JP2006291468A - 免震構造物 - Google Patents

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Ryohei Kurosawa
亮平 黒沢
Keizo Tanabe
恵三 田辺
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Abstract

【課題】 巨大地震が発生した場合に免震装置における薄ゴム板を降伏させない免震構造物を提供することである。
【解決手段】 免震構造物1は、杭体2と縁切りした基礎3との間に免震装置4が設置され、該免震装置4を貫通して杭体2と基礎3とにわたって引張材5が設けられ、該引張材5の上部側が基礎3に固定されるとともに、引張材5の下部側が、杭体2に埋設されたガイド管25内のシース27にアンボンドの状態で挿入され、該シース27から突出した引張材5の先端部がガイド管25内を上下動するスライド材26に固定されてなる。
【選択図】図1

Description

本願発明は免震構造物に関するものである。
従来の免震構造物31は、図6に示すように、基礎32に設置された免震装置34で上部躯体33を支持し、該上部躯体33と基礎32との間に免震ダンパ35が設置されて構成されていた。この免震装置34は円形の薄鋼板36と円形の薄ゴム板37とが交互に積層され、その上下端部に取付鋼板38が一体的に設けられて構成されていた。この免震構造物31の周期は、大地震による地盤の卓越周期が一般に0.5〜1.5秒程度の範囲内にあることから、この周期に共振させないように4秒位に設定して水平振動を減衰していた。またその他の免震構造物としては、例えば特開2002−115420号の発明が知られている。
特開2002−115420号公報
しかし、上記の免震構造物においては巨大地震により卓越周期が4〜6秒程度の長周期地盤振動が起こると、免震装置の周期と共振して建物の水平変形を制御することができず、薄ゴム板が降伏して建物が元の位置に戻らなくなるという問題があった。
本願発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、巨大地震が発生した場合に免震装置における薄ゴム板を降伏させない免震構造物を提供することである。
以上の課題を解決するための免震構造物は、杭体と縁切りした基礎との間に免震装置が設置され、該免震装置を貫通して杭体と基礎とにわたって引張材が設けられ、該引張材の上部側が基礎に固定されるとともに、引張材の下部側が、杭体に埋設されたガイド管内のシースにアンボンドの状態で挿入され、該シースから突出した引張材の先端部がガイド管内を上下動するスライド材に固定されたことを特徴とする。また基礎は、プレキャストコンクリート基礎または現場打ちコンクリート基礎であることを含む。また杭体は、鋼管杭または現場打ちコンクリート杭であることを含む。また免震装置は、円形の薄鋼板と円形の薄ゴム板とを交互に積層し、これらの上下端部に取付鋼板を一体的に設けたものであることを含む。また引張材はPC鋼より線またはPC鋼線であることを含むものである。
大地震に対して免震装置の薄ゴム板の降伏を避けることができるので、免震装置を交換する必要がない。また長周期地盤振動の可能性がある地盤に建つ建物に対しても巨大地震の発生による共振を避けて制振作用が働くので、免震装置の薄ゴム板が降伏して建物が元の位置に戻らないことを防ぐことができる。また免震装置の上下端は、直下型地震動による上下方向衝撃波の増幅を防止することができるので、免震装置における薄ゴム板の劣化と降伏とを防ぐことができる。
以下、本願発明の免震構造物の実施の形態を図面に基づいて説明する。この免震構造物1は、図1および図2に示すように、杭体2の頭部と縁切りした基礎3との間に免震装置4が設置され、該免震装置4を貫通して杭体2と基礎3とにわたって引張材5が設けられて構成されている。
この杭体2はコンクリート7が充填された鋼管6と、該鋼管6に充填されたコンクリート7が地面8から突出した杭頭部9の周囲に溢れ出て杭頭部9を覆うようにして形成された根巻コンクリート10とから構成され、該根巻コンクリート10の上に設置された調整板11が鋼管6内のコンクリート7に打設されたアンカーボルト12で固定されている。このように根巻コンクリート10が鋼管6の上面からわずかに盛り上がって形成されているため、鋼管6と調整板11との間には隙間が形成されず、しかも軸力を、鋼管6ではなくコンクリート7を介して支持地盤に伝達させる。なお、杭体2は鋼管杭に限らず、現場打ちコンクリート杭であっても良い。
一方、基礎3はプレキャストコンクリート躯体基礎であり、プレストレストが付与されたプレキャストコンクリート柱13とプレストレストが付与されたプレキャストコンクリート大梁14がPC鋼線で接合されている。
また免震装置4は、中央が開口した円形の薄鋼板15と、中央が開口した円形の薄ゴム板16とが交互に積層されるとともに、これらの上下端部に取付用鋼板17が一体的に設けられて構成され、該取付用鋼板17にボルト止めされた固定プレート18で基礎3と杭体2の根巻コンクリート10とにボルト19で固定されている。そして、この免震装置4の中央部における縦方向の貫通孔20を貫通して杭体2と基礎3とにわたって引張材5が配線されている。
この引張材5は、図3および図4に示すように、PC鋼より線(またはPC鋼線)がシース27にアンボンドの状態で挿入されたものであり、これが芯管21の周囲に8本配設され、その上側が基礎3内に配設されて定着具39で定着されるとともに、基礎3から下側が、免震装置4の貫通孔20から杭体2にかけて配設されたガイド管25内に挿入されてグラウト材28で固着されている。
またガイド管25内においてはシース27の下端部からPC鋼より線22が突出して定着グリップ24でスライド材26に定着されている。このスライド材26はモルタルまたはコンクリートで形成され、外周に塗布された剥離剤(図示せず)によりガイド管25の下端部からシース27の下端部までのストローク区間29を上下動でき、上側への移動をスットパであるシース下端部の結束バンド30で規制している。
このように引張材5はシース27の部分がアンボンドで、かつ下端部がスライド材26に定着されているため、上側に引っ張られるとスライド材26が上側に移動し、この移動がストッパである結束バンド30で規制される。
したがって、図5に示すように、大地震により基礎3が水平移動すると、引張材5が引っ張られるのでスライド材26がストローク区間29の長さ分上側に移動する。そして、この移動を結束バンド30で止めることにより、基礎3の水平変形を制御して薄ゴム板16が降伏するのを防ぐ。
またスライド材26がガイド管25を移動するときの摩擦によっても、基礎3の水平変形が規制されて薄ゴム板16の降伏を防ぐことができる。
また免震構造物1は基礎3を現場打ちコンクリートで形成し、この基礎3に引張材5の上部を定着させることもできる。
第1の実施の形態の免震構造物の断面図である。 図1のA−A線断面図である。 引張材の断面図である。 (1)は図3のB−B線断面図、(2)は同C−C線断面図、(3)は同D−D線断面図である。 大地震によって水平変形した免震構造物の断面図である。 従来の免震構造物を示し、(1)は平面図、(2)は同断面図である。
符号の説明
1、31 免震構造物
2 杭体
3、32 基礎
4、34 免震装置
5 引張材
6 鋼管柱
7 コンクリート
8 地面
9 杭頭部
10 根巻きコンクリート
11 調整板
12 アンカーボルト
13 プレキャストコンクリート柱
14 プレキャストコンクリート梁
15、36 薄鋼板
16、37 薄ゴム板
18 固定プレート
19 ボルト
20 貫通孔
21 芯管
22 PC鋼より線
23 定着体
24 定着グリップ
25 ガイド管
26 スライド材
27 シース
28 グラウト材
29 ストローク区間
30 結束バンド
33 上部躯体
35 免震ダンパ
38 取付鋼板

Claims (5)

  1. 杭体と縁切りした基礎との間に免震装置が設置され、該免震装置を貫通して杭体と基礎とにわたって引張材が設けられ、該引張材の上部側が基礎に固定されると
    ともに、引張材の下部側が、杭体に埋設されたガイド管内のシースにアンボンドの状態で挿入され、該シースから突出した引張材の先端部がガイド管内を上下動するスライド材に固定されたことを特徴とする免震構造物。
  2. 基礎は、プレキャストコンクリート基礎または現場打ちコンクリート基礎であることを特徴とする請求項1に記載の免震構造物。
  3. 杭体は、鋼管杭または現場打ちコンクリート杭であることを特徴とする請求項1または2に記載の免震構造物。
  4. 免震装置は、円形の薄鋼板と円形の薄ゴム板とを交互に積層し、これらの上下端部に取付鋼板を一体的に設けたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の免震構造物。
  5. 引張材はPC鋼より線またはPC鋼線であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の免震構造物。
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