JP2006284669A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トナーカウンタの誤差がある場合でもトナーカートリッジの寿命管理を適切に行う。
【解決手段】 現像バイアスを最大値に設定して形成したパッチ画像の濃度検出結果が所定濃度に達しなかったときには例外処理#1を実行する。6段階の現像バイアス値で形成したパッチ画像の濃度検出結果Dv(1)〜Dv(6)のうち、1つでも所定値を超えるものがあれば(ステップS201,S202)、装置自体は画像形成が可能な状態である。この場合、トナーカウント値をチェックし(ステップS203,S204)、トナー残量が僅かであることを示すエンド状態であったときには、濃度不足はトナー切れに起因するものと判断してトナーカウント値をトナー残量0に相当する値に補正する(ステップS205)。それ以外の場合にはカウント値を変更しない。
【選択図】 図5

Description

この発明は、トナーを貯留するトナーカートリッジから供給されるトナーによりトナー像を形成する像形成手段と、該トナーカートリッジのトナー消費量をカウントするカウント手段とを備える画像形成装置およびその制御方法に関するものである。
プリンタ、複写機、ファクシミリ装置など、トナーを使用して画像を形成する電子写真方式の画像形成装置においては、トナー補給などメンテナンスの都合上、トナーの消費量あるいは残量を把握する必要がある。トナーの消費量を求めるための技術(以下、「トナーカウント技術」という)については従来より数多くの提案がなされているが、装置特性のばらつき等に起因して、トナー消費量を高精度に求めることは容易でない。そこで、本願出願人は、トナーカウンタの誤差を除ききれない場合に対応するために、トナーカウンタのトナーカウント値を補正する技術を先に開示した(特許文献1参照)。
この技術においては、トナーカウント値が示すトナーカートリッジ内のトナー残量が初期値の半量以下であり、しかもパッチ画像として形成したトナー像の濃度が所定濃度に達しないときには、トナーカウント値がある程度のトナー残量があることを示していたとしてもトナーエンドとして扱われるように、トナーカウント値を補正している。
特開2004−354666号公報(例えば、段落0099)
この種の画像形成装置では、高温・高湿度など装置にとって過酷な環境下での動作や突発的な装置の不調など、トナー切れ以外の原因によって画像濃度が低下するという事態が起こりうる。しかしながら、上記従来技術においては、トナーカウント値がある程度進んだ状態でこのような偶発的な濃度低下が起こった場合でも、当該トナーカートリッジは強制的にトナー切れと見なされてしまう。その結果、実際には十分な量のトナーが残っており使用可能なトナーカートリッジであっても、無効となって以後の画像形成に使用することができなくなるという問題が生じる可能性を含んでいた。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、トナーカウンタの誤差がある場合でもトナーカートリッジの寿命管理を適切に行うことのできる技術を提供することを目的とする。
この発明は、トナーを貯留するトナーカートリッジと、前記トナーカートリッジから供給されるトナーによりトナー像を形成する像形成手段と、前記トナーカートリッジのトナー消費量をカウントするカウント手段とを備える画像形成装置およびその制御方法において、上記目的を達成するため、前記像形成手段により形成された第1のトナー像の濃度が当該トナー像に対応して定められた第1の所定濃度よりも低いとき、前記カウント手段のカウント値から求められる前記トナーカートリッジ内のトナー量と、前記トナーカートリッジ以外の装置の状態を表す指標情報とに基づいて前記カウント値の補正の要否を判断し、必要と判断したときには前記カウント手段のカウント値を補正することを特徴としている。
このように構成された発明では、形成されたトナー像の濃度が所定濃度よりも低い場合には、トナー消費量のカウント値と、装置の状態を表す指標情報との両方の情報に基づいて、カウント値の補正を行う必要があるか否かが判断される。そのため、トナー消費量のカウント値のみに基づく判断により強制的にカウント値を補正する場合に比べると、トナーカートリッジには問題がないのにカウント値が補正されてしまうという事態を回避することができる。したがって、当該トナーカートリッジは以後も適切に管理されながら使用に供されることとなり、無効になることが回避される。このように、この発明によれば、トナーカートリッジの寿命管理をより適切に行うことが可能となる。
また、前記カウント値の補正が必要であると判断したときには、前記カウント値を当該トナーカートリッジから供給可能な総トナー量に対応する値に補正することができる。こうすることで、当該トナーカートリッジは供給可能なトナーを使い切ったと見なされることとなる。つまり、計算上のトナー残量は残っていても、実際に形成されたトナー像が濃度不足であればそのトナーカートリッジはもはやトナーを使い切ったものとする。こうすることで、トナー消費量のカウント値に誤差が含まれていたとしても、トナーカートリッジの実態に応じて適切な寿命管理を行うことができる。
例えば、画像濃度に影響を与える前記像形成手段の動作パラメータを前記第1のトナー像の形成時とは異なる値に設定して前記像形成手段により形成した第2のトナー像の濃度検出結果を前記指標情報として用いることができる。このように、条件を変えて形成したトナー像の濃度検出結果を併用することにより、濃度不足がトナーカートリッジの寿命によるものか、装置の他の部分の異常に起因するものかを的確に判定することができ、それに応じた対応をすることができる。
ここで、装置各部の動作状態を示すパラメータのいずれかが適正値から外れているような場合には、トナーカートリッジ内のトナー残量不足とは異なる原因によってトナー像の濃度不足を生じている蓋然性が高い。このような場合にはカウント値の補正を行うべきでない。
例えば、前記カウント値により示される前記トナーカートリッジ内のトナー残量が所定量よりも小さく、かつ前記第2のトナー像が第2の所定濃度よりも高濃度であるときには、前記カウント値の補正が必要であると判断することができる。装置自体に異常がありトナー像が正常に形成されないのであれば、動作条件を変えて形成した他のトナー像も正しく形成されないはずである。このことから、他の条件で形成したトナー像が所定濃度を有している場合には、濃度不足の原因は、装置の異常というよりもトナー切れである可能性の方が高い。したがって、このような場合にはカウント値の補正をすることで、トナーカートリッジが適正に寿命管理される。特に、上記した第2のトナー像が第1のトナー像の形成に先立って形成されたものであるときには、第2のトナー像の形成によってトナー残量がさらに低下した結果として第1のトナー像の濃度不足が生じたものと考えることができる。
また、例えば、前記像形成手段が、静電潜像を担持可能な感光体と、前記感光体を所定の表面電位に帯電させる帯電部と、帯電された前記感光体表面を露光して前記静電潜像を形成する露光部とを備える画像形成装置においては、前記帯電手段に供給される動作電流(帯電電流)を前記指標情報として、前記カウント値により示される前記トナーカートリッジ内のトナー残量が所定量よりも小さく、かつ前記動作電流が所定の適正値であるときに前記カウント値の補正が必要であると判断することができる。帯電部に電流が流れない、あるいは過剰な電流が流れる場合には、感光体が均一な電位に帯電されなかったり、異常放電によるリークが生じている可能性があり、このような場合には正常なトナー像を形成することができない。したがって、帯電電流が適正値でない場合には、濃度不足の原因は感光体の帯電不良である可能性が高い。このような場合には、トナー消費量のカウント値を行わないようにすることで、使用可能なトナーカートリッジを無効にしてしまうことが防止される。
また、静電潜像を担持可能な感光体と、所定の転写バイアスを印加されて前記静電潜像をトナーにより顕像化してなるトナー像を前記感光体から転写される転写媒体と、前記転写媒体上に転写されたトナー像の濃度を検出する検出手段とを備える装置においては、前記検出手段の出力に基づいて前記転写媒体上に転写された前記第1のトナー像の濃度を求めるとともに、前記転写媒体と前記感光体との間に流れる電流の値を前記指標情報として、前記カウント値により示される前記トナーカートリッジ内のトナー残量が所定量よりも小さく、かつ前記電流が所定の適正値であるときには前記カウント値の補正が必要であると判断するようにしてもよい。感光体から転写媒体にトナー像を転写し、こうして転写媒体に転写されたトナー像の濃度を検出するように構成された装置では、感光体から転写媒体への転写不良に起因して、検出される濃度が異常となることがある。特に、感光体と転写媒体との間で放電が発生しているときにはこのような転写不良が起こる。このような放電の発生は、感光体と転写媒体との間に異常な電流が流れることから検出可能である。そこで、感光体と転写媒体との間に異常な電流が流れている場合には、濃度不足の原因は転写不良である可能性が高いので、カウント値の補正を行わない。これにより、使用可能なトナーカートリッジを無効にしてしまうことが防止される。
ここで、前記第1の所定濃度は、画像濃度に影響を与える前記像形成手段の動作パラメータを前記第1のトナー像よりも低濃度となるような条件に設定して前記像形成手段により形成した第3のトナー像の濃度あるいはその濃度に所定のオフセット値を加えた値とすることができる。このような条件では、装置が正常に動作していれば、第1のトナー像は第3のトナー像よりも高濃度となるはずである。それにもかかわらず、第1のトナー像の方が低濃度、あるいは、高濃度であってもその濃度差が想定されるよりも小さいような場合には、トナー残量不足を含めた何らかの異常が装置に生じている可能性がある。つまり、第1のトナー像の濃度が適正であるか否かを判断する基準となる濃度として、第3のトナー像の濃度検出結果を好適に利用することができる。
なお、前記像形成手段により形成されたパッチ画像としてのトナー像の濃度検出結果に基づいて、画像濃度に影響を与える前記像形成手段の動作パラメータを調整する濃度制御動作を実行可能に構成された装置においては、前記パッチ画像の少なくとも一部を前記第1のトナー像としてもよい。こうすることで、カウント手段の補正のために新たなトナー像を形成する必要がなくなり、トナーおよび処理時間の節約を図ることができる。また、上記した第2または第3のトナー像についても、濃度制御動作において形成されたトナー像を転用することが可能である。
図1はこの発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナー(現像剤)を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する画像形成装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号がメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11からの指令に応じてエンジンコントローラ10に設けられたCPU101がエンジン部EG各部を制御して所定の画像形成動作を実行し、シートSに画像信号に対応する画像を形成する。
このエンジン部EGでは、感光体22が図1の矢印方向D1に回転自在に設けられている。また、この感光体22の周りにその回転方向D1に沿って、帯電ユニット23、ロータリー現像ユニット4およびクリーニング部25がそれぞれ配置されている。帯電ユニット23は所定の帯電バイアスを印加されており、感光体22の外周面を所定の表面電位に均一に帯電させる。クリーニング部25は一次転写後に感光体22の表面に残留付着したトナーを除去し、内部に設けられた廃トナータンクに回収する。これらの感光体22、帯電ユニット23およびクリーニング部25は一体的に感光体カートリッジ2を構成しており、この感光体カートリッジ2は一体として装置本体に対し着脱自在となっている。
そして、この帯電ユニット23によって帯電された感光体22の外周面に向けて露光ユニット6から光ビームLが照射される。この露光ユニット6は、外部装置から与えられた画像信号に応じて光ビームLを感光体22上に露光して画像信号に対応する静電潜像を形成する。
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では、現像ユニット4は、図1紙面に直交する回転軸中心に回転自在に設けられた支持フレーム40、支持フレーム40に対して着脱自在のカートリッジとして構成されてそれぞれの色のトナーを内蔵するイエロー用の現像器4Y、シアン用の現像器4C、マゼンタ用の現像器4M、およびブラック用の現像器4Kを備えている。この現像ユニット4は、エンジンコントローラ10により制御されている。そして、このエンジンコントローラ10からの制御指令に基づいて、現像ユニット4が回転駆動されるとともにこれらの現像器4Y、4C、4M、4Kが選択的に感光体22と当接してまたは所定のギャップを隔てて対向する所定位置に位置決めされると、当該現像器に設けられて選択された色のトナーを担持する現像ローラ44が感光体22に対し対向配置され、その対向位置において現像ローラ44から感光体22の表面にトナーを付与する。これによって、感光体22上の静電潜像が選択トナー色で顕像化される。
上記のようにして現像ユニット4で現像されたトナー像は、一次転写領域TR1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。転写ユニット7は、複数のローラ72〜75に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ73を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向D2に回転させる駆動部(図示省略)とを備えている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体22上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト71上に重ね合わせてカラー画像を形成するとともに、カセット8から1枚ずつ取り出され搬送経路Fに沿って二次転写領域TR2まで搬送されてくるシートS上にカラー画像を二次転写する。
このとき、中間転写ベルト71上の画像をシートS上の所定位置に正しく転写するため、二次転写領域TR2にシートSを送り込むタイミングが管理されている。具体的には、搬送経路F上において二次転写領域TR2の手前側にゲートローラ81が設けられており、中間転写ベルト71の周回移動のタイミングに合わせてゲートローラ81が回転することにより、シートSが所定のタイミングで二次転写領域TR2に送り込まれる。
また、こうしてカラー画像が形成されたシートSは定着ユニット9によりトナー像を定着され、排出前ローラ82および排出ローラ83を経由して装置本体の上面部に設けられた排出トレイ部89に搬送される。また、シートSの両面に画像を形成する場合には、上記のようにして片面に画像を形成されたシートSの後端部が排出前ローラ82後方の反転位置PRまで搬送されてきた時点で排出ローラ83の回転方向を反転し、これによりシートSは反転搬送経路FRに沿って矢印D3方向に搬送される。そして、ゲートローラ81の手前で再び搬送経路Fに乗せられるが、このとき、二次転写領域TR2において中間転写ベルト71と当接し画像を転写されるシートSの面は、先に画像が転写された面とは反対の面である。このようにして、シートSの両面に画像を形成することができる。
また、ローラ75の近傍には、クリーナ76が配置されている。このクリーナ76は図示を省略する電磁クラッチによってローラ75に対して近接・離間移動可能となっている。そして、ローラ75側に移動した状態でクリーナ76のブレードがローラ75に掛け渡された中間転写ベルト71の表面に当接し、二次転写後に中間転写ベルト71の外周面に残留付着しているトナーを除去する。
また、ローラ75の近傍には濃度センサ60が配置されている。この濃度センサ60は、中間転写ベルト71の表面に対向して設けられており、必要に応じ、中間転写ベルト71の外周面に形成されるトナー像の画像濃度を測定する。そして、その測定結果に基づき、この装置では、画像品質に影響を与える装置各部の動作条件、例えば各現像カートリッジに与える現像バイアスや、光ビームLの強度などの調整を行っている。
この濃度センサ60は、例えば反射型フォトセンサを用いて、中間転写ベルト71上の所定面積の領域の画像濃度に対応した信号を出力するように構成されている。そして、CPU101は、中間転写ベルト71を周回移動させながらこの濃度センサ60からの出力信号を定期的にサンプリングすることで、中間転写ベルト71上のトナー像各部の画像濃度を検出することができる。
また、図2に示すように、各現像カートリッジ4Y,4C,4Mおよび4Kには該現像カートリッジの製造ロットや使用履歴、内蔵トナーの残量などに関するデータを記憶するメモリ91〜94がそれぞれ設けられている。さらに、各現像カートリッジ4Y,4C,4M、4Kには無線通信器49Y、49C、49M、49Kがそれぞれ設けられている。そして、必要に応じて、これらが選択的に本体側に設けられた無線通信器109と非接触にてデータ通信を行い、インターフェース105を介してCPU101と各メモリ91〜94との間でデータの送受を行って該現像カートリッジに関する消耗品管理等の各種情報の管理を行っている。なお、この実施形態では、無線通信等の電磁的手段を用いて非接触にてデータ送受を行っているが、本体側および各現像カートリッジ側にコネクタ等を設け、コネクタ等を機械的に嵌合させることで相互にデータ送受を行うようにしてもよい。
また、この装置では、図2に示すように、メインコントローラ11のCPU111により制御される表示部12を備えている。この表示部12は、例えば液晶ディスプレイにより構成され、CPU111からの制御指令に応じて、ユーザへの操作案内や画像形成動作の進行状況、さらに装置の異常発生やいずれかのユニットの交換時期などを知らせるための所定のメッセージを表示する。
なお、図2において、符号113はホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像を記憶するためにメインコントローラ11に設けられた画像メモリである。また、符号106はCPU101が実行する演算プログラムやエンジン部EGを制御するための制御データなどを記憶するためのROM、また符号107はCPU101における演算結果やその他のデータを一時的に記憶するRAMである。
さらに、符号200はトナー消費量を求めるためのトナーカウンタである。このトナーカウンタ200は、画像形成動作の実行に伴って消費されるトナーの量を各トナー色毎に計算し記憶する。トナー消費量の計算方法は任意であり種々の公知技術を適用することができる。例えば、外部装置から入力された画像信号を解析して各トナー色ごとのトナードットの形成個数をカウントし、そのカウント値からトナー消費量を計算することができる。
そして、CPU101は、トナーカウンタ200により求められた各色ごとのトナー消費量を各現像器4Y等に貯留されたトナー量の初期値から減算することにより、各時点における現像器内のトナー残量を把握する。そして、必要に応じて、各色ごとのトナー残量やトナー切れの発生などをユーザに知らせるためのメッセージを表示部12に表示させる。
図3はこの装置における濃度制御動作を示すフローチャートである。上記のように構成された装置では、装置の電源が投入された直後や、スリープ状態から復帰した直後など、所定のタイミングで、各トナー色ごとに図3に示す濃度制御動作を実行する。このような電源投入後に実行される調整動作については多くの公知技術があるので、ここでは動作の概要のみを簡単に説明する。
まず、現像バイアスを多段階(ここでは、最も小さいバイアス値V1から最大のV6まで6段階で次第に増加させてゆくものとする)に変更設定しながら、各設定値でパッチ画像として例えばベタ画像をそれぞれ形成する(ステップS101)。ベタ画像では、感光体22の帯電電位や露光ユニット6からの光ビームLの強度が画像濃度に及ぼす影響が小さいので、パッチ画像をベタ画像とすることで現像バイアスの調整を精度よくかつ容易に行うことができる。そして、それらのパッチ画像の濃度を濃度センサ60により検出する(ステップS102)。ここで、各パッチ画像のうち、現像バイアスを最大値に設定して形成したパッチ画像の濃度検出結果Dv(6)が適正値であるか否かを判定する(ステップS103)。
図4は現像バイアスと画像濃度との関係を示す図である。なお、この図4および以下の説明では、次のように定義される評価値を用いて画像濃度を表すこととする。この評価値は、中間転写ベルト71上におけるトナーの濃度を正規化して0から1までの範囲の数値で表したものである。すなわち、中間転写ベルト71上に全くトナーが付着していない状態のときに評価値は0となる一方、中間転写ベルト71表面をトナーが完全に覆った状態のときに評価値は1となる。つまり、当該トナーを使用して実現可能な最大濃度のトナー像が評価値1を有する。より一般的なトナー像の評価値は0から1までの間の数値を取る。
装置が正常に動作しており、また現像器内に十分な量のトナーがあるときには、図4の曲線Pに示すように、画像濃度(評価値)は現像バイアスの増加に伴って増大する。しかしながら、トナー残量が少なくなると、曲線Rに示すように、現像バイアスを大きくしても画像濃度の増分T1は小さくなる。より甚だしい場合には、曲線Qに示すように、現像バイアスを大きくしているのに画像濃度が低下してしまい画像濃度の増分T2がマイナスとなることがある。これは、残り僅かなトナーが初めに形成されるパッチ画像のために消費されてしまい、後の方で形成するパッチ画像の現像に供されるトナーの量が不足するためである。
したがって、トナーの残量不足に起因してパッチ画像濃度が示す濃度異常のパターンとしては、
(1)最大現像バイアスV6で形成したパッチ画像の濃度Dv(6)が所定濃度(例えば評価値で0.9)に満たない;
(2)最大現像バイアスV6で形成したパッチ画像の濃度Dv(6)と、最小現像バイアスV1で形成したパッチ画像の濃度Dv(1)との濃度差が所定値よりも小さい;
(3)最大現像バイアスV6で形成したパッチ画像の濃度Dv(6)が、最小現像バイアスV1で形成したパッチ画像の濃度Dv(1)と同程度またはこれよりも低い;
などが挙げられる。これらのいずれか、あるいはこれらを適宜組み合わせてなる判断基準により、パッチ画像濃度Dv(6)が適正であるか、異常であるかを判定することができる。
一方、パッチ画像濃度が異常な値を示す原因としては、上記したトナー残量不足以外にも、装置に何らかの異常が発生したことによるものがある。この種の異常では、図4の曲線Xに示すように現像バイアスの設定値によらずほとんど画像濃度が出ないか、あるいは画像像度が現像バイアスに対する依存性を示さずランダムな値を取ることが多い。しかしながら、このような異常が発生した場合にも上記判断基準が適合してしまうことになり、結局、上記判断基準のみでは濃度不足の原因をトナーの残量不足であると結論付けるには十分ではない。そこで、この実施形態では、他の判断基準との組み合わせによって濃度不足の原因を推定し、その原因に応じた対応を取るようにしている。濃度が異常であるときに実行される例外処理#1、#2の詳細については後述する。
図3に戻って濃度制御動作の説明を続ける。ステップS103において、現像バイアスV6で形成されたパッチ画像の濃度検出結果Dv(6)が適正であった場合には、続いて最適現像バイアス値を算出する(ステップS104)。すなわち、各バイアス値で形成された各パッチ画像の濃度検出結果から、画像濃度が目標濃度と一致する、または最も近くなるような現像バイアスの値を最適現像バイアスとする。
次に露光パワーの調整を行う。現像バイアスを上記で求めた最適現像バイアスに設定した状態で、露光ユニット6から感光体22に照射される光ビームLの強度(露光パワー)を多段階(ここでは4段階とする)に変更設定しながらパッチ画像としてのハーフトーン画像を形成する(ステップS107)。ハーフトーン画像では露光パワーにより画像濃度が大きく変動するので、パッチ画像としてハーフトーン画像を用いることで露光パワーの調整を精度よく行うことができる。
そして、各パッチ画像の濃度を濃度センサ60により検出する(ステップS106)。この場合にも、検出された濃度が適正であるか否かを判断する(ステップS107)。ここでは、現像バイアス調整時に形成されたパッチ画像の濃度が適正であったことから、トナー残量の不足や根本的な装置の異常は考えにくい。この場合に起こりうる濃度異常としては、露光ユニット6の光ビーム出射窓の汚れにより露光量が低下することによる濃度低下が第1に挙げられる。そこで、露光パワーを最大値に設定して形成したパッチ画像の濃度De(4)が所定値(例えば、評価値で0.125)に満たない場合には、その濃度不足は露光ユニット6の汚れによるものとみなす。そして、例外処理#3として、表示部12に所定のエラーメッセージ(サービスコールA)を表示し、サービスマンに点検を依頼するようユーザに促す(ステップS109)。サービスコールについては後述する。
パッチ画像の濃度検出結果が適正であった場合には、続いてそれらの検出結果から最適露光パワーを算出する(ステップS108)。こうして1つのトナー色について現像バイアスおよび露光パワーの最適値が求まる。上記処理を各トナー色について行う。
次に、図3の濃度制御処理のステップS103において、パッチ画像濃度Dv(6)の値が適正値でなかった場合の例外処理について説明する。ここでの例外処理としては、以下に説明する例外処理#1、#2のうちいずれかを実行することができる。
図5は例外処理#1を示すフローチャートである。例外処理#1では、まず未チェックの他のパッチ画像を含めた全てのパッチ画像の濃度検出結果をチェックする(ステップS201)。なお、濃度不足の原因を推定するという観点からは、他の現像バイアス値で形成された少なくとも1つのパッチ画像の濃度を確認すればよいが、ここではより正確を期すために、改めて全てのパッチ画像についてチェックを行うものとする。
現像バイアスV1ないしV6で形成された各パッチ画像の濃度検出結果Dv(1)ないしDv(6)のうち、所定値以上のものが1つ以上あれば、少なくとも、装置が全く画像を形成することのできない状態に陥っているのではないと推測される。この場合は次のステップS203に進む。一方、いずれの濃度も所定値に達していない場合には、そもそも画像が形成されていない可能性がある。そこで、所定のエラーメッセージ(サービスコールB)を表示部12に表示し(ステップS207)、異常があることをユーザに報知して濃度制御動作を終了する。ここでの所定値は、ベタ画像の濃度としては実用にならない程度の低濃度であり、かつ装置が故障した状態では出せないような濃度に対応する値とすることが望ましい。ここでは、評価値0.3を上記した所定値とする。
各パッチ画像のうちその濃度が評価値0.3以上のものが1つでもある場合には、続いてトナーカウンタ200のカウント値をチェックする(ステップS203)。カウント値が下記のエンド状態であるときには、トナーカウンタ200のカウント値の補正を行うとともに(ステップS205)、ユーザに対し現像器の交換を促す旨のメッセージを表示部12に表示する(ステップS206)。また、現像器がエンド状態でなければ、エラーメッセージ(サービスコールC)を表示部12に表示する(ステップS208)。
図6は現像器のエンド状態を説明するための図である。現像器のトナー残量は、初期の充填量からトナーカウンタ200のカウント値を差し引くことで求められる。現像器が新品の状態ではトナーカウンタ200のカウント値は0であり、当然にトナー残量は100%である。現像器が使用されるにつれてトナーカウンタ200のカウント値は増えてゆき、トナー残量は次第に減少してゆく。トナーカウンタ200のカウント値がTCendに達したとき、現像器内のトナー残量は初期量の5%にまで低下している。また、カウント値がTCmaxに達するとトナー残量は0となる。ここでいうトナー残量0とは、現像器内のトナーが完全になくなった状態を指すものではなく、これ以上トナーを使用することができない、つまりこのような現像器を使用したのでは実用上十分な画像濃度を得られない状態のことである。
トナー残量が5%以下にまで減少した状態では、形成される画像に濃度不足やかすれなどの画像欠陥を生じる可能性が次第に増大する。したがって、画質を良好に維持するためには、トナー残量が5%に低下した時点で現像器が交換されることが望ましい。しかしながら、より有効にトナーを使いたいユーザの要求に応えるため、この装置ではトナー残量が0ないし5%の範囲にある場合にも画像形成動作を実行できるようにしている。このように、トナーカウンタ200のカウント値が、トナー残量に換算して初期量の0ないし5%に相当する範囲、すなわちカウント値がTCendからTCmaxまでにある状態を「エンド状態」と称している。
エンド状態にある現像器を使用した場合でも、ある程度の画像濃度で画像を形成することができるはずである。それにもかかわらず必要な画像濃度が得られなかったとすれば、トナーカウンタ200の誤差にその原因がある可能性がある。つまり、トナーカウンタ200の誤差に起因して、そのカウント値がTCmaxに達していなかったとしても、実際のトナー残量が0%となってしまっている可能性がある。そこで、トナーカウンタ200のカウント値がエンド状態を示している場合には、トナーカウンタ200のカウント値を強制的にTCmaxに変更する。これにより、これ以後、当該現像器のトナー残量は0%と見なされる。
一方、トナーカウンタ200のカウント値がエンド状態でない、つまりTCendに達していない場合には、そのカウント値に誤差が含まれているとしても、顕著な画像濃度の低下を生じるほどトナー残量が低下しているとは考えにくい。したがって、この状態で画像の濃度低下が生じた場合には装置の他の部分に問題が起きている可能性が高い。そこで、この場合にはカウント値の補正を行うのではなく、サービスコールCの表示によりユーザまたはサービスマンに点検を促すようにしている。
つまり、この実施形態では、パッチ画像として形成したトナー像の濃度が所定濃度に達しないときであって、トナーカウンタ200のカウント値がエンド状態を示しており、かつ装置の他の部分の異常を窺わせる兆候が見当たらないときに限り、画像の濃度低下はトナーの残量不足によるものと判断してトナーカウンタ200のカウント値を補正するようにしている。一方、他の部分に異常がある可能性があるときには、エンド状態であってもカウント値の補正を行わない。こうすることにより、トナー残量がほとんどなく正常な画像を形成することのできない現像器はトナー残量0として扱われる一方、まだ使用可能な現像器がトナー残量0と見なされることがなくなり、現像器の寿命管理を適正に行うことが可能となる。また、現像器以外で生じた異常についてはそれに対応するエラー処理を実行することで、装置の動作エラーにも適切に対応することができる。
図7は例外処理#2を示すフローチャートである。この例外処理#2では、より直接的に装置の異常を検出するようにしている。すなわち、現像バイアスV6で形成されたパッチ画像の濃度Dv(6)が適正でなかったとき、装置各部の情報を取得し(ステップS301)、その値が適正値であるか否かによって濃度不足の原因を推定する(ステップS302)。以後の動作(ステップS303〜S308)は基本的に例外処理#1と同様である。ただし、異常の原因を推定するための条件が異なることに起因して、ステップS307において表示するエラーメッセージ(サービスコールD)が例外処理#1の場合とは相違している。
図8は感光体周辺で生じる動作異常を説明するための図である。感光体22は円筒形状に形成され電気的に接地された金属製のローラ22aの表面に感光体層22bが設けられた構造を有しており、帯電ユニット23は感光体層22bを所定の電位に帯電させる。帯電ユニット23は、感光体22に近接配置された帯電ワイヤ23aと、それを取り囲むように設けられたシールド電極23bと、電源23cとを備えている。電源23cから帯電バイアスが帯電ワイヤ23aに印加されると、帯電ワイヤ23aと感光体層22bとの間でコロナ放電が発生し、感光体層22bが帯電される。このときに帯電ワイヤ23bに流れる電流Iwの大きさは電源23cにより制御されている。本明細書では、この電流Iwを「帯電電流」と称している。
帯電電流Iwは基本的に一定値でありこれにより感光体22の表面が均一な電位に帯電される。しかしながら、帯電ワイヤ23aの断線、劣化、汚れや、シールド電極23bへのリーク、感光体22との間の放電の発生等によって帯電電流Iwが変動することがある。このような電流の変動は、感光体22の帯電不良や表面電位の変動を引き起こし、最終的には画像濃度の変動につながることがある。
また、感光体22から中間転写ベルト71へのトナー像の転写の過程で濃度異常を生じる場合もある。中間転写ベルト71は、絶縁性樹脂からなる基材71a、導電性樹脂または金属箔からなる導電性中間層71b、および、該中間層よりも高い抵抗率を有する中抵抗材料からなりトナー像を直接担持する表面層71cを積層した無端状ベルトである。このうち、導電性中間層71bには、感光体22から表面層71cへのトナー像の転写を促進するために電源711から所定の一次転写バイアスが印加されている。装置が正常であれば、電源711から中間層71bに流れる転写電流Idevはごく僅か(例えばμAオーダー)である。しかしながら、感光体22と中間転写ベルト71との間で放電が起こる場合があり、この場合には大きな電流が流れることとなる。また、このような放電が起こるとトナー像が正しく中間転写ベルト71に転写されなくなり、中間転写ベルト71上において検出されるパッチ画像の濃度に異常を生じることとなる。
これらのことから、帯電電流Iwおよび転写電流Idevを検出することによっても、装置の異常を発見することが可能である。そこで、例外処理#2(図7)では、これらの電流の一方あるいは両方を装置情報として検出し、その値が適正であるか否かによって、パッチ画像の濃度不足が現像器のトナー残量不足によるものか、あるいは他の原因によるものかを推定することができる。この実施形態では、転写電流Idevを検出し異常原因の推定に用いている。このように、例外処理#2では、装置の異常の原因をより直接的に判断することが可能である。ただし、電流検出のための構成を別途設ける必要がある。
以上のように、例外処理#2においては、パッチ画像として形成したトナー像の濃度が所定濃度に達しないときであって、トナーカウンタ200のカウント値がエンド状態を示しており、かつ転写電流Idevに異常がないときに、トナーカウンタ200のカウント値を補正するようにしている。一方、転写電流Idevが異常である場合やトナーカウンタ200がエンド状態を示していないときにはカウント値の補正を行わない。こうすることにより、例外処理#1の場合と同様に、トナー残量がほとんどなく正常な画像を形成することのできない現像器はトナー残量0として扱われる一方、まだ使用可能な現像器がトナー残量0と見なされることがなくなり、現像器の寿命管理を適正に行うことが可能となる。
図9はサービスコールの種類を示す図である。この実施形態では、装置に異常があると判断されたとき、想定される異常の内容に応じて4種類のサービスコールのいずれかを表示するエラー処理が用意されている。このうちサービスコールAは、露光パワーの調整が正常に行えないときに出されるコールであり、この場合に想定されるのは露光ユニット6の出射窓の汚れである。したがって、サービスコールAにはその旨が付記される。なお、出射窓がユーザにより清掃可能な装置構成である場合には、サービスコールAに代えて、出射窓の清掃をユーザに促す旨のメッセージを表示部12に表示するようにしてもよい。
サービスコールBは、全てのパッチ画像がごく低い濃度であった場合に対応するコールである。このような症状から想定される異常は、例えば帯電バイアスや現像バイアスを発生するための高圧電源の異常である。そこで、サービスコールBにはその旨が付記される。また、サービスコールDは、過剰な転写電流Idevが検出されたときに出されるコールである。このコールに対応する異常としては、例えば転写ユニット7の異常がある。
なお、サービスコールCは上記のように原因を推定できるもの以外の異常に対応するものである。この場合、原因を特定することに至っていないので、単に「画像形成動作における異常」として扱われる。これらのサービスコールについては、上記したように一般ユーザにも異常の原因がわかるような内容とする必要は必ずしもなく、専任のサービスマンやオペレータにのみ理解可能な略号やエラーコード等によって報知されてもよい。
一方、トナー残量の低下に起因する濃度低下は、装置の異常と言うには当たらない現象である。このような濃度低下は、古い現像器を新たな現像器に交換することによって解消可能なものであるから、この場合の後処理としては、ユーザに対し現像器の交換を促すメッセージを表示部12に表示させることで足りる。
以上のように、この実施形態では、パッチ画像として形成したトナー像の濃度が所定濃度に満たなかったとき、さらに装置の動作状態に関する指標情報を取得し、その結果に基づいて、濃度不足の原因が現像器内のトナー残量不足であるのか、他の原因であるのかを判断している。そして、残量不足と判断したときにはトナーカウンタ200のカウント値を補正することで、以後は当該現像器がまだ使用可能であるとの誤った判断がなされることがなくなる。
また、トナー残量不足以外の原因によると判断した場合には、想定されるエラー原因に対応したエラーメッセージが表示部12に表示される。このため、装置の動作エラーに対して、ユーザに適切な措置を取らせることができる。また、現像器に異常がないのにトナーカウンタ200のカウント値が補正されてしまい、以後その現像器が使用できなくなってしまうという事態は回避される。なお、サービスコールを表示した場合には、サービスマンあるいはオペレータにより異常が取り除かれるまでの間、装置の動作を禁止することが望ましい。
以上説明したように、この実施形態では、現像器4C,4K,4M,4Yがいずれも本発明の「トナーカートリッジ」として機能している。また、この実施形態では、トナーカウンタ200およびエンジンコントローラ10が本発明の「カウント手段」および「制御手段」としてそれぞれ機能している。また、エンジン部EGが本発明の「像形成手段」として機能しており、露光ユニット6、感光体22、帯電ユニット23、濃度センサ60および中間転写ベルト71がそれぞれ「露光部」、「感光体」、「帯電部」、「検出器」および「転写媒体」に相当している。また、この実施形態では、現像バイアスV6およびV1で形成されたパッチ画像がそれぞれ本発明の「第1のトナー像」および「第3のトナー像」に相当する一方、他のバイアス値で形成された各パッチ画像が本発明の「第2のトナー像」に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、現像バイアスを最大値に設定しながら形成したパッチ画像を本発明の「第1のトナー像」として用いているが、他のバイアス値や、上記と異なる条件で形成した画像を用いてもよい。また、この実施形態では、濃度制御動作のために形成したパッチ画像を用いているが、これに限定されるものでなく、本発明の目的のため、あるいは他の目的のために形成される画像を用いてもよい。ただし、本実施形態のように、本来別の目的のために形成される画像の濃度検出結果に基づいて処理を行うようにすれば、本発明の実施のために別途画像を形成する必要はなく、トナーおよび処理時間の無駄を省くことが可能となる。
また、上記実施形態では、画像の濃度不足をパッチ画像の濃度検出結果から判定するようにしているが、例えばユーザが目視により濃度不足を確認し、その旨を操作入力により装置に伝えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の「指標情報」として、パッチ画像の濃度検出結果Dv(1)〜Dv(6)、帯電電流Iw、転写電流Idevなどを用いているが、これ以外に、例えば装置各部のバイアス電圧を検出したり、露光ユニット6の光源の点灯を確認するための信号等を指標情報としてもよい。
また、上記実施形態の例外処理#1および#2では、パッチ画像濃度や転写電流値などの情報のチェックを行ってからトナーカウンタのカウント値のチェックを行っているが、この順序を入れ替えてもよい。
また、上記実施形態では、トナー残量不足以外の装置の異常を4つのパターンに分けてそれぞれ異なるサービスコールを発するようにしているが、本発明の目的からは、少なくとも現像器のトナー残量不足と、他の原因とを区別することができればよく、サービスコールは1通りのみであってもよい。
また、上記実施形態は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色のトナーを用いて画像を形成する装置に本発明を適用したものであるが、トナー色の種類および数については上記に限定されるものでなく任意である。また、本発明のようなロータリー現像方式の装置のみでなく、各トナー色に対応した現像器がシート搬送方向に沿って一列に並ぶように配置された、いわゆるタンデム方式の画像形成装置に対しても本発明を適用可能である。
この発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図。 図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図。 この装置における濃度制御動作を示すフローチャート。 現像バイアスと画像濃度との関係を示す図。 例外処理#1を示すフローチャート。 現像器のエンド状態を説明するための図。 例外処理#2を示すフローチャート。 感光体周辺で生じる動作異常を説明するための図。 サービスコールの種類を示す図。
符号の説明
4C,4K,4M,4Y…現像器(トナーカートリッジ)、 6…露光ユニット(露光部)、 10…エンジンコントローラ(制御手段)、 22…感光体、 23…帯電ユニット(帯電部)、 60…濃度センサ(検出器)、 71…中間転写ベルト(転写媒体)、200…トナーカウンタ(カウント手段)、 EG…エンジン部(像形成手段)

Claims (9)

  1. トナーを貯留するトナーカートリッジと、
    前記トナーカートリッジから供給されるトナーによりトナー像を形成する像形成手段と、
    前記トナーカートリッジのトナー消費量をカウントするカウント手段と、
    前記像形成手段により形成された第1のトナー像の濃度が当該トナー像に対応して定められた第1の所定濃度よりも低いとき、前記カウント手段のカウント値から求められる前記トナーカートリッジ内のトナー量と、装置の状態を表す指標情報とに基づいて前記カウント値の補正の要否を判断し、必要と判断したときには前記カウント手段のカウント値を補正する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記カウント値の補正が必要であると判断したときには、前記カウント値を当該トナーカートリッジから供給可能な総トナー量に対応する値に補正する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、画像濃度に影響を与える前記像形成手段の動作パラメータを前記第1のトナー像の形成時とは異なる値に設定して前記像形成手段により形成した第2のトナー像の濃度検出結果を前記指標情報とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記カウント値により示される前記トナーカートリッジ内のトナー残量が所定量よりも小さく、かつ前記第2のトナー像が第2の所定濃度よりも高濃度であるときには、前記カウント値の補正が必要であると判断する請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記像形成手段は、静電潜像を担持可能な感光体と、前記感光体を所定の表面電位に帯電させる帯電部と、帯電された前記感光体表面を露光して前記静電潜像を形成する露光部とを備え、
    前記制御手段は、前記帯電部に供給される動作電流の値を前記指標情報とし、前記カウント値により示される前記トナーカートリッジ内のトナー残量が所定量よりも小さく、かつ前記動作電流が所定の適正値であるときには前記カウント値の補正が必要であると判断する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  6. 前記像形成手段は、静電潜像を担持可能な感光体と、所定の転写バイアスを印加されて前記静電潜像をトナーにより顕像化してなるトナー像を前記感光体から転写される転写媒体と、前記転写媒体上に転写されたトナー像の濃度を検出する検出器とを備え、
    前記制御手段は、前記検出器の出力に基づいて前記転写媒体上に転写された前記第1のトナー像の濃度を求めるとともに、前記転写媒体と前記感光体との間に流れる電流の値を前記指標情報とし、前記カウント値により示される前記トナーカートリッジ内のトナー残量が所定量よりも小さく、かつ前記電流が所定の適正値であるときには前記カウント値の補正が必要であると判断する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の所定濃度は、画像濃度に影響を与える前記像形成手段の動作パラメータを前記第1のトナー像よりも低濃度となるような条件に設定して前記像形成手段により形成した第3のトナー像の濃度あるいはその濃度に所定のオフセット値を加えた値である請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記像形成手段により形成されたパッチ画像としてのトナー像の濃度検出結果に基づいて、画像濃度に影響を与える前記像形成手段の動作パラメータを調整する濃度制御動作を実行し、
    前記パッチ画像の少なくとも一部を前記第1のトナー像とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. トナーを貯留するトナーカートリッジと、前記トナーカートリッジから供給されるトナーによりトナー像を形成する像形成手段と、前記トナーカートリッジのトナー消費量をカウントするカウント手段とを備える画像形成装置の制御方法において、
    前記像形成手段により形成された第1のトナー像の濃度が当該トナー像に対応して定められた第1の所定濃度よりも低く、かつ前記カウント手段のカウント値から求められる前記トナーカートリッジ内のトナー量が所定値よりも少ないとき、装置の状態に関する情報に基づいて前記カウント値の補正の要否を判断し、必要と判断したときには前記カウント手段のカウント値を補正する
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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JP2009175265A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及び現像剤残量認識プログラム
JP2015038566A (ja) * 2013-08-19 2015-02-26 キヤノン株式会社 画像形成装置

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