JP2002017298A - 藻類含有食品 - Google Patents

藻類含有食品

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JP2002017298A
JP2002017298A JP2000208307A JP2000208307A JP2002017298A JP 2002017298 A JP2002017298 A JP 2002017298A JP 2000208307 A JP2000208307 A JP 2000208307A JP 2000208307 A JP2000208307 A JP 2000208307A JP 2002017298 A JP2002017298 A JP 2002017298A
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chlorella
algae
food
food product
powder
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JP2000208307A
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Tatsuyuki Kudo
辰幸 工藤
Takako Tsuchida
貴子 土田
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Yakult Honsha Co Ltd
Original Assignee
Yakult Honsha Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クロレラ特有の臭気を改善し、万人に食し易い
風味良好なクロレラ含有食品を提供する。 【解決手段】タラゴン、シナモン、バジル、カルダモ
ン、アニス、デイル、キャラウエイ、チャイブ、ハイビ
スカス、ゴマ及びチーズから選ばれる1種、2種以上の
食品素材、それらの抽出物、又はそれらの香料製剤を含
有する。このクロレラ含有食品は錠剤、顆粒、細粒及び
粉末からなる群から選ばれる形状である。こうして得ら
れるクロレラ含有食品は、その組成中にクロレラ粉末を
10〜99重量%程度含むものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は藻類、特にクロレラ及び
スピルリナの有する特異な臭味をマスキングし、味覚を
効果的に改善した藻類含有食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロレラ、スピルリナ、セネデスムス、
シネココッカス、ドナリエラ等に代表される藻類は、熱
帯、温帯地方の湖沼などに生息しており、古くからその
地域の人々の食糧として利用されてきた。現在、当該藻
類の乾燥藻体は、栄養補助食品、健康食品として利用さ
れ、すでに大きな市場を形成している。乾燥藻体の栄養
成分としては、タンパク質を60パーセント以上含み、
その他にも、食物繊維、各種ビタミン、鉄やカリウム等
のミネラル類、必須脂肪酸そして光合成色素クロロフィ
ル、カロテノイドを含んでいる。
【0003】中でもクロレラやスピルリナの藻体中に
は、良質のタンパク質や必須アミノ酸、ビタミン類、ミ
ネラル類がバランスよく豊富に含有されており、増殖速
度が速く生産性が高いという利点もあるため、健康食
品、食品素材及び養殖魚等の餌料素材等としてさかんに
利用されている。このように、クロレラの有用効果は広
く認められており、健常人や疾病をかかえる人など、幅
広い層による摂取が推奨されるものである。しかし、こ
れらは特異な臭気を有しているため、飲食に不向きであ
り、まして継続的な摂取を行うためには、その風味改善
が望まれる。
【0004】クロレラ等の藻類の臭気や味覚を改善する
方法として、例えば特開平7−289201号公報に
は、製造中のスピルリナに茶葉抽出液を添加すること
で、スピルリナの臭気を抑制できる旨記載されている。
また、特開平11−46738号公報には、各種香料を
添加することで、クロレラの呈味改善を行える旨記載さ
れている。しかしながら、前者の方法では、必ずしも満
足できる臭気の抑制効果は得られず、また、後者では、
クロレラの臭気改善効果は見られるものの、香料の臭気
とクロレラ本来の風味が適さないため、全体としての風
味は良好と呼べるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、クロレラ等の藻類特有の臭気を改善し、風味良好な
万人に食し易い藻類含有食品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは鋭意研究を行った結果、藻類に、特定
のスパイス、ゴマ、チーズ、若しくはそれら抽出物、又
はそれらの香料製剤を含有させることにより、クロレラ
等の藻類の特異臭を改善し、かつ風味良好な藻類含有食
品を提供できることを見出し本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、タラゴン、シナモ
ン、バジル、カルダモン、アニス、デイル、キャラウエ
イ、チャイブ、ハイビスカス、ゴマ及びチーズから選ば
れる1種、2種以上の食品素材、それらの抽出物、又は
それらの香料製剤を含有することを特徴とする藻類含有
食品を提供するものである。また、本発明は、上記藻類
がクロレラ又はスピルリナであるクロレラ又はスピルリ
ナ含有食品を提供するものである。に、本発明は、上記
藻類含有食品が錠剤、顆粒、細粒及び粉末からなる群か
ら選ばれる形状であることを特徴とする藻類含有食品を
提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の藻類含有食品とは、クロ
レラ、スピルリナ等の藻類を含む食品全般に渡るもので
あり、その形態が固形状、粉末状、液状等いずれであっ
てもよい。藻類としては、例えばクロレラ、スピルリ
ナ、セネデスムス、シネココッカス、ドナリエラ等が挙
げられる。中でもクロレラ及びスピルリナに対し、本発
明の食品素材を添加すると、臭気の抑制効果、風味の改
善効果が高いため、これらを用いることが好ましく、特
にクロレラが好ましい。
【0009】使用する藻類はいずれの製法で得られたも
のでもよく、また使用時の形態等も特に限定されない。
例えば、クロレラであれば、従属栄養培養、独立栄養培
養、混合栄養培養等いずれの方法で製造したものでも使
用可能である。また、屋外の人工池等の開放系にて、独
立栄養的に培養したものでもよく、クロレラの増殖可能
な培地にて無菌培養(タンク培養)したものでもよい。
このとき使用する培地は、用いるクロレラ株の性状に合
わせて適宜設定すればよく、また、培養方法も静置培
養、攪拌培養、振盪培養、好気培養、嫌気培養等を適宜
選択すればよい。更に、培養温度、培地pH等の各種培
養条件もクロレラ株にあわせ至適な条件を設定すればよ
い。
【0010】こうして得られる藻類は、その生細胞を使
用してもよいが、加熱乾燥等の手段により粉末としたも
のを用いることが、風味や成型等の面から好ましい。す
なわち、該粉末を適宜成型した、錠剤、顆粒等の形状
が、食品形態としてふさわしい。本発明においては、上
記のようにして得られるクロレラ等の藻類に対し、タラ
ゴン、シナモン、バジル、カルダモン、アニス、デイ
ル、キャラウエイ、チャイブ、ハイビスカス等のスパイ
ス、ゴマ及びチーズから選ばれる1種又は2種以上の食
品素材、あるいはそれらの抽出物または香料製剤を添加
することで、藻類の臭気のマスキング及び風味改良を行
う。中でもタラゴン、シナモン、ゴマ及びチーズはクロ
レラやスピルリナが本来的に有している風味との相性が
よいため、これらを用いることが好ましい。
【0011】これら食品素材を添加する際には、これら
をそのまま添加してもよく、また、微細に粉末化した微
粉末、有機溶媒抽出物(アルコールエキス)、あるいは
その粉末、もしくは、香料の形態で使用することがで
き、香料の形態としては、粉末香料製剤の形態が好まし
い。添加量は、微粉末であれば、1〜5%、エキス粉末
であれば1〜3%、粉末香料であれば0.1〜1%が風
味面から好ましい。
【0012】また、本発明の藻類含有食品中には、上記
の成分の他にも食品製造に際し通常使用されている食品
素材を添加することも可能である。このような食品素材
としては、例えば、セルロース、デキストリン、澱粉等
の賦形剤、プルラン、アラビアガム等の結合剤、クエン
酸、リンゴ酸等の酸味料、グルコース、シュークロー
ス、フルクトース、マルトース、パラチニット、乳糖、
スクラロース等の甘味料、蔗糖脂肪酸エステル等の滑沢
剤、ビタミンC、ビタミンB1,B2,B6,B12,A,
D,E、β−カロテンなどのビタミン群、ミルクカルシ
ウム、卵殻カルシウム、ドロマイト、ピロリン酸鉄等の
ミネラル素材等が挙げられる。
【0013】本発明の藻類含有食品は、例えば以下のよ
うにして製造できる。錠剤であれば、クロレラ等藻類の
乾燥粉末を上記の各種成分の粉末と混合後、打錠機にて
打錠成形して製造する。また、顆粒、細粒であればクロ
レラ等の藻類と上記各種成分を定法どおり流動層造粒、
転動層造粒、押出し造粒等で顆粒化もしくは細粒化して
製造する。
【0014】こうして得られる藻類含有食品は、その組
成中にクロレラ等の藻類の粉末を10〜99重量%程度
含むものが好ましい。10%未満では、期待されるクロ
レラ等の生理効果を十分に得るために、大量の摂取が必
要となるため、実際的ではない。また、その食品形態は
錠剤、顆粒、細粒、粉末等の形態で、健康食品、機能性
食品、一般食品等として用いることができる。特に、錠
剤、顆粒、細粒して用いた場合に良好な風味を得られる
ため好ましい。
【0015】
【実施例1】以下に本発明の実施形態について説明す
る。以下の処方に従い各成分を混合し、打錠機で錠剤化
して、クロレラ含有錠剤を製造した。 クロレラ原末 300mg 添加物 適量 (表1に記載の各成分) マルトース 適量 (上記添加物の量の応じて調整) 滑沢剤 30mg 1錠当り 1000mg こうして製造したクロレラ含有錠剤を、専門パネラー3
名で食し、各添加物のマスキング効果(クロレラ臭気に
対する)を以下の指標に基づいて判定した。
【0016】(判定の指標) ○:良好なもの △:やや良好なもの ×:不良なもの また、同じものを専門パネラー8名で食し、クロレラ含
有錠剤の風味を以下の指標に基づいて判定した。
【0017】(判定の指標) −2:風味が悪い −1:風味がやや悪い 0:ふつう +1:風味がややよい +2:風味がよい
【0018】
【表1】
【0019】以上のように、各添加物は、いずれもクロ
レラ臭気のマスキング効果を有していた。また、タラゴ
ン、シナモン、バジル、カルダモン、アニス、デイル、
キャラウエイ、チャイブ、ハイビスカス、ゴマ及びチー
ズは、無添加のものに比べ有意に風味が改善されてお
り、特に、タラゴン、シナモン、ゴマ及びチーズは、ミ
ントフレーバー添加品と比べても有意に風味が改善され
ていた。
【0020】
【実施例2】以下の処方に従い各成分を混合し、打錠機
で錠剤化して、クロレラ含有錠剤を製造した。 こうして得られた錠剤は、クロレラ臭気がマスキングさ
れ、風味も良好であった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、クロレラ等の藻類特有
の臭気を改善し、風味良好な万人に食し易い藻類含有食
品を提供することができる。また、この藻類含有食品の
形態は錠剤、顆粒、細粒、粉末等の形態であるから、健
康食品、機能性食品、一般食品等として用いることがで
き、特に、錠剤、顆粒、細粒して用いた場合に良好な風
味を得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タラゴン、シナモン、バジル、カルダモ
    ン、アニス、デイル、キャラウエイ、チャイブ、ハイビ
    スカス、ゴマ及びチーズから選ばれる1種又は2種以上
    の食品素材、それらの抽出物、又は、それらの香料製剤
    を含有することを特徴とする藻類含有食品
  2. 【請求項2】 藻類がクロレラ又はスピルリナであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のクロレラ又はスピルリ
    ナ含有食品。
  3. 【請求項3】 上記藻類含有食品が錠剤、顆粒、細粒及
    び粉末からなる群から選ばれる形状であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の藻類含有食品。
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Effective date: 20040804