JP2001183717A - 光量調節装置およびこれを備えた光学機器 - Google Patents

光量調節装置およびこれを備えた光学機器

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JP2001183717A
JP2001183717A JP36828099A JP36828099A JP2001183717A JP 2001183717 A JP2001183717 A JP 2001183717A JP 36828099 A JP36828099 A JP 36828099A JP 36828099 A JP36828099 A JP 36828099A JP 2001183717 A JP2001183717 A JP 2001183717A
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plate
magnet
axis direction
optical axis
yokes
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JP36828099A
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Harushige Yamamoto
晴滋 山本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地板を境とする光軸方向一方の側にマグネッ
トやヨークを配置した上、さらにマグネットの上方に連
結ヨークを配置すると、光軸方向一方の側の大型化を招
き、光学機器の小型化を図る上での障害となる。 【解決手段】 装置地板101における光軸方向一方の
側にマグネット104とこのマグネットに対向する複数
のヨーク106,107,109,110とを配設し、
これらヨークに巻回したコイル108,111への通電
によりマグネットを駆動して、このマグネットに連結さ
れた遮光羽根102,103を開閉させ光量を調節する
光量調節装置において、装置地板における光軸方向他方
の側に、磁性材料により形成された板状部材(押さえ
板)112を装置地板に沿うように配置し、この板状部
材と複数のヨークとを接触させて、これらヨーク、マグ
ネットおよび板状部材により磁気閉回路を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ鏡筒やカメ
ラ(スチルカメラ、ビデオカメラ)等の光学機器に用い
られる光量調節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の光学機器に利用される絞り装置
(光量調節装置)は、地板における光軸方向一方の側に
回転可能に支持されたマグネットロータと、このロータ
の外周面に対向するように配置された2つのヨークと、
これらヨークのうち少なくとも1つに巻回されたるコイ
ルと、地板における光軸方向他方の側に配置されてマグ
ネットに連結された絞り羽根とにより構成され、コイル
への通電により発生した磁気力によりマグネットを駆動
し、遮光羽根を開閉駆動するように構成されている(以
下、従来例1という)。
【0003】そして、従来の絞り装置では、上記2つの
ヨークを磁気的に連結するための連結ヨークが、地板に
おける上記光軸方向一方の側、つまり絞り羽根とは反対
側にてマグネットの上方に配置され、閉磁路を形成する
ように構成されている。
【0004】一方、特開平9−22042号公報には、
ヨークを地板に形成された絞り開口を取り巻くように外
周部に配置することで閉磁路を形成するようにした絞り
装置が提案されている(以下、従来例2という)。
【0005】さらに、特願平9−174601号公報に
は、地板を挟んで絞り羽根を跨ぐようにコイルを光軸方
向に配置し、2つのヨークとマグネットにより閉磁路を
形成するようにした絞り装置が提案されている(以下、
従来例3という)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例1の絞り装置では、マグネットのさらに上方(光軸
方向に重なるように)に連結ヨークを配置しているた
め、この絞り装置を搭載する光学機器において、地板を
境とする光軸方向一方の側にマグネットおよび2つのヨ
ークと連結ヨークとを収容するための光軸方向スペース
がまとまって必要となり、光学機器の設計自由度が制限
されたり、光学機器の小型化を図る上での障害となると
いう問題がある。
【0007】また、従来例2の絞り装置においては、地
板の絞り開口の周囲をほぼ一周取り囲むようにヨークが
存在するため、例えば、この絞り装置をレンズ鏡筒に搭
載する場合に、合焦レンズを駆動するためのモータ等を
配置するスペースがとれないという問題がある。
【0008】さらに、従来例3の絞り装置では、コイル
を光軸方向に配置したこと、また2つのヨークを絞り開
口の回りではなく略四角形の鏡筒内周部に配置したこと
により、磁路長が増し、起磁力損失が大きくなる。この
ため、コイルを大きくする必要が生じ、絞り装置の大型
化、ひいてはこれを搭載する光学機器の大型化を招くと
いう問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願第1の発明では、装置地板における光軸方向
一方の側にマグネットとこのマグネットに対向する複数
のヨークとを配設し、これらヨークのうち少なくとも1
つに巻回したコイルへの通電によりマグネットを駆動し
て、このマグネットに連結された遮光羽根を開閉させ光
量を調節する光量調節装置において、装置地板における
光軸方向他方の側に、磁性材料により形成された板状部
材を装置地板に沿うように配置し、この板状部材と複数
のヨークとを接触させて、これらヨーク、マグネットお
よび板状部材により磁気閉回路を形成させるようにして
いる。
【0010】すなわち、地板における光軸方向一方の側
にはマグネット、複数のヨークおよびコイルだけを配置
すれば済むようにして、光軸方向一方の側の大型化を防
止するとともに、地板における光軸方向他方の側に地板
に沿うように板状の磁性部材、つまりは連結ヨークを配
置した上で上記複数のヨークと接触させることにより、
光軸方向他方の側の厚み増大を抑えつつ、磁気閉回路を
確保する。これにより、マグネットのさらに上方に連結
ヨークを配置したり、地板開口の周囲をほぼ一周取り囲
むようにヨークを配置したり、コイルを大きくしたりす
る必要がなくなり、光量調節装置の小型化(特に、光軸
方向の小型化)、ひいてはこれを搭載する光学機器の小
型化が可能となるなお、遮光羽根を装置地板における光
軸方向他方の側に配置した場合には、板状部材を、装置
本体に対して遮光羽根を覆い押さえる押さえ板として用
いるようにしてもよい。これにより、押さえ板と別個に
板状部材を設ける必要がなくなり、部品点数の増加を防
止したり、装置の大型化をより抑えたりすることが可能
となる。
【0011】また、板状部材とヨークとの接触を確保す
るためには、例えば、板状部材およびヨークのうち少な
くとも一方を光軸方向に延出させ、この延出部分を他方
に接触させるようにすればよいが、この場合、上記延出
部分を装置地板の外周に沿うように光軸方向に延出さ
せ、さらに装置地板の外周にこの延出部分を入り込ませ
るための凹部を形成することにより、装置の径の大型化
をも抑えつつ、容易に磁気閉回路を形成することが可能
となる。
【0012】また、本願第2の発明では、上記板状部材
を押さえ板として用いる場合に、この押さえ板に、押さ
え板と複数のヨークとの接触部分(例えば、上記延出部
分)近傍からの押さえ板全体への磁気の広がりを抑える
ためのスリットを形成している。
【0013】さらに、本願第3の発明では、押さえ板
を、磁性材料により形成された第1の押さえ部と非磁性
材料により形成された第2の押さえ部とを有する構成と
し、第1の押さえ部と複数のヨークとを接触させて、こ
れらヨーク、マグネットおよび押さえ板により磁気閉回
路を形成させるようにしている。
【0014】これら第2および第3の発明により、押さ
え板上に連結ヨークとしての機能上、必要以上に磁気が
広がって、効率低下等を招くことを防止できるようにな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1から図3に
は、本発明の第1実施形態である絞り装置(光量調節装
置)を示している。この絞り装置は、レンズ鏡筒、スチ
ルカメラ、ビデオカメラ等、各種光学機器に搭載するこ
とができるものである。
【0016】これらの図において、101は略円環板形
状に形成された地板(装置地板)であり、後述する絞り
装置の各構成部材をその機能が果たせるように支持する
土台となる。
【0017】102は第1絞り羽根、103は第2絞り
羽根である。これら絞り羽根(遮光部材)102,10
3は、地板101における光軸方向後側(光軸方向他方
の側)に配置され、撮影光学系等から地板101の中心
開口101aを通ってきた光線の量を適宜制御して、不
図示のフィルム若しくは撮像素子等に適正露出を与える
ためのものである。
【0018】第1絞り部材102の端部には回転中心穴
102aと被駆動長穴102bとが形成されており、回
転中心穴102aには地板101に形成された不図示の
支持軸がこの第1絞り部材102の回動を許容するよう
に、また駆動長穴102bには後述するマグネット支持
部材105の駆動軸105bが穴長方向に摺動可能に挿
入される。
【0019】同様に、第2絞り部材103の端部には回
転中心穴103aと被駆動長穴103bとが形成されて
おり、回転中心穴103aには上記支持軸がこの第2絞
り部材103の回動を許容するように、また駆動長穴1
03bには上記駆動軸105bが穴長方向に摺動可能に
挿入される。
【0020】このため、マグネット支持部材105が回
転すると、第1および第2絞り羽根102,103は上
記支持軸を中心として開閉回動し、これら第1および第
2絞り羽根102,103によって形成される開口の大
きさ、つまり絞り開口面積が決定され、通過光量が制御
される。
【0021】112は押さえ板(板状部材)であり、第
1および第2絞り羽根102,103を地板101に対
して覆い押さえられるように略円環板形状に形成されて
いるる。この押さえ板112により、地板101との間
に両絞り羽根102,103の回動路が形成されるとと
もに、両絞り羽根102,103の上記支持軸および駆
動軸105bからの抜けが防止される。
【0022】ここで、押さえ板112は、圧延鋼板など
の磁性材料により形成されている。そして、不図示のネ
ジなどの固定手段によって地板101に固定される。
【0023】104は中空円筒形状に形成されたマグネ
ットロータ(マグネット)であり、周方向に二極着磁さ
れている。このマグネットロータ104は、その内径部
に形成された嵌合穴部104aをマグネット支持部材1
05の嵌合軸105aに接着等することによりマグネッ
ト支持部材105に固定される。このため、マグネット
ロータ104とマグネット支持部材105とは、組み付
け後は一体となって回転する。
【0024】マグネット支持部材105における軸方向
(光軸方向)後側に形成された回転中心軸105cは、
地板101に形成された保持穴101bに挿入されて回
転可能に保持される。また、マグネット支持部材105
における軸方向前側に形成された回転中心軸105d
は、不図示のマグネットカバーに形成された保持穴に挿
入され、回転可能に保持される。
【0025】106,107は、図1の矢印A方向から
見たときに、マグネットロータ104の右側に配置され
る第1Rヨークおよび第2Rヨークである。これら第1
Rヨーク106および第2Rヨーク107は互いに積層
され、その外周に第1コイル108が巻回された状態で
地板101に組み付けられる。
【0026】第1Rヨーク106には、A方向(光軸方
向後方)に向かって延出した立ち曲げ部(延出部分)1
06aが形成されており、この立ち曲げ部106aは地
板101の外周に形成された凹部101cに収容され
る。
【0027】109,110は、矢印A方向から見たと
きに、マグネットロータ104の左側に配置される第1
Lヨークおよび第2Lヨークである。これら第1Lヨー
ク109および第2Lヨーク110は互いに積層され、
その外周に第2コイル111が巻回された状態で地板1
01に組み付けられる。
【0028】第1Lヨーク109には、矢印A方向(光
軸方向後方)に向かって延出した立ち曲げ部(延出部
分)109aが形成されており、この立ち曲げ部109
aは地板101の外周に形成された凹部101dに収容
される。
【0029】第1Rヨーク106,第2Rヨーク10
7,第1Lヨーク109および第2Lヨーク110は、
それぞれのマグネット対向部106b,107a,10
9b,110aがマグネットロータ104の外周と一定
のエアギャップを介して位置するように地板101にネ
ジなどの固定手段によって組み付けられる。
【0030】一方、押さえ部材112には、その外周2
カ所に矢印A方向とは反対方向(光軸方向前方)に向か
って延出した立ち曲げ部(延出部分)112a,112
bが形成されている。これら立ち曲げ部112a,11
2bはそれぞれ、図3に分かり易く示すように、地板1
01の凹部101c,101d内に入り込み、第1Rヨ
ーク106の立ち曲げ部106aおよび第1Lヨーク1
09の立ち曲げ部109aの内側に面接触する。これに
より、左右のヨーク106,107,109,110と
マグネットロータ104と押さえ板112とにより、磁
気閉回路が形成される。つまり、押さえ板112は連結
ヨークとしての機能を併せ持つ。
【0031】以上のように構成された絞り装置におい
て、2つのコイル108,111に不図示の駆動回路を
通じて通電すると、マグネットロータ104とヨーク1
06,107,109,110の間のエアギャップに起
磁力が発生する。この起磁力によりマグネットロータ1
04に回転力が発生し、このマグネットロータ104が
回転することで、2つの絞り羽根102,103がそれ
ぞれ回動し、地板101の開口部101aを通過する光
量を制御する。
【0032】このように本実施形態では、地板101に
おける光軸方向前側にはマグネットロータ104、ヨー
ク106,107,109,110およびコイル10
8,111だけをコンパクトにまとめて配置しているた
め、光軸方向前側の大型化を防止できる。また、地板1
01における光軸方向後側には地板101に沿うように
板状の磁性部材としての押さえ板112を配置した上で
上記ヨーク106,107,109,110と接触させ
て、光軸方向後側の厚み増大を抑えつつ、磁気閉回路を
確保している。これにより、絞り装置の特に光軸方向の
小型化を図ることができる。したがって、この絞り装置
を光学機器に搭載した場合に、光学機器内に必要な絞り
装置の配置スペースを小さくすることができ、光学機器
の小型化を図ることができる。
【0033】しかも、本実施形態では、押さえ部材11
2自体を磁性材料で形成しているので、押さえ板と別個
に磁性材料で形成した板状部材を設ける必要がなく、部
品点数の増加を防止できるとともに、絞り装置の大型化
をより効果的に防止できる。
【0034】(第2実施形態)図4、図6および図7に
は、本発明の第2実施形態である絞り装置(光量調節装
置)を示している。この絞り装置は、レンズ鏡筒、スチ
ルカメラ、ビデオカメラ等、各種光学機器に搭載するこ
とができるものである。
【0035】これらの図において、201は略円環板形
状に形成された地板(装置地板)であり、後述する絞り
装置の各構成部材をその機能が果たせるように支持する
土台となる。
【0036】202は第1絞り羽根、203は第2絞り
羽根である。これら絞り羽根(遮光部材)202,20
3は、地板201における光軸方向後側(光軸方向他方
の側)に配置され、撮影光学系等から地板201の中心
開口201aを通ってきた光線の量を適宜制御して、不
図示のフィルム若しくは撮像素子等に適正露出を与える
ためのものである。
【0037】第1絞り部材202の端部には回転中心穴
202aと被駆動長穴202bとが形成されており、回
転中心穴202aには地板201に形成された不図示の
支持軸がこの第1絞り部材202の回動を許容するよう
に、また駆動長穴202bには後述するマグネット支持
部材205の駆動軸205bが穴長方向に摺動可能に挿
入される。
【0038】同様に、第2絞り部材203の端部には回
転中心穴203aと被駆動長穴203bとが形成されて
おり、回転中心穴203aには上記支持軸がこの第2絞
り部材203の回動を許容するように、また駆動長穴2
03bには上記駆動軸205bが穴長方向に摺動可能に
挿入される。
【0039】このため、マグネット支持部材205が回
転すると、第1および第2絞り羽根202,203は上
記支持軸を中心として開閉回動し、これら第1および第
2絞り羽根202,203によって形成される開口の大
きさ、つまり絞り開口面積が決定され、通過光量が制御
される。
【0040】212は押さえ板(板状部材)であり、第
1および第2絞り羽根202,203を地板201に対
して覆い押さえられるように略円環板形状に形成されて
いるる。この押さえ板212により、地板201との間
に両絞り羽根202,203の回動路が形成されるとと
もに、両絞り羽根202,203の上記支持軸および駆
動軸205bからの抜けが防止される。
【0041】ここで、押さえ板212は、圧延鋼板など
の磁性材料により形成されている。そして、不図示のネ
ジなどの固定手段によって地板201に固定される。ま
た、押さえ板212には、スリット212cが形成され
ている。このスリット212cの形状および役割につい
ては後述する。
【0042】204は中空円筒形状に形成されたマグネ
ットロータ(マグネット)であり、周方向に二極着磁さ
れている。このマグネットロータ204は、その内径部
に形成された嵌合穴部204aをマグネット支持部材2
05の嵌合軸205aに接着等することによりマグネッ
ト支持部材205に固定される。このため、マグネット
ロータ204とマグネット支持部材205とは、組み付
け後は一体となって回転する。
【0043】マグネット支持部材205における軸方向
(光軸方向)後側に形成された回転中心軸205cは、
地板201に形成された保持穴201bに挿入されて回
転可能に保持される。また、マグネット支持部材205
における軸方向前側に形成された回転中心軸205d
は、不図示のマグネットカバーに形成された保持穴に挿
入され、回転可能に保持される。
【0044】206,207は、図4の矢印A方向から
見たときに、マグネットロータ204の右側に配置され
る第1Rヨークおよび第2Rヨークである。これら第1
Rヨーク206および第2Rヨーク207は互いに積層
され、その外周に第1コイル208が巻回された状態で
地板201に組み付けられる。
【0045】第1Rヨーク206には、A方向(光軸方
向後方)に向かって延出した立ち曲げ部(延出部分)2
06aが形成されており、この立ち曲げ部206aは地
板201の外周に形成された凹部201cに収容され
る。
【0046】209,210は、矢印A方向から見たと
きに、マグネットロータ204の左側に配置される第1
Lヨークおよび第2Lヨークである。これら第1Lヨー
ク209および第2Lヨーク210は互いに積層され、
その外周に第2コイル211が巻回された状態で地板2
01に組み付けられる。
【0047】第1Lヨーク209には、矢印A方向(光
軸方向後方)に向かって延出した立ち曲げ部(延出部
分)209aが形成されており、この立ち曲げ部209
aは地板201の外周に形成された凹部201dに収容
される。
【0048】第1Rヨーク206,第2Rヨーク20
7,第1Lヨーク209および第2Lヨーク210は、
それぞれのマグネット対向部206b,207a,20
9b,210aがマグネットロータ104の外周と一定
のエアギャップを介して位置するように地板201にネ
ジなどの固定手段によって組み付けられる。
【0049】一方、押さえ部材212には、その外周2
カ所に矢印A方向とは反対方向(光軸方向前方)に向か
って延出した立ち曲げ部(延出部分)212a,212
bが形成されている。これら立ち曲げ部212a,21
2bはそれぞれ、図7に分かり易く示すように、地板2
01の凹部201c,201d内に入り込み、第1Rヨ
ーク206の立ち曲げ部206aおよび第1Lヨーク2
09の立ち曲げ部209aの内側に面接触する。これに
より、左右のヨーク206,207,209,210と
マグネットロータ204と押さえ板212とにより、磁
気閉回路が形成される。つまり、押さえ板212は連結
ヨークとしての機能を併せ持つ。
【0050】以上のように構成された絞り装置におい
て、2つのコイル208,211に不図示の駆動回路を
通じて通電すると、マグネットロータ204とヨーク2
06,207,209,210の間のエアギャップに起
磁力が発生する。この起磁力によりマグネットロータ2
04に回転力が発生し、このマグネットロータ204が
回転することで、2つの絞り羽根202,203がそれ
ぞれ回動し、地板201の開口部201aを通過する光
量を制御する。
【0051】ここで、本実施形態では、前述したよう
に、押さえ板212にスリット212cを形成してい
る。このスリット212cは、図4に示すように、押さ
え板212における立ち曲げ部112aの近傍から押さ
え板212の外周に沿って延び、立ち曲げ部112bの
近傍までつながっており、押さえ板212のうち両立ち
曲げ部112a,112bおよびこれらをつなぐ略円弧
形状の部分からなる狭い領域と、その他の広い領域とを
仕切るように形成されている。
【0052】これにより、磁気閉回路は、主として上記
狭い領域を用いて形成されることになる。つまり、磁気
が上記狭い領域から広い領域まで不必要に広がるのが抑
えられる。このため、効率的な絞り装置の駆動が可能に
なる。
【0053】なお、本実施形態においても、第1実施形
態と同様に、地板201における光軸方向前側にはマグ
ネットロータ204、ヨーク206,207,209,
210およびコイル208,211だけをコンパクトに
まとめて配置しているため、光軸方向前側の大型化を防
止できる。また、地板201における光軸方向後側には
地板201に沿うように板状の磁性部材としての押さえ
板212を配置した上で上記ヨーク206,207,2
09,210と接触させて、光軸方向後側の厚み増大を
抑えつつ、磁気閉回路を確保している。これにより、絞
り装置の特に光軸方向の小型化を図ることができる。し
たがって、この絞り装置を光学機器に搭載した場合に、
光学機器内に必要な絞り装置の配置スペースを小さくす
ることができ、光学機器の小型化を図ることができる。
【0054】しかも、本実施形態では、押さえ部材21
2自体を磁性材料で形成しているので、押さえ板と別個
に磁性材料で形成した板状部材を設ける必要がなく、部
品点数の増加を防止できるとともに、絞り装置の大型化
をより効果的に防止できる。
【0055】(第3実施形態)図5、図6および図7に
は、本発明の第3実施形態である絞り装置(光量調節装
置)を示している。この絞り装置は、レンズ鏡筒、スチ
ルカメラ、ビデオカメラ等、各種光学機器に搭載するこ
とができるものである。
【0056】本実施形態において、第2実施形態と共通
する構成要素については第1実施形態と同符号を付して
説明に代える。
【0057】第2実施形態では、全体を磁性材料にて形
成した押さえ板にスリットを形成することにより、磁気
の必要以上の広がりを抑えるようにした場合について説
明したが、本実施形態では、押さえ板300を、圧延鋼
板などの磁性材料で形成された第1押さえ板(第1押さ
え部)302と、リン青銅鋼板などの非磁性材料で形成
された第2押さえ板(第2押さえ部)301とに二体化
している。
【0058】なお、これら第1押さえ板302および第
2押さえ板301はそれぞれネジなどの固定手段により
地板301に固定される。
【0059】第1押さえ板302は、第2実施形態にて
説明した押さえ板212の「狭い領域」と同等の形状を
有しており、外周2カ所には、光軸方向前側(図中の矢
印A方向とは反対方向)に延びる立ち曲げ部302a,
302bが形成されている。
【0060】そして、これら立ち曲げ部302a,30
2bはそれぞれ、図7に分かり易く示すように、地板2
01の凹部201c,201d内に入り込み、第1Rヨ
ーク206の立ち曲げ部206aおよび第1Lヨーク2
09の立ち曲げ部209aの内側に面接触する。これに
より、左右のヨーク206,207,209,210と
マグネットロータ204と第1押さえ板302とによ
り、磁気閉回路が形成される。
【0061】これにより、第1押さえ板302のみが連
結ヨークとしての機能を併せ持つことになり、磁気は非
磁性材料からなる第2押さえ板303まで広がらない。
したがって、効率的な絞り装置の駆動が可能になる。
【0062】なお、本実施形態においても、第2実施形
態と同様に、絞り装置の小型化等の効果が得られる。
【0063】また、上記各実施形態にて説明した絞り装
置の構成は例に過ぎず、これらを変形等したものにも本
発明を適用することができる。
【0064】例えば、上記各実施形態では、押さえ板を
連結ヨークとして兼用した場合について説明したが、押
さえ板とは別に連結ヨークとしての板状部材を用いても
よい。
【0065】また、上記各実施形態では、押さえ板とヨ
ークの双方に立ち曲げ部(延出部分)を設けてこれらを
接触させる場合について説明したが、いずれか一方にの
み延出部分を設けて他方に接触させるようにしてもよ
い。
【0066】また、上記各実施形態では、左右の2つヨ
ークにコイルを巻回配置した場合について説明したが、
ヨークの数を変えてもよいし、すべてのヨークにコイル
を巻回配置しなくてもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、地板における光軸方向一方の側にはマグネッ
ト、複数のヨークおよびコイルだけを配置しているの
で、光軸方向一方の側の大型化を防止できるとともに、
地板における光軸方向他方の側に地板に沿うように板状
の磁性部材を配置した上で上記複数のヨークと接触させ
ているので、光軸方向他方の側の厚み増大を抑えつつ、
磁気閉回路を確保できる。したがって、マグネットのさ
らに上方に連結ヨークを配置したり、地板開口の周囲を
ほぼ一周取り囲むようにヨークを配置したり、コイルを
大きくしたりする必要がなくなり、光量調節装置の小型
化(特に、光軸方向の小型化)、ひいてはこれを搭載す
る光学機器の小型化を図ることができる。
【0068】なお、遮光羽根を装置地板における光軸方
向他方の側に配置した場合に、板状部材を、装置本体に
対して遮光羽根を覆い押さえる押さえ板として用いるよ
うにすれば、押さえ板と別個に板状部材を設ける必要が
なくなり、部品点数の増加を防止したり、装置の大型化
をより抑えたりすることができる。
【0069】また、板状部材とヨークとの接触を確保す
るために、板状部材およびヨークのうち少なくとも一方
に光軸方向に延出する延出部分を設け、この延出部分を
装置地板の外周に沿うように光軸方向に延出させる場合
に、装置地板の外周に上記延出部分を入り込ませるため
の凹部を形成すれば、装置の径の大型化をも抑えつつ、
容易に磁気閉回路を形成することができる。
【0070】また、本願第2の発明および第3の発明に
よれば、磁性材料により全体を形成した押さえ板に磁気
の広がりを押さえるためのスリットを形成したり、押さ
え板を磁性材料により形成した部分と非磁性材料により
形成した部分とに分けているので、押さえ板上に連結ヨ
ークとしての機能上、必要以上に磁気が広がって、効率
低下等を招くことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である絞り装置を示す分
解斜視図。
【図2】上記第1実施形態の絞り装置の組立状態を示す
斜視図。
【図3】上記第1実施形態の絞り装置の断面図。
【図4】本発明の第2実施形態である絞り装置を示す分
解斜視図。
【図5】本発明の第3実施形態である絞り装置を示す分
解斜視図。
【図6】上記第2,3実施形態の絞り装置の組立状態を
示す斜視図。
【図7】上記第2,3実施形態の絞り装置の断面図。
【符号の説明】
101,201 地板 102,103,202,203 絞り羽根 104,204 マグネットロータ 105,205 マグネット支持部材 106,206 第1Rヨーク 107,207 第2Rヨーク 108,208 第1コイル 109,209 第1Lヨーク 110,210 第2Lヨーク 111,211 第2コイル 112,212 押さえ板 212c スリット 301 第2押さえ板 302 第1押さえ板

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置地板における光軸方向一方の側にマ
    グネットとこのマグネットに対向する複数のヨークとを
    配設し、これらヨークのうち少なくとも1つに巻回した
    コイルへの通電により前記マグネットを駆動して、この
    マグネットに連結された遮光羽根を開閉させ光量を調節
    する光量調節装置において、 前記装置地板における光軸方向他方の側に、磁性材料に
    より形成された板状部材を前記装置地板に沿うように配
    置し、この板状部材と前記複数のヨークとを接触させ
    て、これらヨーク、マグネットおよび板状部材により磁
    気閉回路を形成させることを特徴とする光量調節装置。
  2. 【請求項2】 前記遮光羽根を前記装置地板における前
    記光軸方向他方の側に配置し、 前記板状部材を、前記装置本体に対して前記遮光羽根を
    覆い押さえる押さえ板として用いたことを特徴とする請
    求項1に記載の光量調節装置。
  3. 【請求項3】 前記板状部材および前記ヨークのうち少
    なくとも一方を光軸方向に延出させ、 この延出部分を他方に接触させたことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の光量調節装置。
  4. 【請求項4】 前記延出部分を前記装置地板の外周に沿
    うように光軸方向に延出させたことを特徴とする請求項
    3に記載の光量調節装置。
  5. 【請求項5】 前記装置地板の外周に凹部を形成し、 この凹部内に前記延出部分を入り込ませたことを特徴と
    する請求項4に記載の光量調節装置。
  6. 【請求項6】 装置地板における光軸方向一方の側にマ
    グネットとこのマグネットに対向する複数のヨークとを
    配設し、これらヨークのうち少なくとも1つに巻回した
    コイルへの通電により前記マグネットを駆動して、前記
    装置本体における光軸方向他方の側に配置されて前記マ
    グネットに連結された遮光羽根を開閉させ光量を調節す
    る光量調節装置において、 前記装置地板における光軸方向他方の側に、磁性材料に
    より形成されて前記装置本体に対して前記遮光羽根を覆
    い押さえる押さえ板を配置し、この押さえ板と前記複数
    のヨークとを接触させて、これらヨーク、マグネットお
    よび押さえ板により磁気閉回路を形成させるとともに、 前記押さえ板に、この押さえ板と前記複数のヨークとの
    接触部分近傍からの押さえ板全体への磁気の広がりを抑
    えるためのスリットを形成したことを特徴とする光量調
    節装置。
  7. 【請求項7】 前記押さえ板および前記ヨークのうち少
    なくとも一方を光軸方向に延出させ、 この延出部分を他方に接触させたことを特徴とする請求
    項6に記載の光量調節装置。
  8. 【請求項8】 前記延出部分を前記装置地板の外周に沿
    うように光軸方向に延出させたことを特徴とする請求項
    7に記載の光量調節装置。
  9. 【請求項9】 前記装置地板の外周に凹部を形成し、 この凹部内に前記延出部分を入り込ませたことを特徴と
    する請求項8に記載の光量調節装置。
  10. 【請求項10】 装置地板における光軸方向一方の側に
    マグネットとこのマグネットに対向する複数のヨークと
    を配設し、これらヨークのうち少なくとも1つに巻回し
    たコイルへの通電により前記マグネットを駆動して、前
    記装置本体における光軸方向他方の側に配置されて前記
    マグネットに連結された遮光羽根を開閉させ光量を調節
    する光量調節装置において、 前記装置地板における光軸方向他方の側に、前記装置本
    体に対して前記遮光羽根を覆い押さえる押さえ板を配置
    し、 この押さえ板を磁性材料により形成された第1の押さえ
    部と非磁性材料により形成された第2の押さえ部とを有
    する構成とし、前記第1の押さえ部と前記複数のヨーク
    とを接触させて、これらヨーク、マグネットおよび押さ
    え板により磁気閉回路を形成させることを特徴とする光
    量調節装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の押さえ部および前記ヨーク
    のうち少なくとも一方を光軸方向に延出させ、 この延出部分を他方に接触させたことを特徴とする請求
    項10に記載の光量調節装置。
  12. 【請求項12】 前記延出部分を前記装置地板の外周に
    沿うように光軸方向に延出させたことを特徴とする請求
    項11に記載の光量調節装置。
  13. 【請求項13】 前記装置地板の外周に凹部を形成し、 この凹部内に前記延出部分を入り込ませたことを特徴と
    する請求項12に記載の光量調節装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれかに記載の
    光量調節装置を備えたことを特徴とする光学機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100495351B1 (ko) * 2001-09-28 2005-06-16 캐논 가부시끼가이샤 모터 및 광량조절장치
JP2006284801A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nidec Copal Corp カメラ用羽根駆動装置
KR100695465B1 (ko) 2004-06-14 2007-03-15 캐논 가부시끼가이샤 구동장치 및 광량 조절기

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