JP4293871B2 - カメラ用羽根駆動装置 - Google Patents

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本発明は、シャッタ羽根や絞り羽根などの羽根部材をモータで駆動するようにしたカメラ用羽根駆動装置に関する。
カメラに採用されるレンズシャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置は、各々1枚又は複数枚の羽根部材を有している。そして、それらの装置は、それぞれを独立したユニットとして構成することもあるが、それらのうちの二者、又はそれらの三者を一つのユニットとして構成することもある。そして、レンズシャッタ装置の場合は、最近では、シャッタ羽根を2枚としたものが多いが、中には1枚としたり3枚以上としたものもある。また、絞り装置の場合は、複数枚の絞り羽根によって絞り口径の大きさを変化させ得るようにしたものもあるが、最近では、デジタルカメラの出現に伴い、小さい円形の開口部を有した1枚の絞り羽根を、必要に応じて撮影光路に進退させるものが多くなっている。
更に、フィルタ装置の場合には、フィルタ羽根が、上記の円形の開口部を有する絞り羽根と類似の形状(但し、その開口部は、地板に形成された撮影光路用の開口部と略同じ大きさの場合もある)をしていて、その開口部の近傍位置にその開口部を覆うようにしてNDフィルタ板を取り付けたものが多いが、上記のようなフィルタ羽根を2枚用意すると共に、それらの間に、それらと略同じ外形をしたNDフィルタ板を挟み合わせ、三者を同時に同じ方向へ往復作動させるようにしたものも考えられている。
ところで、上記のような各羽根部材は、通常は、主地板と補助地板との間に構成された羽根室内において、それらの地板の一方に回転可能に取り付けられており、駆動手段によって往復回動させられるようにしたものが多い。しかしながら、羽根部材を2枚設けたものの中には、駆動手段によって相反する方向へ略直線的に往復作動させられるようにしたものもある。また、最近では、そのような各羽根部材はモータ(アクチュエータ)で駆動されるのが普通になってきたが、そのモータは羽根室外で一方の地板に取り付けられていることが多い。更に、モータとその駆動回路とは、カメラ内での引き回しに有利なフレキシブルプリント配線板(FPC)によって電気的に接続されているが、モータが羽根室外に取り付けられていることから、特許文献1や特許文献2にも記載されているように、モータの接続端子とフレキシブルプリント配線板の端子(ランド)とは、羽根室外において半田で接合されている。
特開平9−236842号公報(第3頁、図1及び図2) 特開2002−182265号公報(第3頁、図1及び図2)
上記したように、シャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置は、それらの一つ又は二つ以上を予めユニットとして製作しておき、カメラの組立時に、そのユニットをカメラ本体に組み付けるようにしている。そして、最近では、カメラの小型化に伴い、それらのユニットに対しても、全体的な小型化が要求されていて、スペース効率のよい構成にすることが必要になっている。また、それらの運搬時や組立作業時における取り扱いを容易にするため、外装部は、あやまって損傷させにくい構成にすることが要求されている。更に、組立後、カメラの狭いスペース内で他の構成部材に近接したり接触しても、機能上で問題が生じないような構成にすることが要求されている。ところが、従来の場合は、特許文献1,2にも記載されているように、モータとフレキシブルプリント配線板との半田接合部が外装面に露出しているので、仮に、特許文献2のように構成したとしても、上記のような要求を十分に満足させることはできなかった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、モータを取り付けている主地板の羽根室側に仕切板を配置し、それらの間にフレキシブルプリント配線板を配置すると共に、モータの接続端子とフレキシブルプリント配線板の端子とを、主地板の羽根室側であって、羽根部材の作動領域外の領域で半田接合することにより、スペース効率のよい構成であって、かつユニットとしての取り扱いが容易となり、しかもカメラ内での良好な取付状態の得られるカメラ用羽根駆動装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、主地板に取り付けられた補助地板と、前記主地板と前記補助地板の間を仕切って前記主地板との間に配線室を構成すると共に前記補助地板との間に少なくとも一つの羽根室を構成している仕切板と、前記羽根室に配置されていて前記主地板と前記補助地板のいずれかに取り付けられている少なくとも1枚の羽根と、前記羽根を往復作動させるために前記主地板の前記仕切板側とは反対側の面に取り付けられていて少なくとも二つの接続部位を前記仕切板側に突き出しているアクチュエータと、少なくとも二つのランドを有していて前記配線室に配置されており前記羽根の作動領域外に対応する領域において該ランドを前記接続部位に各々半田で接合しているフレキシブルプリント配線板と、を備えているようにする。
その場合、前記仕切板には、前記ランドと前記接続部位との接合対応領域に開口部が設けられていて、前記接続部位と半田のうち少なくとも一方の一部が該開口部から前記羽根室内に突き出ているようにすると、仕切板のコストが低減する。また、前記アクチュエータが、所定の角度範囲で往復回動する出力ピンを有していて、該出力ピンが、前記主地板の孔及び前記仕切板の孔を貫通して、前記羽根に連結されているようにすると、装置全体がコンパクトなものとなる。
本発明の羽根駆動装置は、アクチュエータを取り付けている主地板の羽根室側に仕切板を配置し、それらの間にフレキシブルプリント配線板を配置すると共に、モータの接続端子とフレキシブルプリント配線板の端子とを、主地板の羽室側であって、羽根部材の作動領域外の領域で半田接合するようにしたので、装置内でのスペース効率がよく、かつ半田接合部が外部に露出していないので、ユニットとしての取り扱いが容易となり、しかも、カメラ内での配置に制約を受け難いという特徴を有している。
本発明の実施の形態を、図示した実施例によって説明する。本実施例は、上記のシャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置のうち、シャッタ装置と絞り装置を一つのユニットとして構成したものであり、図1は、実施例の要部を示した分解斜視図であり、図2は、実施例の断面図である。また、図3は、羽根室を取り除いて、仕切板側から主地板側を見た平面図であり、図4は補助地板の約右半分を切除し、羽根の配置状態を示した平面図である。更に、図5は、モータの固定子を構成している部材を示した説明図である。
先ず、本実施例の構成を説明する。主地板1は、合成樹脂製であって、図1に示すように、円形をした被写体光路用の開口部1aと、二つの長孔1b,1cと、四つの切欠き孔1d,1e,1f,1gとを有しており、上面には三つの軸1h,1i,1jと、二つの座部1k,1mを設けている。そして、座部1k,1mには、各々ねじ孔が形成されている。また、仕切板2は、円形をした被写体光路用の開口部2aと、二つの長孔2b,2cと、五つの孔2d,2e,2f,2g,2hと、四つの切欠き孔2i,2j,2k,2mとを有している。更に、補助地板3は、円形をした被写体光路用の開口部3aと、二つの長孔3b,3cと、五つの孔3d,3e,3f,3g,3hとを有している。
そして、ねじ4,5を、補助地板3の孔3d,3e、円筒形の間座6,7、仕切板2の孔2d,2eに順に挿入してから、主地板1に設けられた座部1k,1mのねじ孔に螺合させることによって、主地板1と仕切板2の間に配線室を構成すると共に、仕切板2と補助地板3の間に羽根室を構成している。また、このように仕切板2と補助地板3を主地板1に取り付けた状態においては、主地板1の軸1h,1i,1jが、各々、仕切板2の孔2f,2g,2hと、補助地板3の孔3f,3g,3hに嵌合している。更に、主地板1の長孔1b,1cは、仕切板2の長孔2b,2cや補助地板3の長孔3b,3cと略同じ形状をしていて、それらと重なる配置関係になっており、切欠き孔1d,1e,1f,1gは、仕切板2の切欠き孔2i,2j,2k,2mと重なる配置関係になっている。
また、本実施例においては、補助地板3に形成された開口部3aの直径が、主地板1と仕切板2に形成された開口部1a,2aの直径よりも小さくて、最大の撮影光路用開口を規制するようになっている。しかしながら、開口部1aや開口部2aの直径を一番小さくすることによって、最大の撮影光路用開口を規制するようにしても差し支えなく、一般的には、主地板1に形成された開口部1aの直径を一番小さくすることが多い。尚、図3においては、補助地板3の開口部3aを、二点鎖線で示してある。
主地板1と仕切板2の間に構成された配線室には、フレキシブルプリント配線板8が配置されている。そのフレキシブルプリント配線板8には、四つの切欠き孔8a,8b,8c,8dが形成されていると共に、明示していないが、それらの近傍領域をカバーレイで覆わずに、ランドが形成されている。また、仕切板2と補助地板3の間に構成された羽根室には、仕切板2側からシャッタ羽根9,シャッタ羽根10,絞り羽根11が配置されており、それぞれの孔9a,10a,11aを主地板1の軸1h,1i,1jに回転可能に取り付けている。そして、シャッタ羽根9,10には、長孔9b,10bが形成され、絞り羽根11には、長孔11bと、開口部3aより直径の小さな円形の開口部11cとが形成されていて、その開口部11cを絞り開口としている。
次に、主地板1に取り付けられている二つのモータの構成を説明するが、それらの構成は全く同じであるため、先ず、主に図2を用いて、シャッタ羽根9,10の駆動用モータについて説明する。図2から分かるように、主地板1の下面には、軸1nが設けられていて、そこに永久磁石製の回転子12が回転可能に取り付けられている。この回転子12は、強磁性体材料とプラスチック材料とを混合し、過熱して成形したあと、径方向に2極に着磁されたものであって、本実施例の場合には、円柱形をした本体部から径方向へ張り出した腕部12aと、その先端に設けられた出力ピン12bとを一体的に同時成形している。そして、その出力ピン12bを、主地板1の上記長孔1cに貫通させたあと、図1に示されている仕切板2の長孔2c,シャッタ羽根9の長孔9b,シャッタ羽根10の長孔10b,補助地板3の長孔3cの順に挿入している。
固定子は、モータ枠13と、コイル14と、二つの端子ピン15,16と、二つのヨーク17,18とで構成している。先ず、モータ枠13は、合成樹脂製であって、図5(c)に示されているような平面形状をしており、中空に形成されたボビン部13aの長手方向の両端に、端子ピン15,16を圧入してある。そして、コイル14は、そのボビン部13aに巻回したあと、その両端を端子ピン15,16に巻き付けて固定してある。また、ヨーク17,18は、図5(d)に示されているように、殆ど同じ平面形状をして重ねられているが、各々、先端を磁極部とした二つの腕部のうち、一方の先端形状だけが異なっていて、ヨーク18には折曲部18aが形成されている。そして、形状の同じ方の腕部をボビン部13aの中空部に貫通させている。
モータ枠13は、このようにして各構成部材を組み付けたあと、孔13b(図5(c)参照)を軸1nに挿入し、その後、孔13c(図5(c)参照)にねじ19を挿入することによって、主地板1に螺着されている。そして、主地板1へ取り付けた状態では、端子ピン15,16の先端は、図1に示した主地板1の切欠き孔1f,1g、フレキシブルプリント配線板8の切欠き孔8c,8d、仕切板2の切欠き孔2k,2mを貫通して羽室内に突き出るようになっている。しかしながら、端子ピン15,16を、フレキシブルプリント配線板8のランドに対して半田接合(端子ピン15の接合状態が図2に示されている)するのは、主地板1に仕切板2を取り付ける前であることは言うまでもない。そのため、端子ピン15,16が短い場合には、仕切板2には、切欠き孔2k,2mを形成せず、端子ピン15,16や接合した半田を受け入れる凹部を形成してもよいことになる。
このような構成のモータは、カメラ分野では、ムービングマグネットモータとか、ムービングマグネット型モータとか称されることが多く、コイル14に対して正方向に通電すると、回転子12が所定の角度範囲内で一方方向へ回転し、逆方向へ通電すると逆方向へ回転する電流制御式のモータである。そして、この種のモータの場合は、コイル14に対する無通電状態のとき、回転子の停止位置が極めて不安定となるため、回転子12の磁力を利用して、その停止状態を維持させるための構成も知られている。本実施例の場合には、ヨーク17,18の形状によって、それを可能にしているが、本発明とは直接関係がないので、その説明は省略する。
上記したように、本実施例においては二つのモータが備えられていて、それらは全く同じ構成をしている。しかしながら、もう一つのモータは、絞り羽根11を駆動するためのものであるため、その構成を簡単に説明しておく。主地板1には、上記の軸1nを設けた面に、もう一つの軸1p(図3参照)が設けられていて、そこに永久磁石製の回転子20が回転可能に取り付けられている。そして、この回転子20にも腕部20aと出力ピン20bが設けられていて、その出力ピン20bを、主地板1の上記長孔1bに貫通させたあと、仕切板2の長孔2b,絞り羽根11の長孔11b,補助地板3の長孔3bの順に挿入している。
固定子は、モータ枠21と、図示していないコイルと、二つの端子ピン22,23と、二つのヨーク24,25とで構成している。モータ枠21は、図5(a)に示したような平面形状をしていて、ボビン部21aの長手方向の両端に、端子ピン22,23を圧入している。図示していないコイルは、ボビン部21aに巻回したあと、その両端を端子ピン22,23に巻き付けてある。また、ヨーク24,25は、図5(b)に示されているように、殆ど同じ平面形状をして重ねられているが、各々、先端を磁極部とした二つの腕部のうち、一方の先端形状だけが異なっていて、ヨーク25には折曲部25aが形成されている。そして、形状の同じ方の腕部をボビン部21aの中空部に貫通させている。
モータ枠21は、このようにして各構成部材を組み付けたあと、孔21b(図5(a)参照)を軸1pに挿入し、その後、孔21c(図5(a)参照)にねじ26(図3参照)を挿入することによって、主地板1に螺着されている。そして、主地板1へ取り付けた状態では、端子ピン22,23の先端は、図1に示した主地板1の切欠き孔1d,1e、フレキシブルプリント配線板8の切欠き孔8a,8b、仕切板2の切欠き孔2i,2jを貫通して羽室内に突き出るようになっていて、主地板1に仕切板2を取り付ける前に、フレキシブルプリント配線板8のランドに対して半田接合されている。
次に、本実施例の作動を、デジタルスチルカメラに採用された場合で説明する。図3及び図4は、各構成部材の初期状態、即ち撮影が行なわれる前ではあるが、カメラの電源がオンになっている状態を示したものである。そのため、開口部3aは全開となっていて、液晶ファインダによって被写体像を観察することが可能になっている。
そこで、撮影に際してレリーズボタン(スイッチ)を押すと、先ず、測光結果に基づいて絞り羽根11を作動させるかどうかが決定され、作動させる場合には、モータ枠21のボビン部21aに巻回された図示していないコイルに対して正方向の通電を行い、図3において回転子20を時計方向へ回転させる。そのため、図4において、絞り羽根11は、回転子20の出力ピン20bによって、反時計方向へ回転させられ、開口部11cの中心が開口部3aの中心(光軸)と重なった位置で、図示していないストッパに当接して停止する。そして、本実施例の場合は、このようにして、絞り羽根11が停止した後は、上記のコイルに対する通電を断っても、ヨーク24,25の一方の腕部の先端が独特の形状をしているので、それらと回転子20の間に作用する磁力によってその状態が維持できるようになっている。
また、このような絞り羽根11の作動は、絞り羽根11と、隣接するシャッタ羽根10が常に接触した状態で行なわれるため、作動中に両者が衝突してしまうことがない。しかしながら、ユニットの仕様によっては、図4の状態において、絞り羽根11とシャッタ羽根10とを一部重ね合わせるようにすることができない場合がある。その場合には、上記の作動中に、絞り羽根11がシャッタ羽根10に衝突してしまうため、絞り羽根11とシャッタ羽根10の間に、もう一つの仕切板を設ける必要がある。従って、そのようにした場合には、羽根室が二つ構成されたことになるが、本発明は、そのような構成にすることを妨げるものではない。
また、本実施例の場合には、上記の構成説明で述べたように、四つの端子ピン15,16,22,23と半田とが、羽根室内に存在している。しかしながら、半田の接合面は、端子ピン15,16,22,23を圧入するためにモータ枠13,21に形成された円形の面よりも大きくない。言い換えれば、羽根室内においては、四つの端子ピン15,16,22,23と半田とは、絞り羽根11の作動領域には存在せず、作動領域外に存在することになるので、絞り羽根11の作動には何の影響も与えない。従って、仕切板2と補助地板3の間隔も、最小限の間隔でよいことになる。
このようにして、絞り羽根11が停止すると、固体撮像素子に蓄積されていた電荷を放出することによって撮影のための露光が開始し、所定の露光時間が経過すると、今度は、モータ枠13のボビン部13aに巻回されたコイル14に対して逆方向(二つのモータは同一仕様で製作されているので、この場合の通電方向は逆方向と表現する)の通電が行なわれ、図3において回転子12を反時計方向へ回転させる。そのため、回転子12の出力ピン12bによって、シャッタ羽根9は、図4において、時計方向へ回転され、シャッタ羽根10は反時計方向へ回転されて、絞り開口を規制している開口部11cを閉鎖し、図示していないストッパに当接して停止する。そして、シャッタ羽根9,10の場合にも、停止後にコイル14に対する通電を断ったとき、ヨーク17,18の一方の腕部の先端が独特の形状をしているので、それらと回転子12との間に作用する磁力によって、その状態を維持し得るようになっている。
このようなシャッタ羽根9,10の作動は、絞り羽根11が、開口部11cによって撮影光路を規制しているときでも、図4の状態にあるときでも、絞り羽根11と衝突することなく好適に作動することは、上記の絞り羽根11の場合で説明したとおりである。しかしながら、シャッタ羽根9,10と絞り羽根11が、本実施例のような重なり関係で配置されている場合でも、羽根室を別々に構成することを妨げるものではない。また、四つの端子ピン15,16,22,23と半田とは、絞り羽根11の作動領域のみならず、シャッタ羽根9,10の作動領域にも存在していない。そのため、シャッタ羽根9,10の作動に対しても何の影響も与えない。
このようにして、シャッタ羽根9,10が開口部11cを閉鎖すると、撮影によって蓄積された撮像情報が記憶装置に転送され、その転送が終了すると、モータ枠21のボビン部21aに巻回された図示していないコイルに対しては逆方向の通電が行なわれ、他方、モータ枠13のボビン部13aに巻回されたコイル14に対しては正方向の通電が行なわれる。そのため、回転子20は反時計方向へ回転し、回転子12は時計方向へ回転することによって、絞り羽根11とシャッタ羽根9,10とは開口部3aから退かされ、図示していないストッパに当接して停止する。その後、二つのコイルに対する通電を断った状態が、図4に示された初期状態であって、この状態は、各々の二つのヨークと各々の回転子との間に作用する磁力によって維持される。尚、上記においては、二つのモータに同時に通電を開始する場合で説明したが、一方のモータの回転子が停止し、通電を断ってから、他方のモータに通電を開始するようにしてもよい。
また、上記の作動説明においては、撮影に先立って絞り羽根11を作動させ、撮影光路用の開口を開口部11cによって規制する場合だけを説明したが、被写体光が比較的暗い場合には、絞り羽根11を作動させず、シャッタ羽根9,10だけを作動させるようにすることは言うまでもない。また、上記では、本実施例がデジタルスチルカメラに採用された場合で説明したが、銀塩カメラに採用された場合には、絞り羽根11の作動は同じであるが、シャッタ羽根9,10については、開口部3aを閉鎖している状態が初期状態であって、撮影に際しては、撮影光路を開放し、所定時間後に閉鎖させることになる。
尚、上記の実施例の場合には、接続部位として端子ピン15,16,22,23を設けているが、本発明はこれに限定されることなく、アクチュエータ(モータ)のコイル自身の一部を接続部位として、直接フレキシブルプリント配線板に半田付けしても差し支えない。また、上記の実施例においては、同時に相反する方向へ往復回動する2枚のシャッタ羽根を採用しているが、本発明のシャッタ羽根は、既に述べたように、1枚で構成しても3枚以上で構成してもよく、また、2枚の場合でも、回動ではなく、相反する方向へ同時に直線的に往復作動させるものであっても差し支えない。また、絞り羽根も、実施例のような1枚構成のものに限定されず、羽根の形状を変える必要はあるものの、実施例におけるシャッタ羽根のように2枚構成とし、同時に相反する方向へ往復回動させるようにしても差し支えないし、2枚構成とする場合でも、相反する方向へ直線的に往復作動させるようにしても差し支えない。
また、上記の実施例には、フィルタ羽根が備えられていないが、本発明は、フィルタ羽根をモータによって駆動するようにした装置にも適用される。その場合、フィルタ羽根としては、実施例における絞り羽根11の開口部11cの近傍に、その開口部11cを覆うようにして、接着剤などでNDフィルタ板を取り付けた態様にしてもよいし、その場合の開口部11cを開口部3aと同じ形状かそれよりも大きな形状とした態様にしてもよいし、実施例における絞り羽根11を、開口部11cを形成せずに、NDフィルタ板だけで製作した態様にしてもよいし、実施例における絞り羽根11を2枚用意し、それらの間に上記のNDフィルタ板だけで製作した羽根を重合した態様としたものであっても差し支えない。
更に、上記の実施例は、シャッタ装置と絞り装置を、一つのユニットとして構成したものであるが、本発明は、シャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置を各々独立したユニットとして構成したものは勿論のこと、それらの装置の二つ以上をユニット化したものにも適用される。また、上記の実施例においては、アクチュエータとしてムービングマグネット(型)モータを使用しているが、同じムービングマグネット(型)モータであっても、構成の異なるタイプのものも知られている。本発明は、アクチュエータとして、それらのモータはもとより、ステップモータを用いることも可能であるが、ムービングマグネット(型)モータを用いた場合には、実施例のように、羽根室内に、回転子と一体の出力ピンだけを配置するだけで済むから、そのようにした場合には、ステップモータを用いる場合よりも、構成上は有利になる。
実施例の要部を分かり易く示した分解斜視図である。 実施例の断面図である。 羽根室を取り除いて、仕切板側から主地板側を見た実施例の平面図でである。 補助地板の約半分を切除し、羽根の配置状態を示した実施例の平面図である。 図5(a)〜(d)は、各々モータの固定子を構成している部材を示した説明図である。
符号の説明
1 主地板
1a,2a,3a,11c 開口部
1b,1c,2b,2c,3b,3c,9b,10b 長孔
1d,1e,1f,1g,2i,2j.2k,2m,8a,8b,8c
,8d 切欠き孔
1h,1i,1j,1n,1p 軸
1k,1m 座部
2 仕切板
2d,2e,2f,2g,2h,3d,3e,3f,3g,3h,9a
,10a,11a,13b,13c,21b 孔
3 補助地板
4,5,19,26 ねじ
6,7 間座
8 フレキシブルプリント配線板
9,10 シャッタ羽根
11 絞り羽根
12,20 回転子
12a,20a 腕部
12b,20b 出力ピン
13,21 モータ枠
13a,21a ボビン部
14 コイル
15,16,22,23 端子ピン
17,18,14,25 ヨーク
18a,25a 折曲部

Claims (3)

  1. 主地板に取り付けられた補助地板と、前記主地板と前記補助地板の間を仕切って前記主地板との間に配線室を構成すると共に前記補助地板との間に少なくとも一つの羽根室を構成している仕切板と、前記羽根室に配置されていて前記主地板と前記補助地板のいずれかに取り付けられている少なくとも1枚の羽根と、前記羽根を往復作動させるために前記主地板の前記仕切板側とは反対側の面に取り付けられていて少なくとも二つの接続部位を前記仕切板側に突き出しているアクチュエータと、少なくとも二つのランドを有していて前記配線室に配置されており前記羽根の作動領域外に対応する領域において該ランドを前記接続部位に各々半田で接合しているフレキシブルプリント配線板と、を備えていることを特徴とするカメラ用羽根駆動装置。
  2. 前記仕切板には、前記ランドと前記接続部位との接合対応領域に開口部が設けられていて、前記接続部位と半田のうち少なくとも一方の一部が該開口部から前記羽根室内に突き出ていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用羽根駆動装置。
  3. 前記アクチュエータが、所定の角度範囲で往復回動する出力ピンを有していて、該出力ピンが、前記主地板の孔及び前記仕切板の孔を貫通して、前記羽根に連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用羽根駆動装置。
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