JP2006288152A - モータ制御装置及びこの装置を搭載する車両の制御装置 - Google Patents

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【課題】 単発的な基準回転位置信号の未検出が生ずるときにもモータ制御を適切に継続することにある。
【解決手段】 R/Dコンバータからのモータロータの基準回転位置に対応するNM信号が現れたタイミングを検出する。そして、過去にNM信号が現れたタイミングに基づいて、次にNM信号が現れるべきタイミングを予測する。そして、その予測された予測NMタイミングの前後所定期間内に現にNM信号が現れたか否かを判別する。その結果、その所定期間内にNM信号が現れたと判別された場合は、その現実のNM信号の出現タイミングにモータロータが基準回転位置に達したとしてモータ制御を実行し、一方、その所定期間内にNM信号が現れないと判別された場合は、その予測された予測NMタイミングにモータロータが基準回転位置に達したものとしてモータ制御を実行する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、モータ制御装置及びこの装置を搭載する車両の制御装置に係り、特に、モータロータの基準回転位置に対応する基準回転位置信号が現れたタイミングでモータロータが基準回転位置に達したとしてモータ制御を実行するものに関する。
従来から、レゾルバを用いてモータロータの回転位置を検出し、その検出回転位置に基づいてモータ制御を実行するモータ制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置においては、レゾルバにおける基準点のズレ量が検出され、そのズレ量に対してモータ制御の補正が施される。従って、上記のモータ制御装置によれば、レゾルバの基準点ズレが生じていても、モータロータの回転位置に基づくモータ制御を精度よく実行することが可能となっている。
特開2002−354876号公報
ところで、レゾルバの出力する信号は、レゾルバデジタル変換器(以下、R/Dコンバータと称す)に入力されて、モータロータの回転位置を表すデジタル信号に変換される。R/Dコンバータは、レゾルバからの信号に基づくモータロータの回転位置を表すデジタル信号をマイコンやIC等のコントローラに対して供給すると共に、モータロータが基準回転位置(例えばレゾルバ角度0°)に達するタイミングでパルス状の基準回転位置信号(ノースマーカ)をコントローラに対して供給する。そして、コントローラは、R/Dコンバータからの信号に基づいてモータロータの回転位置を検出し、モータの駆動制御を実行する。
しかし、このような構成において、R/Dコンバータの故障等に起因して、R/Dコンバータからコントローラへ出力されるべき基準回転位置信号が単発的に出力されず現れないことがある。かかる事態が生ずると、コントローラがその基準回転位置信号に基づくモータロータの基準回転位置の検出を行うことができなくなり、モータロータの回転位置を正確に特定できなくなるおそれがある。これに対して、上記した従来の装置では、レゾルバの基準点ズレに対応する措置は講じられているが、R/Dコンバータからの基準回転位置信号の単発的な未検出に対応する措置は講じられていないため、モータ制御を適切に継続することが困難となり、モータ制御が破綻するおそれがあった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、モータロータの基準回転位置に対応する基準回転位置信号が現実には現れなかったときにも、モータ制御を適切に継続することが可能なモータ制御装置及びこの装置を搭載する車両の制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、モータロータの基準回転位置に対応する基準回転位置信号が現れたタイミングを検出する出現タイミング検出手段と、過去に前記基準回転位置信号が現れたタイミングに基づいて、次に前記基準回転位置信号が現れるべき時期を予測する時期予測手段と、前記時期予測手段により予測された前記時期の前後所定期間内に現に前記基準回転位置信号が現れたか否かを判別する出現有無判別手段と、前記出現有無判別手段により前記所定期間内に前記基準回転位置信号が現れたと判別された場合には、該基準回転位置信号の出現時期にモータロータが基準回転位置に達したとしてモータ制御を実行し、一方、前記出現有無判別手段により前記所定期間内に前記基準回転位置信号が現れないと判別された場合には、前記時期予測手段により予測された前記時期にモータロータが基準回転位置に達したものとしてモータ制御を実行するモータ制御手段と、を備えるモータ制御装置により達成される。
この態様の発明において、過去の基準回転位置信号の出現時期に基づいて予測される次に基準回転位置信号が現れるべき時期の前後所定期間内に現に基準回転位置信号が現れたときには、その出現時期にモータロータが基準回転位置に達したとしてモータ制御が実行される。一方、その所定期間内に現に基準回転位置信号が現れないときには、上記の如く予測した基準回転位置信号の出現時期にモータロータが基準回転位置に達したものとしてモータ制御が実行される。基準回転位置信号の出現タイミングは、短時間のうちに大きく変動することはなく、過去のタイミングからある程度精度よく予測できる。従って、本発明によれば、仮にモータロータの基準回転位置に対応する基準回転位置信号が現実には現れなかったときにも、予測した出現タイミングを利用してモータ制御を適切に継続することが可能であるので、単発的な基準回転位置信号の未検出に起因したモータ制御の誤作動を防止することができる。
また、上記の目的は、モータロータの基準回転位置に対応する基準回転位置信号が現れたタイミングを検出する出現タイミング検出手段と、前記出現タイミング検出手段により検出された前記基準回転位置信号の出現時期にモータロータが基準回転位置に達したとしてモータ制御を実行するモータ制御手段と、を備えるモータ制御装置であって、過去に前記基準回転位置信号が現れたタイミングに基づいて、次に前記基準回転位置信号が現れるべき時期を予測する時期予測手段と、前記時期予測手段により予測された前記時期の前後所定期間内に現に前記基準回転位置信号が現れたか否かを判別する出現有無判別手段と、を備え、前記モータ制御手段は、また、前記出現有無判別手段により前記所定期間内に前記基準回転位置信号が現れないと判別された場合には、前記時期予測手段により予測された前記時期にモータロータが基準回転位置に達したものとしてモータ制御を実行するモータ制御装置により達成される。
この態様の発明において、モータ制御は、原則、基準回転位置信号が現に現れたタイミングにモータロータが基準回転位置に達したとして実行される。但し、過去の基準回転位置信号の出現時期に基づいて予測される次に基準回転位置信号が現れるべき時期の前後所定期間内に現に基準回転位置信号が現れないときは、その予測した基準回転位置信号の出現時期にモータロータが基準回転位置に達したものとして実行される。基準回転位置信号の出現タイミングは、短時間のうちに大きく変動することはなく、過去のタイミングからある程度精度よく予測できる。従って、本発明によれば、仮にモータロータの基準回転位置に対応する基準回転位置信号が現実には現れなかったときにも、予測した出現タイミングを利用してモータ制御を適切に継続することが可能であるので、単発的な基準回転位置信号の未検出に起因したモータ制御の誤作動を防止することができる。
これらの場合、上記したモータ制御装置を搭載する車両の制御装置において、前記出現有無判別手段により前記所定期間内に前記基準回転位置信号が現れないと判別される現象が所定回数連続して生じた場合に、車両を停止させる強制停止手段を備えることとすれば、基準回転位置信号の未検出に起因してモータ制御の誤作動が長時間にわたって継続するのを回避することができる。
本発明によれば、単発的な基準回転位置信号の未検出が生ずるときにもモータ制御を適切に継続することができる。
図1は、本発明の一実施例であるモータ制御装置10のシステム構成図を示す。本実施例において、モータ制御装置10は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車などの駆動用モータや電動パワーステアリング装置に利用されるアシストモータなどの電動モータ12(以下、単にモータと称す)を制御する車載装置である。
図1に示す如く、モータ制御装置10の制御するモータ12には、インバータ14を介して車両の有するバッテリ16が接続されている。インバータ14は、バッテリ16の有する直流電力を交流電力に変換する機能を有している。モータ12は、永久磁石型の同期モータであり、バッテリ16からインバータ14を介して電力が供給されることにより駆動される。
モータ12には、そのモータ12の有するロータの機械的な回転位置を検出するためのレゾルバ20が配設されている。レゾルバ20は、モータロータの回転角に応じてsinθ及びcosθの電気信号(レゾルバ信号)を出力するように構成されている。レゾルバ20には、レゾルバデジタル変換器(以下、R/Dコンバータと称す)22が接続されている。レゾルバ20の出力するレゾルバ信号は、R/Dコンバータ22に供給される。R/Dコンバータ22は、レゾルバ20からのレゾルバ信号をデジタル信号に変換する機能を有しており、かかるデジタル信号(具体的には、A相及びB相の2相エンコーダパルス信号)を出力する。また、R/Dコンバータ22は、ロータが基準回転位置に到達したタイミングを外部に知得させるべく、レゾルバ信号とは別に、ロータが基準回転位置に達するごとすなわちレゾルバ信号が基準レベル(例えばレゾルバ角度0°)に達するごとに、ロータの基準回転位置を示すパルス状の基準回転位置信号(ノースマーカ(NM)信号)を出力するように構成されている。
R/Dコンバータ22には、マイコンやICなどにより構成されるコントローラ24が接続されている。R/Dコンバータ22の出力するロータの回転位置に応じた2相エンコーダパルス信号及びNM信号は、コントローラ24に供給される。コントローラ24は、R/Dコンバータ22からの2相エンコーダパルス信号及びNM信号に基づいてモータロータの回転位置(レゾルバ角度信号)を検出する。尚、NM信号はモータロータの基準回転位置を示すものであって、そのNM信号が現れた時点でモータロータが基準回転位置に達したと判断できるので、そのNM信号は、上記のモータロータの回転位置を検出するに際し、ロータの回転位置を示す2相エンコーダパルス信号に基づいて検出される回転位置を補正する役割すなわちレゾルバ角度信号をクリアする役割を有する。
そして、コントローラ24は、上記の如く検出したロータの回転位置に基づいてモータ12のトルク指令値を演算し、そのトルク指令値がモータ12に付与されるようにインバータ14へ指令信号を供給する。インバータ14は、コントローラ24からの指令信号に従って上記のトルク指令値でモータ12が駆動するようにスイッチング制御される。尚、上記したトルク指令値の演算に際しては、モータロータの検出回転位置以外に、アクセル開度やブレーキ踏力,車両速度若しくは操舵トルクや操舵角などが利用される。
ところで、上記の如くR/Dコンバータ22からはモータロータが基準回転位置に達するごとにNM信号が一回出力されるが、R/Dコンバータ22の故障等に起因して、R/Dコンバータ22から出力されるべきNM信号が単発的にコントローラ24に入力されないことがある(いわゆるNM信号の単発抜け)。かかる事態が生ずると、コントローラ24がNM信号に基づくモータロータの基準回転位置の検出を行うことができなくなり、その回転位置を正確に特定できなくなるおそれがあり、その結果として、モータ12の制御が破綻するおそれがある。
そこで、本実施例のモータ制御装置10は、かかる点を考慮して、R/Dコンバータ22からのNM信号の未検出が生ずるときにも、そのNM信号が現れるべきタイミングすなわちモータロータが基準回転位置に達すべきタイミングをある程度正確に予測して、モータ制御を適切に継続することとしている。
図2は、本実施例においてR/Dコンバータ22からコントローラ24に供給されるべきNM信号の単発抜けが生じた場合にそのNM信号が現れるべきタイミングを予測する手法を説明するための図を示す。また、図3は、本実施例においてコントローラ24がモータ制御を実施するうえで実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。尚、図2(A)にはR/Dコンバータ22からの2相エンコーダパルス信号によりコントローラ24が生成するレゾルバ角度信号の時間波形を、同図(B)にはコントローラ24に入力され検出されるNM信号の時間波形を、また、同図(C)にはコントローラ24の生成する予測NM信号の時間波形を、それぞれ示す。
本実施例において、レゾルバ20は、モータロータの回転角に応じたレゾルバ信号(sinθ,cosθ等)をR/Dコンバータ22へ向けて出力する。R/Dコンバータ22は、レゾルバ20からのレゾルバ信号を変換して、モータロータの回転位置に応じた2相エンコーダパルス信号及びNM信号を出力する。R/Dコンバータ22が正常にモータロータの回転位置に応じた2相エンコーダパルス信号及びNM信号を出力し、かつ、コントローラ24が通常どおりその2相エンコーダパルス信号及びNM信号を受信した場合、コントローラ24は、それらの信号に基づいてモータロータの回転位置(レゾルバ角度信号)を検出し、そのレゾルバ角度信号に基づいてモータ12の駆動制御を実施する。
また、コントローラ24は、R/Dコンバータ22からのNM信号を受信するごとに、それ以前の過去に実際にNM信号の現れたタイミングに基づいて、次にNM信号の現れるべきタイミングを予測する(ステップ100)。具体的には、今回受信したNM信号の現れたタイミングと一つ前の前回NM信号の現れたタイミングとの時間差T1に基づいて、今回のNM信号の出現タイミングからその時間差T1と同一の時間だけ経過した時点を、次にNM信号の現れるべきタイミングとして設定する。或いは、より好ましくは、図2に示す如く、その時間差T1、及び、その前回NM信号の現れたタイミングと二つ前の前々回NM信号の現れたタイミングとの時間差T2の双方に基づいて、今回のNM信号の出現タイミングから、それらの時間差T1,T2の平均値T´(=(T1+T2)/2)だけ経過した時点若しくは時間差T1に時間差変動値(T1−T2)を加算した時間T´(=2T1−T2)だけ経過した時点を、次にNM信号の現れるべきタイミングとして設定する。尚、3つ以上のNM信号出現タイミングの時間差を利用することとしてもよいが、このとき、時間差の変動値を用いる際は、直近の時間差ほど重み付けを重くしたりすることとしてもよい。
コントローラ24は、次にNM信号の現れるべきタイミング(予測NMタイミングと称す)を予測して特定すると、その予測NMタイミングを基準にして実際のNM信号の出現を許容する適合時間範囲を設定する。例えば、その適合時間範囲として、予測NMタイミングの前後それぞれ一定時間を設定する。尚、この一定時間は、モータロータの回転変動等によって生じ得るNM信号の現れるタイミングの最大変動時間である。
コントローラ24は、R/Dコンバータ22からのNM信号の受信後、次の予測NMタイミングを中心にした適合時間範囲内に実際にR/Dコンバータ22から供給されるNM信号が現れたか否かを判別する(ステップ102)。予測NMタイミングを中心にした適合時間範囲内に実際にR/Dコンバータ22からのNM信号が現れた場合は、R/Dコンバータ22が正常にNM信号を出力しかつコントローラ24が通常どおりそのNM信号を受信したと判断できるので、コントローラ24は、そのNMに基づいてモータロータの基準回転位置に達したタイミングを検出して回転位置の補正を実行することが可能である。従って、上記のステップ102でかかる肯定判別がなされた場合は、コントローラ24は、その適合時間範囲内のNM信号の出現タイミングにモータロータが基準回転位置に達したとして、2相エンコーダパルス信号に基づくレゾルバ角度信号をクリアし、その時点でのアクセル開度や車両速度等の値を用いてモータ12の駆動制御を実施する(ステップ104)。
一方、予測NMタイミングを中心にした適合時間範囲が経過しても、その時間内に実際にR/Dコンバータ22からのNM信号が現れなかった場合は、R/Dコンバータ22が故障等に起因してNM信号の単発抜けを起こした可能性がある。従って、上記のステップ102でかかる否定判定がなされた場合は、コントローラ24は、その適合時間範囲の基準となる予測されたNM信号の現れるべき予測NMタイミングにモータロータが基準回転位置に達したものとして、2相エンコーダパルス信号に基づくレゾルバ角度信号をクリアし、その時点でのアクセル開度や車両速度等の値を用いてモータ12の駆動制御を実施する(ステップ106)。
このように本実施例のモータ制御装置10においては、過去のNM信号の出現タイミングに基づいて予測される次にNM信号の現れるべき予測NMタイミングの前後所定時間内に現にNM信号が現れたときは、通常どおりそのNM信号の出現タイミングにモータロータが基準回転位置に達したとしてモータ制御を実施することができる一方、予測NMタイミングの前後所定時間内に現にNM信号が現れないときは、その予測NMタイミングにモータロータが基準回転位置に達したものとしてモータ制御を実施することができる。
車両駆動等に使用されるモータ12はその回転が短時間のうちに大きく変動することはなく、NM信号の出現タイミングも過去のタイミングからある程度精度よく予測することが可能である。従って、上記の如くモータ制御を実施することとすれば、NM信号が現実には現れずコントローラ24に入力されなかったときにも、予測したNM信号の出現タイミングを用いてモータ制御を適切に継続することが可能である。この点、本実施例のモータ制御装置10によれば、R/Dコンバータ22による単発的なNM信号の未出力やコントローラ24での単発的なNM信号の未検出に起因したモータ制御の誤作動を防止することが可能となっている。
また、本実施例のモータ制御装置10において、予測NMタイミングの前後所定時間内に現にNM信号が現れないため、モータ制御がその予測NMタイミングにモータロータが基準回転位置に達したものとして実施された後、それ以降に予測NMタイミングの前後所定時間内に現に次のNM信号が現れたときには、R/Dコンバータ22やコンバータ24が正常復帰したと判断できるので、モータ制御は、その予測NMタイミングではなく現実のNM信号の出現タイミングにモータロータが基準回転位置に達したとして実施されることとなる。このため、本実施例のモータ制御装置10によれば、NM信号が単発抜けを起こした後に正常に出力・検知されるものとなるときには、モータ制御をより適切に実行することが可能となる。
尚、R/Dコンバータ22等の根本的な故障等に起因して、コントローラ24が連続して、NM信号を検出することができず、現実のNM信号の出現タイミングに基づくモータロータの基準回転位置の検出を行うことができないときは、時間の経過に伴って、上記の如く予測されるNM信号の出現タイミングが実際のモータロータの基準回転位置に適合しなくなる可能性が高くなる。かかる事態が生ずるにもかかわらず予測される予測NMタイミングを用いてモータ制御を継続することはその破綻を防止するうえで適切でない。従って、コントローラ24が予測NMタイミングの前後所定時間内に現にR/Dコンバータ22からのNM信号が現れない現象が所定回数連続したときは、車両の制動ブレーキやエンジンブレーキなどのアクチュエータを駆動させて、モータ制御装置10を搭載する車両を強制的に停止させることとするのが好適である。
かかる構成によれば、R/Dコンバータ22によるNM信号の未出力やコントローラ24でのNM信号の未検出が継続することに起因して、予測NMタイミングがモータロータの基準回転位置に対応しなくなったときにも、モータ制御の誤作動が長時間にわたって継続することはないので、従って、モータ制御の破綻を抑止することが可能となる。
ところで、上記の実施例においては、コントローラ24が、R/Dコンバータ22から供給されるNM信号に基づいてその出現タイミングを検出することにより特許請求の範囲に記載した「出現タイミング検出手段」が、上記図3に示すルーチン中ステップ100の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「時期予測手段」が、ステップ102の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「出現有無判別手段」が、ステップ104,106の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「モータ制御手段」が、それぞれ実現されている。
尚、上記の実施例においては、モータ制御装置10を車両に搭載されるモータ12を制御するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、車両以外に搭載されるモータに適用することとしてもよい。
本発明の一実施例であるモータ制御装置のシステム構成図である。 本実施例においてNM信号が単発的に現れなかった場合にそのNM信号の現れるべきタイミングを予測する手法を説明するための図である。 本実施例においてモータ制御を実施するうえで実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
符号の説明
10 モータ制御装置
12 電動モータ
20 レゾルバ
22 R/Dコンバータ
24 コントローラ

Claims (3)

  1. モータロータの基準回転位置に対応する基準回転位置信号が現れたタイミングを検出する出現タイミング検出手段と、
    過去に前記基準回転位置信号が現れたタイミングに基づいて、次に前記基準回転位置信号が現れるべき時期を予測する時期予測手段と、
    前記時期予測手段により予測された前記時期の前後所定期間内に現に前記基準回転位置信号が現れたか否かを判別する出現有無判別手段と、
    前記出現有無判別手段により前記所定期間内に前記基準回転位置信号が現れたと判別された場合には、該基準回転位置信号の出現時期にモータロータが基準回転位置に達したとしてモータ制御を実行し、一方、前記出現有無判別手段により前記所定期間内に前記基準回転位置信号が現れないと判別された場合には、前記時期予測手段により予測された前記時期にモータロータが基準回転位置に達したものとしてモータ制御を実行するモータ制御手段と、
    を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. モータロータの基準回転位置に対応する基準回転位置信号が現れたタイミングを検出する出現タイミング検出手段と、前記出現タイミング検出手段により検出された前記基準回転位置信号の出現時期にモータロータが基準回転位置に達したとしてモータ制御を実行するモータ制御手段と、を備えるモータ制御装置であって、
    過去に前記基準回転位置信号が現れたタイミングに基づいて、次に前記基準回転位置信号が現れるべき時期を予測する時期予測手段と、
    前記時期予測手段により予測された前記時期の前後所定期間内に現に前記基準回転位置信号が現れたか否かを判別する出現有無判別手段と、を備え、
    前記モータ制御手段は、また、前記出現有無判別手段により前記所定期間内に前記基準回転位置信号が現れないと判別された場合には、前記時期予測手段により予測された前記時期にモータロータが基準回転位置に達したものとしてモータ制御を実行することを特徴とするモータ制御装置。
  3. 前記出現有無判別手段により前記所定期間内に前記基準回転位置信号が現れないと判別される現象が所定回数連続して生じた場合に、車両を停止させる強制停止手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のモータ制御装置を搭載する車両の制御装置。
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