JP2006289419A - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タクトタイムを短くすることができる1ロット複数のワークを加工するレーザ加工装置を得ること。
【解決手段】XYテーブル5に搬入されるワークWの数をカウントし、同一ロットのワークの1番目が搬入されたときは、測定制御手段9に指令してずれ測定処理を行わせた後、メモリMに格納されたずれ測定値に基づいて、集光走査平面3aを前記ワークの被加工面に一致させるように加工ヘッド1及び前記XYテーブルを制御して1番目のワークの加工を行なわせ、同一ロットの2番目以降のワークが搬入されたときには、前記メモリに格納された前記1番目のワークのずれ測定値に基づいて、前記集光走査平面を前記被加工面に一致させるように前記加工ヘッド及び前記XYテーブルを制御して前記2番目以降のワークの加工を行なわせる運転制御手段8を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多層プリント基板やセラミック板(グリーンシート)等のワークを加工するレーザ加工装置に関するもので、特に、1ロット複数のワークを複数ロット繰り返し加工するようなレーザ加工装置に関する。
従来のレーザ加工装置として、ワークを保持した保持具と、この保持具を平面状のXY方向に駆動する第1の駆動機構と、レーザ発振器と、このレーザ発振器から出力されたレーザ光を収束して上記ワークに照射させる光学系と、この光学系を駆動して上記ワークの上面に対する上記レーザ光の焦点位置を変える第2の駆動機構と、上記ワークの上面の少なくとも中心部と周辺部の複数箇所との高さを検出するセンサと、このセンサからの検出信号によって上記ワークの上面の全域の高さを演算するとともに、その演算値に基づいて上記第2の駆動機構を駆動する制御部とを具備し、ワークの反りによるレーザ光の焦点位置のずれを迅速に補正してレーザ加工を行なえるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来のレーザ加工装置として、レーザ光源からのレーザ光を所望の方向にスキャニングするためのガルバノスキャナ及び前記ガルバノスキャナからのレーザ光を所定の同一平面上に集光させるfθレンズを有するレーザヘッドと、前記レーザヘッドをワークの被加工面に対して近接/離反可能に、かつ前記被加工面に沿って移動可能に支持する手段と、前記レーザヘッドと前記被加工面との間隔を検出するセンサとを有し、前記レーザ加工ヘッドと前記被加工面とが所定の間隔となるように前記センサによる検出結果を基に前記レーザ加工ヘッドの位置を制御しつつ前記被加工面に対してレーザ加工を施す手段とを有し、レーザヘッドと被加工面との間隔をセンサにより常にウォッチングしながらレーザ加工を行うことで、被加工物に反りやうねりがあっても、被加工面に照射されるレーザ光の強度、スポット径等を正確に制御するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平03−128186号公報 特開平06−262383号公報
しかしながら、上記従来の上記従来レーザ加工装置は、センサにより個々のワークとレーザ加工ヘッドとの間隔を検出し、この検出値に基づいてレーザ光の焦点位置又はレーザ加工ヘッドの位置を制御している。そのため、センサによる間隔検出に時間がかかり、レーザ加工全体のタクトタイムが長くなるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、タクトタイムを短くすることができる1ロット複数のワークを加工するレーザ加工装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーザ加工装置は、レーザ発振器からのレーザビームを、Z軸方向に変位可能な加工ヘッドにより所定の集光走査平面に集光させ、該集光走査平面をXYテーブルに載置されたワークの被加工面と一致させてワークの加工を行うレーザ加工装置において、前記被加工面の凹凸による前記集光走査平面と前記被加工面とのZ軸方向のずれを測定する距離センサと、前記XYテーブルを制御して前記被加工面の複数個所における前記距離センサのずれ測定値を取得し、取得したずれ測定値をメモリに格納するずれ測定処理を行う測定制御手段と、前記XYテーブルに搬入される前記ワークの数をカウントし、同一ロットのワークの1番目が搬入されたときは、前記測定制御手段に指令して前記ずれ測定処理を行わせた後、前記メモリに格納された前記ずれ測定値に基づいて、前記集光走査平面を前記被加工面に一致させるように前記加工ヘッド及び前記XYテーブルを制御して前記1番目のワークの加工を行なわせ、同一ロットの2番目以降のワークが搬入されたときには、前記メモリに格納された前記1番目のワークのずれ測定値に基づいて、前記集光走査平面を前記被加工面に一致させるように前記加工ヘッド及び前記XYテーブルを制御して前記2番目以降のワークの加工を行なわせる運転制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、同一ロットの2番目以降のワークが搬入されたときには、メモリに格納された1番目のワークのずれ測定値に基づいて、集光走査平面を被加工面に一致させるように加工ヘッド及びXYテーブルを制御して2番目以降のワークの加工を行なわせるので、2番目以降のワークの複数個所における被加工面と集光走査平面とのずれを測定する必要がなく、レーザ加工全体のタクトタイムを短縮することができるレーザ加工装置が得られるという効果を奏する。
実施の形態.
以下に、本発明にかかるレーザ加工装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明にかかるレーザ加工装置の実施の形態の概略図であり、図2は、ワークの従来の全面加工工程を示すフローチャートであり、図3−1は、fθレンズを通過したレーザビームの態様を示す図であり、図3−2は、レーザビームの焦点深度を示す図であり、図3−3は、レーザビームの焦点深度が浅い態様を示す図であり、図3−4は、レーザビームの走査エリアを狭めた態様を示す図であり、図4は、レーザ加工装置の制御装置を示す概略図であり、図5−1は、ワーク上のずれ測定位置を示す図であり、図5−2は、ずれ測定位置データとずれ測定値のメモリ格納態様を示す図であり、図5−3は、ずれ測定位置を走査エリアに対応させた態様を示す図であり、図6−1は、走査エリア移動の目的地P点とずれ測定位置の関係を示す図であり、図6−2は、目的地P点における加工ヘッドのZ軸変位量を示す図であり、図7は、本実施の形態のレーザ加工装置の制御フローチャートであり、図8は、ワークの走査エリアの移動と加工ヘッドのZ軸変位を示す図である。
まず、図1を参照してレーザ加工装置のハード構成と、ワークWの孔あけ加工方法について説明する。レーザ孔あけ加工は、パルス状のレーザビームLBを多層プリント基板やセラミック板(グリーンシート)等の板状のワークWに照射して孔をあける加工方法である。ワークWを載置・吸着したXYテーブル5をX軸・Y軸上の所定の位置に位置決めし、ガルバノスキャナ2等のスキャナによりレーザビームLBをX軸方向及びY軸方向に走査し、走査したレーザビームLBを、所定の走査エリアSAの集光走査平面3a上に集光させる(焦点を結ばせる)fθレンズ3を通して、被加工面を集光走査面3a上に位置させたワークWに照射し、ワークWの孔あけ加工を行う。
図1に示すように、実施の形態のレーザ加工装置は、ワークWを載置・吸着しワークWをX軸方向及びY軸方向に移動させるXYテーブル5と、XYテーブル5とZ軸方向に離間した位置に設置されパルス状のレーザビームLBをX軸方向へ発振するレーザ発振器6と、X軸方向のレーザビームLBをZ軸方向に向け加工ヘッド1に入射させるミラー6aと、加工ヘッド1内に設置されZ軸方向に入射したレーザビームLBをX軸方向に走査するガルバノミラー2aと、ガルバノミラー2aからのレーザビームLBをY軸方向に走査するガルバノミラー2bと、加工ヘッド1内に設置されガルバノミラー2bからのレーザビームLBを収束して集光走査平面3a上に集光させるfθレンズ3と、加工ヘッド1に設置されワークWの被加工面と集光走査平面3aとのZ軸方向のずれを測定する距離センサ4と、を備えている。ガルバノミラー2a、2bはガルバノスキャナ2を構成している。
加工ヘッド1は、集光走査平面3aをワークWの被加工面に一致させるために、Z軸方向に変位可能になっている。図1では、加工ヘッド1をZ軸方向に変位させるサーボ系は図示を省略している。距離センサ4は、接触子4aを伸張させワークWに接触させて距離を測定する接触式距離センサである。
非接触式距離センサは、ワーク表面からのレーザ反射光により距離を測定するものが一般的であるが、多層プリント基板やセラミック板(グリーンシート)の場合、表面が樹脂であることが多く、レーザ光を当てると傷がつくおそれがあるので、接触式距離センサを用いるのがよい。
走査エリアSAは、通常、□50mm(50mm×50mm)である。一方、ワークWは、多層プリント基板やセラミック板(グリーンシート)等の場合、400mm×300mm程度であり、走査エリアSAよりも広いので、ガルバノスキャナ2による走査(スキャニング)では、走査エリアSAの範囲内しか加工することができない。そこで、ワークWを載置しているXYテーブル5を走査エリアSAの距離(50mm)ずつX軸方向及びY軸方向へ移動させて、ワークWの全面の加工を行なう。
上記のワークWの従来の全面加工工程を、図2のフローチャートにより説明する。ステップS0でワークWが搬入され、XYテーブル5上に載置され吸着固定される。次に、ステップS0−1でワークWの被加工面と集光走査平面3aとのずれを1点測定し、測定結果に基づいて加工ヘッド1をZ軸方向に変位させ、集光走査平面3aをワークWの被加工面に一致させる。次に、ステップS1−1でXYテーブル5を移動させワークWの走査エリアSAを移動する。次に、ステップS1−2でガルバノスキャナ2によりレーザビームLBを走査して走査エリアSA1のレーザ孔あけ加工が行われる。このステップS1−1、S1−2の処理を最終走査エリアSAnまで繰り返す(ステップS2−1、S2−2、・・・ステップSn−1、Sn−2)ことにより、ワークWの全面を孔あけ加工し、加工が終わると最後にステップS100でワークWのXYテーブル5への吸着が解除され、ワークWが搬出される。
図1に示すように、集光走査平面3aをワークWの被加工面に一致させないと精度のよい孔あけ加工ができない。これは、レーザビームLBがfθレンズ3で集光されるときに生じる焦点深度によるものである。焦点位置(集光走査平面3a)とワークWの被加工面とを一致させて孔あけ加工を行わなければならない。
図3−1は、ガルバノミラー2aによりX軸方向に走査され、fθレンズ3を通過したレーザビームLBの態様を示す図である。走査エリアSAの範囲内では、集光走査平面3aにレーザビームLBの焦点が結ばれているが、図3−2に破線で示すように、一定の焦点の深さ、すなわち焦点深度SYの範囲内だけが良好な孔あけ加工ができるポイントであり、走査エリアSAの端になるほど、レーザビームLBが斜めに入射するので焦点深度SYは浅くなる。
なお、ワークWの材質によって焦点深度SYは異なり、焦点深度が浅い場合、図3−3に示すように、P部は焦点深度SYの範囲外となり、良好な孔あけ加工ができない。このように、焦点深度SYが非常に浅い材料を加工する場合は、図3−4のSA'で示すように、走査エリアSAの範囲をSA'のように狭める必要がある。また、走査エリアSAの端部では、レーザビームLAが斜めに照射されるので、厚い材料では垂直な孔あけ加工ができなかったり、加工孔の真円度が要求値に満たなかったりするので、厚い材料を孔あけ加工するときにも走査エリアSAを狭める必要がある。
次に、図4を参照して、レーザ加工装置の制御装置の概略を説明する。制御装置は、XYテーブル5(及び距離センサ4)を制御してワークWの複数箇所におけるワークWの被加工面と集光走査平面3aとのZ軸方向のずれを測定し、ずれ測定値を取得し、取得したずれ測定値をメモリMに格納するずれ測定処理を行う測定制御手段8と、ずれ測定位置とずれ測定値を格納するメモリMと、XYテーブル5に搬入されるワークWの数をカウントし、同一ロットのワークの1番目が搬入されたときは、測定制御手段9に指令してずれ測定処理を行わせた後、メモリMに格納されたずれ測定値に基づいて、集光走査平面3aをワークWの被加工面に一致させるように加工ヘッド1及びXYテーブル5を制御して1番目のワークWの加工を行なわせ、同一ロットの2番目以降のワークWが搬入されたときには、メモリMに格納された1番目のワークWのずれ測定値に基づいて、集光走査平面3aをワークWの被加工面に一致させるように加工ヘッド1及びXYテーブル5を制御して2番目以降のワークWの加工を行なわせる運転制御手段8等を備えている。
次に、図5−1を参照して、測定制御手段9によるワークWの被加工面と集光走査平面3aとのZ軸方向のずれの測定に基づくワークWの被加工面の凹凸の検出と、ずれ測定値としてのZ軸値ΔZのメモリMへの格納方法について説明する。測定制御手段9は、距離センサ4の接触子4aを下降させて接触子4aをワークWの被加工面に接触させ、接触子4aの下降量を計測して集光走査平面3aとワークWの被加工面との間のずれ(Z軸値ΔZ)を測定する。XYテーブル5を順次移動させ、図5−1に示す、ワークWの全域に亘る15箇所のずれ測定位置でZ軸値ΔZを測定する。
測定されたZ軸値ΔZは、図5−2に示されるように、ずれ測定位置(#1:A1〜#15:C5)と、Z軸値ΔZ(#101〜#115)とを対応付けて制御装置のメモリMに格納される。ずれ測定位置は、図4に示すメモリMのずれ測定位置格納メモリM1に格納され、Z軸値ΔZは、Z軸値格納メモリM2に格納される。データA1〜C5は、(X1,Y1)〜(X5、Y5)の2値データである。ずれ測定位置を、図5−3に示すように、各走査エリアSAの中心位置とすれば、精度の高いずれ測定を行うことができる。
同一ロットのワークWの1番目を孔あけ加工するときは、まず、上記したずれ測定処理を行って取得したZ軸値ΔZをZ軸値格納メモリM2に格納し、このZ軸値データ(ずれ測定値)に基づいて、走査エリアSA毎に、集光走査平面3aをワークWの被加工面に一致させるように加工ヘッド1及びXYテーブル5を制御して1番目のワークWの孔あけ加工を行ない、同一ロットの2番目のワークWから最後のワークWまでを孔あけ加工するときには、Z軸値格納メモリM2内の1番目のワークWのZ軸値データに基づいて、走査エリアSA毎に、集光走査平面3aをワークWの被加工面に一致させるように加工ヘッド1及びXYテーブル5を制御して、孔あけ加工を行う。
上記のようにして精密な孔あけ加工が行える理由は、本実施の形態で加工対象としている多層プリント基板やセラミック板(グリーンシート)等のワークWは、XYテーブル5に載置・吸着されると、加工時の熱影響等でワークWが浮く等の現象は殆んど発生せず、また、同一ロットのワークWは、製造条件及び保管条件が同一であるので、ワークWの凹凸態様がほぼ同一であるという知見に基づいている。
ずれ測定位置が、図5−3に示すような、各走査エリアSAの中心位置である場合は、予め同一ロットの1番目のワークWで測定したずれ測定位置におけるZ軸値ΔZは、孔あけ加工時のXYテーブル5の走査エリア移動位置と一致しているので、Z軸値ΔZをそのまま加工ヘッド1のZ軸位置決めに使用すればよい。
図5−1に示すように、ずれ測定位置が走査エリア位置と一対一に対応していない場合は、複数のずれ測定位置のZ軸値データからXYテーブル5の走査エリア移動位置におけるZ軸値ΔZを求める必要がある。
図6−1を参照して、走査エリア移動位置におけるZ軸値ΔZを求める方法を説明する。図6−1は、走査エリア移動の目的地P点が、図5−1に示す距離測定位置B−1、B−2、C−1、C−2で囲まれた格子内に位置している場合を示す図である。
まず、目的地P点のXY座標データから、目的地P点が格子点上に位置するのか、格子境界線上に位置するのか、格子内に位置するのかを特定する。格子点上に位置するときは、その格子点のZ軸値ΔZを目的地P点のZ軸値とし、格子境界線上に位置するときは、その境界線の両端の2点の格子点のZ軸値ΔZの平均値を目的地P点のZ軸値とし、図6−1に示すように格子内に位置するときは、4点の格子点のZ軸値ΔZの平均値(B−1、B−2、C−1、C−2のZ軸値ΔZの平均値)を目的地P点のZ軸値とすればよい。
求めた目的地P点のZ軸値をΔZとすると、XYテーブル5によるワークWの走査エリア移動時には、図6−2に示すように、加工ヘッド1を所定の基準値LからZ軸値ΔZだけ変位させて位置決めする。これにより、目的地P点における集光走査平面3aとワークWの被加工面とが一致し、加工ヘッド1が目的地P点でスキャニングする走査エリアSAは、焦点深度内となって良好な孔あけ加工を行うことができる。
次に、図7に示す、運転制御手段8によるレーザ加工装置の制御フローチャートを参照して、同一ロット複数のワークWを複数ロット繰り返し孔あけ加工する加工工程について説明する。図7のフローチャートを図2の従来の加工工程のフローチャートと比較すると、ステップS101、S104、S105及びS106が新しく追加されている点が異なる。
ステップS0でワークWを搬入し、XYテーブル5上に載置し吸着固定する。次に、ステップS0−1でカウンタによりワークWの搬入個数をカウントする。ステップS102で搬入されたワークWが1番目か否かを判定し、1番目ならばステップS103に進み、測定制御手段9に指令してワークW上の複数箇所におけるワークWの被加工面と集光走査平面3aとのZ軸方向のずれを測定しずれ測定値(Z軸値ΔZ)をメモリMに格納し、ステップS1−1´に進む。
ステップS1−1´では、ステップ103で集光走査平面3aをワークWの被加工面の第1の走査エリアに一致させるようにXYテーブル5を移動させ、メモリMに格納されたずれ測定値に基づいて加工ヘッド1を変位(Z軸補正)させる。ステップS1−2に進み、ガルバノスキャナ2でレーザビームLBを走査して第1の走査エリアの孔あけ加工を行う。
次に、ステップS2−1に進み、集光走査平面3aをワークWの被加工面の第2の走査エリアに一致させるようにXYテーブル5を移動させ、メモリMに格納されたずれ測定値に基づいて加工ヘッド1を変位(Z軸補正)させる。ステップS2−2に進み、ガルバノスキャナ2でレーザビームLBを走査して第2の走査エリアの孔あけ加工を行う。
このように、ステップS1−1´、S1−2の加工処理を最後の走査エリアまで繰り返す(ステップS2−1´、S2−2、・・・ステップSn−1´、Sn−2)ことにより、1番目のワークWの全面を孔あけ加工し、1番目のワークWの加工が終わるとステップS100に進み、1番目のワークWのXYテーブル5への吸着が解除され、1番目のワークWが搬出される。
ステップS104に進み、加工されたワークWが1ロットの最後のワークか否かを判定する。最後のワークであれば、ステップS105に進み、次のロットがあるか否かを判定する。否であれば、ワークWの1ロットの加工を終了する。
ここではステップS104が否であるので、ステップS0に戻り、2番目のワークWを搬入し、XYテーブル5上に載置し吸着固定する。次に、ステップS0−1でワークWの搬入個数(2個目)をカウントする。ステップS102で搬入されたワークWが2番目であるので、ステップS1−1´に進む。
ステップS1−1´では、ステップ103で集光走査平面3aを2番目のワークWの被加工面の第1の走査エリアに一致させるようにXYテーブル5を移動させ、メモリMに格納された1番目のワークWのずれ測定値に基づいて加工ヘッド1を変位させる。ステップS1−2に進み、ガルバノスキャナ2でレーザビームLBを走査して第1の走査エリアの孔あけ加工を行う。
このようにして、1ロットの2番目のワークから1ロットの最後のワークまでを、それぞれステップS0からステップS100までの加工工程を繰返して加工する。1ロットの最後のワークのステップS100の処理後、ステップS104に進み、1ロットの最後のワークであるので、ステップS105に進み、次のロットがあれば、ステップ106に進み、ステップS106でカウンタをクリアして‘0’とし、ステップS0に戻り、次のロットの最後のワークまでを、それぞれステップS0からステップS100までの加工工程を繰返して加工する。このようにして、最後のロットまでの加工を行う。各ロット毎にずれ測定処理を行うので、ロットが変わってワークの凹凸の態様が変わっても、レーザビームLBの焦点位置(集光走査平面3a)をワークWの被加工面に一致させることができ、全てのロットに亘って、良好な孔あけ加工を行うことができる。
結局、本実施の形態では、図8に示すように、1ロットの1番目のワークから最後のワークまでの加工工程において、XYテーブル5によるワークWの走査エリアSAの移動にともなって、Z軸値格納メモリM2に格納された1番目のワークWのZ軸値ΔZに基づいて、加工ヘッド1のZ軸位置補正を行い、レーザビームLBの焦点位置(集光走査平面3a)をワークWの被加工面に一致させ、良好な孔あけ加工を短いタクトタイムで行うことができる。
図7に示すフローチャートのステップS101では、距離センサ4によりワークWの複数個所のずれ測定を行うので、かなりの時間を要する。距離センサ4が、接触式センサの場合、測定には通常一箇所3秒程度を要するので、図5−1に示すように15点を測定すると、概算で3秒×15個所=45秒程度の時間を要する。この時間は、ワークW1個の加工時間が通常2〜3分であることから考えると無視できない時間であるが、1ロット24個のワークWを加工する場合、最初の1個のみに要する時間であるため、全体タクトタイムでみると、24個全数のずれ測定を行うのに比べて、大きなタクトタイムの減少となる。
本実施の形態では、ワークWを多層プリント基板やグリーンシートとしており、1ロットの枚数が非常に多い。多層プリント基板では1ロットが24枚〜48枚、グリーンシートでは1ロットが数百枚という単位になり、従来のレーザ加工装置による加工に対してタクトタイムの大幅な短縮が可能になる。
以上、本実施の形態では、ワークWの孔あけ加工について説明したが、本発明のレーザ加工装置は、レーザ精密切断等にも適用することができる。
本発明のレーザ加工装置は、多層プリント基板やグリーンシート等の1ロットの枚数が多いワークの孔あけ加工等に適している。
本発明にかかるレーザ加工装置の実施の形態の概略図である。 ワークの従来の全面加工工程を示すフローチャートである。 fθレンズを通過したレーザビームの態様を示す図である。 レーザビームの焦点深度を示す図である。 レーザビームの焦点深度が浅い態様を示す図である。 レーザビームの走査エリアを狭めた態様を示す図である。 レーザ加工装置の制御装置を示す概略図である。 ワーク上のずれ測定位置を示す図である。 ずれ測定位置データとZ軸値のメモリ格納態様を示す図である。 ずれ測定位置を走査エリアに対応させた態様を示す図である。 走査エリア移動の目的地P点とずれ測定位置の関係を示す図である。 目的地P点における加工ヘッドのZ軸変位量を示す図である。 本実施の形態のレーザ加工装置の制御フローチャートである。 ワークの走査エリアの移動と加工ヘッドのZ軸変位を示す図である。
符号の説明
1 加工ヘッド
2 ガルバノスキャナ
3 fθレンズ
3a 集光走査平面
4 距離センサ
5 XYテーブル
6 レーザ発振器
8 運転制御手段
9 測定制御手段
M メモリ
LB レーザビーム
W ワーク

Claims (4)

  1. レーザ発振器からのレーザビームを、Z軸方向に変位可能な加工ヘッドにより所定の集光走査平面に集光させ、該集光走査平面をXYテーブルに載置されたワークの被加工面と一致させてワークの加工を行うレーザ加工装置において、
    前記被加工面の凹凸による前記集光走査平面と前記被加工面とのZ軸方向のずれを測定する距離センサと、
    前記XYテーブルを制御して前記被加工面の複数個所における前記距離センサのずれ測定値を取得し、取得したずれ測定値をメモリに格納するずれ測定処理を行う測定制御手段と、
    前記XYテーブルに搬入される前記ワークの数をカウントし、同一ロットのワークの1番目が搬入されたときは、前記測定制御手段に指令して前記ずれ測定処理を行わせた後、前記メモリに格納された前記ずれ測定値に基づいて、前記集光走査平面を前記被加工面に一致させるように前記加工ヘッド及び前記XYテーブルを制御して前記1番目のワークの加工を行なわせ、同一ロットの2番目以降のワークが搬入されたときには、前記メモリに格納された前記1番目のワークのずれ測定値に基づいて、前記集光走査平面を前記被加工面に一致させるように前記加工ヘッド及び前記XYテーブルを制御して前記2番目以降のワークの加工を行なわせる運転制御手段と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記ワークの加工が、走査エリアを順次移動して走査エリア毎に行われることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記集光走査平面と前記ワークの被加工面とのZ軸方向のずれ測定が、前記走査エリア毎に行われることを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記レーザ加工装置が、複数ロットのワークの加工を、繰り返し行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のレーザ加工装置。

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