カイニンソウ、カカオ、カキ、カサイ、カシューナッツ、カスカラ、カスカリラ、カストリウム、カタクリ、カツオブシ、カッシー、カッシャフィスチュラ、カテキュ、カニ、カーネーション、カノコソウ、カモミル、カヤプテ、カラシ、カラスウリ、カラスビシャク、ガラナ、カラムス、ガランガ、カーラント、カリッサ、カリン、カルダモン、ガルバナム、カレー、カワミドリ、カンゾウ、ガンビア、カンラン、キウィーフルーツ、キカイガラタケ、キキョウ、キク、キクラゲ、キササゲ、ギシギシ、キダチアロエ、キナ、キハダ、キバナオウギ、ギボウシ、ギムネマシルベスタ、キャットニップ、キャラウェイ、キャロップ、キュウリ、キラヤ、キンミズヒキ、グァバ、グァヤク、クコ、クサスギカズラ、クサボケ、クズ、クスノキ、クスノハガシワ、グーズベリー、クチナシ、クベバ、クマコケモモ、グミ、クミン、グラウンドアイビー、クララ、クラリセージ、クランベリー、クリ、クルミ、クリーム、グレインオブパラダイス、クレタディタニー、グレープフルーツ、クローバー、クローブ、クロモジ、クワ、クワッシャ、ケイパー、ゲットウ、ケード、ケブラコ、ゲルマンダー、ケンチュール、ケンポナシ、ゲンノショウコ、コウジ、コウダケ、コウチャ、コウホネ、コカ、コガネバナ、コクトウ、コクルイ、ココナッツ、ゴシュユ、コショウ、コスタス、コストマリー、コパイパ、コーヒー、コブシ、ゴボウ、ゴマ、コーラ、コリアンダー、コルツフート、ゴールデンロッド、コロンボ、コンサイ、コンズランゴ、コンフリー、サイプレス、魚、サクラ、サクランボ、ザクロ、サケカス、ササ、ササクサ、サーチ、サッサフラス、サフラン、サポジラ、サボテン、サラシナショウマ、サルサパリラ、サルシファイ、サルノコシカケ、サンザシ、サンシュユ、サンショウ、サンタハーブ、サンダラック、サンダルウッド、サンダルレッド、シイタケ、ジェネ、シソ、シダー、シトラス、シトロネラ、シヌス、シベット、シマルーバ、シメジ、シャクヤク、ジャスミン、ジャノヒゲ、ジャボランジ、シャロット、シュクシャ、ジュニパーベリー、ショウガ、ショウユ、ショウユカス、ジョウリュウシュ、ショウロ、シロタモギタケ、ジンセン、シンナモン、酢、スイカ、スイセン、スギ、スターアニス、スターフルーツ、スチラックス、スッポン、スッポンタケ、ズドラベッツ、スネークルート、スパイクナード、スプルース、スペアミント、スベリヒユ、スローベリー、セイボリー、セキショウ、セージ、ゼドアリー、セネガ、ゼラニウム、セロリー、センキュウ、センタウリア、センゲン、セントジョーンズウォルト、センナ、ソース、ダイオウ、ダイズ、タイム、タケノコ、タコ、タデ、ダバナ、タマゴ、タマゴタケ、タマネギ、タマリンド、ダミアナ、タモギタケ、タラゴン、タラノキ、タンジー、タンジェリン、タンポポ、チェリモラ、チェリーローレル、チェリーワイルド、チガヤ、チコリ、チーズ、チチタケ、チャイブ、チャービル、チャンパカ、チュベローズ、チョウセンゴミシ、チラータ、ツクシ、ツケモノ、ツタ、ツバキ、ツユクサ、ツリガネニンジン、ツルドクダミ、ディアタング、ティスル、ディタニー、ディル、デーツ、テンダイウヤク、テンマ、トウガラシ、トウキ、ドウショクブツタンパクシツ、ドウショクブツユ、トウミツ、トウモロコシ、ドクダミ、トチュウ、ドッググラス、トマト、ドラゴンブラッド、ドリアン、トリュフ、トルーバルサム、トンカ、ナギナタコウジュ、ナシ、ナスターシャム、ナッツ、ナットウ、ナツメ、ナツメグ、ナデシコ、ナメコ、ナラタケ、ニアウリ、ニュウサンキンバイヨウエキ、ニンジン、ニンニク、ネズミモチ、ネットル、ネムノキ、ノットグラス、バイオレット、パイナップル、ハイビスカス、麦芽、ハコベ、バジル、ハス、ハスカップ、パースカップ、パセリ、バター、バターオイル、バターミルク、バーチ、ハチミツ、パチュリー、ハッカ、バックビーン、ハッコウシュ、ハッコウニュウ、ハッコウミエキ、パッションフルーツ、ハツタケ、バッファローベリー、ハトムギ、ハナスゲ、バナナ、バニラ、ハネーサックル、パパイヤ、バーベリー、ハマゴウ、ハマスゲ、ハマナス、ハマボウフウ、ハマメリス、バラ、パルマローザ、バンレイシ、ヒキオコシ、ヒシ、ピスタチオ、ヒソップ、ヒッコリー、ピーナッツ、ヒノキ、ヒバ、ピプシシワ、ヒメハギ、ヒヤシンス、ヒラタケ、ビワ、ビンロウ、フェイジョア、フェネグリーク、フェンネル、フジバカマ、フジモドキ、フスマ、フーゼルユ、プチグレイン、ブチュ、ブドウ、ブドウサケカス、フトモモ、ブナ、ブナハリタケ、ブラックキャラウェイ、ブラックベリー、プラム、ブリオニア、プリックリーアッシュ、プリムローズ、プルネラ、ブルーベリー、ブレッドフルーツ、ヘイ、ベイ、ヘーゼルナッツ、ベチバー、ベーテル、ベニバナ、ペニーロイヤル、ペパーミント、ヘビ、ペピーノ、ペプトン、ベルガモット、ベルガモットミント、ペルーバルサム、ベルベナ、ベロニカ、ベンゾイン、ボアドローズ、ホアハウンド、ホウ、ホウキタケ、ホウショウ、ボウフウ、ホエイ、ホオノキ、ホースミント、ホースラディッシュ、ボタン、ホップ、ポピー、ポプラ、ポポー、ホホバ、ホヤ、ボルドー、ボロニア、マイタケ、マグウォルト、マシュマロー、マジョラム、マスティック、マソイ、マタタビ、マチコ、マツ、マツオウジ、マッシュルーム、マツタケ、マツブサ、マツホド、マテチャ、マメ、マリーゴールド、マルバダイオウ、マルメロ、マレイン、マロー、マンゴー、マンゴスチン、ミカン、ミシマサイコ、ミソ、ミツマタ、ミツロウ、ミート、ミモザ、ミョウガ、ミルク、ミルテ、ミルフォイル、ミルラ、ミロバラン、ムギチャ、ムスク、ムラサキ、メスキート、メドウスィート、メハジキ、メープル、メリッサ、メリロット、メロン、モウセンゴケ、モニリアバイヨウエキ、モミノキ、モモ、モロヘイヤ、ヤクチ、ヤマモモ、ユーカリ、ユキノシタ、ユズ、ユッカ、ユリ、ヨウサイ、ヨロイグサ、ライオンズフート、ライチ、ライフエバーラスティングフラワー、ライム、ライラック、ラカンカ、ラカンショウ、ラズベリー、ラタニア、ラディッシュ、ラブダナム、ラベンダー、ラングウォルト、ラングモス、ランブータン、リキュール、リーク、リツェア、リナロエ、リュウガン、リョウフンソウ、リョクチャ、リンゴ、リンデン、リンドウ、ルー、ルリジサ、レセダ、レモン、レモングラス、レンギョウ、レンゲ、レンブ、ローズマリー、ロベージ、ローレル、ロンゴザ、ワサビ、ワタフジウツギ、ワームウッド、ワームシード、ワラビ、ワレモコウなどから得られる天然香料などが例示され、適宜選択して使用される。
本発明の香味増強剤は飲料、菓子、乳製品、食肉加工品、水産物加工品、調理食品、調味料等の各種飲食品に制限なく使用することができる。
飲料の例としては、果汁、果汁入り飲料、ネクター等の果実飲料、コーヒー飲料、緑茶、ウーロン茶、紅茶などの茶系飲料、乳飲料、発酵乳、乳酸菌飲料等の乳性飲料、サイダー、ラムネ、レモンライム、フルーツソーダ、コーラ飲料、ジンジャーエール、ルートビアー、サルサパリラ、ガラナ飲料、クリームソーダ等の炭酸飲料、スポーツドリンク、栄養ドリンク、低アルコール飲料等を挙げることができる。
菓子の例としては、キャンディー類、ポテトチップス、ポップコーン等のスナック菓子、クッキー、ビスケット、クラッカー、パイ等の焼菓子、チョコレート、冷菓等を挙げることができる。
乳製品の例としては、乳飲料、発酵乳、乳酸菌飲料等の乳性飲料、ヨーグルト、バター、チーズ等を挙げることができる。
食肉加工品の例としては、ハム類、ベーコン類、ソーセージ類等を挙げることができる。
水産加工品の例としては、かまぼこ、ちくわ、魚肉ハム・ソーセージ等の練り製品、薫製、干物、加工海苔等を挙げることができる。
調理食品の例としては、コンソメスープ、ポタージュスープ、ラーメンスープ等のスープ類、みそ汁、吸い物、豚汁等の汁物、レトルト食品用のデミグラスソース、ホワイトソース、トマトソース、ミートソース等のソース類、カレー類、シチュー類、ハヤシ類、おでん等を挙げることができる。
調味料の例としては、ウースターソース、ケチャップ、マヨネーズ、ドレッシング、だし類、めんつゆ等のつゆ類等を挙げることができる。
特に調理食品や調味料は、製造過程における加熱や発酵により、原材料に含まれる糖類やタンパク質などが反応して多数の香味成分を生成し、スパイス類等の他の原材料の香味成分と相俟って、複雑な香味を形成する場合が多いため、本発明の香味増強剤の添加効果がより顕著にみられる。
本発明の香味増強剤を飲食品に添加する場合の添加量はスピラントール自体の辛味と飲食品自体の香味の強さのバランスにより適宜定めることができる。一般的には飲食品中におけるスピラントール含量として1〜50000ppbとなるように添加するが、香味増強効果の発現とスピラントールの辛味が飲食品の香味に与える影響を考慮すると、10〜1000ppbの添加量が好ましく、さらに100〜500ppbの添加量がより好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例の記載に限定されるものではない。
[製造例1](粗スピラントール)
オランダセンニチの花頭乾燥品10kg(約5mmに粉砕したもの)に99容量%エタノール100kgを加え75℃〜還流温度で5時間抽出した。抽出液を40℃まで冷却後、遠心分離装置により固液分離し、その抽出液を減圧下20kgまで濃縮した。濃縮液に活性炭0.2kg加え1時間攪拌後、珪藻土を加え加圧ろ過し活性炭を除去し、さらに減圧下で濃縮し0.43kgのオランダセンニチ濃縮物を得た。この濃縮物に蒸留水2kgを加え、酢酸エチル2kgで3回抽出した。
抽出した酢酸エチル層をまとめ珪藻土を加え加圧ろ過後、減圧で濃縮することにより0.31kgのオランダセンニチ粗抽出物を得た。収率3.1%。スピラントール含量12.4%。
上記オランダセンニチ粗抽出物100gを脂肪酸トリグリセライド100gと混合し、減圧薄膜蒸留装置を使用し、真空度:3〜5Pa、蒸発面温度:110〜150℃で蒸留し、留出液33.3gを得た。収率33%。スピラントール含量:38.0質量%。この留出液0.1gを50質量%のエタノール水溶液760gで希釈し、5℃まで冷却後、珪藻土を加えろ過を行いスピラントール濃度50ppm(w/w)の粗スピラントール溶液を調整した。
[製造例2](精製スピラントール)
オランダセンニチの花頭乾燥品300gを95容量%エタノール3200gで1時間還流抽出した。抽出液を冷却し固液分離した後、珪藻土を加えろ過した。濾液を減圧濃縮によりエタノールを留去後、水300gを加え、ヘキサン300mlで3回抽出した。抽出したヘキサン層を合わせ減圧濃縮によりヘキサンを留去し粗抽出物8.4gを得た。収率2.8%(スピラントール含量9.5%)。
粗抽出物8.4gをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル200g、Φ5cm)により分画(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:2で溶出)し、スピラントール画分(Rf値=0.2〜0.3 n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)を分取し、溶剤を減圧下留去することにより、2.76gの粗スピラントール画分1を得た。続いてその粗スピラントール画分1を減圧下(0.1mmHg)でクーゲルロー蒸留装置を用いて単蒸留精製(180℃)し、0.98gの粗スピラントール画分2を得た。収率0.33%(スピラントール含量41.9%)。さらにその粗スピラントール画分2 0.98gをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル200g、Φ5cm)により分画(n−ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜90:10で溶出)し、スピラントール画分(Rf値=0.2:n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)を分取し、溶剤を減圧下留去することにより、精製スピラントール0.4gを得た。収率0.13%。スピラントール含量98質量%。スピラントールの構造はプロトンおよびカーボン13NMRを測定し既知の文献データと比較することにより確認した。
この精製スピラントール0.104gを50質量%のエタノール溶液2000gで希釈し、スピラントール濃度50ppm(w/w)の精製スピラントール溶液を調整した。
製造例1、2により得られた粗スピラントール溶液及び精製スピラントール溶液からなる香味増強剤を用いて、飲食品に対する風味増強効果を調べた。なお、以下の試験例において官能評価の採点基準は表1のものを用いた。
Figure 2006296356
[試験例1]フレーバー添加酸入りシロップ
処方1のフレーバー添加酸入りシロップに、粗スピラントール溶液、精製スピラントール溶液をそれぞれシロップ中におけるスピラントール含量として100ppb、100000ppbとなるように添加し、均一に溶解させた。これらの溶液について、無添加品をコントロール(比較例)として習熟した10名のパネルにより官能評価を行い、その結果を表2に示した。なお表2中の評価の点数は、表1の採点基準で採点(1〜7点)した各パネルの平均点である。
(処方1)
品名 配合量(g)
グラニュー糖 100.0
クエン酸 1.0
コーラ香料(小川香料社製) 1.0
水 残余
合計 1000.0

pH:3.0
殺菌条件:70℃×10分間
Figure 2006296356
表2から明らかなように、フレーバー添加酸入りシロップにスピラントールを100ppb添加することにより、スピラントールの辛味が感じられることなくシトラス及びスパイス様の香味(シトラス感及びスパイス感)が増強された。一方、100000ppb添加ではスパイス感は増強されたが、スピラントール特有の辛味が強く感じられ、シトラス感の増強効果は感じられなかった。
[試験例2]機能性飲料
処方2の機能性飲料に、粗スピラントール溶液、精製スピラントール溶液を飲料中におけるスピラントール含量が500ppbとなるように添加し、均一に溶解させた。これらの溶液について、無添加品をコントロール(比較例)として習熟した10名のパネルにより官能評価を行い、その結果を表3に示した。なお表3中の評価の点数は、表1の基準で採点(1〜7点)した平均点である。
(処方2)
品名 配合量(g)
スクラロース 0.080
クエン酸 2.000
クエン酸ナトリウム 0.800
アルギニン 0.300
昆布エキス 0.180
塩化ナトリウム 0.150
乳酸カルシウム 0.100
ビタミンC 0.050
ナイアシン 0.010
パンテトン酸カルシウム 0.005
ビタミンB6 0.002
グレープフルーツ香料(小川香料社製) 0.500
水 残余
合計 1000.000

Brix:0.33
pH:3.4
殺菌条件:70℃×10分間
Figure 2006296356
表3から明らかなように、機能性飲料にスピラントールを添加することにより、スピラントールの辛味が感じられることなく、飲料のシトラス感、スパイス感が増強された。
[試験例3]炭酸飲料
処方3の炭酸飲料に、粗スピラントール溶液、精製スピラントール溶液を飲料中におけるスピラントール含量が50ppbとなるように添加し、均一に溶解させた。これらの溶液について、無添加品をコントロール(比較例)として習熟した10名のパネルにより官能評価を行い、その結果を表4に示した。なお表4中の評価の点数は、表1の基準で採点(1〜7点)した平均点である。
(処方3)
品名 配合量(g)
リン酸 1.00
アスパルテーム 0.45
クエン酸 0.60
カフェイン 0.10
カラメル 2.70
コーラ香料(小川香料社製) 1.00
炭酸水 850.00
水 残余
合計 1000.00

Brix:0.5
pH:2.8
殺菌条件:未殺菌
Figure 2006296356
表4から明らかなように、炭酸飲料にスピラントールを添加することにより、スピラントールの辛味が感じられることなく、炭酸飲料のシトラス感、スパイス感が増強された。
[試験例4]ポテトチップス
製造例1の粗スピラントール溶液10g、化工澱粉20g、デキストリン70gを150gの水に加え乳化し、これを噴霧乾燥してスピラントール粉末を得た。この粉末1.5gをデキストリン100gに均一に混合し、粗スピラントール混合粉末を得た。製造例2の精製スピラントール溶液についても同様の方法で、精製スピラントール混合粉末とした。処方4のポテトチップスに、ポテトチップスにおけるスピラントール含量が500ppb、100000ppbとなるようにこの粉末を表面に均一に分散させた。これらのポテトチップスについて、無添加品をコントロール(比較例)として習熟した10名のパネルにより官能評価を行い、その結果を表5に示した。なお表5中の評価の点数は、表1の基準で採点(1〜7点)した平均点である。
(処方4)
1、ジャガイモをスライスする
2、30分間水にさらす
3、十分に水をふき取った後、40℃で20分間通風乾燥させる
4、140℃で3分間油で揚げる
Figure 2006296356
表5から明らかなように、ポテトチップスにスピラントールを500ppb添加することにより、スピラントールの辛味が感じられることなく、ポテトチップスの好ましいポテトの香味(ポテト感)が増強され、後味に残る不快な油っぽさは低減した。一方、100000ppb添加の場合はスピラントールの辛味が強く感じられ、ポテト感の増強効果は見られなかった。
[試験例5]ポテトチップス(コンソメ風味)
製造例1の粗スピラントール10g、化工澱粉20g、デキストリン70gを150gの水に加え乳化し、これを噴霧乾燥してスピラントール粉末を得た。この粉末1.5gをデキストリン100gに均一に混合し、混合粉末を得た。製造例2の精製スピラントール溶液についても同様の方法で、精製スピラントール混合粉末とした。市販のポテトチップス(コンソメ風味)に、ポテトチップスにおけるスピラントール含量が500ppbとなるようにこの粉末を表面に均一に分散させた。これらのポテトチップスについて、無添加品をコントロール(比較例)として習熟した10名のパネルにより官能評価を行い、その結果を表6に示した。なお表6中の評価の点数は、表1の基準で採点(1〜7点)した平均点である。
Figure 2006296356
表6から明らかなように、ポテトチップスにスピラントールを添加することにより、スピラントールの辛味が感じられることなくコンソメのスパイス感が増強され、後味に残る油っぽさは低減した。
[試験例6]うどんつゆ
処方5のうどんつゆに、粗スピラントール溶液、精製スピラントール溶液をつゆ中におけるスピラントール含量が100ppb、100000ppbとなるように添加し、均一に溶解させた。これらの溶液について、無添加品をコントロール(比較例)として習熟した10名のパネルにより官能評価を行い、その結果を表7に示した。なお表7中の評価の点数は、表1の基準で採点(1〜7点)した平均点である。
(処方5)
品名 配合量(g)
水 915.0
食塩 2.0
砂糖 2.0
みりん 20.0
うすくち醤油 60.0
カツオブシ香料(小川香料社製) 1.0
MSG 1.0
合計 1000.0
Figure 2006296356
表7から明らかなように、うどんつゆにスピラントール100ppbを添加することにより、スピラントールの辛味が感じられることなく、うどんつゆの好ましいカツオブシの香味(カツオブシ感)が増強され、粉っぽさが低減した。一方、100000ppb添加するとスピラントールの辛味が強くなり、カツオブシ感の増強効果は感じられなかった。
[試験例7]青ジソドレッシング
処方6の青ジソドレッシングに、粗スピラントール溶液、精製スピラントール溶液をドレッシング中におけるスピラントール含量が100ppbとなるように添加し、均一に溶解させた。これらの溶液について、無添加品をコントロール(比較例)として習熟した10名のパネルにより官能評価を行い、その結果を表7に示した。なお表7中の評価の点数は、表1の基準で採点(1〜7点)した平均点である。
(処方6)
品名 配合量(g)
食酢 200.0
果糖ぶどう糖液糖 150.0
醤油 120.0
酒 20.0
水 600.0
シソ香料(小川香料社製) 1.0
合計 1000.0
Figure 2006296356
表7から明らかなように、青ジソドレッシングにスピラントールを添加することにより、スピラントールの辛味が感じられることなく、青ジソドレッシングの好ましいシソの香味(シソ感)が増強された。
[試験例8]イタリアンドレッシング
市販品のイタリアンドレッシングに、粗スピラントール溶液、精製スピラントール溶液をドレッシング中におけるスピラントール含量が100ppbとなるように添加し、均一に溶解させた。これらの溶液について、無添加品をコントロール(比較例)として習熟した10名のパネルにより官能評価を行い、その結果を表9に示した。なお表9中の評価の点数は、表1の基準で採点(1〜7点)した平均点である。
Figure 2006296356
表9から明らかなように、イタリアンドレッシングにスピラントールを添加することにより、スピラントールの辛味が感じられることなく、イタリアンドレッシングの好ましい肉用の香味(ミート感)が増強された。
[試験例9]ラーメンスープ
処方7のラーメンスープに、粗スピラントール溶液、精製スピラントール溶液をスープ中におけるスピラントール含量が100ppbとなるように添加し、均一に溶解させた。これらの溶液について、無添加品をコントロール(比較例)として習熟した10名のパネルにより官能評価を行い、その結果を表10に示した。なお表10中の評価の点数は、表1の基準で採点(1〜7点)した平均点である。
(処方7)
品名 配合量(g)
粉末醤油 10.0
食塩 25.0
砂糖 8.0
調味料(アミノ酸等) 5.7
デキストリン 32.2
チキンエキスパウダー 8.0
ポークエキスパウダー 2.0
蛋白加水分解物 3.0
香辛料抽出物 3.1
ホタテエキスパウダー 3.0
合計 100.0

上記粉末20gをお湯500gに溶解する。
Figure 2006296356
表10から明らかなように、ラーメンスープにスピラントールを添加することにより、スピラントールの辛味が感じられることなく、ラーメンスープのスパイス感が増強された。
[試験例10]豚汁
処方8の豚汁に、粗スピラントール溶液、精製スピラントール溶液をスープ中におけるスピラントール含量が100ppbとなるように添加し、均一に溶解させた。これらの溶液について、無添加品をコントロール(比較例)として習熟した10名のパネルにより官能評価を行い、その結果を表11に示した。なお表11中の評価の点数は、表1の基準で採点(1〜7点)した平均点である。
(処方8)
品名 配合量(g)
水 450.0
味噌 105.0
豚肉 150.0
豆腐 120.0
大根 105.0
ごぼう 75.0
人参 60.0
里いも 75.0
長葱 30.0
カツオブシエキス 4.0
コンブエキス 1.0
合計 1175.0
Figure 2006296356
表11から明らかなように、豚汁にスピラントールを添加することにより、スピラントールの辛味が感じられることなく、豚汁のミート感が増強された。
[試験例11]コンソメスープ
処方10のコンソメスープに、粗スピラントール溶液、精製スピラントール溶液をスープ中におけるスピラントール含量が100ppbとなるように添加し、均一に溶解させた。これらの溶液について、無添加品をコントロール(比較例)として習熟した10名のパネルにより官能評価を行い、その結果を表12に示した。なお表12中の評価の点数は、表1の基準で採点(1〜7点)した平均点である。
(処方9)
品名 配合量(g)
マルトース 1.000
コンソメオイル 0.250
食塩 5.000
MSG 0.250
粉糖 1.250
乳糖 0.300
セロリ末 0.125
ペッパー末 0.075
チキンパウダー 3.750
オニオンエキスパウダー 2.500
水 985.500
合計 1000.000
Figure 2006296356
表12から明らかなように、コンソメスープにスピラントールを添加することにより、スピラントールの辛味が感じられることなく、コンソメスープ特有のスパイス感、ミート感が増強された。
本発明の香味増強剤を飲食品に添加することにより、飲食品の好ましい香味を増強することができる。本発明の香味増強剤はごく少量の添加で効果を奏するので、香味増強剤の味や刺激が飲食品に影響することがなく、飲食品全般に広く使用することができる。

Claims (7)

  1. スピラントール又はスピラントールを含有する植物抽出物若しくは植物精油からなることを特徴とする飲食品の香味増強剤。
  2. スピラントールを含有する植物がオランダセンニチ又はキバナオランダセンニチである請求項1記載の飲食品の香味増強剤。
  3. 飲食品が調理食品又は調味料である請求項1又は2記載の香味増強剤。
  4. 請求項1又は2記載の香味増強剤を、飲食品中のスピラントール含量が10〜1000ppbとなるように添加することを特徴とする飲食品の香味増強方法。
  5. 飲食品が調理食品又は調味料である請求項4記載の飲食品の香味増強方法。
  6. 飲食品中のスピラントール含量が10〜1000ppbとなるように、請求項1又は2記載の香味増強剤が添加された、香味が増強された飲食品。
  7. 飲食品が調理食品又は調味料である請求項6記載の飲食品。
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