JP2006286393A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 十分な表示品位を維持しつつ、絶縁破壊を防止することができる表示装置を提供する。
【解決手段】 表示装置1は、基板22上に、陽極23と、有機層と、陰極25とを備えている。陽極23は、陽極引き出し配線3に電気的に接続されている。陽極引き出し配線3は、その電気抵抗値が高い抵抗領域31を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子や液晶に代表される表示装置に関する。
表示装置は、例えば、有機ELパネル、プラズマディスプレイ、液晶表示装置等のように、基板上に形成された電極間(例えば、個別電極と共通電極との間)に、容量性を持つ発光機能を有する材料や電気光学媒体を挟持し、この2電極間に電圧を印加することで表示機能を実現するものである。
このような表示装置は、2電極間に存在する材料が容量成分を有するので、静電気等により2電極間に瞬間的に高電圧が印加されると、2電極間に存在する材料が絶縁破壊を起こすことがある。このため、2電極間に高電圧が印加されないように、例えば、両方の電極(個別電極、共通電極)にショートリングを形成し、高電圧が印加された場合に電極間に形成された素子に瞬間的に流れる電流を分散させることで絶縁破壊を防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−20336号公報
しかしながら、ショートリングは、高抵抗を有する材料で隣り合う電極同士を接続するので、隣り合う電極間の信号が回り込み(クロストーク)、高輝度、高階調を有する表示装置を実現することが困難になってしまう。また、ショートリングを用いる方法は、外部からの静電気に対しては、電極や端子への静電気の放電位置次第で効果が薄くなってしまう場合がある。このため、十分な表示品位を維持しつつ、絶縁破壊を防止することができる方法が求められている。
また、ショートリングを用いる方法では、ショートリングを最終的に切断する工程が必要な場合があり、この場合、ショートリング切断後の表示装置に対する静電気対策のために極めて細心の注意を払って取り扱う必要がある。このため、工程数を増やすことなく簡単な方法で絶縁破壊を防止することができる方法が求められている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、十分な表示品位を維持しつつ、絶縁破壊を防止することができる表示装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、簡単な方法で工程数を増やすことなく絶縁破壊を防止することができる表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の表示装置は、
基板上に形成された、少なくとも1つの第1電極と、該第1電極よりその電気抵抗値が低い第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に挟持された発光機能層と、を有する表示装置であって、
前記第1電極に電気的に接続された電極端子を備え、該電極端子は、その電気抵抗値が高い抵抗領域を有する、ことを特徴とする。
前記第1電極はデータ電極であり、前記第2電極は走査電極である、パッシブ型の表示装置であってもよい。
前記抵抗領域は、前記第1電極と前記電極端子との少なくとも一方と同一の材料から形成されていてもよい。
前記抵抗領域は、前記電極端子と異なる材料または組成を有してもよい。
前記抵抗領域は、その線幅が前記電極端子の線幅より狭く形成されていてもよい。
前記抵抗領域は、前記電極端子の膜厚とは厚みが異なっている箇所を有してもよい。
前記抵抗領域は、その電気抵抗値が、例えば、500Ω以上1MΩ未満である。
前記抵抗領域は、その電気抵抗値が、例えば、1kΩ以上100kΩ以下である。
前記抵抗領域は、外気に露出されないように形成されていることが好ましい。
本発明によれば、十分な表示品位を維持しつつ、絶縁破壊を防止することができる。また、本発明によれば、簡単な方法で工程数を増やすことなく絶縁破壊を防止することができる。
以下、本発明の表示装置について図面を参照して説明する。本実施の形態では、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子を備える表示装置の場合を例に本発明を説明する。図1に本実施の形態の表示装置の平面図を示す。
図1に示すように、表示装置1は、有機ELパネル2と、電極端子としての陽極引き出し配線3と、陽極用TCP(テープキャリアパッケージ)4と、陰極引き出し配線5と、陰極用TCP6と、を備えている。
有機ELパネル2は、有機EL素子21を備えている。図2に、有機ELパネル2に備えられた有機EL素子21の構成を示す。図2に示すように、有機EL素子21は、基板22と、第1電極としての陽極23と、有機層24と、第2電極としての陰極25と、を備えている。
基板22は、有機層24からの発光光を取り出せるように、ガラス、石英、樹脂等の透明ないし半透明な材料が用いられる。なお、基板22と反対側(図2の上側)から有機層24からの発光光を取り出す構成とすることも可能であり、この場合、基板22は不透明な材料であってもよく、アルミナ等のセラミックス、ステンレス等の金属シートに表面酸化などの絶縁処理を施したもの、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。また、基板22に、カラーフィルタ、蛍光性物質を含む色変換膜、あるいは誘電体反射膜を配置して、発光色を制御してもよい。
陽極23は、基板22上に形成されている。図1に示すように、陽極23は、線状(長尺棒状)に形成され、基板22上で互いに平行となるように複数本配置されている。陽極23は、例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、SnO、ドーパントをドープしたポリピロールなどの材料を用いることが好ましく、特にITOを用いることが好ましい。また、陽極23は、金属、金属の窒化物や酸化物、絶縁材料と導電材料とが混合された複合材料を用いてもよい。
有機層24は、陽極23上に形成され、ホールおよび電子の注入機能、付加的にそれらの輸送機能、ホールと電子の再結合により励起子を生成させる発光層としての機能を有する。有機層24には、少なくとも発光機能を有する化合物である蛍光性物質あるいはリン光性物質が含有されている。蛍光性物質としては、例えば、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq)等の金属錯体色素を用いることができる。これに加え、あるいはこれに替え、キナクリドン、クマリン、ルブレン、スチリル系色素、その他テトラフェニルブタジエン、アントラセン、ペリレン、コロネン、12−フタロペリノン誘導体等を用いることもできる。
また、有機層24は、電子注入輸送層やホール注入輸送層を備えていてもよい。ホール注入輸送層は、ホール注入電極からのホールの注入を容易にする機能、ホールを安定に輸送する機能、付加的に電子の輸送を妨げる機能を有し、電子注入輸送層は、電子注入電極からの電子の注入を容易にする機能、電子を安定に輸送する機能、付加的にホールの輸送を妨げる機能を有するものであり、これらの層は、発光層へ注入されるホールや電子を増大・閉じ込めさせ、再結合領域を最適化させ、発光効率を改善する。また、有機層24は、これらの層を兼ねたものであってもよく、例えば、発光層と電子注入輸送層とを兼ねたものである場合、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq)等を使用することが好ましい。
陰極25は、有機層24上に形成されている。図1に示すように、陰極25は、線状(長尺棒状)に形成され、基板22上で陽極23と直交するとともに、互いに平行となるように複数本配置されている。陰極25は、陽極23より低抵抗となるように形成されている。陰極25に用いる材料としては、例えば、Li、Na、K等のアルカリ金属、Mg、Ca、Sr、Ba等のアルカリ土類金属、La、Ce等の希土類金属、Al、In、Au、Ag、Sn、Zn、Zr等が挙げられ、これらから少なくとも1種を選択すればよい。陰極25は、抵抗加熱蒸着法、誘導加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、スパッタ法あるいはイオンプレーティング法のいずれの製造方法において適用が可能であり、製造方法を限定するものでは無い。
また、陰極25上には、封止板が装着されている。封止板は、例えば、有機ELパネル2の発光面と反対側となる部分に装着されている。封止板は、例えば、平板状に形成され、有機ELパネル2を保護する役割を有する。
陽極引き出し配線3は、例えば、金属のような導電材料から形成され、陽極23と陽極用TCP4(駆動用ICチップ)とを電気的に接続する。また、陽極引き出し配線3は、金属の窒化物や酸化物、絶縁材料と導電材料とが混合された複合材料を用いてもよい。
陽極引き出し配線3には、その電気抵抗が高抵抗となる抵抗領域31が形成されている。抵抗領域31は、その電気抵抗値が100Ω以上1MΩ以下であることが好ましい。電気抵抗値が100Ω以上1MΩ以下であれば、陽極23に流れる電流が抵抗領域31を通過することにより、大きな電圧降下が発生し、陽極23にかかる電圧が緩和される。このため、陽極23にかかる電圧が緩和され、陽極23と陰極25との間に形成された材料が絶縁破壊を起こしにくくなる。また、抵抗領域31が存在することにより、電流が流れる回路のインピーダンスが高くなるため時定数が大きくなり、陽極23と陰極25との間に形成された材料に瞬間的に流れる電流が小さくなる。このため、陽極23と陰極25との間に形成された材料が絶縁破壊を起こしにくくなる。この結果、高階調、高輝度を実現させるのに十分な表示品位を有した表示装置1が実現される。
特に、抵抗領域31は、その電気抵抗値が1kΩ以上100kΩ以下であることが好ましい。電気抵抗値が1kΩ以上100kΩ以下であると、十分な表示品位を、より効率的に、かつ、高い歩留りで実現することができるためである。
抵抗領域31は、その電気抵抗が陽極引き出し配線3より高抵抗となるように形成されていればよく、例えば、図3(a)に示すように、その幅(線幅)を狭くしたり、図3(b)に示すように、ジグザク形状にすることにより形成されている。このように、抵抗領域31は、その線幅が狭く形成されているので、その電気抵抗値の設計(設定)が容易であり、十分な表示品位を有した表示装置1を容易に実現することができる。また、陽極23は陰極25より流れる電流が小さいので、陽極23に電気信号が入力された場合に陽極25側に抵抗領域31を形成することによる電気信号の立ちあがりのロスが少ないので表示品位に悪影響を及ぼすことは少ない。
また、抵抗領域31の線幅を特に細く(狭く)することにより、抵抗領域31をヒューズとして利用することが可能となる。この場合、静電気などにより損傷した素子を含んだ表示装置1の検査での選別や排除を容易に行うことができる。
抵抗領域31を、図3(c)に示すように、櫛形状に形成してもよい。この場合、抵抗領域31は、ヒューズと配線との両方の機能を有することが可能となり、櫛形状の配線の一部が切断されても配線としての機能を持つ表示装置1を実現することができる。
ところで、このような抵抗領域31は、例えば、スパッタ法、及び、フォトリソグフィー技術により形成する陽極引き出し配線3の所定の領域を、その線幅が細くなるようにパターニングすることにより簡単に形成することができる。このため、簡単な方法で、かつ、工程数を増やすことなく、抵抗領域31を形成することができる。
抵抗領域31は、陽極引き出し配線3とは厚みが異なっている箇所を有していてもよい。このように抵抗領域31の膜厚を変えることで、その電気抵抗値を容易に設定することができるためである。
また、抵抗領域31は、陽極23と陽極引き出し配線3との少なくとも一方と同一の材料から形成されていてもよい。陽極23と陽極引き出し配線3との少なくとも一方と同一の材料から形成されることにより、例えば、フォトリソグラフィー法を使用して、工程数を増やすことなく、容易に抵抗領域31を形成することができるためである。
また、抵抗領域31を形成する材料は、陽極23とは異なる材料あるいは組成を有していることが好ましい。陽極23とは異なる材料等にすることにより、広い範囲の電気抵抗値を設定することが可能となるためである。従って、抵抗領域31は、陽極引き出し配線3と同一の材料から形成されることが最も好ましい。
また、抵抗領域31は、外気に露出させることがないように配置することが好ましい。抵抗領域31を外気に露出させないことにより、表示装置1の検査や組み立て等の工程において、抵抗領域31が断線などで破損されることがないので、抵抗領域31を確実に形成することができる。このため、抵抗領域31を配置した効果を確実に実現できる。
陽極用TCP4は、例えば、有機材料を含んで形成された折り曲げ可能なフィルム状物からなり、陽極23を駆動させる駆動用ICチップ41が実装されている。駆動用ICチップ41は、例えば、テープオートメイティドボンディング法(TAB法)により陽極用TCP4に実装されている。
陰極引き出し配線5は、例えば、金属のような導電材料から形成され、陰極25と陰極用TCP6(駆動用ICチップ)とを電気的に接続する。
陰極用TCP6は、例えば、有機材料を含んで形成された折り曲げ可能なフィルム状物からなり、陰極25を駆動させる駆動用ICチップ61が実装されている。駆動用ICチップ61は、例えば、TAB法により陰極用TCP6に実装されている。
このように構成された表示装置1によれば、陽極引き出し配線3にその電気抵抗が高抵抗となる抵抗領域31が形成されているので、例えば、陽極23側と陰極25側との間に高電圧が瞬間的に印加されても、陽極23に流れる電流が抵抗領域31を通過することにより、大きな電圧降下が発生し、陽極23にかかる電圧が緩和される。このため、陽極23にかかる電圧が緩和され、陽極23と陰極25との間に形成された材料が絶縁破壊を起こしにくくなる。従って、表示装置1の十分な表示品位を維持しつつ、陽極23と陰極25との間に形成された材料の絶縁破壊を防止することができる。
また、抵抗領域31は、形成する陽極引き出し配線3の所定の領域を、その線幅が細くなるようにパターニングすることにより簡単に形成することができるので、簡単な方法で、かつ、工程数を増やすことなく、陽極23と陰極25との間に形成された材料の絶縁破壊を防止することができる。
さらに、抵抗領域31が存在することにより、電流が流れる回路のインピーダンスが高くなる。このため、時定数が大きくなるので、両電極間に形成された材料に瞬間的に流れる電流は小さくなる。この結果、陽極23と陰極25との間に形成された材料が絶縁破壊を起こしにくくなる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な他の実施の形態について説明する。
上記実施の形態では、表示装置として有機ELパネルを用いた場合を例に本発明を説明したが、表示装置は、プラズマディスプレイや液晶表示装置であってもよい。これらの場合にも、抵抗領域31を形成することにより、両電極間に高電圧が瞬間的に印加されても、両電極間に形成された材料が絶縁破壊を起こしにくくなり、十分な表示品位を維持しつつ、絶縁破壊を防止することができる。また、簡単な方法で工程数を増やすことなく絶縁破壊を防止することができる。
基板22を最終的に切り出すような場合には、表示装置1を基板22から切り出す前まで、基板22上に形成されたショートリングにより、少なくとも2つ以上の電極が電気的に接続されていてもよい。例えば、図4に示すように、基板22の外側にショートリング71を形成してもよい。このショートリング71は、陽極23と陰極25とを電気的に接続し、最終的に基板22を切り出すときに切断される。すなわち、少なくとも製造工程の途中まで従来のショートリングを併用してもよい。この場合、より製造工程での静電気による問題が発生しにくくなり、より高い歩留りを達成することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。本実施例では、表示装置1がパッシブ型の表示装置の場合を例に説明する。この場合、陽極23がデータ電極であり、陰極25が走査電極である。
まず、基板を用意する。本例では、基板全面上に形成したカラーフィルター付き基板22を用意した。この基板22では、光に対して透光性を有するガラス基板(コーニング製:7059基板)上に、赤色カラーフィルター、緑色カラーフィルター、及び、青色カラーフィルターを、それぞれストライプ状に隣接するようにフォトリソグラフィー法を使用して、それぞれ96本、膜厚:約1μm、線幅:76μm、長さ:14.6mmの直線形状に形成した。そして、これらのカラーフィルター上にオーバーコートを全面スピンコートし、膜厚:1μmとなるように形成した。そして、オーバーコート上にスパッタ法を使用して、SiO膜を膜厚:200nmで基板全面上に形成したカラーフィルター付き基板22とした。
次に、このカラーフィルター付き基板22上に、ITO膜(透明電極膜)をスパッタ法で100nm形成し、フォトリソグラフィー法によりITO膜を288本の直線パターン形状とすることにより陽極23を形成した。具体的には、ITO膜を形成したカラーフィルター付き基板22上に感光性レジスト膜をスピンコートにて形成し、所定のパターン形状の遮光レチクルマスクを通したUV光を基板22に照射して、基板全面の感光性レジスト膜を感光させた。その後、基板22を現像液に所定時間浸漬させて、所定パターン形状に感光レジスト膜を除去し、さらにエッチング液に浸漬させて感光性レジスト膜で被覆された箇所以外のITO膜をエッチング除去することにより、陽極23をITO膜からなる288本の直線のパターン形状にした。
次に、窒化チタン(Ti−N)をスパッタ法で膜厚:200nmで形成し、フォトリソグフィー技術により窒化チタン膜を陽極23のパターン端部に接するように直線状のパターン形状に形成することにより、陽極引き出し配線3を形成した。また、陽極23間の窒化チタンの線幅を陽極引き出し配線3の線幅より細くパターニングを行うことにより、抵抗領域31を形成した。
次に、絶縁性のポジ型レジストを基板22上に塗布し、陽極23表面に288×64の開口を有するように、少なくとも陽極23のエッジを被覆する形の形状でパターニングした。さらに、絶縁性の樹脂膜をスピンコート法により形成して、フォトリソグフィー技術により素子分離構造体を陽極23と交差し、かつ、概ね陽極23のストライプ方向と直交し、かつポジレジスト上に65本形成した。
このように作製した基板22に、ドライクリーニング処理を行った後、蒸着器に設置して、少なくとも1×10−4Pa以下に真空排気した後、真空蒸着法により有機層24を形成した。具体的には、チャンバーに投入した基板22上にホール注入層としてCuPc(銅フタロシアニン)を80nm形成し、次にホール輸送層としてTPD(トリ・フェニル・ジアミン)層を30nm形成し、次に発光層としてAlq(トリス・8−キノリノラト・アルミニウム)を50nm形成した。
次に、有機層24を形成した基板22を、引き続き、陰極25形成のために用意した真空チャンバーに真空を維持したまま移し、少なくとも1×10−4Pa以下の真空にて電子注入層と陰極25を形成した。具体的には、電子注入層は、酸化リチウムを真空蒸着法にて,膜厚:0.5nmで形成した。陰極25は、アルミニウムを膜厚:300nmで電子ビーム蒸着法にて形成した。そして、陰極引き出し配線5を形成するとともに、陽極引き出し配線3に陽極用TCP4、陰極引き出し配線5に陰極用TCP6を接続等することにより、表示装置1を形成した。
このようなパッシブ型の表示装置によれば、抵抗領域31の電気抵抗を調整することにより、通常表示させるために印加する順バイアス電圧を低く設定することができる。このため、絶縁破壊の発生率を低減させたパッシブ型の表示装置が、より低価格で可能となる。抵抗領域31の電気抵抗値は、表示装置1が有する画素数、表示面積、個別電極数、共通電極数などに応じて適宜設定することが可能であり、表示装置1を駆動するICチップに耐圧が高く高価格なICチップを使用することなく、また、温度によって輝度変化が起きにくい、十分な表示品位を有したパッシブ型の表示装置が実現できる。
次に、以上のように形成されたパッシブ型の表示装置に、図5に示すような静電気発生装置7を接続し、有機EL素子が絶縁破壊されるか否かの実験(静電気実験)を行った。この実験は、マニュアルプローバー8にて特定の画素(本実施例では見えやすくするためグリーンの画素)に触針し、そこから導いた同軸ケーブル9の先に静電気発生装置7にて静電気(HBM:C=100pF,R=1.5kΩ、MM:C=200pF,R=0Ω)を注入した。静電気注入後の画素及びヒューズ抵抗の損傷を顕微鏡観察し、画素及びヒューズ抵抗が損傷しない電圧値(バイアス電圧)を各条件下で記録した。なお、電荷投入回数は1回である。結果を表1に示す。また、ヒューズ抵抗が1.9kΩについては、ヒューズ断線の値であり、これ以外は画素破壊の値である。
Figure 2006286393

表1に示すように、抵抗領域31の電気抵抗値(ヒューズ抵抗)が0.6kΩ以上で有機EL素子の絶縁破壊を起こす電圧が高くなることが確認できた。また、抵抗領域31の電気抵抗値が1.9kΩ以上で、抵抗領域31が断線(画素より先にヒューズが断線)し、抵抗領域31がヒューズとして機能することが確認できた。このように、抵抗領域31を形成することにより、絶縁破壊を防止することができることが確認できた。
本発明の実施の形態にかかる表示装置の構成を示す図である。 有機EL素子の構成を示す図である。 抵抗領域の形状を示す図である。 ショートリングを形成した表示装置の構成を示す図である。 静電気実験を説明するための図である。
符号の説明
1 表示装置
2 有機ELパネル
3 陽極引き出し配線
4 陽極用TCP
5 陰極引き出し配線
6 陰極用TCP
21 有機EL素子
22 基板
23 陽極
24 有機層
25 陰極
31 抵抗領域
41 駆動用ICチップ
61 駆動用ICチップ

Claims (9)

  1. 基板上に形成された、少なくとも1つの第1電極と、該第1電極よりその電気抵抗値が低い第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に挟持された発光機能層と、を有する表示装置であって、
    前記第1電極に電気的に接続された電極端子を備え、該電極端子は、その電気抵抗値が高い抵抗領域を有する、ことを特徴とする表示装置。
  2. 前記第1電極はデータ電極であり、前記第2電極は走査電極である、パッシブ型の表示装置である、ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記抵抗領域は、前記第1電極と前記電極端子との少なくとも一方と同一の材料から形成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記抵抗領域は、前記電極端子と異なる材料または組成を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  5. 前記抵抗領域は、その線幅が前記電極端子の線幅より狭く形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記抵抗領域は、前記電極端子の膜厚とは厚みが異なっている箇所を有する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記抵抗領域は、その電気抵抗値が500Ω以上1MΩ未満である、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 前記抵抗領域は、その電気抵抗値が1kΩ以上100kΩ以下である、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 前記抵抗領域は、外気に露出されないように形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。
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