JP2006290776A - 有害物質の吸着除去剤、飲食品又は飼料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不可抗力的に摂取される有害物質を消化器官から体外へ排出する方法に適する新たな解決手段を提供する。
【解決手段】 クロレラから熱水又は熱エタノール含有水で抽出される成分を除去して得られるクロレラ残渣物をヒト又は動物に摂取させることにより、ヒト又は動物に経口的に摂取される有害物質を吸着させ、該有害物質をヒト又は動物の消化器官から体外へ排出する。前記クロレラ残渣物は粉砕されたものであることが好ましく、また、前記クロレラ残渣物又はクロレラ残渣物の粉砕物は焙煎されたものであることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、クロレラから熱水又は熱エタノール含有水で抽出される成分を除去して得られるクロレラ残渣物からなる有害物質の吸着除去剤、及び、該クロレラ残渣物を含有する飲食品又は飼料に関する。
環境ホルモンあるいは内分泌撹乱物質に代表されるように、ヒト又は動物の生息環境中には、微量であってもその継続的摂取により生体の恒常性あるいは健康に悪影響を与える物質が存在する。
具体的には、例えば、ゴミ焼却などから非意図的に生成するダイオキシン類、廃棄物から漏出するポリ塩化ビフェニル(PCB)、殺虫剤のDDT若しくはその代謝物であるDDE、DDD、食品添加物であるソルビン酸、安息香酸、汚染水に含まれるトリクロロエチレン、重金属等が例示的に挙げられる。
これらの物質が環境中から人の体内にとりこまれる経路は様々であるが、例えば、野菜、食肉、鶏卵、ミルク、飲み水等に残留物として付着、蓄積、含有しているものを食事として摂取することによることが一般である。
これらの有害物質の摂取を防ぐためには、それらが付着、蓄積、含有した食品、飼料、飲み水等を排除すべく生産・流通過程等においてその品質管理を徹底すればよいが、実際上、完全な安全性を保障することは不可能であり、不可抗力的に摂取してしまう可能性も大きい。
このような問題に対して、例えば、下記特許文献1には、直接食品等に接触させ又は直接消化器系内に投与することにより、食品等に付着若しくは含有される又は消化器系内に存在する環境ホルモン等有害物質を極めて高率に吸着除去することを目的として、粒径5μm〜200μmの活性炭を生理学的に許容されるゲル状分散媒中に0.1〜90重量%分散させてなる環境ホルモン等有害物質の吸着除去剤が開示されている。
また、下記特許文献2には、植物性繊維含有食材を主原料として、環境ホルモンを含む有害物質の消化器系からの体内への吸収を抑制し、体外へ排出することが可能で、かつそれ自体の安全性が高い環境ホルモンを含む有害物質の体内吸収抑制素材及びその製造方法が開示されている。
他方、従来から栄養補助食品又は飼料の素材として利用されているクロレラは、良質のタンパク質や必須アミノ酸、ビタミン類、ミネラル類等の栄養素に富み、また、増殖速度が速く液体培養で大量に生産できるという利点もあり、広く流通するに至っている。
クロレラは緑藻綱・クロロコックム目・オオシスティス科・クロレラ属に属する淡水単細胞緑藻であり、その藻体は発達した葉緑体を有する直径2〜10μmの球形又は楕円形の細胞からなり、光合成をともなって自己複製的に増殖することができる。その細胞は難消化性の細胞壁に覆われているため、一般に、粉砕処理等によって難消化性の細胞壁を破壊することで、クロレラ有効成分の消化管での消化・吸収効率を高めることができる。(下記特許文献3参照)
また、クロレラ藻体の乾燥物及び/又はその粉砕物(クロレラ原末)を熱水で抽出して得られるクロレラ抽出物にも、生理活性作用が認められている。(下記特許文献4参照)
このクロレラ抽出物は、細菌、酵母、動物などの栄養培地若しくは飼料中に添加すると増殖・成長促進作用を示すことから、クロレラグロスファクター(CGF)とも呼ばれ、クロレラの有効成分が濃縮された組成物として、近時、上記クロレラ原末と同様に広く工業的に生産され流通している。
従来、クロレラ抽出物をクロレラ原末から抽出した後の残渣は利用価値のない廃棄物として処理されているが、下記特許文献5には、クロレラエキス抽出残渣の有効利用を図るものとして、水分量を3〜7%に調製したクロレラエキス抽出残渣からなることを特徴とする肥料が開示されている。
特開2001−294529号公報 特開2004−321128号公報 特開2004−49079号公報 特開平11−46738号公報 特開2001−151586号公報
上記特許文献1において用いられる活性炭は、便秘を引き起こしやすく、その日常的な摂取が制限されるという問題がある。
また、上記特許文献2に開示されている有害物質の体内吸収抑制素材は、植物性繊維含有食材を主原料とするものであるが、植物性繊維含有食材をそのまま利用するものではなく、有害物質への吸着機能の形成のためには、凍結融解、加熱乾燥若しくは冷風乾燥のうち少なくとも何れかの処理が必要となるため、その生産コストがかさむ。
そこで、本発明の目的は、不可抗力的に摂取される有害物質を消化器官から体外へ排出するための新たな解決手段を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、従来利用価値のない廃棄物として処理されていたクロレラ残渣物に着目し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の有害物質の吸着除去剤は、ヒト又は動物に経口的に摂取される有害物質を吸着させ、該有害物質をヒト又は動物の消化器官から体外へ排出するために用いられる有害物質の吸着除去剤であって、クロレラから熱水又は熱エタノール含有水で抽出される成分を除去して得られるクロレラ残渣物を有効成分として含有することを特徴とする。
本発明においては、前記クロレラ残渣物は粉砕されたものであることが好ましい。これによれば、有効吸着面積を高めて、より効率よく有害物質を吸着させることができる。
また、前記クロレラ残渣物は焙煎されたものであることが好ましい。これによれば、クロレラ由来の臭味がなくなるので、不快感なく経口摂取することができる。
本発明の有害物質の吸着除去剤は、前記有害物質として環境汚染物質又は内分泌撹乱物質を吸着除去するために使用することができ、例えば、ダイオキシン類、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、DDT、DDE、DDD、ソルビン酸、安息香酸、トリクロロエチレン、重金属から選ばれた少なくとも1種を吸着除去するために使用することができる。
本発明によれば、不可抗力的に経口摂取される有害物質を、前記クロレラ残渣物に接触させることで吸着させ、消化器官を通過する該クロレラ残渣物の未消化物に保持させ、糞便として体外へ排出させることができる。
また、前記クロレラ残渣物は、クロレラに熱水又は熱エタノール含有水による抽出処理を施した残渣であるので、緑色素クロロフィルに由来する緑色は褐色に退色しており、食品・飼料等の素材として安定した品質を保つことが容易である。
更に、本発明は、クロレラから熱水又は熱エタノール含有水で抽出される成分を除去して得られるクロレラ残渣物を含有し、ヒトに経口的に摂取される有害物質をヒトの消化器官から体外へ排出するために用いられるものである旨の表示を付した飲食品を提供する。
更にまた、本発明は、クロレラから熱水又は熱エタノール含有水で抽出される成分を除去することで得られるクロレラ残渣物を含有し、動物に経口的に摂取される有害物質を動物の消化器官から体外へ排出するために用いられるものである旨の表示を付した飼料を提供する。
本発明の有害物質の吸着除去剤は、有害物質に吸着する活性を有するクロレラ残渣物を有効成分として含有するので、経口的に摂取することで、ヒト又は動物に経口的に摂取される有害物質を吸着させ、該有害物質をヒト又は動物の消化器官から体外へ排出させることができる。また、本発明の前記クロレラ残渣物においては、緑色素クロロフィルに由来する緑色は褐色に退色しており、食品・飼料等の素材として安定した品質を保つことが容易である。更に、従来利用価値のない廃棄物として処理されていたクロレラ残渣物を用いるものであるので、その有効利用を図ることができる。
本発明において用いられるクロレラ残渣物の原料となるクロレラはクロレラ属(Chlorella)に属するものであれば特に制限はなく、例えばクロレラ・ピレノイドサ、クロレラ・ブルガリスなどが挙げられる。原料となるクロレラは、常法に従って培養によって生産することができ、また、市販のクロレラ粉末等を用いることもできる。
本願発明の有効成分であるクロレラ残渣物は、クロレラ藻体あるいはその細胞壁を破砕処理したものを50〜100℃の熱水、より好ましくは50〜95℃の熱水、又は40〜70℃の熱エタノール含有水で処理し、該水系溶媒中に抽出される成分をろ過等によって除去することで、その残渣として得ることができる。その抽出に熱エタノール含有水を用いる場合は、原料であるクロレラ藻体中に含まれるタンパク質・脂質・核酸成分を効率よく抽出するために、熱エタノール含有水のエタノール濃度を0質量%よりも大きく20質量%以下とすることが好ましく、10〜20質量%とすることがより好ましい。
また、上述のクロレラグロスファクター(CGF)を生産した後の残渣を利用すれば、廃棄処理されるものの利用を図ることができるので好ましい。
上記調整されたクロレラ残渣物はそのまま用いることもできるが、保存性、取り扱い易さ等の観点から、好ましくは水分含量を3〜10%、より好ましくは3〜8%に調製する。特に、水分含量が10%を超えると雑菌等の発生し易い環境となり好ましくない。その乾燥は従来技術に準じた方法でなすことができ、例えば、スプレードライ、凍結乾燥、ドラム乾燥等により水分含量を調整することができる。
本願発明の有効成分であるクロレラ残渣物は、食品・製薬分野の従来技術に準じて粉砕処理を施したものであることが好ましい。すなわち、その平均粒度が80〜200メッシュ、より好ましくは100〜200メッシュであれば、取り扱いやすい素材とすることができ、また、有害物質を吸着するための有効吸着面積を高めることができるので好ましい。
また、粉砕処理として、例えば、特許第2916909号公報に記載されているクロレラ藻体細胞壁の破砕処理のために用いられる粉砕方法等を用いれば、細胞下物質にまで破砕されたクロレラ細胞の割合を高めることができ、有害物質を吸着するための有効吸着面積を更に高めることができるのでより好ましい。
その粉砕処理は、上記水系溶媒による抽出前に行ってもよく、抽出後に行ってもよく、また、上記水系溶媒による抽出前後の両過程において行ってもよい。
上記クロレラ残渣物は、カカオ豆、コーヒー豆等の食品分野での従来技術に準じて焙煎処理を施すことで、クロレラ由来の臭味を除くことができ、好ましい。
上記クロレラ残渣物は、更に、除蛋白のためのアルカリ処理を施すことが好ましい、それにより、細胞壁の主な構成成分であり有害物質の吸着に寄与すると考えられる多糖体の割合を高めることができる。除蛋白のためのアルカリ処理は、例えば、上記クロレラ残渣物を0.1N−0.5NのNaOH又はKOHの水溶液で10〜30分処理することによって行うことができる。
本発明の有害物質の吸着除去剤は、ヒト又は動物が経口的に摂取することでその効果を得ることができ、その有効摂取量として、1日当りのヒト又は動物の摂取量中に含まれる上記クロレラ残渣物量が体重1kg当り0.02〜0.2gとすることが好ましく、0.04〜0.14gであればより好ましい。特に、1日当りの摂取量中に含まれる上記クロレラ残渣物量が体重1kg当り0.02g未満であると充分な効果が期待できず、好ましくない。また、不可抗力的に消化管に取り込まれる有害物質に対処すべく、習慣的に摂取すればより好ましい。
また、上記クロレラ残渣物は従来から食品・飼料素材として安全性が認められているクロレラの単純加工物であるので、その食品・飼料等の素材としての安全性は高く、事情に応じて上述の好ましい摂取量以上を摂取することもできる。
なお、本発明の有害物質の吸着除去剤においては、医薬的に許容される担体や賦形剤、その他添加剤を用いて、錠剤、散剤、細粒剤、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、徐放性製剤等の製剤とすることができる。また、安定剤、増粘剤、増量剤、着色剤及び芳香剤の様な補助的添加剤を含有してもよい。
更に、上記クロレラ残渣物は飲食品及び飼料に配合することができる。配合する飲食品には特に制限は無く、例えば飲料、焼き菓子、冷菓、錠菓、キャンディー、グミ、ゼリー、キャラメル、ジャム、チョコレート、ガム、和菓子、スープ類、パン、各種レトルト食品、惣菜、魚介練製品、ハム、ソーセージ類、調味料、サプリメントなどが挙げられる。また、配合する飼料にも特に制限は無く、養鶏、牛、豚等の畜産、魚の養殖用の飼料等が挙げられる。
上記飲食品又は飼料における上記クロレラ残渣物の配合割合は、飲食品又は飼料のそれぞれの主目的に対して影響を与えない程度であれば特に制限は無く、商品形態に応じて広範な使用態様を選択することができる。具体的には、飲食品又は飼料の固形分当りの配合割合として、5〜100質量%であることが好ましく、5〜80質量%であることがより好ましい。なお、上記クロレラ残渣物をそのまま打錠成形して本発明の飲食品又は飼料とすれば、添加物を含有しないより自然な食品又は飼料とすることができるので好ましい。
また、本発明の飲食品又は飼料は、経口的に摂取される有害物質を消化器官から体外へ排出するために用いられるものである旨の表示を付したものであるが、ここで、「表示を付した」とは、製品の容器、袋、箱等の包装材料等に直接表示されたものだけでなく、製品の袋や箱等に同封された印刷物、製品パンフレット、代理店等に対する販促資料、更にはインターネットのホームページ等に記載された製品情報等に表示されたものを含む意味である。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
<実施例1>
(クロレラ残渣物の調製)
クロレラ残渣物は、クロレラ・ピレノイドサの乾燥粉末体0.5gに対して、95℃の熱水50ml中で25分間加熱し、分離器により分離したものをスプレードライして調製した。
<試験例1>
(DDT吸着活性)
実施例1で調製したクロレラ残渣物のDDT吸着活性を、他の食物繊維含有素材と比較した。すなわち、実施例1のクロレラ残渣物の原料であるクロレラ粉末、結晶セルロース及び小麦フスマと比較した。
まず、水100mlに濃度1ppmとなるようにDDTを添加し、次に各試験物質を1g添加した。1時間の振とう後、遠心分離後の上清を採取し、常法に従いガスクロマトグラフィー分析によって、各上清中に残存するDDT濃度を測定した。その結果を図1に示す。なお、DDTのガラス容器への付着分を測定するために、対照として試験物質を添加しないものについても同様にDDT濃度を測定した。
その結果、図1に示す各残存DDT濃度から明らかなように、実施例1で調製したクロレラ残渣物は、DDTを効率よく吸着できることが明らかとなった。また、対照における吸着効率を0%とみなすとその吸着効率は91%であった。一方、他の試験物質については、クロレラ粉末で60%、結晶セルロースで22%、小麦フスマで85%であり、クロレラ残渣物は他の試験物質に比べて有意に高いDDT吸着活性を有することが明らかとなった。
なお、各試験素材について、酵素重量法によって食物繊維含有率を測定したところ、それぞれ、クロレラ残渣物で14.7%、クロレラ粉末で13%、結晶セルロースで95%、小麦フスマで35%であり、上記吸着活性との相関は認められなかった。
上記の結果を表1に示す。




<試験例2>
(ソルビン酸吸着活性)
実施例1で調製したクロレラ残渣物のソルビン酸吸着活性を、結晶セルロース及び小麦フスマと比較した。
まず、水100mlに濃度1ppmとなるようにソルビン酸を添加し、次に各試験物質を1g添加した。1時間の振とう後、遠心分離の上清を採取し、常法に従いHPLC分析によって、各上清中に残存するソルビン酸濃度を測定した。その結果を図2に示す。
図2に示す各残存ソルビン酸濃度から明らかなように、各試験物質における吸着率は、クロレラ残渣物で34%、結晶セルロースで17%、小麦フスマで12%であり、クロレラ残渣物は他の試験物質に比べて有意に高いソルビン酸吸着活性を有することが明らかとなった。
なお、ソルビン酸吸着活性についても、酵素重量法によって測定した食物繊維含有率との相関は認められなかった。
上記の結果を表2に示す。
<実施例2>
以下、実施例1で調製したクロレラ残渣物を含有する健康食品の配合例を挙げる。
(健康食品1)
表3に示す配合により各原料を調合し打錠して健康食品を調製した。この食品は、クロレラ独特の臭味がなく、クロレラ葉緑素由来の緑色をともなわない褐色の食品であり、不快感なく食すことができるものであった。
(健康食品2)
表4に示す配合により各原料を調合し打錠して健康食品を調製した。この食品は、クロレラ独特の臭味がなく、クロレラ葉緑素由来の緑色をともなわない黒褐色の食品であり、不快感なく食すことができるものであった。
本発明によれば、従来廃棄されていたクロレラ残渣物を、経口的に摂取される有害物質を消化器官から体外へ排出するために有用な有害物質の吸着除去剤、飲食品又は飼料として、有効に利用することができる。
DDTを吸着する活性を比較した結果を示す図である。 ソルビン酸を吸着する活性を比較した結果を示す図である。

Claims (7)

  1. ヒト又は動物に経口的に摂取される有害物質を吸着させ、該有害物質をヒト又は動物の消化器官から体外へ排出するために用いられる有害物質の吸着除去剤であって、クロレラから熱水又は熱エタノール含有水で抽出される成分を除去して得られるクロレラ残渣物を有効成分として含有することを特徴とする有害物質の吸着除去剤。
  2. 前記クロレラ残渣物は粉砕されたものである請求項1記載の有害物質の吸着除去剤。
  3. 前記クロレラ残渣物は焙煎されたものである請求項1又は2記載の有害物質の吸着除去剤。
  4. 前記有害物質が環境汚染物質又は内分泌撹乱物質である請求項1〜3記載の有害物質の吸着除去剤。
  5. 前記有害物質が、ダイオキシン類、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、DDT、DDE、DDD、ソルビン酸、安息香酸、トリクロロエチレン、重金属から選ばれた少なくとも1種である請求項4記載の有害物質の吸着除去剤。
  6. クロレラから熱水又は熱エタノール含有水で抽出される成分を除去して得られるクロレラ残渣物を含有し、ヒトに経口的に摂取される有害物質をヒトの消化器官から体外へ排出するために用いられるものである旨の表示を付した飲食品。
  7. クロレラから熱水又は熱エタノール含有水で抽出される成分を除去することで得られるクロレラ残渣物を含有し、動物に経口的に摂取される有害物質を動物の消化器官から体外へ排出するために用いられるものである旨の表示を付した飼料。
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