JP2006295366A - 監視カメラシステム - Google Patents

Abstract

【課題】駐車場コンピュータ装置を有効に利用して、公衆回線を使用せずに複数の監視カメラから駐車場コンピュータ装置に無線通信により画像データを送信して、設備コスト、ランニングコストを低減することができる、監視カメラシステムを提供する。
【解決手段】 監視カメラシステム１は、駐車場コンピュータ装置３から通信可能範囲内の任意の場所に設置された複数の監視カメラ６を備え、各監視カメラ６は、撮像した画像の画像データを無線通信により駐車場コンピュータ装置３に送信する画像データ送信手段を有し、駐車場コンピュータ装置６は、複数の監視カメラ６から無線通信により送信されてきた画像データを受信する画像データ受信手段と、この監視カメラシステム１の各ユーザーの通信端未に、そのユーザーが指定した監視カメラの画像データを配信する画像データ配信手段とを有する。
【選択図】 図３

Description

本発明は、駐車場に駐車場監視カメラと駐車場監視カメラで撮像された画像の画像データを格納可能で且つ通信手段を介して通信端未に配信可能な駐車場コンピュータ装置とを設置し、この駐車場コンピュータ装置に前記駐車場以外の場所に設置した監視カメラから画像データを無線通信により送信し、その画像データを駐車場コンピュータ装置からユーザーの通信端未に配信するように構成した監視カメラシステムに関するものである。

従来より、住宅街、オフィス街、繁華街、各種施設（駅、ホテル、病院、ショッピングセンター、娯楽施設、等々）の付近等には、複数の自動車を駐車できる多くの駐車場が設置されている。こうした駐車場において、自動車、自動車の部品（タイヤやホイール等）、自動車内の貴重品（カーナビゲーション装置やゴルフクラブセット等）の盗難が多発している今日、駐車場監視カメラを設置して駐車場（自動車）を監視する駐車場監視システムが広く普及しつつある。

ところで、駐車場の一時利用のニーズがある場所には、駐車スペースを単位時間あたり所定金額（例えば、１時間あたり５００円）で貸す駐車場が設置されており、近年、この種の駐車場として、自動車の入出庫、駐車料金の計算、提示、受領等の管理を自動的に行う無人駐車場（所謂、コインパーキング）が主流になりつつある。特に、この無人駐車場において、盗難のみならず駐車料金未払い等の不正を監視するためには、駐車場監視システムの設置が望まれるところであり、現に設置済みの駐車場も存在する。

ここで、特許文献１の駐車場監視システムでは、駐車場に無線通信可能な監視カメラと制御装置とが設置されている。制御装置とユーザーの携帯電話等の通信端未とが公衆回線を介して接続され、先ず、ユーザー確認が行われ、予め制御装置に対してユーザーの自動車の駐車位置を特定領域として登録しておくことにより、次に、監視カメラの撮像位置が自動的に特定領域に切換えられ、その監視カメラで撮像された特定領域の画像の画像データが通信端未に送信されてきて、前記画像がディスプレイに表示される。

尚、特許文献２にも、現場の状況を遠隔地で監視するために、現場を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像を出力する伝送手段を有する現場側装置、現場側装置からの映像を受信して表示する管理側装置を備えた遠隔監視システムが開示されている。

一方、駐車場以外の場所を監視カメラで監視する種々の監視システムが実用に供されている。ここで、複数の監視カメラで撮像された監視画像の画像データを一括的に管理し、監視場所から離れたところで携帯電話等の通信端未を用いて所望の監視画像を見られるようにするには、サーバコンピュータを設け、更に、このサーバコンピュータと公衆回線を介して通信して監視カメラの画像データをサーバコンピュータに送信するために、監視カメラ側に比較的高価なパーソナルコンピュータ等の通信装置を設けることが必要である。

特開２００１−２６６２９６号公報 特開２００４−３１２６９５号公報

駐車場に監視カメラとサーバコンピュータを備えた駐車場監視システムを設置する場合、数百万といった非常に高価な設備コストが必要になる。特に、一時利用用の無人駐車場（コインパーキング）の所有者や管理者とって、この駐車場監視システムの設備コストは収益をもたらさない後向き投資として考えられることも多いが、盗難が多発している今日、安心感を持って駐車場を利用してもらうためには、また、駐車料金未払い等の不正を監視するためには、駐車場監視システムの設置が望ましいことは確かである。

一方、駐車場以外の場所を監視カメラで監視し、複数の監視カメラで撮像された監視画像の画像データを一括的に管理し、監視場所から離れたところで携帯電話等の通信端未を用いて監視画像を見ることができる監視システムを構成する場合、サーバコンピュータ、サーバコンピュータと公衆回線を介して通信して監視カメラの画像データをサーバコンピュータに送信するために、監視カメラ側に比較的高価なパーソナルコンピュータ等の通信装置が必要であり、また、監視カメラの設置によるケーブルの接続作業、更に、公衆回線の使用料も必要になり、結局、設備コスト、ランニングコストが高価になる。

尚、都市部等においては、携帯電話の多数の中継基地局が夫々ビルの屋上等に設置されているが、各中継基地局を設置するためには、その設置場所の借用料を含めると、例えば、数百万円から数千万円といった膨大な費用がかかる場合が多い。

本発明の目的は、駐車場を監視するために駐車場に設置された駐車場コンピュータ装置を有効に利用して、その駐車場コンピュータ装置から所定範囲内の前記駐車場以外の任意の場所に複数の監視カメラを設置し、公衆回線を使用せずに複数の監視カメラから駐車場コンピュータ装置に無線通信により画像データを送信するようにして、これら複数の監視カメラで撮像された画像の画像データの一括的管理、各ユーザーの通信端未への画像データの配信を可能にし、設備コスト、ランニングコストを低減することができる、監視カメラシステムを提供することである。

請求項１の監視カメラシステムは、駐車場に設置された駐車場監視カメラと、前記駐車場に設置され且つ駐車場監視カメラで撮像された画像の画像データを格納可能で且つ通信手段を介して通信端未に配信可能な駐車場コンピュータ装置とを備えた監視カメラシステムにおいて、前記駐車場コンピュータ装置から通信可能範囲内の前記駐車場以外の任意の場所に設置された複数の監視カメラを備え、前記各監視カメラは、撮像した画像の画像データを無線通信により駐車場コンピュータ装置に送信する画像データ送信手段を有し、前記駐車場コンピュータ装置は、前記複数の監視カメラから無線通信により送信されてきた画像データを受信する画像データ受信手段と、この監視カメラシステムの各ユーザーの通信端未に、そのユーザーが指定した監視カメラの画像データを配信する画像データ配信手段とを有することを特徴とする。

この監視カメラシステムでは、駐車場に駐車場監視カメラと駐車場コンピュータ装置が設置されている。駐車場コンピュータ装置では、先ず、駐車場監視カメラで撮像された画像の画像データを通信手段を介して通信端未に配信可能であるので、この駐車場に自動車を駐車して駐車場から離れた場所にいるユーザーの通信端未で駐車場（自動車）の画像を見て監視することができる。尚、前記通信手段については、公衆回線を含むものを想定しているが、公衆回線を含まないものであってもよい。

また、駐車場コンピュータ装置では、駐車場監視カメラで撮像された画像の画像データを格納できるため、この駐車場に駐車している自動車、自動車の部品、自動車内の貴重品の盗難が発生した場合や、駐車場内で事故が発生した場合、その盗難現場や事故現場を含む画像の画像データを格納しておくことができる。更に、この監視カメラシステムを、自動車の入出庫、駐車料金の計算、提示、受領等の管理を自動的に行う無人駐車場に適用した場合には、駐車料金未払い等の不正が発生した場合、その不正現場を含む画像の画像データを格納しておくことができる。こうして、盗難や事故や不正を起こした人や車両を特定し易くし、安心感を持って駐車場を利用してもらうことができる。

さて、この監視カメラシステムでは、駐車場コンピュータ装置から通信可能範囲内の前記駐車場以外の任意の場所に複数の監視カメラが設置されている。各監視カメラによる監視場所は、例えば、ビル内の通路やエントランスホール、家屋、道路、前記駐車場以外の他の駐車場、等々であり、必要に応じて監視カメラを増設することも可能である。各監視カメラは画像データ送信手段を有し、この画像データ送信手段により、監視カメラで撮像された画像の画像データが無線通信により駐車場コンピュータ装置に送信される。

駐車場コンピュータ装置は画像データ受信手段と画像データ配信手段とを有し、画像データ受信手段により、複数の監視カメラから無線通信により送信されてきた画像データが受信され、画像データ配信手段により、この監視カメラシステムの各ユーザーの通信端未に、そのユーザーが指定した監視カメラの画像データが配信される。つまり、監視場所から離れた場所にいるユーザーの通信端未で監視場所の画像を見て監視することができ、また、駐車場コンピュータ装置では、監視場所の様子；例えば、監視場所に現れた不審者、監視場所で起きた事件や事故等を含む画像の画像データを格納しておくことができる。

ここで、駐車場コンピュータ装置に対して、ユーザーの通信端未から画像データの配信要求が行われることにより、更にこの場合、予めユーザー登録を行ってユーザーＩＤを取得しておき、そのユーザーＩＤが駐車場コンピュータ装置に送信され、駐車場コンピュータ装置でユーザー確認されて始めて、この監視カメラシステムの使用が許可され、駐車場コンピュータ装置からユーザーの通信端未に画像データを配信するようにしてもよい。

また、前記ユーザーが指定した監視カメラについては、そのユーザーが見ることを許された監視場所を撮像する監視カメラとすることが望ましい。この場合、駐車場コンピュータ装置において、例えば、ユーザー登録の際等に、ユーザーを特定するユーザーＩＤ等のユーザー特定情報と、そのユーザーが見ることを許された監視場所を撮像する監視カメラを特定する監視カメラ特定情報とを関連付けて記憶して指定しておいてもよい。但し、公共の場所を撮像する監視カメラを設置している場合、その監視カメラを指定するか否かについて自由に決定できるようにしてもよい。

請求項１の発明については、次の構成を採用可能である。
前記駐車場監視カメラは、撮像した画像の画像データを無線通信により駐車場コンピュータ装置に送信する駐車場画像データ送信手段を有し、前記駐車場コンピュータ装置の画像データ受信手段は、前記駐車場監視カメラから無線通信により送信されてきた画像データを受信可能に構成する（請求項２）。前記通信端未は、無線通信機能とディスプレイとを有する携帯電話からなる（請求項３）。

前記駐車場コンピュータ装置は、前記駐車場監視カメラ及び複数の監視カメラで撮像された画像の画像データを、その画像を撮像した監視カメラを特定するカメラ特定情報及び日時と関連付けて記録する画像データ記録手段を有し、前記駐車場コンピュータ装置の画像データ配信手段は、各ユーザーが指定した日時の画像データをユーザーの通信端未に配信する（請求項４）。

前記駐車場コンピュータ装置は、駐車場監視カメラ又は監視カメラで撮像した画像の画像データを処理して画像に生じた動的変化を検出する変化検出手段を備え、前記駐車場コンピュータ装置は、少なくとも前記変化検出手段により画像の動的変化を検出した時に、その動的変化を含む画像の画像データを自動的に画像データ記録手段に記録する（請求項５）。

前記駐車場コンピュータ装置は、前記変化検出手段により画像の動的変化を検出した時に、その動的変化を含む画像を撮像した監視カメラを指定しているユーザーの通信端未に前記通信手段を介して通報する通報手段を有する（請求項６）。前記駐車場コンピュータ装置は、ユーザーの通信端未に無線通信により前記駐車場の周辺のタウン情報を含む各種情報を配信可能な無線配信手段を有する（請求項７）。

複数の駐車場に夫々設置された複数の前記駐車場コンピュータ装置を備え、前記複数の駐車場コンピュータ装置のうちの特定の駐車場コンピュータ装置から無線通信範囲内に他の駐車場コンピュータ装置が存在している場合に、前記他の駐車場コンピュータ装置は無線通信により前記特定の駐車場コンピュータ装置に画像データを送信し、その特定の駐車場コンピュータ装置からユーザーの通信端未に画像データを配信するように構成する（請求項８）。

請求項１の監視カメラシステムによれば、先ず、駐車場監視カメラで撮像された画像の画像データを通信手段を介して通信端未に配信可能であるので、この駐車場に自動車を駐車して駐車場から離れた場所にいるユーザーの通信端未で駐車場の画像を見て監視でき、また、駐車場コンピュータ装置では、この駐車場で発生した盗難や事故や不正の現場を含む画像の画像データを格納しておくことができるため、安心感を持って駐車場を利用してもらうことができる。しかも、この監視カメラシステムでは、駐車場コンピュータ装置から通信可能範囲内の前記駐車場以外の任意の場所に複数の監視カメラを設置し、各監視カメラは画像データ送信手段を有し、駐車場コンピュータ装置は画像データ受信手段と画像データ配信手段とを有するので、監視場所から離れた場所にいるユーザーの通信端未で監視場所の画像を見て監視でき、また、駐車場コンピュータ装置では、監視場所の様子；例えば、監視場所に現れた不審者、監視場所で起きた事件や事故等を含む画像の画像データを格納しておくことができる。そして、従来の監視カメラシステムのようにサーバコンピュータを別途設置しなくても、駐車場コンピュータ装置を有効に利用し、監視カメラからは公衆回線を使用せずに駐車場コンピュータ装置に無線通信により画像データを送信するようにして、複数の監視カメラで撮像された画像の画像データの一括的管理、各ユーザーの通信端未への画像データの配信を可能にし、監視カメラの設置による通信ケーブルの接続等の作業も省略でき、この監視カメラシステムの設備コスト、ランニングコストを低減することができる。

請求項２の監視カメラシステムによれば、駐車場監視カメラは、撮像した画像の画像データを無線通信により駐車場コンピュータ装置に送信する駐車場画像データ送信手段を有し、駐車場コンピュータ装置の画像データ受信手段は、駐車場監視カメラから無線通信により送信されてきた画像データを受信可能に構成したので、駐車場コンピュータ装置の画像データ受信手段を、駐車場監視カメラと複数の監視カメラの両方から画像データを受信するものとして使用できる。つまり、監視カメラシステムの構成を簡単化して設備コストを確実に低減することができる。

請求項３の監視カメラシステムによれば、通信端未は、無線通信機能とディスプレイとを有する携帯電話からなるので、ユーザーは携帯電話を用いて簡単に且つ確実に、駐車場監視カメラ又は監視カメラで撮像された画像の画像データを受信して、その画像をディスプレイに表示させて見ることができる。

請求項４の監視カメラシステムによれば、駐車場コンピュータ装置は、駐車場監視カメラ及び複数の監視カメラで撮像された画像の画像データを、その画像を撮像した監視カメラを特定するカメラ特定情報及び日時と関連付けて記録する画像データ記録手段を有し、駐車場コンピュータ装置の画像データ配信手段は、各ユーザーが指定した日時の画像データをユーザーの通信端未に配信するので、過去に撮像された画像のうち、ユーザーが希望する日時の画像を確実に見ることが可能になる。

請求項５の監視カメラシステムによれは、駐車場コンピュータ装置は、駐車場監視カメラ又は監視カメラで撮像した画像の画像データを処理して画像に生じた動的変化を検出する変化検出手段を備え、駐車場コンピュータ装置は、少なくとも変化検出手段により画像の動的変化を検出した時に、その動的変化を含む画像の画像データを自動的に画像データ記録手段に記録するので、別途検出センサを設けることなく、また、プライベートな場所を他人に見られることなく、画像の動的変化を検出し、この動的変化を含む画像の画像データを確実に記録して、ユーザーがその動的変化を含む過去の画像を確実に見ることができ、また、動的変化を含む画像が事故や事件や不正の現場の画像である場合には、その事故や事件や不正を起こした人（や車両）を特定するのに役立つようになる。

請求項６の監視カメラシステムによれば、駐車場コンピュータ装置は、変化検出手段により画像の動的変化を検出した時に、その動的変化を含む画像を撮像した監視カメラを指定しているユーザーの通信端未に前記通信手段を介して通報する通報手段を有するので、ユーザーは監視現場に生じた動的変化を直ちに知ることができ、その通報に基づいて、その動的変化を含む画像を直ちに見ることができ、例えば、事故や事件や不正が起こっている場合には、警察等に直ちに通報することもできる。

請求項７の監視カメラシステムによれば、駐車場コンピュータ装置は、ユーザーの通信端未に無線通信により前記駐車場の周辺のタウン情報を含む各種情報を配信可能な無線配信手段を有するので、ユーザーの通信端未が駐車場コンピュータ装置から通信可能範囲内に位置している場合に、公衆回線を使用することなく、駐車場コンピュータ装置からタウン情報を含む各種情報を受信して活用することができる。

請求項８の監視カメラシステムによれば、複数の駐車場に夫々設置された複数の前記駐車場コンピュータ装置を備え、複数の駐車場コンピュータ装置のうちの特定の駐車場コンピュータ装置から無線通信範囲内に他の駐車場コンピュータ装置が存在している場合に、他の駐車場コンピュータ装置は無線通信により前記特定の駐車場コンピュータ装置に画像データを送信し、その特定の駐車場コンピュータ装置からユーザーの通信端未に画像データを配信するように構成したので、複数の駐車場コンピュータ装置の中において、特定の駐車場コンピュータ装置を、通信手段を介して各ユーザーに画像データを配信する基地局として機能させることができ、広範囲に亙る多数の監視カメラの画像データの一括的管理が可能になる。

本発明の監視カメラシステムは、駐車場に設置された駐車場監視カメラと、駐車場に設置され且つ駐車場監視カメラで撮像された画像の画像データを格納可能で且つ通信手段を介して通信端未に配信可能な駐車場コンピュータ装置と、駐車場コンピュータ装置から通信可能範囲内の前記駐車場以外の任意の場所に設置された複数の監視カメラとを備え、各監視カメラは、撮像した画像の画像データを無線通信により駐車場コンピュータ装置に送信する画像データ送信手段を有し、駐車場コンピュータ装置は、複数の監視カメラから無線通信により送信されてきた画像データを受信する画像データ受信手段と、この監視カメラシステムの各ユーザーの通信端未に、そのユーザーが指定した監視カメラの画像データを配信する画像データ配信手段とを有する。

図１〜図３に示すように、監視カメラシステム１は、駐車場Ｐに設置された１又は複数（本実施例では２つ）の駐車場監視カメラ２と、駐車場Ｐに設置され且つ駐車場監視カメラ２で撮像された画像の画像データを格納可能で且つインターネットを含む通信手段４を介して通信端未５に配信可能な駐車場コンピュータ装置３と、駐車場コンピュータ装置３から通信可能範囲ＣＡ（例えば、駐車場コンピュータ装置３を中心とする半径２ｋｍの範囲）内の駐車場Ｐ以外の任意の場所に設置された複数の監視カメラ６とを備えている。

図１、図３に示すように、この駐車場Ｐは、複数（例えば、最大で６台）の自動車Ｃを駐車できる複数（例えば、６つ）の駐車スペースＰａを備え、各駐車スペースＰａを単位時間あたり所定金額（例えば、１時間あたり５００円）で貸す駐車場であって、自動車Ｃの入出庫、駐車料金の計算、提示、受領等の管理を自動的に行う無人駐車場（所謂、コインパーキング）であり、そのために、駐車場Ｐに駐車場管理装置１０が設置され、駐車場Ｐの各駐車スペースＰａにロック板１１と駐車検出センサ１２が設けられている。

複数のロック板１１と複数の駐車検出センサ１２は駐車場管理装置１０に電気的に接続され、駐車場管理装置１０により、駐車検出センサ１２による検出信号に基づいて、ロック板１１が非ロック位置にある駐車スペースＰａに自動車Ｃが入庫した場合に、そのロック板１１が駆動されて非ロック位置からロック位置に切換えられて、駐車スペースＰａから自動車Ｃが出庫できないようになる。

駐車場管理装置１０の筐体表面部に、操作部１０ａ、表示部１０ｂ、金銭投入部１０ｃが設けられ、操作部１０ａを操作して所望の駐車スペースＰａ（駐車番号）を指定すると、その駐車スペースＰａに駐車している自動車Ｃの駐車料金が自動的に計算され、表示部１０ｂに表示（提示）される。そして、表示された金額が金銭投入部１０ｃから投入され受領されると、その駐車スペースＰａのロック板１１が駆動されてロック位置から非ロック位置に切換えられて、駐車スペースＰａから自動車Ｃが出庫できるようになる。

次に、監視カメラシステム１の、駐車場監視カメラ２、駐車場コンピュータ装置３、通信端未５、監視カメラ６について詳細に説明する。

先ず、駐車場監視カメラ２について説明する。
図１に示すように、駐車場監視カメラ２は、駐車場Ｐの全ての駐車スペースＰａ（駐車場Ｐに駐車された全ての自動車Ｃ）を撮像できる、数及び位置となるように設置されている。本実施例では、駐車場Ｐの２隅に２本の適当な高さのポール２ａが立設され、それらポール２ａの上端部に２つの監視カメラ２が設置されている。

図４に示すように、駐車場監視カメラ２は、監視カメラ本体２０、駐車場画像データ送信手段２１、送信アンテナ２２を有する。駐車場画像データ送信手段２１は、例えば、監視カメラ本体２０に取付けられて電気的に接続された小型の無線通信機からなり、この駐車場画像データ送信手段２１により、監視カメラ本体２０で撮像された画像（動画や静止画）の画像データが、逐一、所定周波数帯の赤外線や電波を使用して、送信アンテナ２２から無線通信により駐車場コンピュータ装置３に送信される。

次に、監視カメラ６について説明する。
複数の監視カメラ６は、前記通信可能範囲ＣＡ内の駐車場Ｐ以外の任意の場所に設置され、この監視カメラシステム１の各ユーザーは、通信可能範囲ＣＡ内の所望の場所に監視カメラ６を設置可能である。図５〜図８は、監視カメラ６の設置場所を具体的に例示した図であり、図５ではビルの通路Ｗ１を撮像できる場所に、図６ではビルのエントランスホールＷ２を撮像できる場所に、図７では家屋の玄関Ｗ３を撮像できる場所に、図８では道路の交差点Ｗ４を撮像できる場所に、夫々、監視カメラ６が設置されている。

図４に示すように、監視カメラ６は、駐車場監視カメラ２と同様の構成であり、監視カメラ本体３０、画像データ送信手段３１、送信アンテナ３２を有する。画像データ送信手段３１は、例えば、監視カメラ本体３０に取付けられて電気的に接続された小型の無線通信機からなり、この画像データ送信手段３１により、監視カメラ本体３０で撮像された画像（動画や静止画）の画像データが、逐一、所定周波数帯の赤外線や電波を使用して、送信アンテナ３２から無線通信により駐車場コンピュータ装置３に送信される。

次に、駐車場コンピュータ装置３について説明する。
図１に示すように、駐車場コンピュータ装置３は、駐車場管理装置１０の筐体内部に設置されている。但し、駐車場コンピュータ装置３を駐車場監視カメラ２に付設する等、駐車場Ｐにおいて種々の場所に設置してもよい。図３に示すように、駐車場コンピュータ装置３と駐車場管理装置１０は電気的に接続され、これらの間で通信可能になっている。但し、駐車場コンピュータ装置３と駐車場管理装置１０とを接続しなくてもよい。

図４に示すように、駐車場コンピュータ装置３は、受信アンテナ４０、画像データ受信手段４１、画像データ処理手段４２、画像データ記録手段４３、ユーザー・監視カメラ登録手段４４、ユーザー確認手段４５、通報手段４６、画像データ配信手段４７を有する。画像データ受信手段４１は、例えば、無線通信機からなり、この画像データ受信手段４１により、駐車場監視カメラ２（以下、適宜監視カメラ２という）と、複数の監視カメラ６から無線通信により送信されてきた画像データが受信アンテナ４０から受信される。

画像データ処理手段４２は、各監視カメラ２，６から送信されてきた画像データを処理する為の手段である。画像データ記録手段４３は、大容量の外部記憶装置（例えば、ハードディスク装置）からなり、画像データ処理手段４２により、各監視カメラ２，６から送信されてきた画像データについて、画像データ記録手段４３への書込み（記録）、画像データ記録手段４３からの読出し、及び消去等のデータ処理が実行される。

監視カメラ２，６で撮像された画像の画像データを画像データ記録手段４３に記録する場合、画像データは、その画像を撮像した監視カメラ２，６を特定するカメラ特定情報及び日時と関連付けて記録される。このカメラ特定情報は、例えば、ユーザー・監視カメラ登録手段４４により登録される。ここで、画像データ記録手段４３に記録された画像データは所定期間（例えば、１週間）記録保持可能に構成され、それ故、ユーザーは、監視カメラ２，６で過去所定期間に撮像された画像を見ることが可能になる。

ユーザー・監視カメラ登録手段４４は、この監視カメラシステム１を使用するために（即ち、画像データの配信を受けるために）必要なユーザー、更には、監視カメラ６の登録を行う為の手段である。ユーザー登録では、ユーザーが、例えば、そのユーザーの通信端未５を用いて駐車場コンピュータ装置３（或いは、他のサーバコンピュータ）に開設されたホームページにアクセスして行い、ユーザーの通信端未５のＩＰアドレスとユーザーＩＤ（ユーザー名とパスワード）とを登録すると共に、使用料（例えば、１カ月５００円）を支払う契約を行うことにより、そのユーザーの通信端未５から監視カメラシステム１を使用することが可能になる。

更に、監視カメラ登録では、ユーザーが監視カメラ６を図５〜図７のような所望の場所に設置して使用したい場合に、その監視カメラ６を特定するカメラ特定情報をユーザーのＩＰアドレス（ユーザーＩＤ）と関連付けて登録する。登録する監視カメラ６においては、画像データ送信手段３１により、そのカメラ特定情報を画像データに付随させて駐車場コンピュータ装置３に送信するようにして、駐車場コンピュータ装置３では、受信した画像データがどの監視カメラ６で撮像された画像の画像データであるか判別可能になる。

ユーザー確認手段４５は、ユーザーの通信端未５から受信したＩＰアドレスとユーザーＩＤが登録されているか否か確認する為の手段である。そして、受信したＩＰアドレスとユーザーＩＤが登録されている場合に、そのユーザーの通信端未５に、そのＩＰアドレス（ユーザーＩＤ）に関連付けて登録されたカメラ特定情報に対応する監視カメラ６の画像データの送信が許可される。

ここで、画像データ処理手段４２は、各監視カメラ２，６で撮像した画像の画像データを処理して、画像に生じた動的変化を検出する機能（変化検出手段に相当する）を備え、少なくとも画像データ処理手段４２により画像の動的変化を検出した時に、その動的変化を含む画像の画像データを自動的に画像データ記録手段４３に記録する。ここで、動的変化を含む画像の画像データは、動的変化を含まない画像の画像データと識別可能に画像データ記録手段４３に記録される。

通報手段４６は、画像データ処理手４２により画像の動的変化を検出した時に、その動的変化を含む画像を撮像した監視カメラ６を指定しているユーザーの通信端未５に通信手段４を介して通報する。この通報については、メールを送信して通報しもよい。この場合、ユーザー登録の際にメールアドレスの登録が必要になる。また、電話をかけて通報してもよい。この場合、ユーザー登録の際に電話番号の登録が必要になる。

画像データ配信手段４７は、この監視カメラシステム１の各ユーザーの通信端未５に、そのユーザーが指定した監視カメラ２，６の画像データを配信する。ここで、ユーザーが指定した監視カメラ２，６については、そのユーザーが見ることを許された監視場所を撮像する監視カメラ６（つまり、そのユーザーが設置した監視カメラ６）や駐車場監視カメラ２とすることが望ましい。即ち、他のユーザーが設置した監視カメラ６で撮像した画像を無断で見ることは禁止される。

また、画像データ配信手段４７は、各ユーザーが指定した日時の画像データ（リアルタイムの画像の画像データ、画像データ記録手段４３に記録された過去の画像の画像データを含む）をユーザーの通信端未５に配信する。例えば、過去所定期間（例えば、一週間）分の画像の画像データが全て画像データ記録手段４３に記録されている場合、ユーザーは、その画像の中から所望の日時の画像を見ることが可能になる。

次に、通信端未５について説明する。
この監視カメラシステム１で使用可能な通信端未５は、携帯電話、ＰＤＡ、パーソナルコンピュータ等の各種通信端未のうちの、１種類又は複数種類の通信端未である。図４に示すように、通信端未５は、操作手段５０、データ処理手段５１、表示手段５２（ディスプレイ５２）、情報通信手段５３を有し、通信端未５が携帯電話の場合、情報通信手段５３は無線通信可能な無線通信機能を有するものである。

次に、駐車場コンピュータ装置３と通信端未５が実行する主要な処理について、図９〜図１３のフローチャート（図中のＡｉ及びＢｉ（ｉ＝１、２、３・・・）は各ステップを示す）に基づいて説明し、この処理に基づいて通信端未５のディスプレイ５２に表示される画面について図１４〜図２２に基づいて説明する。但し、ここでは、通信端未５が携帯電話の場合について例示するが、他の通信端未５の場合も略同等となる。

先ず、図９に示すように、駐車場コンピュータ装置３及び通信端未５において、これらを通信可能に接続する接続処理（Ａ１，Ｂ１）の実行後、通信端未５において、ディスプレイ５２に図１４に示すユーザー名・パスワード入力画面６０が表示される（Ｂ２）。次に、ユーザーがユーザー登録の際に登録したユーザー名とパスワードを入力して、その入力情報が駐車場コンピュータ装置３に送信される（Ｂ３）。

駐車場コンピュータ装置３では、通信端未５からユーザー名・パスワード情報が受信されると（Ａ２；Yes ）、ユーザーか否かの確認が行われ（Ａ３）、ユーザー名とパスワードが登録されたものでありユーザー確認がとれた場合（Ａ３；Yes ）、そのユーザーの通信端未５にメニュー画面情報が送信される（Ａ４）。一方、ユーザー名とパスワードが登録されたものでなくユーザー確認がとれない場合（Ａ３；No）、そのユーザーの通信端未５にユーザー未確認情報が送信され（Ａ５）、Ａ２にリターンし、通信端未５のディスプレイ５２にその旨表示させるようにする。

通信端未５において、Ｂ３の後、駐車場コンピュータ装置３からメニュー画面情報が受信されると（Ｂ４）、ディスプレイ５２に図１５に示すメニュー画面６１が表示される（Ｂ５）。ユーザーは、メニュー画面６１において、「ＲＥＡＬＴＩＭＥ」、「ＰＬＡＹＳＥＡＲＣＨ」、「ＹＵＲＡＧＩ」、「ＳＥＴＴＩＮＧ」のうちの何れかを指定できる。

図１０に示すように、通信端未５において、「ＲＥＡＬＴＩＭＥ」を指定して、その指定情報が駐車場コンピュータ装置３に送信されると（Ｂ１０）、駐車場コンピュータ装置３では、「ＲＥＡＬＴＩＭＮ」指定情報が受信され（Ａ１０）、そのユーザーのＩＰアドレス（ユーザーＩＤ）に関連付けて登録されたカメラ特定情報に基づいて１又は複数の監視カメラ６が特定され（Ａ１１）、そのカメラ特定情報（例えば、カメラ名）を含む監視カメラ指定画面情報が通信端未５に送信される（Ａ１２）。

通信端未５においては、駐車場コンピュータ装置３から監視カメラ指定画面情報が受信されると（Ｂ１１）、ディスプレイ５２に図１６に示す監視カメラ指定画面６２が表示され（Ｂ１２）、この監視カメラ指定画面６２において、１又は複数（本実施例では４つ）の監視カメラ６の１つを指定し、その指定情報が駐車場コンピュータ装置３に送信される（Ｂ１３）。駐車場コンピュータ装置３では、通信端未５から監視カメラ指定情報が受信され（Ａ１３）、その指定された監視カメラ６で撮像された画像の画像データがリアルタイムに通信端未５に配信される（Ａ１４）。

通信端未５においては、駐車場コンピュータ装置３から送信されてきた画像データがダウンロードされ（Ｂ１４）、その画像データに基づいてディスプレイ５２に監視カメラ６で撮像された画像がリアルタイムに表示される（Ｂ１５）。この画像表示を終了すると（Ｂ１６；Yes ）、終了情報が駐車場コンピュータ装置３に送信され（Ｂ１７）、Ｂ５又はＢ１２にリターンし、また、駐車場コンピュータ装置３では、通信端未５から終了情報が受信され（Ａ１５）、画像データの配信を終了して（Ａ１６）、リターンする。

図１１に示すように、通信端未５において、「ＰＬＡＹＳＥＡＲＣＨ」を指定してその情報が駐車場コンピュータ装置３に送信されると（Ｂ２０）、駐車場コンピュータ装置３では、「ＰＬＡＹＳＥＡＲＣＨ」指定情報が受信され（Ａ２０）、そのユーザーのＩＰアドレス（ユーザーＩＤ）に関連付けて登録されたカメラ特定情報に基づいて１又は複数の監視カメラ６が特定され（Ａ２１）、そのカメラ特定情報と、画像データ記録手段４３により記録されている画像の日時（前記所定期間；例えば、過去一週間の日時）とを含む日時・監視カメラ指定画面情報が通信端未５に送信される（Ａ２２）。

通信端未５においては、駐車場コンピュータ装置３から日時・監視カメラ指定画面情報が受信されると（Ｂ２１）、ディスプレイ５２に図１７に示す日時・監視カメラ指定画面６３が表示され（Ｂ２２）、この日時・監視カメラ指定画面６３において、日時と監視カメラ６とを指定し、その指定情報が駐車場コンピュータ装置３に送信される（Ｂ２３）。駐車場コンピュータ装置３では、通信端未５から日時・監視カメラ指定情報が受信され（Ａ２３）、指定された日時に監視カメラ６で撮像された画像の画像データが画像データ記録手段４３から読出され通信端未５に配信される（Ａ２４）。Ａ２５，２６、Ｂ２４〜２７は、図１０のＡ１５，１６及びＢ１４〜１７と同様であるので、説明を省略する。

図１２に示すように、通信端未５において、「ＹＵＲＡＧＩ」を指定して、その指定情報が駐車場コンピュータ装置３に送信されると（Ｂ３０）、駐車場コンピュータ装置３では、「ＹＵＲＡＧＩ」指定情報が受信され（Ａ３０）、そのユーザーのＩＰアドレス（ユーザーＩＤ）に関連付けて登録されたカメラ特定情報に基づいて１又は複数の監視カメラ６が特定され（Ａ３１）、その監視カメラ６で撮像された過去所定期間の画像のうち、動的変化を含む画像の画像データが画像データ記録手段４３から検索される（Ａ３２）。

動的変化を含む画像の画像データが画像データ記録手段４３に記録されていない場合には（Ａ３２；No）、画像無し通知の画面情報が通信端未５に送信され、リターンし、通信端未５においては、その情報が駐車場コンピュータ装置３から受信され（Ｂ３１）、ディスプレイ５２に図１８に示す動的変化を含む画像無しの通知画面６４が表示され（Ｂ３２）、Ｂ５へリターンする。

一方、駐車場コンピュータ装置３において、動的変化を含む画像の画像データが画像データ記録手段４３に記録されている場合には（Ａ３２；Yes ）、その記録情報に基づいて、動的変化を含む画像を撮像した監視カメラ６を特定する監視カメラ特定情報とその画像を撮像した日時とを含む画像指定画面情報が通信端未５に送信される（Ａ３４）。

通信端未５においては、駐車場コンピュータ装置３から画像指定画面情報が受信されると（Ｂ３３）、ディスプレイ５２に図１９に示す画像指定画面６５が表示され（Ｂ３４）、この画像指定画面６５において、画像を指定し、その指定情報が駐車場コンピュータ装置３に送信される（Ｂ３５）。駐車場コンピュータ装置３では、通信端未５から画像指定情報が受信され（Ａ３５）、指定された画像の画像データが画像データ記録手段４３から読出され通信端未５に配信される（Ａ３６）。Ａ３７，３８、Ｂ３６〜３９は、図１０のＡ１５，１６及びＢ１４〜１７と同様であるので、説明を省略する。

図１３に示すように、通信端未５において、「ＳＥＴＴＩＮＧ」を指定し、その指定情報が駐車場コンピュータ装置３に送信されると（Ｂ４０）、駐車場コンピュータ装置３では、「ＳＥＴＴＩＮＧ」指定情報が受信され（Ａ４０）、設定選択画面情報が通信端未５に送信される（Ａ４１）。通信端未５において、設定選択画面情報が通信端未５から受信されると（Ｂ４１）、ディスプレイ５２に図２０に示す設定選択画面６６が表示される（Ｂ４２）。

そこで、ゆらぎ設定を指定し（Ｂ４３；Yes ）、その指定情報が駐車場コンピュータ装置３に送信されると（Ｂ４４）、駐車場コンピュータ装置３では、ゆらぎ指定情報が受信され（Ａ４２）、設定記録手段に記憶されたゆらぎ設定情報が読出され（Ａ４３）、このゆらぎ設定情報を含むゆらぎ設定画面情報が通信端未５に送信される（Ａ４４）。通信端未５において、ゆらぎ設定画面情報が受信されると（Ｂ４５）、ディスプレイ５２に図２１に示すカメラ指定画面６７が表示されると共に、カメラを指定することにより、図２２に示す時間指定画面６８が表示される（Ｂ４６）。

ここで、ゆらぎ設定については、カメラ指定画面６７で監視カメラ６を指定し、時間指定画面６８で時間を指定してＯＮにすると、例えば、指定された監視カメラ６で撮像された画像のうち、指定され時間にのみ画像の動的変化を検出する処理が行われ、動的変化が検出された場合に、その動的変化を含む画像の画像データを一定期間（例えば、１カ月間）記録保持するように構成してもよい。

さて、通信端未５において、カメラ指定画面６７と時間指定画面６８で監視カメラ６と時間を指定した後、その設定情報が駐車場コンピュータ装置３に送信され（Ｂ４７）、Ｂ５又はＢ４２にリターンし、駐車場コンピュータ装置３では、通信端未５からゆらぎ設定情報が受信され（Ａ４５）、ゆらぎ設定・変更処理（Ａ４６）が行われ、設定記録手段に最新のゆらぎ設定情報が書込まれ更新され、リターンする。

一方、通信端未５において、Ｂ４３；Noの場合、通報設定を指定し（Ｂ４３；Yes ）、その指定情報が駐車場コンピュータ装置３に送信されると（Ｂ４９）、駐車場コンピュータ装置３では、通報指定情報が受信され（Ａ４７）、設定記録手段に記憶された通報設定情報が読出され（Ａ４８）、この通信設定情報を含む通信設定画面情報が通信端未５に送信される（Ａ４９）。通信端未５において、通報設定画面情報が受信されると（Ｂ５０）、ディスプレイ５２に図２１の画面６７と同様のカメラ指定画面が表示されると共に、カメラを指定することにより、図２２と同様の時間指定画面が表示される（Ｂ５１）。

ここで、通報設定については、カメラ指定画面で監視カメラ６を指定し、時間指定画面で時間を指定してＯＮにすると、例えば、指定された監視カメラ６で撮像された画像のうち、指定され時間にのみ画像の動的変化を検出する処理が行われ、動的変化が検出された場合に、通信端未５にメール若しくは電話にて通報するように構成してある。

さて、通信端未５において、カメラ指定画面と時間指定画面で監視カメラ６と時間を指定した後、その設定情報が駐車場コンピュータ装置３に送信され（Ｂ５１）、Ｂ５又はＢ４２にリターンし、駐車場コンピュータ装置３では、通信端未５から通報設定情報が受信され（Ａ５０）、通報設定・変更処理（Ａ５１）が行われ、設定記録手段に最新の通報設定情報が書込まれ更新され、リターンする。

以上説明した監視カメラシステム１によれば、次の効果を奏する。
先ず、駐車場監視カメラ２で撮像された画像の画像データを通信手段４を介して通信端未５に配信可能であるので、駐車場Ｐに自動車Ｃを駐車して駐車場Ｐから離れた場所にいるユーザーの通信端未５で駐車場Ｐの画像を見て監視でき、また、駐車場コンピュータ装置３では、駐車場Ｐで発生した盗難や事故や不正の現場を含む画像の画像データを格納しておくことができるため、安心感を持って駐車場Ｐを利用してもらうことができる。

しかも、駐車場コンピュータ装置３から通信可能範囲ＣＡ内の駐車場Ｐ以外の任意の場所に複数の監視カメラ６を設置し、各監視カメラ６は画像データ送信手段３１を有し、駐車場コンピュータ装置３は画像データ受信手段４１と画像データ配信手段４７を有するので、監視場所から離れた場所にいるユーザーの通信端未５で監視場所の画像を見て監視でき、駐車場コンピュータ装置３では、監視場所の様子；例えば、監視場所に現れた不審者、監視場所で起きた事件や事故等を含む画像の画像データを格納しておくことができる。

従来の監視カメラシステムのようにサーバコンピュータを別途設置しなくても、駐車場コンピュータ装置３を有効に利用し、監視カメラ６からは公衆回線を使用せずに駐車場コンピュータ装置３に無線通信により画像データを送信するようにして、複数の監視カメラ６で撮像された画像の画像データの一括的管理、各ユーザーの通信端未５への画像データの配信を可能にし、監視カメラ６の設置による通信ケーブルの接続等の作業も省略でき、この監視カメラシステム１の設備コスト、ランニングコストを大幅に低減できる。

このように、各ユーザーは装置として監視カメラ６を設けるだけで、また、比較的低額な使用料をこの監視カメラシステム１の管理者に支払うだけで、所望の場所；ビル内の通路やエントランスホール、家屋、道路、前記駐車場以外の他の駐車場、等々を監視することが可能になる。監視カメラシステム１の管理者は、このシステムを多数のユーザーに低額にて提供することができて、治安維持の役割を果たし、多数のユーザーからの使用料徴収により、この監視カメラシステム１の管理維持等を確実に図ることが可能になる。

駐車場監視カメラ２は、撮像した画像の画像データを無線通信により駐車場コンピュータ装置３に送信する駐車場画像データ送信手段２１を有し、駐車場コンピュータ装置３の画像データ受信手段４１は、駐車場監視カメラ２から無線通信により送信されてきた画像データを受信可能に構成したので、駐車場コンピュータ装置３の受信アンテナ４０と画像データ受信手段４１を、駐車場監視カメラ２と複数の監視カメラ６の両方から画像データを受信するものとして使用できる。つまり、監視カメラシステム１の構成を簡単化して設備コストを確実に低減することができる。

通信端未５は、無線通信機能とディスプレイとを有する携帯電話５からなる場合、ユーザーは携帯電話５を用いて簡単に且つ確実に、駐車場監視カメラ２又は監視カメラ６で撮像された画像の画像データを受信して、その画像をディスプレイに表示させて見ることができる。

駐車場コンピュータ装置３は、駐車場監視カメラ２及び複数の監視カメラ６で撮像された画像の画像データを、その画像を撮像した監視カメラ６を特定するカメラ特定情報及び日時と関連付けて記録する画像データ記録手段４３を有し、駐車場コンピュータ装置３の画像データ配信手段４７は、各ユーザーが指定した日時の画像データをユーザーの通信端未５に配信するので、過去に撮像された画像のうち、ユーザーが希望する日時の画像を確実に見ることが可能になる。

駐車場コンピュータ装置３は、駐車場監視カメラ２又は監視カメラ６で撮像した画像の画像データを処理して画像に生じた動的変化を検出する画像データ処理手段４２（変化検出手段）を備え、駐車場コンピュータ装置３は、少なくとも画像データ処理手段４２により画像の動的変化を検出した時に、その動的変化を含む画像の画像データを自動的に画像データ記録手段４３に記録するので、別途検出センサを設けることなく、また、プライベートな場所を他人に見られることなく、画像の動的変化を検出し、この動的変化を含む過去の画像の画像データを確実に記録して、ユーザーがその動的変化を含む画像を確実に見ることができ、また、動的変化を含む画像が事故や事件や不正の現場の画像である場合には、その事故や事件や不正を起こした人（や車両）を特定するのに役立つようになる。

駐車場コンピュータ装置３は、画像データ処理手段４２により画像の動的変化を検出した時に、その動的変化を含む画像を撮像した監視カメラ６を指定しているユーザーの通信端未５に通信手段４を介して通報する通報手段４６を有するので、ユーザーは監視現場に生じた動的変化を直ちに知ることができ、その通報に基づいて、その動的変化を含む画像を直ちに見ることができ、例えば、事故や事件や不正が起こっている場合には、警察等に直ちに通報することもできる。

ここで、実施例１においては、次のように変更可能である。
１］画像データ処理手段４２による画像の動的変化を検出する機能（変化検出手段）、動的変化が検出された場合に通報する機能（通報手段）の一方又は両方を省略する。
２］駐車場監視カメラ２と駐車場コンピュータ装置３を有線により通信可能に接続する。

３］画像データ処理手段４２による画像の動的変化を検出する機能（変化検出手段）を省略して、別途、赤外線センサ等の検出センサを、監視カメラ２，６に付随的に別途設け、この検出センサによる検出情報を駐車場コンピュータ装置３に送信する。
４］駐車場コンピュータ装置３から通信端未５に制御信号を出力して、監視カメラ２，６の作動・非作動、更には撮像範囲の切換えを可能に構成する。この場合、通信端未５から前記切換えを可能に構成する。

実施例２の監視カメラシステム１Ａは、実施例１の監視カメラシステム１において、駐車場コンピュータ装置３を変更したものである。その他の構成は実施例１と同様であるので説明を省略する。図２３に示すように、この監視カメラシステム１Ａの駐車場コンピュータ装置３Ａは、ユーザーの通信端未５Ａに無線通信により前記駐車場の周辺のタウン情報を含む各種情報を配信可能な無線配信手段４８を有する。この無線配信を受ける通信端未５Ａとして、例えば、自動車Ｃに設置された自動車無線通信端未５Ａや、携帯電話５Ａや、図示しないＰＤＡ等の各種無線通信端未が設けられている。

この監視カメラシステム１Ａでは、例えば、図２４に示すように、駐車場コンピュータ装置３Ａから無線通信範囲ＣＡに存在する自動車Ｃの自動車無線通信端未５Ａに、この無線通信範囲ＣＡない（駐車場Ｐの付近）の、店舗情報、駐車場空き情報、天気情報、交通情報、等々のタウン情報、更には、インターネットを介して得られるタウン情報以外の各種情報を無線にて送信し、自動車Ｃの乗員は、自動車無線通信端未５Ａのディスプレイに表示させ見ることができる。つまり、ユーザーの通信端未５Ａが駐車場コンピュータ装置３Ａから通信可能範囲ＣＡ内に位置している場合に、公衆回線を使用することなく、駐車場コンピュータ装置３Ａからタウン情報、更には他の情報を含む各種情報を受信して活用することができる。

実施例３の監視カメラシステム１Ｂは、図２５に示すように、複数の駐車場Ｐａ，Ｐｂ，Ｐｃに夫々設置された複数の駐車場コンピュータ装置３Ｂａ，３Ｂｂ，３Ｂｃを備え、これら複数の駐車場コンピュータ装置３Ｂａ，３Ｂｂ，３Ｂｃのうちの特定の駐車場コンピュータ装置３Ｂａから無線通信範囲ＣＡａ内に他の駐車場コンピュータ装置３Ｂｂが存在している場合に、他の駐車場コンピュータ装３Ｂｂは無線通信により特定の駐車場コンピュータ装置３Ｂａに画像データを送信し、その特定の駐車場コンピュータ装置３Ｂａからユーザーの通信端未５Ｂに画像データを配信するように構成してある。

更に、他の駐車場コンピュータ装置３Ｂｂから無線通信範囲ＣＡｂ内に更に他の駐車場コンピュータ装置３Ｂｃが存在している場合に、更に他の駐車場コンピュータ装３Ｂｃは無線通信により他の駐車場コンピュータ装置３Ｂｂに画像データを送信し、その駐車場コンピュータ装置３Ｂｂで中継させて、特定の駐車場コンピュータ装置３Ｂａに画像データを送信し、その特定の駐車場コンピュータ装置３Ｂａからユーザーの通信端未５Ｂに画像データを配信するように構成してある。

このように、特定の駐車場コンピュータ装置３Ｂａを、通信手段を介して各ユーザーに画像データを配信する基地局として機能させ、更に、他の駐車場コンピュータ装置３Ｂｂを更に他の駐車場コンピュータ装置３Ｂｃの中継局として機能させて、広範囲に亙る多数の監視カメラ６の画像データの一括的管理が可能になる。

実施例１の駐車場の斜視図である。 駐車場コンピュータ装置と複数の監視カメラの設置を示す地図である。 監視カメラシステムの構成を示すブロック図である。 監視カメラシステムの機能ブロック図である。 監視カメラの設置場所を示す図である。 監視カメラの設置場所を示す図である。 監視カメラの設置場所を示す図である。 監視カメラの設置場所を示す図である。 駐車場コンピュータ装置と通信端未が実行する処理のフローチャートの前半部である。 駐車場コンピュータ装置と通信端未が実行する「ＲＥＡＬＴＩＭＥ」処理のフローチャートである。 駐車場コンピュータ装置と通信端未が実行する「ＰＬＡＹＳＥＡＲＣＨ」処理のフローチャートである。 駐車場コンピュータ装置と通信端未が実行する「ＹＵＲＡＧＩ」処理のフローチャートである。 駐車場コンピュータ装置と通信端未が実行する「ＳＥＴＴＩＮＧ」処理のフローチャートである。 通信端未のディスプレイに表示のユーザー名・パスワード入力画面である。 通信端未のディスプレイに表示のメニュー画面である。 通信端未のディスプレイに表示の監視カメラ指定画面である。 通信端未のディスプレイに表示の日時・監視カメラ指定画面である。 通信端未のディスプレイに表示の画像無しの通知画面である。 通信端未のディスプレイに表示の画像指定画面である。 通信端未のディスプレイに表示の設定選択画面である。 通信端未のディスプレイに表示のカメラ指定画面である。 通信端未のディスプレイに表示の時間指定画面である。 実施例２の監視カメラシステムの構成を示すブロック図である。 実施例２の駐車場の斜視図である。 実施例３の複数の駐車場コンピュータ装置の設置を示す図である

符号の説明

Ｐ，Ｐａ，Ｐｂ，Ｐｃ 駐車場
ＣＡ，ＣＡａ，ＣＡｂ 通信可能範囲
１，１Ａ，１Ｂ 監視カメラシステム
２ 駐車場監視カメラ
３，３Ａ，３Ｂａ，３Ｂｂ，３Ｂｃ 駐車場コンピュータ装置
４ 通信手段
５，５Ａ，５Ｂ 通信端未
６ 監視カメラ
２１ 駐車場画像データ送信手段
３１ 画像データ送信手段
４１ 画像データ受信手段
４２ 画像データ処理手段
４３ 画像データ記録手段
４６ 通報手段
４７ 画像データ配信手段
４８ 無線配信手段

Claims (8)

1. 駐車場に設置された駐車場監視カメラと、前記駐車場に設置され且つ駐車場監視カメラで撮像された画像の画像データを格納可能で且つ通信手段を介して通信端未に配信可能な駐車場コンピュータ装置とを備えた監視カメラシステムであって、
   前記駐車場コンピュータ装置から通信可能範囲内の前記駐車場以外の任意の場所に設置された複数の監視カメラを備え、
   前記各監視カメラは、撮像した画像の画像データを無線通信により駐車場コンピュータ装置に送信する画像データ送信手段を有し、
   前記駐車場コンピュータ装置は、前記複数の監視カメラから無線通信により送信されてきた画像データを受信する画像データ受信手段と、この監視カメラシステムの各ユーザーの通信端未に、そのユーザーが指定した監視カメラの画像データを配信する画像データ配信手段とを有することを特徴とする監視カメラシステム。
2. 前記駐車場監視カメラは、撮像した画像の画像データを無線通信により駐車場コンピュータ装置に送信する駐車場画像データ送信手段を有し、
   前記駐車場コンピュータ装置の画像データ受信手段は、前記駐車場監視カメラから無線通信により送信されてきた画像データを受信可能に構成したことを特徴とする請求項１に記載の監視カメラシステム。
3. 前記通信端未は、無線通信機能とディスプレイとを有する携帯電話からなることを特徴とする請求項１又は２に記載の監視カメラシステム。
4. 前記駐車場コンピュータ装置は、前記駐車場監視カメラ及び複数の監視カメラで撮像された画像の画像データを、その画像を撮像した監視カメラを特定するカメラ特定情報及び日時と関連付けて記録する画像データ記録手段を有し、
   前記駐車場コンピュータ装置の画像データ配信手段は、各ユーザーが指定した日時の画像データをユーザーの通信端未に配信することを特徴とする請求項１〜３の何れかに記載の監視カメラシステム。
5. 前記駐車場コンピュータ装置は、駐車場監視カメラ又は監視カメラで撮像した画像の画像データを処理して画像に生じた動的変化を検出する変化検出手段を備え、
   前記駐車場コンピュータ装置は、少なくとも前記変化検出手段により画像の動的変化を検出した時に、その動的変化を含む画像の画像データを自動的に画像データ記録手段に記録することを特徴とする請求項４に記載の監視カメラシステム。
6. 前記駐車場コンピュータ装置は、前記変化検出手段により画像の動的変化を検出した時に、その動的変化を含む画像を撮像した監視カメラを指定しているユーザーの通信端未に前記通信手段を介して通報する通報手段を有することを特徴とする請求項５に記載の監視カメラシステム。
7. 前記駐車場コンピュータ装置は、ユーザーの通信端未に無線通信により前記駐車場の周辺のタウン情報を含む各種情報を配信可能な無線配信手段を有することを特徴とする請求項１〜６の何れかに記載の監視カメラシステム。
8. 複数の駐車場に夫々設置された複数の前記駐車場コンピュータ装置を備え、
   前記複数の駐車場コンピュータ装置のうちの特定の駐車場コンピュータ装置から無線通信範囲内に他の駐車場コンピュータ装置が存在している場合に、前記他の駐車場コンピュータ装置は無線通信により前記特定の駐車場コンピュータ装置に画像データを送信し、その特定の駐車場コンピュータ装置からユーザーの通信端未に画像データを配信するように構成したことを特徴とする請求項１〜６の何れかに記載の監視カメラシステム。

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