JP2006292628A - ジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置 - Google Patents

ジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置 Download PDF

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浩一 相馬
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賢二 栗原
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Abstract

【課題】ジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置として、ジェットポンプインレットスロート部を据付け状態のままで洗浄することができ、構成のコンパクト化、取扱容易化、高信頼性化、低コスト化等を図る。
【解決手段】原子炉圧力容器上部からジェットポンプ1のインレット二次開口6を介してスロート部4内に高圧ホース12を吊下げ、この高圧ホースの先端に、高圧水噴射による水流反力でインレットミキサのスロート部内面に沿う旋回および下方に向う動力を発生させる駆動ノズル19と、インレットミキサのスロート部内面を高圧水の噴射により洗浄する洗浄ノズル19とを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設けられたジェットポンプのインレットミキサスロート部内面を高圧水の噴射により洗浄するジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置に関する。
沸騰水型原子炉においては、運転年数の経過に伴い、ジェットポンプのインレットミキサスロート部内面にクラッドが蓄積し、ジェットポンプ性能を低下させる状況が生じている。
この状況に対し、従来では、インレットミキサを取外して炉外で水ジェット洗浄を行うことが考えられていた。
しかし、この場合は、プラント一基当たり20本のジェットポンプが設置されているため、その取外しと復旧に多大の時間を要することになっていた。
そこで、近年では、インレットミキサを取外すことなく据付け状態で水ジェット洗浄を行ってジェットポンプの性能を回復する技術が望まれている。
これまでには、原子炉圧力容器上方からインレットミキサスロート部にクラッド除去用の洗浄装置を導入し、遠隔操作によりスロート部内面を洗浄する装置が種々提案されている(例えば特許文献1〜5参照)。
特開平7−55985号公報 特開平7−55986号公報 特開2001−159696号公報 特開2001−242279号公報 特開2004−251894号公報
ところで、インレットミキサを取外すことなく据付け状態で水ジェット洗浄を行う場合には、ジェットポンプのインレット二次開口を介して洗浄装置をスロート部内に導入することになる。
この場合、洗浄装置を挿入するジェットポンプのインレット二次開口は極めて狭いことから(高さ50mm程度)、従来の装置では、洗浄装置の出し入れを考慮して、洗浄ノズルを折りたたみ可能とし、洗浄時にはノズルを開き、かつ旋回できるようにするなど、厳しい寸法制約の中に複雑な機構を設けたものとなっている。
このため、従来の技術では、機構に一旦故障が生じると、取外しが出来なくなる可能性があるなど、信頼性に難点があった。
また、上述した従来技術のいずれの場合においても、ジェットポンプ性能の改善によるメリットに対比して、コストと時間が掛りすぎるものとなっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ジェットポンプインレットスロート部を据付け状態のままで洗浄することができ、しかも構成がコンパクトであるとともに、取扱が容易であり、かつ信頼性が高く、低コスト化も図れるジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、請求項1に係る発明では、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設けられたジェットポンプのインレットミキサスロート部内面を高圧水の噴射により洗浄するジェットポンプのインレットミキサスロート部洗浄装置であって、前記原子炉圧力容器上部から前記ジェットポンプのインレット二次開口を介して前記スロート部内に高圧ホースを吊下げ、この高圧ホースの先端に、高圧水噴射による水流反力で前記インレットミキサのスロート部内面に沿う旋回および下方に向う動力を発生させる駆動ノズルと、前記インレットミキサのスロート部内面を高圧水の噴射により洗浄する洗浄ノズルとを設けたことを特徴とするジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置を提供する。
請求項2に係る発明では、前記高圧ホースは、前記原子炉圧力容器の上部から前記ジェットポンプのベルマウスに支持されるガイド位置決め装置によって支持される構成としたジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置を提供する。
請求項3に係る発明では、前記原子炉圧力容器の上部に前記高圧ホースの回転、送り出し及び巻取りを行うホース駆動機構を設け、このホース駆動機構は前記スロートの内面洗浄用の送り速度と回転速度を調整する機能を有するジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置を提供する。
請求項4に係る発明では、前記ガイド位置決め装置は、前記ジェットポンプのインレット二次開口から前記スロート部内面を監視するカメラを移動可能に支持するカメラガイドを備えたジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置を提供する。
本発明によれば、原子炉圧力容器上部からジェットポンプのインレット二次開口を介してスロート部内に高圧ホースを吊下げ、この高圧ホースの先端に設けたノズルから高圧水を噴射して、水流反力による動力と洗浄作用とを行わせる構成としたので、構成がコンパクトであり、高さ50mm程度の厳しい寸法制約のジェットポンプインレット二次開口からスロート部内に容易に導入及び排出することができる。したがって、取扱が容易であり、かつ信頼性が高く、低コスト化も図れ、従来技術における構成の複雑化、故障が生じた場合の取外し困難可能性、作業時間が掛りすぎる等の課題を克服することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、ジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置を示す全体構成図である。図2は、図1に示した同洗浄装置の要部拡大縦断面図であり、図3は、同洗浄装置の要部拡大平面図(図2のB−B線に沿う一部の断面図)である。図4は、図1〜図3に示した洗浄装置が適用される沸騰水型原子炉のジェットポンプインレットミキサ部を示す部分縦断面図であり、図5は、図4のA−A線断面図(横断面図)である。
図4および図5に示すように、本実施形態で洗浄対象とするジェットポンプ1は、再循環水を上昇させるライザ管(図示省略)に、流れを下向きとして噴出するインレットミキサ2を備えている。インレットミキサ2の下部には、リブ3aを介して支持された複数本(例えば、5本)のインレットミキサノズル3(以下、「ノズル3」と称する。)が設けられ、ノズル3の下方にはスロート部4が垂下している。スロート部4の上端には、ラッパ状のベルマウス5が設けられ、ベルマウス5の上方には、インレット二次開口6が開口し、炉水の導入が行われるようになっている。
このような構成のジェットポンプ1に対し、本実施形態のジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置11(以下、「洗浄装置11」と略称する。)は、ジェットポンプ1のインレットミキサスロート部4の内面を高圧水の噴射により洗浄するものである。
図1に示すように、洗浄装置11は大別して、原子炉圧力容器10の上部から炉内に吊下げられる高圧水流通用の高圧ホース12と、炉内上部にて高圧ホース12の吊下げ及び巻上げ駆動等を行うホース駆動機構13と、炉内に吊下げられた高圧ホース12の下端部をジェットポンプ1のスロート部4内にガイドするガイド位置決め装置14とを備えている。
まず、高圧ホース12は、高圧水の流通に耐え得る高耐圧の可撓性材料により構成されており、ジェットポンプ1のインレット二次開口6を通過し得る径、例えば直径50mm以下に設定されている。この高圧ホース12の吊下げ端部となる先端部分に、洗浄ヘッド15が設けられている。
洗浄ヘッド15は、高圧ホース12の端部に装着されたヘッド部材16と、このヘッド部材16の先端に設けられた筒状のノズル部材17と、このノズル部材17の更に先端に設けられジェットポンプ1のスロート部4の内面に接触移動する耐摩耗性材料からなる略球状の先端部材18とを有している。
ノズル部材17には、複数例えば2つのノズルが設けられている。第1のノズルは、高圧水噴射による水流反力でスロート部4の内面に沿う旋回および下方に向う動力を発生させる駆動ノズル19である。この駆動ノズル19は、ノズル部材17の周壁に対して径方向および軸方向に所定角度捩れた形状で貫通し、内部から高圧水を所定角度で噴出する。この駆動ノズル19から噴出される高圧水の水流反力により、洗浄ヘッド15の移動方向および移動速度等が設定される。本実施形態では、高圧ホース12の先端側が下向きとなった状態において、駆動ノズル19がジェットポンプ1のスロート部4内の軸心方向かつ上方に向かって穿設されている。これにより、ノズル部材17ひいては高圧ホース12が、上述のように高圧水の噴射反力によって、炉水中においてスロート部4の内面側に向かって押付けられ、かつスロート部4の周方向に沿う旋回および下方に向う移動力を発生させる設定となっている。
第2のノズルは、スロート部4の内面を高圧水の噴射により洗浄する洗浄ノズル20である。この洗浄ノズル20は、ノズル部材17における駆動ノズル19と略反対側の周壁部に穿設されており、ジェットポンプ1のスロート部4の内周面に向って高圧水を噴射する設定とされている。この洗浄ノズル20から噴射される高圧水が、スロート部4の内周面に堆積しているクラッド等に剥離エネルギを与える。この洗浄ノズル20は、例えばノズル部材17の周壁に対向する方向に穿設される。
このように、洗浄ヘッド15においては、駆動ノズル19からの高圧水噴射による水流反力でスロート部4の内面に沿う旋回および下方に向う動力を発生させることができるとともに、洗浄ノズル20により、スロート部4の内面を高圧水の噴射により洗浄することができる。
なお、本実施形態では、ノズル部材17が高圧ホース12のホース本体部分と一体的に構成されている。したがって、ノズル部材17の洗浄ノズル20側の面は、洗浄作業中に常時ジェットポンプ1のスロート部4の内周面に相対する状態で摺接移動し、洗浄作業の進行に伴って洗浄ヘッド15がスロート部4の内周面に沿って1回転するごとに、高圧ホース12が1回転ずつ捩れていく状態となる。この捩れは、下記のホース駆動機構13によって吸収される。
図1に示すように、ホース駆動機構13は、例えば炉内上部に設けられた水平な基台21上に、複数の動作機構を横方向に配置した構成となっている。すなわち、基台21の炉心側端部には、高圧ホース12の繰出し及び巻取りを行う際の中継用滑車22が水平な軸23を介して回転自在に設けられている。この滑車22に隣接して、基台21上に高圧ホース巻取り用の巻取り機構24が配置されている。この巻取り機構24は、枠体25に高圧ホース巻取り用の巻取りドラム26及びそのドラム回転軸27並びに回転用プーリ28、モータ29等を設けた構成のものである。この巻取り機構24の枠体25には、滑車22により中継される高圧ホース12を水平な方向にガイドする巻取りガイド部30が設けられている。この巻取りガイド部30と同一高さ位置に、巻取りドラム26のドラム回転軸27の軸心aが配置されている。
そして、巻取り機構24の枠体25は、基台21の炉端側端部に立設固定された旋回機構31に、水平な旋回軸32を介して支持されている。この旋回軸32の軸心bは、巻取りドラム26のドラム回転軸27の軸心と同一高さに設定され、かつ巻取りドラム26のドラム回転軸27とは直交する方向に設定されている。すなわち、旋回機構31は、モータおよびギア等の駆動部(図示省略)を有し、水平な旋回軸32により巻取り機構24をドラム回転軸27と交差する方向に旋回させる構成となっている。また、旋回軸32の軸心bは、巻取りドラム26のドラム回転軸27の軸心と同一高さに設定されるとともに、高圧ホース12の中継用滑車22の上端位置に対しても同一高さに設定されている。
したがって、高圧ホース12の中継用滑車22の上端高さ、巻取り機構24の巻取りガイド部30及びドラム回転軸27の軸心の高さ、及び旋回軸32の軸心bの高さが全て同一に設定されているため、巻取りドラム26の回転による高圧ホース12の巻取り又は繰出し操作と、旋回軸32の回転とを何らの支障もなく同時に行うことができる。
このような構成のもとで、図示省略の制御装置により洗浄作業時の高圧ホース12の繰出し及び捩れ動作等が制御されるとともに、高圧ホース12の先端の洗浄ヘッド15が洗浄時に捩れた場合のホース捩れ回転に対応して、旋回機構31の旋回軸32が同一方向に同一回転数で回転する設定がなされている。これにより、上述したように、洗浄作業の進行に伴って洗浄ヘッド15がスロート部4の内周面に沿って1回転するごとに、高圧ホース12が1回転ずつ捩れる現象は、ホース駆動機構13によって吸収され、洗浄ヘッド15の移動動作と高圧ホース12の移動動作とが何らの障害も無く、円滑に進行することが可能となる。
旋回機構31の旋回軸32は、巻取り機構24と反対の側にも突出しており、この旋回軸32には高圧水供給孔が穿設されている。そして、巻取り機構24と反対の側に突出した旋回軸32の高圧水供給孔には、スイベルジョイント33を介して高圧水供給ホース34が連結されている。また、旋回軸32の巻取り機構24側の端部においては、高圧水供給孔が高圧ホース12に連結されている。したがって、洗浄ヘッド15による洗浄作業中、常時高圧水を各ノズルに供給し続けることができる。
以上の構成に基づき、原子炉圧力容器10の上部には、高圧ホース12の回転、送り出し及び巻取りを行うホース駆動機構13が設けられ、このホース駆動機構13はスロート部4での洗浄ヘッド15の内面洗浄用送り速度と回転速度とを調整する機能を有している。
次に、図2および図3を参照してガイド位置決め装置14について説明する。ガイド位置決め装置14は、図示省略のクレーンあるいは他のワイヤ装置によって炉水内に吊下ろされ、ジェットポンプ1のインレット二次開口6を介してジェットポンプ1のベルマウス5に着脱可能に支持され、高圧ホース12をスロート部4内に位置決めして下降動作等のガイド機能を果すものである。
すなわち、ガイド位置決め装置14は、例えば図3に示すように、平面視で略コ字形をなす平坦な基板35と、この基板35の両片部分に設けられた1対のシリンダ機構36,37と、これらの各シリンダ機構36,37に連結されてピン38,39を中心として回動する爪状のフック部40,41とからなる装着機構42,43とを備えている。これらの装着機構42,43は、ジェットポンプ1のインレット開口から挿入され、ベルマウス5上に沿って横方向移動することにより、ノズルのリブ3aに外側から嵌合係止し得る構成となっており、遠隔操作によりジェットポンプ1に着脱できるようになっている。なお、基板35の下面側には位置決め用のストッパ44が突設され、ベルマウス5の外縁部に当接することにより、基板35の挿入位置が設定できるようになっている。
また、ガイド位置決め装置14には、基板35の両側部に起立する1対の案内板45,46が対向設置されている。そして、これらの案内板45,46の間には、高圧ホース12をガイドするホースガイド部材47が挿脱可能に組合う構成となっている。ホースガイド部材47は、例えば側面視S字形の曲管として構成されており、上側部分は高圧ホース12が遊挿できる程度の大径部分となっており、下側部分は高圧ホース12の外径よりも若干大径となる程度の狭い空間の小径部分となっている。このホースガイド部材47は、図示省略のクレーンあるいはホイスト等により、1対の案内板45,46間に遠隔操作により装着し得るようになっている。そして、高圧ホース12は、ホースガイド部材47内に沿って挿通できるようになっており、高圧ホース12の先端部の洗浄ヘッド15が、スロート部4の内周面位置にガイドできるようになっている。なお、ホースガイド部材47の下端部の内側端面部分には、高圧ホース12の洗浄ヘッド15が円滑に回動できるように下方に向かって次第に拡径する円錐状の開口部48が形成されている。
さらに、ガイド位置決め装置14には、ジェットポンプ1のインレット二次開口からスロート部内面を監視するカメラ49を移動可能に支持するカメラガイド50が設けられている。このカメラガイド50は例えばリング状のもので、カメラガイドスイング機構51により所定角度横方向に回動し得る構成となっている。このカメラガイドスイング機構51は、遠隔操作により操作され、カメラ49を装着した状態で、スロート部内面側をその上方から監視できるようになっている。
次に、作用を説明する。
図2および図3に示すように、洗浄作業に際しては、まずガイド位置決め装置14を、図示省略のクレーン、ホイスト等によってスロート部上端のインレット二次開口6に導入する。この際、ガイド位置決め装置14の1対のシリンダ機構36,37を駆動して、各フック部40,41を開閉動作し、インレットミキサ2のノズルのリブ3aに外側から係止させて固定する。
また、ホースガイド部材47を案内板45,46の間に導入し、位置決めして所定の位置(下端)にクランプ固定する。この状態で、原子炉圧力容器10の上部に設置された旋回機構31および巻取り機構24を駆動して、高圧ホース12の洗浄ヘッド15を炉内に吊下し、インレットミキサ二次開口からスロート部4内に挿入する。
なお、初期段階では高圧ホース12の洗浄ヘッド15を、スロート部4の上端位置に配置する。この状態から、炉内上部の供給ホース34、スイベルジョイント33、旋回機構31および巻取り機構24内の高圧ホース12を介して、スロート部4内の高圧ホース12に高圧水を供給する。
これにより、スロート部4内の洗浄ヘッド15の駆動ノズル19および洗浄ノズル20から高圧水がジェット噴射し、駆動ノズル19の噴射反力により洗浄ヘッド15の進行方向(この場合は下方向)及び横方向(この場合は側壁に沿わせる方向)の推進力が発生する。また、洗浄ノズル20からの高圧水のジェット噴射により、スロート部4の側壁の洗浄が行われる。
このように、高圧水でジェット噴射をさせながら高圧ホース12に旋回と送りを加えると、高圧ホース12の柔軟性により洗浄ヘッド15はスロート部4の内壁に沿うように螺旋運動しながら下降し、スロート部4の内面全面に渡って洗浄が行える。高圧ホース12は、巻取り機構24からの送り動作によって必要量の繰出し操作が行われる。
なお、高圧ホース12には旋回動作により捩りが発生するが、上述したように、巻取り機構24の旋回動作によって高圧ホース12全体が旋回し、捩り発生は防止される。
本実施形態によれば、高圧ホース12先端のノズルを有する洗浄ヘッド15に、ノズルの噴射口の形と方向を設定することにより、一部のジェット噴流は洗浄ヘッド15を進行方向及びスロート内壁に押付ける力として働かせ、他方のジェット噴流でスロート内壁洗浄を行える。
そして上部装置からの高圧ホース12の送り出しと同時に旋回を与えることで洗浄ヘッド15がスロート部4内を螺旋状に移動し、スロート部4全域の洗浄が行える。このように、狭隘な部分に洗浄ヘッド15を挿入できるようにガイドし、かつ据付け状態で高圧ホース12を適切な位置に保持する位置決め機能を有することにより、高圧ホース12の回転によって先端に取付けられた洗浄ノズル20の水流反力を利用し、スロート部4の壁面に沿うように旋回進行して、スロート部4内のほぼ全域に高圧水を吹き付けることができる。
したがって、本実施形態によれば、ジェットポンプインレットミキサ2内の洗浄手段として、比較的単純な形状の洗浄ヘッド15と、それに繋がる高圧ホース12のみという構造により、極めて狭いインレット二次開口6からの出し入れも比較的容易となるとともに、故障があっても取外しが出来なくなるといった問題が解消される。
すなわち、ジェットポンプインレットミキサスロート部4のクラッド蓄積によるジェットポンプ性能低下に対して取られた従来の洗浄方法においては、インレットミキサ2を取外して行うか、複雑な装置を用い、いずれの場合においても時間とコストを多く費やしたのに対し、本実施形態によれば、洗浄ヘッド15部分が極めて簡素な構造となり、低コストで取扱性に優れることから、炉内で20箇所にもなるジェットポンプインレットミキサ2の洗浄について、実施が極めて容易なものとなる。
また、従来の手段では、限界的な設計が求められることから、開発及び検証作業にも多くの時間を必要としていたのに対し、本実施形態時によれば、簡素な構成のもとで、開発確認作業は比較的短時間で行えるものとなる。
また、従来の装置では、ノズルの旋回、伸展、送り、および位置決めの最低でも4軸の複雑な機構を、厳しい寸法制限のインレットミキサ部に挿入するため、何らかの故障時に確実に取外しが行える完全な対応は容易ではないのに対し、本実施形態によれば、インレットミキサ2に挿入する部分に駆動機構が無い単純構造であり、しかも寸法余裕も大きくなり、引掛り形状の回避も容易となるなど、装置の信頼性が極めて高いものとなる。
また、本実施形態によれば、ジェットポンプインレットミキサ2の狭い挿入口に洗浄ヘッド15を導き、また洗浄時に高圧ホース12の位置を保持するためのガイド位置決め装置14によってスロート上端に設置固定できるようにしたことにより、狭隘な部分への洗浄ヘッド15の挿入が容易になり、かつ据付け状態で高圧ホース12を適切な位置に保持する位置決め機能を有することから、ジェットノズルのインレットミキサ2への挿入と取り出しが確実で安全に行えるようになる。したがって、高圧ホース12が湾曲する部分でのガイド機能により高圧ホース12に回転トルクが加わってもトグルを巻くようなことがなく、回転トルクを洗浄ヘッド15側に確実に伝えることができる。
さらに、本実施形態によれば、ガイド位置決め装置14に高圧ホース12が通っている開口と異なる場所から照明付き監視用のカメラ49等を挿入することにより、インレットミキサ2のスロート部4の内壁洗浄状態を観察する場合に、格別の観察装置と取り替える等の余分な段取り、手間を省略することができ、簡便に洗浄状態の観察が行える。
また、本実施形態によれば、洗浄ヘッド15の旋回速度と軸方向送り速度の個別調整を行うことから、洗浄時間の調整が容易となり、監視用カメラ49の併用と相俟って、内壁洗浄状態の確認を行ないながら、洗浄速度の設定を行うことができる。
さらにまた、洗浄装置11で高圧ホース12の回転と送り出し、もしくは巻取りが同時に行え、スロート部内洗浄に適した送りと回転を行え、速度を確実に調整することができる。
本発明の一実施形態によるジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置を示す全体構成図。 図1に示したジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置の要部拡大縦断面図。 図1に示したジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置の要部拡大平面図。 ジェットポンプのインレットミキサ部を示す部分縦断面図。 図4のA−A線断面図(横断面図)。
符号の説明
1 ジェットポンプ
2 インレットミキサ
3 インレットミキサノズル
3a リブ
4 スロート部
5 ベルマウス
6 インレット二次開口
10 原子炉圧力容器
11 洗浄装置
12 高圧ホース
13 ホース駆動機構
14 ガイド位置決め装置
15 洗浄ヘッド
16 ヘッド部材
17 ノズル部材
18 先端部材
19 駆動ノズル
20 洗浄ノズル
21 基台
22 滑車
23 軸
24 巻取り機構
25 枠体
26 巻取りドラム
27 ドラム回転軸
28 プーリ
29 モータ
30 巻取りガイド部
31 旋回機構
32 旋回軸
33 スイベルジョイント
34 高圧水供給ホース
35 基板
36,37 シリンダ機構
38,39 ピン
40,41 フック部
42,43 装着機構
44 ストッパ
45,46 案内板
47 ホースガイド部材
48 開口部
49 カメラ
50 カメラガイド
51 カメラガイドスイング機構

Claims (4)

  1. 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設けられたジェットポンプのインレットミキサスロート部内面を高圧水の噴射により洗浄するジェットポンプのインレットミキサスロート部洗浄装置であって、前記原子炉圧力容器上部から前記ジェットポンプのインレット二次開口を介して前記スロート部内に高圧ホースを吊下げ、この高圧ホースの先端に、高圧水噴射による水流反力で前記インレットミキサのスロート部内面に沿う旋回および下方に向う動力を発生させる駆動ノズルと、前記インレットミキサのスロート部内面を高圧水の噴射により洗浄する洗浄ノズルとを設けたことを特徴とするジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置。
  2. 前記高圧ホースは、前記原子炉圧力容器の上部から前記ジェットポンプのベルマウスに支持されるガイド位置決め装置によって支持される構成とした請求項1記載のジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置。
  3. 前記原子炉圧力容器の上部に前記高圧ホースの回転、送り出し及び巻取りを行うホース駆動機構を設け、このホース駆動機構は前記スロートの内面洗浄用の送り速度と回転速度を調整する機能を有する請求項1記載のジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置。
  4. 前記ガイド位置決め装置は、前記ジェットポンプのインレット二次開口から前記スロート部内面を監視するカメラを移動可能に支持するカメラガイドを備えた請求項2記載のジェットポンプインレットミキサスロート部洗浄装置。
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