JP2006284252A - 水位測定制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧出力方式と電流出力方式の両方式の投込式水位センサーにそれぞれ対応した別々の水位測定制御装置を予め用意する必要をなくす。
【解決手段】投込式水位センサー1の方式を自動的に判断し、その判断結果に応じて分圧抵抗15,16と変換回路17の接続関係を切り換えて信号入力を行う。例えば水位測定制御装置として電圧出力方式と電流出力方式とを手動で切り換えて内部の負荷抵抗を切り換える場合などに比べて、設定の誤作業を防止することができ便利である。特に、既に投込式水位センサー1を下水中継槽や原水槽等に設置した状態で、水位測定制御装置6のみを交換する場合等に、両方式の投込式水位センサー1に容易に対応できる。
【選択図】図1
【解決手段】投込式水位センサー1の方式を自動的に判断し、その判断結果に応じて分圧抵抗15,16と変換回路17の接続関係を切り換えて信号入力を行う。例えば水位測定制御装置として電圧出力方式と電流出力方式とを手動で切り換えて内部の負荷抵抗を切り換える場合などに比べて、設定の誤作業を防止することができ便利である。特に、既に投込式水位センサー1を下水中継槽や原水槽等に設置した状態で、水位測定制御装置6のみを交換する場合等に、両方式の投込式水位センサー1に容易に対応できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、水位測定制御装置及びそれに関連する技術に関するものである。
従来、下水中継槽や原水槽等において、例えば特許文献1〜6の如く、図3に示したように投込式水位センサー1を水中3に沈めて水位を検出することが行われていた。
投込式水位センサー1は、内部に受圧ダイヤフラムや圧力センサ等が内蔵されており、検出された水圧が、電圧または電流に変換されて、防水ケーブル4を通じて制御盤としての水位測定制御装置5に入力され、この水位測定制御装置5で、与えられた水圧の値に基づいて水位を演算し、その水位の値を、水位測定制御装置5に設置された表示部6に表示する。
市販の投込式水位センサー1には、検出した水圧を電圧値として出力する電圧出力方式のものと、検出した水圧を電流値として出力する電流出力方式のものの2種類がある。したがって、水位測定制御装置5は、投込式水位センサー1の方式(電圧出力方式/電流出力方式)にそれぞれ対応したものを個別に使用していた。
また、例えば水位測定制御装置5が故障した等の理由により、その水位測定制御装置5を交換することがあるが、この場合、その水位測定制御装置5とともに投込式水位センサー1ごと交換すると、全体のコストが上昇するという不利がある。
また、投込式水位センサー1は、下水中継槽や原水槽等、交換に労力を要することが多いため、可能であれば、既に設置してある投込式水位センサー1をそのままの状態に保持し、水位測定制御装置5のみを交換することが望ましい場合が多い。
このような場合、既に設置してある投込式水位センサー1の方式(電圧出力方式/電流出力方式)に対応した水位測定制御装置5を設置する必要がある。
そうすると、水位測定制御装置5として電圧出力方式のものと電流出力方式のものの2種類を用意しておかなければならず、水位測定制御装置5の製造コスト及び管理コストが上昇する要因となっていた。
そこで、本発明の課題は、電圧出力方式及び電流出力方式といった2方式の投込式水位センサーに接続していずれの容易に対応できる水位測定制御装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、投込式水位センサーに接続され、当該投込式水位センサーからの信号に基づいて水位を検出する水位測定制御装置であって、前記投込式水位センサーからの入力電流を電圧に変換する変換抵抗と、前記変換抵抗に直列に接続され、前記電圧を分圧する分圧抵抗と、前記分圧抵抗に並列接続され、前記入力電流を前記分圧抵抗から迂回して前記変換抵抗に短絡入力するためのスイッチ手段と、前記分圧抵抗で分圧された信号を増幅する増幅器と、前記増幅器からの出力信号に基づいて、前記投込式水位センサーが電圧出力方式であるか電流出力方式であるかを判断し、その判断結果に応じて前記スイッチ手段を開閉制御する制御手段とを備えるものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の水位測定制御装置であって、前記制御手段が、前記スイッチ手段をオフして前記変換抵抗及び前記分圧抵抗で前記投込式水位センサーからの電圧を分圧した場合において、前記増幅器の出力電圧が当該増幅器の最大出力電圧となるときに、前記投込式水位センサーが前記電流出力方式のものであると判断し、前記スイッチ手段をオンに設定するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の水位測定制御装置であって、前記スイッチ手段がオンの場合に前記電流出力方式の前記投込式水位センサーからの最大電流が供給された場合と、前記スイッチ手段がオフの場合に前記電圧出力方式の前記投込式水位センサーからの最大電圧が供給された場合とのいずれの状態でも、前記増幅器への入力電圧が当該増幅器の規定電圧値以下となるように、前記変換抵抗及び前記分圧抵抗の各抵抗値が設定されたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の水位測定制御装置であって、前記スイッチ手段がオンの場合に前記電流出力方式の前記投込式水位センサーからの最大電流が供給された場合の前記増幅器への入力電圧と、前記スイッチ手段がオフの場合に前記電圧出力方式の前記投込式水位センサーからの最大電圧が供給された場合の前記増幅器への入力電圧とが、所定の許容幅以内に収まって近似するよう、前記変換抵抗及び前記分圧抵抗の各抵抗値が設定されたものである。
請求項1に記載の発明の水位測定制御装置は、投込式水位センサーの方式が電圧出力方式であるか電流出力方式であるかを判断し、その判断結果に応じて分圧抵抗と変換回路の接続関係を切り換えて信号入力を行うので、これらの両方式にそれぞれ対応した別々の水位測定制御装置を予め用意する必要がなくなり、製造コスト及び管理コストを低減することができる。また、投込式水位センサーを実際に接続した後に、その方式に自動的に対応できるので、例えば水位測定制御装置として電圧出力方式と電流出力方式とを手動で切り換えて内部の負荷抵抗を切り換える場合などに比べて、設定の誤作業を防止することができ便利である。特に、既に投込式水位センサーを下水中継槽や原水槽等に設置した状態で、水位測定制御装置のみを交換する場合等に、いずれの方式の投込式水位センサーにも、手動で切り換えることなく容易に対応でき便利である。
請求項2に記載の発明の水位測定制御装置は、制御手段が、スイッチ手段をオフして変換抵抗及び分圧抵抗で投込式水位センサーからの電圧を分圧した場合において、増幅器の出力電圧が当該増幅器の最大出力電圧となるときに、投込式水位センサーが電流出力方式のものであると判断し、スイッチ手段をオンに設定するので、投込式水位センサーが電圧出力方式であるか電流出力方式であるかを容易に判断できる。
請求項3に記載の発明の水位測定制御装置は、スイッチ手段がオンの場合に電流出力方式の投込式水位センサーからの最大電流が供給された場合と、スイッチ手段がオフの場合に電圧出力方式の投込式水位センサーからの最大電圧が供給された場合とのいずれの状態でも、増幅器への入力電圧が当該増幅器の規定電圧値以下となるように、変換抵抗及び分圧抵抗の各抵抗値が設定されているので、増幅器の耐久性を確保し得る水位測定制御装置を提供できる。
請求項4に記載の発明の水位測定制御装置は、スイッチ手段がオンの場合に電流出力方式の投込式水位センサーからの最大電流が供給された場合の増幅器への入力電圧と、スイッチ手段がオフの場合に電圧出力方式の投込式水位センサーからの最大電圧が供給された場合の増幅器への入力電圧とが、所定の許容幅以内に収まって近似するよう、変換抵抗及び分圧抵抗の各抵抗値が設定されているので、投込式水位センサーの方式が変わっても、ほぼ同一のレンジで水位測定を行うことができ、その測定精度を一定に確保できる利点がある。
<構成>
図1は本発明の一の実施の形態に係る水位測定制御装置6が投込式水位センサー1に接続された状態を示すブロック図、図2は水位測定制御装置6を示す模式回路図である。尚、この実施の形態では、図3に示した従来と同一機能を有する要素については同一符号を付している。
図1は本発明の一の実施の形態に係る水位測定制御装置6が投込式水位センサー1に接続された状態を示すブロック図、図2は水位測定制御装置6を示す模式回路図である。尚、この実施の形態では、図3に示した従来と同一機能を有する要素については同一符号を付している。
この水位測定制御装置6は、図1の如く、水中3に沈められた投込式水位センサー1からの信号に基づいて水位を検出するものであり、特に、電圧出力方式及び電流出力方式といった2方式の投込式水位センサー1に接続していずれにも容易に対応できるようにしたものである。
ここで、市販の電圧出力方式の投込式水位センサー1は、一般に1〜5Vの電圧出力を行う。また、市販の電流出力方式の投込式水位センサー1は、一般に4〜20mAの電流出力を行う。したがって、水位測定制御装置6が、上記のいずれの方式の投込式水位センサー1にも対応できるようにするためには、電圧出力方式であるか電流出力方式であるかによって電圧レベルを切り換えて入力する必要がある。このため、この実施の形態では、入力回路7において負荷抵抗15,16,17を切り換えて信号入力を行うようにしている。
具体的に、この水位測定制御装置6は、投込式水位センサー1に接続される入力回路7と、この入力回路7からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器8と、A/D変換器8から出力されるデジタル信号に基づいて水位を演算する演算装置(制御手段)9と、演算装置で演算された結果を表示する液晶表示パネル等の表示装置10とを備える。
入力回路7は、投込式水位センサー1の方式(電圧出力方式/電流出力方式)に応じて負荷抵抗を切り換え、投込式水位センサー1での検出結果を所定のレンジの電圧信号として出力するものであって、図2の如く、投込式水位センサー1に接続される入力端子11と接地点13との間に順次直列に接続される第1〜第3の負荷抵抗15,16,17と、この3つの負荷抵抗15,16,17のうちの入力端子11側の2つの負荷抵抗(第1及び第2の負荷抵抗)15,16をバイパスして接地側の第3の負荷抵抗17と入力端子11とを短絡させるためのバイパススイッチ(スイッチ手段)18と、入力端子11側の2つの負荷抵抗(第1及び第2の負荷抵抗)15,16同士の接続点の電圧をインピーダンス変換して出力するオペアンプ(増幅器)19とを備える。
第1の負荷抵抗15及び第2の負荷抵抗16は、入力端子11が電圧出力方式の投込式水位センサー1に接続された場合に機能する分圧抵抗であって、第1の負荷抵抗15の抵抗値R1と、第2の負荷抵抗16及び第3の負荷抵抗17の抵抗合計値(R2+R3)とで分圧を行って、その分圧値をオペアンプ19の非反転入力端子に入力するようになっている。
第3の負荷抵抗17は、入力端子11が電流出力方式の投込式水位センサー1に接続された場合に、その電流を電圧に変換する変換抵抗であって、バイパススイッチ18がオンとなったときに、入力端子11から供給される投込式水位センサー1からの電流を、この第3の負荷抵抗17で電圧に変換してオペアンプ19の非反転入力端子に入力するようになっている。
バイパススイッチ18は、トランジスタ等の半導体素子や電磁リレー等が使用される一般的なスイッチであり、演算装置9からの制御信号に基づいてオンオフを行う。そして、バイパススイッチ18がオフ(開成)のときには、入力端子11から供給される投込式水位センサー1からの電圧が、第1の負荷抵抗15の抵抗値R1と、第2の負荷抵抗16及び第3の負荷抵抗17の抵抗合計値(R2+R3)とで分圧される一方、バイパススイッチ18がオン(閉成)のときには、入力端子11から供給される投込式水位センサー1からの電流が第1の負荷抵抗15及び第2の負荷抵抗16をバイパスして第3の負荷抵抗17に直接供給される。
オペアンプ19は、第1の負荷抵抗15と第2の負荷抵抗16との接続点の電圧が信号源となる際に、その信号源のインピーダンスが高いために発生する変換誤差を補償するための正相増幅器(非反転増幅器)である。当該オペアンプ19の非反転入力端子は、第1の負荷抵抗15と第2の負荷抵抗16との接続点に接続される。当該オペアンプ19の反転入力端子は、抵抗21を通じて接地されるとともに、抵抗22により出力端子から負帰還されている。また、当該オペアンプ19の出力端子は、出力端子23を通じてA/D変換器8に接続される。尚、抵抗21の抵抗値をR4、抵抗22の抵抗値をR5とし、抵抗22によるイマジナリショートを考慮すると、このオペアンプ19のゲインは「1+(R5/R4)」となる。
演算装置(制御手段)9は、ROMおよびRAM等が接続された一般的なコンピュータのCPU(マイクプロセッサ)内において、上記のROM等に予め記憶されたソフトウェアプログラムによって動作する機能要素である。このソフトウェアプログラムによって規律される演算装置9の動作機能としては、起動時にバイパススイッチ18をオンオフ切換する第1の機能と、そのバイパススイッチ18をオフした場合に入力回路7からA/D変換器8を通じて入力される値、即ち、第1〜3の負荷抵抗15〜17の両端電圧に相当する値が、市販の電圧出力方式の投込式水位センサー1の電圧出力レンジである1〜5Vの範囲内であるか、あるいは投込式水位センサー1の電源電圧に近い値であるか、を判断する第2の機能と、第1〜3の負荷抵抗15〜17の両端電圧に相当する値が1〜5Vである場合に、当該投込式水位センサー1が電圧出力方式のものであると判断してその後もバイパススイッチ18をオフに維持する第4の機能と、3個の直列接続された負荷抵抗15〜17の両端電圧に相当する値が、投込式水位センサー1の電源電圧に近い値まで上昇すれば、当該投込式水位センサー1が電流出力方式のものであると判断して、バイパススイッチ18をオンにする第5の機能とを有する。
ここで、具体的な数値を例に挙げて説明する。
まず、制約条件として、オペアンプ19の入力電圧の制限を考慮する必要がある。
電圧出力方式の投込式水位センサー1を接続したときのオペアンプ19の入力電圧Vvを考えると、バイパススイッチ18がオフとなった際に、電圧出力方式の投込式水位センサー1の出力最大電圧である5Vの電圧が入力されたときに、オペアンプ19の入力電圧Vvがその規定電圧値以下となるように、各負荷抵抗15,16,17の抵抗値を設定する必要がある。この入力電圧Vvは、オペアンプ19の入力抵抗をRiとすると、分圧抵抗R1〜R3(負荷抵抗15,16,17)により、次の(1)式のようになる。
したがって、この(1)式によって求められるVvが、オペアンプ19の規定電圧値以下となるように、抵抗値R1〜R3,Riを設定する必要がある(第1の条件)。
また、バイパススイッチ18がオンで且つ電流出力方式の投込式水位センサー1の出力最大電流である20mAのときに、オペアンプ19の入力電圧Viが既定値以下となるように、各負荷抵抗15,16,17の抵抗値を設定する必要がある。オペアンプ19の入力電圧Viは、分圧抵抗R1〜R3(負荷抵抗15,16,17)により次の(2)式のようになる。
したがって、この(2)式によって求められるViが、オペアンプ19の規定電圧値以下となるように、抵抗値R1〜R3,Riを設定する必要がある(第2の条件)。
さらに、投込式水位センサー1として電圧出力方式のものと電流出力方式のものの互換性を確保するためには、ViとVvとの差が可及的に少ないことが望まれる。現実には、負荷抵抗15,16,17の抵抗値R1〜R3としてはJIS規格のE12系列またはE24系列に限定された値からの選択になることに加えて、各抵抗値R1〜R3には誤差や変動があるため、ある程度の許容幅を設けることになる。この許容幅は装置全体の精度を基準として設定される。例えば、許容幅をVi最大値の0.5%とした場合には、VvとViの関係は、次の(3)式のようになる。
したがって、この(3)式を満たすように、上記抵抗値R1〜R3,Riを設定する必要がある(第3の条件)。
さらにまた、市販のA/D変換器8の電源電圧は一般に5Vであるので、水位測定時のA/D変換器8の最大入力電圧を4.5V程度に設定することが望ましい。即ち、オペアンプ19に対する入力電圧Vv,Viが最大のときに、オペアンプ19から出力端子23に出力される出力電圧が、4.5V程度になるように、オペアンプ19のゲインを設定する必要がある(第4の条件)。
ここで、まず、上記の第1及び第2の条件について考えると、オペアンプ19として安価な汎用品を使用することとすれば、その規定電圧値は3.5V程度である。このことを念頭に置けば、バイパススイッチ18がオフで且つ電圧出力方式の投込式水位センサー1の出力最大電圧である5V入力のときと、バイパススイッチ18がオンで且つ電流出力方式の投込式水位センサー1の出力最大電流である20mAのときのそれぞれにおいて、オペアンプ19の入力電圧Vi,Vvが共に3.0V以下になるように設定することが望ましい。あるいは、オペアンプ19としてレールツーレール方式のものを使用した場合でも、オペアンプ19の入力電圧Vv,Viが共に4.5V以下になるように設定することが要求される。
また、第4の条件について、このオペアンプ19のゲインは、上述のように「1+(R5/R4)」である(ただし、R4は抵抗21の抵抗値、R5は抵抗22の抵抗値)。
これら第1〜第4の条件を満たす各抵抗15,16,17,21,22の抵抗値R1〜R5,Riの例を示す。
・第1の負荷抵抗15の抵抗値R1=10,000(Ω)
・第2の負荷抵抗16の抵抗値R2=15,000(Ω)
・第3の負荷抵抗17の抵抗値R3=150(Ω)
・抵抗21の抵抗値R4=15,000(Ω)
・抵抗22の抵抗値R5=6,800(Ω)
・オペアンプ19の入力抵抗Ri=1,000,000(Ω)
これら数値を(1)式に代入すると、電圧出力方式の投込式水位センサー1の出力最大電圧である5V入力のときに、オペアンプ19に対する入力電圧Vvは2.99(V)となり、第1の条件(3.0V以下)を満たしている。
・第2の負荷抵抗16の抵抗値R2=15,000(Ω)
・第3の負荷抵抗17の抵抗値R3=150(Ω)
・抵抗21の抵抗値R4=15,000(Ω)
・抵抗22の抵抗値R5=6,800(Ω)
・オペアンプ19の入力抵抗Ri=1,000,000(Ω)
これら数値を(1)式に代入すると、電圧出力方式の投込式水位センサー1の出力最大電圧である5V入力のときに、オペアンプ19に対する入力電圧Vvは2.99(V)となり、第1の条件(3.0V以下)を満たしている。
また、(2)式に代入すると、電流出力方式の投込式水位センサー1の出力最大電流である20mA入力のときに、オペアンプ19に対する入力電圧Viは2.98(V)となり、第2の条件(3.0V以下)を満たしている。
さらに、(3)式に代入すると、ViとVvとの差(絶対値)は0.40(%)となり、第3の条件(0.5%以下)を満たしている。
さらにまた、オペアンプ19のゲイン「1+(R5/R4)」は「1.453」となり、オペアンプ19の入力電圧Vv,Viが3.0V以下である限り、その出力電圧、即ち、入力電圧Vv,Viの「1.453」倍が4.5V以下となることから、第4の条件(4.5V以下)を満たしている。
したがって、これらの抵抗値R1〜R5,Riを各抵抗15,16,17,21,22の抵抗値として設定すれば、上記第1〜第4の条件を全て満たすことができる。
<動作>
上記構成の水位測定制御装置の動作を説明する。まず、図1に示すように、投込式水位センサー1を水位測定制御装置6に接続し、水位測定制御装置6の主電源(図示せず)をオンにする。
上記構成の水位測定制御装置の動作を説明する。まず、図1に示すように、投込式水位センサー1を水位測定制御装置6に接続し、水位測定制御装置6の主電源(図示せず)をオンにする。
そうすると、演算装置9は、バイパススイッチ18のオンオフ動作を制御する。この際、オペアンプ19及びA/D変換器8に対する過剰な電圧入力を防止するため、極めて短い時間間隔でバイパススイッチ18のオンオフ動作を繰り返すようにする。
この場合、バイパススイッチ18がオンのときには、投込式水位センサー1から入力端子11に印加される電圧が、第3の負荷抵抗17に印加され、よって第1の負荷抵抗15と第2の負荷抵抗16との接続点の電圧は入力端子11に印加された電圧にほぼ等しくなる。この電圧が、オペアンプ19の非反転入力端子に入力される。
また、バイパススイッチ18がオフのときには、投込式水位センサー1から入力端子11に印加される電圧が、第1の負荷抵抗15の抵抗値R1と、第2の負荷抵抗16及び第3の負荷抵抗17の抵抗合計値(R2+R3)とで分圧されて、オペアンプ19の非反転入力端子に入力される。
ここで、バイパススイッチ18がオフのとき、オペアンプ19は、このときの電圧に応じて正相増幅を行って、出力端子23からA/D変換器8に出力し、A/D変換器8でA/D変換されたデジタル信号が演算装置9に入力される。
この際、演算装置9は、このときのデジタル信号に基づいて、投込式水位センサー1から入力された電圧を演算する。
即ち、バイパススイッチ18がオフのときに、投込式水位センサー1から入力された電圧が1〜5Vであると判断した場合には、当該投込式水位センサー1が電圧出力方式のものであると判断する。
一方、バイパススイッチ18がオフのときに、投込式水位センサー1から入力された電圧が、投込式水位センサー1の電源電圧に近い値まで上昇すれば、当該投込式水位センサー1が電流出力方式のものであると判断する。
具体的に、演算装置9は、まずバイパススイッチ18をオフに作動させた状態で、第1の負荷抵抗15の抵抗値R1と、第2の負荷抵抗16及び第3の負荷抵抗17の抵抗合計値(R2+R3)とで分圧された電圧に基づいて、3個の直列接続された負荷抵抗15〜17の両端電圧を演算し、その両端電圧が最大である場合、即ち、オペアンプ19の出力電圧が当該オペアンプ19の最大出力電圧となるときに、投込式水位センサー1の電源電圧に近い値まで上昇していると判断し、当該投込式水位センサー1が電流出力方式のものであると判断する。一方、演算された3個の直列接続された負荷抵抗15〜17の両端電圧が1〜5Vである場合に、当該投込式水位センサー1が電圧出力方式のものであると判断する。
そして、投込式水位センサー1が電圧出力方式であると判断した場合は、バイパススイッチ18をオフ(開)にする一方、投込式水位センサー1が電流出力方式であると判断した場合は、バイパススイッチ18をオン(閉)にする。
バイパススイッチ18がオフに設定された場合は、投込式水位センサー1からの入力電圧は、第1の負荷抵抗15の抵抗値R1と、第2の負荷抵抗16及び第3の負荷抵抗17の抵抗合計値(R2+R3)とで分圧され、その分圧された電圧がオペアンプ19の非反転入力端子に入力され、抵抗21,22の各抵抗値R4,R5によって定められるゲインで正相増幅されて、出力端子23を通じてA/D変換器8に入力される。
そして、A/D変換器8でA/D変換されたデジタル信号が演算装置9に入力され、この入力信号に基づいて、演算装置9は水位を演算した後、その演算結果を表示装置10に表示する。
一方、バイパススイッチ18がオンに設定された場合は、投込式水位センサー1から供給される電流が、第3の負荷抵抗17に流れ込む。そして、その第3の負荷抵抗17で電圧に変換された後、第1の負荷抵抗15と第2の負荷抵抗16との接続点の電圧がオペアンプ19の非反転入力端子に入力される。そして、このオペアンプ19で、抵抗21,22の各抵抗値R4,R5によって定められるゲインで正相増幅され、A/D変換器8でデジタル信号に変換された後に演算装置9に入力される。そして、この入力信号に基づいて、演算装置9は水位を演算した後、その演算結果を表示装置10に表示する。
このように、この実施の形態の水位測定制御装置6によると、投込式水位センサー1の方式が電圧出力方式であるか電流出力方式であるかを判断し、その判断結果に応じて入力回路7内の負荷抵抗15〜17を切り換えて信号入力を行っているので、これらの両方式にそれぞれ対応した別々の水位測定制御装置を予め用意する必要がなくなり、製造コスト及び管理コストを低減することができる。
また、投込式水位センサー1を実際に接続した後に、その方式に自動的に対応できるので、例えば水位測定制御装置として電圧出力方式と電流出力方式とを手動で切り換えて負荷抵抗15〜17を切り換える場合などに比べて、設定の誤作業を防止することができ便利である。
特に、既に投込式水位センサー1を下水中継槽や原水槽等に設置した状態で、水位測定制御装置6のみを交換する場合等に、いずれの方式の投込式水位センサー1にも、手動で切り換えることなく容易に対応でき便利である。
さらに、上記した4つの条件を全て満たすことで、水位測定制御装置6の入力回路7のオペアンプ19やA/D変換器8等への入力電圧レベルを規定値に合致させることができる。したがって、方式が異なる投込式水位センサー1を適宜付け替えしも、内部の各回路の耐久性を確保し得る水位測定制御装置6を提供できる。
また、バイパススイッチ18がオンの場合に電流出力方式の投込式水位センサー1からの最大電流が供給された場合のオペアンプ19への入力電圧と、バイパススイッチ18がオフの場合に電圧出力方式の投込式水位センサー1からの最大電圧が供給された場合のオペアンプ19への入力電圧とが、所定の許容幅(0.5%以下)以内に収まって近似するよう、各負荷抵抗15〜17の各抵抗値R1〜R3を設定しているので、投込式水位センサー1の方式が変わっても、ほぼ同一のレンジで水位測定を行うことができ、その測定精度を一定に確保できる利点がある。
1 投込式水位センサー
6 水位測定制御装置
7 入力回路
8 変換器
9 演算装置
10 表示装置
11 入力端子
13 接地点
15〜17 負荷抵抗
18 バイパススイッチ
19 オペアンプ
21,22 抵抗
23 出力端子
6 水位測定制御装置
7 入力回路
8 変換器
9 演算装置
10 表示装置
11 入力端子
13 接地点
15〜17 負荷抵抗
18 バイパススイッチ
19 オペアンプ
21,22 抵抗
23 出力端子
Claims (4)
- 投込式水位センサーに接続され、当該投込式水位センサーからの信号に基づいて水位を検出する水位測定制御装置であって、
前記投込式水位センサーからの入力電流を電圧に変換する変換抵抗と、
前記変換抵抗に直列に接続され、前記電圧を分圧する分圧抵抗と、
前記分圧抵抗に並列接続され、前記入力電流を前記分圧抵抗から迂回して前記変換抵抗に短絡入力するためのスイッチ手段と、
前記分圧抵抗で分圧された信号を増幅する増幅器と、
前記増幅器からの出力信号に基づいて、前記投込式水位センサーが電圧出力方式であるか電流出力方式であるかを判断し、その判断結果に応じて前記スイッチ手段を開閉制御する制御手段と
を備える水位測定制御装置。 - 請求項1に記載の水位測定制御装置であって、
前記制御手段が、前記スイッチ手段をオフして前記変換抵抗及び前記分圧抵抗で前記投込式水位センサーからの電圧を分圧した場合において、前記増幅器の出力電圧が当該増幅器の最大出力電圧となるときに、前記投込式水位センサーが前記電流出力方式のものであると判断し、前記スイッチ手段をオンに設定することを特徴とする水位測定制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載の水位測定制御装置であって、
前記スイッチ手段がオンの場合に前記電流出力方式の前記投込式水位センサーからの最大電流が供給された場合と、前記スイッチ手段がオフの場合に前記電圧出力方式の前記投込式水位センサーからの最大電圧が供給された場合とのいずれの状態でも、前記増幅器への入力電圧が当該増幅器の規定電圧値以下となるように、前記変換抵抗及び前記分圧抵抗の各抵抗値が設定されたことを特徴とする水位測定制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の水位測定制御装置であって、
前記スイッチ手段がオンの場合に前記電流出力方式の前記投込式水位センサーからの最大電流が供給された場合の前記増幅器への入力電圧と、前記スイッチ手段がオフの場合に前記電圧出力方式の前記投込式水位センサーからの最大電圧が供給された場合の前記増幅器への入力電圧とが、所定の許容幅以内に収まって近似するよう、前記変換抵抗及び前記分圧抵抗の各抵抗値が設定されたことを特徴とする水位測定制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005101927A JP2006284252A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 水位測定制御装置 |
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JP2005101927A JP2006284252A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 水位測定制御装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010060351A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Yokogawa Electric Corp | 信号入力回路 |
PL425034A1 (pl) * | 2018-03-26 | 2019-10-07 | Uniwersytet Rolniczy im. Hugona Kołłątaja w Krakowie | Urządzenie do pomiaru obwodu zwilżonego w kanałach zamkniętych szczególnie w kanałach ściekowych oraz wód opadowych |
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2005
- 2005-03-31 JP JP2005101927A patent/JP2006284252A/ja active Pending
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