JP2006292562A - 表面プラズモンセンサ - Google Patents

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    • G01N21/55Specular reflectivity
    • G01N21/552Attenuated total reflection
    • G01N21/553Attenuated total reflection and using surface plasmons

Abstract

【課題】 表面プラズモンセンサにおいて、光源からセンサ部に照射する光の導光手段について、低コスト化、小型化が求められていた。
【解決手段】 光源13からセンサ部12の金属薄膜12aまでの光路が、すべて導波路の内部を光が伝搬するように構成したことを特徴とする表面プラズモンセンサを提供する。しかも、光源13からセンサ部12までの導光手段として、光源13からの出力光から直線偏光の2つのビームを偏波分離し、この2ビームをセンサ部12に導く導波路を形成する光学回路部14を採用した。偏波分離した直線偏光の2ビームを、いずれも、表面プラズモンの測定に利用できるため、従来捨てていた偏波モードの光も有効活用できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、本発明は、臨床診断分析や環境分析などに適用される表面プラズモンセンサに関する。
表面プラズモンセンサは、表面プラズモン共鳴(以下、SPRと記載する)を用いて金属薄膜上の物質の誘電率を測定するもので、感度が高いことと、その場で観察ができることなどから、近年、物質センサとして頻繁に用いられている。
この表面プラズモンセンサ(以下、SPRセンサと記載する)は、金属薄膜上の物質の誘電率(または、屈折率)をモニタすることにより、この誘電率の変化で金属薄膜上の物質の量を測定する。SPRは、金属表面の電子の励振モードである。この励振モードと外部から入力した電磁波を既知の構成を用いて結合させ、その励振モードの波数変化を反射光の強度変化としてとらえる。
図8は、従来のSPRセンサの一例を示す図である(特許文献1参照)。
この従来のSPRセンサは、被検試料を接触させる表面プラズモン励起用の金属薄膜3が一面に設けられたプリズム2を有するセンサ部1と、該センサ部1の金属薄膜3に光を照射する光源4、偏光子5及びレンズ6からなる光照射部7と、金属薄膜3で反射した光の強度変化を検出する受光部8とを備えて構成されている。このSPRセンサを用いて特定物質の量をセンシングする場合には、センサ部1の金属薄膜3の表面に特定の反応試薬をコーティングする。次に、この部分をセンサプローブとして誘電体内部から金属薄膜3に対し、その全反射角以上の角度で特定の波長の光を入射する。光の入射角を変え、入射角による反射率の変化を調べると、ある特定の入射角において金属薄膜3での吸収が起こり、全反射を起こさなくなる。この特定の入射角は、金属とそれに接している物質の誘電率によって固有の値となる。SPRセンサは、この原理を用いて金属に接している物質の量を求めることができる。
このSPRセンサは、当初金属薄膜の膜厚、誘電率測定などに応用が試みられていたが、現在は生体物質間の相互作用をin situ観察する用途が支配的である。これは、金属薄膜上に特定の蛋白質、糖などと結合する試薬を塗布しておき、(これをセンサチップと称する。)このチップ上にサンプルを流すとターゲットとする物質が存在すれば、チップ上で試薬と蛋白の特異的結合が起こり、この結合の時間変化をそのまま見ることができるためである。このように、反応の過程をin situで観察できる測定器は従来存在しなかったため、生化学の研究分野ではSPRセンサは普及した。
現在主として用いられているSPRセンサは全反射減衰法(以下、ATR法と記載する)と呼ばれる方法のものである。このATR法は、図8に示すように、光照射部7から出射された光を、プリズム2を用いて被検試料9が接触している金属薄膜3に集光し、その反射光をCCD、CMOS又はPDのアレイ等を用いた図示しない受光部8で角度成分に分解して測定する。
この際、特定の角度のみが、SPRのために全反射せず、暗線のピークとなって現れる。図9は、典型的なSPRスペクトルを示すグラフである。このグラフ上に示された暗線のピークの位置を測定するのがSPRセンサの仕組みである。
SPRセンサに使用される光源としては、発光ダイオード(LED)、ランプといったインコヒーレント光源と、He−Neレーザ、面発光レーザ、端面発光レーザ等のコヒーレント光源とがある。
但し、これらの光源には、長所と短所とがある。
SPRセンサは、測定用のプローブ光として、P偏光のみが使用可能である。また、SPRセンサの光源としては、波長が600〜850nmのものが適している。
前述した、発光ダイオード(LED)、SLD(Super Luminescent Diode)、ランプといったインコヒーレント光源は、自然放出光を利用した広帯域光源である。光源からの放出光はランダム偏光、円偏光、楕円偏光であり、直線偏光ではない。このため、SPR測定のS/N比を大きくとるために、従来、偏光フィルタを用いて単一直線偏光に変換したり、偏光スプリッタを用いてS偏光を反射、偏向させて除去するといった対策を行い、これによって得られる単一直線偏光を測定用のプローブ光として使用していた。なお、ここで使用される偏光フィルタや偏光スプリッタは、いずれも、レンズ系によって構成されたものを指す。
一方、前述した面発光レーザ等のレーザ光源は、波長、位相、偏波面が揃ったコヒーレント光源である。レーザ光源であれば、発光ダイオード(LED)、ランプといったインコヒーレント光源の場合のように、光源からの放射光から、偏光フィルタや偏光スプリッタを用いて単一偏光を得るなどといった対策は不要であり、光源からの放射光をそのまま、SPRセンサに照射する測定用のプローブ光として用いることが可能である。
しかしながら、レーザ光源は、発光ダイオード(LED)等のインコヒーレント光源に比べて、波長が不安定であるといった問題がある。また、レーザ光源は、光の干渉性が高いために、測定用プローブ光の光路を形成しているレンズ、偏光子での反射、チップでの反射が発生しやすく、測定精度の安定維持が難しいといった問題がある。
発光ダイオード(LED)等のインコヒーレント光源は、レーザ光源に比べて波長安定性に優れるなどの点で測定精度の安定確保が容易であり、また、安価であるため、現状では、レーザ光源よりも、LEDやSLDをはじめとするインコヒーレント光源の採用が普及している。
特許第3437619号公報
しかしながら、従来のSPRセンサには、以下のような2つの問題があった。
(1)自由空間伝搬に関する問題
前述したように、従来のSPRセンサは、光源からの出力光を、複数のレンズ系を通して空間伝搬させて、センサ部に入射させ、センサ部の金属薄膜からの反射光を計測する構造になっている。
しかしながら、このような構造に起因して、以下のような問題が発生する。
(a)レンズ、偏光子、チップで、光源からの出力光の反射光が発生し、この反射光が光源に戻り、光源が不安定になったり、二つ以上の反射点によって多重反射が引き起こされ、測定値に悪影響を及ぼす。前述したように、レーザ光源は光の干渉性が高いため、この反射による測定精度の影響が、LEDやランプに比べて格段に顕著に出る。
(b)光路に混入した埃に起因する散乱光によって測定値にノイズが入り込み、測定精度が低下する。
これらの問題を解決するため、各部品の端面に無反射処理を施し装置全体を気密容器の中に封止するなどの対策が取られている。しかし、これらの対策によって各部品のコスト上昇を招き、また装置自体も大型になってしまう問題がある。
(2)光源の光パワーの無駄に関する問題
前述したように、SPRセンサは、測定用プローブ光として、P偏光のみが使用可能である。測定精度の確保の点で、LED等のインコヒーレント光源の採用が望ましいと考えられるが、前述の通り、インコヒーレント光源の場合は、出力光から単一偏光を取り出して測定用プローブ光として使用しており、光源からの出射光の半分程度の光パワーは使用されずに捨てられる。このため、光パワーが無駄になっているといった不満があった。
本発明は、前記課題に鑑みて、測定精度向上と低廉化、小型化を実現でき、しかも、従来、光源からの出力光から測定用プローブ光に用いる単一偏光を取り出す際に、不要として捨てられていた偏波モードの光も、試料の測定に有効に利用できるSPRセンサの提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、被検試料を接触させる表面プラズモン励起用の金属薄膜が設けられたプリズムを有するセンサ部と、該センサ部の金属薄膜に照射する光を出力する光源と、この光源からの出力光から直線偏光の2つのビームを偏波分離し、この2ビームを前記センサ部に導く導波路を形成する光学回路部と、この光学回路部から前記センサ部に出射されて前記金属薄膜で反射した光の強度変化を検出する受光部とを備え、光源からセンサ部の金属薄膜までの光路がすべて導波路の内部を光が伝搬するように構成したことを特徴とする表面プラズモンセンサを提供する。
請求項2に係る発明は、前記光学回路部は、光源からの出力光から互いの偏光方向が90°異なるように偏波分離した直線偏光の2本のビームの内の一方の偏光方向を90°回転させて、2つのビームを、センサ部の金属薄膜に対する偏光方向を揃えて出射する機能を有することを特徴とする請求項1記載の表面プラズモンセンサを提供する。
請求項3に係る発明は、前記光学回路部は、入射ポート用光ファイバと、光源から入射ポート用光ファイバに入射された光を、互いの偏光方向が90°異なる直線偏光の2つのビームに偏波分離する光ファイバ型光部品である偏光ビームスプリッタと、この偏光ビームスプリッタから出射される2つのビームを、光パワーが等しい2つのビームに分岐する光ファイバ型光部品である偏波保持カプラと、前記偏光ビームスプリッタから出射される2つのビームを前記偏波保持カプラに導く2本の偏波保持光ファイバと、偏波保持カプラから出射される2つのビームをセンサ部に導く偏波保持光ファイバである2本の出射ポート用光ファイバとを具備し、光源側の入射端からセンサ部側の出射端までの光路がすべて導波路の内部を光が伝搬するように構成され、前記偏光ビームスプリッタから出射される2つのビームを前記偏波保持カプラに導く2本の偏波保持光ファイバの一方には、ビームの偏光方向を90°回転させて、2つのビームの偏光方向を揃える捻りが与えられ、2本の出射ポート用光ファイバから、2つのビームが、センサ部の金属薄膜に対する偏光方向を揃えて出射されるようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載の表面プラズモンセンサを提供する。
請求項4に係る発明は、前記光学回路部は、入射ポート用光ファイバと、光源から入射ポート用光ファイバに入射された光を、互いの偏光方向が90°異なる直線偏光の2つのビームに偏波分離する偏光ビームスプリッタと、この偏光ビームスプリッタから出射される2つのビームを前記センサ部に導く偏波保持光ファイバである2本の出射ポート用光ファイバとを具備し、光源側の入射端からセンサ部側の出射端までの光路がすべて導波路の内部を光が伝搬するように構成され、2本の出射ポート用光ファイバの一方には、ビームの偏光方向を90°回転させて、2つのビームの偏光方向を揃える捻りが与えられていることを特徴とする請求項1又は2記載の表面プラズモンセンサを提供する。
請求項5に係る発明は、2本の出射ポート用光ファイバに対応して設けられた2つのセンサ部を備え、各出射ポート用光ファイバから、対応するセンサ部の金属薄膜に照射される2本ビームの前記金属薄膜に対する偏光方向が揃えられていることを特徴とする請求項3又は4記載の表面プラズモンセンサを提供する。
請求項6に係る発明は、前記光学回路部が形成する導波路の、前記光源側の端部である入射端及び/又はセンサ部側の端部である出射端が、コリメートレンズによって形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の表面プラズモンセンサを提供する。
請求項7に係る発明は、前記光源が、インコヒーレント光源であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の表面プラズモンセンサを提供する。
本発明によれば、光源からセンサ部の金属薄膜までの光路がすべて導波路の内部を光が伝搬するように構成したものなので、光源から入射し導波路の中で単一モード、単一偏波になったビームを導波型の屈折率レンズを用いて自由空間を伝搬させることなしにセンサ部表面の金属薄膜に照射することができ、SPRセンサの測定精度向上と低廉化、小型化を同時に実現することができる。
また、光源からの出力光から測定用プローブ光に用いる単一偏光を取り出す際に、不要として捨てられていた偏波モードの光も、試料の測定に有効に利用できるようになり、測定精度の向上や、測定効率の向上を実現できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態について図1を参照して説明する。
図1において、符号11は、この実施形態の表面プラズモンセンサ(以下、SPRセンサとも言う)である。
SPRセンサ11は、被検試料を接触させる表面プラズモン励起用の金属薄膜12aが設けられたプリズム12bを有するセンサ部12と、該センサ部12の金属薄膜12aに照射する光を出力する光源13と、この光源13からの出力光を前記センサ部12の金属薄膜12aに照射する直線偏光の2つのビームに偏波分離する光学回路部14と、この光学回路部14から前記センサ部12に出射されて前記金属薄膜12aで反射した光の強度変化を検出する受光部15とを備えた概略構成になっている。
光学回路部14は、光源13からの出射光が入射される入射ポート用光ファイバ41と、光源13から入射ポート用光ファイバ41に入射された光を直線偏光の2つのビームに偏波分離する偏光ビームスプリッタ42と、この偏光ビームスプリッタ42から出射される2つのビームを、光パワーが等しい2つのビームに分岐する偏波保持カプラ44と、前記偏光ビームスプリッタ42から出射される2つのビームを前記偏波保持カプラ44に導く2本の偏波保持光ファイバ43a、43bと、偏波保持カプラ44から出射される2つのビームを、偏光方向が揃った状態でセンサ部12の金属薄膜12aに照射する偏波保持光ファイバである2本の出射ポート用光ファイバ45とを具備して構成されている。
光源13は、インコヒーレント光源であり、例えば、LED、SLD、ランプ等を採用できる。
光学回路部14は、光ファイバ型光部品を複数接続して組み立てられており、光学回路部14全体としても、一つの光ファイバ型光部品として機能する。
ここで光ファイバ型光部品には、例えば、融着延伸型光ファイバカプラや光ファイバグレーティングのように、光ファイバの途中の被覆層が一部除去され、裸光ファイバが露出した裸光ファイバ部に所定の加工が施されて、光素子としての機能が付与されているタイプ(以下、光ファイバ加工タイプとも言う)ものや、光アイソレータや多層膜光フィルタなどのように、対向配置した光ファイバの間に、所定の機能を有する素子が挿入されて構成されているタイプ(以下、素子挿入タイプとも言う)のものが含まれる。
図2(a)、(b)、図3(a)、(b)に示すように、偏光ビームスプリッタ42、偏波保持カプラ44は、2本の光ファイバ(偏光ビームスプリッタ42については、符号42a、42bの2本の偏波保持光ファイバ、偏波保持カプラ44については、符号44a、44bの2本の偏波保持光ファイバ)を添接させ、光ファイバ同士が接している部分を、加熱融着して融着部を形成するとともに、該融着部を延伸して融着延伸部42c、43cを形成した、融着延伸型光ファイバカプラであり、光ファイバ加工タイプの光ファイバ型光部品に該当する。なお、図示例の偏波保持光ファイバ42a、42b、44a、44bは、応力付与型の偏波保持光ファイバであり、符号42d、44dはコア部、42e、44eは応力付与部である。
また、本明細書では、光学回路部14を構成する光ファイバ(例えば、入射ポート用光ファイバ41、偏波保持光ファイバ43a、43b、出射ポート用光ファイバ45)も、光ファイバ型光部品に含まれるものとする。
光学回路部14は、複数の光ファイバ型光部品を、融着、接着剤による接着等によって接続して、入射端から出射端まで連続した光導波路を形成するように組み立てたものである。ここで、光導波路は、透明誘電体内部であれば、コア−クラッドのガイド構造を有する必要は無い。
入射ポート用光ファイバ41の先端は、光学回路部14の入射端として機能するものであり、光源13に固定されている。また、光学回路部14の出射端として機能する、出射ポート用光ファイバ45の先端は、センサ部12のプリズム12bに固定されている。
このSPRセンサ11では、センサ部12と、光源13と、光学回路部14とが、光源13からの出力光をセンサ部12の金属薄膜12aに導く、連続した光導波路を構成している。光源13からセンサ部12の金属薄膜12aまでの光路は、その全長が、導波路の内部を光が伝搬するように構成されている。
光学回路部14は、光源13からの出力光から直線偏光の2つのビームを偏波分離し、この2ビームをセンサ部12に導く光導波路を形成している。
光源13からの出力光は、入射ポート用光ファイバ41に結合され、偏光ビームスプリッタ42によって、偏光方向が互いに直交する2つの直線偏波の光に分離される。
光源13からの出力光が結合される、光学回路部14の入射端は、単一モードの導波路を採用する。この点、入射ポート用光ファイバ41としては、シングルモード光ファイバが採用される。
入射ポート用光ファイバ41としては、偏波保持機能を有していないシングルモード光ファイバであっても良いが、偏波保持光ファイバであることが好ましい。
偏波保持光ファイバの場合は、入射ポート用光ファイバ41を、光源13からの入射光の内の直線偏光以外の偏光状態の光を直線偏光に変換する、偏光フィルタの如く機能させることができる。
また、偏波保持光ファイバの場合は、偏光ビームスプリッタ42を構成する2本の偏波保持光ファイバ42a、42bの内の片方を入射ポート用光ファイバ41として利用できる。この場合の入射ポート用光ファイバ41は、詳細には、偏光ビームスプリッタ42を構成する2本の偏波保持光ファイバ42a、42bの片方が、偏光ビームスプリッタ42の入射側(図2左側)に延びる部分である。
入射ポート用光ファイバ41に入射された光は、偏光ビームスプリッタ42で、偏光方向が互いに直交する(互いの偏光方向が90°異なる)2つのビーム(偏光ビーム)に分離される。偏光ビームスプリッタ42で入射ポート用光ファイバ41からの入射光を分離した2つのビームは、2本の偏波保持光ファイバ43a、43bに個別に入射され、偏波保持光ファイバ43a、43bを伝搬して偏波保持カプラ44に入射される。つまり、2本の偏波保持光ファイバ43a、43bには、それぞれ、単一直線偏光の光が入射される。
2本の偏波保持光ファイバ43a、43bは、偏光ビームスプリッタ42からの単一直線偏光の入射光を、偏光状態を維持して偏波保持カプラ44まで伝搬する、単一モードの導波路として機能する。この偏波保持光ファイバ43a、43bとしては、例えば、周知の応力付与型偏波保持光ファイバ等が採用される。
なお、この偏波保持光ファイバ43a、43bは、具体的には、偏光ビームスプリッタ42を構成する偏波保持光ファイバ42a、42bの偏光ビームスプリッタ42から延出した部分(偏光ビームスプリッタ42の出射側(図2、図4右側)に延出した部分)と、偏波保持カプラ44を構成する偏波保持光ファイバ44a、44bの偏波保持カプラ44から延出した部分(偏波保持カプラ44の入射側(図3、図4左側)に延出した部分)とを融着接続したものである。符号43cが、偏光ビームスプリッタ42側の偏波保持光ファイバ42a、42bと、偏波保持カプラ44側の偏波保持光ファイバ44a、44bとを融着接続した融着接続部である。
図1、図4に示すように、2本の偏波保持光ファイバ43a、43bの一方(偏波保持光ファイバ43b)には、ビームの偏光方向を90°回転させる捻りが与えられている。この捻りによって、2本の偏波保持光ファイバ43a、43bから、2本のビームが、偏光方向が揃った状態で前記偏波保持カプラ44に入射される。
但し、偏波保持光ファイバ43bに与える捻りは、偏波保持光ファイバ43bに与えられる応力によって偏波モードに変化を来すことなく、偏光ビームスプリッタ42からの入射光の偏光方向を安定維持できるように、緩やかなものにする必要がある。捻りの上限は、10°/mm程度であり、偏波保持光ファイバ43bに与える捻りは、少なくとも、これ以下の割合の緩やかなものにする必要がある。
偏波保持カプラ44は、2本の偏波保持光ファイバ43a、43bから入射される2つのビームを、光パワーが等しい2つのビームに分岐する機能を果たす。2本の出射ポート用光ファイバ45a、45bには、偏波保持カプラ44から、偏光方向及び光パワーが同じに揃えられた単一直線偏光の光が入射される。
この2本の出射ポート用光ファイバ45a、45bは、偏波保持光ファイバであり、偏波保持カプラ44からの入射光を、偏光状態を維持したままセンサ部12に導き、金属薄膜12aに照射する機能を果たす。この実施形態では、2本の出射ポート用光ファイバ45a、45bは、偏波保持カプラ44を構成する2本の偏波保持光ファイバ44a、44bの、偏波保持カプラ44から延出した部分(偏波保持カプラ44の出射側(図3、図4右側)に延出した部分)である。但し、出射ポート用光ファイバ45a、45bとしては、偏波保持カプラ44を構成する2本の偏波保持光ファイバ44a、44bに、別途、融着接続等によって接続した偏波保持光ファイバであっても良い。
偏光ビームスプリッタ42から各偏波保持光ファイバ43a、43bへの入射光のパワーは、光源13からの出力光の偏光状態の変動(揺らぎ)によって変動する。
偏波保持カプラ44は、2本の出射ポート用光ファイバ45a、45bからセンサ部12に照射する光のパワーを揃え、かつ、光パワーを安定化させる機能を果たす。
2本の偏波保持光ファイバ43a、43bから偏波保持カプラ44に入射されるビームの光パワーをそれぞれPa、Pbとすると、2つのビームは、偏波保持カプラ44で1:1の割合で分割され、2本の出射ポート用光ファイバ45a、45bに出射される。
光源13から光学回路部14に入射された光のパワーをPin、光学回路部14の出射端(出射ポート用光ファイバ45a、45bの先端)からセンサ部12への出射光パワーを、それぞれ、P1、P2とすると、以下の式が成り立つ。
P1=1/2Pa+1/2Pb=1/2Pin
P2=1/2Pa+1/2Pb=1/2Pin
したがって、仮に、光源13からの放射光の偏光状態によってPa、Pbのパワーが変動したとしても、P1、P2は変動せず、安定である。P1、P2の安定は、表面プラズモンの測定精度の向上等に寄与する。
また、従来、無駄に捨てられていた偏波モード(例えばS波成分)の光のパワーも含めて、光源13から光学回路部14に入射される光のパワー(Pin)を、表面プラズモンの測定に有効に利用できるといった利点がある。
上述した第1実施形態の表面プラズモンセンサでは、偏光ビームスプリッタ42で分岐して偏波保持光ファイバ43a、43bに入射した直線偏光の2つのビームを、一つのセンサ部12の金属薄膜12aに照射する構成を例示した。
但し、本発明は、このような構成に限定されず、偏光ビームスプリッタ42で分岐した直線偏光の2つのビームを、別々のセンサ部12の金属薄膜12aに照射し、それぞれ、表面プラズモンの測定に利用するといったことも可能である。
後述する第2実施形態のSPRセンサ21は、偏光ビームスプリッタ42で分岐した直線偏光の2つのビームを、別々のセンサ部12の金属薄膜12aに照射し、それぞれ、表面プラズモンの測定に利用するようにしたものである。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態のSPRセンサ21を示す。
このSPRセンサ21は、光学回路部の構成が、前述した第1実施形態のSPRセンサ11と異なっている。また、センサ部12を2つ具備し、各センサ部12に対応する計2つの受光部15を有して構成されている(符号121、122のセンサ部)点で、第1実施形態のSPRセンサ11と異なっている。
光学回路部(符号141)、センサ部、受光部以外の構成については、前述した第1実施形態のSPRセンサ11と同様である。
なお、図中、前述した第1実施形態のSPRセンサ11と同様の構成部分には同一の符号を付して説明する。
このSPRセンサ21の光学回路部141は、光源13からの出射光が入射される入射ポート用光ファイバ41と、この入射ポート用光ファイバ41に接続され、光源13から入射ポート用光ファイバ41に入射された光を、偏光方向が互いに直交する直線偏光の2つのビームに偏波分離する偏光ビームスプリッタ42と、この偏光ビームスプリッタ42に2本接続され、該偏光ビームスプリッタ42から出射される2本のビームが個別に入射される出射ポート用光ファイバ46a、46bとを具備して構成されている。
SPRセンサ21の2つのセンサ部121、122には、2本の出射ポート用光ファイバ46a、46bが1本ずつ接続されている。
2本の出射ポート用光ファイバ46a、46bは、偏光ビームスプリッタ42からの単一直線偏光の入射光を、偏光状態を維持してセンサ部121、122まで伝搬する、単一モードの導波路として機能する。この出射ポート用光ファイバ46a、46bとしては、例えば、周知の応力付与型偏波保持光ファイバ等が採用される。
この実施形態では、2本の出射ポート用光ファイバ46a、46bは、偏光ビームスプリッタ42を構成する2本の偏波保持光ファイバ42a、42bの、偏光ビームスプリッタ42から延出した部分である。但し、出射ポート用光ファイバ46a、46bとしては、偏光ビームスプリッタ42を構成する2本の偏波保持光ファイバ42a、42bに、別途、融着接続等によって接続した偏波保持光ファイバであっても良い。
2本の出射ポート用光ファイバ46a、46bの一方(出射ポート用光ファイバ46b)には、ビームの偏光方向を90°回転させて、2本の出射ポート用光ファイバ46a、46bからセンサ部12の金属薄膜12aに照射する2つのビームの金属薄膜12aに対する偏光方向を揃える捻りが与えられている。但し、この出射ポート用光ファイバ46bの捻りは、出射ポート用光ファイバ46bの偏波モードに影響を与えない程度の緩やかなものとする。
このSPRセンサ21では、光源13から入射ポート用光ファイバ41に入射された光を偏光ビームスプリッタ42で分離した直線偏光の2つのビームは、2本の出射ポート用光ファイバ46a、46bに個別に入射され、出射ポート用光ファイバ46a、46bを伝搬して、それぞれ、センサ部121、122に出射され、センサ部121、122の金属薄膜12aに対して、照射される。
したがって、このSPRセンサ21では、従来、無駄に捨てられていた偏波モードの光も、表面プラズモンの測定に有効に利用できる。
このSPRセンサ21では、出射ポート用光ファイバ46bに捻りを与えて、2本の出射ポート用光ファイバ46a、46bからセンサ部12の金属薄膜12aに照射する2つのビームの金属薄膜12aに対する偏光方向を揃えているが、本発明は、例えば、2本の出射ポート用光ファイバ46a、46bのいずれにも捻りを与えず、光源13から入射ポート用光ファイバ41に入射された光を偏光ビームスプリッタ42で分離した直線偏光の2つのビームを、偏光方向を揃えずに、そのまま、2本の出射ポート用光ファイバ46a、46bからセンサ部121、122の金属薄膜12aに対して照射して、各センサ部121、122における表面プラズモンの測定に使用する構成も含む。
この場合でも、従来、無駄に捨てられていた偏波モードの光を、表面プラズモンの測定に有効に利用できるといった効果が得られる。
第2実施形態のSPRセンサ21では、光源13から入射ポート用光ファイバ41に入射された光を偏光ビームスプリッタ42で分離した直線偏光の2つのビームを、例えば、2つのセンサ部121、122の一方における溶媒の表面プラズモン測定と、他方のセンサ部における被測定物の表面プラズモン測定とに個別に用いて、測定値の補正、測定精度の信頼性向上等に利用する、といったことが可能である。
表面プラズモンセンサは、被測定物の屈折率を測定するので、被測定物が含有されている溶媒の屈折率や、その温度依存性が、測定精度に与える影響を避けられない。このため、特に、蛋白質間の相互作用モニタとして表面プラズモンを用いる際には、既出の特許文献1の開示技術のように、SPRセンサからの反射光のパワー変動を参照するよりも、測定物が溶融している溶液の屈折率をバックグランドとして参照する方が有益である。
参照するのであれば、溶媒屈折率の温度依存性まで含めて参照できれば、これらの影響を測定値から取り除くことができる。図5に例示したように、SPRセンサ21のように、一つのサンプルを測定するのに、サンプルが分散されている溶媒の測定とサンプルの測定とを行い、相互参照することで、サンプル濃度を特定することが測定精度の点で最も有利であると考えられる。
図1等に示した、SPRセンサ11では、2本の出射ポート用光ファイバ45a、45bからの出射光を一つのセンサ部12に照射する構成を例示したが、このSPRセンサ11でも、2本の出射ポート用光ファイバ45a、45bからの出射光を別々のセンサ部に照射する構成にできることは言うまでも無い。
上述のSPRセンサ11、21によれば、複数の光ファイバ型光部品を、融着、接着剤による接着等によって接続して、1本の連続した光導波路を形成するように組み立てた光学回路部14、141を具備し、センサ部12と、光源13と、光学回路部14、141とが、光源13からの出力光をセンサ部12の金属薄膜12aに導く、連続した1本の光導波路を構成していることにより、光源から入射し導波路の中で単一モード、単一偏波になったビームを導波型の屈折率レンズを用いて自由空間を伝搬させることなしにセンサ部表面の金属薄膜に照射することができる。このため、従来、レンズ、偏光子、チップで、光源からの出力光の反射光が発生するといった問題や、光路に混入した埃に起因する測定値のノイズといった問題を解消できる。しかも、従来のレンズ系を利用した構造に比べて、装置自体の大幅な小型化、低コスト化を実現できるといった利点がある。
また、光学回路部は、光源からの入射光から、偏光方向が互いに直交する直線偏光の2つのビームを分離する機能を有することから、従来、無駄に捨てていた偏波モードの光を、表面プラズモン測定に有効に活用できるといった利点もある。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、各種変更が可能である。
例えば、図6、図7に示すように、光学回路部14、141は、入射端(光源13側端部)と、出射端(センサ部12側端部)とを、コリメートレンズ47a、47bによって形成した構成であることが、より好ましい。
入射側のコリメートレンズ47aは、入射ポート用光ファイバ41の先端に融着接続などによって取り付けられる。入射側のコリメートレンズ47aは、光源13から入射ポート用光ファイバ41への入射効率を向上させる機能を果たす。
出射側のコリメートレンズ47bは、出射ポート用光ファイバ45a、45b、46a、46bの先端に融着接続などによって取り付けられる。出射側のコリメートレンズ47bは、光学回路部からセンサ部12の金属薄膜12aへの照射光の照射面積を小さくし、金属薄膜からの反射光の拡がり角度が適当な値になるようにする機能を果たす。金属薄膜からの反射光が拡がれば、計測が容易になる。
本発明に係る光学回路部としては、複数の光ファイバ型光部品からなる構成のものに限定されず、例えば、一つの基板型光導波路によって構成されたものであっても良い。
本発明の第1実施形態のSPRセンサの構造を示す全体図である。 (a)は図1のSPRセンサの光学回路部の偏光ビームスプリッタの構成を示す拡大図、(b)は(a)のA−A’線断面図である。 (a)図1のSPRセンサの光学回路部の偏波保持カプラの構成を示す拡大図、(b)は(a)のB−B’線断面図である。 図1のSPRセンサの光学回路部の要部拡大図であり、偏光ビームスプリッタ付近から偏波保持カプラ付近までの光路における伝送光の偏光方向を示す。 本発明の第2実施形態のSPRセンサの構造を示す全体図である。 図1のSPRセンサの光学回路部の入射端及び出射端に、コリメートレンズを設けた構成を示す図である。 図5のSPRセンサの光学回路部の入射端及び出射端に、コリメートレンズを設けた構成を示す図である。 従来例のSPRセンサを示す全体図である。 典型的なSPRスペクトルを示す図である。
符号の説明
11、21…表面プラズモンセンサ、12、121、122…センサ部、12a…金属薄膜、12b…プリズム、13…光源(インコヒーレント光源)、14、141…光学回路部、15…受光部、41…入射ポート用光ファイバ、42…偏光ビームスプリッタ、42a、42b…光ファイバ、42c…融着部、43a、43b…偏波保持光ファイバ、44…偏波保持カプラ、44a、44b…光ファイバ、44c…融着部、45a、45b、46a、46b…出射ポート用光ファイバ(偏波保持光ファイバ)、47a、47b…コリメートレンズ。

Claims (7)

  1. 被検試料を接触させる表面プラズモン励起用の金属薄膜が設けられたプリズムを有するセンサ部と、該センサ部の金属薄膜に照射する光を出力する光源と、この光源からの出力光から直線偏光の2つのビームを偏波分離し、この2ビームを前記センサ部に導く導波路を形成する光学回路部と、この光学回路部から前記センサ部に出射されて前記金属薄膜で反射した光の強度変化を検出する受光部とを備え、
    光源からセンサ部の金属薄膜までの光路がすべて導波路の内部を光が伝搬するように構成したことを特徴とする表面プラズモンセンサ。
  2. 前記光学回路部は、光源からの出力光から互いの偏光方向が90°異なるように偏波分離した直線偏光の2本のビームの内の一方の偏光方向を90°回転させて、2つのビームを、センサ部の金属薄膜に対する偏光方向を揃えて出射する機能を有することを特徴とする請求項1記載の表面プラズモンセンサ。
  3. 前記光学回路部は、
    入射ポート用光ファイバと、
    光源から入射ポート用光ファイバに入射された光を、互いの偏光方向が90°異なる直線偏光の2つのビームに偏波分離する光ファイバ型光部品である偏光ビームスプリッタと、
    この偏光ビームスプリッタから出射される2つのビームを、光パワーが等しい2つのビームに分岐する光ファイバ型光部品である偏波保持カプラと、
    前記偏光ビームスプリッタから出射される2つのビームを前記偏波保持カプラに導く2本の偏波保持光ファイバと、
    偏波保持カプラから出射される2つのビームをセンサ部に導く偏波保持光ファイバである2本の出射ポート用光ファイバとを具備し、
    光源側の入射端からセンサ部側の出射端までの光路がすべて導波路の内部を光が伝搬するように構成され、
    前記偏光ビームスプリッタから出射される2つのビームを前記偏波保持カプラに導く2本の偏波保持光ファイバの一方には、ビームの偏光方向を90°回転させて、2つのビームの偏光方向を揃える捻りが与えられ、
    2本の出射ポート用光ファイバから、2つのビームが、センサ部の金属薄膜に対する偏光方向を揃えて出射されるようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載の表面プラズモンセンサ。
  4. 前記光学回路部は、
    入射ポート用光ファイバと、
    光源から入射ポート用光ファイバに入射された光を、互いの偏光方向が90°異なる直線偏光の2つのビームに偏波分離する偏光ビームスプリッタと、
    この偏光ビームスプリッタから出射される2つのビームを前記センサ部に導く偏波保持光ファイバである2本の出射ポート用光ファイバとを具備し、
    光源側の入射端からセンサ部側の出射端までの光路がすべて導波路の内部を光が伝搬するように構成され、
    2本の出射ポート用光ファイバの一方には、ビームの偏光方向を90°回転させて、2つのビームの偏光方向を揃える捻りが与えられていることを特徴とする請求項1又は2記載の表面プラズモンセンサ。
  5. 2本の出射ポート用光ファイバに対応して設けられた2つのセンサ部を備え、
    各出射ポート用光ファイバから、対応するセンサ部の金属薄膜に照射される2本ビームの前記金属薄膜に対する偏光方向が揃えられていることを特徴とする請求項3又は4記載の表面プラズモンセンサ。
  6. 前記光学回路部が形成する導波路の、前記光源側の端部である入射端及び/又はセンサ部側の端部である出射端が、コリメートレンズによって形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の表面プラズモンセンサ。
  7. 前記光源が、インコヒーレント光源であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の表面プラズモンセンサ。
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