JP2006285202A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クリーニング手段として2本のブラシ部材を有するものを用い、未転写トナーの除去を常に確実に達成することができる画像形成装置の提供。
【解決手段】 ベルト状転写体にトナー像を形成してこれを静電的に転写させる転写手段と、残留トナーを除去するクリーニング手段とを具え、クリーニング手段は、導電性対向ローラと、各々ベルト状転写体を介して当該導電性対向ローラに押圧された2つの導電性ブラシ部材とを有してなり、導電性対向ローラを介して2つの導電性ブラシ部材の一方から他方に電流が流れる電流路が形成されると共に、いずれか一方の導電性ブラシ部材にトナーと逆極性のクリーニング電圧を印加するクリーニング電圧印加用電源が設けられ、転写手段が非動作状態とされたときに、導電性対向ローラの電位状態を、前記一方の導電性ブラシ部材との電位差が大きくなるよう制御する対向ローラ電位制御機構が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子写真方式による画像形成装置に関する。
例えば、複写機、プリンタなどにおいて用いられる電子写真方式によるカラー画像形成方法においては、一般に、感光体上やベルト状転写体上などにおいてトナー像形成手段によりトナー像を形成させ、次いでこのトナー像を転写手段により転写材に転写させ、その後、転写材に対して定着処理を行うことによって可視画像が形成され、転写後において転写されずにベルト状転写体上の残留した残留トナーは、クリーニング手段により除去されることが行われている。
このようなクリーニング手段としては、例えば、導電性ブラシローラなどのバイアスローラによって静電的にトナーを除去するものがある。しかし、通常の場合、トナー像形成手段中の例えば現像器中におけるトナーの帯電極性が負極性であっても、ベルト状転写体上の残留トナーには、負極性に帯電したものおよび正極性に帯電したものが混在している。これは、転写手段において形成される転写電界の作用により、トナーが現像器中の帯電極性と逆極性に帯電されることがあるという理由による。従って、このようなクリーニング手段においては1本のブラシローラによって両方の帯電極性の残留トナーを共に除去することは困難である、という問題がある。
このような問題を解決するために、例えば、2本のブラシローラを併用し、2本のブラシローラにそれぞれ正極性のクリーニング電圧および負極性のクリーニング電圧を印加する構成のクリーニング手段が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
しかしながら、このようなクリーニング手段においては、例えば、形成される可視画像の濃度や階調性を制御することを目的としてベルト状転写体上に作成された画像濃度検出用のトナーパッチを形成するためのトナーを、十分にクリーニングすることができないおそれがある。
これは、ベルト状転写体上に形成されたトナーパッチは、転写手段が非動作状態とされて転写材に転写されずにそのままベルト状転写体上に未転写トナーとして残留するが、この未転写トナーは多量に存在するために上記のクリーニング手段では十分に対処できないためである。
また、転写材のジャムが発生した場合にも同様に、転写手段が非動作状態とされて多量の未転写トナーがベルト状転写体上に残留するので、同様の現象が生ずる。
このような問題を解決するために、多量の未転写トナーが発生した場合に、特定の大きなクリーニングバイアスを印加するクリーニング手段が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、このようなクリーニング手段においては、電圧の設定を、多量の未転写トナーを除去するという最も厳しいクリーニング条件に合わせることとなるために、高出力のものとなり、電源容量も大きいものとして構成せざるを得ず、またリークなどの危険が高くなってしまう、という問題がある。特に、ひとつの電源で+と−の電界を形成する構成においては、未転写トナーをクリーニングする場合にクリーニングバイアスは非常に大きなものとなってしまう。
特開平6−130875号公報 特開平6−332342号公報 特開2005−4079号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、ベルト状転写体に対するクリーニング手段として2本のブラシ部材を有するものを用いた画像形成装置において、ベルト状転写体上の未転写トナーの除去を常に確実に達成することができ、その結果、画像汚れのない画像が得られる画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、回転駆動されるベルト状転写体と、該ベルト状転写体上に帯電されたトナーによりトナー像を形成するトナー像形成手段と、該ベルト状転写体上のトナー像を転写領域において静電的に転写させる転写手段と、該ベルト状転写体上における残留トナーをクリーニングするクリーニング手段とを具える画像形成装置であって、
クリーニング手段は、該ベルト状転写体の内周面に接する導電性対向ローラと、各々該ベルト状転写体を介して前記導電性対向ローラに押圧された2つの導電性ブラシ部材とを有してなり、
前記導電性対向ローラを介して前記2つの導電性ブラシ部材の一方から他方に電流が流れる電流路が形成されると共に、いずれか一方の導電性ブラシ部材にトナーと逆極性のクリーニング電圧を印加するクリーニング電圧印加用電源が設けられ、
前記転写手段が非動作状態とされたときに、前記導電性対向ローラの電位状態を、前記一方の導電性ブラシ部材との電位差が大きくなるよう制御する対向ローラ電位制御機構が設けられていることを特徴とする。
本発明の画像形成装置においては、前記2つの導電性ブラシ部材が、1つの固定導電性ブラシ部材および1本の導電性ブラシローラからなる構成とすることができ、また、前記2つの導電性ブラシ部材が、2本の導電性ブラシローラからなる構成とすることもできる。
また、本発明の画像形成装置においては、前記転写手段が非動作状態とされたときの前記クリーニング手段における前記導電性対向ローラの制御が、前記導電性対向ローラの電位状態を前記他方の導電性ブラシ部材と同電位とすることにより、達成されることが好ましい。
さらに、本発明の画像形成装置においては、前記クリーニング手段においては、前記導電性ブラシローラに接してトナー回収ローラが設けられていることが好ましい。
本発明の画像形成装置によれば、基本的に、ベルト状転写体上の残留トナーが、その帯電極性にかかわらずクリーニング手段の2つの導電性ブラシ部材によって除去され、さらに、転写手段が非動作状態とされたときにも、未転写トナーに対してもクリーニング手段を好適なクリーニング性能が発揮される状態とすることができる。しかも、未転写トナーを除去するために電源出力範囲を大きく設定する必要がなく、小さな電源出力で通常の残留トナーおよび未転写トナーのいずれをも除去することができ、従って、簡単な構成でベルト状転写体上の未転写トナーの除去が常に確実に実現され、その結果、画像汚れのない画像が得られる。
以下、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。
この画像形成装置は、例えばカラー画像を形成する画像形成装置であって、複数の像担持体に形成される互いに異なる色のトナー像を、共通のベルト状転写体に順次に1次転写することにより当該ベルト状転写体上で各色のトナー像を重ね合わせ、このベルト状転写体上において形成されたカラートナー像を転写材Pに一括して転写することにより転写材P上において中間トナー像を形成する、いわゆる中間転写方式のものである。
この画像形成装置は、無端状のベルトからなり図1において矢印方向に循環移動されるベルト状転写体17を具えており、このベルト状転写体17の外周面領域に設けられたトナー像形成ユニット配置領域には、ベルト状転写体17の移動方向に沿って、各々、イエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像およびブラックトナー像を形成する4つのトナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kが順次に互いに離間して並ぶよう設けられている。ベルト状転写体17は、各々のトナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kにおける1次転写手段14Y、14M、14C、14Kによって像担持体10Y、10M、10C、10Kの各々に対接されながら循環移動されるよう、後述する導電性対向ローラ(以下、単に「対向ローラ」ともいう。)17a、およびローラ17b、17c、17dよりなるローラ群に張架された状態とされている。
ベルト状転写体17は、例えば体積抵抗率が1×108 〜1×1010Ωcm、表面抵抗率が1×104 〜1×1012Ω/□である半導電性を有する無端状のベルトにより構成されている。表面抵抗率は、抵抗測定器「ハイレスターIP」(油化電子社製)を用い、常温常湿(温度20±1℃、湿度50±2%)環境下において、電圧100Vを10秒間印加することにより計測した値である。
このベルト状転写体17は、例えば、熱硬化ポリイミド、変性ポリイミドなどのポリイミドにより形成されていることが好ましい。
また、このベルト状転写体17の移動速度は、例えば200〜500mm/secとされる。
イエロートナー像に係るトナー像形成ユニット30Yにおいては、回転されるドラム状の感光体よりなる像担持体10Yを具え、この像担持体10Yの外周面領域において、各々、像担持体10Yの回転方向に対して、帯電装置11Y、露光装置12Yおよびイエロートナー像に係る現像剤により現像を行う現像器13Yがこの順に並ぶよう配設されており、像担持体10Yの回転方向における現像器13Yより下流の位置に具えられた1次転写手段14Yの下流の位置には、像担持体クリーニングブレードを具えた像担持体クリーニング手段18Yが設けられている。
像担持体10Yは、例えば、ドラム状金属基体の外周面に有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層を有するものであり、図1においては紙面に垂直な方向に伸びる状態で配設されている。
帯電装置11Yは、例えばグリッド電極と放電電極とを有するスコロトロン帯電器よりなり、露光装置12Yは、例えばレーザ照射装置よりなるものとされる。
現像器13Yは、例えば、マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブおよび像担持体10Yとこの現像スリーブとの間に直流および/または交流バイアス電圧を印加する電圧印加手段15Yが設けられてなるものである。
1次転写手段14Yは、ベルト状転写体17を介して像担持体10Yの表面に押圧された状態で1次転写領域を形成するよう配設された1次転写ローラ141Yと、この1次転写ローラ141Yに接続された、例えば定電流電源よりなる転写電流供給装置(図示せず)とにより構成されており、転写電流供給装置によって1次転写ローラ141Yに電流が供給されることにより、像担持体10Y上におけるイエロートナー像をベルト状転写体17に静電的に転写する、いわゆる接触転写方式のものである。
像担持体クリーニング手段18Yの像担持体クリーニングブレードは、例えば、ウレタンゴムなどの弾性体よりなり、その基端部分が支持部材によって支持されると共に、先端部分が像担持体10Yの表面に当接されるよう設けられており、像担持体クリーニングブレードの基端側から伸びる方向は、当接箇所における像担持体10Yの回転による移動方向と反対方向である、いわゆるカウンター方向とされている。
他のトナー像形成ユニット30M、30C、30Kの各々についても、現像剤がイエロートナーの代わりにそれぞれマゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーを含むものである他は、イエロートナー像に係るトナー像形成ユニット30Yと同様の構成とされている。なお、他のトナー像形成ユニット30M、30C、30Kの各々の構成部材について、トナー像形成ユニット30Yに係るものと同様の構成を有する構成部材には、便宜上、「Y」をそれぞれ「M」、「C」、「K」に代えて、同一の符号が付してある。ここに、トナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kとにより、トナー像形成手段が構成されている。
ベルト状転写体17の移動方向におけるブラックトナーに係るトナー像形成ユニット30Kより下流側の位置には、転写手段14Sが設けられており、この転写手段14Sは、ベルト状転写体17を介してローラ17dを押圧して転写領域を形成する転写ローラ141Sと、この転写ローラ141Sに接続された、転写電圧印加装置(図示せず)とにより構成されており、転写電圧印加装置によって転写ローラ141Sに転写電圧が印加されることにより、ベルト状転写体17上に形成されたカラートナー像を、搬送されてきた転写材Pに転写して当該転写材P上に中間トナー像を形成する、いわゆる接触転写方式のものである。
この転写手段14Sは、ベルト状転写体17上に可視画像の濃度や階調性の制御を行うことを目的としてトナーパッチが作成されるとき、あるいは、搬送路上において転写材Pの搬送不良であるジャムが発生したときなどの転写動作が停止される場合においては、図示しない中央処理部から発せられるトナーパッチ形成用信号やジャムの復帰信号などを受けることにより、非動作状態とされる。
ベルト状転写体17の移動方向における転写手段14Sより下流側の位置には、ベルト状転写体17上における残留トナーを除去するクリーニング手段18Sが設けられており、このクリーニング手段18Sは、図2に示すように、ベルト状転写体17の内周面に接する状態に対向ローラ17aが設けられると共に、ベルト状転写体17の外周面に接触された一方の導電性ブラシローラである第1の導電性ブラシローラ(以下、「第1ブラシローラ」ともいう。)22、この第1ブラシローラ22に接触して設けられたトナー回収ローラである第1フリッカー棒23、およびこの第1フリッカー棒23に接触して設けられたスクレーパ24よりなる第1のブラシローラ系21と、第1ブラシローラ22よりもベルト状転写体17の移動方向の上流側において当該ベルト状転写体17の外表面に接触された他方の導電性ブラシローラである第2の導電性ブラシローラ(以下、「第2ブラシローラ」ともいう。)26、この第2ブラシローラ26に接触して設けられたトナー回収ローラである第2フリッカー棒27、およびこの第2フリッカー棒27に接触して設けられた板状のスクレーパ28よりなる第2のブラシローラ系25とが設けられて構成されている。
第1ブラシローラ22は、ベルト状転写体17を介して対向ローラ17aに押圧された状態に設けられている。この第1ブラシローラ22は、例えば導電性ナイロンなどよりなるブラシ繊維がローラ基体の外周面に高密度に植設されてなるものであり、このブラシ繊維の繊維径は例えば5〜8デニール、ブラシ繊維の毛長は例えば2〜5mm、ブラシ繊維の電気抵抗値は例えば1×109 〜1×1011Ω、ブラシ繊維のヤング率は例えば4900〜9800N/mm2 、植設密度(単位面積当たりのブラシ繊維数)は例えば50〜200k本/inch2 である。
第1ブラシローラ22は、ベルト状転写体17に対する食い込み量が1mmとなるように設定されている。ここで、「ベルト状転写体に対する食い込み量」とは、ベルト状転写体17が存在しなかったときの、第1ブラシローラ22に植設されたブラシ繊維の先端がベルト状転写体内に入り込む最大値である。
第1のブラシローラ系21の第1フリッカー棒23は、第1ブラシローラ22からトナーを除去するためのものであり、例えばその外径が8〜30mmである、例えばステンレス製のものとされる。この第1フリッカー棒23は、第1ブラシローラ22に対する食い込み量が1mmとなるように設定されている。ここで、「第1ブラシローラに対する食い込み量」とは、第1フリッカー棒23が存在しなかったときの、第1ブラシローラ22に植設されたブラシ繊維の先端が第1フリッカー棒23内に入り込む最大値である。
また、スクレーパ24は、当該第1フリッカー棒23に付着したトナーを機械的に除去するための板状のものであり、例えばその厚さは0.05mmである。
第2ブラシローラ26は、ベルト状転写体17を介して対向ローラ17aに押圧された状態に設けられている。
第2のブラシローラ系25の第2ブラシローラ26、第2フリッカー棒27およびスクレーパ28は、それぞれ第1のブラシローラ系21の第1ブラシローラ22、第1フリッカー棒23、およびスクレーパ24と同様の材料よりなるものであり、第2ブラシローラ26のベルト状転写体17に対する食い込み量は1mm、第2フリッカー棒27の第2ブラシローラ26に対する食い込み量は1mmとなるように設定されている。
ブラシローラ22、26は、各々、ベルト状転写体17との当接箇所において当該ベルト状転写体17の移動方向と逆方向(図2において時計方向)に移動するよう例えば100〜250mm/secの回転速度で回転され、フリッカー棒23、27は、それぞれブラシローラ22、26との接触個所において同方向に移動する方向(図2においては反時計方向)に回転される。
このクリーニング手段18Sにおいては、各々導電性の第1ブラシローラ22、対向ローラ17aおよび第2ブラシローラ26に電流が流れる電流路33が形成されると共に、当該第1ブラシローラ22にトナー像形成手段の現像器13Y、13M、13C、13Kにおけるトナーの帯電極性(以下、「トナーの現像極性」ともいう。)と逆極性のクリーニング電圧を印加するクリーニング電圧印加用電源29が第1フリッカー棒23を介して設けられている。これにより、クリーニング電圧が印加されることによって電流路33に、第1ブラシローラ22、対向ローラ17aおよび第2ブラシローラ26をこの順にクリーニング電流が流れる。
ブラシローラ22、26は、ベルト状転写体17上の残留トナーを摺擦または接触して静電的に吸引して掻き取るためのものであり、例えば用いるトナーの現像極性が負極性であるとき、この電流路33上においては、第1のブラシローラ22はベルト状転写体17上の残留トナーのうち負極性に帯電されたトナーを除去する機能を有し、一方、第2ブラシローラ26はベルト状転写体17上の残留トナーのうち正極性に帯電されたトナーを除去する機能を有する。
クリーニング電圧印加用電源29によって第1フリッカー棒23に印加されるクリーニング電圧の大きさは、例えばトナーの現像極性が負極性である場合に、例えば+200〜+1000Vとされる。
対向ローラ17aは、ベルト状転写体17を張架するためのローラとしても機能しており、アルミニウム芯金よりなるハードローラよりなり、例えばその外径は20〜80mmである。
そして、この画像形成装置においては、対向ローラ17aに、投入されることによってその電位状態が第2ブラシローラ26と同電位とされる切換えスイッチよりなる対向ローラ電位制御機構36が設けられ、転写手段14Sが非動作状態とされたときに当該対向ローラ電位制御機構36が動作状態とされるよう、制御される。すなわち、転写手段14Sが非動作状態とされたときには、対向ローラ17aの電位状態が、当該対向ローラ17aと第1ブラシローラ22との電位差V1off が、転写手段14Sの動作状態における第1ブラシローラ22との電位差V1onよりも大きくなるよう、制御部31により制御される。
クリーニング手段18Sにおいて、例えば第2ブラシローラ26は接地電位とされており、対向ローラ電位制御機構36が動作状態とされることにより、対向ローラ17aも接地電位とされる。
<トナー>
以上の画像形成装置において用いられるトナーは、重量平均粒径が4〜7μmの範囲のものが好ましい。重量平均粒径が4〜7μmの範囲であるトナーを用いることにより、図示しない定着装置における定着工程において、転写材Pに対する付着性の過度なトナーや付着力の弱いトナーなどの存在を減らすことができ、安定した現像性を長期間にわたって得ることができると共に、高い転写効率が得られてハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの微細画の画質が向上した可視画像が形成される。
ここに、トナーの体積平均粒径は、「コールターカウンターTA−II」または「コールターマルチサイザー」(いずれもコールター社製)を用いて測定した値である。
このようなトナーは、重合性単量体を水系媒体中で重合させて得られるものであり、例えば懸濁重合法や、必要な添加剤の乳化液を加えた液中にて単量体を乳化重合し、微粒の重合体粒子を製造し、その後に、有機溶媒、凝集剤などを添加して会合する方法で製造することができる。また、単量体とトナーの構成に必要な離型剤や着色剤などの分散液とを混合して会合させる方法や、単量体中に離型剤や着色剤などのトナー構成成分を分散した上で乳化重合する方法などにより製造することもできる。ここで、「会合」とは樹脂粒子および着色剤粒子が複数個融着することを示す。また本発明でいうところの水系媒体とは、少なくとも水が50質量%以上含有されたものを示す。
このようなトナーを製造する方法の一例を示せば、重合性単量体中に着色剤や必要に応じて離型剤、荷電制御剤、さらに重合開始剤などの各種構成材料を添加し、ホモジナイザー、サンドミル、サンドグラインダー、超音波分散機などで重合性単量体に各種構成材料を溶解あるいは分散させる。この各種構成材料が溶解あるいは分散された重合性単量体を分散安定剤を含有した水系媒体中にホモミキサーやホモジナイザーなどを使用しトナーとしての所望の大きさの油滴に分散させる。その後反応装置へ移し、加熱することで重合反応を進行させる。反応終了後、分散安定剤を除去し、濾過、洗浄し、さらに乾燥することでトナーを調製する。
以上のようなトナーの球形化度が、0.94〜0.98であることが好ましい。トナーの球形化度は、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)により500倍に拡大したトナー粒子像を500個無作為にサンプリングして画像解析装置「SCANNING IMAGE ANALYSER」(日本電子社製)によってトナー粒子像の解析を行い、下記式(1)によって算出されるものである。
式(1);球形化度=円相当径から求めた円の周囲長/粒子投影像の周囲長
球形化度が0.94よりも小さいトナーは、粒子の凹凸が大きくなり、機械内での圧力により破壊されやすく、また現像器13Y、13M、13C、13Kにおいてトナー粒子が一様に帯電されないため、良好な可視画像を形成することができない。一方、球形化度が0.98よりも大きいトナーは、粒子が真球に近すぎるものであるため、クリーニング性が劣ったものとなる。
本発明の画像形成装置においては、以上説明したような方法によって製造される、その形状が特定の条件を満たす小径の球形のトナーを含有する現像剤を用いることにより、ハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの微細画の画質が向上した画質の可視画像を形成することができる。
以上説明したようなトナーは、一成分現像剤として用いても、二成分現像剤として用いてもよい。
一成分現像剤として用いる場合は、非磁性一成分現像剤、あるいはトナー中に0.1〜0.5μm程度の磁性粒子を含有させ磁性一成分現像剤としたものが挙げられ、いずれも使用することができる。
また、キャリアと混合して二成分現像剤として用いる場合は、キャリアの磁性粒子として、鉄、フェライト、マグネタイトなどの金属、それらの金属とアルミニウム、鉛などの金属との合金などの従来より好適に利用されている材料を用いることができ、特にフェライト粒子が好ましい。上記磁性粒子は、その体積平均粒径が15〜100μmのものであることが好ましく、より好ましくは25〜80μmのものである。
キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
この画像形成装置においては、次のようにして画像形成動作が行われる。すなわち、トナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kの各々において、像担持体10Y、10M、10C、10Kが回転駆動され、この像担持体10Y、10M、10C、10Kが帯電装置11Y、11M、11C、11Kによって所定の極性、例えば負極性に帯電され、次いで、像担持体の表面においてトナー像が形成されるべき画像形成領域に、露光装置12Y、12M、12C、12Kによって露光されることにより、照射箇所(露光領域)の電位が低下されて原稿画像に対応した静電潜像が像担持体10Y、10M、10C、10K上に形成され、現像器13Y、13M、13C、13Kにより像担持体10Y、10M、10C、10Kの表面電位と同じ極性、例えば負極性に帯電されたトナーが像担持体10Y、10M、10C、10Kの静電潜像に付着して反転現像が行われ、これにより各色のトナー像が形成される。
さらに、1次転写手段14Y、14M、14C、14Kによりそれぞれの1次転写領域において各色のトナー像が、順次に1次転写されて重ね合わせられることにより、ベルト状転写体17上にカラートナー像が形成される。
その後、転写電圧印加装置により適正な大きさに制御された転写電圧が転写手段14Sの転写ローラ141Sに印加されて、ベルト状転写体17上のカラートナー像が搬送されてきた転写材Pに転写され、その後、定着装置による定着工程が行われ、これによりカラー画像が形成される。
トナー像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kにおいては、1次転写領域を通過して像担持体10Y、10M、10C、10K上に残留する残留トナーが、像担持体クリーニング手段18Y、18M、18C、18Kの像担持体クリーニングブレードにより除去される。
そして、転写領域を通過してベルト状転写体17上に残留する残留トナーは、クリーニング手段18Sにより除去される。
具体的には、通常の場合、すなわち転写手段14Sが動作状態とされた場合においては、クリーニング電圧印加用電源29により第1ブラシローラ22にクリーニング電圧が印加されて電流路33にクリーニング電流が流され、第1ブラシローラ22においては負極性に帯電されたトナーが静電的に除去され、第2ブラシローラ26においては正極性に帯電されたトナーが静電的に除去される。
第1ブラシローラ22および第2ブラシローラ26によって除去されたトナーは、フリッカー棒23、27によって掻き落とされてさらに電位差によってフリッカー棒23,27に移動し、このフリッカー棒23、27に付着したトナーは、スクレーパ24、28によって掻き落とされ、掻き落とされたトナーは、図示しない回収トレーにより回収されてリサイクルされる。
一方、転写手段14Sが非動作状態とされた場合においては、対向ローラ電位制御機構36が動作状態とされて対向ローラ17aが接地電位とされ、従って対向ローラ17aと第1ブラシローラ22との電位差が大きくなって多量の未転写トナーを除去する性能に優れた状態となる。この状態においてクリーニング電圧印加用電源29により第1ブラシローラ22にクリーニング電圧が印加されて電流路33にクリーニング電流が流され、そして、転写手段14Sにより転写材Pに転写されることなく転写領域を通過した負極性の多量の未転写トナーが、第1ブラシローラ22により静電的に除去される。
以上の画像形成装置によれば、転写手段14Sが非動作状態とされたときに、対向ローラ17aの電位状態が、トナーの現像極性と逆極性のクリーニング電圧が印加された第1ブラシローラ22との電位差が大きいものとされ、これにより、クリーニング手段18Sにおけるトナーの現像極性と同極性のトナーを除去する性能が高くなるので、トナーの現像極性と同極性の多量の未転写トナーに対しても、クリーニング手段18Sにおいて好適なクリーニング性能が発揮される状態とすることができ、従って、ベルト状転写体17上の未転写トナーに対してもクリーニング手段18Sを好適なクリーニング性能が発揮される状態とすることができ、従って、ベルト状転写体17上の未転写トナーの除去が常に良好に実現され、その結果、画像汚れのない画像が得られる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本実施の形態はこれに限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、転写手段14Sが非動作状態とされたとき第1ブラシローラ22と対向ローラ17aとの電位差を所望の大きさとすることができれば、転写手段14Sが非動作状態とされたときの対向ローラ17aが接地電位となるよう制御することには限定されない。
また、第1ブラシローラおよび第2ブラシローラにおいて、いずれか一方において正極性に帯電したトナーが静電的に除去されると共に、他方において負極性に帯電したトナーが静電的に除去されることができれば、クリーニング手段の構成は上記の実施例のものに限定されない。
例えば、クリーニング電圧印加用電源が第2ブラシローラに対して設けられ、このクリーニング電圧印加用電源によってトナーと逆極性のクリーニング電圧が印加される構成とすることができる。この構成の場合、電流路33においては、第2ブラシローラ26、対向ローラ17aおよび第1ブラシローラ22をこの順に電流が流れ、第2ブラシローラ26によって負極性に帯電したトナーが除去されると共に第1ブラシローラ22によって正極性に帯電したトナーが除去される。
<第2の実施の形態>
この例の画像形成装置は、クリーニング手段が以下に示すものであることの他は、第1の実施の形態の画像形成装置と同様の構成を有するものである。
クリーニング手段48Sは、図3に示すように、ベルト状転写体17の内周面に接する状態に対向ローラ17aが設けられると共に、ベルト状転写体17の外周面に接触された一方の導電性ブラシ部材である導電性ブラシローラ(以下、単に「ブラシローラ」ともいう。)42、このブラシローラ42に接触して設けられたトナー回収ローラであるフリッカー棒43、およびこのフリッカー棒43に接触して設けられたスクレーパ44よりなるブラシローラ系41と、ブラシローラ42よりもベルト状転写体17の移動方向の上流側において当該ベルト状転写体17の外表面に接触された他方の導電性ブラシ部材である導電性固定ブラシ部材(以下、単に「固定ブラシ部材」ともいう。)46とが設けられて構成されている。
ブラシローラ42は、ベルト状転写体17を介して対向ローラ17aに押圧された状態に設けられているものであって、第1の実施の形態における第1ブラシローラ22および第2ブラシローラ26と同様の構成を有し、ベルト状転写体17に対する食い込み量が1mmとなるように設定されている。
固定ブラシ部材46は、ベルト状転写体17を介して対向ローラ17aに押圧された状態に設けられているものであって、例えば導電性ナイロンなどよりなるブラシ繊維がブラシ基板の底面に高密度に植設されてなるものであり、このブラシ繊維の繊維径は例えば5〜8デニール、ブラシ繊維の毛長は例えば2〜5mm、ブラシ繊維の電気抵抗値は例えば1×104 〜1×106 Ω、ブラシ繊維のヤング率は例えば4900〜9800N/mm2 、植設密度(単位面積当たりのブラシ繊維数)は例えば50〜200k本/inch2 であり、ベルト状転写体17に対する食い込み量が1mmとなるように設定されている。
フリッカー棒43は、第1の実施の形態における第1フリッカー棒23および第2フリッカー棒27と同様の構成を有し、ブラシローラ42に対する食い込み量が1mmとなるように設定されている。また、スクレーパ44は、第1の実施の形態におけるスクレーパ24,28と同様の構成を有するものである。
ブラシローラ42は、ベルト状転写体17との当接箇所において当該ベルト状転写体17の移動方向と逆方向(図3において時計方向)に移動するよう例えば100〜250mm/secの回転速度で回転され、フリッカー棒43は、ブラシローラ42との接触個所において同方向に移動する方向(図3においては反時計方向)に回転される。
このクリーニング手段48Sにおいては、各々導電性のブラシローラ42、対向ローラ17aおよび固定ブラシ部材46に電流が流れる電流路53が形成されると共に、当該ブラシローラ42にトナーの現像極性と逆極性のクリーニング電圧を印加するクリーニング電圧印加用電源49がフリッカー棒43を介して設けられている。これにより、クリーニング電圧が印加されることによって電流路53に、ブラシローラ42、対向ローラ17aおよび固定ブラシ部材46をこの順にクリーニング電流が流れる。
この電流路53上においては、例えば用いるトナーの現像極性が負極性であるとき、固定ブラシ部材46が、ベルト状転写体17上の残留トナーのうち正極性に帯電されたトナーに電荷を与えることによって負極性に帯電されたものとする機能を有し、一方、ブラシローラ42が、ベルト状転写体17上において負極性に帯電されたトナー、すなわち残留トナーのすべてを除去する機能を有する。
クリーニング電圧印加用電源49によってフリッカー棒43に印加されるクリーニング電圧の大きさは、例えばトナーの現像極性が負極性である場合に、例えば+200〜+1000Vとされる。
そして、この画像形成装置においては、対向ローラ17aに、投入されることによってその電位状態が固定ブラシ部材46と同電位とされる切換えスイッチよりなる対向ローラ電位制御機構36が設けられ、転写手段14Sが非動作状態とされたときに当該対向ローラ電位制御機構36が動作状態とされるよう、制御される。すなわち、転写手段14Sが非動作状態とされたときには、対向ローラ17aの電位状態が、当該対向ローラ17aとブラシローラ42との電位差が、転写手段14Sの動作状態におけるブラシローラ42との電位差よりも大きくなるよう、制御部31により制御される。
クリーニング手段48Sにおいて、例えば固定ブラシ部材46は接地電位とされており、対向ローラ電位制御機構36が動作状態とされることにより、対向ローラ17aも接地電位とされる。
この画像形成装置においては、クリーニング手段48Sにおいて、ベルト状転写体17上の残留トナーのクリーニング動作が行われる。具体的には、通常の場合、すなわち転写手段14Sが動作状態とされた場合においては、クリーニング電圧印加用電源49によりブラシローラ42にクリーニング電圧が印加されて電流路53にクリーニング電流が流され、固定ブラシ部材46によって正極性に帯電されたトナーに電荷が与えられて負極性に帯電されたものとなり、ブラシローラ42によって負極性に帯電されたトナー、すなわち残留トナーのすべてが静電的に除去される。
ブラシローラ42によって除去されたトナーは、フリッカー棒43に移動し、このフリッカー棒43に付着したトナーは、スクレーパ44によって掻き落とされ、掻き落とされたトナーは、図示しない回収トレーにより回収されてリサイクルされる。
一方、転写手段14Sが非動作状態とされた場合においては、対向ローラ電位制御機構36が動作状態とされて対向ローラ17aが接地電位とされ、従って対向ローラ17aとブラシローラ42との電位差が大きくなって多量の未転写トナーを除去する性能に優れた状態となる。この状態においてクリーニング電圧印加用電源49によりブラシローラ42にクリーニング電圧が印加されて電流路53にクリーニング電流が流され、そして、転写手段14Sにより転写材Pに転写されることなく転写領域を通過した負極性の多量の未転写トナーが、ブラシローラ42により静電的に除去される。
以上の画像形成装置によれば、転写手段14Sが非動作状態とされたときに、対向ローラ17aの電位状態が、トナーの現像極性と逆極性のクリーニング電圧が印加されたブラシローラ42との電位差が大きいものとされ、これにより、クリーニング手段48Sにおけるトナーの現像極性と同極性のトナーを除去する性能が高くなるので、トナーの現像極性と同極性の多量の未転写トナーに対しても、クリーニング手段48Sにおいて好適なクリーニング性能が発揮される状態とすることができ、従って、ベルト状転写体17上の未転写トナーに対してもクリーニング手段48Sを好適なクリーニング性能が発揮される状態とすることができ、従って、ベルト状転写体17上の未転写トナーの除去が常に良好に実現され、その結果、画像汚れのない画像が得られる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本実施の形態はこれに限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、転写手段14Sが非動作状態とされたときブラシローラ42と対向ローラ17aとの電位差を所望の大きさとすることができれば、転写手段14Sが非動作状態とされたときに対向ローラ17aが接地電位となるよう制御することには限定されない。
また、2つの導電性ブラシ部材の作用によってトナーが静電的に除去することができれば、クリーニング手段の構成は上記の実施例のものに限定されない。
例えば、クリーニング電圧印加用電源が固定ブラシ部材に対して設けられ、このクリーニング電圧印加用電源によってトナーと逆極性のクリーニング電圧が印加される構成とすることができる。この構成の場合、電流路53においては、固定ブラシ部材46、対向ローラ17aおよびブラシローラ42をこの順に電流が流れ、固定ブラシ部材46によってトナーに電荷が与えられて正極性に帯電したものとなり、ブラシローラ42によって正極性に帯電したトナー、すなわちすべての残留トナーが除去される。
以下に、本発明の効果を確認するために行った実施例について説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
図1の構成に従って本発明に係る画像形成装置を製造した。この画像形成装置(「8050」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社製)の改造機)の具体的な構成は以下に示す通りである。
(1)現像器としては、2成分現像方式のものを用いた。
(2)現像剤としては、負帯電特性を有するトナーが含有されたものを用いた。
(3)ベルト状転写体としては、表面抵抗率が1×1011Ω/□、体積抵抗率が1×109 Ωcm、その周長が861mmであるポリイミドよりなる無端状の半導電性樹脂ベルトよりなるものを用い、ベルトの移動速度を220mm/sec、このベルトの張力(テンション)を49Nに設定した。
(4)クリーニング手段としては、ベルト状転写の内周面に接する状態に対向ローラが設けられると共に、ベルト状転写体を介してこの対向ローラに押圧された第1ブラシローラ、この第1ブラシローラに接触して設けられた第1フリッカー棒、およびこの第1フリッカー棒に接触して設けられた板状のスクレーパよりなる第1のブラシローラ系と、第1ブラシローラよりもベルト状転写体の移動方向の上流側において当該ベルト状転写体を介して対向ローラに押圧された第2ブラシローラ、この第2ブラシローラに接触して設けられた第2フリッカー棒、およびこの第2フリッカー棒に接触して設けられたスクレーパよりなる第2のブラシローラ系と、第1のブラシローラ系に接続されたクリーニング電圧印加用電源とを有し、第2ブラシローラが接地電位に維持されており、クリーニング電圧印加用電源から第1ブラシローラ、対向ローラおよび第2ブラシローラをこの順に経由してクリーニング電流が流れる電流路が形成された構成のものを用いた。これらの構成部材の詳細な構成は以下の通りである。
(4−1)クリーニング手段の対向ローラとしては、その外径が30mmである、アルミニウム芯金よりなるハードローラよりなものを用いた。
(4−2)クリーニング手段の第1ブラシローラおよび第2ブラシローラとしては、ブラシ繊維の繊維径が6デニール、ブラシ繊維の電気抵抗値が1×1010Ω、毛長が5mm、ヤング率が9800N/mm2 である導電性ナイロンよりなるブラシ繊維が、植設密度が100k本/inch2 でローラ基体の外周面に高密度に植設されてなるものを用い、その回転速度を220mm/sec、各々のベルト状転写体に対する食い込み量を1mmに設定した。
(4−3)クリーニング手段の第1フリッカー棒および第2フリッカー棒としては、その外径が16mmであるステンレス製のものを用い、その回転速度を220mm/sec、各々の第1ブラシローラおよび第2ブラシローラに対する食い込み量を1mmに設定した。
(4−4)クリーニング手段のスクレーパとしては、厚さ0.05mmのステンレス製の板を用いた。
以上のような画像形成装置を用いて、クリーニング手段の第1ブラシローラに+500Vのクリーニング電圧を印加し、対向ローラに、転写手段が非動作状態とされたときに動作状態とされて当該対向ローラが接地電位となるよう切換える対向ローラ電位制御機構を設け、この対向ローラ電位制御機構による制御を行った状態で、下記の実写テストを行った。結果を表1に示す。
〔実写テスト〕
各々のトナー像形成ユニットにおける非露光領域における有機感光体の表面電位を−700V、露光領域における有機感光体の表面電位を−100Vに設定し、ベルト状転写体上にトナー像を形成して転写手段を動作状態としてこれを可視画像を転写材上に転写した場合と、ベルト状転写体上にトナーパッチを形成して転写手段を非動作状態にしてこれを転写材上に転写しなかった場合のそれぞれにおいて、クリーニング後にベルト状転写体を目視することにより、トナーの有無を確認した。
<比較例1>
クリーニング手段において、対向ローラ電位制御機構を設けず、転写手段が非動作状態とされた場合にも動作状態と同電位とされたことの他は実施例1と同様の構成の画像形成装置を用いて、実施例1と同様にして実写テストを行った。結果を表1に示す。
<比較例2>
クリーニング手段において、対向ローラ電位制御機構を設けず、転写手段の動作状態および非動作状態の如何にかかわらず、対向ローラを常に接地電位としたことの他は実施例1と同様の構成の画像形成装置を用いて、実施例1と同様にして実写テストを行った。結果を表1に示す。
Figure 2006285202
<実施例2>
クリーニング手段として下記に示すものを用い、クリーニング手段のブラシローラに+500Vのクリーニング電圧を印加したことの他は実施例1と同様にして実写テストを行った。結果を下記表2に示す。
クリーニング手段としては、ベルト状転写の内周面に接する状態に対向ローラが設けられると共に、ベルト状転写体を介してこの対向ローラに押圧されたブラシローラ、このブラシローラに接触して設けられたフリッカー棒、およびこのフリッカー棒に接触して設けられた板状のスクレーパよりなるブラシローラ系と、ブラシローラよりもベルト状転写体の移動方向の上流側において当該ベルト状転写体を介して対向ローラに押圧された固定ブラシ部材と、ブラシローラ系に接続されたクリーニング電圧印加用電源とを有し、固定ブラシ部材が接地電位に維持されており、クリーニング電圧印加用電源からブラシローラ、対向ローラおよび固定ブラシ部材をこの順に経由してクリーニング電流が流れる電流路が形成された構成のものを用いた。
クリーニング手段の固定ブラシ部材としては、ブラシ繊維の繊維径が6デニール、ブラシ繊維の電気抵抗値が1×105 Ω、毛長が5mm、ヤング率が9800N/mm2 である導電性ナイロンよりなるブラシ繊維が、植設密度が100k本/inch2 で固定ブラシ基板の底面に高密度に植設されてなるものを用い、ベルト状転写体に対する食い込み量を1mmに設定した。
クリーニング手段の対向ローラ、ブラシローラ、フリッカー棒およびスクレーパとしては、それぞれ実施例1の対向ローラ、第1のブラシローラ、第1フリッカー棒およびスクレーパと同様の構成のものを用いた。
<比較例3>
クリーニング手段において、対向ローラ電位制御機構を設けず、転写手段が非動作状態とされた場合にも動作状態と同電位とされたことの他は実施例2と同様の構成の画像形成装置を用いて、実施例1と同様にして実写テストを行った。結果を表1に示す。
<比較例4>
クリーニング手段において、対向ローラ電位制御機構を設けず、転写手段の動作状態および非動作状態の如何にかかわらず、対向ローラを常に接地電位としたことの他は実施例1と同様の構成の画像形成装置を用いて、実施例2と同様にして実写テストを行った。結果を表1に示す。
Figure 2006285202
表1および表2の結果から明らかなように、転写手段が非動作状態とされた場合に対向ローラの電位が接地電位とされる実施例1および実施例2に係る画像形成装置においては、転写手段が動作状態とされて転写後にベルト状転写体上に残留する残留トナー、および転写手段が非動作状態とされて転写されずにそのままベルト状転写体上に残留する多量の未転写トナーがクリーニングされた場合の両方について、クリーニング後のベルト状転写体上にトナーは観察されず、当該ベルト状転写体が良好にクリーニングされていることが理解される。
これに対して、対向ローラの電位が、常に転写手段の動作状態における対向ローラの電位と同電位とされた比較例1および比較例3に係る画像形成装置においては、残留トナーがクリーニングされた場合にはクリーニング後においてベルト状転写体上にトナーが観察されず、当該ベルト状転写体は良好にクリーニングされたが、未転写トナーがクリーニングされた場合にはクリーニング後においてベルト状転写体上に除去しきれなかったトナーが観察され、当該ベルト状転写体についてクリーニング不良が発生した。
さらに、対向ローラが常に接地電位とされた比較例2および比較例4に係る画像形成装置においては、未転写トナーがクリーニングされた場合にはクリーニング後においてベルト状転写体上にトナーが観察されず、当該ベルト状転写体は良好にクリーニングされたが、残留トナーがクリーニングされた場合にはクリーニング後においてベルト状転写体上に除去しきれなかったトナーが観察され、当該ベルト状転写体についてクリーニング不良が発生した。
本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。 図1の画像形成装置におけるクリーニング手段の周辺を拡大して示す説明図である。 本発明の画像形成装置におけるクリーニング手段の他の一例を拡大して示す説明図である。
符号の説明
10Y、10M、10C、10K 像担持体
11Y、11M、11C、11K 帯電装置
12Y、12M、12C、12K 露光装置
13Y、13M、13C、13K 現像器
14Y、14M、14C、14K 1次転写手段
141Y、141M、141C、141K 1次転写ローラ
14S 転写手段
141S 転写ローラ
17 ベルト状転写体
17a 対向ローラ
17b、17c、17d ローラ
18Y、18M、18C、18K 像担持体クリーニング手段
18S クリーニング手段
21 第1のブラシローラ系
22 第1ブラシローラ
23 第1フリッカー棒
24 スクレーパ
25 第2のブラシローラ系
26 第2ブラシローラ
27 第2フリッカー棒
28 スクレーパ
29 クリーニング電圧印加用電源
30Y、30M、30C、30K トナー像形成ユニット
31 制御部
33 電流路
36 対向ローラ電位制御機構
41 ブラシローラ系
42 ブラシローラ
43 フリッカー棒
44 スクレーパ
46 固定ブラシ部材
48S クリーニング手段
49 クリーニング電圧印加用電源
53 電流路

Claims (5)

  1. 回転駆動されるベルト状転写体と、該ベルト状転写体上に帯電されたトナーによりトナー像を形成するトナー像形成手段と、該ベルト状転写体上のトナー像を転写領域において静電的に転写させる転写手段と、該ベルト状転写体上における残留トナーをクリーニングするクリーニング手段とを具える画像形成装置であって、
    クリーニング手段は、該ベルト状転写体の内周面に接する導電性対向ローラと、各々該ベルト状転写体を介して前記導電性対向ローラに押圧された2つの導電性ブラシ部材とを有してなり、
    前記導電性対向ローラを介して前記2つの導電性ブラシ部材の一方から他方に電流が流れる電流路が形成されると共に、いずれか一方の導電性ブラシ部材にトナーと逆極性のクリーニング電圧を印加するクリーニング電圧印加用電源が設けられ、
    前記転写手段が非動作状態とされたときに、前記導電性対向ローラの電位状態を、前記一方の導電性ブラシ部材との電位差が大きくなるよう制御する対向ローラ電位制御機構が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記2つの導電性ブラシ部材が、1つの固定導電性ブラシ部材および1本の導電性ブラシローラからなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記2つの導電性ブラシ部材が、2本の導電性ブラシローラからなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記転写手段が非動作状態とされたときの前記クリーニング手段における前記導電性対向ローラの制御が、前記導電性対向ローラの電位状態を前記他方の導電性ブラシ部材と同電位とすることにより、達成されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記クリーニング手段においては、前記導電性ブラシローラに接してトナー回収ローラが設けられていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
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