JP2006284627A - 光源装置及びこれを備えるプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 新たな部品を追加することなく温度制御することができる光源装置及びこれを備えるプロジェクタを提供する。
【解決手段】 光源装置は、光を放射する光源ランプ18と、光源ランプ18を内部に収容し、光源ランプ18からの光を出射する開放面を有し、光源ランプ18からの光をその内面で反射して開放面から出射させるリフレクタ21と、を備えている。リフレクタ21の内面には、その上部に上部反射膜21bと、上部反射膜21bよりも熱を反射しない下部反射膜21cとが形成されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、光源装置及びこれを備えるプロジェクタに関する。
プロジェクタ等に用いる光源装置は、光源ランプから放射された光をリフレクタにより反射させて、リフレクタに設けられた開放面から光を出射することにより、プロジェクタ等の光源として機能する。
ところで、開放面から出射された光は、その大部分が開放面の前側に配置された透明板を通過して出射するが、一部が透明板、さらに透明板の前側に配置されたカラーホイールなどに反射されてリフレクタ内に戻ってしまう。このように戻った光が、例えば、ランプ陰極溶接部のように、高温になってはいけない箇所が当たると、この箇所が高温になってしまう。このため、光源装置の内部の温度を制御する方法が求められている。
光源装置の温度を制御する方法としては、例えば、光源ランプ(発光管)の封止部に熱導電性部材を取り付けることにより、発光管の温度を制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−301945号公報
しかし、特許文献1の方法では、熱導電性部材という新たな部品を取り付ける必要があり、光源装置の構造が複雑になってしまう。さらに、光源ランプの仕様によって、例えば、リフレクタ内の上部温度を下げ、下部温度を上げなければならない場合、光源装置の構造はさらに複雑になってしまう。このため、新たな部品を追加することなく、光源装置を温度制御できることが求められている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、新たな部品を追加することなく温度制御することができる光源装置及びこれを備えるプロジェクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる光源装置は、
光を放射する光源ランプと、
前記光源ランプを内部に収容し、当該光源ランプからの光を出射する開放面を有し、前記光源ランプからの光をその内面で反射して前記開放面から出射させるリフレクタと、を備え、
前記リフレクタの内面には、少なくとも、前記光源ランプからの光を反射する第1の反射膜と、前記光源ランプからの光を反射するとともに前記第1の反射膜よりも熱の反射が少ない第2の反射膜と、が形成されている、ことを特徴とする。
前記第1の反射膜は、例えば、前記リフレクタの内面の上部に形成され、前記第2の反射膜は、例えば、前記リフレクタの内面の下部に形成されている。
前記第1の反射膜及び前記第2の反射膜は、紫外線透過性反射膜であることが好ましい。
本発明の第2の観点にかかる光源装置は、
光を放射する光源ランプと、
前記光源ランプを内部に収容し、当該光源ランプからの光を出射する開放面を有し、前記光源ランプからの光をその内面で反射して前記開放面から出射させるリフレクタと、
前記リフレクタの開放面に対向するように配置された透明板と、
前記透明板を介して、前記リフレクタの開放面に対向するように配置されたカラーホイールと、を備え、
前記透明板及び前記カラーホイールは、前記リフレクタの開放面から出射された光軸に垂直な面に対して所定角度傾斜するように配置されている、ことを特徴とする。
前記透明板は、防爆ガラスであることが好ましい。
前記リフレクタの内面、前記透明板及び前記カラーホイールの少なくとも1つは、紫外線フィルタ機能を有していることが好ましい。
前記光源ランプは、
その内部にアークにより発光する物質が封入されたガラスバルブと、
それぞれの先端が近接対向するとともに、それぞれの後端が前記ガラスバルブから露出するように配置された一対の棒状の電極と、を備え、
前記ガラスバルブ内で近接対向する電極の先端間にアークを発生させることにより発光するアークランプであってもよい。
前記リフレクタは、その軸線上の前記リフレクタ内の点と開放面の前方の点とにそれぞれ焦点を有する楕円面リフレクタであり、
前記光源ランプは、その一端側を前記リフレクタに配置させ、その他端側を前記リフレクタの後方に突出させるとともに、前記一対の電極の先端間の発光点を前記リフレクタ内の焦点に一致させてもよい。
本発明の第3の観点にかかるプロジェクタは、
本発明の第1または第2の観点にかかる光源装置と、
入射した光の出射を制御して画像を表示する表示素子と、
前記光源装置から出射した光を前記表示素子に入射させる光源側光学系と、
前記表示素子からの出射光を投影面に投影する投影レンズと、
を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、新たな部品を追加することなく温度制御することができる。
以下、本発明の光源装置及びこれを備えるプロジェクタについて、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1の光源装置及びこれを備えるプロジェクタについて説明する。図1及び図2は、実施形態1の光源装置を備えるプロジェクタの斜視図であり、図1はプロジェクタを使用していない状態を示し、図2はプロジェクタを使用している状態を示している。
図1及び図2に示すように、プロジェクタは、平面形状が矩形状のプロジェクタケース1を備えている。プロジェクタケース1は、その両側面、後面及び底面をなすケース本体1aと、上面パネル1bと、前面パネル1cとから構成されている。
ケース本体1aの後面には、図示しない、パーソナルコンピュータ用のUSB端子、カラー画像信号と音声信号の入力端子、ビデオ信号入力端子、電源コネクタ等が設けられている。上面パネル1bには、電源キー2と、後述する光源装置17の点灯を表示するランプインジゲータ3と、光源装置17が過熱状態となったことを表示する過熱インジゲータ4と、自動画質調整キー5と、手動画質調整キー6と、電気コネクタを商用電源に接続したスタンバイ状態と電源キー2をオンさせたときとで表示色が変化するパワー/スタンバイインジゲータ7と、開閉蓋8を開いて操作される図示しない各種調整キーと、スピーカ用放音部9とが設けられている。前面パネル1cには、図示しないリモコンからの信号(例えば、赤外線信号)を受けるリモコン受信部10が設けられている。
また、前面パネル1cの一側部には、開閉可能な投影レンズカバー12を備えた投影口が形成されている。投影レンズカバー12の中央には開口が形成されており、この開口に、例えば、赤色の半透明板13が設けられている。
ケース本体1aの底面には、その後側領域の両側に配置された左右一対の後足部材14aと、前側領域の中央付近にケース前縁部よりもある程度後方にずらして配置された1つの前足部材14bが設けられている。この後足部材14a及び前足部材14bは、プロジェクタの使用時(投影時)に、プロジェクタケース1を、その前側を高くした斜め上向き状態に支持するものである。一対の後足部材14aは、プロジェクタケース1の底部に螺合された図示しないねじ脚の下端に固定されている。前足部材14bは、プロジェクタケース1内に設けられた図示しない脚ロック機構に上下方向にスライド可能に保持されたロッド脚15の下端に固定され、ケース底面からの突出高さを調整可能に設けられている。
なお、脚ロック機構は、前面パネルlcに設けられたロック解除つまみ16の押し下げによりロッド脚15のロックを解除し、ロック解除つまみ16の押し下げが解除されたときにばね力により自動的にロッド脚15をロックする構成となっている。プロジェクタの使用時には、ロック解除つまみ16を押し下げてロッド脚15を前足部材14bとともに自重により自由に下降できるようにし、この状態でプロジェクタケース1の前側を持ち上げて、後述する投影レンズ45による投影方向を投影面に合わせた後に、ロック解除つまみ16の押し下げを解除してロッド脚15をロックすることにより、プロジェクタケース1が斜め上向き状態に支持される。
図3にプロジェクタの横断平面図を示す。また、図4に図3のIV−IV線に沿う断面図を示す。図3及び図4に示すように、プロジェクタのプロジェクタケース1内には、光源装置17と、複数の画素が行方向及び列方向にマトリックス状に配列した表示エリアを有し、この複数の画素に入射した光の出射を制御して画像を表示する表示素子28と、光源装置17からの出射光を表示素子28に入射させる光源側光学系29と、表示素子28からの出射光を図示しないスクリーン等の投影面に投影する投影レンズ45と、が配置されている。
光源装置17は、図3及び図4に示したように、光源ランプ18と、光を出射させる開放面を有し、光源ランプ18を覆うように形成されたリフレクタ21と、透明板としての防爆ガラス22と、を備えている。
光源ランプ18としては、例えば、高圧水銀ランプ等のショートアークランプが用いられる。具体的には、光源ランプ18は、その中央に球状の膨らみ部を有するガラスバルブ19を備えている。ガラスバルブ19の膨らみ部には、例えば、アークにより発光する物質が封入されている。また、ガラスバルブ19には、モリブデン等からなる一対の棒状電極20a,20bが、それぞれの先端が膨らみ部内において近接対向するとともに、それぞれの後端部がガラスバルブ19の両端からガラスバルブ19外に露出するように配置されている。そして、このガラスバルブ19内の棒状電極20a,20bの先端間にアークが発生し、この発生したアークにより光源ランプ18が発光する。
リフレクタ21は、中空の楕円球体をその長軸方向に垂直な方向で切断したような形状に形成され、その軸線上のリフレクタ21内の点と開放面の前方の点とにそれぞれ焦点を有する。このリフレクタ21の一端(楕円球体の切断側)には光源ランプ18からの光を出射させる開放面が形成されている。開放面は、リフレクタ21の内奥面の中心に設けられている。リフレクタ21の他端(楕円球体の端部側)に光源ランプ18が取り付けられ、光源ランプ18がリフレクタ21に取り付けられた状態で、ガラスバルブ19に取り付けられた棒状電極20aが開放面から突出する。この光源ランプ18をリフレクタ21に取り付ける際には、ガラスバルブ19の軸線をリフレクタ21の軸線に一致させ、且つ一対の棒状電極20a,20bの先端間の発光点をリフレクタ21のリフレクタ内側の焦点に一致させるように取り付けられる。
リフレクタ21は、例えば、耐熱ガラスから構成され、その内面全体に反射膜21aが設けられている。このため、光源ランプ18からの放射光が反射膜21aを反射して開放面から出射するように形成されている。
ここで、リフレクタ21には、複数種類の反射膜21aが形成されている。図5にリフレクタ21の内面を示す。図5(a)はリフレクタ21の内面を示す側面図であり、図5(b)はリフレクタ21の内面を示す正面図である。図5に示すように、リフレクタ21の内面には、その上半分に上部反射膜21bが形成され、その下半分に上部反射膜21bとは異なる下部反射膜21cが形成されている。本実施形態では、上部反射膜21bには従来と同様に光を反射しやすい膜が形成され、下部反射膜21cには上部反射膜21bよりも熱の反射が少ない膜が形成されている。熱の反射が少ない膜とは、例えば、赤外線の反射が他波長の光と比べて少ない膜のことである。このため、1種類の反射膜が形成されている場合に比べて、リフレクタ21内の上部領域の温度を下げ、リフレクタ21内の下部領域の温度を上げることができる。
上部反射膜21b及び下部反射膜21cは、例えば、所望する性能に応じたコーティング剤をリフレクタ21の内面にコートすることにより形成される。例えば、下部反射膜21cの形成領域をマスクした状態でコーティング剤を蒸着させることにより上部反射膜21bを形成した後、上部反射膜21bをマスクした状態でコーティング剤を蒸着させることにより下部反射膜21cを形成することができる。
また、別のコーティング剤を蒸着した2つのリフレクタを半分に割って張り合わせることでも実現できる。
ここで、リフレクタ21の内面に形成される上部反射膜21b及び下部反射膜21cは、紫外線透過性反射膜であることが好ましい。この場合、後述するように、光源ランプ18からの光のうちの紫外線成分をリフレクタ21を透過させてその外周に出射させ、光源ランプ18からの光に対して紫外線量の少ない光をリフレクタ21の開放面から出射させることができるためである。
防爆ガラス22は、リフレクタ21の開放面の前側に配置されている。防爆ガラス22は、紫外線フィルタ機能を有する透明板であり、本実施形態では、一方の面に紫外線反射膜23が設けられ、他方の面に低反射膜24が設けられている。
また、光源装置17には、リフレクタ21の開放面の前側に、金属筒または耐熱性樹脂筒からなる筒状の防爆カバー25が配置されている。防爆カバー25は、両端が開放し、且つ一端側から他端側に向かって大径となるテーパー付き円筒体の内周面全体に非反射処理を施している。この防爆カバー25は、その一端、すなわち、大径側端の開放緑は防爆カバー25の軸線に対して垂直に形成され、他端、すなわち、小径側端の開放縁は軸線に垂直な面に対して一方向に所定角度傾いた傾斜面となるように形成されている。そして、この防爆カバー25は、その一端(大径側端)の周縁部をリフレクタ21の開放面の周縁部にビス止め等の手段により接続して設けられており、この防爆カバー25の他端部(小径側端部)の内周に、防爆ガラス22が、リフレクタ21からの出射光の光軸、つまりリフレクタ21の軸線に垂直となるように嵌合されている。
また、防爆カバー25には、リフレクタ21への接続端側の周面の一側部と他側部とに、リフレクタ21の内部空間及び光源ランプ18を空冷するための通風孔26,27が設けられている。
表示素子28(図3参照)は、カラーフィルタのような入射光を着色する手段を備えない表示素子である。本実施形態では、一般にDMDと略称されるマイクロミラー表示素子(Digital Micro mirror Device)を用いている。
マイクロミラー表示素子は、その構成は図示しないが、1つ1つの画素をそれぞれ、CMOSをベースとするミラー駆動素子によって一方の傾き方向と他方の傾き方向とに傾動されるマイクロミラーにより形成する。これらのマイクロミラーは、縦横の幅が10μm〜20μmの極薄金属片(例えば、アルミニウム片)から構成されている。このマイクロミラー表示素子は、その正面方向に対して一方向に傾いた入射方向から所定の角度範囲の入射角で入射した光を、複数のマイクロミラーの傾き方向の切換えにより、正面方向と斜め方向とに反射して画像を表示する。これにより、一方の傾き方向に傾動されたマイクロミラーに入射した光をこのマイクロミラーにより正面方向に反射し、他方の傾き方向に傾動されたマイクロミラーに入射した光をこのマイクロミラーにより斜め方向に反射し、正面方向への反射による明表示と、斜め方向への反射による暗表示とにより画像を表示する。なお、明表示の明るさは、マイクロミラーを一方の傾き方向(入射光を正面方向に反射させる傾き方向)に傾けておく時間を制御することによって任意に変化させることができる。したがって、マイクロミラー表示素子に、明るさに階調をもたせた画像を表示させることができる。
表示素子28は、プロジェクタケース1内の後部領域の一側部に、その正面方向が、プロジェクタケース1の前面の一側部に設けられた投影口11と対向するように配置されている。
また、図3及び図4に示すように、光源装置17からの出射光を表示素子28に入射させる光源側光学系29は、光源装置17からの出射光を赤、緑、青の3色に順次着色するためのカラーホイール30と、光源装置17からの出射光の強度分布を均一にするための導光ロッド33と、カラーホイール30により着色され導光ロッド33により強度分布が均一にされた光を表示素子28の前面に向けて投射する前後2つの光源側レンズ34,35及びミラー37とを備えている。
カラーホイール30は、扇状の赤、緑、青の3色のカラーフィルタ31R,31G,31Bが周方向に並べて設けられた回転板から構成されている。カラーホイール30は、その中心が光源装置17からの出射光の光路の側方に配置されたカラーホイール回転モータ32の回転軸に固定され、ホイール周方向の一部が光源装置17からの出射光の光路に介在するように配置されている。このカラーホイール30は、モータ32により、3色のカラーフィルタ31R,31G,31Bが光源装置17からの出射光の光路を順次横切るように高速で回転駆動される。
導光ロッド33は、表示素子28の複数の画素がマトリックス状に配列している表示エリアの外形と相似な断面形状を有している。導光ロッド33は、内周面全体に反射膜(図示せず)が設けられた角筒状体からなっており、その一端に光を入射させる入射面が形成され、他端に入射面から入射した光の出射面が形成されている。
導光ロッド33は、入射面から入射した光をロッド内周面の反射膜により反射させながら導き、出射面から均一な強度分布の光を出射する。導光ロッド33は、カラーホイール30の出射側に、入射面をカラーホイール30を介して光源装置17と対向するように配置されている。また、導光ロッド33は、光源装置17のリフレクタ21の開放面から出射し、リフレクタ21の前側に配置された防爆ガラス22を透過した光を入射面から入射させるために、防爆ガラス22を透過した光の光軸、すなわち、リフレクタ21の開放面からの出射光の光軸(リフレクタ21の軸線)O1に対して一方向に平行にシフトした光軸O2にロッド中心軸が一致するように配置されている。
また、光源側レンズ34,35は、導光ロッド33の出射側に配置されたレンズ支持筒36内に、レンズ中心を導光ロッド33の中心軸の延長線、すなわち、光源装置17からの出射光(防爆ガラス22を透過して出射した光)の光軸O2に一致するように配置されている。
そして、本実施形態では、レンズ支持筒36の入射側に、カラーホイール回転モータ32の配置部に対応する側部が切欠された筒状の導光ロッド支持部を形成し、この導光ロッド支持部内に導光ロッド33が嵌装されている。
なお、導光ロッド33は、表示素子28の表示エリアと相似な断面形状を有する透明な角棒状体からなり、一端の入射面から入射した光を、ロッド外周面と外気である空気層との界面で全反射しながら導いて他端の出射面から均一な強度分布の光を出射するものでもよい。この場合、レンズ支持筒36の導光ロッド支持部の内径を大きくし、導光ロッド支持部内に角棒状体からなる導光ロッドを、その内周面との間に空間を介在させて配置すればよい。
光源装置17のリフレクタ21と、光源側光学系29のカラーホイール回転モータ32と、導光ロッド33と光源側レンズ34,35とを支持するレンズ支持筒36とは、両端が開放する光源側ハウジング38内に所定の位置関係で固定されている。そして、光源側ハウジング38は、図3及び図4に示したように、プロジェクタケース1内の前後方向における中央部から後側の領域に、プロジェクタケース1の両側面のうち、表示素子28の配置側とは反対側の側面に光源装置17の配置側を向け、レンズ支持筒36の出射端を表示素子28の正面方向の領域に対向させるとともに、光源装置17からの出射光の光軸O2を、表示素子28の正面方向に対して略直交させて設置されている。
光源側光学系29のミラー37は、平面鏡から構成されている。ミラー37は、一側面と後面及び前面に閉口40,41,42を有している。ミラー37は、一側面の閉口40内にレンズ支持筒36の出射端を挿入するとともに後面の閉口41を表示素子28に対向させてプロジェクタケース1内に設置されたミラーハウジング39内に取り付けられている。また、ミラー37は、表示素子28の正面方向領域を挟んでレンズ支持筒36の出射端と対向させるとともに、光源装置17からの出射光の光軸O2に対して所定角度斜めに傾けて、光源装置17から出射し、カラーホイール30と導光ロッド33と光源側レンズ34,35とを透過した光を表示素子28に向けて反射し、その反射光を表示素子28にその正面方向に対して一方の方向に傾いた方向から投射するように配置されている。
表示素子28の前面には、この表示素子28を保護するカバーガラス43が配置されている。カバーガラス43の前面側には、中継レンズ44が配置されている。中継レンズ44は、ミラーハウジング39の後面の閉口に設けられている。中継レンズ44は、光源装置17から出射し、光源側光学系29により表示素子28にその正面方向に対して一方の方向に傾いた方向から投射された光を表示素子28の正面方向に対して所定角度傾いた方向に沿う平行光に補正して表示素子28に入射する。また、中継レンズ44は、表示素子28から出射した画像光を集光して投影レンズ45に入射する。
この中継レンズ44は、光源側光学系29からの投射光のうち、中継レンズ面で表面反射した光を、投影レンズ45による投影方向以外の方向に出射する特性を有している。
中継レンズ44は、一方の面が凸面に形成され、他方の面が凹面に形成されたメニスカスレンズから構成されている。中継レンズ44は、その凸面が表示素子28に対向し、その凹面が光源側光学系29及び投影レンズ45に対向するように配置されている。また、中継レンズ44は、レンズ中心を、表示素子28の表示エリアの周緑のうち、光源側光学系29からの投射光が入射する方向とは反対側の縁部の中心付近に対向するように配置されている。
そして、この中継レンズ44の光源側光学系29及び投影レンズ45に対向する凹面は、光源側光学系29からの投射光のうち、凹面で表面反射した光を、投影レンズ45による投影方向以外の方向に出射する曲率をもった面に形成されている。表示素子28に対向する凸面は、凹面の曲率に基いて、光源側光学系29からの投射光を凹面と凸面とにより表示素子28の正面方向に対して所定角度傾いた方向に屈折させて表示素子28に入射する。表示素子28に対向する凸面は、表示素子28からその正面方向に出射した光を凸面と凹面とにより集光方向に屈折させて投影レンズ45に入射させる曲率をもった面に形成されている。
なお、中継レンズ44の有効領域は、円形レンズのうちの表示素子28の表示エリアに対応する部分であり、他の部分は非有効領域である。本実施形態では、円形レンズから非有効領域を切り落とした形状の中継レンズ44を用いている。
投影レンズ45は、入射側固定鏡筒46と、入射側固定鏡筒46に係合され、回転操作により蛇方向に進退移動される出射側可動鏡筒47と、を備えている。投影レンズ45は、これらの鏡筒46,47内にそれぞれ複数枚のレンズ素子を組み合わせて構成されたレンズ群48,49を設けた可変焦点レンズである。投影レンズ45は、その固定鏡筒46の基端をミラーハウジング39の前面の開口42内に挿入し、この固定鏡筒46の入射端を中継レンズ44を介して表示素子28に対向させる。また、可動鏡筒47の出射端をプロジェクタケース1の前面の一側部に設けられた投影口11に移動可能に嵌装することによりプロジェクタケース1内に収容されている。
なお、プロジェクタケース1の投影レンズ45を配置した側の側面には、投影レンズ45の可動鏡筒47を手動により回転させて軸方向に移動させ、投影レンズ45の焦点調整を行なうための閉口50が設けられている。
また、プロジェクタケース1内には、プロジェクタケース1の後面に設けられた図示しないUSB端子、カラー画像信号及び音声信号の入力端子、ビデオ信号入力端子に接続された表示/音声系回路基板51が、プロジェクタケース1の後面部と光源側ハウジング38との間に立設状態で配置されている。表示/音声回路基板51に、表示素子28と、プロジェクタケース1内の上面部にスピーカ用放音部9に対向させて配置されたスピーカ(図示せず)が接続されている。
さらに、プロジェクタケース1内の光源側ハウジング38の前側のスペースには、プロジェクタケース1の後面に設けられた図示しない電源コネクタに接続された電源系回路基板52が水平に配置されている。電源系回路基板52に、光源装置17の光源ランプ18が、その一対の棒状電極20a,20bの露出部にそれぞれ接続されたリード線53a,53bを介して接続されるとともに、カラーホイール回転モータ32が図示しないリード線を介して接続されている。
なお、光源ランプ18の一対の棒状電極20a,20bのうち、リフレクタ21内側の棒状電極20aの露出部に接続されたリード線53aは、リフレクタ21に設けられたリード挿通孔を通してリフレクタ21外に引き出され、さらに光源側ハウジング38の端部から引き出されて電源系回路基板52に接続されている。
また、プロジェクタケース1内には、その上面部と光源側ハウジング38及びミラーハウジング39との間に、プロジェクタ制御回路基板54が水平に配置されている。この制御回路基板54には、表示/音声系回路基板51及び電源系回路基板52と、プロジェクタケース1の上面に設けられたランプインジケータ3及び過熱インジケータ4と、自動画質調整キー5及び手動画質調整キー6と、パワー/スタンバイインジケータ7と、開閉蓋8を開いて操作される各種調整キーと、プロジェクタケース1内にその前面のリモコン受信部10に対向させて設けられた図示しない受信素子と、光源側ハウジング38内にリフレクタ21の近傍に位置するように配置された図示しない光源温度測定センサと、が接続されている。
さらに、プロジェクタケース1の底面と、投影レンズ45が配置された側の側面と、後面には、それぞれ、プロジェクタケース1内を空冷するための複数の長孔状吸気孔55,56,57が設けられている。
なお、光源側ハウジング38と電源系回路基板52は、プロジェクタケース1の底面部との間に通風空間を確保するように配置されている。ケース底面の複数の吸気孔55は、光源側ハウジング38及び電源系回路基板52の下側に設けられている。
また、投影レンズ45は、プロジェクタケース1の側面部との間に通風空間を確保するように配置されている。ケース側面の複数の吸気孔56は、ケース側面の投影レンズ焦点調整用開口50よりも後側の部分の略全域にわたって設けられている。
さらに、表示/音声系回路基板51は、プロジェクタケース1の上面部との間に通風空間を確保するように配置されている。ケース後面の複数の吸気孔57は、表示素子28の配置部に対応する部分に設けられている。
ケース底面の複数の吸気孔55のうち、電源系回路基板52の下側に設けられた吸気孔(図示せず)と、ケース側面の吸気孔56とは、自然吸気孔である。ケース底面の光源側ハウジング38の下側の部分に設けられた吸気孔55と、ケース後面の表示素子28の配置部に対応する部分に設けられた吸気孔57とは、強制吸気孔である。プロジェクタケース1内には、強制吸気孔55,57にそれぞれ対向する位置に吸気ファン58,59が配置されている。
また、プロジェクタケース1の光源装置17が配置された側の側面には、その略全体にわたって複数の長孔状排気孔61が設けられている。なお、プロジェクタケース1の光源装置17が配置された側の側面は、嵌め込みパネル60により構成されており、この嵌め込みパネル60の略全域に複数の排気孔61が設けられている。
これらの排気孔61はいずれも強制排気孔であり、プロジェクタケース1内には、排気孔59の形成領域、すなわち、嵌め込みパネル60の略全域に対応させて、複数台、例えば、3台の大風力の排気ファン61,62,63が配置されている。そして、吸気ファン59,60及び排気ファン61,62,63は、電源系回路基板52に接続されている。
また、複数の排気孔61の孔緑はそれぞれ、排気効率を向上させるとともに、排気ファン61,62,63による強制排気流の風切り音を低減するために、排気流方向に対して垂直またはそれに近い角度の面の無い形状、つまり排気流に渦を生じさせにくい形状に形成されている。本実施形態では、隣り合う排気孔間の部分の断面形状を略菱形形状にすることにより、複数の排気孔61の孔緑をそれぞれ、その緑幅(嵌め込みパネル60の板厚)の中央部からケース内面及び外面に向かって孔幅が大きくなる方向に傾斜させた形状にしている。
このプロジェクタは、光源装置17から光を出射させ、光源側光学系29のカラーホイール30を高速で回転駆動させることにより、光源装置17から出射して光源側光学系29に入射した光を、カラーホイール30により赤、緑、青の3色に順次着色する。さらに、導光ロッド33により強度分布を均一にして、光源側レンズ34,35及びミラー37により表示素子28に向けて投射するとともに、赤、緑、青の光の投射周期に同期させて表示素子28に赤、緑、青の単画像データを順次書込むことにより、表示素子28に赤、緑、青の単色画像を順次表示させる。また、表示素子28から順次出射する赤、緑、青の単色画像光を、投影レンズ45により拡大して投影面に投影する。この投影により、赤、緑、青の3色の単色画像が重なって見えるフルカラー画像を表示する。
なお、このプロジェクタは、投影レンズカバー12を、図2のように開いて投影レンズ45の出射端を露出させ、電源キー2をオンさせて使用する。電源キー2をオンさせると、光源装置17の光源ランプ18が点灯し、カラーホイール30が回転駆動されて表示素子28に赤、緑、青の光が順次投射され、表示素子28から順次出射する赤、緑、青の光が投影レンズ45により投影される。また、吸気ファン59,60及び排気ファン61,62,63が駆動され、プロジェクタケース1内の空冷が開始される。
また、投影レンズ45による投影方向を投影面に合わせるプロジェクタケース1の姿勢調整は、赤、緑、青の光を投影レンズ45により投影させた状態で前足部材14の突出高さを調整することにより行なわれる。
なお、パソコンからの画像信号またはビデオ信号が入力されないときは、表示素子28の表示エリア全体から赤、緑、青の光が順次出射し、その光が投影レンズ45により投影される。そのため、このときの投影面の投影領域はその全体にわたって白である。
そして、画像信号またはビデオ信号が入力されると、表示素子28に赤、緑、青の単色画像データが順次書込まれ、投影面に赤、緑、青の3色の単色画像が順次投影されてフルカラー画像が表示される。
また、画像投影の終了後は、画像信号またはビデオ信号の入力を停止し、電源キー2をオフさせて、投影レンズカバー12を図1のように閉じる。電源キー2をオフさせると、光源装置17の光源ランプ18が消灯し、カラーホイール30の回転駆動が停止される。それから一定時間後、または光源温度が一定温度以下になったときに吸気ファン59,60及び排気ファン61,62,63の駆動が停止される。
なお、画像信号またはビデオ信号の入力を停止して画像投影を終了すると、投影面の投影領域全体が前述したように白になるため、電源キー2をオフさせずに投影レンズカバー12を閉じてしまうことがある。この場合、光源ランプ18の点灯と、カラーホイール30と吸気ファン59,60及び排気ファン61,62,63の駆動が継続されて無駄に電力を消費してしまう。しかし、このプロジェクタでは、投影レンズカバー12の中央部に閉口を形成し、その閉口に半透明板13を設けているため、電源キー2をオフさせずに投影レンズカバー12を閉じてしまったときは、半透明板13が投影レンズ45からの出射光を受けて光って見える。このため、使用者に電源の切り忘れを気付かせることができる。
このようなプロジェクタにおいて、光源装置17の光源ランプ18の発光点からの放射光が発光されると、図6に示すように、発光された放射光は、リフレクタ21の反射膜21aに反射させることにより集光してリフレクタ21の開放面から出射し、リフレクタ21の開放面の前側に配置された防爆ガラス22を透過して導光ロッド33に導かれる。
ここで、リフレクタ21の内面には、その上半分に従来と同様に光を反射しやすい上部反射膜21bが形成され、その下半分に上部反射膜21bよりも熱を反射しない下部反射膜21cが形成されている。このため、下部反射膜21cでは上部反射膜21bに比べて熱が反射しにくくなり、相対的に、リフレクタ21内の上部領域の温度を下げるとともに、リフレクタ21内の下部領域、例えば、図6に示す領域21dの温度を上げることができる。この結果、リフレクタ21内の上部雰囲気温度より下部雰囲気温度を高くすることができる。このように、光源ランプの仕様によって、リフレクタ21内の上部温度を下げ、下部温度を上げることが求められている場合でも、新たな部品を追加することなく容易に温度制御することができる。
光源装置17からの出射光は、光源側光学系29のカラーホイール30により赤、緑、青の3色に順次着色されて導光ロッド33に入射する。導光ロッド33にその入射面から入射した光は、この導光ロッド33により強度分布を均一されてその出射面から出射し、光源側レンズ34,35及びミラー37により、表示素子28に、その正面方向に対して一方の方向に傾いた方向から向けて投射される。そして、中継レンズ44により表示素子28の正面方向に対して所定角度傾いた方向に沿う平行光に補正されて表示素子28に入射する。
表示素子28は、赤、緑、青の光の投射周期に同期させて、赤、緑、青の単色画像データを順次書込み、赤、緑、青の単色画像を順次表示する。そして、表示素子28から順次出射した赤、緑、青の単色画像光は、中継レンズ44により集光されて投影レンズ45に入射し、この投影レンズ45により拡大されて投影面に投影される。
ここで、このプロジェクタでは、中継レンズ44に、表示素子28に対向する面が凸面に形成され、光源側光学系29及び投影レンズ45に対向する面が凹面に形成されたメニスカスレンズを用いている。このため、光源側光学系29からの投射光を表示素子28の正面方向に対して所定角度傾いた方向に沿う平行光に補正して表示素子28に入射する。そして、この表示素子28から出射した画像光を投影レンズ45に入射させるとともに、光源側光学系29からの投射光のうち、中継レンズ44の光源側光学系29及び投影レンズ45に対向する凹面で表面反射した光を、投影レンズ45による画像光の投影方向以外の方向に出射することができる。このため、中継レンズ44の光源側光学系29及び投影レンズ45に対向する凹面で表面反射した光が、投影レンズ45により投影面に投影されることがない。したがって、投影面に、輝度むらやコントラスト低下の無い高品質の投影画像を表示することができる。
また、プロジェクタケース1内の空冷は、ケース内空気を、プロジェクタケース1の光源装置17が配置された側の側面にその略全体にわたって設けられた複数の排気孔61から大風力の排気ファン61,62,63により強制排気している。また、ケース底面の光源側ハウジング38の下側の部分に設けられた複数の吸気孔55と、ケース後面に表示素子28の配置部に対応させて設けられた吸気孔57とから外気を吸気ファン58,59によりケース1内に強制吸気している。さらに、ケース底面の電源系回路基板52の下側の部分に設けられた図示しない吸気孔及びプロジェクタケース1の投影レンズ45が配置された側の側面に設けられた複数の吸気孔56から、排気孔61からのケース内空気の排気にともなう自然吸気によって外気をケース内に吸気して、各部の吸気孔55,56,57から吸気した冷却空気を図3に破線矢印で示したように、プロジェクタケース1に通風させてケース内の全域を空冷する。また、その冷却空気の一部を光源装置17の防爆カバー25の一側部に設けられた通風孔26からリフレクタ21内に流入させ、リフレクタ21内の空気を防爆カバー25の他側部に設けられた通風孔27からケース内に流出させてリフレクタ21の内部空間及び光源ランプ18を空冷することが行なわれる。
このプロジェクタは、上述した光源装置17と、表示素子28と、光源装置17からの出射光を表示素子28に入射させる光源側光学系29と、表示素子28からの出射光を投影面に投影する投影レンズ45とを備えたものであり、このプロジェクタによれば、光源装置17が上述したように光源ランプ18の過熱を抑制する効果をもっているため、光源ランプ18の寿命を長くし、ランプ交換の頻度を少なくすることができる。
また、このプロジェクタは、光源側光学系29に、赤、緑、青の3色のカラーフィルタ31R,31G,31Bが周方向に並べて設けられた回転板からなり、3色のカラーフィルタ31R,31G,31Bが光源装置17からの出射光の光路を順次横切るように回転駆動されるカラーホイール30を備えさせ、表示素子として、入射光を着色する手段を備えず、その複数の画素に、カラーホイール30の回転に同調させて赤、緑、青の3色の単位色の画像データを順次書込まれるマイクロミラー表示素子を用いているため、表示素子28に解像度の高い赤、緑、青の3色の単位色画像を順次表示させ、これらの単位色画像を順次投影面に投影して、高精細なカラー画像を観察させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、リフレクタ21の内面には、その上半分に上部反射膜21bが形成され、その下半分に下部反射膜21cが形成されているので、リフレクタ21内の上部領域の温度を下げるとともに、リフレクタ21内の下部領域の温度を上げることができる。このため、光源ランプの仕様によって、リフレクタ21内の上部温度を下げ、下部温度を上げることが求められている場合でも、新たな部品を追加することなく容易に温度制御することができる。
また、本実施形態によれば、リフレクタ21の開放面の前側に防爆ガラス22を配置しているので、光源ランプ18が万が一破裂したときにも、光源装置17の出射側に配置されたカラーホイール30等の部品の損傷を防ぐことができる。
さらに、本実施形態によれば、両端が開放する筒状の防爆カバー25を、その一端の周縁部をリフレクタ21の開放面の周緑部に接続して設け、この防爆カバー25の他端部の内周に防爆ガラス22を嵌合した構成としているので、光源ランプ18が万が一破裂したときにも、光源装置17の出射側の周囲に位置する光源側ハウジング38等の部品の損傷を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、防爆ガラス22の一方の面に紫外線反射膜23を設けているので、リフレクタ21の開放面から出射した光のうちの紫外線成分を防爆ガラス22の紫外線反射膜23により反射してさらに紫外線量の少ない光を出射することができる。したがって、光源側光学系29のカラーホイール30のカラーフィルタ31R,31G,31Bの紫外線による劣化や、マイクロミラー表示素子28のマイクロミラーの光による発熱の度合を低くし、光源装置17からの出射光を入射させるカラーホイール30や表示素子28等の部品への紫外線の影響を無くすことができる。
さらに、本実施形態によれば、防爆ガラス22の他方の面に低反射膜24を設けているため、リフレクタ21の開放面から出射した光の防爆ガラス22による反射を少なくし、リフレクタ21からの出射光を、紫外線成分を除いて、効率良く防爆ガラス22を透過させて出射することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2の光源装置及びこれを備えるプロジェクタについて説明する。実施形態2では、リフレクタ21の内面の全面に従来と同様に光を反射しやすい反射膜21aが形成されている点、防爆ガラス22及びカラーホイール30がリフレクタ21からの出射光の光軸O1に垂直な面に対して所定角度傾斜するように配置されている点が上述の実施形態1と異なっている。図7に本実施形態の光源装置17近傍の概略図を示す。
図7に示すように、リフレクタ21の内面の全面には、反射膜21aが形成されている。反射膜21aは、従来と同様に、光を反射しやすい膜から形成されている。
また、図7に示すように、防爆ガラス22は、リフレクタ21からの出射光の光軸O1に垂直な面に対して所定角度傾斜するように、斜めに傾けて配置されている。さらに、カラーホイール30も、リフレクタ21からの出射光の光軸O1に垂直な面に対して所定角度傾斜するように、斜めに傾けて配置されている。本実施形態では、防爆ガラス22及びカラーホイール30の上部がリフレクタ21に近づくように、所定角度斜めに傾けて配置されている。
このように、防爆ガラス22及びカラーホイール30を所定角度斜めに傾けて配置されているので、光源ランプ18から放射され、リフレクタ21により反射されてその開放面から出射した光のうち、防爆ガラス22及びカラーホイール30により反射された光は、リフレクタ21内の下部領域に集光し、例えば、図7に示す領域21dの温度を上げることができる。この結果、リフレクタ21内の上部雰囲気温度より下部雰囲気温度を高くすることができる。このように、光源ランプの仕様によって、リフレクタ21内の上部温度を下げ、下部温度を上げることが求められている場合でも、新たな部品を追加することなく容易に温度制御することができる。
また、防爆ガラス22及びカラーホイール30により反射されてリフレクタ21内に戻った光が光源ランプ18に集光しないので、光源ランプ18を昇温させることがなくなる。このため、光源ランプ18のリフレクタ21内側の棒状電極20aの露出部の溶解や熱酸化を無くことはもちろん、光源ランプ18全体の昇温を低くすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、防爆ガラス22及びカラーホイール30を所定角度斜めに傾けて配置されているので、リフレクタ21内の上部雰囲気温度より下部雰囲気温度を高くすることができる。このため、光源ランプの仕様によって、リフレクタ21内の上部温度を下げ、下部温度を上げることが求められている場合でも、新たな部品を追加することなく容易に温度制御することができる。
なお、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。以下、本発明に適用可能な他の実施形態について説明する。
上記実施形態1では、リフレクタ21内面の上半分に上部反射膜21bが形成され、その下半分に下部反射膜21cが形成されている場合を例に本発明を説明したが、例えば、リフレクタ21内の上部温度を上げ、下部温度を下げることが求められている場合には、リフレクタ21の内面の上半分に下部反射膜21cを形成するとともに、その下半分に上部反射膜21bを形成すればよい。
また、上記実施形態1では、リフレクタ21内面の上下方向の中央を境にして、上部反射膜21bと下部反射膜21cとを区分けした場合を例に本発明を説明したが、リフレクタ21内が所望する温度分布となるように、リフレクタ21内面に任意の方向及び数の反射膜を形成すればよい。
例えば、図8に示すように、リフレクタ21内面の上下方向の下端部近傍を境にして、上部反射膜21bと下部反射膜21cとを区分けしてもよい。また、図9に示すように、上下方向から所定角度傾けた方向を境にして、上部反射膜21bと下部反射膜21cとを区分けしてもよい。さらに、図10に示すように、図9とは逆方向に傾けた方向を境にして、上部反射膜21bと下部反射膜21cとを区分けしてもよい。上下方向から所定角度傾けた方向を境にして区分けした場合、リフレクタ21内で暖かい空気が循環しやすくなる。
上記実施形態2では、防爆ガラス22及びカラーホイール30の上部がリフレクタ21に近づくように、所定角度斜めに傾けて配置されている場合を例に本発明を説明したが、リフレクタ21内が所望する温度分布となるように、防爆ガラス22及びカラーホイール30の傾きを調整すればよく、例えば、防爆ガラス22及びカラーホイール30の上部がリフレクタ21から遠ざかるように、所定角度斜めに傾けて配置されていてもよい。また、防爆ガラス22及びカラーホイール30により反射された光を再びリフレクタ21に反射させてリフレクタ21の開放面から容易に出射できるような角度に傾けてもよい。
上記実施形態では、防爆ガラス22を、紫外線反射膜23の形成面をリフレクタ21側に向け、低反射膜24の形成面を出射側に向けて設けているが、低反射膜24の形成面をリフレクタ21側に向け、紫外線反射膜23の形成面を出射側に向けて設けてもよい。
上記実施形態では、リフレクタ21の開放面の前側に、一方の面に紫外線反射膜23が設けられ、他方の面に低反射膜24が設けられた防爆ガラス22を配置しているが、防爆ガラス22は、紫外線反射膜23と低反射膜24の一方だけを設けたものであっても、紫外線反射膜23と低反射膜24の両方を省略した単体の防爆ガラスであってもよい。
リフレクタ21の開放面の前側に配置する透明板は、防爆ガラスに限らず、例えば、紫外線フィルタであってもよい。透明板に紫外線フィルタ機能をもたせることにより、光源装置17からの出射光を入射させる部品への紫外線の影響をなくすことができる。
上記実施形態のプロジェクタでは、カラーホイール30を、光源側光学系29の導光ロッド33の入射側に配置しているが、カラーホイール30は、光源装置17から投影レンズ45の入射端までの光路内であれば、他の位置に配置してもよい。
上記実施形態のプロジェクタでは、入射光の出射を制御して画像を表示するものであればよく、例えば、後面側に反射膜を備えた反射型液晶表示素子や、後面側から入射した光の前面側への出射を制御して表示する透過型液晶表示素子であってもよい。反射型液晶表示素子を用いる場合には、例えば、その正面方向に対して一方の方向に傾いた入射方向から入射し、液晶層を透過して反射膜により反射された光を、プリズムシート等により屈折させて正面方向に出射する構成とする。透過型液晶表示素子を用いる場合には、光源装置17の位置と光源側光学系29の構成を、透過型液晶表示素子にその後面から光を投射するように変更すればよい。
また、表示素子に液晶表示素子を用いる場合、その液晶表示素子は、複数の画素にそれぞれ対応する複数の色、例えば、赤、緑、青の3色のカラーフィルタを備えたカラー表示素子であってもよい。このカラー表示素子を用いる場合には、光源側光学系29からカラーホイール30を省略し、白色光をカラー表示素子に投射するようにすればよい。
本発明の実施形態1のプロジェクタの不使用状態での外観斜視図である。 図1のプロジェクタの使用状態での外観斜視図である。 図1のプロジェクタの横断平面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 (a)はリフレクタ内面の反射膜の形状を示す側面図であり、(b)はリフレクタ内面の反射膜の形状を示す正面図である。 光源装置から発光された光の進路を説明する図である。 本発明の実施形態2の光源装置を説明する図である。 他の実施形態のリフレクタ内面の反射膜の形状を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。 他の実施形態のリフレクタ内面の反射膜の形状を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。 他の実施形態のリフレクタ内面の反射膜の形状を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。
符号の説明
17…光源装置、18…光源ランプ、19…ガラスバルブ、20a,20b…棒状電極、21…リフレクタ、21a…反射膜、21b…上部反射膜、21c…下部反射膜、22…防爆ガラス、23…紫外線反射膜、24…低反射膜、25…防爆カバー、28…表示素子、29…光源側光学系、30…カラーホイール、31R,31G,31B…カラーフィルタ、33…導光ロッド、34,35…光源側レンズ、37…ミラー、43…カバーガラス、44…中継レンズ、45…投影レンズ

Claims (9)

  1. 光を放射する光源ランプと、
    前記光源ランプを内部に収容し、当該光源ランプからの光を出射する開放面を有し、前記光源ランプからの光をその内面で反射して前記開放面から出射させるリフレクタと、を備え、
    前記リフレクタの内面には、少なくとも、前記光源ランプからの光を反射する第1の反射膜と、前記光源ランプからの光を反射するとともに前記第1の反射膜よりも熱の反射が少ない第2の反射膜と、が形成されている、ことを特徴とする光源装置。
  2. 前記第1の反射膜は前記リフレクタの内面の上部に形成され、前記第2の反射膜は前記リフレクタの内面の下部に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第1の反射膜及び前記第2の反射膜は、紫外線透過性反射膜である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の光源装置。
  4. 光を放射する光源ランプと、
    前記光源ランプを内部に収容し、当該光源ランプからの光を出射する開放面を有し、前記光源ランプからの光をその内面で反射して前記開放面から出射させるリフレクタと、
    前記リフレクタの開放面に対向するように配置された透明板と、
    前記透明板を介して、前記リフレクタの開放面に対向するように配置されたカラーホイールと、を備え、
    前記透明板及び前記カラーホイールは、前記リフレクタの開放面から出射された光軸に垂直な面に対して所定角度傾斜するように配置されている、ことを特徴とする光源装置。
  5. 前記透明板は、防爆ガラスである、ことを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  6. 前記リフレクタの内面、前記透明板及び前記カラーホイールの少なくとも1つは、紫外線フィルタ機能を有している、ことを特徴とする請求項4または5に記載の光源装置。
  7. 前記光源ランプは、
    その内部にアークにより発光する物質が封入されたガラスバルブと、
    それぞれの先端が近接対向するとともに、それぞれの後端が前記ガラスバルブから露出するように配置された一対の棒状の電極と、を備え、
    前記ガラスバルブ内で近接対向する電極の先端間にアークを発生させることにより発光するアークランプである、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光源装置。
  8. 前記リフレクタは、その軸線上の前記リフレクタ内の点と開放面の前方の点とにそれぞれ焦点を有する楕円面リフレクタであり、
    前記光源ランプは、その一端側を前記リフレクタに配置させ、その他端側を前記リフレクタの後方に突出させるとともに、前記一対の電極の先端間の発光点を前記リフレクタ内の焦点に一致させる、ことを特徴とする請求項7に記載の光源装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光源装置と、
    入射した光の出射を制御して画像を表示する表示素子と、
    前記光源装置から出射した光を前記表示素子に入射させる光源側光学系と、
    前記表示素子からの出射光を投影面に投影する投影レンズと、
    を備える、ことを特徴とするプロジェクタ。
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