JP2006294877A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】N型FET形成領域における短チャネル効果の抑制と、nFET特性が向上した半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】第1ゲート電極を備えるN型FET形成領域と、第2ゲート電極を備えるP型FET形成領域とを覆うように基板保護膜を形成する工程と、前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域とを覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、前記P型FET形成領域を開口する工程と、前記P型FET形成領域の前記基板保護膜を、前記第2ゲート電極の側壁に残すように選択的に除去し前記半導体基板表面を露出させる工程と、前記レジスト膜と、前記第2ゲート電極および前記第2ゲート電極の側壁の前記基板保護膜とをマスクとして、前記半導体基板に不純物を導入し、前記第2ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に一対のP型エクステンション領域を形成する工程と、を含む。
【選択図】 図1
【解決手段】第1ゲート電極を備えるN型FET形成領域と、第2ゲート電極を備えるP型FET形成領域とを覆うように基板保護膜を形成する工程と、前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域とを覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、前記P型FET形成領域を開口する工程と、前記P型FET形成領域の前記基板保護膜を、前記第2ゲート電極の側壁に残すように選択的に除去し前記半導体基板表面を露出させる工程と、前記レジスト膜と、前記第2ゲート電極および前記第2ゲート電極の側壁の前記基板保護膜とをマスクとして、前記半導体基板に不純物を導入し、前記第2ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に一対のP型エクステンション領域を形成する工程と、を含む。
【選択図】 図1
Description
本発明は、N型FETおよびP型FETを備える半導体装置の製造方法および半導体装置に関する。
N型FETおよびP型FETを備える従来の半導体装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された半導体装置を図20に示す。この半導体装置100は、半導体基板112において、N型FET102を備えるN型FET形成領域およびP型FET104を備えるP型FET形成領域を有する。尚、図面において、「nFET」とは「N型FET形成領域」を意味し、N型FETが形成される予定領域およびN型FETが形成された領域のいずれをも含むものである。また、図面において、「pFET」とは「P型FET形成領域」を意味し、P型FETが形成される予定領域およびP型FETが形成された領域のいずれをも含むものである。N型FET形成領域およびP型FET形成領域は、半導体基板112においてSTI(Shallow Trench Isolation)により形成された素子分離層114により分離されている。
N型FET形成領域においては、半導体基板112にPウエル112aが形成されている。さらに、Pウエル112aの表面領域に、N−型の第1ソース/ドレインエクステンション領域(以下、第1エクステンション領域)140とN+型の第1ソース/ドレイン領域142とが形成されている。半導体基板112の表面には、第1ゲート酸化膜116と第1ゲート電極118とが積層されている。第1ゲート電極118の上層には第1シリサイド層120が形成されている。第1ゲート酸化膜116と第1ゲート電極118との側壁には第1絶縁膜122が形成されている。さらに、第1絶縁膜122の外表面には側壁絶縁膜124が形成されている。第1絶縁膜122と側壁絶縁膜124により第1サイドウォール126が形成される。
一方、P型FET形成領域においては、半導体基板112にNウエル112bが形成されている。さらに、Nウエル112bの表面領域に、P−型の第2ソース/ドレインエクステンション領域(以下、第2エクステンション領域)150と、P+型の第2ソース/ドレイン領域152とが形成されている。半導体基板112の表面には、第2ゲート酸化膜130と第2ゲート電極132とが積層されている。第2ゲート電極132の上層には第2シリサイド層134が形成されている。第2ゲート酸化膜130と第2ゲート電極132との側壁には、第1絶縁膜122と第2絶縁膜123とが順に積層されている。さらに、第2絶縁膜123の外表面には側壁絶縁膜124が形成されている。第1絶縁膜122と第2絶縁膜123と側壁絶縁膜124とにより第2サイドウォール136が形成される。さらに、これらの領域全体を覆うようにストッパー層138が形成されている。
このような、半導体装置100の製造方法を図面を参照しながら説明する。半導体装置100の製造方法を示す工程断面図を図21〜23に示す。
まず、Pウエル112aとNウエル112bとが素子分離層114により分離された半導体基板112を準備する。N型FET形成領域においては、半導体基板112上に、第1ゲート酸化膜116と第1ゲート電極118とが順に積層されている。一方、P型FET形成領域においては、半導体基板112上、第2ゲート酸化膜130と第2ゲート電極132とが順に積層されている。第1ゲート電極118の上層には第1シリサイド層120が形成され、第2ゲート電極132の上層には第2シリサイド層134が形成されている。このようなN型FET形成領域とP型FET形成領域とを覆うように、第1絶縁膜122と第2絶縁膜123とを順に積層する(図21(a))。
次いで、P型FET形成領域をレジスト膜160で覆う。レジスト膜160は、N型FET形成領域を開口するようにパターニングされている。そして、N型FET形成領域において、所定のエッチングを行う。これにより、第1シリサイド層120上に形成された第1絶縁膜122および第2絶縁膜123と、半導体基板112表面に形成された第1絶縁膜122および第2絶縁膜123を除去する。さらに、第1ゲート電極118の側壁の第2絶縁膜123を除去し、第1ゲート電極118の側壁に第1絶縁膜122のみを残す(図21(b))。
次いで、露出した半導体基板112表面からイオン注入を行い、Pウエル112a表層に、チャネル領域と後述する第1ソース/ドレイン領域142との電気的接続部である第1エクステンション領域140を形成する(図22(c))。
つづいて、N型FET領域をレジスト膜162で覆う。レジスト膜162は、P型FET形成領域を開口するようにパターニングされている。さらに、P型FET形成領域において、半導体基板112上に形成された第1絶縁膜122および第2絶縁膜123をエッチング等により除去し、半導体基板112表面を露出させる(図22(d))。
次いで、露出した半導体基板112表面からイオン注入を行い、Nウエル112b表層に、チャネル領域と後述する第2ソース/ドレイン領域152との電気的接続部である第2エクステンション領域150を形成する(図23(e))。
次いで、レジスト膜162を除去した後、これらの領域を覆うように絶縁膜(不図示)を形成し、エッチバックを行う。これにより、第1ゲート酸化膜116と第1ゲート電極118との側壁に第1サイドウォール126を形成するとともに、第2ゲート酸化膜130と第2ゲート電極132との側壁に第2サイドウォール136を形成する(図23(f))。つづいて、N型FET形成領域およびP型FET形成領域を覆うようにストッパー層138を全面に形成し、N型FET102およびP型FET104を有する半導体装置100を完成する(図23(g))。
特開2004−349372号公報
しかしながら、上記文献記載の半導体装置においては、以下の点で改善の余地を有していた。つまり、N型FET102において、第1ゲート電極118の側壁にのみ第1絶縁膜122が形成されており、半導体基板表面が露出している。そのため、レジスト膜を除去する工程やサイドウォールを形成する工程において、第1エクステンション領域140の形成された基板表面が劣化することがあり、nFET特性を低下させる原因となっていた。
一方、上記文献記載の半導体装置を製造する際にも、以下の点で改善の余地を有していた。つまり、半導体基板112のN型FET形成領域において、第1エクステンション領域140の形成された基板表面を保護しないで、P型FET形成領域のレジスト膜160を除去している(図22(c)乃至(d))。さらに、半導体基板112のN型FET形成領域において、第1エクステンション領域140の形成された基板表面に直接形成されたレジスト膜162を除去している(図23(e)乃至(f))。このようなレジスト膜除去工程において、第1エクステンション領域140の形成された基板表面に劣化が生じる傾向があり、nFET特性を低下させる原因となっていた。
このようなnFET特性の低下は、半導体装置の性能のバラツキを生む要因である。さらに近年では、第1エクステンション領域の拡散深さが浅くなるにつれて、半導体基板表面の状態がnFET特性に与える影響が大きくなってきている。そのため、半導体基板表面に劣化が生じると、nFET特性の低下が顕著に表れるようになってきている。このような状況から、nFET特性の低下を抑制することにより、N型FET形成領域における短チャネル効果の抑制と、nFET特性の向上が求められていた。
本発明によれば、半導体基板上に形成された第1ゲート電極を備えるN型FET形成領域と、前記半導体基板上に形成された第2ゲート電極を備えるP型FET形成領域とを覆うように基板保護膜を形成する工程と、
前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域とを覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、前記P型FET形成領域を開口する工程と、
前記P型FET形成領域の前記基板保護膜を、前記第2ゲート電極の側壁に残すように選択的に除去し前記半導体基板表面を露出させる工程と、
前記レジスト膜と、前記第2ゲート電極および前記第2ゲート電極の側壁の前記基板保護膜とをマスクとして、前記半導体基板に不純物を導入し、前記第2ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に一対のP型エクステンション領域を形成する工程と、
前記N型FET形成領域に形成された前記レジスト膜を除去する工程と、
を含む半導体装置の製造方法が提供される。
前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域とを覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、前記P型FET形成領域を開口する工程と、
前記P型FET形成領域の前記基板保護膜を、前記第2ゲート電極の側壁に残すように選択的に除去し前記半導体基板表面を露出させる工程と、
前記レジスト膜と、前記第2ゲート電極および前記第2ゲート電極の側壁の前記基板保護膜とをマスクとして、前記半導体基板に不純物を導入し、前記第2ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に一対のP型エクステンション領域を形成する工程と、
前記N型FET形成領域に形成された前記レジスト膜を除去する工程と、
を含む半導体装置の製造方法が提供される。
この発明によれば、半導体製造プロセスにおいて、半導体基板に形成されるN型拡散層のnFET特性の低下を抑制することができ、短チャネル効果の抑制と、nFET特性の向上を図ることができる。
また、本発明によれば、半導体基板上に形成された第1ゲート電極、前記第1ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に形成された一対のN型拡散層、および前記第1ゲート電極の両脇に設けられた第1サイドウォールを有するN型FETと、
前記半導体基板上に形成された第2ゲート電極、前記第2ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に形成された一対のP型拡散層、および前記第2ゲート電極の両脇に設けられた第2サイドウォールを有するP型FETと、
を備え、
前記第2サイドウォールは、前記半導体基板表面に接するように設けられた側壁絶縁膜を有し、前記第1サイドウォールは、側壁絶縁膜と、前記半導体基板および前記側壁絶縁膜の間に介在する基板保護膜とを有する半導体装置が提供される。
前記半導体基板上に形成された第2ゲート電極、前記第2ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に形成された一対のP型拡散層、および前記第2ゲート電極の両脇に設けられた第2サイドウォールを有するP型FETと、
を備え、
前記第2サイドウォールは、前記半導体基板表面に接するように設けられた側壁絶縁膜を有し、前記第1サイドウォールは、側壁絶縁膜と、前記半導体基板および前記側壁絶縁膜の間に介在する基板保護膜とを有する半導体装置が提供される。
この発明によれば、サイドウォールを形成する際に、N型拡散層が保護され、nFET特性の低下を抑制することができ、nFET特性が安定した半導体装置を提供することができる。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、N型FET形成領域の半導体基板表面は基板保護膜で保護されており、その後の工程において用いられる剥離液やプラズマ等による劣化を抑制することができる。そのため、半導体基板に形成されるN型拡散層のnFET特性の低下を抑制することができ、短チャネル効果の抑制と、nFET特性の向上を図ることができる。そのため、半導体製造プロセスにおいて、電気的特性のバラツキが少ない半導体装置を提供することができる。また、本発明の半導体装置によれば、N型FETの第1サイドウォールは、側壁絶縁膜と、半導体基板および前記側壁絶縁膜の間に介在する基板保護膜とからなる。そのため、サイドウォールを形成する際に、N型拡散層が保護され、nFET特性の低下を抑制することができる。つまり、nFET特性が安定した半導体装置を提供することができる。
以下、本発明の第1乃至第3の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明による半導体装置の第1の実施形態を示す概略断面図である。
図1に示すように、半導体装置1は、半導体基板12上に形成された第1ゲート電極18、第1ゲート電極18の両脇の半導体基板12表面近傍に形成された一対のN型拡散層39、および第1ゲート電極18の両脇に設けられた第1サイドウォール26を有するN型FET2と、半導体基板12上に形成された第2ゲート電極32、第2ゲート電極32の両脇の半導体基板12表面近傍に形成された一対のP型拡散層49、および第2ゲート電極32の両脇に設けられた第2サイドウォール36を有するP型FET4と、を備える。
図1は、本発明による半導体装置の第1の実施形態を示す概略断面図である。
図1に示すように、半導体装置1は、半導体基板12上に形成された第1ゲート電極18、第1ゲート電極18の両脇の半導体基板12表面近傍に形成された一対のN型拡散層39、および第1ゲート電極18の両脇に設けられた第1サイドウォール26を有するN型FET2と、半導体基板12上に形成された第2ゲート電極32、第2ゲート電極32の両脇の半導体基板12表面近傍に形成された一対のP型拡散層49、および第2ゲート電極32の両脇に設けられた第2サイドウォール36を有するP型FET4と、を備える。
半導体装置1は、半導体基板12において、N型FET2を備えるN型FET形成領域およびP型FET4を備えるP型FET形成領域を有する。これらの領域は、半導体基板12において、例えば、STI(Shallow Trench Isolation)により形成された素子分離層14により分離されている。尚、図面において、「nFET」とは「N型FET形成領域」を意味し、N型FETが形成される予定領域およびN型FETが形成された領域のいずれをも含むものである。また、「pFET」とは「P型FET形成領域」を意味し、P型FETが形成される予定領域およびP型FETが形成された領域のいずれをも含むものである。
N型FET形成領域においては、半導体基板12にPウエル12aが形成されている。さらに、Pウエル12aの表面領域に、N型拡散層39と第1シリサイド層44とが各々一対が形成されている。N型拡散層39は、第1エクステンション領域40と第1ソース/ドレイン領域42とからなる。
N型FET形成領域の半導体基板12の表面には、第1ゲート酸化膜16と第1ゲート電極18とが積層されている。第1ゲート電極18の表層には第1シリサイド層20が形成されている。第1ゲート酸化膜16および第1ゲート電極18の側壁と、半導体基板12の表面を沿うように、断面略L字形状の第1絶縁膜22が形成されている。さらに、この第1絶縁膜22の表面には、断面略L字形状の第2絶縁膜23が形成されている。基板保護膜は、第1絶縁膜22と第2絶縁膜23とからなる。半導体基板12の表面には、第1絶縁膜22aと第2絶縁膜23aが順に形成されている。つまり、基板保護膜は、半導体基板12および側壁絶縁膜24の間に介在している。
第1絶縁膜22および第2絶縁膜23は、例えば、SiO2、SiN等から形成される。第2絶縁膜23の表面には、第2絶縁膜23を覆うように側壁絶縁膜24が形成されている。側壁絶縁膜24は、例えば、SiO2等から形成されている。第1絶縁膜22と第2絶縁膜23と側壁絶縁膜24により第1サイドウォール26が形成される。半導体基板12表面に沿って形成されている第1絶縁膜22および第2絶縁膜23の端部は、第1サイドウォール26の外表面に露出している。
一方、P型FET形成領域においては、半導体基板12にNウエル12bが形成されている。さらに、Nウエル12bの表面領域に、P型拡散層49と第2シリサイド層54とが各々一対が形成されている。P型拡散層49は、第2エクステンション領域50と第2ソース/ドレイン領域52とからなる。
P型FET形成領域の半導体基板12の表層には、第2ゲート酸化膜30を介して第2ゲート電極32が形成されている。第2ゲート電極32の上面には第2シリサイド層34が形成されている。第2ゲート酸化膜30と第2ゲート電極32との側壁には、第1絶縁膜22と第2絶縁膜23とが順に積層されている。さらに、第2絶縁膜23の外表面には側壁絶縁膜24が形成されており、側壁絶縁膜24は、半導体基板12表面に接するように設けられている。第1絶縁膜22と第2絶縁膜23と側壁絶縁膜24とにより第2サイドウォール36が形成される。
さらに、これらの領域全体を覆うように、SiN等からなるストッパー層38が形成されている。
この半導体装置1の構造は、図2のように説明することができる。図2に示すように、第2ゲート電極32の半導体基板12表面からの高さを長さA、第1ゲート電極18の半導体基板12表面からの高さを長さA'とする。この場合に、半導体基板12表面から長さA(または長さA')の1/3の範囲において、第1サイドウォール26および第2サイドウォール36の構造は、N型FET2およびP型FET4共にX方向に3層構造である。さらに、第2サイドウォール36の幅を長さB、第1サイドウォール26の幅を長さB'とする。この場合に、サイドウォールの最外表面から長さB(または長さB')の1/2の範囲において、第2サイドウォール36の構造はY方向に1層構造である。それに対し、第1サイドウォール26の構造はY方向に3層構造である。
このような第1の実施形態における半導体装置1の製造方法は、
半導体基板12上に形成された第1ゲート電極18を備えるN型FET形成領域と、半導体基板12上に形成された第2ゲート電極32を備えるP型FET形成領域とを覆うように基板保護膜(第1絶縁膜22および第2絶縁膜23)を形成する工程(図4(a)乃至図5(c))と、
前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域を覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、P型FET形成領域が開口されたレジスト膜62を形成する工程と、
前記P型FET形成領域の前記基板保護膜を、第2ゲート電極32の側壁に残すように選択的に除去し半導体基板12表面を露出させる工程(図5(d))と、
レジスト膜62と、第2ゲート電極32および第2ゲート電極32の側壁の前記基板保護膜とをマスクとして、前記半導体基板に不純物を導入し、前記P型FET形成領域の半導体基板12中に一対の第2エクステンション領域50を形成する工程(図6(e))と、
前記N型FET形成領域に形成されたレジスト膜62を除去する工程(図6(e)乃至図6(f))と、を含む。
半導体基板12上に形成された第1ゲート電極18を備えるN型FET形成領域と、半導体基板12上に形成された第2ゲート電極32を備えるP型FET形成領域とを覆うように基板保護膜(第1絶縁膜22および第2絶縁膜23)を形成する工程(図4(a)乃至図5(c))と、
前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域を覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、P型FET形成領域が開口されたレジスト膜62を形成する工程と、
前記P型FET形成領域の前記基板保護膜を、第2ゲート電極32の側壁に残すように選択的に除去し半導体基板12表面を露出させる工程(図5(d))と、
レジスト膜62と、第2ゲート電極32および第2ゲート電極32の側壁の前記基板保護膜とをマスクとして、前記半導体基板に不純物を導入し、前記P型FET形成領域の半導体基板12中に一対の第2エクステンション領域50を形成する工程(図6(e))と、
前記N型FET形成領域に形成されたレジスト膜62を除去する工程(図6(e)乃至図6(f))と、を含む。
本実施形態の製造方法において、N型FET形成領域の半導体基板12表面は基板保護膜により保護されている。そのため、N型FET形成領域の半導体基板12表面は、レジスト膜除去に用いられる剥離液やプラズマ等、さらに洗浄工程における洗浄液から効果的に保護される。N型FET形成領域の半導体基板12の表層は、第1エクステンション領域40および第1ソース/ドレイン領域42を形成する領域であるため、このように半導体基板12表面を保護することにより、nFET特性の低下を抑制することができ、短チャネル効果の抑制と、nFET特性の向上を図ることができる。
以下、図4〜8を参照しながら、第1の実施形態における半導体装置1の製造方法を具体的に説明する。
まず、Pウエル12aとNウエル12bとが素子分離層14により分離された半導体基板12を準備する。N型FET形成領域において、半導体基板12上に、従来の方法により第1ゲート酸化膜16を形成し、さらに第1ゲート酸化膜16上に第1ゲート電極18を形成する。一方、P型FET形成領域において、半導体基板12上に、従来の方法により第2ゲート酸化膜30を形成し、さらに第2ゲート酸化膜30上に第2ゲート電極32を形成する。さらに、N型FET形成領域とP型FET形成領域とを覆うように、第1絶縁膜22を形成する(図4(a))。第1絶縁膜22の形成方法としては、熱酸化法やCVD法等が挙げられる。第1絶縁膜22としては、SiO2やSiN等を用いることができる。膜厚は、例えば10オングストローム〜150オングストローム程度とすることができる。
次いで、レジスト膜60で、P型FET形成領域を覆う。レジスト膜60は、N型FET形成領域を開口するようにパターニングされている。そして、Pウエル12a上において、第1ゲート電極18と、第1ゲート電極18の側壁に形成された第1絶縁膜22とをマスクにして、第1絶縁膜22の直下に位置するPウエル12aの表層に、SbやAs等のN型不純物をドープする。これにより、第1のソース/ドレインエクステンション領域(以下、第1エクステンション領域)40が形成される(図4(b))。第1エクステンション領域40は、チャネル領域と後述する第1ソース/ドレイン領域42との電気的接続部である。
つづいて、レジスト膜60を除去する。このとき、第1エクステンション領域40の表面は第1絶縁膜22により保護されている。そのため、第1エクステンション領域40の表面は、レジスト膜60除去に用いられる剥離液やプラズマ等、さらに洗浄工程における洗浄液により影響を受けない。次いで、N型FET形成領域およびP型FET形成領域において、第1絶縁膜22の表面に、第2絶縁膜23を積層する(図5(c))。第2絶縁膜23の形成方法としては、CVD法等が挙げられる。第2絶縁膜23としては、SiO2やSiN等を用いることができる。膜厚は、例えば20オングストローム〜150オングストローム程度とすることができる。
つづいて、レジスト膜62でN型FET形成領域を覆う。レジスト膜62は、P型FET形成領域を開口するようにパターニングされている。つづいて、N型FET形成領域において、第1ゲート電極18と、第1ゲート電極18の側壁に形成された第1絶縁膜22および第2絶縁膜23とをマスクにして、エッチングを行う。エッチングにより、半導体基板12表面に形成された第1絶縁膜22および第2絶縁膜23が除去される。これにより、P型FET形成領域において、半導体基板12表面を露出させるとともに、第2ゲート酸化膜30および第2ゲート電極32の側壁にのみ第1絶縁膜22と第2絶縁膜23との積層構造を残す。(図5(d))。
次いで、第2ゲート電極32と、第2ゲート電極32の側壁に形成された第1絶縁膜22および第2絶縁膜23とをマスクにして、露出した半導体基板12の表層に、BやBF2等のP型不純物をドープする。これにより、Nウエル12b表層に、第2のソース/ドレインエクステンション領域(以下、第2エクステンション領域)50を形成する(図6(e))。第2エクステンション領域50は、チャネル領域と後述する第2ソース/ドレイン領域52との電気的接続部である。
つづいて、N型FET形成領域において、半導体基板12上に形成されているレジスト膜62を除去する。このとき、第1エクステンション領域40の表面は第1絶縁膜22と第2絶縁膜23により保護されている。そのため、第1エクステンション領域40は、レジスト膜62除去に用いられる剥離液やプラズマ等、さらに洗浄工程における洗浄液により影響を受けない。
そして、N型FET形成領域およびP型FET形成領域を覆うように側壁絶縁膜24を形成し(図6(f))次いで、エッチバックを施して、第1サイドウォール26と第2サイドウォール36を形成する。(図7(g))。第1サイドウォール26は、第1絶縁膜22と、第2絶縁膜23と、側壁絶縁膜24とから形成されている。第1サイドウォール26の第1絶縁膜22は、第1ゲート酸化膜16と第1ゲート電極18の側壁から半導体基板12に沿って形成され、断面略L字形状を有する。一方、第1サイドウォール26の第2絶縁膜23は、第1サイドウォール26の第1絶縁膜22の表面に形成され、断面略L字形状を有する。第1サイドウォール26の側壁絶縁膜24は、第1サイドウォール26の第2絶縁膜23の表面を覆うように形成され、断面略扇状の形状を有している。一方、第2サイドウォール36も、第1絶縁膜22と、第2絶縁膜23と、側壁絶縁膜24とから形成されている。第2サイドウォール36の第1絶縁膜22は、第2ゲート酸化膜30と第2ゲート電極32との側壁に形成され、第2サイドウォール36の第2絶縁膜23は、第2サイドウォール36の第1絶縁膜22の表面に形成されている。第2サイドウォール36の側壁絶縁膜24は、第2サイドウォール36の第2絶縁膜23の表面と半導体基板12表面の一部を覆うように形成され、断面略扇状の形状を有している。
つづいて、レジスト膜64で、N型FET形成領域を覆う。レジスト膜64は、P型FET形成領域を開口するようにパターニングされている。そして、P型FET形成領域において、第2ゲート電極32と第2サイドウォール36とをマスクにして、半導体基板12にB等のP型不純物をドープして一対の第2ソース/ドレイン領域52を形成する(図7(h))。
次いで、N型FET形成領域に形成されているレジスト膜64を除去した後、P型FET形成領域をレジスト膜66で覆う。レジスト膜66は、N型FET形成領域を開口するようにパターニングされている。そして、N型FET形成領域において、第1ゲート電極18と第1サイドウォール26とをマスクにして、半導体基板12にAsやP等のN型不純物をドープして一対の第1ソース/ドレイン領域42を形成する(図8(i))。
そして、P型FET形成領域に形成されているレジスト膜を除去し、さらにアニールして拡散層内の不純物を活性化させる(図8(j))。次いで、N型FET形成領域およびP型FET形成領域において、従来公知の方法により第1シリサイド層および第2シリサイド層を形成する。N型FET形成領域においては、第1ゲート電極18および第1サイドウォール26をマスクとして半導体基板12に一対の第1シリサイド層44を形成する。この際、第1ゲート電極18の上面においても第1シリサイド層20が形成される。一方、P型FET形成領域においては、第2ゲート電極32および第2サイドウォール36をマスクとして半導体基板12に一対の第2シリサイド層54を形成する。この際、第2ゲート電極32の上面においても第2シリサイド層34が形成される。さらに、N型FET形成領域およびP型FET形成領域を覆うように、SiN等からなるストッパー層38を形成して、半導体装置1を完成する(図8(k))。
第1実施形態である半導体装置1において、N型FET2を構成する第1サイドウォール26は、半導体基板12および側壁絶縁膜24の間に、基板保護膜(第1絶縁膜22aおよび第2絶縁膜23a)が介在している。そのため、第1サイドウォール26を形成する際に、第1エクステンション領域40が保護され、nFET特性の特性の低下を抑制し、nFET特性が安定した半導体装置1を製造することができる。
このような製造方法により製造される半導体装置1は、N型FET2に第1サイドウォール26が形成されている。本実施形態の半導体装置1においては、この第1サイドウォール26を特定の構造とすることにより、様々な機能を備えることができる。従来、サイドウォールは、半導体装置を製造する工程において、エッチバックによりゲート電極の側壁に形成される構造体であった。そのため、サイドウォールを特定の構造とすることにより、特定の効果を得ることなど想定すらされていなかった。このような状況において、本願発明者は鋭意研究したところ、N型FET2において第1サイドウォール26を特定の構造とすることにより、N型FET2に様々な機能を付加することができることを見いだした。このような効果は、第1サイドウォール26を形成する基板保護膜により得られるものである。
本実施形態において、半導体基板12表面に形成される基板保護膜は、第1絶縁膜22aと第2絶縁膜23aとの積層膜とすることができる。このような積層構造とすることにより、様々な材料の組み合わせが可能となり所望の機能を付加することができる。さらに、第1サイドウォール26の設計の自由度が向上する。
具体的には、第1絶縁膜22は熱酸化により形成されたSiO2膜を用いることができる。このようにして得られるSiO2膜は、緻密な膜であるため、第1エクステンション領域40を効果的に保護することができる。そのため、半導体装置の製造プロセスにおけるnFETの特性の低下を抑制することができる。また、第2絶縁膜23はSiN膜から構成することができる。このような構成とすることにより、半導体基板に所望のストレスを与えることができる。そのため、N型FET形成領域においてはオン電流を増加させることができ、nFETとしての性能を向上させることができる。さらに、半導体基板12の表面に位置する部分に、第2絶縁膜23aを有するため、第2絶縁膜23aによるストレスの制御を容易に行うことができる。またさらに、このような位置に第2絶縁膜23aを有するため、第2絶縁膜23aの膜厚が薄くても、第2絶縁膜23aによるストレスの制御を容易に行うことができる。この他にも、様々な材料を組み合わせることにより、第1サイドウォール26に様々な機能を付加することができ、さらに設計の自由度が増大する。
一方、P型FET形成領域においては、側壁絶縁膜24が半導体基板12表面に接するように設けられ、第2ゲート電極32の側壁に基板保護膜(第1絶縁膜22と第2絶縁膜23)が形成されているに過ぎない。このような構造としているのは、P型不純物はN型不純物に比べ軽い元素であり、半導体基板中に深く拡散していくため、P型拡散層表面の劣化はほとんど問題にならないためである。さらに、P型不純物は剥離液や洗浄液との反応性が低く、化学的に安定でありP型拡散層表面の劣化はほとんど問題にならない。またさらに、半導体形成プロセスにおいて、P型拡散層はN型拡散層を形成した後に形成されるため、エッチング工程やレジスト膜除去工程や洗浄工程において、N型拡散層に比べて影響を受け難い。本願発明者はそのような知見に基づき研究した結果、第2サイドウォール36を、半導体基板12表面に接するように設けられた側壁絶縁膜24を有する構造とし、第1サイドウォール26を、側壁絶縁膜24と、半導体基板12および側壁絶縁膜24の間に介在する基板保護膜(第1絶縁膜22aと第2絶縁膜23a)とを有する特定の構造とすれば、pFET特性に影響を与えることなくnFETの特性の低下を抑制することができることを見出したのである。
また、第1実施形態における半導体装置1の製造方法において、図4(b)に示したように、第1エクステンション領域40の表面には、第1絶縁膜22が形成されている。そのため、図4(b)乃至図5(c)の工程において、レジスト膜60を除去する際においても、第1エクステンション領域40はレジスト膜60除去に用いられる剥離液やプラズマ等、さらに洗浄工程における洗浄液により影響を受けない。
さらに、図6(e)に示したように、第1エクステンション領域40の表面には、第1絶縁膜22と第2絶縁膜23とが積層されている。そのため、図6(e)乃至(f)の工程において、レジスト膜62を除去する際においても、第1エクステンション領域40はレジスト膜62除去に用いられる剥離液やプラズマ等、さらに洗浄工程における洗浄液により影響を受けない。
つまり、本実施形態の製造方法によれば、第1エクステンション領域40の形成された基板表面は絶縁膜で保護されているため劣化を抑制することができ、nFETの特性の低下を抑制することができる。これにより、N型FET形成領域における短チャネル効果の抑制と、nFET特性の向上を図ることができる。そのため、このような製造方法によれば、電気的特性のバラツキが少ない半導体装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明による半導体装置の第2の実施形態を示す概略断面図である。
第2の実施形態における半導体装置1は、第1の実施形態における半導体装置1と比較して、第1サイドウォール26および第2サイドウォール36の構造のみが異なる。以下、第1サイドウォール26および第2サイドウォール36について説明し、その他の部分については説明を省略する。
図3は、本発明による半導体装置の第2の実施形態を示す概略断面図である。
第2の実施形態における半導体装置1は、第1の実施形態における半導体装置1と比較して、第1サイドウォール26および第2サイドウォール36の構造のみが異なる。以下、第1サイドウォール26および第2サイドウォール36について説明し、その他の部分については説明を省略する。
図3に示すように、第1サイドウォール26は、基板保護膜である第1絶縁膜21と、側壁絶縁膜24とからなる。第1絶縁膜21は、第1ゲート酸化膜16および第1ゲート電極18の側壁と、半導体基板12の表面を沿うように、断面略L字型の形状を有する。つまり、半導体基板12の表面には、第1絶縁膜21aが形成されている。さらに、側壁絶縁膜24は、第1絶縁膜21を覆うように形成されている。半導体基板12表面に沿って形成されている第1絶縁膜21aの端部は、第1サイドウォール26の外表面に露出している。第1絶縁膜21としては、SiO2やSiN等を用いることができる。膜厚は、例えば10オングストローム〜150オングストローム程度とすることができる。
このような第2の実施形態における半導体装置1の製造方法は、
半導体基板12上に形成された第1ゲート電極18を備えるN型FET形成領域、および半導体基板12上に形成された第2ゲート電極32を備えるP型FET形成領域を覆うように基板保護膜(第1絶縁膜21)を形成する工程(図9(a)乃至図10(c))と、
前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域を覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、P型FET形成領域を開口する工程と、
前記P型FET形成領域の前記基板保護膜(第1絶縁膜21)を、第2ゲート電極32の側壁に残すように選択的に除去し半導体基板12表面を露出させる工程(図10(d))と、
レジスト膜62と、第2ゲート電極32および第2ゲート電極32の側壁の前記基板保護膜とをマスクとして、半導体基板12に不純物を導入し、前記P型FET形成領域の半導体基板12中に一対のP型の第2エクステンション領域50を形成する工程(図11(e))と、
前記N型FET形成領域に形成されたレジスト膜62を除去する工程(図11(e)乃至(f))と、を含む。
半導体基板12上に形成された第1ゲート電極18を備えるN型FET形成領域、および半導体基板12上に形成された第2ゲート電極32を備えるP型FET形成領域を覆うように基板保護膜(第1絶縁膜21)を形成する工程(図9(a)乃至図10(c))と、
前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域を覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、P型FET形成領域を開口する工程と、
前記P型FET形成領域の前記基板保護膜(第1絶縁膜21)を、第2ゲート電極32の側壁に残すように選択的に除去し半導体基板12表面を露出させる工程(図10(d))と、
レジスト膜62と、第2ゲート電極32および第2ゲート電極32の側壁の前記基板保護膜とをマスクとして、半導体基板12に不純物を導入し、前記P型FET形成領域の半導体基板12中に一対のP型の第2エクステンション領域50を形成する工程(図11(e))と、
前記N型FET形成領域に形成されたレジスト膜62を除去する工程(図11(e)乃至(f))と、を含む。
本実施形態の製造方法において、N型FET形成領域の半導体基板12表面は基板保護膜(第1絶縁膜21)により保護されている。そのため、N型FET形成領域の半導体基板12表面は、レジスト膜除去に用いられる剥離液やプラズマ等、さらに洗浄工程における洗浄液から効果的に保護される。N型FET形成領域の半導体基板12の表面近傍は、N型の第1エクステンション領域40および第1ソース/ドレイン領域42を形成する領域である。そのため、このように半導体基板12表面を保護することにより、nFETの特性の低下を抑制することができ、短チャネル効果を抑制し、nFET特性が向上した半導体装置1を製造することができる。
以下、図9〜12を参照しながら、第2の実施形態における半導体装置1の製造方法を具体的に説明する。
まず、Pウエル12aとNウエル12bとが素子分離層14により分離された半導体基板12を準備する。N型FET形成領域において、半導体基板12上に、従来の方法により第1ゲート酸化膜16を形成し、さらに第1ゲート酸化膜16上に第1ゲート電極18を形成する。一方、P型FET形成領域において、半導体基板12上に、従来の方法により第2ゲート酸化膜30を形成し、さらに第2ゲート酸化膜30上に第2ゲート電極32を形成する(図9(a))。
次いで、レジスト膜60で、P型FET形成領域を覆う。レジスト膜60は、N型FET形成領域を開口するようにパターニングされている。そして、Pウエル12a上において、第1ゲート電極18をマスクにして、Pウエル12aの表層に、SbやAs等のN型不純物をドープする。これにより、第1のソース/ドレインエクステンション領域(以下、第1エクステンション領域)40が形成される(図9(b))。
つづいて、レジスト膜60を除去し、次いで、N型FET形成領域およびP型FET形成領域において、第1絶縁膜21を形成する(図10(c))。第1絶縁膜21の形成方法としては、熱酸化法やCVD法等が挙げられる。第1絶縁膜21としては、SiO2やSiN等を用いることができる。膜厚は、例えば10オングストローム〜150オングストローム程度とすることができる。
つづいて、レジスト膜62でN型FET形成領域を覆う。レジスト膜62は、P型FET形成領域を開口するようにパターニングされている。つづいて、P型FET形成領域において、第2ゲート電極32と、第2ゲート電極32の側壁に形成された第1絶縁膜21とをマスクにして、エッチングを行う。エッチングにより、半導体基板12表面に形成されている第1絶縁膜21が除去される。これにより、P型FET形成領域において、半導体基板12表面を露出させるとともに、第2ゲート酸化膜30および第2ゲート電極32の側壁にのみ第1絶縁膜21を残す。(図10(d))。
次いで、第2ゲート電極32と、第2ゲート電極32の側壁に形成された第1絶縁膜21とをマスクにして、露出した半導体基板12の表層に、BやBF2等のP型不純物をドープする。これにより、Nウエル12b表層に、第2エクステンション領域50を形成する(図11(e))。
つづいて、N型FET形成領域において、半導体基板12上に形成されているレジスト膜62を除去する。このとき、第1エクステンション領域40の表面は第1絶縁膜21により保護されている。そのため、第1エクステンション領域40は、レジスト膜62除去に用いられる剥離液やプラズマ等、さらに洗浄工程における洗浄液により影響を受けない。
そして、N型FET形成領域およびP型FET形成領域を覆うように絶縁膜(不図示)を形成し、次いで、エッチバックを施して、第1サイドウォール26と第2サイドウォール36を形成する。(図11(f))。第1サイドウォール26は、第1絶縁膜21と、側壁絶縁膜24とから形成されている。第1サイドウォール26の第1絶縁膜21は、第1ゲート酸化膜16と第1ゲート電極18の側壁から半導体基板12に沿って形成され、断面略L字形状を有する。第1サイドウォール26の側壁絶縁膜24は、第1サイドウォール26の第1絶縁膜21の表面を覆うように形成され、断面略扇状の形状を有している。一方、第2サイドウォール36も、第1絶縁膜21と、側壁絶縁膜24とから形成されている。第2サイドウォール36の第1絶縁膜21は、第2ゲート酸化膜30と第2ゲート電極32との側壁の表面に積層されている。第2サイドウォール36の側壁絶縁膜24は、第2サイドウォール36の第1絶縁膜21と半導体基板12表面の一部を覆うように形成され、断面略扇状の形状を有している。
第1サイドウォール26と第2サイドウォール36とを形成した後に、第1の実施形態と同様にして半導体装置1を完成させる(図12(g)〜(h))。具体的には、図7(h)〜図8(k)と同様な工程を行う。
このような製造方法により得られる、第2の実施形態の半導体装置1において、N型FET2を構成する第1サイドウォール26は、半導体基板12および側壁絶縁膜24の間に、基板保護膜(第1絶縁膜21a)が介在している。そのため、第1サイドウォール26を形成する際に、第1エクステンション領域40が保護され、nFET特性の特性の低下を抑制し、nFET特性が安定した半導体装置1を製造することができる。
また、第1絶縁膜21としては熱酸化により形成されたSiO2膜を用いることができる。このようにして得られるSiO2膜は、緻密な膜であるため、第1エクステンション領域40を効果的に保護することができ、上記効果にさらに優れる。
第2の実施形態における半導体装置1の製造方法において、図11(e)に示したように、第1エクステンション領域40の表面には、第1絶縁膜21が形成されている。そのため、図11(e)乃至(f)の工程において、レジスト膜62を除去する際においても、第1エクステンション領域40はレジスト膜60除去に用いられる剥離液やプラズマ等、さらに洗浄工程における洗浄液により影響を受けない。
つまり、本実施形態の製造方法によれば、第1エクステンション領域40の形成された基板表面は第1絶縁膜21で保護されているため劣化を抑制することができ、nFETの特性の低下を抑制することができる。これにより、N型FET形成領域における短チャネル効果の抑制と、nFET特性の向上を図ることができる。そのため、このような製造方法によれば、電気的特性のバラツキが少ない半導体装置を提供することができる。さらに、本実施形態においては、基板保護膜が第1の絶縁膜21だけで形成されているので、第1の実施形態と比較して工程数を削減することができ、工期短縮や原価低減が可能になる。
(第3の実施形態)
上記実施形態においては、N型FET形成領域およびP型FET形成領域を有するコア形成領域(コア形成領域はSRAM形成領域を含んでいてもよい。)を備える半導体装置1について説明した。さらに、半導体装置1はコア形成領域およびI/O形成領域を備え、各々の領域においてN型FET形成領域とP型FET形成領域を有していてもよい(第3の実施形態)。本実施形態は、コア形成領域においては、N型FETに基板保護膜を設け、P型FETには基板保護膜を設けない構成にして、I/O形成領域においては、N型FETおよびP型FETの両方に基板保護膜を設ける構成にしたものである。尚、図面において、「CORE」とは「コア形成領域」を意味し、コア領域が形成される予定領域およびコア領域が形成された領域のいずれをも含むものである。また、「I/O」とは「I/O形成領域」を意味し、I/O領域が形成される予定領域およびI/O領域が形成された領域のいずれをも含むものである。
上記実施形態においては、N型FET形成領域およびP型FET形成領域を有するコア形成領域(コア形成領域はSRAM形成領域を含んでいてもよい。)を備える半導体装置1について説明した。さらに、半導体装置1はコア形成領域およびI/O形成領域を備え、各々の領域においてN型FET形成領域とP型FET形成領域を有していてもよい(第3の実施形態)。本実施形態は、コア形成領域においては、N型FETに基板保護膜を設け、P型FETには基板保護膜を設けない構成にして、I/O形成領域においては、N型FETおよびP型FETの両方に基板保護膜を設ける構成にしたものである。尚、図面において、「CORE」とは「コア形成領域」を意味し、コア領域が形成される予定領域およびコア領域が形成された領域のいずれをも含むものである。また、「I/O」とは「I/O形成領域」を意味し、I/O領域が形成される予定領域およびI/O領域が形成された領域のいずれをも含むものである。
以下に、第3の実施形態における半導体装置1の製造方法を、図13〜18を参照しながら説明する。なお、半導体装置1の詳細な構造については説明を省略する。
まず、コア形成領域とI/O形成領域とが素子分離層14により分離された半導体基板12を準備する。コア形成領域においては、Pウエル12aとNウエル12bとが素子分離層14により分離され、N型FET形成領域とP型FET形成領域とを形成している。一方、I/O形成領域においても、Pウエル12aとNウエル12bとが素子分離層14により分離され、N型FET形成領域とP型FET形成領域とを形成している。コア形成領域のN型FET形成領域およびP型FET形成領域において、上記と同様に、半導体基板12上にゲート酸化膜とゲート電極が積層されている。一方、I/O形成領域のN型FET形成領域においては、半導体基板12上に、第3ゲート酸化膜70と第3ゲート電極72とが積層されている。P型FET形成領域においては、第4ゲート酸化膜74と第4ゲート電極76とが積層されている。さらに、コア形成領域とI/O形成領域とを覆うように、第1絶縁膜22を形成する(図13(a))。
次いで、I/O形成領域のN型FET形成領域を開口するようにパターニングされたレジスト膜78で、コア形成領域とI/O形成領域とを覆う。そして、第3ゲート電極72と、第3ゲート電極72の側壁に形成された第1絶縁膜22とをマスクにして、第1絶縁膜22の直下に位置するPウエル12aの表層に、SbやAs等のN型不純物をドープする。これにより、第3のソース/ドレインエクステンション領域(以下、第3エクステンション領域)80が形成される(図13(b))。
つづいて、レジスト膜78を除去し、次いで、コア形成領域のN型FET形成領域を開口するようにパターニングされたレジスト膜82で、コア形成領域とI/O形成領域とを覆う。そして、第1ゲート電極18と、第1ゲート電極18の側壁に形成された第1絶縁膜22とをマスクにして、第1絶縁膜22の直下に位置するPウエル12aの表層に、第1エクステンション領域40を形成する(図14(c))。
つづいて、レジスト膜82を除去する。このとき、第1エクステンション領域40の表面は第1絶縁膜22により保護されている。そのため、第1エクステンション領域40は、レジスト膜82除去に用いられる剥離液やプラズマ等の影響を受けない。次いで、I/O形成領域のP型FET形成領域を開口するようにパターニングされたレジスト膜84で、コア形成領域とI/O形成領域とを覆う。つづいて、第4ゲート電極76と、第4ゲート電極76の側壁に形成された第1絶縁膜22とをマスクにして、第1絶縁膜22の直下に位置するNウエル12bの表層に、BやBF2等のP型不純物をドープする。これにより、Nウエル12b表層に、第4エクステンション領域86を形成する(図14(d))。
つづいて、レジスト膜84を除去する(図15(e))。このとき、第1エクステンション領域40の表面は第1絶縁膜22により保護されている。そのため、第1エクステンション領域40は、レジスト膜84除去に用いられる剥離液やプラズマ等の影響を受けない。
そして、コア形成領域およびI/O形成領域において、第1絶縁膜22の表面に、第2絶縁膜23を積層する(図15(f))。
つづいて、コア形成領域のP型FET形成領域を開口するようにパターニングされたレジスト膜88で、コア形成領域とI/O形成領域とを覆う。そして、P型FET形成領域において、第2ゲート電極32と、第2ゲート電極32の側壁に形成された第1絶縁膜22および第2絶縁膜23とをマスクにして、エッチングを行う。エッチングにより、半導体基板12表面に形成された第1絶縁膜22および第2絶縁膜23が除去される。これにより、P型FET形成領域において、半導体基板12表面を露出させるとともに、第2ゲート酸化膜30および第2ゲート電極32の側壁にのみ第1絶縁膜22と第2絶縁膜23との積層構造を残す。(図16(g))。
そして、第2ゲート電極32と、第2ゲート電極32の側壁に形成された第1絶縁膜22および第2絶縁膜23とをマスクにして、露出した半導体基板12の表層に、BやBF2等のP型不純物をドープする。これにより、Nウエル12b表層に、第2エクステンション領域50を形成する(図16(h))。
つづいて、レジスト膜88を除去する。このとき、第1エクステンション領域40の表面は第1絶縁膜22と第2絶縁膜23により保護されている。そのため、エクステンション領域40は、レジスト膜88除去に用いられる剥離液やプラズマ等の影響を受けない。そして、コア形成領域およびI/O形成領域を覆うように側壁絶縁膜24を形成し(図17(i))、次いでエッチバックを施して、コア形成領域において第1サイドウォール26および第2サイドウォール36を形成し、I/O形成領域において第3サイドウォール89および第4サイドウォール90を形成する。(図17(j))。
第3サイドウォール89は、第1絶縁膜22と、第2絶縁膜23と、側壁絶縁膜24とから形成されている。第3サイドウォール89の第1絶縁膜22は、第3ゲート酸化膜70と第3ゲート電極72の側壁から半導体基板12に沿って形成され、断面略L字形状を有する。一方、第3サイドウォール89の第2絶縁膜23は、第3サイドウォール89の第1絶縁膜22の表面に形成され、断面略L字形状を有する。第3サイドウォール89の側壁絶縁膜24は、第3サイドウォール89の第2絶縁膜23の表面を覆うように形成され、断面略扇状の形状を有している。一方、第4サイドウォール90は、第3サイドウォール89と同一の形状を有している。
つづいて、所定の形状にパターニングされたレジスト膜(不図示)を用いて、半導体基板12にN型不純物をドープし、半導体基板12に第1ソース/ドレイン領域42および第3ソース/ドレイン領域81を形成する。さらにアニールして、これらの拡散層内の不純物を活性化させる。さらに、レジスト膜(不図示)を用いて、半導体基板12にP型不純物をドープし、半導体基板12に第2ソース/ドレイン領域52および第4ソース/ドレイン領域87を形成する。さらにアニールして、これらの拡散層内の不純物を活性化させる(図18(k))。
次いで、コア形成領域およびI/O形成領域において、ゲート電極とサイドウォールをマスクとして、半導体基板12にシリサイド層が形成される。さらに、ゲート電極の表層においてもシリサイド層が形成される。具体的には、コア形成領域のN型FET形成領域において、半導体基板12に一対の第1シリサイド層44が形成され、第1ゲート電極18の表層においても第1シリサイド層20が形成される。また、コア形成領域のP型FET形成領域においても、同様に、半導体基板12上の第2シリサイド層54と第2ゲート電極32上の第2シリサイド層34が形成される。一方、I/O形成領域のN型FET形成領域において、半導体基板12に一対の第3シリサイド層92が形成され、第3ゲート電極72の表層においても第3シリサイド層91が形成される。また、I/O形成領域のP型FET形成領域においても、同様に、半導体基板12上に第4シリサイド層96が形成され、第4ゲート電極76の表層においても第4シリサイド層94が形成される。さらに、コア形成領域およびI/O形成領域を覆うように、SiN等からなるストッパー層38を形成して、半導体装置1を完成する(図18(l))。このように、第3の実施形態によれば、半導体装置1がコア形成領域とI/O形成領域とを含む場合に、コア形成領域内においてP型FET形成領域のみゲート側壁構造を異ならせるとともに、I/O形成領域においては、N型FET形成領域とP型FET形成領域とのゲート側壁構造を同じ構造にすることができる。
図13(b)に示したように、第1エクステンション領域40の形成予定領域の表面には、第1絶縁膜22が形成されている。そのため、図13(b)乃至図14(c)の工程において、第1エクステンション領域40の形成予定領域の表面は、レジスト膜78除去に用いられる剥離液やプラズマ等の影響を受けない。
また、図14(c)に示したように、第1エクステンション領域40の表面には、第1絶縁膜22が形成されている。そのため、図14(c)乃至(d)の工程において、第1エクステンション領域40は、レジスト膜82除去に用いられる剥離液やプラズマ等の影響を受けない。さらに、図14(d)乃至図15(e)の工程において、第1エクステンション領域40は、レジスト膜84除去に用いられる剥離液やプラズマ等の影響を受けない。
また、図16(h)に示したように、第1エクステンション領域40の表面には、第1絶縁膜22および第2絶縁膜23が形成されている。そのため、図16(h)乃至図17(i)の工程において、第1エクステンション領域40は、レジスト膜88除去に用いられる剥離液やプラズマ等の影響を受けない。
つまり、本実施形態の製造方法によれば、第1エクステンション領域40の形成された基板表面は絶縁膜で保護されているため劣化が抑制され、nFETの特性の低下を抑制することができる。これにより、N型FET形成領域における短チャネル効果の抑制と、nFET特性の向上を図ることができる。そのため、このような製造方法によれば、nFET特性のバラツキが少ない半導体装置を提供することができる。さらに、本実施形態では、I/O形成領域内のP型FETに基板保護膜を設ける製造方法と比較して、I/O形成領域内のP型FETへの不純物注入工程の前に基板保護膜をエッチバックしなくて済むので、工程数を削減することができ、工期短縮や原価低減が可能になる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、基板保護膜が3層以上となるように、複数の絶縁膜が積層されていてもよい。
また第3の実施形態の半導体装置1において、第1サイドウォール26が、第1絶縁膜21と側壁絶縁膜24とから形成されていてもよい。
また、第3の実施形態においては、第3エクステンション領域80、第1エクステンション領域40、および第4エクステンション領域86をこの順で形成した例(図13(b)乃至図14(d))によって示したが、特に限定されず、任意の順序で形成することができる。
また、本実施形態では、N型FET形成領域とP型FET形成領域とが隣接している例によって示したが、これらは所定の距離離間していてもよい。
[実施例]
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例により制限されるものではない。
(実施例1)
実施例1においては、本実施形態1の製造方法(図4〜8)に従い、以下の条件で半導体装置1を製造した。
実施例1においては、本実施形態1の製造方法(図4〜8)に従い、以下の条件で半導体装置1を製造した。
第1サイドウォール26および第2サイドウォール36を構成する第1絶縁膜22、第2絶縁膜23、側壁絶縁膜24の形成条件は以下のとおりである。
・第1絶縁膜22形成条件
熱酸化法:SiO2膜,膜厚100オングストローム
・第2絶縁膜23形成条件
CVD法:SiN膜,膜厚100オングストローム
・側壁絶縁膜24形成条件
CVD法:SiO2膜,膜厚100オングストローム
実施例1の半導体装置1のnFET特性を測定した。結果を図19に示す。図19は、様々なゲート長を有するnFETについてIONおよびIOFFを測定し、プロットしたものである。なお、IONは、nFETがオン状態になっている時に流れる単位ゲート幅当たりの電流値である。また、IOFFは、nFETがオフ状態になっている時に流れる単位ゲート幅当たりの電流値である。
・第1絶縁膜22形成条件
熱酸化法:SiO2膜,膜厚100オングストローム
・第2絶縁膜23形成条件
CVD法:SiN膜,膜厚100オングストローム
・側壁絶縁膜24形成条件
CVD法:SiO2膜,膜厚100オングストローム
実施例1の半導体装置1のnFET特性を測定した。結果を図19に示す。図19は、様々なゲート長を有するnFETについてIONおよびIOFFを測定し、プロットしたものである。なお、IONは、nFETがオン状態になっている時に流れる単位ゲート幅当たりの電流値である。また、IOFFは、nFETがオフ状態になっている時に流れる単位ゲート幅当たりの電流値である。
(比較例1)
比較例1においては、従来技術の製造方法(図21〜23)に従い、以下の条件で半導体装置100を製造した。
比較例1においては、従来技術の製造方法(図21〜23)に従い、以下の条件で半導体装置100を製造した。
第1サイドウォール126および第2サイドウォール136を構成する第1絶縁膜122、第2絶縁膜123、側壁絶縁膜124の形成条件は以下のとおりである。
・第1絶縁膜122形成条件
熱酸化法:SiO2膜,膜厚100オングストローム
・第2絶縁膜123形成条件
CVD法:SiN膜,膜厚100オングストローム
・側壁絶縁膜124形成条件
CVD法:SiO2膜,膜厚100オングストローム
比較例1の半導体装置100のnFET特性を測定した。結果を図19に示す
・第1絶縁膜122形成条件
熱酸化法:SiO2膜,膜厚100オングストローム
・第2絶縁膜123形成条件
CVD法:SiN膜,膜厚100オングストローム
・側壁絶縁膜124形成条件
CVD法:SiO2膜,膜厚100オングストローム
比較例1の半導体装置100のnFET特性を測定した。結果を図19に示す
図1に示すように、実施例1の方法により得られた半導体装置1は、N型FET形成領域において、第1ゲート電極18の両脇の半導体基板12表面に、第1絶縁膜22aと第2絶縁膜23aとからなる基板保護膜を有していた。一方、図20に示すように、比較例1の方法により得られた半導体装置100において、側壁絶縁膜124が第1ゲート電極118の両脇の半導体基板112表面に接している。つまり、基板保護膜が半導体基板12表面に成膜されていない。
このような半導体装置のnFET特性を測定したところ、図19に示すように、実施例1の半導体装置1は比較例1の半導体装置100と比較して、オン・オフ比(IOFF/ION)が低下し、良好なnFET特性を有していることが確認された。そのため、実施例1の半導体装置1は、比較例1の半導体装置100と比較して、nFETの特性の低下を抑制することができ、N型FET形成領域における短チャネル効果の抑制と、nFET特性の向上を図ることができることが確認された。
1 半導体装置
2,3 N型FET
4,5 P型FET
12 半導体基板
12a Pウエル
12b Nウエル
14 素子分離層
16 第1ゲート酸化膜
18 第1ゲート電極
20 第1シリサイド層
21 第1絶縁膜
22 第1絶縁膜
23 第2絶縁膜
24 側壁絶縁膜
26 第1サイドウォール
30 第2ゲート酸化膜
32 第2ゲート電極
34 第2シリサイド層
36 第2サイドウォール
38 ストッパー層
39 N型拡散層
40 第1エクステンション領域
42 第1ソース/ドレイン領域
44 第1シリサイド層
49 P型拡散層
50 第2エクステンション領域
52 第2ソース/ドレイン領域
54 第2シリサイド層
60、62,64,66,78,82,84,88 レジスト膜
70 第3ゲート酸化膜
72 第3ゲート電極
74 第4ゲート酸化膜
76 第4ゲート電極
80 第3エクステンション領域
81 第3ソース/ドレイン領域
86 第4エクステンション領域
87 第4ソース/ドレイン領域
89 第3サイドウォール
90 第4サイドウォール
91,92 第3シリサイド層
94,96 第4シリサイド層
100 半導体装置
102 N型FET
104 P型FET
112 半導体基板
112a Pウエル
112b Nウエル
114 素子分離層
116 第1ゲート酸化膜
118 第1ゲート電極
120 第1シリサイド層
122 第1絶縁膜
123 第2絶縁膜
124 側壁絶縁膜
126 第1サイドウォール
130 第2ゲート酸化膜
132 第2ゲート電極
134 第2シリサイド層
136 第2サイドウォール
138 ストッパー層
140 第1エクステンション領域
142 第1ソース/ドレイン領域
150 第2エクステンション領域
152 第2ソース/ドレイン領域
160,162 レジスト膜
2,3 N型FET
4,5 P型FET
12 半導体基板
12a Pウエル
12b Nウエル
14 素子分離層
16 第1ゲート酸化膜
18 第1ゲート電極
20 第1シリサイド層
21 第1絶縁膜
22 第1絶縁膜
23 第2絶縁膜
24 側壁絶縁膜
26 第1サイドウォール
30 第2ゲート酸化膜
32 第2ゲート電極
34 第2シリサイド層
36 第2サイドウォール
38 ストッパー層
39 N型拡散層
40 第1エクステンション領域
42 第1ソース/ドレイン領域
44 第1シリサイド層
49 P型拡散層
50 第2エクステンション領域
52 第2ソース/ドレイン領域
54 第2シリサイド層
60、62,64,66,78,82,84,88 レジスト膜
70 第3ゲート酸化膜
72 第3ゲート電極
74 第4ゲート酸化膜
76 第4ゲート電極
80 第3エクステンション領域
81 第3ソース/ドレイン領域
86 第4エクステンション領域
87 第4ソース/ドレイン領域
89 第3サイドウォール
90 第4サイドウォール
91,92 第3シリサイド層
94,96 第4シリサイド層
100 半導体装置
102 N型FET
104 P型FET
112 半導体基板
112a Pウエル
112b Nウエル
114 素子分離層
116 第1ゲート酸化膜
118 第1ゲート電極
120 第1シリサイド層
122 第1絶縁膜
123 第2絶縁膜
124 側壁絶縁膜
126 第1サイドウォール
130 第2ゲート酸化膜
132 第2ゲート電極
134 第2シリサイド層
136 第2サイドウォール
138 ストッパー層
140 第1エクステンション領域
142 第1ソース/ドレイン領域
150 第2エクステンション領域
152 第2ソース/ドレイン領域
160,162 レジスト膜
Claims (13)
- 半導体基板上に形成された第1ゲート電極を備えるN型FET形成領域と、前記半導体基板上に形成された第2ゲート電極を備えるP型FET形成領域とを覆うように基板保護膜を形成する工程と、
前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域とを覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、前記P型FET形成領域を開口する工程と、
前記P型FET形成領域の前記基板保護膜を、前記第2ゲート電極の側壁に残すように選択的に除去し前記半導体基板表面を露出させる工程と、
前記レジスト膜と、前記第2ゲート電極および前記第2ゲート電極の側壁の前記基板保護膜とをマスクとして、前記半導体基板に不純物を導入し、前記第2ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に一対のP型エクステンション領域を形成する工程と、
前記N型FET形成領域に形成された前記レジスト膜を除去する工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記レジスト膜をパターニングして、前記P型FET形成領域を開口する工程の前に、
前記第1ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に、一対のN型エクステンション領域を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記基板保護膜を形成する工程は、
半導体基板上に形成された第1ゲート電極を備えるN型FET形成領域と、前記半導体基板上に形成された第2ゲート電極を備えるP型FET形成領域とを覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、前記N型FET形成領域を開口する工程と、
前記レジスト膜と、前記第1ゲート電極とをマスクとして、前記半導体基板に不純物を導入し、前記第1ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に一対のN型エクステンション領域を形成する工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記基板保護膜が、第1絶縁膜と第2絶縁膜とからなり、
前記基板保護膜を形成する工程が、
前記半導体基板上に形成された前記第1ゲート電極を備える前記N型FET形成領域と、前記半導体基板上に形成された前記第2ゲート電極を備える前記P型FET形成領域とを覆うように第1絶縁膜を形成する工程と、
前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域を覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、前記N型FET形成領域を開口する工程と、
前記レジスト膜と、前記第1ゲート電極および前記第1ゲート電極の側壁の前記第1絶縁膜とをマスクとして、前記半導体基板に不純物を導入し、前記N型FET形成領域の前記第1絶縁膜の直下に位置する前記半導体基板表面近傍に、一対のN型エクステンション領域を形成する工程と、
前記N型FET形成領域、および前記P型FET形成領域を覆うように前記第2絶縁膜を形成する工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記N型FET形成領域に形成された前記レジスト膜を除去する工程の後に、
前記N型FET形成領域および前記P型FET形成領域を覆うように側壁絶縁膜を形成し、次いでエッチバックすることにより、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の側壁に前記側壁絶縁膜および前記基板保護膜からなる第1および第2サイドウォールを形成する工程と、
前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域とを覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、前記N型FET形成領域を開口する工程と、
前記レジスト膜と前記第1ゲート電極および前記第1サイドウォールとをマスクとして、前記第1サイドウォールの両脇の前記半導体基板表面近傍に一対のN型ソース/ドレイン領域を形成する工程と、
前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域を覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、前記N型FET形成領域を開口する工程と、
前記レジスト膜と前記第2ゲート電極および前記第2サイドウォールとをマスクとして、前記半導体基板に不純物を導入し、前記第2サイドウォールの両脇の前記半導体基板表面近傍に一対のP型ソース/ドレイン領域を形成する工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記基板保護膜が、第1絶縁膜からなり、
前記基板保護膜を形成する工程が、
前記N型FET形成領域と前記P型FET形成領域を覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、前記N型FET形成領域を開口する工程と、
前記レジスト膜と、前記第1ゲート電極および前記第1ゲート電極の側壁の前記第1絶縁膜とをマスクとして、前記N型FET形成領域の前記第1絶縁膜の直下に位置する前記半導体基板表面近傍に、一対のN型エクステンション領域を形成する工程と、
前記N型FET形成領域、および前記P型FET形成領域を覆うように第1絶縁膜を形成する工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1ゲート電極を備える前記N型FET形成領域と、前記第2ゲート電極を備える前記P型FET形成領域とが、コア形成領域内に形成されており、
前記コア形成領域内の前記N型FET形成領域および前記P型FET形成領域と、前記半導体基板上に形成されたI/O形成領域内の第3ゲート電極を備えるN型FET形成領域と、前記半導体基板上に形成されたI/O形成領域内の第4ゲート電極を備えるP型FET形成領域と、を覆うように基板保護膜を形成する工程と、
前記コア形成領域内のN型FET形成領域と、前記コア形成領域内のP型FET形成領域と、前記I/O形成領域内のN型FET形成領域と、前記I/O形成領域内のP型FET形成領域と、を覆うようにレジスト膜を形成した後、該レジスト膜をパターニングして、前記コア形成領域内のP型FET形成領域を開口する工程と、
前記コア形成領域内のP型FET形成領域の前記基板保護膜を、前記第2ゲート電極の側壁に残すように選択的に除去し前記半導体基板表面を露出させる工程と、
前記レジスト膜と、前記第2ゲート電極および前記第2ゲート電極の側壁の前記基板保護膜とをマスクとして、前記半導体基板に不純物を導入し、前記第2ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に一対のP型エクステンション領域を形成する工程と、
前記コア形成領域内のN型FET形成領域と、前記I/O形成領域内のN型FET形成領域と、前記I/O形成領域内のP型FET形成領域と、に形成された前記レジスト膜を除去する工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板上に形成された第1ゲート電極、前記第1ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に形成された一対のN型拡散層、および前記第1ゲート電極の両脇に設けられた第1サイドウォールを有するN型FETと、
前記半導体基板上に形成された第2ゲート電極、前記第2ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に形成された一対のP型拡散層、および前記第2ゲート電極の両脇に設けられた第2サイドウォールを有するP型FETと、
を備え、
前記第2サイドウォールは、前記半導体基板表面に接するように設けられた側壁絶縁膜を有し、前記第1サイドウォールは、側壁絶縁膜と、前記半導体基板および前記側壁絶縁膜の間に介在する基板保護膜とを有することを特徴とする半導体装置。 - 請求項8に記載の半導体装置において、
前記基板保護膜は、異なる材料からなる複数の絶縁膜の積層膜であることを特徴とする半導体装置。 - 請求項9に記載の半導体装置において、
前記基板保護膜は、前記半導体基板上に形成されたシリコン酸化膜と、該シリコン酸化膜上に形成されたシリコン窒化膜との積層膜であることを特徴とする半導体装置。 - 請求項8乃至10のいずれかに記載の半導体装置において、
前記基板保護膜は、前記N型拡散層の表面に形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項8乃至11のいずれかに記載の半導体装置において、
前記基板保護膜は、前記第1ゲート電極の側壁から前記半導体基板表面に亘って形成され、断面略L字形状を有することを特徴とする半導体装置。 - 請求項8乃至12のいずれかに記載の半導体装置において、
前記半導体装置は、コア領域とI/O領域とを含み、
前記コア領域には、前記N型FETと前記P型FETとを備え、
前記I/O領域には、
前記半導体基板上に形成された第3ゲート電極、前記第3ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に形成された一対のN型拡散層、および前記第3ゲート電極の両脇に設けられた第3サイドウォールを有するN型FETと、
前記半導体基板上に形成された第4ゲート電極、前記第4ゲート電極の両脇の前記半導体基板表面近傍に形成された一対のP型拡散層、および前記第4ゲート電極の両脇に設けられた第4サイドウォールを有するP型FETと、
をさらに備え、
前記第3サイドウォールおよび前記第4サイドウォールは、側壁絶縁膜と、前記半導体基板および前記側壁絶縁膜の間に介在する基板保護膜とを有することを特徴とする半導体装置。
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