JP2006289060A - ゴルフボール - Google Patents

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一彦 五十川
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Abstract

【課題】飛行性能、打球感及び耐久性に優れたゴルフボール2の提供。
【解決手段】ゴルフボール2は、球状のコア4と、このコア4を覆う中間層6と、この中間層6を覆う補強層8と、この補強層8を覆うカバー10とを備えている。中間層6の基材ポリマーは、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーとアイオノマー樹脂とを含む。中間層6の、ショアD型硬度計で測定された硬度は、54以下である。中間層6の厚みは、0.5mm以上1.6mm以下である。補強層8の基材ポリマーは、カルボキシル基含有ポリウレタンとポリカルボジイミドとの反応生成物である。カバー10の基材ポリマーの主成分は、アイオノマー樹脂である。カバー10の、ショアD型硬度計で測定された硬度は、55以上である。カバー10の厚みは、1.2mm以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴルフボールに関する。詳細には、本発明は、コア、中間層及びカバーを備えた、マルチピースゴルフボールに関する。
ゴルフボールに対するゴルファーの最大の関心事は、飛行性能である。ゴルファーは特に、ドライバーでのショットにおける飛距離を重視する。ゴルフボールには、打球感も重要である。ゴルファーは、ソフトな打球感を好む。さらに、ゴルフボールには、耐久性も重要である。繰り返しの打撃によっても破損しないゴルフボールが、望まれている。
飛行性能及び打球感の観点から、種々の構造のゴルフボールが提案されている。特開2001−585公報には、中間層がウレタン樹脂からなり、カバーがアイオノマー樹脂からなるゴルフボールが開示されている。特開2003−52857公報には、中間層が熱可塑性エラストマーを含有し、カバーがアイオノマー樹脂からなるゴルフボールが開示されている。
特開2001−585公報 特開2003−52857公報
アイオノマー樹脂は、他の樹脂との相溶性に劣る。アイオノマー樹脂は、特に熱可塑性エラストマーとの相溶性に劣る。アイオノマー樹脂がカバーに用いられ、他の樹脂が中間層に用いられたゴルフボールでは、中間層とカバーとの密着が不十分である。このゴルフボールでは、繰り返しの打撃によってカバーが中間層から剥離する。剥離は、ゴルフボールの破損を招来する。特に、中間層又はカバーが薄いゴルフボールでは、密着が不十分であることに起因して、破損が生じやすい。
本発明の目的は、飛行性能、打球感及び耐久性に優れたゴルフボールの提供にある。
本発明に係るゴルフボールは、球状のコアと、このコアの外側に位置する中間層と、この中間層の外側に位置する補強層と、この補強層の外側に位置するカバーとを備える。この中間層のショアD型硬度計で測定された硬度Hmは、54以下である。このカバーの基材ポリマーの主成分は、アイオノマー樹脂である。このカバーのショアD型硬度計で測定された硬度Hcは、55以上である。このカバーの質量Wcは、5.7g以下である。このカバーの、硬度Hcに対する質量Wcの比(Wc/Hc)は、0.080以下である。
好ましくは、中間層の基材ポリマーは、10質量%以上60質量%以下のスチレンブロック含有熱可塑性エラストマーと、40質量%以上90質量%以下のアイオノマー樹脂とを含む。
好ましくは、カバーの厚みTcは、1.2mm以下である。好ましくは、中間層の厚みTmは、0.5mm以上1.6mm以下である。
好ましくは、補強層は、水系接着剤からなる。この水系接着剤の基材ポリマーは、カルボキシル基含有ポリウレタンとポリカルボジイミドとの反応生成物である。好ましくは、補強層の厚みは、0.003mm以上0.050mm以下である。
このゴルフボールでは、補強層を介して中間層とカバーとが堅固に密着する。このゴルフボールでは、薄い中間層又は薄いカバーが採用された場合でも、補強層により十分な耐久性が得られる。薄い中間層は、ゴルフボールの反発性能に寄与しうる。薄いカバーは、ゴルフボールの打球感に寄与しうる。薄いカバーにより、打撃されたときのゴルフボールの打ち出し角も適正化されうる。このゴルフボールは、飛行性能、打球感及び耐久性に優れる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール2が示された一部切り欠き断面図である。このゴルフボール2は、球状のコア4と、このコア4を覆う中間層6と、この中間層6を覆う補強層8と、この補強層8を覆うカバー10とを備えている。カバー10の表面には、多数のディンプル12が形成されている。カバー10の表面のうちディンプル12以外の部分は、ランド14である。このゴルフボール2は、カバー10の外側にペイント層及びマーク層を備えているが、これらの層の図示は省略されている。
このゴルフボール2の直径は、40mmから45mmである。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされるとの観点から、直径は42.67mm以上が好ましい。空気抵抗抑制の観点から、直径は44mm以下が好ましく、42.80mm以下がより好ましい。このゴルフボール2の質量は、40g以上50g以下である。大きな慣性が得られるとの観点から、質量は44g以上が好ましく、45.00g以上がより好ましい。USGAの規格が満たされるとの観点から、質量は45.93g以下が好ましい。
コア4は通常、ゴム組成物が架橋されることで得られる。好ましい基材ゴムとして、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び天然ゴムが例示される。反発性能の観点から、ポリブタジエンが好ましい。ポリブタジエンと他のゴムとが併用される場合は、ポリブタジエンが主成分とされるのが好ましい。具体的には、全基材ゴムに占めるポリブタジエンの比率が50質量%以上、特には80質量%以上とされるのが好ましい。シス−1,4結合の比率が40%以上、特には80%以上であるポリブタジエンが特に好ましい。
コア4の架橋には、通常は共架橋剤が用いられる。反発性能の観点から好ましい共架橋剤は、炭素数が2から8であるα,β−不飽和カルボン酸の、1価又は2価の金属塩である。好ましい共架橋剤の具体例としては、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネシウム、メタクリル酸亜鉛及びメタクリル酸マグネシウムが挙げられる。高い反発性能が得られるという理由から、アクリル酸亜鉛及びメタクリル酸亜鉛が特に好ましい。
共架橋剤として、炭素数が2から8であるα,β−不飽和カルボン酸と酸化金属とが配合されてもよい。両者はゴム組成物中で反応し、塩が得られる。この塩が、架橋反応に寄与する。好ましいα,β−不飽和カルボン酸としては、アクリル酸及びメタクリル酸が挙げられる。好ましい酸化金属としては、酸化亜鉛及び酸化マグネシウムが挙げられる。
ゴルフボール2の反発性能の観点から、共架橋剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して10質量部以上が好ましく、15質量部以上がより好ましい。ソフトな打球感の観点から、共架橋剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して50質量部以下が好ましく、45質量部以下がより好ましい。
コア4に用いられるゴム組成物には、共架橋剤と共に有機過酸化物が配合されるのが好ましい。有機過酸化物は、架橋開始剤として機能する。有機過酸化物の配合により、ゴルフボール2の反発性能が高まる。好適な有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン及びジ−t−ブチルパーオキサイドが挙げられる。特に汎用性の高い有機過酸化物は、ジクミルパーオキサイドである。
ゴルフボール2の反発性能の観点から、有機過酸化物の配合量は、基材ゴム100質量部に対して0.1質量部以上が好ましく、0.3質量部以上がより好ましく、0.5質量部以上が特に好ましい。ソフトな打球感の観点から、有機過酸化物の配合量は、基材ゴム100質量部に対して3.0質量部以下が好ましく、2.5質量部以下がより好ましい。
コア4に、比重調整等の目的で充填剤が配合されてもよい。好適な充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウムが例示される。充填剤として、高比重金属からなる粉末が配合されてもよい。高比重金属の具体例としては、タングステン及びモリブデンが挙げられる。充填剤の配合量は、コア4の意図した比重が達成されるように適宜決定される。特に好ましい充填剤は、酸化亜鉛である。酸化亜鉛は、単なる比重調整のみならず架橋助剤としても機能する。コア4には、硫黄、硫黄化合物、老化防止剤、着色剤、可塑剤、分散剤等の各種添加剤が、必要に応じて適量配合される。コア4に、架橋ゴム粉末又は合成樹脂粉末が配合されてもよい。
コア4の直径は、30.0mm以上41.0mm以下が好ましい。直径が30.0mm以上に設定されることにより、ゴルフボール2の十分な反発性能が得られる。この観点から、直径は32.0mm以上がより好ましい。直径が41.0mm以下に設定されることにより、中間層6による打球感及びカバー10による飛行性能が発揮されうる。この観点から、直径は40.5mm以下がより好ましい。
コア4の圧縮変形量は、3.0mm以上6.0mm以下が好ましい。圧縮変形量が3.0mm以上であるコア4は、ソフトな打球感に寄与する。この観点から、圧縮変形量は3.4mm以上がより好ましい。圧縮変形量が6.0mm以下であるコア4は、ゴルフボール2の反発性能に寄与する。この観点から、圧縮変形量は5.5mm以下がより好ましい。
圧縮変形量の測定では、まずコア4が金属製の剛板の上に置かれる。次に、コア4に向かって金属製の円柱が徐々に降下する。この円柱の底面と剛板との間に挟まれたコア4は、変形する。コア4に98Nの初荷重がかかった状態から1274Nの終荷重がかかった状態までの円柱の移動距離が、圧縮変形量である。
コア4の質量は、25g以上42g以下が好ましい。コア4の架橋温度は、通常は140℃以上180℃以下である。コア4の架橋時間は、通常は10分以上60分以下である。コア4が2以上の層から形成されてもよい。コア4と中間層6との間に、樹脂組成物又はゴム組成物からなる他の層が設けられてもよい。
中間層6の基材ポリマーは、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーを含んでいる。スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーは、ゴルフボール2の打球感に寄与する。打球感の観点から、基材ポリマー全量に対するスチレンブロック含有熱可塑性エラストマーの比率は10質量%以上が好ましく、25質量%以上がより好ましい。
スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーには、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、SBSの水添物、SISの水添物及びSIBSの水添物が含まれる。SBSの水添物としては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)が挙げられる。SISの水添物としては、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)が挙げられる。SIBSの水添物としては、スチレン−エチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEEPS)が挙げられる。
本発明において、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーには、SBS、SIS、SIBS、SEBS、SEPS及びSEEPS並びにこれらの水添物からなる群から選択された1種又は2種以上と、オレフィンとのアロイが含まれる。このアロイ中のオレフィン成分は、熱可塑性エラストマーとアイオノマー樹脂との相溶性向上に寄与すると推測される。このアロイが用いられることにより、ゴルフボール2の反発性能が向上する。好ましくは、炭素数が2以上10以下のオレフィンが用いられる。
ゴルフボール2の反発性能の観点から、熱可塑性エラストマーにおけるスチレン成分の含有率は10質量%以上が好ましく、12質量%以上がより好ましく、15質量%以上が特に好ましい。ゴルフボール2の打球感の観点から、含有率は50質量%以下が好ましく、47質量%以下がより好ましく、45質量%以下が特に好ましい。
スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーの具体例としては、三菱化学社の商品名「ラバロンT3339C」、「ラバロンSJ5400N」、「ラバロンSJ6400N」、「ラバロンSJ7400N」、「ラバロンSJ8400N」、「ラバロンSJ9400N」及び「ラバロンSR04」;ダイセル化学工業社の商品名「エポフレンドA1010」並びにクラレ社の商品名「セプトンHG−252」が挙げられる。
中間層6の基材ポリマーは、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマーと共に、アイオノマー樹脂を含んでいる。アイオノマー樹脂は、高弾性である。アイオノマー樹脂は、ゴルフボール2の反発性能に寄与する。反発性能の観点から、基材ポリマー全量に対するアイオノマー樹脂の比率は40質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましい。
好ましいアイオノマー樹脂としては、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸との二元共重合体が挙げられる。他のアイオノマー樹脂としては、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸と炭素数が2以上22以下のα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体が挙げられる。二元共重合体及び三元共重合体において、好ましいα−オレフィンはエチレン及びプロピレンであり、好ましいα,β−不飽和カルボン酸はアクリル酸及びメタクリル酸である。二元共重合体及び三元共重合体において、カルボキシル基の一部は金属イオンで中和されている。中和のための金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、亜鉛イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン及びネオジムイオンが例示される。中和が、2種以上の金属イオンでなされてもよい。ゴルフボール2の反発性能及び耐久性の観点から特に好適な金属イオンは、ナトリウムイオン、亜鉛イオン、リチウムイオン及びマグネシウムイオンである。
好ましい二元共重合体は、80質量%以上90質量%以下のα−オレフィンと、10質量%以上20質量%以下のα,β−不飽和カルボン酸とを含む。この二元共重合体は、反発性能に優れる。好ましい三元共重合体は、70質量%以上85質量%以下のα−オレフィンと、5質量%以上30質量%以下のα,β−不飽和カルボン酸と、1質量%以上25質量%以下のα,β−不飽和カルボン酸エステルとを含む。この三元共重合体は、反発性能に優れる。
特に好ましいアイオノマー樹脂は、エチレンと、アクリル酸又はメタクリル酸との共重合体である。好ましくは、このアイオノマー樹脂は、3以上7以下のメルトインデクスを有する。このアイオノマー樹脂は、流動性に富む。好ましくは、このアイオノマー樹脂は、200MPa以上400MPa以下の曲げ合成率を有する。このアイオノマー樹脂は、高弾性である。
アイオノマー樹脂の具体例としては、三井デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1555」、「ハイミラン1557」、「ハイミラン1605」、「ハイミラン1706」、「ハイミラン1707」、「ハイミランAM7311」、「ハイミランAM7315」、「ハイミランAM7317」、「ハイミランAM7318」及び「ハイミランMK7320」;デュポン社の商品名「サーリン7930」、「サーリン7940」、「サーリン8140」、「サーリン8940」、「サーリン8945」、「サーリン9120」、「サーリン9910」及び「サーリン9945」;並びにエクソン社の商品名「IOTEK7010」、「IOTEK7030」、「IOTEK8000」及び「IOTEK8030」が挙げられる。2種以上のアイオノマー樹脂が併用されてもよい。1価の金属イオンで中和されたアイオノマー樹脂と2価の金属イオンで中和されたアイオノマー樹脂とが併用されてもよい。
中間層6にスチレンブロック含有熱可塑性エラストマー及びアイオノマー樹脂と共に、他の樹脂が用いられてもよい。他の樹脂としては、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー及び熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが例示される。
中間層6の樹脂組成物に、比重調整等の目的で充填剤が配合されてもよい。好適な充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウムが例示される。充填剤として、高比重金属からなる粉末が配合されてもよい。高比重金属の具体例としては、タングステン及びモリブデンが挙げられる。充填剤の配合量は、中間層6の意図した比重が達成されるように適宜決定される。中間層6に、着色剤、架橋ゴム粉末又は合成樹脂粉末が配合されてもよい。
中間層6の硬度Hmは、54以下が好ましい。硬度Hmが54以下である中間層6は、ソフトな打球感に寄与しうる。この観点から、硬度Hmは53以下がより好ましく、52以下が特に好ましい。ゴルフボール2の反発性能の観点から、硬度Hmは30以上が好ましく、33以上がより好ましい。
本発明では、「ASTM−D 2240−68」の規定に準拠して、中間層6の硬度Hm及びカバー10の硬度Hcが測定される。測定には、スプリング式硬度計ショアD型が取り付けられた自動ゴム硬度測定器(高分子計器社の商品名「P1」)が用いられる。測定には、熱プレスで成形された、中間層6(又はカバー10)と同一の材料からなる、厚みが約2mmであるシートが用いられる。測定に先立ち、シートは23℃の温度下に2週間保管される。測定時には、3枚のシートが重ね合わされる。
中間層6の厚みTmは、0.5mm以上1.6mm以下が好ましい。厚みTmが0.5mm以上である中間層6は、ソフトな打球感に寄与しうる。この観点から、厚みTmは0.6mm以上がより好ましい。厚みTmが1.6mm以下に設定されることにより、反発性能に対する中間層6の悪影響が抑制される。この観点から、厚みTmは1.5mm以下がより好ましく、1.2mm以下が特に好ましい。
中間層6の表面に、ブラッシング、研磨等の処理が施されてもよい。この処理により、表面の粗度が高められる。大きな粗度は、中間層6と補強層8又はカバー10との密着を高める。
補強層8は、中間層6とカバー10との間に介在している。補強層8は、中間層6と堅固に密着し、カバー10とも堅固に密着する。前述のように、このゴルフボール2の中間層6は薄い。後述されるように、このゴルフボール2のカバー10は極めて薄い。補強層8を介してカバー10が中間層6と堅固に密着するので、中間層6及びカバー10が薄いにもかかわらず、中間層6及びカバー10が破損しにくい。このゴルフボール2は、耐久性に優れる。換言すれば、補強層8の存在が、薄い中間層6及び薄いカバー10を許容する。
好ましくは、補強層8は水系接着剤からなる。水系接着剤は、作業性に優れ、かつ環境への悪影響がない。特に水系カルボキシル基含有ポリウレタンと水系ポリカルボジイミドとの反応生成物であることが好ましい。カルボキシル基含有ポリウレタンの水溶液又は水分散液と、ポリカルボジイミドの水溶液又は水分散液とが混合されて得られた液が中間層6に塗布され、カルボキシル基含有ポリウレタンとポリカルボジイミドとが反応して補強層8が得られる。この補強層8は三次元構造を有しており、強度に優れる。この補強層8は、中間層6との密着性及びカバー10との密着性に優れる。
アニオンタイプ及びノニオンタイプのカルボキシル基含有ポリウレタン液が、用いられうる。アニオンタイプのカルボキシル基含有ポリウレタン液では、カルボキシル基が塩基によって中和されることにより、ポリウレタンが水中に溶解又は分散している。ノニオンタイプのカルボキシル基含有ポリウレタン液では、非イオン性乳化剤の存在下に高剪断力で強制的にポリウレタンが水中に分散させられている。
カルボキシル基含有ポリウレタンにおけるポリイソシアネート成分は、複数のイソシアネート基を有する。ポリイソシアネートの具体例としては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、3,3’−ビトリレン−4,4’−ジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)及びパラフェニレンジイソシアネート(PPDI)のような芳香族ポリイソシアネート;4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、水素添加キシリレンジイソシアネート(HXDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)及びイソホロンジイソシアネート(IPDI)のような脂環式ポリイソシアネート;並びに脂肪族ポリイソシアネートが挙げられる。2以上のポリイソシアネートが併用されてもよい。耐候性の観点から、TMXDI、XDI、HDI、HXDI、IPDI及びH12MDIが好ましい。
カルボキシル基含有ポリウレタンにおけるポリオール成分は、複数のヒドロキシル基を有する。分子量が500未満である低分子量ポリオール及び分子量が500以上である高分子量ポリオールが用いられうる。低分子量のポリオールとして、ジオール及びトリオールが挙げられる。ジオールの具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール及び1,6−ヘキサンジオールが挙げられる。トリオールの具体例としては、グリセリン、トリメチロールプロパン及びヘキサントリオールが挙げられる。高分子量のポリオールとして、ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)及びポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)のようなポリエーテルポリオール;ポリエチレンアジぺート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)及びポリヘキサメチレンアジペート(PHMA)のような縮合系ポリエステルポリオール;ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)のようなラクトン系ポリエステルポリオール;ポリヘキサメチレンカーボネートのようなポリカーボネートポリオール;並びにアクリルポリオールが挙げられる。2種以上のポリオールが併用されてもよい。重量平均分子量が50以上2000以下、特には100以上1000以下のポリオールが特に好ましい。
カルボキシル基含有ポリウレタンがポリアミン成分を含有してもよい。ポリアミン成分としては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン及びヘキサメチレンジアミンのような脂肪族ポリアミン;トリレンジアミン、キシリレンジアミン及びジアミノジフェニルメタンのような芳香族ポリアミン;ジアミノシクロヘキシルメタン、ピペラジン及びイソホロンジアミンのような脂環式ポリアミン;並びにヒドラジン、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド及びフタル酸ジヒドラジドのようなヒドラジン類が挙げられる。ジエタノールアミン及びモノエタノールアミンのようなアルカノールアミンが用いられてもよい。
水系ポリカルボジイミドは、分子内に2以上のカルボジイミド基を有しており、水溶性又は水分散性である。好適には、下記数式(I)で示された構造を有するポリカルボジイミド樹脂が用いられる。
Figure 2006289060
上記数式(I)において、S1及びS2は親水性セグメントを表し、Rはジイソシアネートからイソシアネート基を除いた残基を表し、Kはイソシアネート基と親水性セグメントとの反応によって形成される結合を表し、nは平均重合度を表す。nは、2以上100以下の整数である。親水性セグメントとしては、エチレンオキサイド鎖を含有する非イオン性セグメント;スルホン酸塩、硫酸塩等を含有するアニオン性セグメント;及び4級アンモニウム塩を含有するカチオン性セグメントが例示される。上記数式(I)で表されるポリカルボジイミド樹脂の具体例としては、テトラメチルキシリレンカルボジイミド及びジシクロヘキシルメタンカルボジイミドが例示される。
水系ポリカルボジイミドにおけるカルボジイミド当量は、100以上500以下が好ましい。カルボジイミド当量が100以上に設定されることにより、架橋密度が大きな補強層8が得られる。この補強層8は、中間層6とカバー10との密着に寄与する。この観点から、カルボジイミド当量は150以上がより好ましく、250以上が特に好ましい。カルボジイミド当量が500以下であるポリカルボジイミドが用いられることにより、短時間でカルボキシル基含有ポリウレタンとの反応が完了する。この観点から、カルボジイミド当量は450以下がより好ましく、400以下が特に好ましい。カルボジイミド当量とは、カルボジイミド基1モル当たりのポリカルボジイミドの化学式量である。
ポリカルボジイミドの水溶液又は水分散液における固形分は、20質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましい。固形分は、80質量%以下が好ましく、70質量%以下がより好ましい。好ましいポリカルボジイミド水溶液として、日清紡績社の商品名「カルボジライトE−01」、「カルボジライトE−02」及び「カルボジライトE−03A」が例示される。
ポリカルボジイミドの配合量は、カルボキシル基含有ポリウレタン100質量部に対して5質量部以上25質量部以下が好ましい。配合量が5質量部以上に設定されることにより、架橋密度が大きな補強層8が得られる。この補強層8は、中間層6とカバー10との密着に寄与する。この観点から、配合量は6質量部以上がより好ましく、7質量部以上が特に好ましい。配合量が25質量部以下に設定されることにより、短時間でカルボキシル基含有ポリウレタンとの反応が完了する。この観点から、配合量は23質量部以下がより好ましく、20質量部以下が特に好ましい。
補強層8が、油性の接着剤からなってもよい。この補強層8の基材ポリマーは、典型的には、二液硬化型熱硬化性樹脂が用いられる。二液硬化型熱硬化性樹脂の具体例としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル系樹脂及びセルロース系樹脂が挙げられる。補強層8の機械特性(例えば破断強度)及び耐久性の観点から、二液硬化型エポキシ樹脂及び二液硬化型ウレタン樹脂が好ましい。
二液硬化型エポキシ樹脂は、エポキシ樹脂がポリアミド系硬化剤で硬化されることで得られる。二液硬化型エポキシ樹脂に用いられるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂及びビスフェノールAD型エポキシ樹脂が例示される。ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、ビスフェノールAとエピクロルヒドリン等のエポキシ基含有化合物との反応によって得られる。ビスフェノールF型エポキシ樹脂は、ビスフェノールFとエポキシ基含有化合物との反応によって得られる。ビスフェノールAD型エポキシ樹脂は、ビスフェノールADとエポキシ基含有化合物との反応によって得られる。柔軟性、耐薬品性、耐熱性及び強靭性のバランスの観点から、ビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましい。
ポリアミド系硬化剤は、複数のアミノ基と、1個以上のアミド基を有する。このアミノ基が、エポキシ基と反応し得る。ポリアミド系硬化剤の具体例としては、ポリアミドアミン硬化剤及びその変性物が挙げられる。ポリアミドアミン硬化剤は、重合脂肪酸とポリアミンとの縮合反応によって得られる。典型的な重合脂肪酸は、リノール酸、リノレイン酸等の不飽和脂肪酸を多く含む天然脂肪酸類が触媒存在下で加熱されて合成されることで得られる。不飽和脂肪酸の具体例としては、トール油、大豆油、亜麻仁油及び魚油が挙げられる。ダイマー分が90質量%以上であり、トリマー分が10質量%以下であり、且つ水素添加された重合脂肪酸が好ましい。好ましいポリアミンとしては、ポリエチレンジアミン、ポリオキシアルキレンジアミン及びそれらの誘導体が例示される。
エポキシ樹脂とポリアミド系硬化剤との混合において、エポキシ樹脂のエポキシ等量とポリアミド系硬化剤のアミン活性水素等量との比は、1.0/1.4以上1.0/1.0以下が好ましい。
二液硬化型ウレタン樹脂は、主剤と硬化剤との反応によって得られる。ポリオール成分を含有する主剤とポリイソシアネート又はその誘導体を含有する硬化剤との反応によって得られる二液硬化型ウレタン樹脂や、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを含有する主剤と活性水素を有する硬化剤との反応によって得られる二液硬化型ウレタン樹脂が用いられうる。特に、ポリオール成分を含有する主剤とポリイソシアネート又はその誘導体を含有する硬化剤との反応によって得られる二液硬化型ウレタン樹脂が好ましい。
主剤のポリオール成分としてウレタンポリオールが用いられることが、好ましい。ウレタンポリオールは、ウレタン結合と、少なくとも2のヒドロキシル基を有する。好ましくは、ウレタンポリオールは、その末端にヒドロキシル基を有する。ウレタンポリオールは、ポリオール成分のヒドロキシル基がポリイソシアネートのイソシアネート基に対してモル比で過剰になるような割合で、ポリオールとポリイソシアネートとが反応させられることによって得られうる。
ウレタンポリオールの製造に使用されるポリオールは、複数のヒドロキシル基を有する。重量平均分子量が50以上2000以下、特には100以上1000以下のポリオールが好ましい。低分子量のポリオールとして、ジオール及びトリオールが挙げられる。ジオールの具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール及び1,6−ヘキサンジオールが挙げられる。トリオールの具体例としては、トリメチロールプロパン及びヘキサントリオールが挙げられる。高分子量のポリオールとして、ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)及びポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)のようなポリエーテルポリオール;ポリエチレンアジぺート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)及びポリヘキサメチレンアジペート(PHMA)のような縮合系ポリエステルポリオール;ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)のようなラクトン系ポリエステルポリオール;ポリヘキサメチレンカーボネートのようなポリカーボネートポリオール;並びにアクリルポリオールが挙げられる。2種以上のポリオールが併用されてもよい。
ウレタンポリオールの製造に使用されるポリイソシアネートは、複数のイソシアネート基を有する。ポリイソシアネートの具体例としては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、3,3’−ビトリレン−4,4’−ジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)及びパラフェニレンジイソシアネート(PPDI)のような芳香族ポリイソシアネート;4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、水素添加キシリレンジイソシアネート(HXDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)及びイソホロンジイソシアネート(IPDI)のような脂環式ポリイソシアネート;並びに脂肪族ポリイソシアネートが挙げられる。2以上のポリイソシアネートが併用されてもよい。耐候性の観点から、TMXDI、XDI、HDI、HXDI、IPDI及びH12MDIが好ましい。
ウレタンポリオール生成のためのポリオールとポリイソシアネートとの反応では、既知の触媒が用いられうる。典型的な触媒は、ジブチル錫ジラウリレートである。
補強層8の強度の観点から、ウレタンポリオールに含まれるウレタン結合の比率は0.1mmol/g以上が好ましい。補強層8のカバー10への追従性の観点から、ウレタンポリオールに含まれるウレタン結合の比率は5mmol/g以下が好ましい。ウレタン結合の比率は、原料となるポリオールの分子量の調整及びポリオールとポリイソシアネートとの配合比率の調整により調整されうる。
主剤と硬化剤との反応に要する時間が短いとの観点から、ウレタンポリオールの重量平均分子量は4000以上が好ましく、4500以上がより好ましい。補強層8の密着性の観点から、ウレタンポリオールの重量平均分子量は10000以下が好ましく、9000以下がより好ましい。
補強層8の密着性の観点から、ウレタンポリオールの水酸基価(mgKOH/g)は15以上が好ましく、73以上がより好ましい。主剤と硬化剤との反応に要する時間が短いとの観点から、ウレタンポリオールの水酸基価は130以下が好ましく、120以下がより好ましい。
主剤が、ウレタンポリオールとともに、ウレタン結合を有さないポリオールを含有してもよい。ウレタンポリオールの原料である前述のポリオールが、主剤に用いられうる。ウレタンポリオールと相溶可能なポリオールが好ましい。主剤と硬化剤との反応に要する時間が短いとの観点から、主剤におけるウレタンポリオールの比率は、固形分換算で、50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。理想的には、この比率は100質量%である。
硬化剤は、ポリイソシアネート又はその誘導体を含有する。ウレタンポリオールの原料である前述のポリイソシアネートが、硬化剤に用いられうる。
二液硬化型熱硬化性樹脂からなる補強層8は、主剤及び硬化剤が溶剤に溶解又は分散した液が、中間層6の表面に塗布されることで得られる。作業性の観点から、スプレーガンによる塗布が好ましい。塗布後に溶剤が揮発し、主剤と硬化剤とが反応して、補強層8が形成される。好ましい溶剤としては、トルエン、イソプロピルアルコール、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチルベンゼン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、イソブチルアルコール及び酢酸エチルが例示される。
ゴルフボール2の耐久性の観点から、補強層8の厚みは0.003mm以上が好ましく、0.005mm以上がより好ましい。補強層8が容易に形成されるとの観点から、厚みは0.05mm以下が好ましく、0.02mm以下がより好ましい。厚みは、ゴルフボール2の断面がマイクロスコープで観察されることで測定される。粗面処理により中間層6の表面が凹凸を備える場合は、凸部の直上で厚みが測定される。
カバー10の基材ポリマーの主成分は、アイオノマー樹脂である。前述の、二元共重合体アイオノマー樹脂及び三元共重合体アイオノマー樹脂が、カバー10に用いられうる。アイオノマー樹脂は高弾性である。カバー10にアイオノマー樹脂が用いられることにより、反発性能に優れたゴルフボール2が得られる。
前述のように、中間層6はスチレンブロック含有熱可塑性エラストマーを含んでいる。この中間層6と、アイオノマー樹脂からなるカバー10とが直接に接合されると、両者の密着が不十分となるおそれがある。このゴルフボール2では、中間層6とカバー10との間に補強層8が介在するので、この補強層8を介して中間層6とカバー10とが堅固に密着する。
カバー10に、アイオノマー樹脂と共に、他の樹脂が用いられてもよい。他の樹脂としては、スチレンブロック含有熱可塑性エラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー及び熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが挙げられる。アイオノマー樹脂と他の樹脂とが併用される場合、基材ポリマーの全量に対するアイオノマー樹脂の比率は50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、90質量%以上が特に好ましい。
カバー10には、必要に応じ、二酸化チタンのような着色剤、硫酸バリウムのような充填剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等が、適量配合される。比重調整の目的で、カバー10にタングステン、モリブデン等の高比重金属の粉末が配合されてもよい。
カバー10の硬度Hcは、55以上である。硬度Hcが55以上であるカバー10は、反発性能に寄与する。この観点から、硬度Hcは56以上がより好ましく、57以上が特に好ましい。ソフトな打球感の観点から、硬度Hcは65以下が好ましく、64以下がより好ましい。
カバー10の厚みTcは、1.2mm以下である。このカバー10は、極めて薄い。薄いカバー10が採用されることにより、ゴルフクラブで打撃されたときに大きな打ち出し角度が得られる。大きな打ち出し角度は、大きな飛距離に寄与する。さらに、薄いカバー10が採用されることにより、打球感へのカバー10の悪影響が抑制される。この観点から、厚みTcは1.0mm以下がより好ましく、0.8mm以下がさらに好ましく、0.5mm以下が特に好ましい。薄いカバー10は、繰り返しの打撃によって破損しやすいが、このゴルフボール2では補強層8が破損を抑制する。このゴルフボール2は、飛行性能、打球感及び耐久性に優れる。製造容易の観点から、カバー10の厚みTcは0.1mm以上が好ましく、0.3mm以上がより好ましい。厚みTcは、ディンプル12を避けて、ランド14の直下で測定される。
カバー10の質量Wcは、5.7g以下である。質量Wcが5.7g以下に設定されることにより、大きな打ち出し角度が得られる。大きな打ち出し角度は、大きな飛距離に寄与する。さらに、質量Wcが5.7g以下に設定されることにより、打球感へのカバー10の悪影響が抑制される。この観点から、質量Wcは5.3g以下がより好ましく、4.8g以下が特に好ましい。製造容易の観点から、カバー10の質量Wcは1.5g以上が好ましく、1.7g以上がより好ましく、1.9g以上が特に好ましい。
カバー10における硬度Hcに対する質量Wcの比(Wc/Hc)は、0.080以下である。比(Wc/Hc)が0.080以下に設定されることにより、大きな打ち出し角度と大きな反発係数とが両立されうる。この観点から、比(Wc/Hc)は0.078以下がより好ましく、0.075以下が特に好ましい。比(Wc/Hc)は、0.030以上が好ましい。比(Wc/Hc)が0.030以上に設定されることにより、生産性と打球感とが両立されうる。比(Wc/Hc)は、ゴルフボール2の打ち出し角度、反発係数、生産性及び打球感に対するカバー10の寄与度を表す指標である。
ゴルフボール2の圧縮変形量は、2.0mm以上4.5mm以下が好ましい。圧縮変形量が2.0mm以上であるゴルフボール2は、打球感に優れる。この観点から、圧縮変形量は2.2mm以上がより好ましく、2.3mm以上が特に好ましい。圧縮変形量が4.5mm以下であるゴルフボール2は、反発性能に優れる。この観点から、圧縮変形量は4.3mm以下がより好ましく、4.0mm以下が特に好ましい。ゴルフボール2の圧縮変形量は、前述のコア4の圧縮変形量の測定法に準じて測定される。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
100質量部のハイシスポリブタジエン(JSR社の商品名「BR−730」)、25質量部のアクリル酸亜鉛、10質量部の酸化亜鉛、適量の硫酸バリウム、0.5質量部のジフェニルジスルフィド(住友精化社製)及び0.8質量部のジクミルパーオキサイド(日本油脂社製)を混練し、タイプxのゴム組成物を得た。このゴム組成物を共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、170℃の温度下で20分間加熱して、直径が39.2mmであるコアを得た。
スクリュー径が45mmであり、スクリューの回転速度が200rpmであり、L/Dが35である二軸押出機で、下記表1に示されるタイプbの樹脂組成物を得た。押し出し時の樹脂組成物のダイにおける温度は、180℃から230℃であった。この樹脂組成物を射出成形法にてコアの周りに被覆し、中間層を得た。この中間層の厚みTmは1.0mmであり、硬度Hmは42であった。
100質量部のカルボキシル基含有ポリウレタン水溶液(三井武田ケミカル社の商品名「W−615」)と、10質量部のポリカルボジイミド水分散液(前述の商品名「カルボジライトE−03A」)とを混合した。このカルボキシル基含有ポリウレタン水溶液における、酸価は9mgKOH/gであり、固形分は35質量%である。このポリカルボジイミド水分散液における、カルボジイミド当量は365であり、固形分は40質量%である。この混合液をスプレーガンによって中間層に塗布し、厚みが0.008mmの補強層を得た。
上記二軸押出機で、下記表2に示されるタイプeの樹脂組成物を得た。この樹脂組成物から、圧縮成形法にて、ハーフシェルを得た。このハーフシェル2枚で、コア、中間層及び補強層からなる球体を被覆し、共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入して、圧縮成形法にてカバーを得た。カバーの厚みTcは、0.8mmであった。このカバーの周りにペイント層を形成して、実施例1のゴルフボールを得た。このゴルフボールの直径は、42.8mmであった。
[実施例3から4]
コアの直径及び中間層の厚みを下記の表3に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例3から4のゴルフボールを得た。
[実施例2、5及び6並びに比較例1]
中間層の樹脂組成物のタイプを下記の表3に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2、5及び6並びに比較例1のゴルフボールを得た。樹脂組成物の詳細が、下記の表2に示されている。
[比較例2]
カバーの樹脂組成物のタイプを下記の表4に示される通りとした他は実施例1と同様にして、比較例2のゴルフボールを得た。樹脂組成物の詳細が、下記の表2に示されている。
[実施例7から8及び比較例3]
コアの直径及びカバーの厚みを下記の表4に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例7から8のゴルフボールを得た。コアのゴム組成物のタイプ及び直径並びにカバーの厚みを下記の表4に示される通りとした他は実施例1と同様にして、比較例3のゴルフボールを得た。ゴム組成物の詳細が、下記の表1に示されている。
[実施例9]
補強層の形成に、二液硬化型エポキシ樹脂を基材ポリマーとする塗料組成物(神東塗料社の商品名「ポリン750LE」)を用いた他は実施例1と同様にして、実施例9のゴルフボールを得た。この塗料組成物は、100質量部の主剤と100質量部の硬化剤との混合によって調製された。この主剤は、30質量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂と、70質量%の溶剤とを含む。この硬化剤は、40質量%の変性ポリアミドアミンと、5質量%の二酸化チタンと、55質量%の溶剤とを含む。
[比較例4]
補強層を設けなかった他は実施例1と同様にして、比較例4のゴルフボールを得た。
[実施例10から11]
コア、中間層及びカバーの仕様を下記の表4に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例10から11のゴルフボールを得た。
Figure 2006289060
Figure 2006289060
[圧縮変形量の測定]
上記コアの圧縮変形量の測定と同様の方法で、ゴルフボールの圧縮変形量を測定した。この結果が、下記の表3及び表4に示されている。
[耐久性の評価]
ツルテンパー社のスイングマシンに、メタルヘッドを備えたドライバーを装着した。ヘッド速度が45m/secとなるようにマシン条件を設定し、ゴルフボールを打撃して、
衝突板に衝突させた。ゴルフボールが破壊されるまでの打撃回数をカウントし、6個のゴルフボールについての平均値を算出した。この結果が、比較例4が100とされたときの指数として、下記の表3及び表4に示されている。
[飛距離の測定]
上記のスイングマシンに、メタルヘッドを備えたドライバーを装着した。ヘッド速度が45m/secとなるようにマシン条件を設定し、ゴルフボールを打撃して、発射地点から静止地点までの距離を測定した。10回の測定の平均値が、下記の表3及び表4に示されている。
[打球感の評価]
ゴルファーにドライバーでゴルフボールを打撃させ、打球感を「A」から「D」の4段階に格付けさせた。
A:極めて良好
B:良好
C:やや不良
D:不良
この結果が、下記の表3及び表4に示されている。
Figure 2006289060
Figure 2006289060
表3及び表4から明らかなように、実施例のゴルフボールは、耐久性、飛行性能及び打球感の全てに優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るゴルフボールは、ゴルフ場でのプレーや、ドライビングレンジにおける練習に用いられうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された一部切り欠き断面図である。
符号の説明
2・・・ゴルフボール
4・・・コア
6・・・中間層
8・・・補強層
10・・・カバー
12・・・ディンプル
14・・・ランド

Claims (7)

  1. 球状のコアと、このコアの外側に位置する中間層と、この中間層の外側に位置する補強層と、この補強層の外側に位置するカバーとを備えており、
    この中間層の、ショアD型硬度計で測定された硬度Hmが54以下であり、
    このカバーの基材ポリマーの主成分がアイオノマー樹脂であり、
    このカバーの、ショアD型硬度計で測定された硬度Hcが55以上であり、
    このカバーの質量Wcが5.7g以下であり、
    このカバーの、硬度Hcに対する質量Wcの比(Wc/Hc)が0.080以下であるゴルフボール。
  2. 上記中間層の基材ポリマーが、10質量%以上60質量%以下のスチレンブロック含有熱可塑性エラストマーと、40質量%以上90質量%以下のアイオノマー樹脂とを含んでいる請求項1に記載のゴルフボール。
  3. 上記カバーの厚みTcが1.2mm以下である請求項1又は2に記載のゴルフボール。
  4. 上記中間層の厚みTmが0.5mm以上1.6mm以下である請求項1から3のいずれかに記載のゴルフボール。
  5. 上記補強層が水系接着剤からなる請求項1から4のいずれかに記載のゴルフボール。
  6. 上記水系接着剤の基材ポリマーが、カルボキシル基含有ポリウレタンとポリカルボジイミドとの反応生成物である請求項5に記載のゴルフボール。
  7. 上記補強層の厚みが0.003mm以上0.050mm以下である請求項1から6のいずれかに記載のゴルフボール。
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