JP2006296012A - 回転電機のブラシ組み込み構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブラシホルダに出没自在に収容されるブラシにおいて、アーマチュアを組み込む仮保持状態からモータ駆動を開始する場合に、振動や異音の発生を低減してモータ特性のバラツキを防止する。
【解決手段】 アーマチュア6の組み込み前にブラシ7をコイル弾機13の付勢力に抗して仮保持するにあたり、ブラシホルダ9のコンミテータ4の回転方向先側の側片である第一側片12aにピン貫通孔12fを形成し、該ピン貫通孔12fから挿通したセットピン14の挿通先端部を、ブラシ7の基端部に形成した凹溝7eに係止させて仮保持する構成とする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、車両等に搭載される各種アクチュエータを構成する電動モータ等の回転電機のブラシ組み込み構造の技術分野に属するものである。
一般に、この種回転電機のなかには、これが例えば電動モータである場合、アーマチュア(回転子)を構成するコンミテータ外周面に、ブラシホルダに収容され、基端側から先端側に向けてコイル弾機により押圧されるブラシの先端が弾圧することにより、外部電源からの電源がブラシを介してコンミテータに供給されるように構成したものがある。この場合に、ブラシは、コンミテータとの摺動に基づいて摩耗するためブラシホルダ内を径方向に移動自在に設けなければならないが、ブラシは環境温度が高温化することに基づいて膨張するばかりでなく、残留膨張することもあって、ブラシホルダとブラシとのあいだに所定のクリアランスが形成される状態となっている。
このように構成した場合、ブラシは、電動モータの駆動時において、ブラシホルダ内において所定の傾斜姿勢となることになり、該傾斜姿勢が不安定な場合、電動モータの駆動時にブラシが振動してしまい、コンミテータノイズが増大するばかりでなく、異音の発生や、モータ特性にバラツキを生じたりする等の問題がある。
この改善策として、ブラシのコイル弾機により押圧される基端面を、コンミテータ回転方向後側ほど内径側となる傾斜面とし、該傾斜面をコイル弾機により押圧することにより、ブラシを、ブラシホルダの周回り方向に対向する側片のうち、コンミテータ回転方向先側の側片に押し付けるようにし、これによって、ブラシの振動を低減させることが提唱されている。
特開平7−250457号公報 特開2000−14091号公報
ところで、電動モータの組み込み工程において、コンミテータが設けられたアーマチュアを、ブラシホルダにブラシとコイル弾機とが組み込まれたホルダステーに組み込むことになるが、この場合に、ブラシが内径側(コンミテータ側)に突出する状態のままではブラシが邪魔になって組み込みができない。そこで、従来、ブラシを、コイル弾機の付勢力に抗してブラシホルダ側に退避させた状態で仮保持し、この状態においてアーマチュアの組み込みをするようにしている。しかるに、前記仮保持する場合に、ブラシホルダ内におけるブラシの姿勢が、電動モータの駆動時における姿勢と異なる場合では、前記仮保持を解除して電動モータを駆動させる初期状態において、ブラシが安定した駆動姿勢になるまでのあいだに振動が生じ、該振動がノイズや異音を発生してしまい、モータ特性のバラツキの要因となるという問題があり、ここに本発明が解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ブラシホルダに出没自在に収容され、基端側から先端側に向けて弾機により押圧されるブラシの先端を、アーマチュアを構成するコンミテータの外周面に弾圧してなる回転電機において、アーマチュアの組み込み前にブラシを弾機の付勢力に抗して仮保持するにあたり、ブラシホルダのコンミテータ回転方向先側の側片にピン孔を形成し、該ピン孔から挿通したセットピンの挿通先端部を、ブラシの基端部に形成したピン係止部に係止させて仮保持する構成とし、該仮保持状態のブラシ先端部を、弾機の付勢力に基づいてブラシホルダのコンミテータ回転方向先側の側片に押し付けるように構成したものである。
そして、このようにすることにより、仮保持する段階でブラシを駆動状態における姿勢と略同様の姿勢とすることができて、振動や異音の発生を防止できるばかりでなく、モータ特性のバラツキを低減できる。
請求項2の発明は、請求項1において、ブラシは、弾機に押圧される基端に、周回り方向に対向する側面に対して直行する直交面がコンミテータの回転方向先側に位置して形成され、該直交面に続いてコンミテータ回転方向後側ほど内径側となる傾斜面が形成されており、該基端を弾機に押圧されることにより、ブラシホルダのコンミテータ回転方向先側の側片に押し付けられるように構成されているものであり、このようにすることにより、駆動状態におけるブラシを、アーマチュアの回転方向における振動が低減されたものとすることができ、振動や異音の少ない回転電機とすることができる。
請求項3の発明は、請求項1または2の何れか一項において、ブラシに形成されるピン係止部は、アーマチュアの軸方向に対向する一方の側面に凹設される凹溝とし、ブラシの先端は、コンミテータの外周面に沿う円弧面で、かつ、アーマチュア軸方向他方側ほど内径側となる傾斜面に形成されているものであり、このようにすることにより、駆動状態におけるブラシを、アーマチュア軸方向における振動が低減されたものとすることができ、振動や異音のさらなる低下を図ることが可能となる。
請求項1の発明とすることにより、ブラシの仮保持での姿勢と駆動状態での姿勢とを略同様とすることができて、振動や異音の発生を防止してモータ特性のバラツキが低減される。
請求項2の発明とすることにより、ブラシのアーマチュアの回転方向における振動が低減される。
請求項3の発明とすることにより、ブラシのアーマチュア軸方向における振動が低減される。
つぎに、本発明の実施の形態について、図1〜図8の図面に基づいて説明する。
図面において、1はファンモータとして機能するべく一方向に回転する電動モータ(回転電機)であって、該電動モータ1のモータ軸1aは、一端が有底筒状のヨーク2の底部2aに軸受2bを介して貫通状に軸承されており、ヨーク底部2aから外方に突出する貫通先端部に図示しないファンが設けられるように設定されている。そして、モータ軸1aの他端は、ヨーク2の開口端を覆蓋するエンドブラケット3に軸受け3aを介して軸承されている。前記モータ軸1aは、エンドブラケット3側に位置してコンミテータ4が一体的に外嵌されており、該コンミテータ4よりヨーク底部2a側部位に複数枚の鉄心5が外嵌され、これら鉄心5の外周に複数のコイル5aを巻装することにより回転子(アーマチュア)6が構成されている。前記各コイル5aは、コンミテータ4に電気的に接続されており、後述するように、ブラシ7を介してコンミテータ4に外部電源を供給することによりコイル5aへの通電がなされると、ヨーク2の内周面に固着された永久磁石2cにより形成される磁界に対して回転子6が回転するように設定されている。
尚、本実施の形態の電動モータ1は、図1に示すように、モータ軸1aが上下方向を向き、エンドブラケット3が下方に位置する状態で取り付けられるように構成されている。
一方、8は樹脂材を用いて平板リング状に形成されたブラシホルダステーであって、該ブラシホルダステー8の外径縁部8aは、ヨーク2の開口端に外径側に向けて拡開して形成されたフランジ部2dと、エンドブラケット3の外径縁部のフランジ部3bとのあいだに挟持状に支持固定されている。前記ブラシホルダステー8は、中心部に開設された貫通孔8bにモータ軸1aが貫通するように構成されており、また、ヨーク2の筒内側(一端側であって上側)の円板面には、前記貫通孔8bの孔中心を基準として放射状となる位置関係で、周回り方向四箇所に位置してブラシホルダ9がそれぞれ設けられている。そして、これら各ブラシホルダ9にそれぞれブラシ7が収容され、各ブラシ7から引き出されたピグテール7aが、ブラシホルダステー8に組み込まれた四枚の端子プレート10にそれぞれ電気的に接続され、これら各端子プレート10に、外部引き出し用カプラ11が接続されている。そして、前記外部引き出し用カプラ11に外部カプラ(図示せず)が接続され、これによって、ブラシ7への外部電源の供給がなされるように設定されている。
さて、ブラシホルダ9を構成するホルダ金具12は、金属製板材を略コ字形状に折曲することにより、ブラシホルダ9の周回り方向に対向する第一、第二側片12a、12bと、モータ軸1aの軸方向一端側(上側)の第三側片12cとを構成するように設定されている。そして、ホルダ金具第一、第二側片12a、12bの先端縁部にはそれぞれ係止爪12dが突出形成されており、これら係止爪12dを、ブラシホルダステー8の適宜位置に開設された係止孔8cに対し、一方の円板面から他方の円板面側に挿通し、該係止爪12dの挿通先端部を他方の円板面にカシメ付けることにより、ホルダ金具12のブラシホルダステー8への固定がなされている。このようにして、ホルダ金具第三側片12cに対し、モータ軸1aの軸方向に対向するブラシホルダステー8部位を他端側(下側)の第四側片8dとし、前記第一、第二、第三側片12a、12b、12cとともに、ブラシ8の四側面を囲繞するブラシホルダ9が構成されている。
さらに、前記ホルダ金具12の第三側片12cの外径側には、延出部12eが形成されており、該延出部12eは、第一、第二、第三の各側片12a、12b、12cの外径側部位を塞ぐように形成されており、ブラシホルダ9の外径側端面となる第五側片12eに構成されている。
前記ブラシホルダ9は、ブラシホルダステー8の周回り方向四箇所にそれぞれ形成されており、これら各ブラシホルダ9に、内径側に位置して前記ブラシ7が収容され、これら各ブラシ7の内径側の先端部がコンミテータ4の外周面に対向するように配されている。そして、各ブラシホルダ9の外径側、即ちブラシ7の基端側には、第五側片12eとのあいだにコイル弾機13が収容されており、これによって、ブラシ7はコイル弾機13の付勢力を受けてコンミテータ4の外周面に弾圧状に摺接するように設定されている。
さらに、各ブラシホルダ9の周回り方向に対向する第一、第二側片12a、12bのうち、コンミテータ4の回転方向先側に位置する第一側片12aには、径方向中間部に位置して、ブラシ借り保持用のセットピン14が挿通するためのピン貫通孔(本発明のピン孔に相当する)12fが開設されている。
一方、前記ブラシ7の外形形状は、周回り方向長さをL1、軸方向長さをL2としたとき、軸方向長さL2の方が長い(L2>L1)直方体に形成されているが、これら寸法は、ブラシホルダ9のホルダ金具12により設定される周回り方向長さおよび軸方向長さよりそれぞれ小さく設定されている。これによって、ブラシ7をブラシホルダ9に収容したとき、ブラシ7と第一、第二、第三側片12a、12b、12cとのあいだに僅かなクリアランスが形成され、ブラシ7の径方向への摺動が自在となるように構成されている。
そして、ブラシ7は、内径側の端面(内径側端面)7bがコンミテータ4外周面に沿う円弧面に形成されているとともに、該内径側端面7bは、ブラシホルダ9の第三側片12c側(上側)ほどコンミテータ4から離間する傾斜面に形成されている。尚、本実施の形態において、前記ブラシ内径側端面7aのモータ軸1aの軸芯方向を基準とする傾斜角度θは1〜3度に設定され、これによって、ブラシ7とコンミテータ4との摺接面が大きく確保できるように配慮されている。
さらに、前記各ブラシ7の外径側の端面(外径側端面)は、コンミテータ4の回転方向(図7において矢印で表示)に対し、回転方向後側ほど内径側となる傾斜面7cに形成されているが、該傾斜面7cのコンミテータ4の回転方向先側の端部部位は、第一、第二側面12a、12bに対して直交する直交面7dに形成されている。そして、これら傾斜面7cと直交面7dとで構成されるブラシ7の基端をコイル弾機13によって押圧することにより、ブラシ7は、ブラシホルダ9のコンミテータ回転方向先側に位置する第一側面12a側に押し付けられるように付勢される設定となっている。
尚、本実施の形態において、前記コイル弾機13は真円形状のものが採用されており、その外径はブラシ7の周回り方向長さL1と略同様の寸法に設定されている。このため、ブラシホルダ9に収容されたコイル弾機13は、モータ軸1a方向(上下方向)には、周回り方向に形成されるよりは大きなクリアランスが形成されている。このため、このものでは、ブラシホルダ9を構成する第四側片8dに、コイル弾機13の外周に沿うガイド面8eを備えた突部8fが形成されており、該突部8eと第三側片12cとのあいだにコイル弾機13を収容したとき、前記軸方向の大きなクリアランスが解消され、コイル弾機13の蛇行が防止されるように構成されている(図8(A)、(B)参照)。
さて、このようなブラシホルダステー8にアーマチュア6を組み込む場合、ブラシホルダステー8の周回り方向四つのブラシホルダ9に予め組み込まれたコイル弾機13とブラシ7とに対し、ブラシ7をコイル弾機13の付勢力に抗してブラシホルダ9の外径側に退避させて仮保持状態とするが、該仮保持状態を構成するために本発明が実施されている。
つまり、ブラシ7のモータ軸1aの軸方向一端側の面、即ち、ブラシホルダ第三側片12cに近接対向する上面には、外径側(基端側)に位置し、本発明のピン係止部に相当する凹溝7eが、径方向に対して直交状に貫通形成されている。そして、ブラシホルダ9内に収容されたブラシ7をコイル弾機13に抗して外径側に押しやり、この状態で、ブラシホルダ第一側片12aに開設されたピン貫通孔12fの外方からセットピン14を挿通し、該セットピン14の先端をブラシ凹溝7eに係止せしめることで、ブラシ7をブラシホルダ9内の外径側に退避させた仮保持状態とするように設定されている(図7参照)。このとき、ブラシ7は、セットピン14を介してブラシホルダ第一側片12aに係止するとともにコイル弾機13の付勢力を受けており、これによって、セットピン14の先端が第一側片貫通孔12f貫通部を支点としてコイル弾機13により押圧されることにより、ブラシ7のコンミテータ回転方向先側の先端がブラシホルダ第一側片12aに押し付けられる(図7の一点鎖線)。このように、ブラシ7は、先端が第一側片12aに押し付けられた状態で仮保持されることになり、セットピン14を引き抜いて電動モータ1の駆動が開始する前の段階において、ブラシ7はコイル弾機13に押圧された状態で、コンミテータ4の回転方向先側の第一側片12aに押し付けられた状態となる。このため、電動モータ1の駆動を開始する駆動初期の状態において、ブラシ7は既に第一側片12aに押し付けられる安定姿勢になっており、もって、駆動初期時におけるブラシ7の周回り方向への変姿に基づく振動が回避されるように設定されている。
さらに、このものでは、凹溝7eはブラシ7の上面に設けられているため、ブラシ7を仮保持する場合に、セットピン14をブラシホルダステー8(第四側面8d)側に押し付けるようにすることで、ブラシ7を第四側面8dに押し付けた状態でセットすることができ、これによって、コイル弾機13により上側が押圧されて第四側面8d側に押し付けられる駆動時におけるブラシ7の姿勢と略同様の姿勢を確保することができ、駆動初期時にブラシ7がモータ軸1aの軸方向に振動してしまうのを防止できるように設定されている。
因みに、セットピン14による仮保持を、前記とは逆な方向、即ち、ブラシホルダ第二側面12b側に形成された貫通孔Hから挿通して行った場合、図9(B)に示すように、ブラシ7は、セットピン14を介してブラシホルダ第二側片貫通孔Hに係止するとともに、コイル弾機13の付勢力を受ける。このとき、コイル弾機13の付勢力は、セットピン14の先端側に大きく作用するため、ブラシ7の先端をブラシホルダ第二側片12aに押し付けることになり、駆動状態でのブラシ7の姿勢とは反対の方向に付勢されている。このため、このような仮保持状態からセットピン14を引き抜いて電動モータ1の駆動を開始した場合では、駆動の初期状態において振動、異音の発生が想定されてしまうという問題がある。
叙述の如く構成された本実施の形態において、電動モータ1は、外部引き出し用カプラ11を介しての電源供給により、ブラシホルダステー8にホルダ金具12を組み込んで構成されたブラシホルダ9内の各ブラシ7に電源が供給され、これら各ブラシ7からコンミテータ4を介してコイル5aに電源供給がなされることによりアーマチュア6が回転する。この場合に、ブラシホルダ9に収容されるブラシ7は、ブラシホルダ9に対して所定のクリアランスが設けられていることから、電動モータ1の駆動時には、コイル弾機13の付勢力を受けてブラシホルダ第一側片12aに押し付けられる姿勢が安定姿勢となるが、このものでは、ブラシホルダステー8にアーマチュア6を組み込むブラシ7の仮保持状態において、セットピン14がコンミテータ4の回転方向先側から差し込まれて、ブラシ7を第一側片12aの貫通孔12fを支点として第一側片12aに係止させる構成となっている。この結果、ブラシ7先端が第一側片12aに押し付けられ、この状態からセットピン14を引き抜いて電動モータ1を駆動させたとき、該駆動初期状態におけるブラシ7の振動がなく、異音の発生が低減され、もって、モータ特性のバラツキを低減することができる。
さらに、本発明が実施されたものにおいて、ブラシ7の基端には、コンミテータ4の回転方向先側に位置して直交面7dが形成され、該直交面7dに続いて傾斜面7cが形成されており、セットピン14を抜き取り電動モータ1を回転駆動する状態において、コイル弾機13は、これら直交面7dおよび傾斜面7cに至る部位を押圧しており、ブラシ7をブラシホルダ第一側片12aに押し付けるように付勢するので、回転状態においてブラシ7がブラシホルダ第一側面12aに積極的に押し付けられて支持を受ける安定な状態となっており、もって、駆動時においてブラシ7の周回り方向における振動の低減を図ることができて、静粛で安定した電動モータ1とすることができる。
しかも、このものにおいて、ブラシ7に形成されるピン係止部としての凹溝7eは、モータ軸1aの軸方向に対向する一方の側面である上面に凹設され、また、ブラシ7の内径側端面7bは、下側ほど内径側となる傾斜面に形成されている。このため、セットピン14により仮保持状態において、ブラシ7を下方に押しやる状態でセットすることにより、内径側先端面7bがコンミテータ4と摺接する電動モータ1の駆動状態において、ブラシ7の軸方向における振動を低減させることができ、さらなる静粛性を実現することができる。
そのうえ、このものにおいて、ブラシ7の内径側端面7bは、上側ほどコンミテータ4から離間する傾斜面となっているとともに、蛇行が防止されたコイル弾機13により上側が弾圧されることにより、図8(A)に示すように、ブラシ7を下側のブラシホルダ第四側片8dに押し付けている。このため、ブラシ7のコンミテータ4への摺接ががさらに安定した状態となって、静粛性のさらなる向上を果すことができる。
また、このものにおいて、第四側片8dの外径側であって、コイル弾機13の収容部位には突部8fが形成されており、コイル弾機13はガイド面8eにより周回り方向に沿って支持され、かつ、第一、第二、第三側片12a、12b、12cに近接対向している。このため、コイル弾機13が蛇行してしまうような不具合が回避されて、ブラシ7の弾圧力が一定化された安定した性能の電動モータ1を提供することができる。
さらにこのものでは、ブラシ7の周回り方向長さL1と軸方向長さL2とにあわせた矩形状のブラシホルダ9に対し、ブラシ7の周回り方向長さL1と略同様に寸法設定された外形を有した新円形状のコイル弾機13を用いることができて電動モータ1のコスト低下を果すことができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、図9(A)に示すように、ブラシホルダ15のホルダステー16側に形成される第四側面16aに、コイル弾機13を支持するための突部が形成されていない従来型のブラシホルダ15において仮保持する場合に、セットピン14をコンミテータの回転方向先側から挿通するように構成し、ブラシ7を係止下セットピン14をブラシホルダのコンミテータの回転方向先側の側片に係止させることで、ブラシ7を該回転方向先側の側片に押し付けることが可能となり、さらには、セットピン14をブラシホルダステー8側に押し付けることにより、ブラシ7がブラシホルダステー8に押し付けられて、電動モータの回転駆動時に安定したブラシ7の姿勢を確保することができる。
電動モータの一部断面正面図である。 電動モータの平面図である。 図3(A)、(B)はそれぞれブラシホルダステーの底面図、平面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれブラシホルダを組み込んだブラシホルダステーの底面図、平面図である。 図4(B)のX−X断面図である。 図6(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれブラシの正面図、平面図、側面図、側面図、図6(A)のX−X断面図である。 要部を説明する平面図である。 図8(A)、(B)はそれぞれ要部を説明する正面断面図、側面図である。 図9(A)は第二の実施の形態を説明する要部正面断面図、図9(B)はセットピンの挿通方向を反対に変えて仮保持した状態を説明する平面図である。
符号の説明
1 電動モータ
2 ヨーク
4 コンミテータ
7 ブラシ
7c 傾斜面
7d 直交面
8 ブラシホルダステー
8d 第四側片
8e 第五側片
9 ブラシホルダ
12 ホルダ金具
12a 第一側片
12c 第三側片
12f 突部
13 コイル弾機
14 セットピン

Claims (3)

  1. ブラシホルダに出没自在に収容され、基端側から先端側に向けて弾機により押圧されるブラシの先端を、アーマチュアを構成するコンミテータの外周面に弾圧してなる回転電機において、アーマチュアの組み込み前にブラシを弾機の付勢力に抗して仮保持するにあたり、ブラシホルダのコンミテータ回転方向先側の側片にピン孔を形成し、該ピン孔から挿通したセットピンの挿通先端部を、ブラシの基端部に形成したピン係止部に係止させて仮保持する構成とし、該仮保持状態のブラシ先端部を、弾機の付勢力に基づいてブラシホルダのコンミテータ回転方向先側の側片に押し付けるように構成した回転電機のブラシ組み込み構造。
  2. 請求項1において、ブラシは、弾機に押圧される基端に、周回り方向に対向する側面に対して直行する直交面がコンミテータの回転方向先側に位置して形成され、該直交面に続いてコンミテータ回転方向後側ほど内径側となる傾斜面が形成されており、該基端を弾機に押圧されることにより、ブラシホルダのコンミテータ回転方向先側の側片に押し付けられるように構成されている回転電機のブラシ組み込み構造。
  3. 請求項1または2の何れか一項において、ブラシに形成されるピン係止部は、アーマチュアの軸方向に対向する一方の側面に凹設される凹溝とし、ブラシの先端は、コンミテータの外周面に沿う円弧面で、かつ、アーマチュア軸方向他方側ほど内径側となる傾斜面に形成されている回転電機のブラシ組み込み構造。
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