JP6381321B2 - 制御装置及び電動アシスト車 - Google Patents

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Description

本発明は、電動アシスト車における制御技術に関する。
電動アシスト自転車などの電動モータの制御は、トルクセンサ、車速センサやモータ電流センサなどの信号に基づき、目的に応じた電動モータの駆動制御を行っている。駆動制御は、安全性、法律順守性、アシスト感、発進性などの様々な観点においてなされるが、適切な駆動制御を行うにはセンサが常に正しい値を出力することが前提となる。
しかしながら、センサ類は、入力がない場合でもゼロ以外のオフセット値を出力する場合がある。このオフセット値は、主に部品のばらつきや経年劣化、温度変化によって生ずる。ここで、トルクセンサの場合には、搭乗者によるペダルの踏みつけや、ペダルへの荷重の掛け方、車両に対するセンサの組み付けのばらつきなどを要因として、ペダルのクランク軸の回転方向ではない方向に力が加わることによっても、オフセット値が生ずる場合がある。このため、ペダルを1回転させる間にも、オフセット値が変動する場合がある。さらに、あるペダル回転位置で上述した要因等により、特異的な値のオフセット値が検出されるという現象が観察される場合がある。
なお、ある電動アシスト自転車についての従来技術には、速度がゼロになったときに、基準値(オフセット値に相当する値)をセンサが出力する最小値で更新する。しかしながら、この技術は電動アシスト自転車が停止している状態でアシスト機能をオンにすることを想定した較正方法であって、上記のような現象を考慮するものではない。
特開平8−230751号公報 特開平8−230752号公報
従って、本発明の目的は、一側面によれば、トルクセンサの出力を適切に較正するための技術を提供することである。
本発明に係る制御装置は、(A)ペダルが所定角度回転することを検出する検出部と、(B)検出部によってペダルが所定角度回転したことを検出すると、トルクセンサの出力を較正するためのオフセット値を、処理時点において検出されたトルクセンサの出力とオフセット値との差に基づき決定される補正値により補正する補正部とを有する。
オフセット値がペダル回転に応じて変動し得る場合、ペダル回転が継続して行われている間であれは問題は生じにくいが、ペダル回転位置がある回転位置で大凡固定されている間に、そのペダル回転位置に応じた特異的な値のオフセット値がセットされてしまう可能性がある。そこで、本発明では、ペダルが所定角度回転しなければ補正を行わず、さらに上記のような補正値にてオフセット値を補正することで、特異的に生じたセンサ出力の影響が抑制されてオフセット値に反映されるようになり、結果として適切にトルクセンサの出力の較正を行うことができるようになる。
なお、上で述べた差が負の値である場合に、上記補正値による補正を行うようにしても良い。上で述べた差が負の値である場合はオフセット値が低くなるため、慎重に補正を行うものである。
さらに、上で述べた補正値が、上記差を所定値で除することで得られる場合もある。なお、上記差に対して0以上で1より小さい所定値を乗ずるようにしても良い。
なお、上で述べたような処理をマイクロプロセッサに実施させるためのプログラムを作成することができる。当該プログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROMなどの光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ(例えばROM)、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は記憶装置に格納される。なお、処理途中のデータについては、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置に一時保管される。
一側面によれば、トルクセンサの出力を適切に較正できるようになる。
図1は、モータ付き自転車の外観を示す図である。 図2は、モータ駆動制御器の機能ブロック図である。 図3は、実施の形態の概要を説明するための図である。 図4は、実施の形態の概要を説明するための図である。 図5は、実施の形態の概要を説明するための図である。 図6は、演算部の機能ブロック図である。 図7は、判定フラグの設定に関する処理フローを示す図である。 図8は、判定フラグの設定に関する処理フローを示す図である。 図9は、オフセット補正部の処理フローを示す図である。 図10は、オフセット補正部の処理フローを示す図である。 図11は、トルク較正部の処理フローを示す図である。
図1は、本実施の形態における電動アシスト車であるモータ付き自転車の一例を示す外観図である。このモータ付き自転車1は、モータ駆動装置を搭載している。モータ駆動装置は、二次電池101と、モータ駆動制御器102と、トルクセンサ103と、ペダル回転センサ104と、モータ105と、操作パネル106とを有する。
二次電池101は、例えば供給最大電圧(満充電時の電圧)が24Vのリチウムイオン二次電池であるが、他種の電池、例えばリチウムイオンポリマー二次電池、ニッケル水素蓄電池などであっても良い。
トルクセンサ103は、クランク軸に取付けられたホイールに設けられており、運転者によるペダルの踏力を検出し、この検出結果をモータ駆動制御器102に出力する。また、ペダル回転センサ104は、トルクセンサ103と同様に、クランク軸に取付けられたホイールに設けられており、回転に応じた信号をモータ駆動制御器102に出力する。
モータ105は、例えば周知の三相直流ブラシレスモータであり、例えばモータ付き自転車1の前輪に装着されている。モータ105は、前輪を回転させるとともに、前輪の回転に応じてローターが回転するように、ローターが前輪に連結されている。さらに、モータ105はホール素子等の回転センサを備えてローターの回転情報(すなわちホール信号)をモータ駆動制御器102に出力する。
操作パネル106は、例えばアシストの有無に関する指示入力等をユーザから受け付けて、当該指示入力をモータ駆動制御器102に出力する。また、操作パネル106は、変速機の変速比(ギア比とも呼ぶ)を表す信号をモータ駆動制御器102に出力するものとする。
このようなモータ付き自転車1のモータ駆動制御器102に関連する構成を図2に示す。モータ駆動制御器102は、制御器1020と、FET(Field Effect Transistor)ブリッジ1030とを有する。FETブリッジ1030には、モータ105のU相についてのスイッチングを行うハイサイドFET(Suh)及びローサイドFET(Sul)と、モータ105のV相についてのスイッチングを行うハイサイドFET(Svh)及びローサイドFET(Svl)と、モータ105のW相についてのスイッチングを行うハイサイドFET(Swh)及びローサイドFET(Swl)とを含む。このFETブリッジ1030は、コンプリメンタリ型スイッチングアンプの一部を構成している。
また、制御器1020は、演算部1021と、ペダル回転入力部1022と、車速入力部1024と、可変遅延回路1025と、モータ駆動タイミング生成部1026と、トルク入力部1027と、AD入力部1029とを有する。
演算部1021は、操作パネル106からの入力(例えばギア比、オン/オフ等)、車速入力部1024からの入力、ペダル回転入力部1022からの入力、トルク入力部1027からの入力、AD入力部1029からの入力を用いて以下で述べる演算を行う。その上で、モータ駆動タイミング生成部1026及び可変遅延回路1025に対して出力を行う。なお、演算部1021は、メモリ10211を有しており、メモリ10211は、演算に用いる各種データ及び処理途中のデータ等を格納する。さらに、演算部1021は、プログラムをプロセッサが実行することによって実現される場合もあり、この場合には当該プログラムがメモリ10211に記録されている場合もある。
車速入力部1024は、モータ105が出力するホール信号から現在車速(モータ駆動輪速度とも呼ぶ)を算出して、演算部1021に出力する。ペダル回転入力部1022は、ペダル回転センサ104からの、ペダル回転位相角等を表す信号を、ディジタル化して演算部1021に出力する。なお、ペダル回転センサ104から所定回転角度毎に生成されるパルス信号を、演算部1021に入力する場合もある。トルク入力部1027は、トルクセンサ103からの踏力に相当する信号をディジタル化して演算部1021に出力する。AD(Analog-Digital)入力部1029は、二次電池101からの出力電圧をディジタル化して演算部1021に出力する。また、メモリ10211は、演算部1021とは別に設けられる場合もある。
演算部1021は、演算結果として進角値を可変遅延回路1025に出力する。可変遅延回路1025は、演算部1021から受け取った進角値に基づきホール信号の位相を調整してモータ駆動タイミング生成部1026に出力する。演算部1021は、演算結果として例えばPWMのデューティー比に相当するPWM(Pulse Width Modulation)コードをモータ駆動タイミング生成部1026に出力する。モータ駆動タイミング生成部1026は、可変遅延回路1025からの調整後のホール信号と演算部1021からのPWMコードとに基づいて、FETブリッジ1030に含まれる各FETに対するスイッチング信号を生成して出力する。
なお、モータ駆動の基本動作については、国際公開第2012/086459号パンフレット等に記載されており、本実施の形態の主要部ではないので、ここでは説明を省略する。
次に、本実施の形態の概要について説明する。図3に、トルクセンサ103の出力値(例えば電圧)の時間変化の一例を示す。トルクセンサ103の出力値は曲線Xのように変化する場合がある。曲線Xは、搭乗者がぺダルを漕ぐことによって生ずるペダルの回転に応じて上昇及び下降を繰り返すが、ここで注目すべきは、あるペダル回転位置でトルクの誤検出が発生し、局所的に極端に低い出力値(図中点a)が発生してしまうことがある点である。このような誤検出部分を除けば、曲線Xにおいて極小となる出力値(横軸に平行な直線Y)をオフセット値(電圧の場合ゼロ点電圧とも呼ぶ)に設定しておけば、トルクセンサ103の出力を適切に較正できる。しかしながら、点aにおける特異的に低い出力値をそのまま加味してオフセット値を設定してしまうと、本来より大きいペダル入力トルクが検出されることになってしまう。但し、ぺダルの回転が継続して行われる場合には、一時的に発生した点aのような特異的に低い出力値は、曲線Xにおける後続の正常な極小値によって正常な値に是正され得る。
しかしながら、図4において曲線X’で示すように、特異的に低い出力値を発生させるようなペダル回転位置でぺダルが大凡固定されると、特異的に低い出力値が継続されることになる。このような場合には、後続の正常な極小値が現れず、オフセット値も下げられてしまう。そうすると、ペダルの回転が再開すると、その影響が出現してしまう。
本実施の形態では、トルクセンサ103の出力のみならず、ペダル回転の情報をも用いて、トルクセンサ103の出力を較正するためのオフセット値を補正する。より具体的には、現在のオフセット値よりも低い出力値が検出された場合であっても、図4に示すような状態でオフセット値を補正してしまうことを避けるため、ペダルが所定角度以上回転しない限り、オフセット値の補正を行わない。さらに、特異的に低い値による影響を抑制するために、現在のオフセット値と出力値との差をそのままオフセット値の補正値として採用するのではなく、現在のオフセット値と出力値との差よりも小さい値で、少しずつ補正を行うようにするものである。
このようにすれば、図3に示すような一時的に極端に低い値が発生したり、図4に示すように、継続的に極端に低い値が維持されたりする場合でも、すぐさまオフセット値が低い値になることを回避し、ペダル回転の進展につれてオフセット値が適切に是正されるようになる。なお、ペダル回転が繰り返されても、トルクセンサ103の出力が低いままであるならば、その低い出力に合せてオフセット値も低く設定される。
なお、本実施の形態では、オフセット値の補正や、ノイズなどにより本来ペダル入力トルクがゼロとならなければならないにも拘わらずペダル入力トルクが検出される場合に当該ペダル入力トルクを除去する又はモータ駆動を停止させるタイミングとして、惰性走行中というタイミングを利用する。
惰性走行中は、フリーホイールによって、ペダル回転させていたとしても当該ペダル回転による入力トルクがペダル駆動輪側には伝達されない状態となっている。このような状態では、トルクセンサ103では、本来ペダル入力トルクは検出されないはずである。
従って、このような状態であれば、ペダル入力トルクのオフセット値を補正するのに適している。また、惰性走行中に、ペダル入力トルクが検出されるというのは、運転者が意図して入力したトルクではなく、ノイズその他の問題によって生じたものであるから、このような誤検出されたペダル入力トルクについてはキャンセルするか又はこのようなペダル入力トルクに応じたモータ駆動を行わせないことが好ましい。
本実施の形態において、惰性走行中であるか否かについては、図5に示すような形で決定する。図5は、左から右に時間が経過する様子を表しており、(a)は、トルクセンサ103から出力されるペダル入力トルクの時間変化を表し、(b)は、車速(ペダル駆動輪速度とも呼ぶ)及びペダル回転換算速度(=ペダル回転速度×ギア比)の時間変化を表し、(c)は、惰性走行中であるか否かを表す判定フラグの状態の時間変化を表す。
(a)に示すようにペダル入力トルクがほぼ継続する前半部分では、(b)に示すように車速が徐々に上昇する。時刻t1までは、車速とペダル回転換算速度とはおよそ一致した形で上昇することになるが、ペダル入力トルクが入力されないようになると、車速は徐々に減少するが、ペダル回転が抑えられているので、ペダル回転換算速度は急激に減少する。そして、時刻t2になると、ペダル回転換算速度<車速×α(1以下の係数。但し、ここでは約0.5)という関係が成り立つようになる。なお、この不等式を変形すれば、ペダル回転換算速度/車速<αとなる。
このような関係が成り立つようになると、タイマを起動して猶予時間T(例えばペダル回転が数回分の4乃至5秒程度)を計測する。この間に上記のような関係を継続して満たしていれば、時刻t3(=t2+T)で、判定フラグをオンに設定し、上で述べたようなペダル入力トルクのオフセット値の補正や誤検出入力トルクのキャンセルなどの処理を行うことを可能にする。なお、判定フラグをオフにするタイミングは、ペダル回転換算速度=車速となったタイミング(図3(c)では時刻t4)であり、その間にペダル回転換算速度が上昇したとしても、この条件を満たさなければ、判定フラグはオンのままになる。
なお、αや猶予時間Tは、センサの誤差やギア比の誤差などを考慮した上で、惰性走行中であることを確実に検出するためのマージンとして設定される。αを小さくするのであれば、猶予時間Tを短くしても良い。一方、αを大きくするのであれば、猶予時間Tを長くする方が好ましい。なお、αが十分に小さい値になれば猶予時間Tをゼロにする場合もある。また、正確なギア比が取得できる場合、センサの測定値がある程度以上の信頼性がある場合には、ペダル回転換算速度<車速という条件を用いる場合もある。
次に、上で述べたようにトルクセンサ103の出力の較正などを行う演算部1021の機能ブロック図を図6に示す。演算部1021は、換算処理部1201と、判定部1202と、判定フラグ1203と、オフセット補正部1204と、オフセット値格納部1205と、トルク較正部1206と、アシストトルク演算部1207と、PWMコード生成部1208と、補正値格納部1209とを有する。アシストトルク演算部1207とPWMコード生成部1208とは、モータ105の駆動制御部として動作する。
換算処理部1201は、ペダル回転入力部1022からのペダル回転入力から、ペダル回転速度を算出すると共に、当該ペダル回転速度にギア比を乗じて、ペダル回転換算速度を算出する。判定部1202は、車速とペダル回転換算速度とが、惰性走行中を表す所定の条件を満たしているか否かを判定し、惰性走行中であると判定する場合には、判定フラグ1203をオンに設定する。一方、惰性走行中である状態から脱したと判定した場合には、判定部1202は、判定フラグ1203をオフに設定する。なお、判定フラグ1203は、実装の一例であって、判定部1202の判定結果を、オフセット補正部1204やトルク較正部1206に指示する他の回路構成を採用しても良い。
オフセット補正部1204は、判定フラグ1203及びペダル回転入力に基づき、ペダル入力トルクのオフセット値を補正する処理を実行し、補正後のオフセット値をオフセット値格納部1205に格納する。なお、オフセット補正部1204は、補正処理の際に用いる補正値を補正値格納部1209に格納する。
さらに、トルク較正部1206は、判定フラグ1203及びペダル回転入力に基づき、オフセット値格納部1205に格納されているオフセット値を用いてペダル入力トルクの較正及び誤検出ペダル入力トルクの除去処理などを行う。若しくは、トルク較正部1206は、条件が満たされていればモータ駆動を停止させるようにしても良い。
アシストトルク演算部1207は、トルク較正部1206からのペダル入力トルク(ゼロの場合もある)及び車速入力部1024からの車速などに基づき所定の演算を行う。つづいて、PWMのデューティー比に関係するデューティーコードを、PWMコード生成部1208に出力する。このアシストトルク演算部1207の演算については、例えば国際公開第2012/086458号パンフレット等に詳細に述べられているような演算である。簡単に述べれば、ペダル入力トルクを所定のルールに従ってデューティー比に相当する第1のデューティーコードに変換する。車速を所定のルールに従ってデューティー比に相当する第2のデューティーコードに変換する。これら第1及び第2のデューティーコードを加算することで、PWMコード生成部1208に出力すべきデューティーコードを算出する。
場合によっては、アシストトルク演算部1207は、トルク較正部1206からの停止指示に応じて、PWMコード生成部1208に対してモータ駆動を停止させる指示を出力する。PWMコード生成部1208は、アシストトルク演算部1207からモータ駆動を停止させる指示を受け付けると、モータ駆動タイミング生成部1026等に対してモータ105を停止するための信号を出力する。なお、アシストトルク演算部1207が、直接モータ105を停止させる指示を出力するようにしても良い。
次に、本実施の形態に係る演算部1021による処理内容について図7及び図8を用いて説明する。
まず、換算処理部1201は、ペダル回転入力部1022からのペダル回転入力からペダル回転速度を算出し、さらに例えば操作パネル106等から入力されたギア比をペダル回転速度に乗ずることで、ペダル回転換算速度を算出する(図7:ステップS1)。また、判定部1202は、例えば車速入力部1024からの車速に対して係数αを乗ずることで基準速度を算出する(ステップS3)。なお、車速×αではなく、車速−βのような形で基準速度を算出するようにしても良い。なお、ペダル回転換算速度<車速−βという条件となるので、β<車速−ペダル回転換算速度というように変形される。
その後、判定部1202は、判定フラグ1203がオンになっているか判断する(ステップS5)。なお、初期的には判定フラグ1203及び内部フラグである猶予時間フラグについては、オフに設定されているものとする。
判定フラグ1203がオフになっている場合には(ステップS5:Noルート)、判定部1202は、基準速度(=車速×α)>ペダル回転換算速度となっているか否かを判断する(ステップS7)。この条件が満たされていない場合には、処理はステップS17に移行する。すなわち、判定部1202は、猶予時間フラグをオフに設定する(ステップS17)。なお、猶予時間フラグが既にオフになっている場合には、何もせずによい。このステップは、一旦猶予時間フラグがオンに設定されて(例えば図5の時刻t2)時間の計測が開始された場合においても、猶予時間Tが経過する前にステップS7の条件を満たさなくなる場合には、元の状態に戻すために実行される。そして処理は、端子Bを介して図8の処理に移行する。
一方、ステップS7の条件が満たされている場合には、判定部1202は、猶予時間フラグがオンとなっているか否かを判断する(ステップS9)。猶予時間フラグが既にオンになっている場合には、処理は端子Cを介して図8の処理に移行する。
一方、猶予時間フラグがオンではない場合には、判定部1202は、猶予時間フラグをオンに設定する(ステップS11)。そして処理は端子Aを介して図8の処理に移行する。
また、判定フラグ1203がオンになっている場合には(ステップS5:Yesルート)、判定部1202は、ペダル回転換算速度が車速以上となっているか否かを判断する(ステップS13)。この条件を満たしていない場合には、処理は端子Bを介して図8の処理に移行する。一方、この条件を満たしている場合には(図5の時刻t4)、判定部1202は、判定フラグ1203をオフに設定し(ステップS15)、さらに猶予時間フラグもオフに設定する(ステップS17)。そして、処理は端子Bを介して図8の処理に移行する。
図8の処理の説明に移行して、端子Aの後に、判定部1202は、時間計測を開始する(ステップS19)。そして、判定部1202は、計測時間が猶予時間T(閾値に相当する)に達したか判断する(ステップS21)。計測時間が猶予時間Tに達していない場合には、処理はステップS25に移行する。一方、計測時間が猶予時間Tに達した場合には、判定部1202は、判定フラグ1203をオンに設定する(ステップS23)。
そして、判定部1202は、操作パネル106などから処理終了が指示されたか否かを判断する(ステップS25)。処理終了が指示されていない場合には、処理は端子Dを介して図7のステップS1に戻る。一方、処理終了が指示された場合には、処理を終了する。
以上のようにすれば、惰性走行中には、判定フラグ1203はオンに設定され、惰性走行中という状態から脱した場合には、判定フラグ1203はオフに設定されるようになる。
次に、オフセット補正部1204の処理について図9及び図10を用いて説明する。まず、オフセット補正部1204は、ペダル入力トルク(センサの出力値。センサ値とも呼ぶ)を取得する(図9:ステップS61)。また、オフセット補正部1204は、オフセット値格納部1205からオフセット値を読み出す(ステップS63)。なお、初期値としては、オフセット値=ペダル入力トルクの値と設定する。さらに、オフセット補正部1204は、補正値格納部1209から補正値を読み出す(ステップS65)。なお、初期値としては、補正値=オフセット値と設定する。さらに、オフセット補正部1204は、差分量=ペダル入力トルク−補正値を算出する(ステップS67)。
そして、オフセット補正部1204は、ペダルが所定角度回転したか否かを判断する(ステップS69)。例えば、ペダル回転センサ104が、ペダル1回転で例えば24回パルス発するセンサであれば、例えば次のパルス(例えば15度)又は所定数のパルス(所定数×15度)を検出したか否かを判断する。ステップS69の条件を満たしていない場合には、処理は端子Eを介して図10の処理に移行する。
一方、ステップS69の条件を満たしている場合には、さらに、オフセット補正部1204は、ステップS67で算出された差分量が負の値になっているか否かを判断する(ステップS71)。これは、現在のオフセット値よりも小さいペダル入力トルクが検出されたか否かを判断するものである。ステップS71の条件を満たしていない場合には、処理は端子Eを介して図10の処理に移行する。このように、差分量が負の値の場合には、ペダルが所定角度回転していなければ、補正値は調整されない。
一方、ステップS71の条件を満たしている場合には、オフセット補正部1204は、新たな補正値を、現在の補正値+差分量/回転定数によって更新して、補正値格納部1209に格納する(ステップS73)。回転定数は、差分量を補正値に反映させる程度を表す定数である。例えば、現在の差分量をペダルを半回転させる間に所定角度回転する毎に分割して補正値に反映させることを想定する場合には、1回転24パルスであれば回転定数=12となる。但し、1/回転定数ではなく、0以上で且つ1よりも小さい実数を差分量に乗ずるようにしても良い。このように、現在の補正値を差分量より小さい値で補正するのは、オフセット値がトルクセンサ103の特性から過度に低くなってしまい、正常なオフセット値が用いられる場合の補助駆動力より過大な補助駆動力が出力されて結果として適切な駆動制御が一時的に困難となってしまうことを防止するものである。ステップS73では、差分量は負の値であるから、新たな補正値は、現在の補正値よりも小さい値が設定される。そして、処理は端子Eを介して図10の処理に移行する。
図10の処理の説明に移行して、オフセット補正部1204は、差分量が0以上であるか否かを判断する(ステップS75)。差分量が0未満であれば、処理はステップS81に移行する。一方、差分量が0以上であれば、オフセット補正部1204は、判定フラグ1203がオンであるか否かを判断する(ステップS77)。判定フラグ1203がオンであるというのは、惰性走行中であることを表す。判定フラグ1203がオフである場合には、差分量が0以上であっても、現在の補正値を増加させることはない。
一方、判定フラグ1203がオンであれば、オフセット補正部1204は、新たな補正値を、現在の補正値+差分量×調整定数によって更新し、補正値格納部1209に格納する(ステップS79)。調整定数は、差分量を補正値(結果的にオフセット値)に対して反映させる度合いを表すものであり、例えば0以上1以下の値が設定される。
その後、オフセット補正部1204は、新たなオフセット値を、補正値によって更新し、オフセット値格納部1205に格納する(ステップS81)。
そして、オフセット補正部1204は、処理終了の指示などがあったか否かを判断し(ステップS83)、処理終了の指示などがない場合には、処理は端子Fを介して図9のステップS61に戻る。例えば所定時間間隔で、ステップS61乃至S81の処理を繰り返す。なお、処理終了の指示などがあった場合には、処理を終了する。
以上のような処理を実行することで、オフセット値を下げる場合には、ペダルが所定角度回転した場合にのみ、抑制した形で下げるようになる。また、オフセット値を上げる場合には、惰性走行中に行うことになっている。
よって、トルクセンサ103から特異的に低い値が出力され且つある程度の期間継続されたとしても、ペダルが回転しなければ影響はない。また、ペダルが回転した場合には、ある程度オフセット値が低下するが、低すぎるオフセット値であれば、差分量が0以上となって惰性走行中に是正されるようになる。
次に、図11を用いてトルク較正部1206の処理について説明する。
まず、トルク較正部1206は、オフセット値格納部1205に格納されているオフセット値を、ペダル入力トルク(センサ値)から差し引いて、較正後のペダル入力トルクを算出する(ステップS41)。
そして、トルク較正部1206は、較正後ペダル入力トルクが正の値となっているか否かを判断する(ステップS43)。較正後ペダル入力トルクがゼロ以下であれば、トルク較正部1206は、ペダル入力トルクをゼロにクリアして、アシストトルク演算部1207に出力するか、アシストトルク演算部1207等に対してモータ駆動を停止させるように指示を出力する(ステップS51)。ペダル入力トルクをゼロにクリアして、アシストトルク演算部1207に出力する場合には、アシストトルク演算部1207は、ペダル入力トルクがゼロであるものとして例えば車速に基づき所定の演算を行って、PWMのデューティー比に関係するデューティーコードを、PWMコード生成部1208に出力する。また、PWMコード生成部1208は、デューティーコードに対して、AD入力部1029からのバッテリ電圧/基準電圧(例えば24V)を乗じてPWMコードを生成し、モータ駆動タイミング生成部1026に出力する。このようにして、モータ駆動が制御される。そして処理はステップS53に移行する。
一方、較正後のペダル入力トルクが正の値となっている場合には、トルク較正部1206は、ペダル回転中であるか否かを、ペダル回転入力から判断する(ステップS45)。ペダル回転中ではない場合には、較正後のペダル入力トルクが適切ではないので、処理はステップS51に移行する。
一方、ペダル回転中であれば、トルク較正部1206は、判定フラグ1203がオフになっているか否かを判断する(ステップS47)。判定フラグ1203がオンである場合には、惰性走行中であるから、処理はステップS51に移行する。
一方、判定フラグ1203がオフであれば、較正後のペダル入力トルクをアシストトルク演算部1207に出力する。そうすると、アシストトルク演算部1207は、トルク較正部1206からの較正後のペダル入力トルク及び車速などに基づき所定の演算を行って、PWMのデューティー比に関係するデューティーコードを、PWMコード生成部1208に出力する。また、PWMコード生成部1208は、デューティーコードに対して、AD入力部1029からのバッテリ電圧/基準電圧(例えば24V)を乗じてPWMコードを生成し、モータ駆動タイミング生成部1026に出力する。このようにして、モータ駆動が制御される(ステップS49)。
そして、トルク較正部1206は、処理終了が指示されたか判断する(ステップS53)。そして処理終了が指示されていない場合には、処理はステップS41に戻る。一方、処理終了が指示された場合には、処理を終了する。
このようにすれば、較正後のペダル入力トルクが正の値を有しており且つペダル回転が検出されたとしても、判定フラグ1203がオンとなっていれば惰性走行中であるから、較正後のペダル入力トルクをクリアしたりモータ駆動を停止することが適切な処理となる。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。モータ駆動制御器102の一部又は全部については専用の回路で実現される場合もあれば、マイクロプロセッサがプログラムを実行することで上記のような機能が実現される場合もある。
1201 換算処理部
1202 判定部
1203 判定フラグ
1204 オフセット補正部
1205 オフセット値格納部
1206 トルク較正部
1207 アシストトルク演算部
1208 PWMコード生成部
1209 補正値格納部

Claims (3)

  1. ペダルが所定角度回転することを検出する検出部と、
    前記検出部によって前記ペダルが所定角度回転したことを検出すると、トルクセンサの出力を較正するためのオフセット値を、処理時点において検出された前記トルクセンサの出力と前記オフセット値との差に基づき決定される補正値により補正する補正部と、
    を有する制御装置。
  2. 前記補正部が、
    前記処理時点において検出された前記トルクセンサの出力より前記オフセット値が大きい場合に、前記補正値による補正を行う
    請求項1記載の制御装置。
  3. 前記補正値が、
    前記差を所定値で除することで得られる
    請求項1又は2記載の制御装置。
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