JP2001165852A - Sprセンサーおよびその製造方法 - Google Patents

Sprセンサーおよびその製造方法

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JP2001165852A
JP2001165852A JP35160699A JP35160699A JP2001165852A JP 2001165852 A JP2001165852 A JP 2001165852A JP 35160699 A JP35160699 A JP 35160699A JP 35160699 A JP35160699 A JP 35160699A JP 2001165852 A JP2001165852 A JP 2001165852A
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light guide
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spr
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JP35160699A
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English (en)
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Koji Suzuki
鈴木  孝治
Kazuyoshi Kurihara
一嘉 栗原
Osamu Niwa
修 丹羽
Tatsuya Hida
達也 飛田
Gen Iwasaki
弦 岩崎
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Kanagawa Academy of Science and Technology
Japan Science and Technology Agency
NTT Advanced Technology Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Kanagawa Academy of Science and Technology
NTT Advanced Technology Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面プラズモン共鳴による測定面を光ファイ
バーの導光コアの先端部に形成することの有用性に着目
し、測定のための所望の表面プラズモン共鳴を生じさせ
ることのできる極微細なSPR測定面を形成した、新規
なSPRセンサーを提供する。 【解決手段】 表面プラズモン共鳴(SPR)による測
定面を光ファイバーの導光コアの先端部に形成したSP
Rセンサーであって、前記測定面を、導光方向に対し尖
鋭化した面に形成したことを特徴とするSPRセンサ
ー、およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面プラズモン共
鳴(SPR)を利用して各種物質の物性や反応特性を測
定する装置の測定面を形成するセンサーとその製造方法
に関し、とくに光ファイバーを用いて測定面に対し導光
できるようにしたSPRセンサーおよびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】金属中の自由電子によるプラズマ波の中
で金属の表面に局在するものを、量子力学の言葉では、
表面プラズモンと呼ぶ。この表面プラズモンは、プラズ
マ波と電磁波の混成状態であり、金属表面を伝播する。
近年、表面プラズモンを光により共鳴励起(発生)させ
て、金属表面上に存在する物質の測定を行う技術が注目
されている。この表面プラズモン共鳴(SPR)による
測定は、特に蛋白質に代表される生体物質相互作用を、
色素などを化学修飾なく、しかも、相互作用の動的挙動
を精度良くリアルタイムに測定できる技術として注目を
浴びている。
【0003】SPRによる測定の原理は、たとえば図9
に示すように説明できる。導光体41(たとえば、ガラ
スのプリズム)の一面に金属42(たとえば、金や銀)
の極薄膜を固着し、金属膜42の裏面側から全反射の条
件にて入射光43を照射すると、金属膜42中には金属
膜42の面に沿う方向に走るエバネッセント波が生じ
る。金属膜42は極薄膜であるので、このエバネッセン
ト波は金属膜42の表面側(導光体41の反対側)にも
達し、金属膜42の表面側においてエバネッセント波と
表面プラズモン波の波数が一致したときに、表面プラズ
モン波は励起される。これを力学的に解釈すると、励起
光と表面プラズモン波との間で運動量保存則が成立して
いることになる。したがって、金属膜42の表面側にお
いてエバネッセント波の波数が表面プラズモン波の波数
と一致するように入射角が調整されれば、センシング部
44において表面プラズモンを強制的に共鳴(発生)さ
せることができる。表面プラズモンが共鳴励起される
と、その分入射光43のエネルギーが消費されるから、
反射光45の強度低下(反射率低下)が生じる。この強
度低下が最も強く起こる角度は、共鳴角と呼ばれ、表面
プラズモンの波数と直接的な関係がある。一方、共鳴励
起される表面プラズモンの波数は、金属膜42の表面側
に存在する物質の特性、とくに屈折率、一般的には誘電
率によって変化する。したがって、反射光45の強度の
角度分布から共鳴角を求めることによって、金属膜42
の表面側に存在する物質の変化(たとえば、反応による
変化)を測定することが可能となる。たとえば図9に示
すように、金属膜42の表面に非特異的な吸着を無くす
ための自己組織化単分子膜46を形成し、その上に抗体
47をリガンドとして固定しておき、その抗体47を特
異的に認識する抗原48をアナライトとして含む試料4
9を注入すると、特異的抗原・抗体反応により金属膜表
面の抗体に抗原が非共有結合し、その結果金属膜表面に
おける屈折率が増加して、共鳴角が変化する。ここで
は、励起される表面プラズモンの波数変化を、共鳴角の
変化により測定する原理を述べた。その他の測定方法と
して、吸収スペクトルの変化、反射強度の変化などが知
られている。したがって、このような変化を測定すれ
ば、上記のような抗原・抗体反応の時間的進行度合い、
さらには各種の反応や物質間の相互作用の挙動を、化学
修飾することなく、リアルタイムに測定できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、他の方法
には見られない優れた測定性能を有するSPR測定方法
において、金属薄膜を固着した測定面の位置を実質的に
自由に設定できるようになれば、測定の応用範囲が大幅
に拡大される。たとえば、光ファイバーを導光体として
使用し、その先端部にSPR測定面を形成できれば、測
定面を生体内に挿入することも可能になり、生体内挙動
の研究や医療の分野への展開も可能になると考えられ
る。また、SPR測定面を極めて小さな面に形成すれ
ば、微小な部位における測定等も可能になると考えられ
る。
【0005】ところが、単に従来から知られている極細
の光ファイバーの先端部にSPR測定面を形成するだけ
では、導光体となる光ファイバーの導光コアの先端面
に、目標とする優れた性能を発揮可能な測定面を形成す
ることは困難である。すなわち、極細の導光コアの形態
を維持しつつ、所望の表面プラズモンを共鳴させる測定
面を形成することは困難である。とくに、従来の光ファ
イバー型のSPRセンサー(スウェーデン王国Biac
oreAB社製)よりも計測面を小さくでき、単一細胞
や遺伝子まで測定可能なSPRセンサーの出現が望まれ
ている。
【0006】そこで本発明の課題は、表面プラズモン共
鳴による測定面を光ファイバーの導光コアの先端部に形
成することの有用性に着目し、測定のための所望の表面
プラズモン共鳴を生じさせることのできる極微細なSP
R測定面を形成した、新規なSPRセンサーを提供する
ことにある。
【0007】また、本発明の課題は、そのような優れた
SPRセンサーを簡単にかつ安価に製造できる方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るSPRセンサーは、表面プラズモン共
鳴(SPR)による測定面を光ファイバーの導光コアの
先端部に形成したSPRセンサーであって、前記測定面
を、導光方向に対し尖鋭化した面に形成したことを特徴
とするものからなる。
【0009】尖鋭化した測定面は、光ファイバーのクラ
ッド部に対し、円錐状に突出した面に形成されているこ
とが好ましいが、円錐状に凹んだ面に形成されていても
よい。この尖鋭化した測定面の大きさとしては特に限定
しないが、本発明に係るSPRセンサーでは、とくに微
細な測定面を形成可能である。たとえば、導光コアの径
が数十μm程度のマルチモードファイバーから、たとえ
ば5μm程度以下のシングルモードファイバーに対して
まで、本発明に係る測定面を形成することが可能であ
る。上記導光コアの先端部に形成される円錐は、単一の
傾斜角を有しているものでもよく、2つの傾斜角を有し
ており、前記測定面が、少なくとも一つの傾斜角の面に
形成されるようにしてもよい。とくに2つの傾斜角を有
する円錐に形成すると、測定面としてはより微細な面に
形成することが可能になる。
【0010】測定面は、上記光ファイバーの先端部のう
ち、少なくとも上記導光コアの先端部に金属薄膜が固着
されることにより構成される。金属薄膜を形成する金属
としては、表面プラズモン共鳴の発生のさせ易さから、
金または銀が好ましい。また、金属薄膜の固着の前にT
iやCrを極めて薄く固着させておき、金等との接着性
を向上することもできる。
【0011】本発明に係るSPR装置は、このようなS
PRセンサーを備えたものであり、さらに上記測定面へ
の入射光を供給する光源、上記測定面からの反射光を検
出する検出器を有するものである。
【0012】本発明に係るSPRセンサーの製造方法
は、光ファイバーの先端部を、化学的にエッチングする
ことにより、光ファイバーのクラッド部に対し導光コア
の先端部を尖鋭化し、少なくとも尖鋭化した導光コアの
先端面に、金属薄膜を固着して表面プラズモン共鳴によ
る測定面を形成することを特徴とする方法からなる。
【0013】化学的エッチング方法としては、たとえ
ば、光ファイバーの先端部を、光ファイバーのクラッド
部と導光コアに対し異なる溶解速度を呈する溶解液に浸
漬することによりエッチングする方法が挙げられる。そ
して、クラッド部と導光コアに対する溶解速度の比を変
えることにより、導光コア先端部の尖鋭の角度を制御す
ることができる。溶解速度の比を変えるには、エッチン
グ溶液の成分を変えることや、光ファイバーのクラッド
部と導光コアの成分を変えることにより可能となる。こ
の化学的エッチングの方法により、ナノメータ寸法レベ
ルの精度で、導光コア先端部は理想的な円錐状に成形さ
れる。
【0014】また、本発明に係るSPRセンサーの製造
方法において、加熱延伸や研磨などの物理的な手段によ
って、光ファイバーの先端部における導光コアを尖鋭化
することも可能である。しかし、前記の化学的エッチン
グによる方法は、導光コアの尖鋭角を微妙に制御するこ
とや、導光コアの尖鋭形状をダブルテーパー(2重尖
鋭)化するなど微細に加工することが可能であり、物理
的な手段よりも優れている面が非常に多い。したがっ
て、物理的な手段は、単独ではなく、むしろ化学エッチ
ングによる方法と組み合わせて使うことに意義がある。
物理的な手段と化学エッチングによる方法を組み合わせ
れば、光ファイバー先端の形状をより広範に制御するこ
とが可能になる。
【0015】このような本発明に係るSPRセンサーに
おいては、SPR測定面を光ファイバーの導光コアの先
端部において導光方向に対し尖鋭化した面に形成するこ
とにより、SPR測定面と導光コアによる導光の方向と
の間に、表面プラズモン共鳴に必要な所定の光の入射角
を設定することができる。そして、このSPR測定面は
極細の導光コアの先端部に形成されるから、極微細な、
かつ、目標とする入射角を達成し得るSPR測定面が、
効率よく形成されることになる。極微細なSPR測定面
とされることにより、微小な検出、たとえば微小部位に
おける測定や、微小量の試料に対する測定も可能とな
る。また、光ファイバーによる入射光および反射光の導
光により、SPR測定面の位置を自由に設定できるよう
になる。たとえば、マイクロマニュピュレータなどを使
ってSPR測定面の位置を自由に操作すれば、生体内に
おける各種物質の特性や反応、物質間の相互作用等を、
リアルタイムに測定することも可能になる。
【0016】また、本発明に係るSPRセンサーの製造
方法においては、上記のような優れた性能を有するSP
Rセンサーを、高価で精密な加工装置を用いることな
く、再現性が良く大量生産が可能な化学的なエッチング
手法を利用して、容易にしかも安価に製造することがで
きるようになる。その結果、本発明に係るSPRセンサ
ーを組み込んだSPR装置は、製品として安価に提供す
ることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、
本発明の一実施態様に係るSPRセンサーを用いたSP
R装置全体の概略構成を示しており、図2はそのSPR
センサー部、図3はそのSPRセンサーの使用の一例
を、それぞれ示している。
【0018】SPR装置の基本構成を示す図1を参照す
るに、1はSPRセンサーを示しており、SPRセンサ
ー1は、光ファイバー2の先端部に形成されている。3
は、測定のための所定の波長や周波数の光を発光する光
源であり、たとえばHe−Neレーザー光源やハロゲン
ランプ等を用いることができる。SPRセンサー1は、
後述の如く、基本的に入射角一定で測定するので、光源
3としては周波数可変タイプのものが好ましい。4は、
ビームスプリッターまたは偏光ビームスプリッター、5
aはファイバーカップラーである。偏光を使う場合に
は、たとえば1/2波長板や1/4波長板などの偏光素
子5b、5cを配置することが好ましい。光源3からの
光は、ビームスプリッター4を透過後光ファイバー2に
導入され、SPRセンサー1の測定面6から、たとえば
図の矢印の方向に流される測定対象物質7に応じて反射
されてきた反射光は、ビームスプリッター4で反射され
て、光検出器8により検出される。たとえば、光源3と
してハロゲンランプが用いられ、光検出器8として分光
器が用いられる。
【0019】SPRセンサー1のSPR測定面6は、図
2に示すように構成されている。光ファイバー2は、測
定のための入射光および反射光を導光する導光コア9
と、その周囲に被覆されたクラッド部10からなってお
り、SPR測定面6は導光コア9の先端部に形成されて
いる。このSPR測定面6は、導光方向に対して尖鋭化
した面に形成されており、本実施態様では、クラッド部
10に対して円錐状に突出した面に形成されている。そ
して、SPR測定面6は、尖鋭化した導光コア9の先端
部上に、金属薄膜11を固着することにより構成されて
いる。金属薄膜11の被覆部位は、尖鋭化した導光コア
9の先端部上のみとすることも可能であるが、製作のし
易さから、図示の如く、尖鋭化した導光コア9の先端部
からクラッド部10の外周にわたる部位まで被覆してお
けばよい。金属薄膜11には、金や銀を使用できる。
【0020】光ファイバー2の外径D(クラッド部10
の径)としては、とくに限定しないが、30〜300μ
m程度の範囲から適当に選択すればよい。光ファイバー
2の外径Dは、強度の点から極端に細くはできないし、
取扱い易さの点からはあまり太くすることも好ましくな
い。このような理由から、たとえば50μm程度のもの
が望ましい。また、光ファイバー2のクラッド部10の
径が50μm程度の場合、シェアフォースを利用した走
査型プローブ顕微鏡の距離制御技術を用いて、走査や距
離制御を行うことが可能となる。導光コア9の径dにつ
いても、とくに限定しないが、微細な測定を目的とする
場合には、極力細いものが好ましい。光ファイバー2と
してマルチモードファイバーを使用する場合には、導光
コア9の径dはたとえば数十μm〜十数μm程度となる
が、シングルモードファイバーを使用すれば、5μm以
下のものまで、さらには3μm以下のものまで製造可能
である。また、後述のダブルテーパー面形成により測定
面を形成すれば、さらに小さな径の測定面まで形成可能
である。本実施態様では、SPR測定面6はクラッド部
10に対して円錐状に突出した導光コア9の先端面に形
成されているので、この導光コア9の径dは、実質的に
SPR測定面6の最大径に等しい。金属薄膜11の膜厚
もとくに限定しないが、前述の表面プラズモン共鳴によ
る測定原理から、あまり厚いものは測定不可となるの
で、たとえば金の場合には50nm程度に設定する。
【0021】円錐状に尖鋭化されたSPR測定面6は、
本実施態様では、実質的に単一の傾斜角を有するテーパ
ー面に、つまり、突出形成された円錐の母線により形成
されるテーパー面に形成されている。このSPR測定面
6においては、図2におけるこの部分の拡大図に示すよ
うに、入射光12の入射方向に対し、SPR測定面6は
所定の斜角を有し、したがって、所定の入射角に初期設
定されている。この入射光12により、前述した表面プ
ラズモン共鳴による測定原理から、金属薄膜11の表面
には表面プラズモン波13が生じ、それによって、反射
光14の強度が低下する。この低下の度合いが、たとえ
ば、光強度測定の場合はフォトディテクターを使い、ま
たは、スペクトル測定の場合はポリクロメータを使うこ
とにより、前記光検出器8により検出される。
【0022】光検出器8による検出により、測定対象物
質7の特性や、反応、さらには物質間の相互作用等を、
リアルタイムに測定することが可能である。たとえば図
3に抗原・抗体反応等の測定に使用するSPRセンサー
のセンサー部の拡大図を示す。図3に示す測定において
は、金属薄膜11の表面に非特異的な吸着を無くすため
の自己組織化単分子膜15を形成し、その上に抗体16
をリガンドとして固定しておき、その抗体16に対し特
異的に反応する抗原17をアクセプターとして一定割合
で含有した試料液18が一定流量にてこの表面に流され
る。特異的抗原・抗体反応により抗体16に抗原17が
結合し、それによって、結合前の状態に比べ金属薄膜1
1の表面における屈折率が増大し、表面プラズモンの共
鳴励起条件が変化して、反射光14に変化が生じ、それ
が光検出器8によって検出される。このように、抗原・
抗体反応の進行の様子をリアルタイムに測定することが
可能になる。
【0023】また、SPR測定面6は、極めて微細な大
きさに形成されているので、微小な検出、たとえば微小
部位における測定や、微小量の試料に対する測定も可能
となる。さらに、SPR測定面6はフレキシブルな光フ
ァイバー2の先端部に形成されているので、SPR測定
面6の位置を自由に設定できるようになる。たとえば光
ファイバー2を生体内に挿入し、生体内における各種物
質の特性や反応、物質間の相互作用等を、リアルタイム
に測定することも可能になる。また、SPR測定面6を
極微小な被測定物に対して配置し、それに対してリアル
タイムに測定することも可能になる。
【0024】このような極微細なSPR測定面6は、た
とえば図4、図5に示すような方法によって形成でき
る。すなわち、図4に示すように、素材としての光ファ
イバー2の先端部を、所定の深さだけ、光ファイバー2
のクラッド部10と導光コア9に対し異なる溶解速度を
呈する溶解液21に浸漬する。これによって、光ファイ
バー2の先端部が化学的にエッチングされ、導光コア9
の先端部が円錐状にクラッド部10から突出するように
尖鋭化される。たとえば図5に示すように、外径が12
5μm、導光コア9の径が3μmであり、クラッドが石
英ガラス、コアが酸化ゲルマニウムが高ドープされた石
英ガラスから構成される光ファイバー2の先端部を、2
5℃の条件で、NH4 F:HF:H2 O=1.7:1:
1の割合に調製された溶解液に60分間所定深さだけ浸
漬すると、クラッド部10の溶解速度と導光コア9の溶
解速度がほぼ同じであるため、光ファイバー2のクラッ
ド径が全体的に細くなる((A)の状態)。次に、NH
4 F:HF:H2 O=10:1:1の割合に調製された
溶解液に90分間所定深さだけ浸漬すると、クラッド部
10の溶解速度がより速く、導光コア9の溶解速度がよ
り遅いため、光ファイバー2の先端面側からクラッド部
10が順次溶解される際に、導光コア9の先端側ほど溶
解が進み、奥側ほど溶解が遅れることになり、自然に、
円錐面の尖鋭な導光コア9の先端面9aが形成されるこ
とになる((B)の状態)。この例では二段階で溶解し
たが、もちろん一段階での溶解も可能である。
【0025】光ファイバー2の導光コア9の尖鋭化され
た先端面9aに、図4に示すように金属薄膜、たとえば
金22を固着させる。金属薄膜の形成方法はとくに限定
されず、所定の膜厚に均一に形成できる方法であればよ
い。図示例では、スパッタリングにより、金22を光フ
ァイバー2の先端部に固着させている。金属薄膜の形成
部は、導光コア9の尖鋭化された先端面9aのみとする
ことも可能であるが、剥がれにくい膜とするために、か
つ、スパッタリング工程を容易にするために、光ファイ
バー2の先端部におけるクラッド部10の外周まで延び
る金属薄膜11として形成すればよい。このような工程
により、目標とする尖鋭化されたSPR測定面6を備え
たSPRセンサー1が製造される。
【0026】上記SPRセンサー1では、SPR測定面
6を円錐状に突出する面として形成したが、このSPR
測定面は、入射光に対して所定の角度を有する面に形成
されればSPR測定が可能となるので、原理的には、凹
面、たとえば円錐状に凹んだSPR測定面に形成しても
よい。例えば図6に例示するように、光ファイバー23
の先端部に、クラッド部24に対して導光コア25の先
端部を円錐状に凹んだ面に形成し、少なくともこの円錐
面に金属薄膜26を固着してSPR測定面27を形成す
ることができる。このように導光コア25の先端部を凹
面に形成する場合には、前記した化学的エッチング法に
おけるエッチング溶液の成分を変えればよい。また、場
合によっては物理的な加工法を併用して形成することも
可能である。要は、導光コアの先端に、所定の角度を有
する尖鋭化されたSPR測定面が形成されればよい。
【0027】また、図1〜図5に示した実施態様では、
SPR測定面6を、実質的に単一の傾斜角を有するテー
パー面を備えた円錐状の面に形成したが、例えば図7に
別の実施態様を示すように、光ファイバー31の導光コ
ア32の先端部に、実質的に2つの傾斜角を有するダブ
ルテーパー面を形成し、該ダブルテーパー面のうち、ど
ちらか一方の面にSPR測定面33を形成することも可
能である。金属薄膜34は、前記実施態様同様、導光コ
ア32の先端部からクラッド部35の外周にわたって形
成すればよい。
【0028】特に、ダブルテーパー面の先端側のテーパ
ー面にSPR測定面33を形成すれば、SPR測定面3
3をさらに微細な面に形成することが可能になる。シン
グルモードファイバーを使用すれば、SPR測定面33
の径として、5μm以下まで、さらには3μm以下1μ
m程度まで形成可能である。
【0029】このダブルテーパー面の形成にも、前述し
たのと同様の化学的エッチング手法を適用できる。たと
えば図8に示すように、光ファイバー31の素材に対
し、異なるエッチング溶液を用いた2段階のエッチング
工程(C)、(D)で処理することにより、導光コア3
2の先端部にダブルテーパー面36を形成でき、その先
端側のテーパー面36aを、SPR測定面33を形成す
るための面とすることができる。
【0030】なお、上述のSPR測定面の形成方法は、
化学的エッチング手法を用いる方法について説明した
が、前述の如く、光ファイバーの導光コアの先端部を物
理的に尖鋭化する手法、たとえば、加熱延伸や研磨など
を適用することも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るSP
Rセンサーによれば、表面プラズモン共鳴による測定面
を光ファイバーの導光コアの先端部に、所定形状の極微
細な測定面として形成したので、表面プラズモン共鳴に
よる測定の位置の自由度を大幅に拡大できるとともに、
微細な測定対象に対しても精度良く測定することが可能
になり、しかも、生体内での測定や、極少量の対象物質
に対しても測定することが可能になる。特に、従来の光
ファイバーを利用したSPRセンサーに比較し、本発明
ではプローブのサイズを極めて小さくできるので、細胞
などの微小領域でのセンシングやキャピラリー電気泳動
の検出器などの超微小量試料の測定など、生体分析を中
心に様々な応用を考えることができる。
【0032】また、本発明に係るSPRセンサーの製造
方法によれば、そのような優れたSPRセンサーを簡単
にかつ安価に製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係るSPR装置の概略構
成図である。
【図2】本発明の一実施態様に係るSPRセンサーの要
部断面図である。
【図3】本発明に係るSPRセンサーを用いた測定の一
例を示す、SPRセンサーの要部断面図である。
【図4】本発明の一実施態様に係るSPRセンサーの製
造方法を示す工程図である。
【図5】図4の製造方法における光ファイバーの導光コ
アの先端部尖鋭化の様子を示す説明図である。
【図6】本発明の別の実施態様に係るSPRセンサーの
要部断面図である。
【図7】本発明のさらに別の実施態様に係るSPRセン
サーの要部断面図である。
【図8】図7のSPRセンサーの製造における光ファイ
バーの導光コアの先端部尖鋭化の様子を示す説明図であ
る。
【図9】表面プラズモン共鳴による測定の原理を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 SPRセンサー 2 光ファイバー 3 光源 4 ビームスプリッターまたは偏光ビームスプリッター 5a ファイバーカップラー 5b、5c 偏光素子 6 SPR測定面 7 測定対象物質 8 光検出器 9 導光コア 9a 導光コアの尖鋭化された先端面 10 クラッド部 11 金属薄膜 12 入射光 13 表面プラズモン波 14 反射光 15 自己組織化単分子膜 16 抗体 17 抗原 18 試料液 21 溶解液 22 金属薄膜形成用に用いられる金 23 光ファイバー 24 クラッド部 25 導光コア 26 金属薄膜 27 SPR測定面 31 光ファイバー 32 導光コア 33 SPR測定面 34 金属薄膜 35 クラッド部 36 ダブルテーパー面 36a 先端側のテーパー面 41 導光体 42 金属膜 43 入射光 44 センシング部 45 反射光 46 自己組織化単分子膜 47 抗体 48 抗原 49 試料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000102739 エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ 株式会社 東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 (72)発明者 鈴木 孝治 神奈川県川崎市幸区小倉1丁目1−A705 号 (72)発明者 栗原 一嘉 神奈川県川崎市中原区井田杉山町13の22 みやこ荘202 (72)発明者 丹羽 修 神奈川県厚木市長谷1181−1 ベルフラワ ーハイツ長谷3−201 (72)発明者 飛田 達也 東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内 (72)発明者 岩崎 弦 神奈川県厚木市長谷1182−1 ベルフラワ ーハイツ5−408 Fターム(参考) 2G059 AA03 AA05 BB12 CC17 EE20 FF03 FF04 FF07 GG09 HH02 JJ01 JJ17 JJ20 KK01 PP10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面プラズモン共鳴(SPR)による測
    定面を光ファイバーの導光コアの先端部に形成したSP
    Rセンサーであって、前記測定面を、導光方向に対し尖
    鋭化した面に形成したことを特徴とするSPRセンサ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記測定面が、円錐状に突出した面に形
    成されている、請求項1のSPRセンサー。
  3. 【請求項3】 前記測定面が、円錐状に凹んだ面に形成
    されている、請求項1のSPRセンサー。
  4. 【請求項4】 前記導光コアの先端部に形成される円錐
    が、単一の傾斜角を有している、請求項2または3に記
    載のSPRセンサー。
  5. 【請求項5】 前記導光コアの先端部に形成される円錐
    が、2つの傾斜角を有しており、前記測定面が、少なく
    とも一つの傾斜角の面に形成されている、請求項2また
    は3に記載のSPRセンサー。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバーの先端部の少なくとも
    前記導光コアの先端部に金属薄膜が固着されている、請
    求項1ないし5のいずれかに記載のSPRセンサー。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のS
    PRセンサー、前記測定面への入射光を供給する光源、
    前記測定面からの反射光を検出する検出器を有するSP
    R装置。
  8. 【請求項8】 光ファイバーの先端部を、化学的にエッ
    チングすることにより、光ファイバーのクラッド部に対
    し導光コアの先端部を尖鋭化し、少なくとも尖鋭化した
    導光コアの先端面に、金属薄膜を固着して表面プラズモ
    ン共鳴による測定面を形成することを特徴とする、SP
    Rセンサーの製造方法。
  9. 【請求項9】 光ファイバーの先端部を、光ファイバー
    のクラッド部と導光コアに対し異なる溶解速度を呈する
    溶解液に浸漬することによりエッチングする、請求項8
    のSPRセンサーの製造方法。
  10. 【請求項10】 光ファイバーの先端部において、光フ
    ァイバーの導光コアの先端を、加熱延伸などの物理的な
    方法により尖鋭化し、少なくとも尖鋭化した導光コアの
    先端面に、金属薄膜を固着して表面プラズモン共鳴によ
    る測定面を形成することを特徴とする、SPRセンサー
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 光ファイバーの先端部において、光フ
    ァイバーの導光コアの先端を、請求項8または9に記載
    の化学的なエッチング方法と請求項10に記載の物理的
    な方法を組み合わせて尖鋭化し、少なくとも尖鋭化した
    導光コアの先端面に、金属薄膜を固着して表面プラズモ
    ン共鳴による測定面を形成することを特徴とする、SP
    Rセンサーの製造方法。
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