JP2006284801A - カメラ用羽根駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成樹脂製の地板との間に羽根室を構成するためのカバー板を、地板に対して好適に取り付けるようにしたカメラ用羽根駆動装置を提供すること。
【解決手段】地板1は合成樹脂製であって、その羽根室側の面の四隅の領域に、3本ずつの柱1k,1m,1n,1pが立設されており、それらの先端は、カバー板2に形成された三つずつの孔2f,2g,2h,2iに貫通した後、熱溶融されて、各々の3本を一つにした鍔部1k−1,1m−1,1n−1,1p−1として形成されている。そのため、1本では細くて無理であるが、一つの取付領域に3本の柱を立設し、各々鍔部1k−1,1m−1,1n−1,1p−1を形成にしたために、十分に所定の強度を得ることができる。しかも、3本の柱の配列が自由であるため、種々の取付領域に対応させることが可能であり、鍔部1k−1,1m−1,1n−1,1p−1の厚さを薄くすることもできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シャッタ羽根,絞り羽根,フィルタ羽根などの羽根部材を、羽根室内において往復作動させるようにしたカメラ用羽根駆動装置に関する。
カメラ用の羽根駆動装置としては、シャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置,レンズバリア装置があるが、それらのうち、シャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置については、単独でユニット化する場合もあるが、二つ以上を一つのユニットとして構成する場合もある。また、それらの羽根駆動装置は、各々、1枚又は複数枚の羽根部材を備えているが、レンズ口径の小さなカメラに採用される羽根駆動装置の場合には、1枚又は2枚の羽根部材を備えているのが普通である。そして、それらの羽根部材は、駆動手段によって往復作動させられるが、その作動は、回転の場合もあるし、直線的な場合もある。
上記のような各ユニットは、通常、地板とカバー板(補助地板などということもある)との間に羽根室を構成しており、二つ以上の装置をユニット化する場合には、他の装置の羽根部材と作動上干渉し合わないようにするために、地板とカバー板との間に中間板(仕切り板などということもある)を設けて複数の羽根室を構成することもある。そして、最近では、地板は、殆ど合成樹脂製になっていて、そこに、金属製又は合成樹脂製のカバー板を取り付けるようにしているが、その取り付け方は、これまでは、下記の特許文献1に記載されているように、複数のねじによって固定するのが一般的であった。
しかしながら、ねじ部品を用いるとコスト面で不利であることから、地板に一体成形で複数のフック部を設け、それらのフック部だけでカバー板を掛け止めするようにすることが試みられた。ところが、この方法は、カバー板を高精度に位置決めして固定するのには必ずしも適当とはいえないことから、この方法が好ましくないときには、ねじを一つだけ用い、その他の取り付け箇所にはフック部を用いるようにしていた。しかし、そのような取付方法であっても、ねじ部品を用いていることには変わりがない。また、地板にフック部を形成するためには、金型代が高くなるし、地板上での形成位置にも自ずと制約を受けることになる。
そのため、ごく最近では、地板が合成樹脂製であることに着目し、いわゆる熱カシメによってカバー板を取り付ける方法が実際に採用されだしている。この取付方法は、地板の羽根室側の面に、一体成形によって柱を設けておき、その柱をカバー板に設けた孔に貫通させ、羽根室外に突き出た先端を熱溶融させて上記の孔よりも大きな鍔部を形成し、カバー板の抜け止めとするものである。そのため、この方法によれば、少なくとも、ねじ部品を必要としないので、そのぶんだけコストダウンが可能になり、しかも、フック部を形成する場合よりも、金型代が安くなり、設置位置にも制約が少ないという利点がある。
特開2004−212526号公報
ところで、携帯電話等の小型情報端末機器用のカメラや小型のコンパクトカメラに採用される羽根駆動装置には、地板の平面形状を小さくすることと、装置の光軸方向の寸法を小さくすること(以下、薄型化という)が要求されているが、上記のようにカバー板を熱カシメによって地板に取り付けるようにした羽根駆動装置において、そのような要求に応えるためには、柱を出来るだけ細くすることによって、羽根部材の形状や配置に制約を与えることなく所望する地板の平面形状が得られるようにすることと、鍔部を出来るだけ薄くして、羽根室構成部を薄型化できるようにすることが考えられる。しかしながら、単に柱を細くするだけでは、柱が変形し易くなってカバー板の一定の取付状態が得にくくなるという問題点が生じてくるし、鍔部を薄くした場合には、取付強度が小さくなり、振動等によって鍔部が変形したり破壊され易くなるという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、合成樹脂製の地板に設けられた柱の先端を熱溶融させてカバー板を取り付けるようにした構成であるにもかかわらず、地板に柱を設けることによって、地板の平面形状を大きく変える必要がなく、しかも、熱溶融で形成される鍔部を薄型化できる構成をしたカメラ用羽根駆動装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、合成樹脂製であって羽根室側の面の少なくとも一つの所定領域に同時一体成形によって複数の柱を互いに近接させて立設している地板と、前記地板との間に羽根室を構成していると共に羽根室内から羽根室外に向けて前記柱を個々に貫通させるための複数の孔を近接させて形成しているカバー板と、前記羽根室内に配置されていて駆動手段によって往復作動させられる少なくとも1枚の羽根部材と、を備えていて、前記カバー板は、前記各柱を前記各孔に貫通させた後、それらの先端を熱溶融して融合させ、一つの共通の鍔部を形成することによって前記地板に取り付けられているようにする。
本発明のカメラ用羽根駆動装置は、地板が合成樹脂製であって、その羽根室側の面の所定領域には、各々、地板と同時一体成形によって、互いに近接して形成された複数の柱を立設しており、それらの柱をカバー板に形成された複数の孔に対して個々に貫通させた後、羽根室外でそれらの先端を熱溶融させることによってカバー板を取り付けているため、従来のように、一つの領域に一つの柱を立設するものと比較して、個々の柱の太さを細くすることが可能になり、しかも、配置関係を自由に設定できるので、それらの柱の存在によって地板の平面形状が左右されてしまう度合いが少なくなり、地板の平面形状の小型化にとって極めて有利である。また、一つの領域に設けられている複数の柱の先端は、融合されて、一つの共通の鍔部に形成されるため、上記のように各々の柱を細くしても、十分な取付強度を得ることが可能になるし、そのことから、従来のように一つの柱の先端を熱溶融した場合に比較して、鍔部の厚さを薄くすることも可能となり、羽根室構成部の薄型化も可能になる。
本発明の実施の形態を、図1〜図3に示した実施例によって説明する。本発明のカメラ用羽根駆動装置は、シャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置,レンズバリア装置のいずれにも適用することができるものである。また、シャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置のうちの二つ以上を一つのユニットとして構成した装置にも適用することができるものである。更に、それらの装置は、銀塩フィルムを使用するカメラに採用することもできるし、各種情報端末機器用カメラやビデオカメラを含むデジタルカメラにも採用することのできるものである。しかしながら、それらの全ての場合について具体例を挙げて説明するまでもないので、実施例としては、シャッタ装置を単独でユニット化したものについて説明することにする。
本実施例のシャッタ装置は、モータによって1枚のシャッタ羽根を往復回転させるようにしたタイプのものである。そして、図1は、本実施例の断面図であって、要部の構成を理解し易くするよう示したものである。また、図2及び図3は、図1の底面側、即ちカバー板側から見た平面図であって、図2は、シャッタ羽根の全開状態を示したものであり、図3は、シャッタ羽根の閉鎖状態を示したものである。尚、図2は、カバー板の下方の部位を切除して示しており、その切除した部分の外形線を二点鎖線で示してある。
先ず、構成から説明する。本実施例の地板1は、合成樹脂製であって比較的厚く形成されており、図2に明示されているような円形をした撮影光路用の開口部1aが形成されている。また、カバー板2は、地板1との間に羽根室を構成しており、開口部1aと対向するところに、開口部1aよりも直径の大きな開口部2aが形成されている。更に、地板1には、円弧状の長孔1bが形成されており、カバー板2には、その長孔1bと対向するところに、略同じ形状をした長孔2bが形成されている。
地板1の羽根室外の面には、軸1cと、位置決めピン1dと、柱1e,1fとが一体成形によって立設されているが、地板1が単体部品として製作された段階では、それらは、いずれも円柱形をしている。そして、それらには、電流制御式のモータが取り付けられている。このモータは、一般には、ムービングマグネット型モータなどといわれていて、永久磁石を有する回転子を、固定子コイルへの通電方向に対応した方向へ、所定の角度範囲内でだけ回転させるモータである。また、この種のモータには、主に固定子の構成の違いによって、種々のタイプのものが知られているが、本実施例に用いられているモータは、それらの中でも、装置の薄型化に適した構成をしていることから、通常、扁平モータなどといわれているものである。但し、本発明の羽根部材を駆動する手段は、この種のモータに限定されるものではなく、ステップモータなどの他の手段を用いても構わない。
そこで、先ず、本実施例のモータの回転子3は、円筒状の本体部3aと、その本体部3aから径方向へ張り出したアーム3bと、そのアーム3bの先端に設けられた出力ピン3cとを全て永久磁石製とした回転子であって、その本体部3aは、径方向に2極に着磁されており、上記の軸1cに対して回転可能に取り付けられている。そして、その出力ピン3cは、上記の長孔1bから羽根室内に挿入され、その先端を、カバー板2の長孔2bから羽根室外へ僅かに突き出している。尚、図2及び図3においては、本体部3aにおける磁極の境界を、便宜的に軸1cの中心を通るようにして1本の一点鎖線で示してある。
本実施例の固定子枠4は、合成樹脂製であって、中空のボビン部4aを有しており、そこにコイル5が巻回されている。また、ヨーク6は、略U字形をしていて、一方の脚部をボビン部4aの中空部に挿入し、二つの脚部の先端を磁極部としている。そして、このヨーク6は、その孔6aを上記の位置決めピン1dに嵌合させ、二つの脚部の先端を、本体部3aの円周面に対向させている。また、固定子枠4は、地板1との間にヨーク6を挟むようにして、孔4b,4cを上記の柱1e,1fに嵌合させ、その後、柱1e,1fの先端を熱溶融させ、孔4b,4cよりも大きな鍔部1e−1,1f−1を形成することによって、地板1に取り付けられている。更に、固定子枠4には、フレキシブルプリント配線板7が取り付けられており、そのランドに、コイル5の端子が半田接合されている。
地板1の羽根室側の面には、軸1gと二つのストッパピン1h,1iとが、一体成形にて立設されており、軸1gは、その先端をカバー板2の孔2cに挿入しており、また、ストッパピン1hは、その先端をカバー板2の孔2dに挿入し、ストッパピン1iは、その先端をカバー板2の切欠き部2eに挿入している。そして、軸1gには、羽根室内において、シャッタ羽根8が、回転可能に取り付けられている。また、そのシャッタ羽根8には長孔8aが形成されていて、その長孔8aには、上記の出力ピン3cが挿入されている。他方、図2に示されているように、地板1の上辺と右辺には、連続した壁部1jが形成されており、その頂面(図1における下端面)がカメラ側の部材と接するようになっている。そのため、図1に示されているように、カバー板2と出力ピン3cの先端とは、壁部1jの頂面から下方へは出ておらず、また、図1では示されていない上記の軸1gの先端とストッパピン1h,1iの先端も、下方へは出ないようになっている。
次に、地板1に対するカバー板2の取付構成を説明する。図2に示されているように、地板1の羽根室側の面には、その略四隅に、地板1が単体部品として製作された段階では略同じ高さの円柱形をしていた合計12本の柱が一体成形にて立設されている。それらのうち、左上隅の所定領域において近接して立設されている3本の柱1kは、それらの先端を、カバー板2に設けられた三つの孔2fに挿入した後、熱溶融して融合させ、共通の大きな鍔部1k−1として形成されている。また、同様にして、右上隅の領域に近接して立設されている3本の柱1mと、左下隅の領域に近接して立設されている3本の柱1nと、右下隅の領域に近接して立設されている3本の柱1pの場合にも、それらの先端を、カバー板2に形成された三つずつの孔2g,2h,2iに挿入した後、熱溶融して融合させ、各々共通の大きな鍔部1m−1,1n−1,1p−1として形成されている。尚、本実施例の場合には、12本の柱が全て同じ長さで立設されているが、例えば、柱1kの3本の柱についてだけは、地板1の羽根室形成面に立設し、他の柱1m,1n,1pよりも長くなるようにしても構わないし、柱1kの3本の柱のうち1本だけを、同様にして、他の2本よりも長くなるようにしても構わない。また、柱1k,1m,1n,1pの各々は、3本の柱を同じ太さにしているが、異なる太さであっても構わない。
ところで、本実施例の場合、モータの固定子枠4を地板1に取り付けるためには、地板1の二つの領域に1本ずつの柱1e,1fを立設し、それらの先端に、鍔部1e−1,1f−1を形成するようにしている。それに対して、カバー板2を地板1に取り付けるためには、地板1の四つの領域に3本ずつの柱1k,1m,1n,1pを立設して、それらの先端に、鍔部1k−1,1m−1,1n−1,1p−1を形成するようにしている。そのため、カバー板2を地板1に取り付けるに際しても、何故、固定子枠4を取り付ける場合と同様に、一つの領域に1本の柱を立設するようにせず、3本の柱を立設しているのかを説明する。
先ず、本実施例の場合、固定子枠4を取り付けている柱1e,1fと、カバー板2を取り付けている柱1k,1m,1n,1pとでは、太さが異なる。そのため、図2の右下隅に立設されている3本の柱1pの場合でいうと、それらのうちの1本だけにすると、1本の太さは、柱1e,1fよりも遥かに細いため、例えば、カバー板2に対してその板面に略沿うような力が加わったときには、変形させられてしまうし、破壊されてしまうこともある。それだからだといって、その1本の柱1pの太さを柱1e,1fと同じ太さにしたくても、地板1の平面形状には、カメラの設計上から制約を受けているし、シャッタ羽根8の作動領域を確保しなければならないことから、これ以上に太くすることはできない。
そこで、本実施例の場合には、1本の柱1pだけでは確保できない強度を補うために、この領域に同等の太さの3本の柱1pを立設している。しかも、それらの3本の柱1pには、1本ごとに鍔部を形成するのではなく、それらの先端を融合し、一つの大きな鍔部1p−1に形成しているので、その厚さを、柱1e,1fの鍔部1e−1,1f−1と同じにした場合には、その強度が一段と優れたものになる構成にしている。そして、このことは、他の3本ずつの柱1k,1m,1nの場合にも同じことがいえる。尚、本実施例の場合には、柱1pを3本にしているが、柱の太さによっては、2本でよい場合もあるし、4本以上にする場合もある。また、本実施例の場合には、3本の柱1pは、その立設可能領域が細長いために、略直線上に配列しているが、例えば他の領域の3本ずつの柱1k,1m,1nのように、立設可能領域に合わせて、その配列を自由に選択することが可能であるため、このように一つの取付領域に複数の柱を近接させて立設する構成は、地板1の平面形状の設計に極めて有利な構成であるといえる。
次に、本実施例の場合は、図2における左上隅に、3本の柱1kが立設されているが、それによって、この取付領域では、上記したように、柱1e,1fと同じ太さの1本の柱を立設した場合と同等の取付強度が得られている。しかも、それらの先端を融合して大きな鍔部1k−1を形成しているので、その鍔部1k−1の厚さを、柱1e,1fの鍔部1e−1,1f−1の厚さと同じにすると、柱1e,1fによる取付強度よりも大きなものになるため、鍔部1k−1の厚さを鍔部1e−1,1f−1の厚さよりも薄くすることによって、柱1e,1fによる取付強度と同等の強度が得られるようにしてある。そして、このことは、他の3本ずつの柱1m,1n,1pによる取付構成の場合も同じである。従って、図1から分かるように、鍔部1k−1は、地板1に設けられている壁部1jの頂面(図1における下端面)より、下方へ突き出なくて済むようになっており、装置の薄型化に寄与している。
尚、本実施例の場合には、四つの取付領域で、カバー板2を地板1に取り付けているが、本発明は、その取付箇所の数には限定がない。また、取付箇所のすべてに本発明を適用する必要もなく、カバー板2の形状によっては、本発明による取付箇所のほかに、例えば、柱1eによる取付方法を採用した取付箇所があっても差し支えない。
次に、本実施例の作動を説明する。本実施例のシャッタ装置は、銀塩フィルムカメラにもデジタルカメラにも採用することが可能であるが、その両方について説明するまでもないと考えるので、デジタルスチルカメラや情報端末装置用カメラなどの固体撮像素子を備えたカメラに採用された場合で説明する。図2は、カメラの電源がオン状態になっているが、撮影が行われていない状態を示したものである。従って、この状態では、モニターによって、被写体像を観察することもできるし、撮影済みの画像も観察することができるようになっている。本実施例では、この状態を初期状態ということにする。また、このとき、コイル5には通電されていないが、回転子3には、本体部3aの磁極とヨーク6の二つの磁極部との配置関係によって、図2において時計方向へ回転する力が付与されている。そのため、出力ピン3cは、シャッタ羽根8を時計方向へ回転させるように付勢し、ストッパピン1hに押し付けていることによって、この状態が維持されている。
このような図2の状態において、撮影に際してレリーズボタンが押されると、露光制御回路からの信号によって固体撮像素子に蓄積されていた電荷が放出され、その後、あらたに撮影のための電荷の蓄積が開始(撮影のための露光開始)される。そして、被写体の輝度に対応した所定の時間が経過すると、露光制御回路からの信号によって、モータのコイル5に対して正方向に電流が供給され、回転子3は、図2において反時計方向へ回転させられる。そのため、出力ピン3cは、シャッタ羽根8を反時計方向へ回転させ、開口部1aを閉じさせる。そして、シャッタ羽根8が開口部1aを完全に閉鎖し、ストッパピン1iに当接して停止させられた状態が、図3に示された状態である。
このようにして図3に示された状態になると、その直後に、固体撮像素子で光電変換された撮像情報が画像処理回路を介して記憶装置に転送される。そして、その転送が終了すると、モータのコイル5に対して、先ほどとは逆方向へ電流が供給される。そのため、回転子3は、図3において時計方向へ回転させられ、出力ピン3cによって、シャッタ羽根8を時計方向へ回転させる。それによって、シャッタ羽根8は、開口部1aを開いてゆき、全開にした後、ストッパピン1hに当接して停止させられる。その後、コイル5に対する通電が断たれると、図2に示した初期状態に復帰したことになる。
このように、本実施例は、1枚のシャッタ羽根を往復回転させるシャッタ装置として構成したものであるが、本発明は、周知のように、2枚のシャッタ羽根を相反する方向へ同時に往復回転させるようにしたシャッタ装置として構成することもできるし、2枚のシャッタ羽根を同時に相反する方向へ直線的に往復作動させるようにしたシャッタ装置として構成することもできる。そして、それらの構成のシャッタ装置は、殆ど同じ構成のまま、レンズバリア装置として採用することも可能である。そして、さらに、本発明は、特許文献1に記載されているようなシャッタ装置に適用することも可能である。
また、本実施例のシャッタ羽根8に、開口部1aよりも直径の小さな開口部を形成すれば、本実施例のシャッタ装置を絞り装置とすることができるし、その小さな開口部をフィルタ板で覆ったり、シャッタ羽根8を同じ形状のフィルタ板に置き換えればフィルタ装置とすることも可能である。そのため、それらのように構成された絞り装置やフィルタ装置も本発明のカメラ用羽根駆動装置である。更に、本発明は、地板とカバー板との間に一つ又は複数の羽根室を構成することによって、上記のようなシャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置の二つ以上を一つのユニットとして構成する場合にも適用することが可能である。
実施例のシャッタ装置の要部を分かり易く示した断面図である。 実施例をカバー板側から見た平面図であって、シャッタ羽根の全開状態を示したものである。 図2と同様にして見た平面図であって、シャッタ羽根の閉鎖状態を示したものである。
符号の説明
1 地板
1a,2a 開口部
1b,2b,8a 長孔
1c,1g 軸
1d 位置決めピン
1e,1f,1k,1m,1n,1p 柱
12−1,1f−1,1k−1,1m−1,1n−1,1p−1 鍔部
1h,1i ストッパピン
1j 壁部
2 カバー板
2c,2d,2f,2g,2h,4b,4c,6a 長孔
2e 切欠き部
3 回転子
3a 本体部
3b アーム
3c 出力ピン
4 固定子枠
5a 逃げ窓
4a ボビン部
5 コイル
6 ヨーク
7 フレキシブルプリント配線板
8 シャッタ羽根

Claims (1)

  1. 合成樹脂製であって羽根室側の面の少なくとも一つの所定領域に同時一体成形によって複数の柱を互いに近接させて立設している地板と、前記地板との間に羽根室を構成していると共に羽根室内から羽根室外に向けて前記柱を個々に貫通させるための複数の孔を近接させて形成しているカバー板と、前記羽根室内に配置されていて駆動手段によって往復作動させられる少なくとも1枚の羽根部材と、を備えていて、前記カバー板は、前記各柱を前記各孔に貫通させた後、それらの先端を熱溶融して融合させ、一つの共通の鍔部を形成することによって前記地板に取り付けられていることを特徴とするカメラ用羽根駆動装置。




















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