以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の画像処理装置(例えば、図1のデジタルビデオカメラ71)は、サムネイル画像の元の画像のアスペクト比である第1のアスペクト比と、サムネイル画像を表示する表示画面(例えば、図1の表示画面92)のアスペクト比である第2のアスペクト比との関係を判定する判定手段(例えば、図5の判定部213)と、第1のアスペクト比と第2のアスペクト比とが異なる場合、サムネイル画像の高さまたは幅を縮小する縮小手段(例えば、図5の縮小部214)と、縮小されたサムネイル画像を出力する出力手段(例えば、図5の描画部215)とを含むことを特徴とする。
請求項2に記載の画像処理装置は、縮小手段は、第1のアスペクト比が16:9であり、第2のアスペクト比が4:3である場合、サムネイル画像の高さを3/4に縮小する(例えば、図7のステップS53の処理)するようにすることができる。
請求項3に記載の画像処理装置は、縮小手段は、第1のアスペクト比が4:3であり、第2のアスペクト比が16:9である場合、サムネイル画像の幅を3/4に縮小する(例えば、図7のステップS55の処理)するようにすることができる。
請求項4に記載の画像処理方法は、画像処理装置(例えば、図1のデジタルビデオカメラ71)の画像処理方法であって、サムネイル画像の元の画像のアスペクト比である第1のアスペクト比と、サムネイル画像を表示する表示画面のアスペクト比である第2のアスペクト比との関係を判定する判定ステップ(例えば、図7のステップS51、S52、およびS54の処理)と、第1のアスペクト比と第2のアスペクト比とが異なる場合、サムネイル画像の高さまたは幅を縮小する縮小ステップ(例えば、図7のステップS53およびS55の処理)と、縮小されたサムネイル画像を出力する出力ステップ(例えば、図7のステップS56の処理)とを含むことを特徴とする。
請求項5に記載の記録媒体(例えば、図16のリムーバブルメディア421)のプログラムは、画像処理装置(例えば、図1のデジタルビデオカメラ71)の画像処理用のプログラムであって、サムネイル画像の元の画像のアスペクト比である第1のアスペクト比と、サムネイル画像を表示する表示画面のアスペクト比である第2のアスペクト比との関係を判定する判定ステップ(例えば、図7のステップS51、S52、およびS54の処理)と、第1のアスペクト比と第2のアスペクト比とが異なる場合、サムネイル画像の高さまたは幅を縮小する縮小ステップ(例えば、図7のステップS53およびS55の処理)と、縮小されたサムネイル画像を出力する出力ステップ(例えば、図7のステップS56の処理)とを含むことを特徴とする。
請求項6に記載のプログラムは、画像処理装置(例えば、図1のデジタルビデオカメラ71)のコンピュータに画像処理を行わせるプログラムであって、サムネイル画像の元の画像のアスペクト比である第1のアスペクト比と、サムネイル画像を表示する表示画面のアスペクト比である第2のアスペクト比との関係を判定する判定ステップ(例えば、図7のステップS51、S52、およびS54の処理)と、第1のアスペクト比と第2のアスペクト比とが異なる場合、サムネイル画像の高さまたは幅を縮小する縮小ステップ(例えば、図7のステップS53およびS55の処理)と、縮小されたサムネイル画像を出力する出力ステップ(例えば、図7のステップS56の処理)とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る表示制御システムの構成の例を示す斜視図である。
このシステムは、デジタルビデオカメラ71とTV受像機72とから構成される。図1に示されるように、デジタルビデオカメラ71とTV受像機72とは接続されている。
デジタルビデオカメラ71は、図示せぬ被写体からの光が入力され、レンズ、絞り機構、およびCCD(Charge Coupled Device)センサ等により構成される撮像部81、撮影している被写体の画像を表示して、ユーザに確認させるためのビューファインダ82、被写体の画像を表示する表示部83、デジタルビデオカメラ71の電源をオンまたはオフにするとき操作される電源スイッチ84、並びに画像の再生または画像の撮影などのモードの切り替え時に操作される切り替えスイッチ85などが設けられている。
表示部83は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などにより構成されている。表示部83は、図示せぬヒンジ部を介し、デジタルビデオカメラ71の本体71Aに対して開閉自在および回動自在に設けられている。表示部83は撮影中の画像、または記録メディアから再生した画像を表示画面91に表示する。本体71Aの後ろ側にはバッテリ86が取り付けられている。また、本体71Aの右側面には、バンド87が取り付けられている。
このデジタルビデオカメラ71は、動画像のみならず、静止画像も撮影することができる。
デジタルビデオカメラ71は、既に記録済みの画像の一覧として、1枚または複数のサムネイル画像をビューファインダ82や表示画面91に表示する。また、デジタルビデオカメラ71は、撮影中の画像、記録メディアからの再生画像、またはサムネイル画像をTV受像機72に供給し、表示させる。
なお、サムネイル画像とは、再生、削除、編集などの所望の処理の対象となる画像(のデータ)に関係付けられた、元の画像の表示サイズに比較して小さい表示サイズの画像をいう。例えば、元の画像が静止画像である場合、そのサムネイル画像は、元の静止画像の表示サイズを小さくした画像となる。また、画像が動画像である場合、そのサムネイル画像は、その動画像の中の手動または自動で指定された1枚の画像を、元の画像の表示サイズに比較して小さくした画像となる。
TV受像機72の表示画面92は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCDなどにより構成される。TV受像機72は、デジタルビデオカメラ71から出力されてくる画像データに対応する画像を表示画面92に表示する。
また、このデジタルビデオカメラ71はサムネイル画像を、ビューファインダ82および表示画面91に同時に表示することができる。サムネイル画像は表示画面92にも同時に表示させることができる。
図2はデジタルビデオカメラ71の内部の構成の例を示すブロック図である。デジタルビデオカメラ71は、撮像部81、A/D(Analog-to-Digital)変換部121、画像処理部122、CPU(Central Processing Unit)123、メモリ124、操作部125、外部メディアインターフェース(以下、外部メディアI/Fと称する)126、D/A(Digital-to-Analog)変換部128、表示部129、および通信部130により構成される。外部メディアI/F126には必要に応じて外部メディア127が装着される。
撮像部81は撮影中の被写体の画像に対応する画像信号をA/D変換部121に供給する。A/D変換部121は、撮像部81から供給されたアナログ信号である画像信号をデジタル信号に変換して、画像処理部122に供給する。
画像処理部122は、DSP(Digital Signal Processor)などにより構成される。画像処理部122は、入力された信号に基づいて、AF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure)、およびAWB(Auto White Balance)等の制御信号を生成し、その制御信号を、CPU123に供給する。また、画像処理部122は、A/D変換部121から供給された画像信号を符号化(圧縮)したり、さらに復号(解凍)したりする。
画像処理部122により圧縮された画像データは、フラッシュメモリなどより構成されるメモリ124や外部メディアI/F126を介し、外部メディア127などに供給され、記録される。
CPU123は、メモリ124に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。メモリ124にはまた、CPU123が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。CPU123は、デジタルビデオカメラ71の全体の動作を制御する。
操作部125は、電源スイッチ84、切り替えスイッチ85、図示せぬメニューボタンなどの各種ボタン、絞り値、シャッタスピード、ズーム、フォーカスなどを設定するダイヤル、並びにつまみ等で構成されている。操作部125は、ユーザが操作することにより、ユーザの各種の操作を受け付け、その操作情報をCPU123に供給する。CPU123はその操作情報に基づいて各種の処理を実行する。
外部メディアI/F126は、例えば、ドライブなどにより構成される。外部メディアI/F126には、外部メディア127が装着される。
外部メディア127は、例えば、大容量の光ディスクであるDVDなどにより構成される。外部メディア127であるDVDは、記録媒体の一例であり、化学的または物理的変化によってデータを記録し、再生できるものであれば何でもよい。
撮像部81により撮影中の画像や外部メディア127により再生された画像の画像データは、画像処理部122を介し、D/A変換部128に供給される。D/A変換部128は供給されたデジタル信号である画像データをアナログ信号に変換し、表示部129に供給する。
表示部129は、図1に示されるビューファインダ82や表示部83により構成される。表示部129はD/A変換部128より供給された画像データに対応する画像を表示する。すなわち、ビューファインダ82や表示部83がD/A変換部128より供給された画像データに対応する画像を表示する。
CPU123はまた、コネクタなどにより構成される通信部130を介して、撮影中の画像、外部メディア127より再生された画像、外部メディア127に記録されている画像の一覧を示す複数のサムネイル画像に対応する画像データを、TV受像機72に出力する。また、CPU123は、通信部130を介して、TV受像機72の表示画面92のアスペクト比などの種々の情報を取得する。
画像処理部122は、アスペクト比が16:9の動画像について、画像を縦方向に伸張し、画像の横と縦との長さ(画素の数)の比率を4:3にして(スクイーズ方式で)外部メディア127に記録する。アスペクト比が4:3の動画像については、アスペクト比の変更処理は行われずに記録が行われる。
画像処理部122はまた、ユーザにより指定されたフレームの画像、または所定の規則に基づいて自ら選択、指定したフレームの画像をサムネイル画像として編集し、外部メディア127に記録する。
サムネイル画像については、DCF(Design rule for Camera File System)におけるExif(Exchangeable Image file Format)において、その画像サイズが、図3に示されるように、160画素(横)×120画素(縦)と規定されている。従って、4:3のアスペクト比の画像のサムネイル画像は、図3に示されるように、全体をそのまま縮小することで生成される。
これに対して、アスペクト比が16:9で記録される静止画像については、図4に示されるように、160画素×120画素の領域を有効に利用するために、画像を横方向に縮小し、横と縦との長さの比率を4:3にしたものがサムネイル画像とされる。
図5はCPU123により実行される画像処理プログラム201の機能的構成の例を示すブロック図である。画像処理プログラム201は、画像取得部211、アスペクト比検出部212、判定部213、縮小部214、および描画部215により構成される。
画像取得部211は、ユーザが所望する画像を外部メディア127から取得し(読み出し)、取得した画像をアスペクト比検出部212に供給する。
アスペクト比検出部212は、画像取得部211から供給された画像、すなわち、動画像または静止画像から、アスペクト比またはアスペクト比に対応する情報を検出する。また、アスペクト比検出部212は検出した情報をメモリ124に記憶させる。
判定部213は、画像が表示される表示画面、例えば、表示画面91や表示画面92のアスペクト比を検出したり、表示される画像のアスペクト比をメモリ124から取得したりする。判定部213はまた、表示画面や画像のアスペクト比が、例えば4:3であるか、または16:9であるかを判定し、判定結果を縮小部214に供給する。
縮小部214は、判定部213から供給される判定結果に基づいて、表示画面91や表示画面92などに表示される、外部メディア127に記録されている画像に対応するサムネイル画像を予め定められたサイズに縮小する。縮小部214は縮小した画像を描画部215に供給する。
描画部215は、縮小部214から供給されたサムネイル画像をインデックス画像の描画領域に描画する。ここで、インデックス画像とは、1枚または複数のサムネイル画像が配置された画像をいう。また、描画領域とは、インデックス画像を構成するサムネイル画像が描画される領域をいう。このインデックス画像が読み出された表示部129やTV受像機72に表示される。
次に、図6のフローチャートを参照して、画像処理プログラム201を実行するCPU123による、アスペクト比の検出の処理について説明する。この処理は、ユーザが操作部125を操作することにより、表示部129またはTV受像機72へのサムネイル画像の表示の指示が入力された場合に開始される。すなわち、表示部129またはTV受像機72に対し、外部メディア127に記録されている画像の一覧の表示の指示が入力された場合に開始される。
ステップS11において、画像取得部211は、外部メディア127から、外部メディア127に記録されている画像を取得する(読み出す)。
ステップS12において、アスペクト比検出部212は、ステップS11の処理で取得された画像が動画像であるかを判定する。すなわち、例えば、アスペクト比検出部212は、外部メディア127から取得された画像が、画像データの拡張子などからMPEG(Moving Picture Experts Group)で符号化(圧縮)されているか、JPEG(Joint Photographic Experts Group)で符号化されているかを基に、動画像(MPEG)であるか静止画(JPEG)であるかを判定する。
ステップS12において、取得された画像が動画像であると判定された場合、ステップS13において、アスペクト比検出部212は、動画像データに含まれるアスペクト比情報を検出する。例えば、外部メディア127がDVDである場合、DVDのディレクトリに記録されている管理情報から、動画像のチャプタ毎に記録されているアスペクト比情報が検出される。このアスペクト比情報には、動画像の各フレームの画像のうち、各チャプタに対応する画像のアスペクト比の情報が含まれている。このアスペクト比は、後述する図7のステップS52およびS54の処理において、動画像のサムネイル画像の元のアスペクト比として用いられる。
ステップS13の処理の後、ステップS15において、アスペクト比検出部212は、検出したアスペクト比情報をメモリ124に記憶させる。
ステップS12において、取得された画像が動画像ではないと判定された場合、すなわち、ステップS11の処理で取得された画像が静止画像である場合、ステップS14において、アスペクト比検出部212は、静止画像データに含まれるExifデータからExifサムネイルおよび画像サイズ情報を検出する。このExifサムネイルは、後述する図7のインデックス画像の描画の処理において、描画領域に描画されるサムネイル画像である。また、画像サイズ情報は、静止画像のサイズの情報であり後述する図7のステップS52およびS54の処理において、静止画像のサムネイル画像の元のアスペクト比として用いられる。
ステップS14の処理の後、ステップS15において、アスペクト比検出部212はExifサムネイルおよび画像サイズ情報をメモリ124に記憶させる。
ステップS15の処理の後、処理は終了する。
以上の処理が外部メディア127に記録されている全ての画像に対して実行される。
次に、図7のフローチャートを参照して、画像処理プログラム201を実行するCPU123による、インデックス画像の描画の処理について説明する。この処理は、例えば、図6のフローチャートを参照して上述した処理が外部メディア127に記録されている全ての画像において実行された場合に開始される。
なお、この処理において、静止画像のサムネイル画像としては、図6のステップS14の処理により検出されたExifサムネイルが用いられる。また、動画像のサムネイル画像としては、外部メディア127に予め記録されているサムネイル画像が用いられる。また、外部メディア127に動画像のサムネイル画像が記録されていない場合、動画像の各チャプタ毎に、その動画像の中の手動または自動で指定された1枚の画像を縮小し、生成したサムネイル画像が用いられる。
以下、デジタルビデオカメラ71は、サムネイル画像を、例えば、TV受像機72の表示画面92に表示させるものとして説明する。
ステップS51において、判定部213は、表示画面92のアスペクト比が4:3であるかを判定する。TV受像機72の表示画面92のアスペクト比は、予めユーザが操作部125を操作することで、デジタルビデオカメラ72に設定する。このとき、表示画面92のアスペクト比はメモリ124に記憶される。判定部213は、この情報を基に、ステップS51の判定の処理を行なう。
ここで、表示画面92に表示されるサムネイル画像が配置されるインデックス画像について図8を参照して説明する。
インデックス画像は任意の数のサムネイル画像が所定の位置に配置された画像である。図8の例の場合、6枚のサムネイル画像がインデックス画像を構成するため、インデックス画像251には、サムネイル画像が描画(表示)される領域である描画領域261−1乃至261−6が配置されている。このようにサムネイル画像は任意の枚数が組み合わされて、インデックス画像として表示される。
インデックス画像251および描画領域261−1乃至261−6のそれぞれのアスペクト比は、今、表示対象とされている表示画面92のアスペクト比と一致される。従って、表示画面92のアスペクト比が4:3である場合のインデックス画像のアスペクト比も同じ4:3とされる。
以下、描画領域261−1乃至261−6を個々に区別する必要がない場合、単に描画領域261と称する。
なお、図8のインデックス画像251には、描画領域261−1乃至261−6の6個が配置されているが、描画領域261の個数は6個に限定されず、任意の数でよい。
図7のステップS51において、表示画面92のアスペクト比が4:3であると判定された場合、ステップS52において、判定部213は、サムネイル画像の元のアスペクト比が4:3であるかを判定する。すなわち、判定部213は、図6のステップS15の処理によりメモリ124が記憶している、動画像におけるアスペクト比情報(例えば、チャプタの16:9または4:3のアスペクト比を表すフラグ)、または静止画像における画像サイズ情報を基に、描画領域261に描画しようとするサムネイル画像のアスペクト比が4:3であるかを判定する。すなわち、ステップS51とステップS52とにより、サムネイル画像の元の画像のアスペクト比と、表示画面のアスペクト比の関係が判定される。
ステップS52において、描画領域261に描画するサムネイル画像の元のアスペクト比が4:3ではないと判定された場合、すなわち、サムネイル画像の元のアスペクト比が16:9である場合、ステップS53において、縮小部214は、サムネイル画像の縦方向の長さ(高さ)を3/4に縮小する。
すなわち、アスペクト比が16:9のサムネイル画像151は、図4を参照して上述したように、160画素×120画素(横と縦の長さの比率が4:3)のサムネイル画像161として補正されて外部メディア127に記録されている。このように、アスペクト比が16:9から4:3に補正されたサムネイル画像161は、図4に示されるように、円162が縦長に歪んだ画像となっている。この円162はアスペクト比が補正される前の真円であった円152が歪んだものである。従って、元のアスペクト比が16:9である画像のサムネイル画像161を、アスペクト比が4:3の描画領域261にそのまま描画してしまうと、縦長に歪んだサムネイル画像として表示画面92に表示されてしまう。
これを防ぐために、縮小部214は、編集処理のためメモリ124に記憶させたサムネイル画像の縦方向の長さ(高さ)を3/4倍に縮小する。
すなわち、図9に示されるように、インデックス画像251に対応するインデックス画像データ271が、メモリ124の画像表示用のバッファ領域に記憶されているとする。描画領域データ281−1乃至281−6は描画領域261−1乃至261−6に対応するデータである。
例えば、図9のサムネイル画像データ291が、そのアスペクト比が16:9から4:3に補正されたサムネイル画像の画像データである場合、その縦方向の長さが3/4倍にされ、画像の横と縦との長さの比率が元の16:9とされる。
ステップS53の処理の後、ステップS56において、描画部215は、ステップS53の処理により縮小されたサムネイル画像を、対応する描画領域261に描画する。すなわち、図9に示される4:3のアスペクト比のインデックス画像データ271がメモリ124から読み出され、4:3のアスペクト比の表示画面92にインデックス画像として出力され、表示される。
ステップS56の処理により、例えば、図10に示されるように、サムネイル画像データ291に対応するサムネイル画像301が描画領域261−2に描画される。このサムネイル画像301は歪みの無い画像として表示される。
なお、描画領域261−2の図10の上端部と下端部(実質的な無画像部分)には、黒色の画像またはインデックス画像251の背景(斜線)と同じ模様(画像)が表示される。
ステップS52において、サムネイル画像の元のアスペクト比が4:3であると判定された場合、ステップS53の処理はスキップされ、ステップS56において、描画部215はサムネイル画像を描画領域261に描画する。
図3に示されるように、アスペクト比が4:3のままで補正されていないサムネイル画像141の円142は、アスペクト比が4:3の描画領域261において歪まない。従って、ステップS53の処理は実行されず、ステップS56において、サムネイル画像がそのまま描画領域261に描画される。すなわち、図9の例では、元々アスペクト比が4:3で補正されていないサムネイル画像に対応するサムネイル画像データ292がインデックス画像データ271の描画領域データ281−1に配置され、図10に示されるように、サムネイル画像データ292に対応するサムネイル画像302として描画領域261−1に描画(表示)される。
ステップS51において、表示画面92のアスペクト比が4:3ではないと判定された場合、すなわち、表示画面92のアスペクト比が16:9である場合、ステップS54において、判定部213は、サムネイル画像の元のアスペクト比が4:3であるかを判定する。このステップS54の判定の処理は、上述したステップS52の判定の処理と同様に実行される。ステップS51とステップS54により、サムネイル画像の元の画像のアスペクト比と、表示画面のアスペクト比の関係が判定される。
表示画面92のアスペクト比が16:9である場合のインデックス画像の例が図11に示されている。
インデックス画像は上述したように任意のサムネイル画像が配置された画像である。図11のインデックス画像311には、サムネイル画像が描画される領域である描画領域321−1乃至321−6が配置されている。
今の場合、表示画面92のアスペクト比が16:9であるので、インデックス画像311および描画領域321−1乃至321−6のそれぞれのアスペクト比も16:9とされる。
以下、描画領域321−1乃至321−6を個々に区別する必要がない場合、単に描画領域321と称する。
なお、インデックス画像311には、6個の描画領域321−1乃至321−6が配置されているが、その個数は6個に限定されず、任意の数でよい。
ステップS54において、サムネイル画像の元のアスペクト比が4:3ではないと判定された場合、すなわち、サムネイル画像の元のアスペクト比が16:9である場合、ステップS56において、描画部215はサムネイル画像を描画領域321に描画(出力)する。
図12は図11のインデックス画像311に対応するインデック画像データ331を説明する図である。図12においてインデックス画像データ331は、メモリ124の画像表示用のバッファ領域に記憶されているデータである。また、描画領域データ341−1乃至341−6は描画領域321−1乃至321−6に対応するデータである。
なお、描画領域データ341−1乃至341−6のアスペクト比は4:3とされている。これはExifの規格によって、デジタルビデオカメラ71におけるサムネイル画像は160画素×120画素の画像として記録することが規定されるためである。
図4に示されるように、アスペクト比が16:9であるサムネイル画像は、その幅が3/4に縮小されて、4:3のアスペクト比のサムネイル画像として記憶されている。図12に示されるように、このようにアスペクト比が16:9から4:3に補正されたサムネイル画像に対応するサムネイル画像データ351は、インデックス画像データ331の描画領域データ341−2にそのまま配置される。図13に示されるように、サムネイル画像データ351に対応するサムネイル画像381が描画領域321−2に描画(出力)される。
TV受像機72は、入力された画像の水平走査線の左端部と右端部を、水平同期信号に同期して、画面の左端と右端に位置するように表示する機能を有している。従って、アスペクト比が4:3の画像は結果的に横方向に4/3倍に伸張される。その結果、16:9のアスペクト比の画像として表示する機能を有している。図12における円352は、図13に示される円382のように歪まずに(真円として)表示される。
また、デジタルビデオカメラ71がTV受像機72に対して、インデックス画像データ331に対応するインデックス画像を、そのアスペクト比が16:9となるように画像を伸張する指令の信号を供給するようにしてもよい。
一方、図7のステップS54において、画像の元のアスペクト比が4:3である(アスペクト比が補正されていない、サムネイル画像である)と判定された場合、ステップS55において、縮小部214は、サムネイル画像の横方向の幅を3/4に縮小する。
すなわち、元のアスペクト比が4:3のサムネイル画像は、図3を参照して上述したように、160画素×120画素(横と縦の長さの比率が4:3)の画像(アスペクト比が補正されていない画像)として外部メディア127に記録されている。このため、元のアスペクト比が4:3のサムネイル画像は、そのままアスペクト比が4:3の描画領域データ341に描画してしまうと、表示画面92において画像の横と縦の長さの比率が16:9になるように伸張されるので、例えば、図14に示されるように、サムネイル画像391として円392が横長に歪んだ状態で表示画面92に表示される。
これを防ぐために、縮小部214は、編集のためメモリ124に記憶されているアスペクト比が補正されていない、サムネイル画像の横方向の長さ(幅)を3/4倍に縮小する。これにより、例えば、図12に示されるように、アスペクト比が補正されたサムネイル画像データ353の幅が3/4に縮小され、円354が縦長になる。
しかし、ステップS56で描画部215がサムネイル画像データ353に対応するサムネイル画像383を描画領域321に描画すると、上述したように、TV受像機72ではアスペクト比が16:9になるように画像を表示する。サムネイル画像データ353は横方向に伸張されるため、図12における円354は、図13に示される円384になり歪まずに(真円として)表示される。
なお、描画領域321−1の図13の左右の端部には、黒色の画像またはインデックス画像311の背景(斜線)と同じ模様(画像)が表示される。
以上の処理が、全てのサムネイル画像がインデックス画像251の描画領域261またはインデックス画像311の描画領域321に描画されるまで繰り返し実行される。
以上においては、図6のアスペクト比の検出の処理が外部メディア127に記録されている全ての画像に対して実行された後に、図7のインデックス画像の描画の処理が実行されるように説明したが、外部メディア127に記録されている画像毎に順に図6のアスペクト比の検出の処理と、図7のインデックス画像の描画の処理が実行されるようにしてもよい。
このように、アスペクト比が4:3の画像およびアスペクト比が16:9の画像のそれぞれが、静止画像または動画像として外部メディア127に混在して記録されている場合において、これらのサムネイル画像を1つの表示画面、例えば、表示画面91や表示画面92に歪みを少なくして表示することができる。
また、画像のアスペクト比と表示画面のアスペクト比とが同じである場合において、描画領域を無駄なく利用することができる。これにより、表示画面の利用効率が向上する。
アスペクト比が16:9を4:3に変換する処理はスクイーズ方式またはスクイーズ方式と共通のアルゴリズムを利用することができるため、処理を単純化することができる。
なお、デジタルビデオカメラ71は、デジタルビデオカメラ71と接続されているTV受像機72の端子の情報を基に、TV受像機72がHDTV(High-Definition TeleVision)であるかを判定するようにしてもよい。TV受像機72がHDTVである場合、表示画面92のアスペクト比は16:9である。このとき、デジタルビデオカメラ71は図7のインデックス画像の描画の処理において、ステップS54乃至ステップS56の処理のみを行う。
これにより、より迅速にサムネイル画像をTV受像機72に表示させることができる。
次に、図15のフローチャートを参照して、図7のインデックス画像の描画の処理の他の例について説明する。
ステップS81において、判定部213は表示画面92のアスペクト比を検出する。例えば、アスペクト比検出部212は、TV受像機72の表示画面92のアスペクト比の情報を、デジタルビデオカメラ71とTV受像機72との接続の際、TV受像機72の端子の情報を基に検出し、メモリ124に記憶しておく。判定部213は、この情報を基に、ステップS82の判定の処理を行なう。また、サムネイル画像をビューファインダ82や表示画面91に表示する場合、判定部213は、ステップS81において、メモリ124に記憶されているビューファインダ82や表示画面91のアスペクト比を検出し、そのアスペクト比を基に、ステップS82の判定の処理を行う。
ステップS82において、判定部213は、サムネイル画像のアスペクト比が表示画面92のアスペクト比と同じであるかを判定する。すなわち、判定部213は図6のステップS15の処理によりメモリ124に記憶されている動画像におけるアスペクト比情報または静止画像における画像サイズ情報を基に、ステップS82の判定の処理を行う。
ステップS82において、サムネイル画像のアスペクト比が表示画面92のアスペクト比と同じではないと判定された場合、処理はステップS83に進む。ステップS82において、サムネイル画像のアスペクト比が表示画面92のアスペクト比と同じであると判定された場合、ステップS88において、描画部215は、サムネイル画像を、対応するインデックス画像の描画領域に描画する。すなわち、インデックス画像データがメモリ124から読み出され、表示画面92にインデックス画像として出力され、表示される。
ステップS83乃至ステップS88の処理のそれぞれは、図7のステップS51乃至ステップS56の処理のそれぞれの処理と同様であるため、その説明は省略する。
以上の処理により、ユーザは予めTV受像機72の表示画面92のアスペクト比を予めデジタルビデオカメラ71に設定しておく必要がなくなり、容易にサムネイル画像を表示画面92に表示させることができる。
本発明に係る画像処理装置の実施の形態は、デジタルビデオカメラ71に限定されず、デジタルスチルカメラ、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話機など、記録媒体から少なくとも画像の記録および読み出しが可能な画像処理装置に適用することができる。具体的には、例えば、パーソナルコンピュータに適用することも可能である。
図16は、このようなパーソナルコンピュータ401の構成例を示すブロック図である。CPU411は、ROM412に記憶されているプログラム、または記憶部419からRAM413にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM413にはまた、CPU411が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU411、ROM412、およびRAM413は、バス414を介して相互に接続されている。このバス414にはまた、入出力インターフェース415も接続されている。
入出力インターフェース415には、キーボード、マウスなどよりなる入力部416、CRT、LCDなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部417、ハードディスクなどより構成される記憶部419、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部418が接続されている。通信部418は、LAN(Local Area Network)やインターネットを介して他の装置との通信処理を行う。
入出力インターフェース415にはまた、ドライブ420が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア421が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部419にインストールされる。
このパーソナルコンピュータ401においては、ソフトウェアにより上記処理が実行される。
上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図16に示されるリムーバブルメディア421のように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk Read-Only Memory),DVDを含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)(商標)を含む)、若しくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM412もしくはハードディスクなどである記憶部419により構成される。
なお、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
また、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくても、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
さらに、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
71 デジタルビデオカメラ, 72 テレビジョン受像機, 83 表示部, 91,92 表示画面, 123 CPU, 127 外部メディア, 201 画像処理プログラム, 213 判定部, 214 縮小部, 215 描画部, 251 インデックス画像, 261−1乃至261−6 描画領域, 311 インデックス画像, 321−1乃至321−6 描画領域