JP4900644B2 - プロジェクタ - Google Patents

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本発明は、ビデオ信号等の画像情報に基づいて画像を投影するプロジェクタ装置に関するものであり、尚詳しくは、プロジェクタの投影角調整機構に関するものである。
今日、パーソナルコンピュータの画面やビデオ映像などをスクリーンに投影する画像投影装置としてビデオプロジェクタが多用されている。
このプロジェクタは、高輝度の光源が用いられ、メタルハイランドランプや超高圧水銀ランプなどの小型高輝度の放電ランプにリフレクタとしての凹面反射鏡を取り付けたランプユニットをプロジェクタの光源装置としてプロジェクタに組み込むことが多い。
そして、このランプユニットでは、回転放物線状のリフレクタ又は回転楕円面状のリフレクタを用いたものが多く用いられ、リフレクタの楕円焦点に高輝度の放電ランプを設置し、前方及び後方に向けて射出された光をこの回転放物線又は回転楕円面のリフレクタで反射させ、ライトトンネルや導光ロッドに集光するものとしている。
そして、超高圧水銀ランプなどの高輝度の放電ランプを内蔵した光源装置からの光を、順次赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタを用いて赤、緑、青の光とし、この赤、緑、青の光を導光ロッドなどを通した後、レンズにより一般的にはDMDと呼ばれるマイクロミラー表示素子に集光させ、この表示素子によりプロジェクタ装置の投影口に向けて反射させるオン状態の光の量によってスクリーン上にカラー画像を表示させるものである。
なお、表示素子としては、反射型のマイクロミラー表示素子の他、透過型の液晶表示素子が用いられるものもある。
また、このプロジェクタでは、プロジェクタ本体の上面パネルに設けられるキースイッチを操作することにより、又はリモートコントローラのスイッチを操作することにより、画面の大きさや明るさ、更には色合いなど、種々の設定を行って使用者の好みに合わせた美麗な画像を投影することができるようにされている。
そして、明るさや色合い、コントラストなどの調整設定は、本体に設けられたキースイッチやリモートコントローラのキースイッチを操作すると共に、メニュー画面をスクリーンに投影し、各種パラメータなどを投影表示させて調整内容の確認を行いつつ設定操作が行えるようにされている。
また、このプロジェクタの内部には、発熱量の大きな光源装置、及び、光源側光学系や電源回路、表示素子などをも内蔵するため、空冷ファンを設けて発熱源である光源装置や電源回路などを冷却する機構が組み込まれている。
そして、通常、スクリーンは観客の目線よりも高い位置に設置され、プロジェクタは、上面パネルのキースイッチを操作することがあるために、操作者の顔よりも低い位置に設置することが多く、プロジェクタを設置面に対して上方に傾斜させる必要がある。
このため、プロジェクタの底面の前方に投影角調整機構として、突出長さの調整を可能とした前足部が一般に設けられている。
この投影角調整機構としては、プロジェクタの底面の前方に孔が穿設され、この孔の上方には孔の中心を同軸とするようにナットが設置されるものがある(例えば特許文献1)。
この投影角調整機構は、ネジが形成された軸部とこの軸部の一端に形成される円盤状の設置部とから構成され、その軸部が前記ナットに螺入され、軸部を回転させることでプロジェクタ底面からの突出量を調整可能としたものである。
また、プロジェクタの上面にアジャストボタンを設け、アジャストボタンを押下したとき、ロック機構が外れて脚部材が筒状のケース内を上下移動可能とされ、アジャストボタンから指を離すとロック機構により脚部材が筒状のケース内で固定され、プロジェクタの仰角が決定される前脚機構をプロジェクタの前縁中央に組み込むものもある(例えば特許文献2)。
特開平10−322036 特開2004−54039
投影角調整機構は、床面と設置する先端部分はプロジェクタの底面から突設されて外部に露出するが、その軸部はプロジェクタの内部に収納される構造となっているため、プロジェクタの内部空間の一部に投影角調整機構を収納するための空間を形成する必要があった。
そして、この投影角調整機構は一般的に柱状であるため、プロジェクタの内部に確保する収納空間も柱状の空間とする必要があり、また、投影角調整機構はプロジェクタの前面を上方に傾斜させるための機構であるためプロジェクタの前方に配置する必要がある。
このように、矩形とされるプロジェクタにおいて、その内部に柱状の収納空間を確保する必要があり、更にその配置の自由度も大きく制限する従来の投影角調整機構は、プロジェクタ本体の小型化を困難としていた。
本発明は、このような欠点を排除し、小型に設計することを容易とし、投影角調整が容易な機構を備えたプロジェクタとするものである。
本発明は、画像情報に基づいて画像を投影するプロジェクタであって、
支持部材が、前記プロジェクタの本体ケース前面の下方縁部近傍または底面の前方縁部近傍にストッパー機構を備えたヒンジ部により前面側から底面側方向または底面側から前面側方向に回動可能に軸止され、
前記支持部材は、その先端に回転可能に軸止されている接地ローラーを有し、
前記接地ローラーは、当該接地ローラーを接地面に接触させた状態で、前記支持部材を前記プロジェクタの前面側から底面側方向または底面側から前面側方向に回動させたときに、前記支持部材の回動方向及び角度に応じて回転することを特徴とする。
又、本発明において前記ヒンジ部は、前記プロジェクタの前面に設けられた投影口の下方に配置され、前記支持部材が投影口を覆うようにしてもよい。
又、本発明において、前記支持部材は、周縁形状を環状体として中央に透孔を有するリング状であるようにしてもよい。
又、本発明において、前記支持部材が前記プロジェクタの前面中央付近に配置されているようにすることが望ましい。
そして、本発明において、前記ヒンジ部は、前記支持部材の下方に突設される筒状の軸挿入部と、本体ケースに一体となって形成される筒状の軸挿通部と、これらの筒体に挿入されるヒンジピンとからなることが望ましい。
そして、本発明において前記回転ストッパー機構、軸挿入部の内部にストッパーとしての突起体を有し、ヒンジピンにクラウンギアを有し前記ストッパーとしての突起体とクラウンギアが歯合する回動を停止させるようにするものである。
また、本発明において、前記本体ケースの底面パネルの後方両端部に、更に後足部材を備えるようにしてもよい。
本発明は、投影角調整が容易な機構を備えたプロジェクタを小型に設計製造することができる。
本発明に係るプロジェクタ100の最良の形態は、光源装置210、光源側光学系220、表示素子230、投影側光学系250、冷却ファン190を備え、画像情報に基づいて画像を投影するプロジェクタ100であって、投影口123を覆うことができる板状体とした支持部材310が、プロジェクタ100の前面の下方縁部の略中央に回転ストッパー機構を備えたヒンジ部により回動可能に軸止され、この支持部材310の先端に回転可能に軸止された接地ローラー320を有し、この支持部材310の回動角を調整することでプロジェクタ100の投影角を調整することができる投影角調整機構300を備えるものである。

そして、前記ヒンジ部は、前記支持部材310の下方に突設される筒状の軸挿入部315と、本体ケースに一体として形成される筒状の軸挿通部330と、これらの筒状体に挿入されるヒンジピン350で構成し、前記ストッパー機構は、軸挿入部315の内部にストッパーとしての突起体319を有し、ヒンジピン350にクラウンギア360を有し、このストッパーとしての突起体319とクラウンギア360をスプリング370の張引力又は押圧力で歯合させて回動を停止させるプロジェクタ100とするものである。
本発明に係るプロジェクタは、プロジェクタ制御手段としてのマイクロコンピュータを内蔵し、図1に示すように、略直方体とされるケースの前面パネル120にはレンズカバー121を備えた投影口123や投影角調整機構300を有し、ケースの上面パネル110には電源スイッチ111としてのキーや自動画質調整キー114、手動画質調整キー113、電源ランプインジケータ112、光源ランプインジケータ115、過熱インジケータ116などのキー及びインジケータ類を有する。
そして、図示しない背面パネルには電源コネクタやパーソナルコンピュータと接続するUSB端子、画像信号入力用のビデオ端子やミニD−サブ端子などの各種信号入力端子を有し、底面パネルの後方両端近傍には後足部材175を有すると共に、右側面パネルや左側面パネルなどに適宜の吸気口や排気口を有するプロジェクタ100である。
また、上面パネル110の開閉蓋119の内部には、画質や画像の微調整及びプロジェクタ100の各種動作設定を行うサブキーを有し、ケースの左側面パネルには吸気口が、右側面パネル140には排気口145が設けられ、内部に冷却ファンを有するものである。
そして、このプロジェクタ100の内部には、図2に示すように、超高圧水銀ランプなどの放電ランプ211を内蔵する光源装置210、及び、光源側光学系220としてカラーホイール222や導光ロッド224、照明側光学系として複数の照明レンズ226と1枚のミラー228を有するものである。
更に、ランプ電源回路及びファン駆動電源回路やプロジェクタ制御手段を取り付けた回路基板269、光源装置210からの射出光を表示素子230に照射する光源側光学系220、及び、複数の画素を行方向及び列方向にマトリクス状に配列して入射した光の反射を制御することにより画像を表示する表示素子230、更に、前記表示素子230からの射出光をスクリーン等の投影面に投影する投影側光学系250である固定レンズ群253や可動レンズ群255を組み込んだプロジェクタ100である。
この回路基板269には、マイクロコンピュータによるプロジェクタ制御手段が設けられ、この制御手段により、プロジェクタ内の各回路の動作制御を行い、電源スイッチ111がオン状態とされると光源装置210の放電ランプ211を点灯させると共に、冷却ファン190を駆動させ、左側面パネル150の吸気口155から外気を取り入れ、右側面パネル140の排気口145から内部の空気を排出するものである。
そして、表示素子230は、カラーフィルターのような入射光を着色する手段を備えない表示素子230であり、この実施例では、一般にDMDと略称されるマイクロミラー表示素子230(Digital Micromirror Device)を用いている。
このマイクロミラー表示素子230は、その正面方向に対して一方向に傾いた入射方向から入射した光を、前記複数のマイクロミラーの傾き方向の切換えにより正面方向のオン状態光線と斜め方向のオフ状態光線とに分けて反射することにより画像を表示するものであり、一方の傾き方向に傾動されたマイクロミラーに入射した光をこのマイクロミラーにより正面方向に反射するオン状態光線とし、他方の傾き方向に傾動されたマイクロミラーに入射した光をこのマイクロミラーにより斜め方向に反射してオフ状態光線とすると共に、このオフ状態光線を吸光板で吸収し、正面方向への反射による明表示と、斜め方向への反射による暗表示とにより画像を表示するものである。
そして、光源装置210は、内部に放電ランプ211を備え、内面が反射面とされる楕円球面形状のリフレクタと、このリフレクタの前方にリフレクタ前方の開口を塞ぐように防爆面が設置されるものであり、放電ランプ211はランプ電源回路から電源を供給可能に導線により接続され、放電ランプ211が発光してリフレクタの反射面により反射して、光源装置210の前方に光を照射するものである。
また、光源装置210からの射出光をマイクロミラー表示素子230に入射させる光源側光学系220は、カラーホイール222や導光ロッド224、複数枚のレンズである光源側レンズ群226、及び、ミラー228で構成している。
このカラーホイール222は、光源装置210からの射出光を赤、緑、青の3色に順次着色するためのカラーフィルターを円周上に有するものであり、導光ロッド224は、光源装置210からの射出光の強度分布を均一にするためのものである
そして、カラーホイール222は、扇状の赤、緑、青の3色のカラーフィルターが周方向に並べて設けられた回転板であり、その中心が光源装置210からの射出光の光路の側方に配置されたカラーホイール回転モータの回転軸に固定され、ホイール周方向の一部を光源装置210からの射出光の光路に介在させるように配置するものである。
また、導光ロッド224は、カラーホイール222の射出側に入射面を対向させる位置として配置し、入射面から入射した光をロッド内周面の反射膜により反射しながら導いて射出面から均一な強度分布の光として射出するものである。
そして、光源側光学系220のミラー228は、光源装置210から射出され、導光ロッド224とカラーホイール222と光源側レンズ群226とを透過した光を、マイクロミラー表示素子230に向けて反射することによりマイクロミラー表示素子230にその正面方向に対して一方の方向に傾いた方向から光を投射するものである。
また、投影側光学系250は、固定レンズ群253を内蔵する固定鏡筒と、この固定鏡筒に係合され、回転操作により軸方向に進退移動可能とされる可動レンズ群255を内蔵する可動鏡筒とを備え、これらの鏡筒内に組み込まれた複数枚のレンズの組み合わせによりズームレンズを形成する投影側光学系250としているものである。
このように、このプロジェクタ100は、光源装置210から光を一方向に射出させ、光源側光学系220のカラーホイール222を高速で回転駆動させることにより、光源装置210から光源側光学系220に入射した光を、カラーホイール222により赤、緑、青の3色に順次着色し、さらに導光ロッド224により強度分布を均一にして、光源側光学系220としてのレンズ53及びミラーによりマイクロミラー表示素子230に向けて投射することができるものである。
そして、電源投入時から所定時間が経過して光源装置210からの光が安定すると、赤色、緑色、青色の光の投射周期に同期させてマイクロミラー表示素子230に赤、緑、青の単色画像データを順次書込むことにより、マイクロミラー表示素子230の正面方向に反射するオン状態光線によりマイクロミラー表示素子230に赤、緑、青の単色画像を順次形成させ、マイクロミラー表示素子230から順次射出する赤、緑、青の単色画像光を、投影側光学系250のレンズ群253、255により拡大して投影面に投影するものであり、投影面に、赤、緑、青の3色の単色画像が重なったフルカラー画像を表示するものである。
更に、このプロジェクタ100は前面パネル120に投影角調整機構300を備えるものであり、前面パネル120に設置された板状体又は環状体とした支持部材310が、前面パネル120の下端中央に設けたヒンジ部により回動可能に軸止されるものである。
この支持部材310は、図3に示すように、周縁を厚肉とした略円板状の板状体であり、この支持部材310の一端部には、筒状の軸挿入部315を有してヒンジピン350を中心として回動可能とされ、他方の端部には接地ローラー320を回転可能に軸止しているものである。
そして、軸挿入部315は、図4に示すように、両側方に貫通孔を備えた側壁317を有し、一方の側壁317の内面には複数のストッパーとして小板状の突起体319を有するものである。
また、プロジェクタケースにおける前面パネル120の下端中央近傍には、2個の筒状体である軸挿通部330を設けるものであり、この2つの筒状体は、軸挿入部315を間に挿入することができるように、軸挿入部315の幅よりも僅かに広い間隔を開けて配設するものである。
この2つの軸挿通部330は、軸挿通部330とした各筒状体の内側に、筒状体の内部を区切るように貫通孔を備えた当接壁333を略中央に有し、一方の筒状体は、この当接壁333よりも外側の円筒内壁に複数本のレール突起335を有するものである。
またヒンジピン350は、ピン軸361の両端に膨出部を有し、軸挿通部330の内径と略同径の外径とされる外膨出部353と、軸挿入部315の内径と略同径の外径とされる内膨出部359とを有するものである。また、2個のヒンジピン350の内、一方のヒンジピン350は、外膨出部353の外周面には前記レール突起335と摺動するように嵌合するレール溝357をレール突起335の本数と同数本有している。
従って、前記軸挿入部315を軸挿通部330とした2個の筒状体の間に挿入し、その筒状体に各々ヒンジピン350を挿入することにより、軸挿通部330と軸挿入部315とを連結し、ヒンジ部を形成しているものである。
そして、ヒンジピン350の内膨出部359は軸挿入部315の内壁と回転可能に摺動し、外膨出部353は、レール突起335とレール溝357とを摺動可能に嵌合させて軸方向に移動を可能としているも、軸挿通部330の内壁に対するヒンジピン350の回転は阻止しているものである。
したがって、内膨出部359と軸挿入部315とが回転方向に摺動可能であるため、ヒンジピン350を軸として、軸挿入部315や支持部材310を回動可能としてプロジェクタ100の前面パネル120に取り付けているものである。
又、ヒンジピン350のうちの1つは、図5に示すように、内膨出部359の内面に、等間隔に複数の突起を突出させてクラウンギア360を形成しているものである。
そして、このクラウンギア360を有するヒンジピン350が挿入される側の軸挿入部315における側壁317の内面には、ストッパーとしての突起体319を突設しているものである。
このため、この内膨出部359のクラウンギア360とストッパーとしての突起体319とを歯合させると、内膨出部359の軸挿入部315に対する回転を阻止することができ、ヒンジピン350を軸挿入部315に対して回転しないように固定することができる。
また、このヒンジピン350の外膨出部353はレール溝357をレール突起335と嵌合させているため、回転方向の動きが阻止されていることは前述の通りであり、軸挿通部330に対して軸挿入部315や支持部材310の回転を固定することができ、前面パネル120に対して支持部材310を固定する回転ストッパー機構とすることができるものである。
また、ヒンジピン350のピン軸361の周囲にスプリング370を配設し、内膨出部359と当接壁333にスプリング370の端部を固定することにより、スプリング370を張設し、ヒンジピン350を外方に引っ張るようにするものである。
このため、通常時はクラウンギア360とストッパーとしての突起体319とを歯合させた回転ストッパー機構を構成することができる。
なお、スプリング370は、左右のヒンジピン350の間に圧縮状態で挿入し、クラウンギア360を有するヒンジピン350を外方に押圧しておくこともある。
そして、外膨出部353のレール溝357をレール突起335と摺動可能に嵌合しているため、ヒンジピン350は回転方向の動きが阻止されつつ軸方向に摺動することが可能であり、外膨出部353を内方向に指先で押圧すると、図6に示すように、ヒンジピン350を内方向に摺動させ、クラウンギア360と側壁317のストッパーとしての突起体319との歯合を解くことができ、これによりヒンジ部の回転停止を解除することができる。
また、このヒンジピン350の先端に対する指先での押圧を解除すると、図7に示すように、ヒンジピン350がスプリング370の力によって外方向に摺動し、クラウンギア360と側壁317のストッパーとしての突起体319とを歯合させることができ、これによりヒンジ部の回転を阻止することができる
このように、ヒンジピン350の先端であるボタンの押圧により解除可能な回転ストッパー機構を形成することができる。
したがって、ヒンジ部により回動する支持部材310により、先端に接地ローラー320が軸止されている投影角調整機構300を形成することができ、ヒンジ部を軸にして支持部材310を回動させることで、支持部材310がプロジェクタ100の底面より下方に突出させることができ、接地ローラー320を接地台表面に設置してプロジェクタ100の前方を上方に持ち上げることができる。
したがって、このヒンジ部により回動する支持部材310により、プロジェクタ100の投影角を調整することができる。
また、支持部材310が板状体であることから、前面パネル120に密着させることができ、突出させることなくコンパクトに収納することができる。
また、この投影角調整機構300は、プロジェクタ100の本体ケースの表面に設けるものであり、本体ケースの内部に収納空間を必要としないため、プロジェクタ100を小型に設計製造することを容易とすることができる。
なお、支持部材310は、周縁を厚肉とした円板状の板状体に限ることなく、矩形の板状体とすることもあり、更に、矩形や円形としての周縁形状とする環状体として中央に透孔を有するリング状とすることもできる。
また、接地ローラー320が支持部材310の先端に設けられていることから、支持部材310を回動させる際に、この支持部材310の先端が設置面に接触しても接地ローラー320が回転することにより、スムーズに支持部材310を回動させてプロジェクタを傾斜させることができる。さらに、支持部材310の先端に設けられている接地ローラー320により、プロジェクタ100の投影角を調整しつつ、接地ローラー320が回転するので設置面上でプロジェクタ100を前後に移動させてスクリーンとの距離を調整することも容易にできる。
そして、このヒンジ部により支持部材310をプロジェクタ100の前面パネル120に取り付けるに際しては、前面パネル120の中央に設ける場合のみならず、右又は左にずれた位置に設けることもある。
また、図8及び図9に示すように、投影口123が、前面パネル120の中央付近に配置されるプロジェクタ100においては、投影角調整機構300の支持部材310を投影口123のレンズカバー121と兼用させることもある。
この場合、支持部材310を閉動した位置と投影口123の位置とが一致するように、前面パネル120の縁部であり投影口123の下方の位置にヒンジ部を設けて支持部材310を開動可能に設置する。
そして、プロジェクタ100を使用する際に、ヒンジ部の開閉ボタンを押して支持部材310を回動させ、図9に示すように、レンズカバーとしての支持部材310をヒンジ部を軸として回転させることにより底面もより下方に突出させてプロジェクタ100を支持することができる。
したがって、投影角調整機構300として別途の部材を設ける必要が無いため、プロジェクタをより一層小型に設計製造することを容易にする。
また、図10に示すように、投影角調整機構300を底面パネル160の前方縁部近傍に設け、底面パネル160の後方両端部には、従来と同様に後足部材175を設けることもある。
なお、表示素子230としては、透過型の液晶表示素子を3枚用い、赤色画像、緑色画像、青色画像を形成して合成し、フルカラーの画像を投影するプロジェクタ100とすることもある。
このように、本実施例は、板状体や環状体の支持部材310を有する投影角調整機構300であり、プロジェクタ100の前方パネル120の下方縁部近傍又は底面パネル160の前方縁部近傍に回動可能に軸止され、その回転位置を調整することで、プロジェクタ100の投影角を調整することができ、直方体形状のプロジェクタ100を小型に設計することを容易とする投影角調整機構300を備えたプロジェクタ100としたものである。
また、本発明は、以上の実施例の形態に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。
本発明に係るプロジェクタの例を示す外観図。 本発明に係るプロジェクタの内部構造の概略を示す平面図。 本発明に係る投影角調整機構を示す分解斜視図。 本発明に係る投影角調整機構を示す一部断面図。 本発明に係る投影角調整機構のヒンジ部を示す分解斜視図。 本発明に係る投影角調整機構のヒンジ部を示す一部断面図。 本発明に係る投影角調整機構のヒンジ部を示す一部断面図。 本発明に係る他のプロジェクタの例を示す外観図。 本発明に係る他のプロジェクタの例における使用状態を示す外観図。 本発明に係るその他のプロジェクタの例を示す底面図。
符号の説明
100 プロジェクタ
110 上面パネル 111 電源スイッチ
112 電源ランプインジケータ 113 手動画質調整キー
114 自動画質調整キー 115 光源ランプインジケータ
116 加熱インジケータ 119 開閉蓋
120 前面パネル 121 レンズカバー
123 投影口 130 後面パネル
140 右側面パネル 145 排気口
150 左側面パネル 155 吸気口
160 底面パネル
175 後足部材
190 冷却ファン
210 光源装置 211 放電ランプ
220 光源側光学系
222 カラーホイール 224 導光ロッド
226 光源側レンズ群 228 ミラー
230 表示素子
250 投影側光学系
253 固定レンズ群 255 可動レンズ群
269 回路基板
300 投影角調整機構
310 支持部材 315 軸挿入部
317 側壁 319 突起体
320 接地ローラー 330 軸挿通部
333 当接壁 335 レール突起
350 ヒンジピン 353 外膨出部
357 レール溝 359 内膨出部
360 クラウンギア 361 ピン軸
370 スプリング

Claims (7)

  1. 画像情報に基づいて画像を投影するプロジェクタであって、
    支持部材が、前記プロジェクタの本体ケース前面の下方縁部近傍または底面の前方縁部近傍にストッパー機構を備えたヒンジ部により前面側から底面側方向または底面側から前面側方向に回動可能に軸止され、
    前記支持部材は、その先端に回転可能に軸止されている接地ローラーを有し、
    前記接地ローラーは、当該接地ローラーを接地面に接触させた状態で、前記支持部材を前記プロジェクタの前面側から底面側方向または底面側から前面側方向に回動させたときに、前記支持部材の回動方向及び角度に応じて回転する
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記ヒンジ部は、前記プロジェクタの前面に設けられた投影口の下方に配置され、前記支持部材が投影口を覆うことを特徴とする請求項1に記載したプロジェクタ。
  3. 前記支持部材は、周縁形状を環状体として中央に透孔を有するリング状であることを特徴とする請求項1に記載したプロジェクタ。
  4. 前記支持部材が前記プロジェクタの前面中央付近に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載したプロジェクタ。
  5. 前記ヒンジ部は、前記支持部材の下方に突設される筒状の軸挿入部と、本体ケースに一体となって形成される筒状の軸挿通部と、これらの筒状体に挿入されるヒンジピンとからなることを特徴とする、請求項1乃至の何れかに記載のプロジェクタ。
  6. 前記ストッパー機構は、軸挿入部の内部にストッパーとしての突起体を有し、ヒンジピンにクラウンギアを有し、前記ストッパーとしての突起体と前記クラウンギアが歯合することで回動を停止させることを特徴とする、請求項に記載したプロジェクタ。
  7. 前記本体ケースの底面パネルの後方両端部に、更に後足部材を備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載したプロジェクタ。
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